>>334の続きです。
せっかくだからお祭り用のssということで、よろしくお願いします。
<商店街>
ましろ「さて、健太郎殿に頼まれた物も買ったし、そろそろ帰るか。」
まくら「姉上、こういうのって遊びというより手伝いっていわない?」
ましろ「気にするな、家に帰ったら相手をしてやろう。」
まくら「……」
ましろ「どうした?」
まくら「姉上、骨董市やってるのだ。」
ましろ「見ていくか?」
まくら「うん。」
<骨董市、会場>
おっちゃん「よお、嬢ちゃん達。」
ましろ「親父殿。」
まくら「おっちゃん、こんにちわなのだー」
ましろ「この場所はいつ来ても盛況だな。」
おっちゃん「見物人が多いだけさ、買うのは殆ど同じ人だ。」
ましろ「そういえば見たような顔がいくらかあるな。」
おっちゃん「嬢ちゃん達もそのうちの大事な客だよ。」
おっちゃん「そうだ、本当は健太郎に見て貰おうと思ってたんだが…
多分あんたの方がよさそうだ。」
ましろ(それは、確かに。しかし私に骨董品を見せるとは、なんとも洒落のきいた…)
ましろ「何か掘り出し物でも?」
おっちゃん「そういう物じゃないんだな…(ゴソゴソ)あった、コレだ。」
<コレ>
∧_∧
( ´Д`)
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ましろ「さて、帰るかまくら。」
おっちゃん「予想通りの反応だけどちょっと待った。」
ましろ「非道い冗談だ。」
おっちゃん「冗談じゃないぞ。」
ましろ「呪いこそあれど価値はないだろう。」
おっちゃん「ちゃんと見てくれって。…ん?」
まくら「じ………っ」(凝視
まくら「じ………っ」
まくら「じ………っ」
『ヘギョー』
まくら「うわぁっ!」
ましろ(うわぁ……)
おっちゃん「なんだ、ちっちゃい嬢ちゃんはコレ気に入ったのか?」
まくら「うん!」
ましろ「さ、さぁまくら、健太郎殿も待ってるだろうし、そろそろ帰ろうか。」
まくら「姉上、この人形欲しいのだ。」
ましろ「駄目だ駄目だ。だいたい余計なお金はな…」
おっちゃん「持ってきな。」
ましろ「え……?」
まくら「やったー、おっちゃんありがとーなのだー♪」
ましろ「いいのか?親父殿。」
おっちゃん「ああ、別にそんなに元出はかかってないんだ。
それにあんなに喜んでくれてる、オヤジの手元に置いておくよりはいいだろう。」
ましろ「いい男だ、親父殿は。」
おっちゃん「コノヤロー、年寄りに向かって何言いやがる。」
ましろ(本当は我等の方が年上なのだが……)
<帰り路>
『ヘギョー』『ヘギョー』
まくら「あはははは」
ましろ「よかったな、まくら。」
まくら「うん、帰ったらけんたろう殿にも見せてあげるのだー」
ましろ「ほどほどにな…」
★不思議な鹿の人形★
客のスパイラル(リピ−ター)を引き起こす人形。
別名:招き鹿。