「暇やな…」
テレビのチャンネルをかちゃかちゃと変える由宇。
「今日は1年に一度の乙女の勇気を試す日、バレンタインデーです」
テレビから流れるナレーターの声。そんなことは知っている。
炬燵の上にラッピングされたチョコレートは既に準備完了。
ぴんぽーん。
「お、帰ってきたか?」
戸口に出る由宇。しかし現れたのは詠美だった。
「和樹なら出かけとるで」
「用があるのはあんたよ」
少し紅潮させた顔が夕日に映える。
「これ、もらいなさいよ!」
ラッピングされた包みを渡す詠美。いぶかしげにも、由宇は受け取って
かさかさと開け始めた。
「!」
無言で驚く由宇。中には男根の形をしたチョコレートが入っていた。
「詠美! あんたなあ、やっていいいたずらと悪いいたずらがあるの、
わからんのか!」
由宇は詠美の胸元を掴みかかった。いつものように怒鳴ることもできず、
詠美は涙目で呟くのが精一杯であった。
「だって…、あんたのち、ちん…忘れられなかったんだもん…」
(>595参照)
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___ _/ 瑞希命 / || \ ::::::::::::::: / / ヾ
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