ドリイたんとグラァたんにハァハァするスレ&オボロスレ
「んグァー。すーッ。んグァー。すーッ……」
障子戸の向こうから、若様の鼾声が聞こえてくる。
布団に足だけ入れて上体を起こしたまま、それをしばらく聞いていた。
さっきまで、ドリィを含めたぼく達3人で、兄者様から頂いたお酒を飲んでいたけど、
若様は、今日は疲れているからと言って、早々に床に就いてしまった。
本当はずっと、お酒の相手をしながら、色々とお世話をして差し上げたかったのだけれど。
ぼく達も、本来ならもう体を休めるべき時間だ。
だけど妙に気持ちが昂ぶってしまっていて、このままじゃ眠れそうにない。
それは、さっき飲んだお酒のせいも……、あるかもしれないけど……。
ふと、ドリィの方を見てみる。
ぼくと同じように、上体を起こして、なにか落ち着かない様子でいたようだったけど、
やっぱりぼくと同じように、こっちに顔を向けてきたから、見詰め合うと言うか、
顔色を覗い合うような形になってしまった。
ドリィの顔は、ちょっぴり赤い。きっとぼくの顔も、あんな感じでちょっと赤いんだと思う。
「んっ……。今日も、一緒に、する……?」
ドリィが聞いてきた。ぼくに甘えるように。そして、ぼくを甘えさせてくれるように。
そう。それはもちろん、ぼくの望みでもある。だけど……。
「うん。でも……、今日は、いつもとは違うふうに、してみたい……」
なぜだろう。ぼくはそんな事を口走っていた。
「どう、したいの……?」
「うん。ドリィの……」
そこから先は、いくらドリィにでも、口に出すのが恥ずかしかった。
「いいよ……。グラァがしたい事なら、ぼくだってきっと嫌じゃないから」
「……うん。あのね……。ドリィの……、ドリィ、自身を、ぼく自身で感じてみたいから……。
それから、ぼくの……、ぼく、自身も……、ドリィ自身に感じてもらいたくて、だから、口や手じゃなくて、
だから……」
やっぱり、さっきのお酒で少しおかしくなっちゃったのかな。
今まで心の片隅にボンヤリと抱いていた思いを、ぼくは、勢いにまかせて口にしてしまった。
「んっ……。いいよ。ぼくだって同じだから。ぼくもそんな風に、したかったから」
そう、ドリィも言ってくれた。嬉しい。やっぱりドリィなら分かってくれるんだ。
それとも、ドリィも、さっきのお酒でおかしくなっちゃったんだろうか。