「ああ、そういえば名雪達、もうすぐ来るぞ」
「ええっ、なんでっ」
「さっき電話で香里が入院したっていったら、すぐ行くからって」
「あ、お姉ちゃんっ、じゃあ仮病にしましょう、重症で死にかけに」
栞、実はあたしのこと嫌いでしょ?
「面白そうですね、では設定は今流行の新型フィロウイルスで手後れと言う事で」
美汐、それならあたし完全隔離で面会謝絶よ、ていうかもう流行じゃないわ
「あははーっ、じゃあ事故にあって改造されるというのはどうですか?」
社長、うん百万ドルの女になるんですか、あたし
「…これ?」
おーなー、果物ナイフ渡さないで下さい、どうしろっていうんですか
こんこん
「おっ、来たみたいだぞ」
「お姉ちゃんっ、ベッドのなかに、ほらっ、入って下さい」
「えっ、えっ、えっ」
「では、失礼してこれを…」
「ちょっと美汐っ、顔に白い布かけるんじゃ無いわよっ、縁起でもないっ」
ばたん
「祐一っ、香里がゆーじろーと引き分けたってほんとっ」
無理。 絶対無理。 名雪…なんで信じられるのよ、そんな事
「わ、わ、え、へ、へいき、なの? どっかもげてない?」
べたべたとあたしの身体中を触りまくる名雪
ごん
「…いたいよ」
「落ち着きなさい、あたしは何ともないから」
「でも、でも電話で香里が」
「相沢君? 一体何をいったのかしら」
「いや、俺は香里が入院したといっただけだぞ」
「えー、だって朝起きたら祐一はどっか出かけちゃったっていうし、
電話かかってきたかと思ったらあゆちゃんが香里が死んじゃうからって」
「な、なゆ、き、さん、はっ、はやいよぉ」
あ、一緒に来たけど、途中から引き離されたのね、あの脚は健在なわけね
「あゆ、名雪になんていったんだ」
「はぁ、はぁ、え、香里さんがいたいよーっていうから、てっきり」
「てっきり?」
「また、無茶な、戦いをしたのかなぁって」
あなた、あたしをなんだと思ってるのよ
「あゆ、胃潰瘍という病名だ」
「えっ、そうなんだっ、ボク聞き間違えてたよっ」
「わ、そうなんだ、てっきり海を渡ってわざわざ戦いに来てやられちゃったのかと思ったよ」
あなたの最近読んだマンガが何か分かった様な気がするわ
「久しぶりねぇ、元気だった?」
「え、こないだ香里が帰ってきたとき一緒に映画観たよ、たしか」
「それでもよ」
「あ、これおかあさんがお見舞いにって」
可愛らしいトートバックから取り出されたのは、1リットル位の瓶に詰め込まれた謎の物体
色は苺ジャムみたいなんだけど、緑色と紺色の固形物がところどころに垣間見えるのが恐怖感をあおるわ、
一体なにが入れば、ああなるのかしら。
「名雪、あたし今日一日、食事制限であんまり、もの食べられないのよ、ごめんね」
「わ、そうなんだ、気がつかなかったよ」
「残念だけど」
「うん、しょうがないよ、お見舞いに持ってきたこの苺ショートケーキは、
みんなでわけるよ」
先にそれを出しなさいよっ
「あっ、これっ、お見舞いのタイヤキだよっ」
紙袋から湯気の出てるタイヤキ、甘く香るあんこの匂いが療養中の胃を直撃よ
ええ、クリーンヒットだわ
「たくさんあるよっ」
あたしの乙女心を見事に打ち砕いたわ、ええ、全くもって粉々よ
「すごくっ、おいしいんだよっ」
うん、この恨みは絶対かえすわ、食べ物の恨みがどれだけ恐いか思い知らせてやるわ
「では、みなさんの分もお茶を入れてきますね」
だからね、みっしー、あたしは今日一日、食事制限なんだってば
でも、ショートケーキくらいなら食べてもいいのよ、だめっていっても食べるけど…
紙コップにティーパックの紅茶でおやつ。
…あたし以外は
一人だけ何も口にしないのは悔しいので、ぼそぼそのすりりんごを、もそもそと食べる。
栞、てんぷらの付け合わせの大根おろしじゃ無いんだから、すった後しぼらないでよ…
「……」
あたし、ひょっとして名雪にはめられた?
まさかね、名雪がそんな事できるはずないわ
そうよ、そんなことする子じゃないもの、親友のあたしをそんなはめるなんて
そんな事あるわけ無いのに、すこしでも疑ったあたしが馬鹿だったわ。
そうよ、名雪が照れ笑いしながら、みんなから握手攻めになってる光景なんて見えないもの
ええ、いまみえてるのは幻よ、気のせいよ、間違いないわ……
名雪…
「……」
ま、そんなわけないか…
あれは天然ね、わけ分からないって顔してるし
あれ? 紙コップ、相沢君のだけ目盛がふってあるように見えるんだけど、気のせいよね、うん
「おいしいねぇ」
やたらおいしそうにタイヤキを頬張るあゆちゃん達を横目に、温い白湯をすするあたし。
「やっぱ、ここのタイヤキはうまいな、この味かわってないんだな」
「え、わかるの? 祐一」
「すごいよっ、祐一くんっ」
「あれだろ、あゆがいつも食い逃げするとこだろ」
「いつもなんかしないよっ、今日はたまたまお財布が無かっただけだよっ」
「……まだ、やってんのか」
「わたしがいつも払ってるよ」
「そうなのか」
「うん」
「たいへんだな、名雪も」
「え、なんで?」
にこにこ
「ま、いいか」
「うん?」
「ふぁひっ、ふぁふひふぁん、ほふぇっ、ふぁんふうんほひほっ」
「わ、ありがと、いいの?」
なぜか通じてるわね、名雪には
「ほひゃ、ふまっひゃにゅひょ」
「はい、これ冷めたから、大丈夫だよ」
「んっ」
なんか名雪とあゆちゃん、仲いいわね、ちょっと嫉妬しちゃうわ
でもなんか、どっかで見たことあるような光景ね、気のせいかしら
「あれ、真琴はどうしたんだ」
ばたんっ
「あうー、お見舞いに肉まんたくさんかってきたわよぅ、あっ、みしおーっ」
ぽふっ
「ほら、真琴、病室で暴れてはいけませんよ」
「あぅ、ごめん」
みっしーにまこぴーがだっこされているのはいいわ、うん、それはいいのよ、
でもっ、なんで、わざわざ肉まんの袋をあたしのところに投げるのよっ
水瀬家は、あたしになにか恨みでもあるの?
「あ、そうだ香里、これ明日になったら食べてね」
「ジャムは保存がきくんだよっ、秋子さんが言ってた」
「お土産に持って帰ればいいのよぅ」
無理ね、税関で引っ掛かるわ、もしくは検疫で、へたしたら戦術兵器輸出法違反とか
そういえば、栞の姿が見えないわね…
「栞、どこいったのかしら」
「おおかた、下の売店にバニラアイスでも買いにいったんだろ」
「え、なんでよ、苺ショートにタイヤキ、それに肉まんもあるのに」
「たぶん、アイデンティティーとかプライドとかそういうモンの為じゃないか」
「え? なによ、それ」
ちょいちょいと相沢君の袖をひっぱるおーなー
「なんだ、舞」
「祐一、牛丼買って来て」
「おまえもか」
「カードの限度額まで」
「妙な対抗心を燃やすな」
379 :
名無しさんだよもん:02/12/18 00:05 ID:L3YWlMJC
gooddeath
「それって、そんなに大切なのかしら?」
「無論だ、ヒロイン達には譲れないものがある、それは他のヒロインとの違いを象徴するモノ、
自分を表すキーワード、いや記号化された個人そのもの、自分自身の情報化といってもいいだろう、
ダッフルコートにタイヤキといえばあゆだ。 まかり間違っても、自分よりでかい銃をもった吸血鬼ではない」
「ええっ、じゃ、じゃあ、あ、あたしも何か好物が無いとダメなの?」
ていうか、なにどもっちゃってんのよ、あたしってば
「キャラ立ちには必要かもしれん」
よ、よかったっ、ヒロインてところに突っ込まれなくて…本当に良かったっ
ていうか、あたしはヒロイン扱いでいいわけね、そう思っていいのねっ
「え、じゃ、じゃあ、えー、カレーパンとか?」
「影が薄い尻キャラ地味眼鏡になるぞ」
嫌。 絶対嫌。
「じゃあ、塩鮭のおにぎり」
「地味すぎ」
考えるの、考えるのよっ、あたしっ、がんばれっ
「あ、干し柿」
「ばばくさい」
けっこう好きなのに
「好きなモンをいえばいいんだ」
し、栞とか
「かまわんが…、食べるのか?」
「な、ひっ、人の心よまないでよっ」
「すきなたべものだ、好きな食べ物」
「そ、そういわれても、急には」
「相沢さん」
何かをいい出そうと一歩前に出た美汐を制するように振り向く相沢君。
「天野、ようかんは、ちょっとばば臭いから、大福くらいで手を打とうなどと考えてる
自分ってちょっと乙女かもしれません。とか思っているのなら、やめとけ」
「先手をとった適切な突っ込みありがとうございます。
相沢さんのみっしー先読み機構は、今日も絶好調ですか、正直、微妙です」
なんか、あてになりそうも無いわね、あ、そうだ
「社長は何かないんですか?」
「ほぇ、佐祐理は好物ありますよ」
「なんだっけ、佐祐理さんの好物って、俺知らないぞ」
「お麩」
「え」
「お麩」
「いつも5kg入り袋を届けて貰ってますよ? 袋を開けた時に黒砂糖の香りが、
ふわーて広がるのが幸せなんです、あの香りだけで御飯3杯はいけますよーっ」
「佐祐理の部屋にいくとお茶菓子で出てくる、おいしい」
「なんか意外だな、佐祐理さんがそんなの食べるなんて」
「佐祐理、あれはいわなくていいの?」
「あ、あれは一般的じゃないから、それにね、舞、女の子には秘密があった方がいいんだよ」
そういうものかしら
ああっ、そうだっ、これよっ
「いちごだいふくっ、冬期限定苺大福アイスっ」
「名雪のイチゴサンデーの苺とあゆちゃんのタイヤキのあんこと、栞のアイスとっ、
まこぴーの肉まんに対抗して大福よっ、すべての可能性をかねそろえた、まさに、最強だわっ」
ちょいちょい
「私は?」
「え?」
ずずいっと差し出されるポリ容器
おーなーがぱかっとふたを開けるとほわ〜っと広がって鼻腔をくすぐる、いい匂い
「牛丼」
胃に染みわたるわ、肉の匂いが
「いえ、それは流石に」
「そう」
ああっ、そんな悲しそうな顔されたらっ、なんかめちゃくちゃ罪悪感を感じるわ
「あっ、そのっ、でもバニラアイスには牛乳がっ、入ってるしっ」
「…うしつながり?」
「でもな、舞、それ別に好物ではないだろ」
「……」
「なに、びっくりした顔してるんだ」
「祐一、触れちゃいけないこともある」
「え、何、何の事?」
じっと、二人に見つめられる。
変な事いったかしら
「すまん」
肩に手を置かれ、うなだれられる
なんか、物凄く屈辱感を味あわされてる気分なのは…何故?
「よっごっれっちっまぁーたぁ、かーなーしーみーにぃーいい、 おっれっのっせっいっしゅんもおう、
なんぼのもんじゃぁい」
栞、どうしていいかわからないけど、とにかく頑張るのよ。あたしは何があっても味方だから。
だけど、その曲を歌いながら病室に入ってくるのはどうかと思うわ
「どうしたの、栞」
「えぅ、これしかアイス売ってなかったんですぅ」
栞の手にはガ○ガリ君
「バニラ?」
「ソーダ味ですっ」
保守
「まあ、好物については今後の課題としよう、次に外観はどうだ?」
「服装ってこと?」
「あゆなら羽根付きリュックにカチューシャにダッフルコートにミトン、栞ならストール、
服装では無いが真琴ならツインテールとぴろ、舞なら剣とうさみみ、名雪なら…名雪なら…」
「祐一っ、ファイトだよっ」
「…制服だ」
「わ、なんか、はしょられた気がするよ」
「でも、制服ならあの頃はみんな同じじゃないのよ」
「それでもいくつかの追加ポイントで全く別の捉らえ方をされるものだ」
「なるほど、キャラを立たす為には分かりやすい特徴が必要というわけね」
「え、香里にはめりーさ」
ごっ
「あら、名雪? どうしたのそんなとこに座り込んで」
「ううん、なんでもないよ。 わたしの頬を掠めた香里のコブシに驚いて、
腰が抜けて、座り込んでなんかいないよ? うん」
「あゆの白いセーターを押し上げる、明らかにスペック以上の胸にやられ、
それ以来、ニット属性になってしまった奴も枚挙に暇が無い。
栞にいたっては、裸ストールという高等技術までも駆使している」
「じゃあ、マフラーとか?」
「ふむ、悪くはないが、普遍的すぎてパンチがない」
「相沢さん」
何かをいい出そうと一歩前に出た美汐を制するように振り向く相沢君。
「天野、和服においては私の右に出る者はいないでしょう、派手すぎず地味すぎず
周囲から浮き立つ程ではないが、その存在感は通には分かるであろう結城紬などは
どうだろう。 と思っているのなら、むろん日本の伝統芸能である縛りをも
甘んじてその身にうけとめ、白い肌に微かに残る荒縄の跡と火照りを残す
まっ白な雪原に花を散らしたようなろうそくの軽い火傷も愛の一つの形だと思い、
身体に刻み込まれた証として女の魅力を引き立たすための大きなポイントにする
くらいの事は承知の上だろうな?」
「さすがです、そこまで読んでいただけるとは、この天野美汐、本懐を遂げたといってもいいでしょう。
しかしながら余りハードなのは、ちょっと躊躇してしまいますので、ゆるめの奴からならば…
私といたしましても実はちょっと興味ありますし…って可憐な乙女に何いわせるんですか」
「じゃあ、リボンとかかしら?」
「あゆのカチューシャもかなりのものだ、あれが契機となって一部でカチューシャが、
男女を問わず使用されたのは耳目に新しい」
どこの話しよ。
「舞と佐祐理さんのコンビが、リボンを着けているというもの象徴的だ、リボンのデザインと
その着用している位置が違うものの、明確につながりを意識しているといえよう」
「つながり?」
「リボンて何するための物だ?」
「え、それは髪を結ぶためでしょ」
ヘアゴムでまとめてからのほうが多いけど
「そうだ、結ぶという行為は束縛されていることを表している。
舞と佐祐理さんは自らを結ぶ理由がある、自分を過去に束縛させる理由といってもいい、
舞の現実への回帰の否定、佐祐理さんの自己否定、
対比として表現される魔物との戦いと生徒会との悶着も、縛り付けられる一つの表像といっていいだろう。
それについては名雪と秋子さんも同様だ、名雪の幼少時代においての三つ編みは、
楽しかった過去の象徴でありながら同時に変えなければならない過去であり、
秋子さんの三つ編みは、紡がれた変わらない幸せを意味しているといえる。
ぴろについては、人とのふれあいについての象徴だ。
真琴は過去の思い出のために、本来の自分ならざるものの姿をとり、群れから離れ、
家族、友達、そして結婚という人としてのつながりの構造が与えられる。
そして、この対比として、天野は過去に起きた事のために他人を避けていたが、
一度は否定したつながりを取り戻す事によりまた歩んでいくことを選択する。
人として生きる事が他者とのつながり、関わり合いである事を示しているともとれる。
真琴の二つのリボンは二つの束縛を表していて、ぴろがその中央の少し上に位置するというのも深読みが可能だ。
さらに重要なのはあくまでもそれらのつながりが与えられているものであるという事であり、
一方的であるかもしれないという事がぴろというねこによって表現されているのも見のがせない」
「こういう捉え方もできる、羽根のついた天使の人形。
羽はある種の可能性がある事を示唆し、人形は、あゆ自身を示している。
思い出の地から長い年月の後に掘り出された羽のついた天使の人形。
それはあゆがこの地に縛り付けられている事を象徴している。
名雪が、壊れてしまった人形を治すという行為が何を意味するか
三つ編みを解いた名雪は、過去に縛り付ける縄を振払いその脚で歩く事を選んだ
新たな可能性の象徴であり、それを導くものの象徴でもあるんだ。
そして登場人物の中で、幾度となく与えるものとして表現される秋子さん。
母胎回帰というイメージに対しては、海を目指すという描写が用いられる事がある、
これは、海が全ての生命の母であると言う前提のもとにあり、
全ての生命の発祥である海はその名の通り全てを産みしものだからだ。
そして豊穣の大地が母として表現される場合、それは与えるものなんだ。
大地の女神を彷佛とさせる秋子さんの血をひくもの、娘である名雪。
名雪の力によって、地に縛り付けられ飛べなくなった天使は癒され、羽を取り戻す、
そして可能性という名の羽根は、なにかを掴むための手となり、自分の足で歩きはじめるんだ。
羽根も天使の輪もローブを纏うこともない普通のヒトとして。
ちなみに対照的な繰り返しとして秋子さんに対する癒しはあゆが行うものとして表現されている」
「そしてこのような表現は神話をモチーフとした解釈も可能になる。
ギリシャ神話をベースにした物語において、大地の女神は植物と豊穣の女神であり、秋の女神だ。
その娘は冬の女神であり、春の女神でもあった。 そしてまた母と同じく豊穣の女神でもある。
娘は母に貰った力で花を彩り、色を与える。 これは春の訪れを表している。
そして、娘は夏の女神でもあり、冥界の王の妻でもあり、地上と冥界を行き来する存在だ。
これは季節の移り変わりの寓意であり、一度は土に埋められる『種』の象徴であるともいえる。
だが、冬を司るものは死を司るものと同一視され、人から疎まれるようなこともある。
春の女神は、もとは月の女神であり、秋の女神としばしば同一視される。
与えるものである秋の女神と、その娘である冥界と地上を行き来する春を導く四季の女神、
導かれるのは月を冠する春の女神、そしてそれは与えるものである秋の女神の別の姿でもある。
何となく、さっきの話に似てるような気がするだろ?」
「うん、何となくだけど」
「ストールに対し、香里がマフラーというのは悪くない。
ストールは、栞が優しさに包まれたいという願望の具現といっていいだろう
大きく柔らかいものは目上の女性を表し、肩にかける事は後ろの少し高い位置から
抱き締められることをイメージとして想起させる表象だ」
あ、じゃあ栞のストールはあたしの代わりって事かな…だったら嬉しい
「だが、そうなると多少男性的であるとはいえマフラーと被る、さっきもいったように
ストールより一般的であるために弱さは否めない」
「うん、たしかにちょっと弱い感じはするわね」
「でも制服とかの場合はどうするの? そういう変化をつけるにも限度があるわよ」
「確かに制服組はそういう点では不利かもしれん、しかしだ、それを補って余りある、
ある一つのアイテムがある。 考えても見ろ、名雪の好きな物と言えば苺と、なんだ?」
「ねこ?」
「そして真琴のキャラ立ちに欠かせない物としてはそう、ぴろだ」
「さらにあゆは猫舌だ」
それは苦しいんじゃ無いかしら
「これらを考えあわせてもねこは萌へアイテムとしては、かなり汎用的かつ
必要十分なスペックを備えているといえる」
「うん」
「さらに舞だ、無口系武闘派キャラに似合わぬうさみみ装備だ」
確かにあの絵面にはいろんな意味でやられたわ
「佐祐理さんの大きなリボンは、またこれも多くの萌へを生み出している事は間違いの無い
純然たる事実であり、同意しない者はいないだろう」
そうね、あのリボンを解くという行為はいろんな深読みも可能だし
「さて、ここで本題だ、香里、今まで提示された事実から導きだされる答えは何だ?」
「ねことヘアアクセサリーは、萌への近道?」
「そうっ、その通りだ、香里っ」
「あ、う、うん、ありがとう」
両手をにぎりしめられてぶんぶんふられる、そんなにすごい事だったのかしら
「そして、そんな香里にこれだっ、これしかないっ、
萌へ、ねこ、ヘアアクセサリーとくれば導きだされる衣装はただ一つだ」
いつのまにかに隅の方においてあった紙袋の中から何やら取り出しはじめる相沢君。
「ねこみみ(黒猫仕様)だっ」
あれだけ、前ふりしといて結局、それ?
「それはなんの表象で、どんな由来で、どういう意味があるのよ?」
「意味論なんてものはどうでもいいんだっ、表象ぉ? んなこ洒落たモン関係有るかっ!
要は萌えるか萌えないかっ、勃つか勃たないかっっ、抜けるか抜けないかだっっっ!
だいたい、リボンや三つ編みが過去の束縛や紡がれた幸せを表しているなら
レゲェやってる奴はどんだけの過去を設定すりゃいいんだよっ、つーかあいつら三つ編み細か過ぎ。
72本の三つ編みを誇る、原宿の怪し気なインチキアクセサリー露店の似非黒人
パーク○ンサー(21) 本名 横田○樹なら
大河ドラマだって3本は作れるぞっ、しかも映画化までも可能な勢いだっ。
だいたい、そんなものはどうとでもなるんだ、や○いとかM○Rとかな、
ていうかUFOスペシャルもうやらないのか? あれ、俺的には凄い好きなんだが」
いや、あたしも好きなんだけどね、UFOスペシャル。
「だって、それ思い出の品でもないし、何か意味深な由来とかないとダメなんじゃないの?」
「香里っ、細かい事は気にするな、そんなんじゃ大きくなれないぞ?
さあっ、香里っ、ねこみみをつけろっ、ねこみみを着けろっ、ねこみみを付けろっ」
「これを着用する事により一見気丈で、飄々としているようで、
時折見せるちょっとした不思議少女っぷりや、夜の学校で堰を切ったように流れ出す激情を
日常において押さえ続けた健気な強さと、女らしい弱いところなどもカバーしつつ、
「にゃーっていってみろ」なんていわれて頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯いて
「ほら、自分の格好を見てみろよ」の声に、顔を上げると鏡に映るねこ耳をつけた自分
いつもの毅然とした感じはどこへやら、身体の力は抜け、こそばゆさが背中を駆け上がる
自分の置かれた異常な状況にその身体は火照りだし、頬は火のように熱くなり
潤みきってとろんとした目つきで、まさにとろけそうな声色でおずおずと
「にゃ、にゃぁ?」なんていっちゃうわけだよ、上目使いでっ
さらには、受けの本性をあらわにしながらもしなだれかかるような甘えた仕種で、
俺のひざの上にその魅力的な肢体をあずけ、恥ずかしさを隠すためか擦り付けるように
額を押し付けながら、もじもじとする普段見せない可愛らしい素振りに
庇護欲をかき立てられ、思わず優しく喉から頬にかけて手の甲で撫でると、
嬉しそうな表情でくすぐったそうに身をよじって逃げようとする。
その体を抱き締め、顎に手をかけ顔をこちらに向かせて、じっと見つめると、
瞳の奥に隠された香里の心は身体とは裏腹に更なる愛撫を求めて止まず、
そしてなにかを訴える様な、か弱く震える瞳でじっと見つめ返され「にゃぁ?」と」
「にゃーでもなくにゃ?でもないんだ、ここは香里だからこそいえる「にゃぁ?」
これだっ、これしかないっ、何度でもいうぞ、これしかないっ!
というわけでこの熱き青年の主張を、この俺の猛り狂い節くれだったこの怒張をっ
むしろこのねこみみでっ、みみでっ、みみっ」
「え、え、え、え、え」
「さあっ、さあっ、さあっ、さあっ、さあっ」
げいん
「しょうがない人ですね、萌へのダークサイドに捕われ自分を見失うとは」
なによ、みっしー、そのダークサイドって
「ねこ…」
名雪、なんで寂しそうなのよ
あと、どっから持ってきたのか知らないけど、あたしはねこじゃらしにはじゃれないから
「着けて欲しいな…」
「嫌よ」
ベッドに顎を乗せてすがりつくようにじっとこっちを見てる名雪
「可愛いだろうな、香里のねこさん」
「いや」
こころなしか潤んだ様な瞳でやっぱりじっと見つめてくる名雪
「見たいな、ねこさん」
「いや」
うう、名雪のあの目に弱いのよ
「見たいな」
「もおっ、しょうがないわねっ、それ貸なさいっ」
もう、こんなのつけたって
「ほら、これで満足?」
振り向いたとたんに視界を名雪の胸で塞がれる
「ねこー、ねこー」
抱き締められて頭に頬をすり寄せられる
「ちょっとっ、やめなさいっ、ほらっ」
「ねこー、ねこー」
「こらっ、いい加減にしなさいっ」
「ねこー、ねこー」
どむっ
「あたしをねこ代わりにしないの」
「えー、どっちかっていうと名雪さんの方がネコだよ?」
なにか不穏な発言が聞こえたけど聞かなかった事にするわ
あゆあゆ…意味分かって言ってるのかしら
「いや、可愛い女の子に、いろんな格好をさせて愛でたいというのは誰もが抱く普通の感情ではないか。
まあ、その患者服もなんかいろいろと妄想をかきたてはするのだが」
「それがふつうなら、日本のコスプレ業界はいまごろ三兆円市場よ…
つまり、なんだかんだいって、あたしを着せ変え人形にして遊ぼうってことなのね」
「まて、この話は栞がいいだし…」
「ひどいですっ、なんですぐにゲロッちゃうんですかっ、そんな事いう人嫌いですっ」
「ほぇ、佐祐理と舞のナースだけでは不満だいう事ですか」
「だいたい、お姉ちゃんがお買い物中に、突然倒れるからいけないんですっ」
それは、しょうがないじゃないのよ
「あら、ずっと泣きべそかいてたって聞いたわよ」
「わ、私だけじゃありませんっ、祐一さんなんかなにげに抱き締めちゃって大変だったんですからっ」
「し、栞だって、時報にかけたうえに、真顔で12時22分45秒です。っていってたじゃないかっ、何だそりゃ」
「う、うろたえてたのは、皆さんも同じではないですかっ」
「佐祐理が救急車呼んで、美汐が周りの人を退けて、私と祐一が近くのベンチまで運んだ」
「あははーっ、電話かける手が震えちゃって大変だったんですよ、実は」
「あの様なやじ馬というものはどうにかならないのでしょうか」
「まあ、栞じゃ、しょうがないわね」
「お、お、お姉ちゃんのおかちめんこー」
「お、おかちめんこっ?」
病室を出ていく栞。
「あははーっ、おかちめんこなんて久しぶりに聞きましたよ」
「佐祐理、おかちめんこって何?」
「おかちめんこらしいですよ、相沢さん」
「おかちめんこなぁ、捨て台詞としてはかなり微妙なところだよなぁ」
「みんなしてっ、おかちめんこっ、おかちめんこいわないでよっ」
栞、ドアの影から顔半分だけ出して中の様子伺ってないで早く入ってきなさい。
良スレ保守。落とさせはしない!!
「ならば、つぎだ」
そういえば相沢君、顔が何か曲がってるわよ?
あたしの病室なのに名雪はあゆちゃんの膝枕で幸せそうに眠ってるし
「今度は何よ」
なんか疲れてきたわ、ほんとに
「口癖だ」
「ああ、そういうと思ったわ」
「これがなかなか難しい、耳触りがよく、覚えやすくなくてはならない。
まあ、分かりやすい口調って意味もあるな、
また使うシチュエーションにもこだわる必要がある。
名雪なら、だよ。使用頻度は少ないが、眠いときのだおー、うにゅ。
真琴なら、あうー、それとぁやぅ、カタカナを一文字混ぜるとか、
舞なら、これは実は微妙なのだがはちくま、ぽんたぬ、みまみま、嫌いじゃない、
佐祐理さんなら、あははーっ、天野なら、丁寧な言葉使いとそん酷だろう」
「略さないでください、意味不明になりますから」
「栞なら、えとだな、あと初出は知らんがえぅー」
「あゆのうぐぅに至っては口癖というのもおかしなくらいに多用されている、
あれでは既に鳴き声だ、しかもそれだけで一世を風靡した」
「まあ、他にもたくさんあるがこんな感じだ、で、香里は何かこれだというのはないのか?」
「ずんどこべろんちょ」
「長い、というか本気でそれがいいと思っているのか」
「はにゅ」
「パクリ、さらにいえばキャラ違い」
「そうニョロか?」
「なんで、ガララニョロロだ」
あれ、けっこう可愛いと思ったのに
「使いでも考えなくてはならん、幸せな日常にて比較的頻繁に使用することができ、
確実に口癖だと分かる程度の使用頻度が必要だ。
さらにここぞというときのシリアスシーンでもバシッとキメなくてはならん」
「なるほど、深いわね」
なにかをいいだすように一歩前に出る美汐を制するように振り向く相沢君。
「天野、私の丁寧な言葉使いはそれだけで十分にキャラ立ちに貢献している上に
美汐ターンなどという、ある意味究極の技まで兼ねそろえている。
つまるところ私はやはりメインに相応しいのでは? 等と考えていることは、
既に先読みされているだろう、ならば、このスレにおいて私の役目は説明キャラ、
つまりは明らかな脇役である事について意義を唱える者がいない事を相沢さんは、
どう思っているのでしょうか? とか思っていることすら先読みされていると考えられる、
そしておそらく相沢さんの答えはその方向性が嫌いじゃない。のはず
ところで、心外なことに私をあらわす語句としてはおばさん臭いが一般的なのですが
これを許容することは、はたして正しい事なのでしょうか?
確かにこれを否定することは、広く世間に知られている
一つの特徴を捨てる事になるのかもしれない。
通称ラジみしの様なキャラ立ちも、好評を博している事から考えて、
この線で行くのもほんとうはそれほど悪くないのでは? ありなのではないか?
という事ならそれはそれでやはりありだ」
「さすがです、ぐうの音もでないとはまさにこの事ではないかと」
「ここで一つの提案がある、先ほどから数度に渡り話題に上がっている制服は、
確かに萌へアイテムであり、その基本を崩さずに使用する事により膨大な萌力を発揮する。
例えばToHeartにおいては、同じ制服に様々なバリエーションをつける事により、
相応の記号を生み出したといえる、画一的であるはずの制服でありながらも、
その意味するところを、全く変える事が可能なわけだ。
そして、制服とは束縛の一つの象徴でもある学校という存在、集団に帰属するという意識、
それを着用する事により確実にある目的のための集団員である事を明確に表示する。
その事をふまえた上で、これより提示する口癖のTPOにあった衣装を用意させてもらった。
これを香里にぜひとも着てもらいたい」
なんか、嫌な予感がするんだけど
「萌へ、制服、束縛とくれば導きだされる衣装はただ一つだ」
また隅の方においてあった紙袋の中から何やら衣装を取り出しはじめる相沢君
「今度はなに?」
「ご主人様」
「は?」
「さあっ、この牝慰奴服を着てっ、ご主人様といってくれっ」
「少し怯えたような眼差しで、震える指先でっ、
初めての夜のお勤めに乾く唇を艶かしくピンクの舌で湿らせながら、
あまりにも間近に見る男の象徴におののく胸を必死に押さえつつも、
心のどこかでは嗜虐の喜びに打ち震え、身体は熱くなっていく
しかし、それに反抗するかのように、指先の温度は恐怖の為に低下し、
強ばり、うまく体を動かす事が出来ない。
緊張を隠すこともできずに、小刻みに震え、おぼつかない足取りで足下に平伏し、
勇気を振り絞りどうにか触れるが、びくっと反応したそそり立つそれのあまりの熱さと、
感触に驚き、しばし呆然とする、じっと見つめる大切な主人の視線に不興を買ったのかと恐れ、
「もっ申し訳ありせんっ」と目もとに涙を浮かべ、許しを請うと、
ふいに頭部に手があてられ、続きを促すように頭を優しく撫でられる
手の暖かさと、優しい感触に緊張の糸は緩やかに解きほぐされ
本来の怜悧な頭脳はその輝きを取り戻し、淫猥な作業の為にフルスピードで回転し、
敬愛する御主人様への奉仕のためにどうしたらいいか、その答えを出す。
「失礼します」
すでに声に震えはなく、落ち着きを取り戻した艶やかな色を添える声でそういうと
自らの胸を包む窮屈な奉仕の為の衣装を解き、冷たい外気に肩を触れさせる。
これから行う事は初めてだというのに、まるで誘うかのような流麗な手付きで、
先ほどとは別の理由で高鳴る胸を押さえ付ける下着を抜き取り、
美しく輝く瞳の奥の世間に対し斜に構えつつズバリと物事を見抜く鋭敏な眼識は、
どうすれば最も愛する主人のために快楽を与えられるかのみに使用される。
初めて行う行為だというのに、汚れを知らぬ白魚の様な指先が奏でるソリテュ―ドは、
かま首をもたげいきり立つ男の欲棒を官能の炎で焼き焦がさんとし、
最高級の絹に甘露をまぶした様な柔らかな舌を細く尖らせるようにしたピンクの開先を
決河の勢いをもって放出せんとばかりに膨張する先端孔を割り拡げるように侵入させて
溢れ出る透明な粘液をすくいだし満遍なく塗布し、ねぶりあげる様に湿らせた御主人様の愛棒を
その豊満な胸を自らの手と腕で淫猥に歪ませ、はさみこみ、扱きあげる。
計算され尽くした手技は、男の身体の奥底から脊椎を流れる濁流をいとも簡単に押し流し、
噴出する罪の塊液を顔中に施され、その予想通りの熱さと感触に確かな喜びを感じ、
幾許か赤みを増した頬を流れ滴り落ちていく液を一滴足りともこぼさぬように両手に受け止め、
掌の上に溜まりつつある自らの奉仕の結果に満足する。
しかし、膨れ上がる畏愛はその匂いにどうしようもないある欲望を抱く。
「あ、あの…」
「呑んでもいいぞ」
「あ、ありがとうございます」
「が、その前に綺麗にする物があるだろ?」
両手に精液を一杯にたたえたまま、口だけを使い洗い浄めていく
すぼめた唇で少しも残さないように拭き取るようにして音を立てながら口を離し、
きらきらと光を反射しながら重力にひかれ、そのアーチを変えていく透明な粘液の橋を
舌を出し、すくうようにして舐めとる。
顔を少し上向かせ、余りの興奮に閉じる事すら出来ず半開きのままふるふると震える唇。
歯に着いた分も丁寧に舌で集め採って、口内に溜まり、自らの唾液と混じりあい、
舌に絡まり喉を流れ落ちようとする聖なる液を必死に押しとどめ浅ましく味わう。
しかし、乾く喉を潤す、いや、敬愛する御主人様の一部を自分の体の一部とする欲望には耐えきれず、
淫靡に喉をならしながら、ずいぶんと長い時間をかけてようやく飲み込む、
嬉しい気持ちと一抹の寂しさとともに広がる味はまるで神々の酒ネクタルの如く美味で、
喉を通過して、触れた部分を浄められていくようにすら感じられる。
はあっ。と熱を帯びた吐息。 喜びにうち震える身体は、
下着はおろか下肢と直下の床をも水たまりの様に濡らす淫水を狂おしく吐き出す、
まるで身体の芯から沸き出す愛欲と切なさをそのまま形にした様に粘度を増しながら。
あれほどの量を出したというのに愛おしいその屹立するものはいまだ金剛身のように力強く
潤んだ瞳でまじまじと見つめしばし呆然とするも、しばらく空気にふれ、
その匂いを増した両手から立ち上る芳香に気付き、そしてそれを貪るように啜り、
喜びに打ち震えながら指の隙間に付着した分も残さず舐め上げる。
すでに思考は無く、無我夢中になって、それを味わう事に精神の全ては費やされ
真っ白な初雪のような心をどす黒く染める淫らな欲望の広がりに気付く事も無いままに
その雪に勝るとも劣らない純白の身体を押し倒される。
乱暴に下着を剥ぎ取られ、いまかいまかと貫かれるのを待ちわびる淫沼に
一気に奥まで叩き込まれ、破瓜の証に痙攣する太ももを赤く染め、
身体の奥から沸き上る鈍く重い痛みを壊される喜びと激しく求められる満足感に変え
苦痛を微塵も感じていないことすら、脳裏に浮かぶ事は無く
かってないほどに昂る身体は瞳孔を大きく散大させ、正常な思考はもう彼方にあるというのに
暴力的に出入りするそれが抜けてしまわないように、あらん限りの力で足を絡ませ、
それがまさに本能であるかの如く、子宮頚部に吸い込むように肉壺は収縮を繰り返す。
腰を抱えられ、入れ物のように乱暴に激しく突かれ、背中と後頭部を床にうちつけられながら
もっと、もっと、めちゃくちゃにされたいという獣欲に支配されていく。
それが本当の幸せだというように、それが自分の望むべき全てであるかのように。
とはいえ、人間としての大切な何かはあきらめる事になるけどな」
「というわけで、文字どおり海の彼方へっ、常世への道を進むのだっ。
さあっ、その小さく可憐な可能性を秘めたつぼみをっ、
百花繚乱極彩色の爛れた性の徒花へと開花させようではないかっ」
「え、え、え、え、え」
「さあっ、さあっ、さあっ、さあっ、さあっ」
ごしゃっ
さっきより水っぽいわね、音。
「小劫瞬刻再帰回来、我が一閃は帚星」
えらい登場の仕方ね、栞
「お姉ちゃんを束縛してもいいのは私だけです」
栞、それはどういう意味かしら…って、ああ、うん、なにもいわなくてもいいわ、
だって、もし栞の手にある物とその尋常じゃない表情をみて、
悪い予感がしない人がいるのなら、それだけであたしはその人を尊敬できるもの
「さあっ、お姉ちゃんっ、この赤い皮製あーんど鋲打ちまくりの首輪を、
その細く白い首に着けて、私の前にひざまずいたところで、
かちかちと歯の根のあわないお姉ちゃんの顎を、こう、くいっと私が人さし指だけで持ち上げると、
実の妹に隷属するという屈辱のなかに背徳の喜びを見つけて、
その美しい唇で呟いてしまうその一言をっ、「ご主人様」の一言をっっ」
413 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 05:49 ID:0qzQPh4U
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アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 07:51 ID:0qzQPh4U
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アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 08:21 ID:0qzQPh4U
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アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 09:41 ID:HUpnX5n4
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アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 10:31 ID:HUpnX5n4
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アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 15:16 ID:HUpnX5n4
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