168 :
167:03/01/18 01:56 ID:JtqzKgUL
「え……?」
少女が、驚いて青年を見る。
「きゃっ」
そう言って、少女は顔を真っ赤にした。
そして、おずおずと照れくさそうに青年を見上げる。
「聞いてました……今の?」
「あ、ああ……すごい……綺麗な歌声だな、と」
「え〜、そ、それほどでもないですよ」
青年は掛け値無しに言ったが、少女は苦笑して否定した。
「いや、ホントだよ……プロの歌手かと思った」
「それは言い過ぎですよ、あ、でも……」
言いかけて、少女は何かを思い出したような仕種をした。
「歌のせいかも」
「歌?」
少女の言葉に、思わず青年は聞き返す。
「雨月山の鬼伝説、御存知ですか?」
少女が聞いてくる。青年は迷わず肯定した。
「もちろんだよ、このあたりじゃ有名な言い伝えだからね」
「その……鬼の娘が、人間の男の人を好きになってしまったんです、禁忌
の恋と知ってて……その鬼の娘が、自分の悲恋を歌った歌なんです」
少女は説明して、なぜか寂しげに苦笑した。
「種族の壁に阻まれた恋なんだ?」
「はい、でも、それだけじゃなかった……」
「それだけじゃなかった?」
青年が聞き返す。いつしか、少女の口元から笑みが消えていたのを、青
年は気がついていなかった。
「相手の男の人は、歌い手の姉の事を想っていたから……」
169 :
168:03/01/18 02:01 ID:JtqzKgUL
「そうなんだ……」
人の言葉ではない、物悲しい歌。
これ程心を揺さぶられる歌なら……いや待て、彼女は素人だ……それに、
すこしテーマもズレてしまう……だが……
「お嬢ちゃんッ」
青年は、とりあえず行動する事にした。
「名前、教えてくれない? あと、ど、何処に住んでるの?」
「え? え?」
突然の青年の行動に、少女は目を円くする。
「い、いや、ボクは別に怪しいものじゃないんだ、あ、こ、これ、名刺なんだけど……
170 :
169:03/01/18 02:04 ID:JtqzKgUL
差し出された名刺を見ると、少女はまた苦笑して、言う。
「あの、うちの旅館でロケしてた……」
「そうそう……」
と、一度は肯定しかけた青年だったが、
「え? うちって……」
不意に気がつき、少女を指差してしまう。
「まさか、柏木会長の……」
「妹です、初音って言います」
>>139 とりあえずここまで書いてやった。
後なんとかしろ。
>164
少し切なくなったよ(´ー`)
まだだ、まだ落ちんよッ!!
175 :
164:03/01/22 01:11 ID:whpBCMGJ
あ、半分以上は実話だから…
ま、自然淘汰が2chの掟ではある
「はぁ〜」
建物の3階に位置する部屋の窓から、どう見てもくたびれたサラリーマ
ン警官、といった感じの中年男が、禁煙パイプをくわえながら外を見てい
た。
ガチャ、バタン……ドアが開かれ、1人の女性が室内に入ってくる。若
く見えるが、大体30中頃と言った所か。
「いよいよ今日でしたね、新型の搬入日」
「ああ、小坂さん……ええ、何事も無事に終わればいいんですけど……」
入ってきた女性の方、小坂由起子に声をかけられ、ぼーっとしていた中
年男の方、長瀬源三郎は振り向き、応えた。
その直後、開け放たれていた窓から、車が加速して行く音が聞こえた。
「本庁の連絡車ですね、こんな所まで来るなんて珍しい」
由起子が言う。すると源三郎が、めんどくさそうに立ち上がった。
「どうやら人間の方が先に到着したみたいだな」
ボーゼン
その場に降り立った人間は、まさにそんな状態で立ち尽くしていた。
やがて、その中の1人の青年がぼそぼそと言いはじめた。
「……オレこんなのビデオの映画で見た事ある、零戦なんとか一家とか…
…男ばっかりで酒飲んで博打やって殴り合って仲直りして……そんな恥ず
かしいヤツ」
「それは軍隊じゃない……」
一緒に突っ立っていた女性の1人が、少し呆れた口調でそう返した。す
ると、青年の方も言い返す。
「階級があって鉄砲が持ってて、何が違うってんだよ」
「少なくとも都内の光景には見えないよなぁ……」
別の、一番背の高い青年がそう呟いた。
「逃げ出すんなら今のうちだと思わないか?」
先ほどの青年が冗談半分、しかし残り半分は確実に本気でそう言った。
「逃げ出したいならそれでもいいわよ、脱走者として私が制裁してあげる
から」
と、女性が物騒なセリフをさらりと言う。
「それじゃ軍隊ですよ……」
それまで黙っていた、さらにもう1人の小柄な青年が、呻くようにそう
いった。
「はーいはい、ようこそ特車二課分署へ。全員辞令をもって隊長室に集合
ぉ〜」
と、窓からメガホンで、源三郎が怒鳴る。
「ほーら、見つかっちゃったじゃないか」
言いつつ、青年達は荷物をもって、建物の方へと走り出す。
「それにしても、5人じゃ欠員が出てるじゃないですか、大丈夫なんですか?」
由起子が源三郎に聞き、源三郎は何が嬉しいんだか笑いながら答える。
「なに、いざとなったら私も入れれば6人だ、なんとかなりますよ」
「……カミカゼ管理職ですね」
由起子が呆れたように言うと、源三郎は悪戯っぽくウィンクして、
「それはお互い様でしょ」
と言ってから、軽く一息つく。
「だいたい、まだ本庁のリーフ搭乗車要請の体勢ができてないだから……
5人確保できただけでも……あれ?」
そこまで言って、源三郎はある事に気が付いたように、再び窓の外を覗
き込む。
「ひとり足りないな……?」
そう呟いた時、今度は外から、軽い音質の爆音が聞こえてきた。
バォーンッ!!
「うわっとと」
正門から建物の入り口へと至る通路を、歩いていた青年達が、背後から
の爆音に驚いて飛び退く。そこを、250ccか400ccぐらいの大形スクーター
が走り抜け……たかと思うと、すぐ前方で、ターンしながら停まった。
ヘルメットを脱いだのは、少女と見紛うばかりの小柄な女性。
「葵ちゃん!?」
と、先ほど悪態をついていた青年が驚いたように言った。
「おひさしぶりです、先輩!」
葵と呼ばれた小柄な女性が、青年に対して答える。
「久しぶりはいいけど、こんな所でなにやってんの?」
「貴方みたいなカワイイ子が、こんな所にいると、変なお兄さん達に食べ
られちゃうわよ?」
青年の言葉に割り込むようにして、一緒にいた女性が苦笑しながら言っ
た。青年は、どう言う意味だよ、と視線で返すが、女性には堪えていない。
すると、葵は直立不動で敬礼して、
「申告します、松原葵は、本日付けで特車二課第2小隊に配属になりまし
た!」
そう言ってから、今度は深々と頭を下げる。
「よろしくお願いします」
「では、まず配置を発表する」
隊長室に、直立不動の1列横隊で並んだ隊員に、源三郎がメモ書きのようなものをみながら言う。
「特車221、フォワード、松原葵。指揮車、藤田浩之。特車222、フォワード、太田香奈子。指揮車、長瀬祐介。電源クルー、柏木耕一。以上」
一気に言い終えて、それだけで疲れたと言う表情で、源三郎は軽くため息を付いてから、
「さて、これよりメーカーより新型リーフの受領ならびに初期設定を行うわけだが……」
と、濁すようにしてとこで言葉を止めた。
その時、窓の外から、
「班長ぉ〜」
という、繁夫の声が聞こえてきた。
「まだもう少しかかるようですから、とりあえず先にお昼にしてくれや」
181 :
ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:37 ID:XtaecPG0
l、、_ _,/'}
|ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
/_,,,.. ..,,,_.`v_'`、
/: ━ ━ | ニ_} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|:: ∈∋ ヽ | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
//:: -=,=.ヮ. |ヽ、| \________
/'../:: /∠.._ |、.ノ この素晴らしき番組を見て
/':::|:::  ̄ ̄ |./ 少しは社会に貢献しなさい(怒)
!-'L|::. v' ===放送日程===
. ヾ:::.. / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
. , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
'ー┐,,..、_ ノ l_,,,...、 _,,一`大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
~ ~ ~ 福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:
http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
182 :
ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:38 ID:XtaecPG0
l、、_ _,/'}
|ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
/_,,,.. ..,,,_.`v_'`、
/: ━ ━ | ニ_} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|:: ∈∋ ヽ | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
//:: -=,=.ヮ. |ヽ、| \________
/'../:: /∠.._ |、.ノ この素晴らしき番組を見て
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!-'L|::. v' ===放送日程===
. ヾ:::.. / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
. , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
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~ ~ ~ 福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:
http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
「保守」と書いてあった。
悲しかった。
艦長日誌、宇宙暦5427・10・3。
この宙域に入ってから、出会う船全てに同じ警告を受ける。
とある種族に気をつけろ、死の箱舟を見たら逃げろ、と。
デルタ宇宙域へと飛ばされた連邦宇宙艦ヴォイジャーは、遥か3万光年彼方の
故郷に向け、旅を続ける。
「艦長、救難信号を受信しました」
事の起こりは、ハリー・キムの報告だった。
「何処から?」
艦長席のジェインウェイが振り返り、聞く。
「左舷0,8光年です。信号は数秒で消えました」
「該当空域に停泊中の船を確認」
即座にセンサーを操作したトゥヴォックの補足が入る。
「通信を」
「了解。……応答がありました」
相手の反応まで、数秒の間がある。
「スクリーンに。こちら連邦宇宙艦ヴォイジャー。救難信号を受信しました。
何かトラブルでも?」
ジェインウェイの呼びかけから更に数秒後、前面スクリーンに相手の姿が映った。
眼鏡をかけた若い女性。おそらく20歳前後だろう。
『こちら宇宙船エディフェル。信号はこちらのミスです。お気になさらないで下さい』
「とてもそうは見えないけど?」
怪我は確認できないが、女性の顔は煤けて酷い有様だ。背後に見える船内も、
煙が立ち込めている。
『いえ、トラブルがあるのは確かですが、迷惑をかける訳には』
船舶間の通信に不慣れなのか、どうも要領を得ない。
「困った者を助けるのは宇宙の大原則よ。迷惑だなんて思わないわ。船長と
話が出来る?」
『船長は、その……』
『大丈夫です、由美子さん。話くらいなら出来ます』
画面の向こうで、女性の横から声がする。
そして画面が切り替わると、別の女性の姿が映った。
先の女性より更に若い、というより幼い。イチェブより年下に見える。
こちらは明らかに負傷しており、粗末な治療しか施されず、半ば寝るように
座席に収まっている。
『私がエディフェルの艦長、柏木楓です』
怪我を負いながらも、少女は意外と平静な、無機的な口調で名乗る。
その痛々しい姿に、ジェインウェイは思わず隣の副長席のチャコティと顔を
見合わせる。
『現在私達は危険な状態にあります。救援はとても欲しいですが、私達の船は
少し特殊な事情があります。それを知ったなら助けて貰えないでしょう』
「一体どんな事情が?」
『センサーの反応を偽装していますが、このエディフェルはヨークです』
か弱い少女は、この宙域で最も恐れられる名を語る。
命を狩る種族エルクゥの、死の箱舟の名を。
ジェインウェイは再び、チャコティと顔を見合わせた。
リニュ痕の山神シナリオをやって思いついたネタの、冒頭部分でつ。
知る人ぞ知る米TVドラマ、スタートレック・ヴォイジャーの1エピソードとして
考えますた。
一部で不評の山神シナリオの続きで、マイナー番組のキャラはレギュラー総登場
なのに、葉鍵キャラは終盤まで3人しか出ないという凄まじさ。
まともなスレッドには投入不可能。
それ以前に話も子ネタなのに長く複雑で、漏れの構成力ではたぶん完成不能な罠。
一応この後、セブンによるトレック世界でのエルクゥの解説、生きた宇宙船ヨーク
に興奮するヴォイジャークルー、楓の治療をするドクター、トゥヴォック恋の悩み相談、
柳川とセブンの罪の償いについての会話、エルクゥのヨーク襲来、と続く予定ですた。
判る人だけ判れ。
むしろ出来たらここに落として欲しい。
そう思うのは俺だけだろうか…
下に同じ…。
作者本人は未練を断ち切るつもりで
墓場に投棄してるのかも知れないし
死体に「起きあがれ」と言うのも酷な話だ
お墓参りみたいなものさ。
今は亡き死者に思いを馳せ、死者は空からその想いを見届ける。
今から投稿します。結構長いっす。15レスくらい。
エロ・グロはありません。
『雪の中』
一
日常が繰り返されていた。真琴がものみの丘で消えた後の水瀬家は、最初こそ暗い
空気を纏っていたが、もとの明るさに戻るのにそれほど長い時間は要さなかった。
オレ達は、確かに真琴を失った。だが、オレたちの家族として一緒に暮らした時間まで
が失われるわけではない。
心に残る暖かい記憶が真琴を失った悲しみを優しく包んでくれていた。人は、それを
現実逃避というかもしれない。死を真っ向から受け止めていない、となじるかもしれない。
真の強さを手に入れるために、正面から向き合う必要がある、と偉ぶるかもしれない。
だがそんなことはどうでもいい。オレたちは真琴のいたずらを冗談のネタにできるほど
になっていた。そして、そんな雰囲気に満足していた。あるのかどうかすらよく分から
ない「真の強さ」なるものよりも、毎日を楽しく過ごせるほうがよっぽど重要だ。
強い人間にも弱い人間にも、平等に「毎日」は訪れるのだ。楽しく過ごせるなら、
そちらのがいいに決まっている。
いつか、オレたちの対応が間違っていた、と気付くときがくるかもしれない。その
ときは、それを謙虚に受け止め、対処していこう。出来そこないの哲学者みたく、眉間
に皺を寄せて、難しいことを考える必要はないのだ。
オレたちは満足している。名雪がいて、秋子さんがいて、香里や北川がいて、互いに
支えあい補い合っている。オレたちは一人ではなく、みんなで生きているのだ。
ああ、そういえば水瀬家の平和に一躍買ったぴろのことも忘れるわけにはいかない。
真琴がいなくなってからしばらくの間、ぴろは消息不明だった。真琴と一緒に消えて
しまったのか、と思ったが、何日かしてひょっこり戻ってきた。学校帰りのオレと
名雪を迎えるように、玄関先で日向ぼっこをしていたのだ。
名雪が喜んだのは言うまでもない。ねこーねこー、と何かに取り憑かれたように
にじり寄るのを防ぐのが大変だった。
結局ピロは水瀬家に居着くことになった。こんな小さな命を寒空の下に放り出すわけ
にもいかないし、なにより真琴の忘れ形見だ。邪険にすることもできない。名雪のアレルギーが心配だったが、ぴろは目の色を変えた名雪に、心なしか恐れを抱いているよう
だった。ぴろのほうから近づくことはないだろう。あとは名雪に近づかないよう言って
おきさえすればよかった。
ただ、アレルギーは猫の毛でも発生するため、掃除だけは入念に行わなければならない。
とはいっても、ぴろがいるのは一階のリビングが中心で、それほどの手間というわけで
はなかった。
二
ぴろが水瀬家の一員となってから、雰囲気は爆発的に改善した。小動物と触れ合う
ことによって、心を安らかにするアニマルセラピーというものがあるそうだが、まさしく、
そんな感じだった。
ぴろは、基本的にはリビングの暖かいところを根城にしていた。ヒーターの近くと、
昼間だったらガラス窓のそばで、ひがなごろごろしていた。たまに外に遊びにいく、
かと思えばすぐに帰ってくる。
勝手気ままな生活だったが、食事だけはオレたちと一緒だ。朝と昼は秋子さんが用意
し、夜はオレがあげることにしている。といってもドライタイプのキャットフードだから、
手間はかからない。
ただ、気になるのは、秋子さんには擦り寄ってご飯をねだるのに対し、夜はお気に
入りのヒーターの前から動こうとせず、にゃーと不機嫌に鳴いてオレを急かすことだ。
なんだか舐められているような気がする。ぴろのなかでの序列では、秋子さんしか上に
いないのだろう。オレは名目上飼い主だが実質的に召使みたいなものだ。
だが、それも当然である。躾を施したのはすべて秋子さんだし、オレは学校があって
あまり面倒を見れてやれない。大体オレ自身、秋子さんには頭が上がらないのだ。
そんな様子を見れば、ネコだってオレを舐めるだろう。
そんなこんなで、ぴろは家族の一員として確固たる地位を築き上げていた。
三
ある日、この街に雪が降った。どか雪だった。いくら北の街とはいえ、山脈と太平洋
に囲まれたここでは、それほど積もることはない。せいぜい膝下くらいだ。それも一冬
に一回か二回程度。山脈が気流を変え、雪は全て隣の県に降り積もるのだ。隣のY県
にはご愁傷様というしかない。
もちろん、いいことばかりではない。乾燥した空っ風が季節を選ばず山を吹き降ろ
してくるのだ。これは非常にこたえる。夏は涼しくていいのだが、冬は骨身に染みる。
身体の芯まで凍り付いてしまいそうだ。
その日の雪は、例年とは違っていた。昼過ぎから降り始めた雪は、翌朝には二階付近
まで埋めてしまうほどだった。もちろん玄関の扉は開かない。二階のベランダが出入口
になった。
十年に一回ほど、こういうことがあるそうで、話には聞いていたが、オレが直接体験
するのは初めてだった。朝、カーテンを開けたら、目の前が真っ白な海になっており、
本来二階建ての建物が一階建てになって、屋形船のごとく漂っていた。しかも雪は弱い
ながらもまだ降っている。夜までにはどれくらいになるだろうか。
オレはわくわくした。そりゃそうだろう。窓から出てスキーで登校なんて、これ
までは想像上のことでしかなかったが、それが現実となったのだ。
だが、そんなに甘くなかった。いつも通り名雪を起こして、うきうきしながら
リビングに下りていくと、秋子さんが早速言った。
「今日は学校もお休みですね」
オレのわくわくはあっさり打ち砕かれた。なんでですか、と尋ねるオレに答えて
「だって、雪下ろししなければいけませんからね」
そうなのだ。この街は北国とは言え、あまり雪の降らない地域。窓は二重になっては
いるが、屋根の構造は、関東以南とまったく同じ造りになっている。つまり、これほど
の雪が積もることを想定していないのだ。脆い屋根なら崩壊しかねない。
事実、テレビでは雪がもたらした混乱が、延々と流されている。「今日の占い」や
芸能人裏情報なども全てカットされ、今回の寒波の被害を放送していた。
既に公共交通機関は麻痺。教育施設は私立・公立問わず全て休校。企業もまともに
動いていないそうだ。当然受験も中止。幸いここは大丈夫だったが、水道管が破裂した
地域もあったようだ。また、雪で潰れた家屋が五軒あると聞いて、オレは肝を冷やした。
今は小降りだが、午後から再び強くなる見込みらしい。
ふと見ると、ぴろはのんびりと湯気の立つミルクを舐めていた。
雪下ろしはオレと、いつにもましてゆっくり起きてきた名雪の仕事となった。文句の
一つもいいたいが、住む家がなくなり、こんな寒空の下に放り出されるのは困る。
数時間で骨までカチカチに凍りつくに違いない。そんなのは勘弁願いたい。
今のオレたちの姿は、まるでダルマのようだった。何重にも服を重ね、上にスキー
ウェアを着ている。耳あてをした上にフードを被り、同じくスキーのゴーグル、手袋を
つけている。ちなみに手袋と靴下は二枚重ねだ。幾つものホカロンを装備するのは基本だ。
こうしてぶくぶくになったオレと名雪は、ベランダから梯子で上がり、作業を開始
した。仕事内容は二つ。雪下ろしとつららの除去だ。つららは余りに大きくなると、
窓を突き破ることがある。そのため、できるだけ除去しなければならないのだ。
オレたちはスコップで雪下ろしをした。すくっては投げ、すくっては投げ・・・・・・。
慣れない仕事に自然と言葉も少なくなった。せいぜい「あっちお願い」「うん」
「こっち終わったから手伝うよ」「サンキュ」程度だ。
ふと周りを見渡すと、あちこちの屋根に、オレたちと同じような丸い人たちが雪下
ろしをしていた。その影の一つに、なんとなく手を振ってみた。しばらくは何事も
起こらなかったが、少しすると幾つかの影から、手が振り返されたのが分かった。
こんなときだが、なんとなく楽しくなった。
実際は一時間足らずだったが、もっと長い間、作業は続いたと思った。いくら
スコップを振るっても寒いままなのがこたえた。なんとか終わらせ、着替えた後
リビングで熱いコーヒーを飲んで身体を温める。最初は手がかじかんでいたが、
カップから伝わる熱さで、すぐに元通りになった。
ぴろはヒーターの前で眠っていた。のんきなものだ。
「困ったわ・・・・・・」
言葉の通りあらあらという顔をして、秋子さんがリビングにやって来た。お茶受けの
ビスケットを手にしていた。
「どうしたんですか?」
「いえ、たいしたことではないんですが、今電話で確認したところ、商店街もコンビニ
も今日はお休みらしいんです」
オレは不安そうな表情だったのだろう。慌てて付け加えた。
「まだうちには食べるものがありますから平気ですよ」
そういってにっこりと微笑んだ。
なんとなく心の中にむくむくと黒い雲が沸き立ってきた。今は大丈夫。それは間違い
ないだろう。だが、この雪がずっと降り続いたら? 水瀬家の冷蔵庫の大きさなど、
たかが知れている。干し物や缶詰がどれだけあるか分からないが、早晩食べ尽くすに
違いない。
また、今は問題ないが、水道・ガス・電気が駄目になったら? オレたちは薄暗い家
の中で抱き合いながら凍えるのだろう。なんだか悲観的になっているようだ。オレの
考えを読み取ったかのように、
「大丈夫ですよ。こういう大雪は長続きしませんから」
と言った。
「そうだよ〜」
と、お気楽な名雪。大体二三日、長くても四五日程度で収まるらしい。オレは無理矢理
不安を押し殺すことにした。
ふと脇に目をやると、名雪が甘いビスケットにさらにイチゴジャムをつけて頬張って
いる。その姿からは危機感の欠片も見えない。
やれやれ、とオレはため息をついた。
その日は何事もなく過ぎていった。今のところ電気もガスも水道も食料も問題ない。
何の心配もいらないのだ。
ただ唯一の問題点といえば、退屈なことだった。普段は学校に行って、決められた
スケジュールに従っているため、今回のような急な休みのときには何をしていいか
分からないのだ。家から出ることさえ出来れば、いろいろと時間も潰せようが、降り
込められた状態ではそれも叶わぬ望みだ。
じゃあ、本でも、と思うが、本棚にあるのは読み終えた推理小説だけ。タネの
分かったミステリを読み返す気にもなれない。雑誌も同様だ。
かといって、部屋で勉強を・・・・・・などという気分にはなれない。なんとなくお祭り
気分になってしまい、ゆっくり机に向かう気にもならない。と、これは勉強をしたく
ない言い訳かもしれないな。本来は一年後に受験を向かえるため、そろそろ準備しな
ければいけないのだが・・・・・・。
結局、オレはボケッとリビングでテレビを見ることにした。ニュースは、この大雪の
ことを大々的に取り扱っているが、他の番組を占拠するほどではない。こうしてその日
の午後はワイドショーとドラマの再放送で時間を潰すことになった。
名雪は退屈を持て余したのだろう。オレの隣ですやすやと眠っていた。いや、名雪の
場合、退屈じゃなくてもよく寝ているが。
夕食の準備はいつも通り名雪が手伝った。冷蔵庫や冷凍庫をパタパタ開けて、食材を
出していく。オレよりもよっぽど役に立つ。
夕食の食卓は、普段と変わらなかった。実際はいろいろやりくりしたのだろうが、
そんな苦労を見せない出来栄えだった。
その後、北川と香里から電話がかかってきて、互いの無事を確認した。
四
翌日も、家から出ることができなかった。この日は大して面白いことはなかった。
廊下の奥の物置から缶詰を運び出しただけだ。それ以外は昨日と同じく、雪が小降りに
なったときに雪下ろしをし、あとはテレビを見たり、トランプをしたりして時間を潰
した。
名雪と秋子さんが夕食の準備をしているとき、ちょっと悪戯心を出して、ぴろの
尻尾を引っ張ったら、思いっきり引っかかれた。手の甲から血が垂れた。
騒ぎに気付いた名雪が救急箱を持ってきて、治療を手伝ってくれた。といっても、
消毒してガーゼを当てただけだが。
オレはぴろをメッと叱ったが、ぴろはどこ吹く風と、お気に入りのところで丸くなり、
小馬鹿にしたように尻尾をふりふり動かしていた。
夕食は・・・・・・食材の買出しがなかったにも関わらず、いつもと同じだった。秋子さんの
腕に、改めて感服した。しかし、秋子さんが言うには、今日で肉類を使い切ったらしい。
明日からは卵と魚になるとのことだ。野菜は冷凍野菜と根菜類が中心だ。これは昨日からのことで、
葉っぱ系は痛むのが早いから仕方ない。
もう一つ、食材に関連しているが、不覚にもぴろのエサたるキャットフードも底を
ついたらしい。翌日からはネコまんま。ツナ缶でもいいのだろうが、あまり甘やか
すわけにはいかない。オレ様を引っ掻いた罰だ。ざまあみろ。
それからさらに二日。オレたちは、この家に閉じ込められたままだった。狭い空間
での生活にも慣れてきて、改めて人間の適応能力を確認した。少々息が詰まるが、どうって
ことない。前日までと同様、雪が弱まったときに雪下ろしをし、あとはみんなで過ごした。
その日は、先日録画しておいたビデオを見ることにした。『霧超館殺人事件』という
作品だ。推理小説大賞受賞作の映像化ということで、当時はそれなりに期待されたものだ。
ストーリーは奇しくも、吹雪で霧超館に閉じ込められた一行の中に殺人事件が起きる、
という昔ながらの展開だ。
確か、そのときは裏番組の動物ものを見ていたはずで、これを見るのはオレも初めてだった。
オレは原作も読んでいるが・・・・・・なんだこりゃ? シーンのカットは仕方ないとしよう。四百頁を超える小説を二時間でまとめるのだ。しかし、問題は、とある女性キャラを
演じている役者だ。下手すぎ。最近売り出し中の新人タレントらしいが、こいつが
しゃべると折角の神秘的な雰囲気が台無しになる。端役でよかった、と思った。
ストーリーはつつがなく進行し、オレ達は楽しんで観ることができた。トリックを変え
られたら困るが、そんなことはなさそうだった。名雪も途中で寝てしまうこともなく、所
々で自らの推理を披露して見せた。
「だからね、○○が×××××だから☆☆が犯人だと思うんだよ。・・・・・・あってる?
祐一」
「さあな」
オレはそっけなく、でもニヤニヤして名雪の意見を受け流した。いくら原作を読んで
いるからといって、話の途中で正解をバラすわけにもいかない。
ちなみに名雪の推理は、オレも原作を読んでいるときに思ったものだった。当然正解は
違う。この作者のトリックは当たり前に考えていては絶対に分からないのだ。何冊か
読んだだけだが、見事に心理の盲点をついている。
まぁ、そんなこんなで夕方にはビデオも終わった。トリックに釈然としないのか名雪は
う〜と唸っていた。いや、自分の推理がことごとく的外れなのが悔しいのかもしれない。
それにしても、雪に閉じ込められたとはいえ、みんなまったく普通だ。ビデオみたいに
互いが疑心暗鬼になったり、殺人事件が起こったり、という雰囲気すらまったくない。
もちろん、心の中まで読めるわけではないから、確かなことはいえないが、少なくとも
水瀬家は大丈夫だ。
電話で話をする限り美坂家も問題ないらしい。栞の薬も問題ないそうだ。この時期
では降り込められることも考えて、多めにもらって来ているらしい。ただ、北川家は
違った。共働きの北川家では食料の備蓄が少なく、早々に底をついてしまったのだ。
話を聞くと、商店街は昨日から動きだしているらしく、この雪のなか、北川が買い出し
に行ったらしい。勿論完全装備、スキー着用だ。雪もあまり降ってなかったから、
遭難することもなかったらしい。
五
翌日。この日は降り込められた最終日となった。朝の天気予報によると、夜半には
雪も上がり、雲も晴れ、星が顔を見せるという。いくら慣れたとはいえ、久々に外の
空気も吸いたい。
とは言っても、雪は未だに降りつづけている。止むまで外に出れないのは、昨日まで
と同じだ。今ひとつ、実感がなかった。
みんなとの昼メシをのんびり食べる。ピザトーストと温野菜のサラダ。ぴろもネコ
マンマに慣れてきたようだった。
だが、午後から空が明るくなってきた。明日は学校・・・・・・ということは宿題か!?
宿題は生物と世界史、英文法で出ていた。明日は世界史はないが、後の二つは午後に
ある。午前中だったら、雪かきで・・・・・・とか言って遅刻することもできるだろうが、
午後だと、そういう言い訳も通用しそうもない。
オレと名雪は、その後一緒に宿題に取り組むことにした。場所は名雪の部屋のおこた
だ。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
静かだ。二階ではコトリとも音がしない。気付くとオレのシャーペンの動きも
止まっている。名雪は……言うまでもない。
いかん。ここ何日かまともに勉強してないせいか、教科書に向かうのが苦痛だ。しかも
昼メシ後ということもあり、血液が胃に向かっている。意識が混濁してきた。
結局、名雪を叩き起こし、宿題を片付ける……つもりが、どうでもいい雑談に華を
咲かせてしまった。今更ながら思う。二人で一緒に勉強すれば、半分で終わるというの
は絶対に嘘だ。分担すれば半分だろうが、そこには雑談の時間が考慮されていない。
しかもオレたちの場合、名雪が居眠りするというリスクもある。
さすがのオレ達もそれに気付き遅まきながら取り掛かる。が、名雪は目を離すと
直ぐに船を漕ぎ始める。額をシャーペンで突っついて起こすものの、その効果は短時間だ。このままじゃ埒があかない。
眠気覚ましのコーヒーを淹れに階下に下りたとき、秋子さんは台所にいた。覗いてみると、
なにやら大仕事をしていたらしい。生臭い匂いが台所に立ち込めていた。換気扇がフル
稼働している。コンロの上には大きな鍋が小さな蒸気を吹き上げていた。
「秋子さん、なにか手伝いましょうか?」
「あら、祐一さん。大丈夫ですよ。晩御飯の仕込みはもう終わりましたから、あとは
これを片付けるだけです」
と言って、厳重に封された黒いビニールのごみ袋を勝手口の前に持っていった。
「なんか変な匂いがしますけど・・・・・・」
「ちょっと食材を腐らせてしまって・・・・・・。ここは寒いから大丈夫だろう、と思って油断
してしまいました。・・・・・・それより宿題は終わりましたか?」
「それが・・・・・・名雪が眠ってしまいそうで・・・・・・それで眠気覚ましにコーヒーでも、と」
「それじゃあ、私が用意しますから、祐一さんは名雪を呼んできてください。一緒にお茶
にしましょう」
「分かりました」
オレはそう応えて、名雪を呼びにいった。夢の世界に旅立つ寸前だった名雪をなんとか
こちらの世界に呼び戻し、リビングでお茶にした。
お茶の片づけも秋子さんがやってくれた。オレが手伝いを申し出たが、すげなく
断られた。宿題が残ってるんじゃありませんか、との言葉に頷くしかなかったが、
なんとなく秋子さんの態度が不審に思えた。
(疲れているのかな・・・・・・)
もう閉じ込められて五日。表面上はいつもと変わらずニコニコしているが、精神的に
参っているのだろうか。残り少ない食材をやりくりしなければならないし、年長者として、
状況に動揺するわけにもいかない。心労も溜まるというものだ。
結局、宿題が終わったのは夕食の直前だった。
その日の夕食はシチューだった。香草をきかして肉と野菜を煮込んである。台所で蒸気を
上げていた鍋の正体はこれだろう。
口に含むと、香草の複雑な香りと共に、なんともいえない臭みが鼻についた。これは
何の肉だろう。今まで食べた記憶がない。昔、家族で北海道旅行に行ったときに食べた
ジンギスカン(羊肉)とも違う。鉄っぽい味。
なんだか怪しい。
「これって、何の肉ですか?」
「ヤギ、ですよ」
「でも、肉類は全部食べ尽くしたんじゃ……」
「ええ、でも、冷凍庫の奥に残っていたんです」
名雪が顔を上げた。
「あれ、私が見たときは冷凍庫には、ホントに何もなかったけど……」
「うーん、見つけにくいところにあったから……」
名雪の顔にハテナマークが浮かんでいるが、すぐ消えた。何もなかったかのように
パクパクと食べている。オレは、ふと周りを見回した。いつもの位置にぴろがいない。
「そういえばぴろは? 晩メシ、まだあげてなかったと思うんですが」
「さっき、あげちゃいましたよ。どうもお腹が空き過ぎたらしくて。本当は甘やかし
ちゃいけないのだけど」
と、周りを見回し、小首を傾げた。
「変ねぇ。さっきまでそこにいたのだけど……」
まぁ、気まぐれなネコのことだ。雪が止んだ嬉しさに外に飛び出したのだろう。
その後他愛ない会話をし、晩メシはなごやかに終わった。
六
翌日、待望の太陽が顔を出した。雪が塵を綺麗にしてくれたため、空気が透明に感じる。
冷たいには冷たいのだが、それほど不快なものではなかった。精神的な開放感があった
ためかもしれない。
夜のうちに除雪車が通ったらしく、道路を埋め尽くした雪は端の方に集められていた。
高い壁となっているが、日常生活には問題なさそうだ。悔しいことに学校に行けてしまう。ニュースも公共交通機関、学校の再開を告げていた。
「あ、手伝いますよ」
秋子さんがごみ袋を出しているのを見てそう申し出た。秋子さんは両手に大きなごみ袋を
持っている。
「台所ですよね?」
と確認して、向かおうとしたが呼び止められた。
「じゃあ、こちらをお願いします」
手に持っていた袋をオレに手渡すと、ぱたぱたと台所に向かった。オレは、何とはな
しに違和感を感じながらも、外のゴミ回収所に捨てにいった。そこには既に燃えるゴミが
山のように積み上げられている。これじゃあ、ゴミ回収も一回で終わりそうもないなぁ、
などと考えながら、適当なところに積んだ。とりあえず道路にはみ出さなければいい
だろう。
手ぶらになって戻ってくると、玄関先で何やら黒い袋を抱えた秋子さんとすれ違った。
袋はそれほど大きくはないが、ガムテープで頑丈に封されている。オレが持っていき
ますよ、と言ったもののすげなく断られた。祐一さんは気にせず学校の準備をしてくだ
さい、とのこと。
雪に降り込められた日々が終わり、五日ぶりに学校が始まった。結局宿題は完成しな
かった人も多かったが、英文法の偏屈教師は別にして、世界史も生物もうるさく言わ
れることはなかった。家の手伝いでできなかった北川(明らかに言い訳だが)のような
生徒を考慮したためだ。
翌日からの好天で積もった雪はみるみる溶け、再開三日後には、名雪に言わせる
ところの「いつも通り」に戻った。寒すぎる反動で暖かくなり、バランスがとれるの
だろう。
こうして日常が再開した。ぴろが行方不明になったことを除いて。
<fin>
209 :
192:03/01/27 22:39 ID:Fo7NsVPa
>193-208
『雪の中』でした。
夏に書き始めて、結局放置してしまったSSです。久々に書いたら
文章力落ちてるし…。
100行くらいのショートショートのはずが、だらだらとした短編になって
しまいました。
一応完成したのですが、「動機」がさっぱり描けず、墓場での公開と
相成りました。
210 :
192:03/01/27 22:40 ID:Fo7NsVPa
三点リーダと・・・・を混在させてますが、お願いだから見逃して……。
>>192 死して屍拾う者なし
南無〜〜
もしかして、南の方に住んでる人かな?
212 :
192:03/01/27 23:18 ID:Fo7NsVPa
>211
一時期仙台に住んでいたんです。気候の描写はそれを元に、
大雪に関しては新潟出身の友人の話を元にしてます。
つららは動物のお医者さんです。雪下ろしはまったくいい加減ですが。
私は東京に住んでます。
オチに対して、前置き部分が冗長すぎるように感じますた。
ダークさを出したかったら、秋子さんがもっとピロをかわいがるところを強調するとか、
とにかく、ピロをもっと表に出せばよかったのではないかと。
とりあえず、お悔やみ申し上げます。
213に全くもって同意。
ぴろを前面に押し出さないと怖さが感じられない。。。
(・ワ・)
ぴろが怖くない