心配するなと言はれやうとも、心配せずにはゐられやうか、と言ふと、おれは未だ
背を向けて泣ひてゐるスフィイの肩に手を掛けた。スフィイは何も答へず、おれの
次の言葉を黙つて待つてゐる。
おれは息を大きく吸ふと出来るだけ平静を保つて、その言葉を紡ぎ出した。
お前へは大事な家族なのだ、家族に対ひして優しくするのは当然の事である、と。
一見スフィイを受け入れたやうにも取れるこの言葉は、遠ほ回はしではあるが
スフィイに対ひする訣別の意味を込めた、或る意味では残酷極はまりない言葉で
あつた。
スフィイはおれの言葉の意味を覚つたのか何も言はず、おれもそれ以上掛ける
言葉は無かつた。身体を冷やすなよとだけおれは言つて、そのまゝその場を
立ち去つた。独りになると、済まぬ済まぬと心中で連呼するおれが其処に居た。
数刻が過ぎて、五月雨堂は何時ものやうに商ひを始める。
あの娘は未だ店に出て来る様子は無いが、それも詮方あるまいと、気分が晴れぬまゝ
おれは独りで店番をしてゐた。
あと残りわづかな日日ではあるが、おれはどの面下げてスフィイと顔を合はせれば
良いのだらうか、などと考へてゐると、騒騒しい音が階上から聞こへて、桃色の毛玉、
否さスフィイが転げ落ちて来た。
ご免、寝坊だね、と髪も梳らぬ状態でスフィイは照れ笑ひをしてみせた。
眼が兎のやうに真ッ赤であるが、敢へて口にはすまい。
あゝ、早く仕度しろよ、とおれが答へると、スフィイは何時もの如く、飛び切りの向日葵の
やうな笑顔を見せてくれた。
間もなく誕生日ですが、その日が最終回ですか?w
無粋は承知で1つだけあえて言わせてくだはい
「向日葵のやうな笑顔」
これすふぃーじゃなくて結花を表現する時使ってほしかったデス
(結花BGMの曲名が「ヒマワリの丘」なんで・・・)
ラスト楽しみにしています
「向日葵のやうな笑顔」なんてどこにでもあるような表現だろ
いちいち結花に絡めてどうでもいいケチつけるなよ
546じゃないが
>>547 いちいちケチつけてることにして絡むなよ。
今日はみどりの日〜
ありがたや…
件の晩以来、何処かぎこちなさが残つたおれとスフィイではあつたが、約束の期日が
目前に迫つてゐる事もあつて、それを無理矢理に押し潰しつゝ日日の喧騒の中を
忙しく過ごしてゐた。
高倉みどりは、あれきり連絡一つ寄越してゐない。また同様に、おれの方も居所を
突き止めるとか、さう云ふ意思は無い。今は雑多な感情が渦巻ひてゐて、兎も角も
ひと通ほり事を終へる迄は考へが纏まらぬ。
一度高倉の爺さんが、おれがみどりを匿まつてゐるのであらうと血相を変へて
怒鳴り込んで来た事があつたが、元より何も知らぬ事であるので、気の済む迄
家捜しさせた後、厭味の山を贈りつゝお引取り頂ひて漸く溜飲を下げた。
そして瞬く間に時が過ぎ去り、約束の期日は愈愈明日に迫つてゐた。
おれとスフィイは、五月雨堂の帳簿を広げながら途方に暮れてゐた。
歳末迄に壱千円の売上を達成させる、と云ふのが高倉宗純との約束であつたが、
どんなに算盤を弾き直してみても、壱千円にはあと八十円程度足りぬ。
八十円と云ふ金額は、通常では一日のみで達成可能な数字ではない。
後は高倉の爺さんが約束を忘れてゐてくれぬであらうかとか、凡そ有り得ない想像で
空しき期待をするくらひで、最後の夜はまんぢりとも出来ぬまゝ過ぎて行つた。
審判の時がやつて来た。
おれの儚ひ期待も空しく、高倉宗純は閉店間際に税務代理人とか云ふ男を連れて
待ち構へてゐる。おれは出来るだけ平静を装つてはゐたが、心中穏やかでは無い。
そして立会人として長瀬さんも姿を見せてゐる。今日は何時に無く厳粛な面持ちで、
常日頃見せる剽軽な表情は微塵も現はさぬ。
税務代理人が五月雨堂の帳簿を捲り、売上の照合が始まつた。針の筵とは正に
今のおれの事を言ふべき言葉であつたが、しかし、この期に及んでまた天邪鬼とも
言ふべきおれの頭が余計な事を語り始めた。
だう足掻ひても金額が足りぬ事は明白であるからして、このまゝ徒に座してゐて
良いのか、この状況を打破出来る方法は無いものか、考へよ考へよ。
帳簿の照合と確認が終はつたやうである。高倉の爺さんに急かされ、税務代理人が
徐ろに売上を読み上げる。
九百二十八円四十五銭。
高倉の爺さんが勝ち誇つた表情でおれの方を見た。
否、未だ終はつてはをらぬ。苦境に立たされた時ほど笑へ、笑ふのだ、健太郎。
宮田健太郎一世一代の大見得を切つてやるのだ。
気の毒ではあるが、約束は約束だからな、と念を押すやうに高倉の爺さんは告げた。
さう思ふのならばもつと気の毒さうな面をしやがれ、と胸の奥で舌打ちしつゝ、おれは
表面では接客用の笑みを貼り付かせながら何食はぬ顔で、はて、何ぞ約束などして
をりましたか、と言つてやる。
さしもの高倉宗純も思はず目が点になつたやうであつたが、当然直ぐに眦を決して
怒り始めた。
お前へと云ふ男は、忘れたとは言はさぬぞ、とどもりながらおれに向かつて来るのを、
それならば聞きませう、何ゆへおれの預づかり知らぬ所で、みどりさんが婚約など
してゐるのですか、其方が約束を違へるやうであるのならば、おれの方も律儀に
約束を守らねば成らぬと云ふ道理は御座いません、と突ッ撥ねた。
何を言ふか、この青二才めが、と尚ほも突ッ掛かつて来るのを、
その青二才に対ひして約束の一つも守れずして良くも天下の高倉財閥の会長が
務まるものだ、片腹痛いわ、と宗純の真似をして笑ひ飛ばすと、それこそ掴み
掛からんばかりの勢ひで立ち向かつて来る。
流石にこれ以上はと判断したのか、長瀬さんが宗純を羽交ひ締めにして抑へた。
健太郎君、少し言ひ過ぎですよ、とやんはりとおれを諭してから、今度は宗純の
爺さんに説教を始めた。
宗純、もう止めておけ、お前へも本当は彼の事を認めてゐるのであらう、
僅かな期間で質を落とさずして是程店を充実させた才覚は、みどりさんの婿として
充分相応しくはあるまいか、と穏やかに諄諄と説く。
しかし約束が、と尚ほも食ひ下がる高倉の爺さんに対ひして、
抑もお前へは売上云云では無く、商ひの仕方を知りたかつたのでは無いか、
然らば額面のみで語られる事ではあるまい、それなのに売上に拘るやうでは
本末転倒であるぞ、と長瀬さんが言ふと、爺さんは暫しの間ひだ沈黙してゐたが、
やがて大きく息を吐ひた。
この上何を言はれるのかとおれは身構へてゐたが、爺さんはふんと鼻を鳴らすと
おれと長瀬さんの方を向ひて、
みどりに伝えておけ、お前のやうな娘はしがない骨董屋の女将が似合ひだとな、
と言ひ捨てて、店の扉に手を掛けた。
爺さんらしい捻くれた言ひ回はしではあつたが、みどりとの婚姻が許されたと云ふ
意味だと理解したおれは、思はず爺さんの後姿に頭を下げてゐた。
頭を上げると、何時かのやうに、店の外にみどりが立つてゐるのが見えた。
当然、爺さんとは鉢合はせとなる。
お父様、と呟ひたきり、目の端端から涙がこぼれ落ちて、後は言葉にならない。
幸はせになれよ、と爺さんはそれだけ言ふと、五月雨堂を後にした。
むう…
みどりは最後の挨拶をすると云ふ事で父の後を追ひ、長瀬さんと税務代理人は
お役ご免と云ふ事で帰へつて行つた。
五月雨堂に残つたのは、おれとスフィイだけである。
何となく気まづい空気の中、スフィイがぽつりと、今日で故郷に帰へらねばならないと
おれに言つた。
寝耳に水の発言に、おれは返へす言葉がなかつた。無論そろそろその時が
近付ひてゐると云ふ事は薄薄分かつてはゐたのであるが、毎日があッと言ふ間に
過ぎてしまつてゐた所為で、訣別の時が差し迫つてゐる事が実感として無く、
ましてやその日が今日であるとは思ひも寄らなかつたのだ。
仕度をして来ると言つて家に入らうとしたスフィイを、おれは思はず待てと叫んで
呼び止めてしまつた。スフィイは当然足を止めておれの方を見るが、元よりおれも
何を言はんとして呼び止めた訳でも無く、言葉が続かぬ。
否、最後に言はずまゝにして置ひて良いのか、と再びおれの中の声が呼び掛けた。
さうだ、おれはスフィイに未だ伝へてゐない事があるではないか。
何故こんな時になつてこんな事を言ふ気になつたのか、おれ自身も分からぬ。
しかし、言はねば後悔する事は必定であると感じてゐた。
さァさァ、スフィイが待つてゐる、たつたの一言だけではないか、言へ、言ふが良い、
何を迷つてをるのだ、とおれの内なる声が急かす。
悪い、何でも無い、何故か口から発せられたのは、その一言だけであつた。
スフィイが変な顔をして部屋に戻つて行くのを見送りながら、おれには内なる声が
意気地無しと罵るのを甘んじて受けてゐる事しか出来なかつた。
冬の早い夜が訪れやうとしてゐる。
未だ部屋から出て来ないスフィイを待ちながら、おれはだうにも落ち付かぬ時間を
過ごしてゐた。おれには唯見送るだけしか出来ぬのか、だが今更言つたとして
だうするのだ、だうしやうもあるまい、何やら相反する意志がおれの中で論争を
繰り広げてゐる様子であるが、おれは無視した。
それにしてもスフィイの奴、仕度と言ふ割には妙に時間が掛かつてゐる。
流石に遅過ぎるであらうと、おれは様子を窺ふ事にした。
襖を開けたおれの目に入つて来たのは、何も無い暗闇の部屋であつた。
あれ、何故おれはこの部屋に来たのだ、ここは来客用の部屋ではないか。
さう思つて踵を返へし掛けたおれであつたが、何か頭の片隅に引ッ掛かつてゐる
ものがあつた。
さう云へば、つひ先程までこの部屋に誰かが居たやうな気がする。
だうしてそのやうな感覚がしたのか分からぬが、気の所為であらうとおれは
部屋を後にした。
,iλ_
ゝ'´, ヘ ヽ ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
iミf'" )))〉 |
(ゝ(l.´ヮ`ノ ) < 実は今日、誕生日なんです
ζ⊂)卯つ .|
く__」 .\______________
し'ノ
>>560 オメデト━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ああ、スフィイが・・・(ノД`)
>>560 みどりさんおめでたう。
SSが山場だったからおめでたう書きづらかったでつ。
誕生日おめでとうございますカキコ
普段と同じやうに飯を作り、普段と同じやうに独りで食ふ。
何気無い行動の筈であるのに、奇妙に違和感があつた。
この家はこんなにも静かで広かつたであらうか。
そして知らず知らずにうちに二人分用意してゐた夕食につひては、だう説明を
すれば良いのであらうか。
居間で寛ひでゐても、おれは後ろを振り向ひては、其処に話し掛ける相手が
居るかの如く、声を掛けやうとしてゐる。
風呂が沸ひたぞと言つては、独りである事に気付く。
きつと今日のおれはだうかしてゐるのだ。
晴れてみどりとの婚姻を許して貰つて、今迄蓄積した疲労が纏めて襲つて
来たのであらう。こんな日は早く床に入るに限ると、おれは店の方に向かつて、
おい、店の片付け頼む、と声を掛けた。
暫くしておれは漸く気付ひた。誰が其処に居ると云ふのだ、誰も居る筈が無い。
否、今は居らずとも、確かに今迄は其処に誰かが居たのだ、例へ妄想だと
言はれやうとも構はぬ、確かにおれ以外の何者かが暮らしてゐた痕跡があるのだ。
おれは着替へもせずに家を飛び出した。何処を探すと云ふ訳でも無く、唯只管に
根拠の無い望みを持ちながらおれは走つた。
何処をだう走つてゐたのか良く覚えてゐないが、おれは闇雲に夜の街をさ迷つた。
冬の夜は道行く人の数も稀で、今の取り乱してゐるおれにはそれが有り難い。
どれほどの時間走り続けてゐたであらうか、息が上がり切つたおれは、
呼吸を整へる為に小休止しやうと公園に入つた。
其処でおれの目に写つたものは、鮮やかな色の髪をした二人の少女。
一人は蒼色の髪、そしてもう一人は桃色の髪。
忘れてゐられる訳が無かつた、スフィイ、と自然に口が動ひた。
おれはもう一度あらん限りの声でスフィイの名を叫んだ。上がり切つた息の中、
汗も鼻水も垂れるに任せ、よろめきながらおれは走り寄る。
振り向ひたスフィイのその顔は、驚愕に満ちてゐるものであつた。
何故、と言つたきり、絶句する。
リアンも驚ろひてはゐたものゝ、未だ冷静さを失つてはゐなかつたので、
姉に成り代はつてその驚愕の理由を説明し始める。
それに因ると、グエンディイナ人に関はつた人間は、グエンディイナの機密を
守る為に、帰還前に記憶を全て抹消せねばならないのだと言ふ。
スフィイが直直に術を施しながら、斯くも容易く破る事の出来た人間は例が
無いさうである。しかしながらこの術は仮のものであつて、帰還の術の際には、
本格的な忘却の術が施されるのだとリアンは続けた。
とその時、スフィイとリアンの身体がぼんやりと発光し始める。
帰還の術が始まつたのです、とリアンが言ふ。
おれは未だ口が聞けぬまゝでゐるスフィイの頭に手を置ひて言つてやつた。
直ぐには無理でも何時か必ず思ひ出す、お前へのやうな騒騒しい奴の事を
何時までも忘れられる訳が無いではないか。
スフィイは泣くのだか笑ふのだか良く分からぬ顔をして、何度も頷ひてゐた。
今はごく自然に口を突ひてその言葉が出やうとしてゐた。
スフィイ、おれは本当はお前への事が、
さう言ひ掛けたおれの口を、スフィイは人差し指を突き付けて制し、黙つて
かぶりを振つた。
さよなら、けんたろ、大好きだつたよ。
さう言ふと、スフィイは顔を近付けた。何をしやうとしてゐるかおれも分かつたが、
敢へて避ける事はしなかつた。
スフィイの唇がおれに触れるか触れぬかと云ふ所で、一際眩しい光明が
スフィイを包み、その中でスフィイの姿と記憶が共に消えて行つた。
-------------------------後日談-------------------------
自分らしく生きる事なんて 様になる言ひ訳
小さな事に傷つひてても 認めたくなくて
貴方は私の積み上げた 強がりを支へてた
何処からか懐かしさを覚へる唄が流れ聞こへて来る。
ぼんやりと縁側の方に眼をやると、みどりが洗濯物の山を前へにして
歌つてゐるのが確認できた。
夫婦の契りを結んだ頃は、未だお嬢様らしさが抜け切らなかつたが、
かうして見ると、今やすつかり確り者の女房と云つた具合ひである。
スフィイが五月雨堂を去つてから既に三年の月日が経つてゐた。
その三年で何か変はつた事はと言へば、おれとみどりとの間ひだに娘が
生まれた事であらうか。特に義父などは目尻を下げ捲くつて、傍から見ても
気味の悪い位の喜びやうであつた。 ミヤビ
名前は、おれとみどりの思ひ出の地である京都の風雅に因んで雅とした。
その雅が、歩みを始めた頃に何処からか鞠を持つて来たのである。
今でこそ、雅の足元でいたづらに跳ねてゐるだけに過ぎぬその鞠は、
京都に行つた時にスフィイが作り出した鞠であり、京都から戻つてからは
何時の間にやら何処かに行つてしまつてゐたのであるが、流石は失せ物を
見つけ出すと云ふ鞠だけあつて、おれの求めた時に現はれ、おれの求めて
ゐた失はれしスフィイの記憶を見つけ出したのだ。
否、それは贔屓目であつて、恐らくは鞠の力では無く単なる偶然なので
あらうが、偶にはかやうな浪漫に浸つてみるのも悪くはあるまい。
おれは信じてゐるのだ。
おれの前へにスフィイが現はれたやうに、いづれ雅の前へにもスフィイのやうな
魔法使ひが現はれ、滅茶苦茶ではあるが楽しき日日を齎らしてくれるであらう事を。
そしてその時にはスフィイも共に来て、長き空白の時が何事も無かつたかのやうに、
けんたろ、と呼び掛けてくれるのである。
その日が来るのを、おれは気長に、円満ではあるが退屈な毎日を送りながら
待ち続ける事にしやう。
外では未だみどりの歌声が聞こへてゐる。
また何処かで貴方と逢へたら 有り難うと
笑顔で言へる私に成る 明日の為に
了
…
……
………(つдT)
乙
しかし、これでまたスレが寂れてしまうんかねぇ
ちと残念
おつかれさまでした。
ええ話や…
そこはかとなく本編でのみどりさんシナリオに欠けたピースが埋まるようで・・・
スマソ、何か上手く言い表せない言葉になってしまったです
◆..ZunpanHk氏
長らくの乙〜でした
また何処かで貴方と逢へたら 有り難うと
笑顔で言へる私に成る 明日の為に
を氏に捧げます
いい物を見たときに「良かったです」としか言えない自分を、
今日ほど恨めしく思った事はない。
本当に良かったです。
乙カレ〜
むちゃくちゃ、よかったです。
いつか、また、番外編とかで◆..ZunpanHk氏と
氏の書くみどりさんやスフィイ達と再会できたらいいなぁ。
とにかく、ほんとお疲れ様でした。
,iλ_
ゝ'´, ヘ ヽ
iミf'" )))〉 このスレッドはまだ続きます
(ゝ(l.´ヮ`ノ/
ζ⊂)卯つ □||□
\ ̄ヽ⌒^⌒\ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ `⌒^⌒"
お疲れ様です…。
健太郎、おまいはそれでほんとによかったのかと・・・(つдT)
けど、ラストは平凡な日常を淡々と過ごしてるのが却って余韻が残ってイイ!
こんなに人がいたのか、知りませんでした(w
基本的に他キャラとの絡み、イベント補完、エンディング修正を考えて書いていたのですが、
大正浪漫?とは微妙に合わなくなるわ、後半はスフィーシナリオに変わっているわと
当初のコンセプトからズレて、みどりさんが目立たなくなったのが反省点ですね。
あと、ラストの方は
健太郎がスフィーを振る→1000円貯まらず→結婚許してもらえずみどり去る
→スフィーも健太郎を置いてグエンディーナに帰る→健太郎自殺
なんて太宰治っぽい展開にしようとしたのですが、流石にやめました(w
まぁ何はともあれ、こんな作品でもこのスレに貢献できたのであれば幸いです。
580 :
名無しさんだよもん:03/05/04 14:49 ID:lorv/Ome
》◆..ZunpanHk氏お疲れ様。大変堪能致しました。
途中で感想とか書くと水差すようで、ROMってました。
》→健太郎自殺
これだけはやらなくて良かったかと。
ゲーム本編やると、健太郎って絶対自殺しなさそうですし。
太宰風といえば、この健太郎はなんとなく夏目漱石風な印象でした。
頭に血が昇りやすそうなところが、俺内部で坊ちゃんと被ったのかも。
げはッ!ageてしまいました、済みませぬ……。Λ||Λ
乙です。
通常この手の企画?は途中で本人が飽きて
終わってしまう例が多い中、
最後まで貫き通した根性、作品愛に敬意を表します。
またいつの日かZunpanHk氏のSSにあえることを祈っております。
>>580 そうでした、健太郎は坊っちゃんをイメージして書いたんでした。
個人的には苦悩の淵に落とし込みたかったんですけど。
自殺は冗談ですが、真面目に考えていた案としては、
みどりと結ばれていながら、スフィーとも関係してしまう健太郎。
罪の意識に苛まれつつもスフィーの肉体の魅力には抗えず、
肉欲の底無し沼へと引き擦り込まれて行く……
なんてのを考えていました(w
たまには複数の女性と関係するシナリオがあってもいいんじゃないかなぁ、
などと思ってみたり。