超高級娼館「葉鍵楼」

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79長森狂徒 ◆V5sM.9gY
 迷い込んだ古風な娼館の名は葉鍵楼といった。
 泥酔と、痴情の小道を、ようやく熱を失った感情の中で、背中を押されるが
ごとく門をくぐった。
 
 『すべての願いを叶えます』
 
 その門前の墨書は如何にも卑猥な連想をさせる。
 自分の脳裏にも幾多の情景が浮かんでは消える。
 だが、一抹の哀愁が、待合で過った。
 支配人が、そっと告げる。
 「妓のほうにご希望は」
 「ああ、初めてなんだ。適当につけてくれ。」
 あまり通でないことを言ってみる。僅かの手間賃を払わぬケチはこの館では
どのように扱われるのだろうか。
 「・・・ご希望の見目形や、その他ございましょう。」
 支配人はあくまで温厚だ。
 「・・・、ゆっくりしたい」
 「分かりました。ご希望に沿うようにいたします」
 「さ、ご挨拶なさい、今日のお客様だ」
 「みずかといいます。」
 さすがに後悔した、いや、後悔と言うより罪悪感だ。
 娼妓を掻き抱くが初めてでもないが、目の前に現れた妓は未だあまりに乳臭
い。
 壊れそうだ。そしてはかなげだ。情欲で裂くには生々しい。
 「おい、亭主、私は・・・上客ではないぞ。一見だ。いいのか、この子で」
 あえて、子と言ってしまった。罪悪感は染みのように心に広がる。
 「お客様のお求めは安らぎです。この妓にはそれがあります。どうぞごゆる
りと。」
 支配人の顔が暗い灯火に照り、幽玄に笑みを浮かべた。
 「こちらでございます」
 みずかは燭を照らして奥へといざなった。
80名無しさんだよもん:02/09/30 00:54 ID:Zp8B4RY5
長森キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
81クソ(・∀・)スレ:02/09/30 01:04 ID:wBteGLMm
               ヽ  ヘ ノレ,
       ∧_∧      ヽ(。、::。.::・'゜・' )〆
      (´Д`#)    / ̄ ̄ヽ::。 ).。::  θ) ←>>長森狂徒◆V5sM.9gY
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82名無しさんだよもん:02/09/30 01:09 ID:mKFnL0bH
めさめさ続きが気になるのですけど。
83名無しさんだよもん:02/09/30 01:11 ID:S4jROEHl
私も気になる・・・・・
84長森狂徒 ◆V5sM.9gY :02/09/30 01:29 ID:Msddr7ZU
 みずかはそう廊下を長く歩くことなく、目的の部屋に辿り着いた。
 「今宵、一夜ですが、おくつろぎ下さい」
 音を立てずに、みずかは戸を引き、案内した。

 枕もまだ早く、とりあえず酒となった。
 酒肴を些少ならべ、みずかはゆるりと酌をした。
 杯は軽くだが進んだ。
 「みずか。俺はお前を抱くのだろうか。」
 自嘲の言葉だった。
 酌するみずかの香は、化粧にて緩めても、乳の匂い強く、形如何に麗しいか
ろうと罪を犯すことを楽しむもの以外手をつけぬ幼女である。
 「みずか、年はいくつだ。」
 「17にてございますが。」みずかは笑っている。
 そうは見えぬが、この屋この街に許されない罪はない。あえて年に嘘はなか
ろう。
 杯を一時に空け、宅に伏せ、徐にみずかの手を取った。
 逆らいはなかった。
 掻き抱き、その身をまさぐり、もどかしく帯を解いた。
 世辞でも「臥所にて」だの「明かりを後生ですので」の遁辞が聞かれるはず
だが、みずかはさらりと体を明かりの下にさらした。