SS投稿スレ14

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98十代の息子を持つ夫婦
「……むー……」
「あら、おはよう。今日は早いのね」
「寝てない……」
「不眠症なの? 何かストレスでも溜まってるのかしら?」
「……うー…とりあえず…ご飯…」
「はいはい」

「お? どうした、すごく眠そうだな」
「まぁ、ちょっとな…」
「はは、寝不足は体に毒だぞ」
「耕一さんの言う通りですよ、もっと早く寝なさい」
「…(むかっ)…なぁ親父」
「何だ?」
「親父が大学行ってた頃ここであった事件のこと、前に話してくれたよなぁ?」
「…あぁ、どうしたんだいきなり」
「確かぁ…その時の親父は柳川って奴と意識が繋がったりしたんだよなぁ、OK?」
「あ、あぁそうだ」


「時に母さん」
「なぁに?」
「昨夜、ぼくは奇妙な夢を見ましてねぇ」
「奇妙な夢ってどんな夢なの?」
「俺が母さんに襲い掛かる夢」
「………」
99十代の息子を持つ夫婦:02/10/03 00:01 ID:MKalG5e3
「…あんたらは…息子である俺が、当時の親父と似た経験をしてしまうことを予想しなかったんかぃ…?」
「え、えぇと…」
「おかげで驚いて夜中に飛び起きてしまいましたよぉ?」
「ご、ごめんね」
「起きたら起きたで……うるさくて眠れやしませんでしたよぉ?」
「そ、それは千鶴さんが―「耕一さんっ!!」―すいません」
「それなのに、あぁ、それなのにあなた方は…のほほんと…あっけらかんと…」
「お、落ち着けって」
「…落ち着いてる…これ以上なく俺は落ち着いてるよ親父…体は熱く、頭は冷静に…これが定説だよねぇ?」
「おい、ヤバイってそれわ」
「……ふぅ…まぁいいか、それじゃ学校行って来ます」
「あ、あら、今日は随分早いのね」
「週番」
「「い、いってらっしゃーい」」

「あ、そうそう母さん」
「何かしら?」
「やっぱりそんなに大きくなかったね」(ニヤソ)
「なっ!!」