【不祥事】第五回久瀬生徒会解散総選挙【前スレ落ち】
とりあえず、このスレは埋め立てしたほうが良いのかな?
痕スキーのアトラクスキーとしては、そのスレタイ激しく却下したい。
>>964 おう,同好の士よ。
でもまぁ折角立てちゃったわけだしなぁ。
しかし
>>960もわざわざ960ゲットして立てるほどあのスレタイに
したかったのかねぇ。
まあ、いいじゃん。最初は毒電波だったんだし。
そんな久瀬みたいに細かい事言ってると女の子にモテませんよ。
>>966 まて、まるで久瀬がもてないみたいじゃないか、
冥土に反長、アニメ生徒会3人、久瀬は女性に困ってませんよ。
埋め立て代わりに、反長話を。
登場人物(会話文での名称)
久瀬(久瀬)、斉藤(斉藤)、反生徒会長(反長)、反生徒会生徒A(反A)、反生徒会生徒B(反B)、
佐久間猪三(佐久間)、前代の生徒会長(会長)、前代の反生徒会長(反生徒会長)、図書委員長(図委長)、他。
969 :
序章:03/04/15 07:49 ID:qndivhvj
バレンタインの一件で復讐を誓った反生徒会長は、反Aとともに高校へ進学し、久瀬を監視していた。
そんななか『久瀬』という名前のために生徒会に参加することになった一年生の久瀬、彼に対抗するためだけに反生徒会へ参加した彼女。
ともに己が参加する組織が根元から腐っていることを悟るにはさほど時間は必要ではなかった。
久瀬が生徒会に参加した時、生徒会は最悪であった。
二期連続で会計を務めた二年生の佐久間猪三が、親の金と腕力で不良達を仕切り、親の権力と暴力で生徒会を牛耳っていた。
彼は、生徒会の予算決定権を盾に部活や委員会、あらゆる所へと口と手を出していった。
反長が反生徒会に参加した時、反生徒会は最悪であった。
生徒会の不正を糾すために結成された会は、佐久間猪三に反抗したいという生徒達の名前を彼に売り渡した。
また、彼に献金や協力することに躊躇した部活や委員会を『部費や委員会費の使い方に不正がある』として糾弾し、槍玉に挙げて欲しくなければ反生徒会に献金をしろと強請っていた。
久瀬二年生の春、放課後in予算会議の場
久瀬(なんて出鱈目な会議だ。会長も執行役員も佐久間猪三の言うことに全て賛成しかしない。)
久瀬「会長! この予算は不合理です」
「実績の無い部の予算が増え、実績のある部の予算が減る。実績に応じた配分にするべきではないでしょうか」
佐久間「おい、小僧! この案は俺が決めたんだ。文句があるのか?」
「会長! 俺の案にどこかだめな所があるか!」
会長「そんな事はありません。久瀬君、まだ君は学校の内情を解っていないようだ。発言を慎み給え!」
会長の甲高く、裏返った声を聞いて、
久瀬「しかし!」
佐久間「会長も、おまえには発言を認めてないと言っているだろう。黙ってろ!」
「会長、躾がなってねえな。俺が変わりにしつけてやろうか!」
会長は、慌てて頭を下げながら、
会長「彼は、あの久瀬の息子さんです。どうか勘弁してください」
佐久間「あぁ、あの久瀬か。そうか、今の所は許してやる!」
佐久間は久瀬の方を向いて、
佐久間「あとで良く、会長に俺のことを聞いておくんだな!」
久瀬は反論をしようとしたが、両隣の生徒会役員から止められた。
会長「これで、反対はないとして予算会議を終了とする。解散」
予算会議の終了後、会長は片づけをしていた久瀬を捲くし立てた。
会長「困るんだよね、久瀬君」
「君にはお父上の御威光があるからいいかもしれないが、僕は困るんだよ」
「いいかね。彼には絶対に反論してはいかんのだ!」
「わかったね! たのむよ!!」
会長は、ネズミのようにそそくさと生徒会室を出ていった。
久瀬、帰宅途中
久瀬(あの佐久間が学校のガンだ。まず、あれをどうにかしないと学校全体が腐っていく。それには…)
久瀬が、佐久間をどう排除するかを考えながら、公園の横を通った。
「ガサガサッ」
久瀬が、その音がした方へ向こうとすると、硬いものが久瀬の鼻面に当たった。
殴り倒された久瀬が、立とうとすると今度は腹と腕に同時に蹴りが飛んできた。
久瀬が身を固くすると、蹴りは顔を除いて、体中を打ち据えた。
「キャー 火事ヨー」 どこからかそんな悲鳴とその声に反応した周囲の住民が慌ただしく行動する音が聞こえた。
「チッ」男達は舌打ちして、久瀬に
男達「先輩の言うことは、ちゃんと聞いておくもんだぜ。一年坊主」
「ヒヤッハッハッハッ」と笑いながら、ついでと言わんばかりに久瀬の腹に蹴りを入れて逃げていった。
誰かが近寄ってきて、声をかけるので、何かを言った。
そして、久瀬は気を失った。
久瀬、暴行事件後30分in公園
反長「いい格好ね、久瀬君」
頭の上から震えようとする声を無理に冷静にしたような声がした。
反長「はい、メガネ」
久瀬「ありがとう」
久瀬は、自分がベンチの上で寝かされ、濡れたハンカチが顔に乗っていることに気がついた。
久瀬「えーと、僕は?」
反長「暴行されている所を私が悲鳴を上げて助けてあげたのよ」
「ベンチに寝かせて、手当てをして。警察は来てから、事情は聞かれるし。あなたは、気を失う前に『何でもないって、言ってくれ』て言うし」
「誤魔化すのに、大変だったわ。感謝なさい」
久瀬「そうだった。つぅ」
久瀬は起き上がろうとするが、体のあちこちが悲鳴を上げていた。
反長「もうちょっと、寝てなさい」
反長は、久瀬の頭を自分の膝に上に押さえつけた。
反長「恨みをたくさん買っているわね」
久瀬「あぁ。今日、特大の買い物をしてしまったようだ」
反長「佐久間のこと」
久瀬「そうだ」
反長「生徒会なんて辞めて、反生徒会に来ない?」
久瀬「あいつをどうにかしないとどっちにいようと変わりない」
「もう、大丈夫みたいだ」
久瀬は、少しよろけながら立ちあがった。
久瀬「ハンカチは、洗って返すよ」
反長「ふん、そんなあなたの血が付いたのなんて要らないわ」
「返す気があるんだったら、5倍にして返して貰わないと」
「バタン」「バタバタ」「坊チャマ、大丈夫デスカ!」
クレアが、駆け寄ってきた。
久瀬「大丈夫だ。心配かけたな」
久瀬は、しっかりとした足取りで迎えの車に向かって歩き出した。
反長二年生の春、放課後in教室
反長「何よ!あの態度」
反A「何が、生徒会の横暴に対して立ち向かっている会よ!」
二人が中庭で昼食を摂っていた時、教室の中から下品な馬鹿笑いが聞こえてきた。
二人は不機嫌にその教室を除くと、反生徒会長が生徒会の佐久間とその取り巻きのために使い走りをして、愛想笑いしている姿であった。
反長「生徒会もだけど、反生徒会も親の七光りで威張り散らすことしか能の無い連中しか集まっていないし。父さんの商売相手じゃなきゃ、2、3発なぐって目を覚まさせてやりたいわ」
反A「あんたも言うようになったわね」
反長「反生徒会って言う組織があることにも、幻滅したけど。今回のは、怒りを通り越して呆れ果てたわ」
「何が『生徒会の横暴を暴こう、適切な予算が渡るようにしよう。あなたたちの参加を歓迎する。共に戦っていこう』よ。同じ口からあの佐久間に対して追従の言葉が出てるなんてプライドも何にも無い卑怯者よ」
「はぁはぁはぁ」
反A「まぁまぁ、落ち着いて、落ち着いて」
「これじゃ、生徒会を何とかする前にこちらの方を何とかしないと、いつまで経ったって支持なんか受けられないわよ」
反長「何か、いい案でもある?」
反A「とりあえず、現生徒会と現反生徒会の連中の確かな情報を集めないと」
反長「そうね。噂なら、掃いて捨てるくらいあるけど」
反長、帰宅中
商店街を抜けると、前に久瀬が歩いていた。
気づかれないように、電柱や角の陰に隠れてついていった。
久瀬が公園の横と通りかかると、彼の後ろから何人かの影が向かっていった。
久瀬が倒れると、その影達は彼を集団で蹴り出した。
反長(何で、久瀬君が殴られているの?)
反長はまともに働かない頭で、何ができるかを考えた。
反長(えーと、こういう場合は、『人殺し』っていうと、駄目だから)
「きゃー、火事よー」
久瀬の周りにいた影達は走り去っていった。
反長「久瀬君、大丈夫?」
そう言いながら、反長は久瀬に近寄っていった。
久瀬「何でもないって、言ってくれないか」
そう言って、久瀬は気を失った。
反長は、久瀬を公園のベンチに寝かせ、ハンカチを濡らして腫れている久瀬の顔に乗せた。
そうすると、警察官が二人やってきて、
警察官「ここで、放火魔がいると通報を受けてきたのですが」
反長「彼が放火魔を止めている間に、私が悲鳴を上げたんです」
警察官「それでは…」
反長、暴行事件後30分in公園
久瀬の目が何度が震えた後、開き始めた。
反長「いい格好ね、久瀬君」
「はい、メガネ」
久瀬「ありがとう」
「えーと、僕は?」
反長「暴行されている所を私が悲鳴を上げて助けてあげたのよ」
「ベンチに寝かせて、手当てをして。警察は来てから、事情は聞かれるし。あなたは、気を失う前に『何でもないって、言ってくれ』て言うし」
「誤魔化すのに、大変だったわ。感謝なさい」
久瀬「そうだった。つぅ」
久瀬は起き上がろうとするが、ふらついていた。
反長「もうちょっと、寝てなさい」
反長は、久瀬の頭を自分の膝に上に押さえつけた。
反長「恨みをたくさん買っているわね」
久瀬「あぁ。今日、特大の買い物をしてしまったようだ」
反長「佐久間のこと」
久瀬「そうだ」
反長「生徒会なんて辞めて、反生徒会に来ない?」
久瀬「どっちもどっちだ。それにあいつをどうにかしないとどっちにいようと変わりない」
「もう、大丈夫みたいだ」
久瀬は、少しよろけながら立ちあがった。
久瀬「ハンカチは、洗って返すよ」
反長「ふん、そんなあなたの血が付いたのなんて要らないわ」
「返す気があるんだったら、5倍にして返して貰わないと」
「バタン」「バタバタ」「坊チャマ、大丈夫デスカ!」
金髪の外人が、駆け寄ってきた。
久瀬「大丈夫だ。心配かけたな」
久瀬は、しっかりとした足取りで迎えの車に向かって歩き出した。
反長「馬鹿…」
反長は久瀬を見送った後、帰宅していった。
久瀬二年生の春、木曜日
佐久間達の手下がある女生徒に手を出して、逆に這這の体で逃げ帰ったという噂を聞き、佐久間を潰すことができる情報かどうかを調査中。
反長二年生の春、木曜日in教室
反A「どうしたの? なんかくらいぞ」
反B「全然大丈夫だよ〜。ほらっほらっ」
反Bは腕を一生懸命振って、元気さをアピールした。
反長「本当? 図書委員会に行く時、昔は楽しそうだったのに、今は溜め息ついてから行くように思えるけど。五月病?」
反B「そんなことないよ〜」
「あ。もうこんな時間だ。じゃ、私行ってくるね」
反Bは、教室から出ていった。
反A「なんか図書委員会って、予算が倍になったって言うよ」
反長「佐久間についていた去年の副委員長が委員長になった」
反A「それに、佐久間が図書準備室に入り浸っているって」
反長「はぁ? あの馬鹿が本なんか読むわけないでしょ。うちの図書室って文学とか受験関係とかあっても漫画なんて無いわよ。そりゃ変だわ」
反A「そう、だからおかしいのよ」
反長「うーん。調べてみる必要があるみたいね」
「それに反Bが元気がないのも解るわ。あの馬鹿が準備室にいてまともな委員会業務なんて出来ないでしょうから」
反A「反Bの様子でも見に行こうか?」
反長「そうね」
反長二年生の春、木曜日in図書室
反長達が図書室へ行くと、閑散としたが反Bは貸し出し業務をしていた。
その様子を見ながら反長達も適当な本を選んで読んでいた。
しばらく経つと、貧相な顔つきの男が奥の準備室から反Bを呼んだ。
反Bは途端に暗い顔をして、足取りも重く準備室の中へ入っていった。
反長「嫌な感じの男ね」
反A「反B、悲しそうな顔をしてたよ」
「ちょっと、覗いてみようか」
反長「そうね」
反長達は準備室のドアに近づいていった。
準備室のドアを開けようとするが、鍵がかかっていた。
仕方が無いので、二人で聞き耳を立てていた。
図委長「そろそろいい返事を聞かせてくれてもいいんじゃないかな?」
「ふーん、今日もだんまりか」
「俺は気が短い方ではないし、君の意思を尊重するくらいの度量はあるつもりなんだけど」
「君のお父さんにも、そして君のお父さんの会社にも良い話だと思うんだけど?」
反B「私が言うことを聞けば、お父さんに何にもしないと誓ってくれますか?」
図委長「『言うことを聞けば』って、まるで俺が君を脅しているみたいじゃないか」
「俺は、前から君の意思を尊重するって言っているじゃないか」
「ガタン」「ガタ、ガタガタッ」「パチン」
反長「ちょっと、不味いわね」
「ドンドン」反Aはドアを力強く叩いて、余分に大きな声で
反A「すいませーん。貸し出しをお願いしたいんですけど」
「ガチャ、カチャカチャ」
反B「お待たせしました」
反A「早くしてください」
反Bは、急いで貸し出しカウンターへ向かった。
反長が準備室の中を見ると、男が頬に手を当てていた。
男は反長に気が付いて、
図委長「なにかようかね?」
反長「いいえ」
男はドアに近づき、反Bに向かって卑屈に笑いながら
図委長「それが終わったら、もう上がっていいよ」
反Bはほっとした顔をしながら、
反B「はい、わかりました」
図委長「それから、来週も頼むよ」
そう言って、図書委員長は準備室の扉を閉めた。
反長たちが帰り支度を終え、図書室の出口へ向かおうとすると扉を開けた佐久間達と鉢合わせてしまった。
図書委員長は、準備室の扉を開けて佐久間達を向かえ入れると、反長たちを見て閉めた。
反長二年生の春、木曜日in帰途中
反A「何かされなかった?」
反B「ううん。大丈夫だよ〜」
反長「準備室であの男が『君のお父さん』とか言ってたみたいだけど」
「どういう事?」
反B「みんなには関係ないことだから」
反長「無理しなくていいわよ。私たち友達じゃない」
反A「力になるから」
反B「いいよ〜」
「パチン」反長が反Bをひっぱたたいた。
反A「ちょ、ちょっと」
反長は、反Bを抱きしめて優しく、
反長「友達が、苦しんでいるのを解っていて見過ごす事なんてできないわ」
反Bは、反長の腕の中で泣き出した。
しばらく経って、
反B「かくかくしかじかという訳なの」
反長「よ〜く、解ったわ」
「絶対に何とかする!」
「親の力を借りて、人を好きにしようなんて赦せない!」
「あいつの爪の垢でも舐めさせたいわ!」
反長は夕日に向かって怒っていた。
反B「ありがとう〜」
反Aはその光景を笑顔で見てから、反長にくすくすと笑いながら、
反B「ねぇ。あいつってだ〜れ?」
反長「えっ。いいでしょそんなこと」
反長の顔は、夕日の所為かとても赤く染まっていた。
反Aは笑いながら反長の肩を叩き、反Bも一緒に笑っていた。
反長二年生の春、放課後in体育館裏が見える廊下
久瀬は西日が入る廊下を考えながら歩いていた。
久瀬(なかなか、しっぽを出さないな。斎藤も『ちょっと用があるから、今日はわりぃな』といってどこかいってしまうし)
久瀬(昨日もビデオカメラなんか持ってきていたが)
(部活も休んでもらって協力してもらっているんだから。強くは言えないな)
「ドカッ」「バキッ」「ナメヤガッテ」「ゲシッ」
久瀬が外を見ると、数人の男に髪をまとめた上級生が囲まれていた。
久瀬(あいつらは佐久間の手下。そうか、あれが噂の川澄さんか)
久瀬は、走り出した。
そして、久瀬が体育館裏に着くと、そこには男達が倒れ、右頬が赤くなった舞が立っていた。
久瀬「ちょっ」
舞「佐祐理」
舞はそう言うと、校舎の中へ駆けていった。
久瀬(あぁ、なにがなにやら)
久瀬もその女生徒を追いかけて、校舎の中へ戻っていった。
舞の足は速く、久瀬が角を曲がると彼女は次の角を曲がるといった具合だった。
久瀬がやっと止まっている彼女を見ると、何処に持っていたのか剣を男の鼻面にあてて詰問していた。
舞「佐祐理はどこ」
男「せ、生徒会室」
舞は、男を突き放すとまた駆け出した。
久瀬は、男に彼女が何を聞き、男が何を答えたのかを聞くと、彼女の後を追って生徒会室へと向かった。
久瀬(そう言えば、あの男は反生徒会長だったな。何だって、佐久間の手下と反生徒会長と彼女が関係しているんだ?)
久瀬が生徒会室の前に着くと、そこでは舞が生徒会室の扉を叩いて、叫んでいた。
舞「佐祐理! 佐祐理!」
扉を開くと、佐祐理と呼ばれた女生徒が出てきた。
佐祐理「あれー。舞どうしたの? こんなに赤く腫れちゃって」
佐祐理は舞の右頬に手を当ててから、慌てて近くの水道でハンカチを濡らし、舞の腫れた頬にそのハンカチをあてた。
舞「佐祐理、大丈夫?!」
佐祐理「佐祐理は大丈夫ですよ」
舞「佐祐理、帰ろう」
佐祐理「もう、遅いし帰ろうか」
佐祐理は、生徒会室の中に向かって
佐祐理「では、佐久間さんお迎えが来てしまったので、佐祐理は失礼します」
「今度のことは佐祐理は黙っているので、佐久間さんも無理を言わないで下さいね」
久瀬(何だ、この人は? 服の乱れ様から危険が押し迫っていたはずだが、いくら親友が心配だからと言って、こんな風に行動できるのか?)
佐祐理「舞、帰ろうか」
舞はコクンと肯いて、佐祐理と帰っていった。
久瀬は生徒会室を覗いて、
久瀬「佐久間さん!」
見ると、顔に赤い幾筋の傷痕をつけた佐久間が怒りのこもった目を久瀬にむけて、
佐久間「なんの用だ!!」
「用がねえんだったら、早く帰れ!!! それから、お前も黙ってろよ!!」
久瀬が不精不精、来た廊下を引き返すとそこには反生徒会長がうずくまってぶつぶつと呟いていた。
久瀬「大丈夫ですか?」
久瀬が声をかけると、反生徒会長の目は誰が声をかけたかを認識すると濁った色から縋るような目になった。
反生徒会長「助けて、助けてくれ」
久瀬「誰から助けて欲しい?」
反生徒会長「さ、佐久間」
久瀬「どうして、あなたが佐久間をそんなに怖がる?」
反生徒会長「あの女に喋っちまって、佐久間の邪魔をしちまった」
久瀬「ふん。自業自得だ」
反生徒会長は、久瀬の足先を舐めるかのように這いつくばって、
反生徒会長「佐久間から守ってくれるんだったら、何でも協力する」
「あいつのやってきたことを全部話すから!」
久瀬「解った。佐久間を学校から追い出すことは出来るかもしれない」
「ただ、あなたの情報次第だが」
久瀬は携帯電話を取り出し、車で迎えに来るように連絡した。
久瀬が生徒会長から話を聞き生徒会長を離れに匿った後、斎藤からの電話で今日の出来事を聞いた。
久瀬「ありがとう。これで佐久間を潰すことが出来る」
反長二年生の春、次週の木曜日in図書準備室
図書室には人影もなく、図書準備室から微かに声が漏れていた。
図委長「先週から考えてくれたかな♪」
反B「え〜と、お断りします」
図委長「ふーん、そうか」
図書委員長は、そう言いながら反Bににじり寄っていった。
反Bが準備室から出て行こうとすると、図書委員長が反Bに襲い掛かった。
扉を開けていた反Bは、扉が開くのと一緒に押し倒されてしまった。
図書委員長が反Bを仰向けにしようとすると、反Bが叫びながら図書委員長の手に噛み付いた。
図書委員長が噛み付いた反Bを手から振り払うと、服を引き裂こうと手を掛けた。
「ガチャン」図書室の扉が勢い良く開き、閃光が瞬いた。
そこには、カメラを構えた反Aが立っていた。
反A「証拠は撮ったわ! さぁ、彼女を放しなさい!」
図書委員長は呆然とした後、反Bから離れた。
反A「もう大丈夫よ」
反Bが図書委員長から離れようとすると、図書委員長は背中から反Bの首筋に黒いものを当てた後、青白い火花が飛び散った。
反Bは、ヘナっと崩れ落ちてしまった。
反A「なっ?!」
図書委員長は、反Aの驚いた隙に近づき、反Aの首筋にも黒いものを当てた。
反Aは仰け反った後、膝から倒れてしまった。
図書委員長は、反Aのカメラを胸ポケットに仕舞いながら、図書室の鍵を掛けた。
図委長「念のために持っていたこれが役に立ったな♪」
独り言を言いながら、反Aを蹴り飛ばして仰向けにした。
図委長「おっ、こいつはあいつが狙ってた奴だ」
「あいつには悪いが、俺が先にいただいて、このカメラで撮ったネタで好きさせるか」
「一石二鳥って奴だな。佐久間の下で辛い目にあってたのも、この日のためだったのかね〜♪」
反A「そんな訳ないわ」
図委長「あれっ? 気、失っていなかったんだ」
「けど、体が動かないでしょ♪」
図書委員長は備品のガムテームで反Aの手足を縛り上げていた。
図委長「そこで、彼女が僕のものになるのを見ておいて♪」
図書委員長は、楽しそうに反Aの口にガムテームを貼った。
反Aは「ンー」「ムー」ともがいていた。
図委長「さて、本命をいただこうかな♪」
図書委員長は、反Bの体を抱き起こしてテーブルの上に寝かせた。そして、
図委長「おっと、カメラ、カメラっと♪」
そう言って、準備室の中に入っていった。
一つの黒い影が書架の上から音もなく飛び降りて、準備室の開いた扉の陰に隠れた。
図書委員長が準備室から出てくると、その影は図書委員長の後頭部を殴りつけ、図書委員長が倒れると、気を失うまで蹴っていた。
図書委員長が気を失ったことを確認すると、その影は反Aに近づいていった。
その影が反Aの口からガムテームを剥がすと、
反A「おっそいわよ!!」
影「悪い、悪い。どちらかでも人質に取られたら無事に済ませそうになかったから」
影は、そう言い訳をしながら反Aの手足からガムテームを剥がしていった。
反A「まぁ、ありがとう。斎藤君」
反Aはジトーとした目で斎藤を見ながら、手足をほぐしていた。
斎藤「そんな目で見るなよ。ほらほら、彼女の方を見てやれよ」
斎藤はそう言いながら、図書委員長の足を引き摺って、準備室へ行った。
反A「どうするの?」
斎藤「んっ。俺らに反抗心なんて持とうなんて思わないように裸に剥いて、写真を撮る!」
反A「あっそう、まかせたわ」
斎藤が準備室で写真を撮っている間、反Aは反Bの介抱をしていた。
反Bが目を覚まして、反Aと斎藤が事情を説明しているときに反長がやり遂げた顔をして図書室に入ってきた。
準備室から「ヌベラホゲ」とどこから出てくるのだろうと思わせる珍妙な声がした。
斎藤「あっちも気がついたようだ」
反長「じゃ、決着をつけに行きましょうか」
反長たちは、4人で準備室の中に入っていった。
図書委員長は手足の拘束を解こうと足掻いていた。そして、反Bを見ると、
図委長「はずせ! 俺が親父に頼めばお前の会社なんかすぐ倒産させることができるんだぞ!!」
「こんな事していいと思っているのか! 俺には佐久間さんが付いているんだからな!」
反長「そう、あなたと佐久間の関係を知りたかったの」
「無理矢理でも聞き出そうと思ったけど、自白してくれて助かったわ」
「あぁ、それからあなたのお父様。さっき、土木部長から左遷になったわ」
「私のお父様や市長の叔父様が佐久間よりになっていた度合いが赦せなくなってたみたいね」
反長、反Bに向き直って、
反長「だから、安心していいわよ」
反Bは、その言葉を聞いて泣き出してしまった。
反長「反A、ちょっと落ち着くまで看てあげて」
反A「わかったわ」
反Aと反Bは、準備室から出ていった。
反長は、再度向きかえり、手に図書委員長のスタンガンを持ちながら、
反長「さて、包み隠さず佐久間の悪事を白状なさい!」
反長「斎藤君。ビデオでの証拠撮り協力感謝するわ」
斎藤「いいってことよ」
「後で、反Aのこともたのむわね」
「はいはい、わーってるよ」
斎藤は、振り返って帰ろうとした。
反長「それから、図書委員長が彼女たちを襲ったのを撮ったテープを渡しなさい」
斎藤は手を顔に当てて、空を仰ぎ見ながら、
斎藤「あちゃー、ばれたか」
反長「図書委員長を尋問するとき、カメラの扱いにちょっと梃子摺っていたじゃない」
斎藤「ほいっ」
斎藤は、テープを反長に投げ渡した。
斎藤「速く電話してやらないと、彼女が怒るんでもう帰るよ」
反長「ふぅ」
反長(それにしても、本当に腐っているわね。まぁこれで、外堀も内堀も埋められたでしょう)
(あと、決定的なものが手に入れば、生徒会を佐久間ごと潰せるわ)
(首根っこ洗って待ってなさい、久瀬!)
999 :
名無しさんだよもん:03/04/15 21:17 ID:DhcWg1BH
1000 :
名無しさんだよもん:03/04/15 21:18 ID:DhcWg1BH
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。