迷い込んだ古風な娼館の名は葉鍵楼といった。
泥酔と、痴情の小道を、ようやく熱を失った感情の中で、背中を押されるが
ごとく門をくぐった。
『すべての願いを叶えます』
その門前の墨書は如何にも卑猥な連想をさせる。
自分の脳裏にも幾多の情景が浮かんでは消える。
だが、一抹の哀愁が、待合で過った。
支配人が、そっと告げる。
「妓のほうにご希望は」
「ああ、初めてなんだ。適当につけてくれ。」
あまり通でないことを言ってみる。僅かの手間賃を払わぬケチはこの館では
どのように扱われるのだろうか。
「・・・ご希望の見目形や、その他ございましょう。」
支配人はあくまで温厚だ。
「・・・、ゆっくりしたい」
「分かりました。ご希望に沿うようにいたします」
「さ、ご挨拶なさい、今日のお客様だ」
「みずかといいます。」
さすがに後悔した、いや、後悔と言うより罪悪感だ。
娼妓を掻き抱くが初めてでもないが、目の前に現れた妓は未だあまりに乳臭
い。
壊れそうだ。そしてはかなげだ。情欲で裂くには生々しい。
「おい、亭主、私は・・・上客ではないぞ。一見だ。いいのか、この子で」
あえて、子と言ってしまった。罪悪感は染みのように心に広がる。
「お客様のお求めは安らぎです。この妓にはそれがあります。どうぞごゆる
りと。」
支配人の顔が暗い灯火に照り、幽玄に笑みを浮かべた。
「こちらでございます」
みずかは燭を照らして奥へといざなった。
長森キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
ヽ ヘ ノレ,
∧_∧ ヽ(。、::。.::・'゜・' )〆
(´Д`#) / ̄ ̄ヽ::。 ).。:: θ) ←>>長森狂徒◆V5sM.9gY
i i⌒\__ノ ノ::・'゜。'゜ )ゝ
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めさめさ続きが気になるのですけど。
私も気になる・・・・・
みずかはそう廊下を長く歩くことなく、目的の部屋に辿り着いた。
「今宵、一夜ですが、おくつろぎ下さい」
音を立てずに、みずかは戸を引き、案内した。
枕もまだ早く、とりあえず酒となった。
酒肴を些少ならべ、みずかはゆるりと酌をした。
杯は軽くだが進んだ。
「みずか。俺はお前を抱くのだろうか。」
自嘲の言葉だった。
酌するみずかの香は、化粧にて緩めても、乳の匂い強く、形如何に麗しいか
ろうと罪を犯すことを楽しむもの以外手をつけぬ幼女である。
「みずか、年はいくつだ。」
「17にてございますが。」みずかは笑っている。
そうは見えぬが、この屋この街に許されない罪はない。あえて年に嘘はなか
ろう。
杯を一時に空け、宅に伏せ、徐にみずかの手を取った。
逆らいはなかった。
掻き抱き、その身をまさぐり、もどかしく帯を解いた。
世辞でも「臥所にて」だの「明かりを後生ですので」の遁辞が聞かれるはず
だが、みずかはさらりと体を明かりの下にさらした。