雪色乙女! 七瀬スレ 其の十三

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57名無しさんだよもん
58エリオット:03/01/05 11:15 ID:kHCYUoSS
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59名無しさんだよもん:03/01/05 14:35 ID:eZYYcH7H
前スレ終了間際のネタでスマンが、『小吉ラーメン』って OVA で出てるの?
60名無しさんだよもん:03/01/05 15:45 ID:lUJgSu8a
前スレの最後を見ちゃったじゃないか……。
やばい、俺の前にも(ry
61名無しさんだよもん:03/01/05 15:55 ID:j4TaAhws
前スレdat落ちするまでに何人の犠牲者が…(w

>>50
是非描いておくんなまし。
出来れば繭と絡まして「間違い捜し」とか、一本結び七瀬と並べて「使用前使用後」とかキボンヌ(w

>>57
イイ!のだが、いたる絵でないと駄目な自分に気付く罠(汗

>>58
手足とか眉が七瀬らしくてイイ!
…胸のところは「漢」じゃなくなったのね(w
62名無しさんだよもん:03/01/05 16:18 ID:vzD5M2+w
どこかのスレにわつきの本3冊上げてあるって聞いたんだがここじゃないのか・・・・。
63名無しさんだよもん:03/01/05 17:38 ID:jubj1Ol0
>>62
氏ね。
64名無しさんだよもん:03/01/05 19:50 ID:fEKwp2m5
さんまと玉緒の夢を叶えますとかいう番組で、
脊椎損傷で一旦は辞めたプロレスラーにまた戻りたい、という女性の話をやってる……。


七瀬 「折原、ごめん、あたしこういうのダメ」
浩平 「うん? ……あぁ。 番組変えるか」
七瀬 「変えない。 やっぱり見る」
浩平 「まぁ、好きにしろ」
65名無しさんだよもん:03/01/05 20:13 ID:YNaGIiTl
>>59
小吉ラーメンも公園も出ていなかったハズ。
だがこんな台詞があったような・・・

「瑞佳ちゃん、帰りにキムチラーメン食べていかない?」

>>64
七瀬だけに随分と感慨深いなぁ・・・
もしかすると、まだ剣道に未練があったりするんだろうか?
66名無しさんだよもん:03/01/05 20:30 ID:7rRyM0AC
前スレ見ちまったー!

⊂⌒~⊃。Д。)⊃
67名無しさんだよもん:03/01/05 23:52 ID:doOCY2yw
前スレ‥‥‥綺麗に終わってるな‥‥‥‥‥
68名無しさんだよもん:03/01/06 07:10 ID:Jo2Cy7Pd
>>67
つまり、見ちゃったのか。 見ちゃったのかー。
69名無しさんだよもん:03/01/06 21:21 ID:oJThtvLh
最萌で七瀬が豪快に散ってから一年か。早いもんだな。。。
70新あさひ萌え ◆MOESSka.js :03/01/06 22:00 ID:OhdQ/f/4
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      `く 人;;;;人 ゝァ''´て_`  ` jノ ムノ::: i:::::::::: ハ } `}   ;;
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二ニ=く  `ベ     ゝ、     ,. <_,,...,,」;;::l     l/:::::: ,'   ;;─‐
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こんなん作りますた。 「燃えるななぴー」
71名無しさんだよもん:03/01/06 22:04 ID:xV7HRa3t
これはPS版ですね・・・
72名無しさんだよもん:03/01/06 23:36 ID:upkQ4VOP
七瀬の声は千鶴さんが担当することに決まりました

ttp://www.ag-pro.net/subcont/new_game.htm
73雲丹:03/01/07 01:10 ID:h4aNtdKs
偽善者な七瀬が見れるのか。
そうかそうk
74前編 1/3:03/01/07 03:53 ID:Me/Cbm9i
 長年住み慣れた土地を離れ、友人や知人と離れ、
あたし達一家は今日、遠いこの街に引越してきた。

 乱雑なリビング。 荷解きすら済ませていないダンボールが幾つも並ぶ。
もう夕方にもなろうかというのに、作業は遅々として進まない。
 業者さんのおかげで 大きな荷物の搬入などは終わったものの、
掃除や荷物の整理など、こまごまとした雑用は山ほど残る。
 明日には学校もあるというのに。 終りの見えない現状に、いささかうんざりしていた。

 雑多な荷物の中、ふと目に留まった一冊のアルバム。
古ぼけたページ開けば、そこには両親の青春があった。
 制服姿で並ぶ ふたり。 ちょうど今のあたしぐらいの年代だろうか?
膨らむ想像。 掻き立てられる好奇心。
 片付けもそっちのけで、食い入るようにページをめくる。
 
 かぷ。

「つっきゃうあああああああーーーーっ!!」
 突然に背後から耳を噛まれ、心臓が飛び跳ねた。
ひっくり返った声で、魂の奥底から絞り出すような悲鳴をあげる。
「い、いきなり何て事すんのよっ!」
「いや、それはどう考えてもオレの台詞だぞ……」
 ボタボタと尋常じゃない量の鼻血を出しながら、父さんが答える。
 振り向きざま 何か考えるよりも速く、反射的に手が出てた。
「と、父さんが悪いんだからね! 父さんが!」
「ただ ちょっとビックリさせようと……」
「ビックリしたわよ! 死ぬほどビックリしたんだからっ!」
 相変わらずの奇行を 小一時間問い詰めたい所ではあったが
それよりも、聞きたい事が今はある。
 ずい、と開いたアルバムを指し示し、あたしは昔話をねだった。
75前編 2/3:03/01/07 03:54 ID:Me/Cbm9i

「……母さんが?」
「違う。 父さんが」
「モテモテだったって話なんだけど」
「だから父さんが」
「えぇー? 嘘だあー?」
「本当だ、本当の本当だ」
「……」
「……」
「やっぱり嘘だあー」
「いや、本当だって」

 揚揚と語られる話は にわかには信じ難いものであった、が しかし、
むしろそうであるからこそ、それは尚更にあたしの興味を惹きつけた。

「ちなみに母さんはメロメロだったな」
「……誰に?」
「無論、父さんに」
「嘘だっ! それは絶対に嘘だあっ!」
「いや、だから本当だって」

 話の進む その度毎に口を挟み、疑惑の眼差しを向けるあたし。
さりとて その突き刺さる視線に怯む事も無く、語り続ける父さん。

「まあ、母さんも そこそこにはモテてた様子だったが、
 そんなものは何の意味も持たない。 何故ならっ!

 父 さ ん に ベ タ 惚 れ だ っ た か ら な っ ! 」 

   ガ―――(;゚Д゚)―――ン
76前編 3/3:03/01/07 03:55 ID:Me/Cbm9i
「ま、マジっすか……」

 理解や予想を根底から覆す 衝撃の真実を突き付けられ、茫然自失のあたし。
混乱気味の頭で おかしな台詞を呆然と呟く。
 畳み掛けるかのように、マシンガンなトークを炸裂させる父さん。 勢いは止まらない。

「ああ、マジだ、マジだとも。 実際もう凄かったぞ。
 『もう死んじゃう! 好きって言ってくれなきゃ、あたし死んじゃうんだからっ!』
 『ねえ、ずっと一緒にいよ? ずっとずっと一緒にいよ? ね、ね』
 『メチャクチャにしてっ! あたしの事、もっとメチャクチャにしてえっ!』
 ――ざっとこんな感じだったな、マジで」

 その奇妙な口調は もしかして母さんの物真似のつもりなのか、
悪霊に取り憑かれた狂言師のように、渾身のパントマイムを交え熱く語る。
 未曾有の展開に愕然とするあたしは もう言葉も無い。
さながらゲッベルスのような独演に、ただただ夢中で耳を傾ける。

 ふいに風が吹いた。 空を裂く烈風が、吹いた。
 一閃。 派手に弾け飛ぶ父さん。

 疾風の如く現れた母さんが、破竹の勢いで暴れ出す。
照れているのか、やたら顔が赤い。 赤鬼を彷彿とさせる。

「何て事を 口走ってんのよあんたはーーッ!?」
「ほっ、ほほほ本当の事じゃないかっ! 全部っ!」
「だ、だだだ黙れええええーーッ!!」

 新しい街。 新しい家。 新しい部屋。
何もかもが変わった環境で、何も変わらず繰り返される日常。
 父さんは、今日も静かに目を閉じた。
77名無しさんだよもん:03/01/07 13:57 ID:BGsWpXkG
おとうさんは相変わらずだなぁ
78名無しさんだよもん:03/01/07 14:30 ID:W383uuH4
お父さんに萌えるスレはここですか?
79名無しさんだよもん:03/01/07 17:45 ID:ndHPxRzH
>「ほっ、ほほほ本当の事じゃないかっ! 全部っ!」
>「だ、だだだ黙れええええーーッ!!」

否定してないってことは、言ったんだなw
80名無しさんだよもん:03/01/07 20:04 ID:2hZSdlTJ
>父さんは、今日も静かに目を閉じた。
死んだわけでは無いですよね?


81名無しさんだよもん:03/01/08 00:23 ID:Ny/fVyZo
や は り 子 七 瀬 か
82名無しさんだよもん:03/01/08 01:07 ID:q/l6owtF
え、七瀬の親御さんの話じゃなかったのか!?
83後編 1/4:03/01/08 04:14 ID:FPLPjJy6
 貴重な語りべを失ってしまった。 折角いい所だったのに。 がっくし。 
とはいえ、激しく燃え盛るこの好奇心を 今更抑え切れるものでも無い。
 今度は、恥ずかしがり逃げようとする母さんに 話の続きをせがむ。
交渉は難航したが 何度も何度も頼み込んだ末に、ようやく首を縦に振ってもらえた。

「そうね……。 その頃の母さんは それはもう純情可憐な、
 見るからに乙女というか淑女というか…… そんな女の子だったんだけど」

 待て。 ちょっと待て。 待ってくれマザー。
 あなたもか、あなたまでそうなのか。
 あなたまでもが そんな大嘘から物語を始めようというのか。
クラクラと軽い眩暈を覚えたが、まあいい。 過去の話だ。
 思い出とは美化されるものだし、それにいちいち反応するのも無粋というものだ。
例え原型を留めない程の脚色が施されていたとしても、ここは目を瞑ろう。
 あたしは自分を無理矢理に納得させ、笑顔で相槌を打つ。

 最初は渋々 仕方無しに、といった感じの母さんではあったが、
徐々にその口調も軽やかになっていった。 嬉しそうな笑顔で話は進む。
 時折急激に顔つきが厳しくなるのは、嫌な事でも思い出したのだろうか?
父さんが悪さをしでかした時の、いつものあの顔をする。
 笑顔の合間、幾度も覗く その修羅の表情からは
ふたりが、昔から変わらない ふたりだったって事が良く分かる。
 母さんは気が付いているだろうか?
くるくると表情を変えながら、いつしか父さんの話ばかりしている事。
 ふと脳裏をよぎるのは、つい今しがた耳にした声。 得意気な笑顔。

『ちなみに 母さんはメロメロだったな』

 あながち嘘では無いのかもしれない。
そんな事を思い、何だか少しだけ可笑しかった。
84後編 2/4:03/01/08 04:14 ID:FPLPjJy6
 歓談の最中、一枚の写真を前に母さんは ふと口を噤む。
 教室の写真。 クラスメイトと笑う ふたりの姿。
ひとしきり沈黙の後、ややあって 少しだけ神妙に口を開いた。

「昔ね、苛められてた母さんを助けてくれたの」
「……誰が?」
「んもう、父さんに決まってるじゃない」

 惚けた顔であたしの肩をバンバンと叩く。
 全盛期の馬場のようなチョップを浴びせられ、苦悶しながらも尋ねてみた。

「でもそれって……当り前じゃない?」
「そう?」
「だって普通助けるでしょ、女の子が苛められてたら」
「うん、そうね。 普通はそうね」
「だったら別に――」
「でもね、その普通の事をしてくれたのは、父さんだけだったのよ」
「え……?」
「周りに人はいっぱいいたけど、誰も声を掛けてはくれなかった。
 庇ってもくれなかったし、助けてもくれなかった。 誰もね」
「……」
「当り前の事を 当り前にしてくれたのは、父さんだけだったのよ」

 ちら と横を見る。

 岸辺に打ち上げられた瀕死のイルカのように、
音も無く 静かに横たわる父さん。

……信じられない。 もっともそれ以前に 母さんが苛められていたという
その話の方が、よっぽど信じられないのだが。
85後編 3/4:03/01/08 04:15 ID:FPLPjJy6

「最初はね、うん、仲悪かった。 ……父さん昔からこんなだったし。
 ホントの事 言えば母さん嫌ってた、父さんの事」

 腫れ上がった顔のまま、死んだように眠る父さん。
その頬を、慈しむように撫でる。 さながら聖母のように。

「ふふ。 酷い顔」

 いや、そこまでやったのも母さんなんだけど……
心の中で激しくツッコミを入れながらも、あたしは黙って話の続きを聞く。

「大嫌いだったのに、あんなに、あんなに大嫌いだったのに。
 嫌な奴って、顔も見たくないって、ずっとそう思ってたのに」

 おかしいね。
 小さく笑う。

「でもね、その時に 気が付いちゃった。 この人だって。
 あたしが好きなのは この人なんだって。
 この人が、あたしの王子様だったんだって」

 アルバムを閉じながら 感慨深げな眼差しで、
こいつめ と、父さんの頭をポカリと叩く。

「あーあ、どうして好きになっちゃったんだろうなー。 こんなの」

 歌うように そう言うと、大袈裟に伸びをして立ちあがる。
 笑ってた。 すごく、すごくいい顔で笑ってた。