419 :
超過激:02/10/13 13:49 ID:NQ4Y0o7q
カーテンをよけ磨かれた窓を開けると春があった。空気が薫つた。心地よい鳥の声
に混じり、耳慣れた呼び声がある。娘は身体一杯に背伸びして、叫ぶように、
「ひろゆきちゃあん、ひろゆきちゃあん。」
呼ばれた男は足早に階段をおり、玄関を開けはなって、寝間着姿も四方へ散る頭
もそのままに、彼女へ向かつてゐた。
もうそんな時間かと眺めると、確かに急がねば遅刻は必至と言う時間で、彼女の
訪問は理由ないものではないのだ。
「ひろゆきちゃん、朝だよ。急がないと。」
「あかり、おまへは何度いへばそのひろゆきちゃんを改めるのだ。」
「そんなことを言つても、ひろゆきちゃんはひろゆきちゃんだし、これまでもずつ
とひろゆきちゃんだつたし、これからも」
浩之は諦めたようにてをふつた。気が抜けるほど疑ひのない聲だつた。長閑な調
子は鳥達まで一緒に囀りだしさうだつた。浩之が一旦家に戻っても、彼女はずつと
玄関で待つていた。さうして廊下を行き来る浩之を見ると、
「いそいでよう。遅刻しちゃうよう。」
「わかつてるよ」
彼女は口をつぐんで、一つ溜息に、
「また、走ることになるんだ。途方。お願ひだから、もう少し早く起きてよう」
がつくりと肩を落とす。
とある学校に、藤田浩之何某という、高等部二年で、ある種の勲章保持者(カワレール)
でもある一生徒がいる。持っている勲章は関東のもの、関西のもの、上級生のもの、下級
生のもの、非人間、同性、とたくさんあって、余儀なくそれを連れて出るときがあると、
学生たちは彼の事を”セイ人”と呼び奉るほどだ。彼の知友関係はもっとも耽美主義的な
もので、少なくとも最近の一年ないし三年の間に、彼が親しく知り合わなかったと言う見
目麗しい女生徒は近隣の学校にはいないし、またなかったのである。今でもまだ周りに彼
を付け狙う女生徒たちは後を断たないけれど、最盛なる日の事を言うなら、すばらしい後
宮(ハレム)を構成する女たちの長い名簿は、もっとも誠実な暖かい愛情で彼に酬いてく
れた神岸あかり、彼の日常を賑やかに彩った長岡志保、それに永遠の友情を約束した佐藤
雅史といったそういう名前で最後を飾っているのだ。彼は全てのPC環境と一部のコンシ
ューマー機器におけるVNを舞台とする主人公会のメンバーである。そしてその他等々々。
すべてこれらのことや、また言えばまだ言えるだろう多くの事が、私の名で呼ばれている
ものを構成しているのだ。
職人様降臨あげ
423 :
名無しさんだよもん:02/10/14 01:42 ID:PflkBRQl
424 :
名無しさんだよもん:02/10/14 01:44 ID:HTrc8dlw
425 :
故413:02/10/14 04:59 ID:A2SPF23R
>417
栞萌えなので…サンクス
なんだか無茶苦茶嬉しかった。
我輩が家郷をばあとにかの雪深きまちをめざして旅立ちたるは冬もさなか、待ち合わせの
場所もまた野外。これ適当(まっとう)なる推理の帰結と言うやつで、吹き晒した路上、
ビル風に舞う地吹雪、暖を取るに一切のてだてもなしと来ては、待ち呆けさせられたる体
験者が一致して伝える所、つま先から頭のてっぺんまで凍りつかなかったのが不思議とこ
ういうわけであります。
我輩は時間どおり所定の場所に現れた、これはです、お互いに理解さえあれば普通最も
快適な待ち合わせ法であります。どこぞで正体不明なる有翼人に掻っ攫われるとか、真剣
を携えた怪人に驚かされると言う、そういう面倒は一切省けますからナ。ただ我輩、遺憾
ながら少々軽装であった、時計がちりちりと右に捩れて行くうちに、それが相当応えてき
たのであります。
というわけで諸君。一つご想像あれ、かくも苛烈なる天候、右も左もわからぬ心許ない
風土のもと、来る筈の従姉妹ともすでに七年の無沙汰とあれば、我輩の心中やこれいかに。
そうするうち、容赦なく雪は降り注ぎ、降り注ぎ、降り注ぐ。はずかしや、身を守る術
を殆ど持たず、であります。
「雪、積もってるよ」
ようやく来やがたかこの野郎(あくま)。言われて我輩、異様にその声の出所が高いこ
とに気がついた。
気付けば我輩、首までも雪に埋もれていたのであります。そのザマまるで鋸牽きに埋め
られた罪人よろしく、我が従姉妹も短い裾を押さえて我を見下ろしている。
「どうして埋まってるの?」
「…2時間も待ったからな」
「わ、びっくり」
手を述べて従姉妹は我輩を掘り出そうとするわけですが、しかしさすがに雪国、迂闊に
待ち合わせも出来ぬ様子、これから我輩もこのまちで暮らすのかと思うと、我ながら心底
同情致したのであります。この2時間でもはや雪は生涯分を見た、この上は要らぬ。
「ね。私の名前、まだ覚えてる?」
「うむ。名」
「な?」
「雪は嫌いになった。よって、今後お前は名と呼びならわすから、そう覚悟しろ」
「ううう。祐一極悪人だよー」
そんなこんなで、このまちの生活の第一歩を、我輩は暖かい珈琲とともに命からがら踏
み出したわけでありますが、いやはや!
ギャルゲ者的な意味では、死でさえも「死に至る病」ではない。いわんや
地上的なこの世的な苦悩すなわち発売延期・限定版売切れ・バグ・行列・
〆切・鬱ゲー・青紫と呼ばれるもののどれもそれではない。それらのもの
がどのように耐え難く苦痛に充ちたものであり、我々人間がいな苦悩者
自身が「死ぬよりも苦しい」と訴えるほどであるとしても、それらすべて
は−かりにそれらを病になぞらえるとしても−決して死に至る病ではない。
死に至る病とは萌えのことである。
萌えは優越であろうかそれとも欠陥であろうか?純粋に弁証法的にいえば
それはどちらでもある。萌えている人を考えないで抽象的に萌えを考えよ
うとすれば、我々は萌えは非常な優越であるといわなければならないであ
ろう。この病に罹りうるということが人間が動物より優れている点である。
けれども、現実に萌えるということはただ最大の不幸であり悲惨である
だけでなくさらに最大の堕落ですらある。
>>428 おそらくセーレン・キルケゴールの「死に至る病」だと思う。
真琴と美汐はこの世に取り残された寄る辺ない身の上だった。
二人は姉妹よりもこまやかな友情に結ばれていた。美汐はとある雪深きまちの生まれで
あり、真琴はものみのおか生まれの狐であった。年月を重ねた事からいえばほぼ同年であ
ったが、しかし、一方がまだ幼いのに、片一方はすでにとしよりであった。
中略――祐一に顧みられなくなった真琴はいっそうの悪戯に狂奔するがついに、てだて
は尽きた。祐一が振り向いてくれる奇跡を期待して、真琴はよろめく足を踏みしめて勤め
を始めたが――現実に打ちのめされた真琴は美汐に言った。「全部、終わってしまったの
よう、美汐。いっさいが終わったのよう」
美汐の肩を借りながら真琴は一歩一歩歩いた。美汐はそっと彼女の頬に触れ、絶えざる
微笑を浮かべて優しく支える。
「あたしのことはもういいんだよ、美汐?」
「私があなたを見捨てるなんて、そんな酷な事をする者だと思ったのですか? この私が?」
真琴は美汐をひしと抱きしめて囁いた。
「あたしたち二人だけは一緒に、ね。皆は私たちには用がないのよ。二人だけなのよう」
返事の代わりに美汐は優しくその髪を撫でた。その瞳に大粒の涙が浮んだ。自分を憐れ
んでの涙ではない――美汐自身は幸福だったのである。
「さいごにひとつだけ、願いがあったんだけど…でも、無理かな」
もう、目をあけている事もできなかった。自分がどこにいて、どこへつれて行かれよう
としているかもわからなかった。ただ美汐の導くまま、脚の動く間だけはと、頑張ってい
ただけだった。
「そうでもありませんよ。ほら、真琴、目をあけて、笑って?」
ぱしゃ。閃く光に真琴は目が眩んだ。
何が起こったのかも解らなかった。ただつかれて、眠くて、もう横になりたい。その思
いだけが彼女の中にあって、そのほか全てはもう凍りついていた。
「ほら、真琴? ごらんなさい」
真琴はどうにか目をあけた。街の灯りが滲んで、はっきりしなかった。突然、空が晴れ
て月明かりがさしこんだ。その輝きは、ぼんやりとしていた美汐の手元をあかあかと照ら
し出した。
それは、美汐と、そして真琴が並んで写った――念願の、プリクラ写真。
真琴は震える両手を差し伸べた。静かな涙がその頬を伝って光る。
「とうとう、写れたんだ」彼女は細い声で呟いた。「美汐、ありがとう。もう十分だよ」
真琴の手足には力がなかった。彼女を抱く美汐の腕もまた震え、その笑顔は余りにもは
かなく、崩れ落ちそうだった。真琴は美汐の頬に手を述べる。
「あたしたちはまた、会えるよね――また。決して、あたしたちもう、離れ離れにはなら
ないんだよね」
満足げに、彼女は写真をもう一度眺めた。
あくる日、電源を落とさなかったことに気付いたゲーセン店員が、プリクラ機の前で冷
たくなった美汐を発見した。彼女は一人、胸にプリクラをかき抱いたまま死んでいた。そ
の写真を見ても、皆はことの次第が解らなかった。ただ一人、遅れてやってきた青年が、
呆然と立ち尽くした後で、どうすればいいかこれから一緒に考えようと思っていたのに、
と呟いた。
しかし口許に微笑を浮かべて、まるで赤ん坊を守るように体を丸めた美汐の顔は、彼ら
に「もう間に合わない」と答えていた。
究極の「萌え」などない。弁証法というのはふざけた
からくりで、僕らを導いていくものだ/陳腐ななり方で/
いずれにせよ到達する意見の方へ。
(中略)
分析による緻密な論理など、器質的疾患にほかならない。
議論厨は好んでこうした要素に、読解力不足なるものを付加
しようとする。けれども、まさしく精神のこのみごとな特性こそは、
おのれの無力の証左であろう。
(中略)
僕は、こってりした客観性とか、調和、なにもかも秩序だてるあの
社会学者のヲタ分析を憎悪する。…僕は体系を拒否する。まだしも
容認しうるものは、原則としていかなる体系も持たない体系だ。みずから
の卑小さのなかでみずからを完成し、完璧化して、自我の器を満たすこと、
思考に逆らいつつ、くみして、戦う勇気…
(中略)
誰もが叫べ、達成すべき、破壊的で否定的な、おおきな仕事があるのだ、と。
掃射し、一掃せよ。…目標も計画もなく、組織もない、制禦しがたい狂気、崩壊だ。
(中略)
瞬間の狂躁のなかでのいっさいの属性を尊重せよ。・・・自由よ、
MOE MOE MOE、ひきつったくるしみの叫び。相反し矛盾する
いっさいのもの、醜怪なヲタ、不条理なヲタ常識のからみあい。つまり、生(ラ・ヴィ)だ。
433 :
417:02/10/14 19:36 ID:UAaPmQBm
>>425 こちらこそ重ね重ねアリガd
またがんばりまつ
迎への者を待つつもりで、広場のベンチに腰を掛けてゐたところが、段段雪が
ひどくなつて、何時の間にか駅前の往来が真白になつてゐる。まだ陽は高い筈な
のに、重たさうな色をした雪雲が空一ぱいに覆いかぶさつて、辺りはもう薄暗か
つた。さうしてその雲の底から、灰神楽のような雪が幾らでも舞い落ちて来た。
「遅いな」と私は思つた。時計はもう三時を回つてゐる。この土地は初めてでは
ないけれども、先に来たのはまだ子供の時分であって、結局は不案内だから、迎
へが来るまではここを動かれない。
目先にふと影が差したような気がして、目を上げると、女が起ってゐた。女は
長い散らし髪の面を俯けて、此方を覗き込んで居るらしい。
「雪が積もつてゐるぢゃありませんか」と云つた。
…このスレやっぱ難しいわ。みんなよく書くねー。
きみはそんな男ではない。
真冬のこんな時間に、こんな場所にいるような男ではない。
しかし、今きみのいるのは間違いなく「こんな場所」なのだ。
この風景には見覚えがない、ときみは言うことができない。き
みは駅前のベンチに座って、いとこの少女と話している。女の
名前は「花子」。いや「次郎」だったろうか。渡された缶コー
ヒーを一口飲みさえすれば、何もかもがもっとはっきりしてく
るかもしれない。だがそんなことをやっても、何もはっきりと
はしてこないかもしれない。きみの内側で誰かの声がこう囁い
ている−−七年前のことを思い出せないのは、とてもつらいこ
とがあったからだ、と。時はきみの知らないどこかを中心に回
転し、午後一時を指していた時計はもう三時を回っている。そ
うやって時が過ぎ去るのを、きみは何度も見てきた。しかしき
みは、まだ致命的な痛手は負っていないと、苦渋と別離が待ち
受ける最後の一線だけは越えていないと、そう言いたいのだ。
>>435 二人称キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
good job
>434
「雪が積もつてゐるぢゃありませんか」ワラタ
相変わらずレベル高くて(・∀・)イイ!!
守
保
志
保
耕一は顔を上げて、頭上に光る、この満月に目をやった。
そうやって、彼は長い間月に見入っていたが、傷ついた千鶴を
抱きかかえ、すっくと立ち上がった。彼は天を仰ぎ、黒い山々を
ながめ、風にそよぐ木々を見上げ、それから従姉の顔にその目
を止めた。
「千鶴さん」彼は言った。
「ね、終わったんだ。終わったんだよ。」
彼は声をあげて笑った。
「痕は癒えたんだ。俺は、俺の中の鬼とひとつになった。
もう、自由だ」
それから彼はうつむいて、子供のように泣き出した。
その時まで、耕一を見つめる千鶴の内部では、恐れと不安が渦を
巻いていた。あの水門で、そして耕一の中でいったい何が起こった
のか、彼女にははっきりつかめていなかった。今彼女を抱き上げて
いるのがはたして本当に耕一かどうかも定かではなかった。
もし耕一が内なる鬼に乗っ取られているのだとしたら、自分ばかり
でなく、妹たちや隆山すべてに仇なす事になる。それくらいなら死力
を尽くして、今、耕一に挑まねばならぬと彼女は思ったのである。
だが耕一の言葉を聞き、その涙を見て、千鶴が抱いていた不安は
一度に吹き飛んだ。
耕一は勝ちも負けもしなかった。自分の内なる鬼を取り込み、己を
全きものとしたのである。
スミマセン440→441です
「我が家」への道すがら、すっかり腹ぺこであることに気づいたとき
耕一は梓の言ったことを思い出した。
(鍋から肉じゃがを失敬したら、言ったっけな)と彼は思った。
(そうやって食い尽くしたあげく、千鶴姉の料理食う羽目になっても
知らないからな)
彼はひもじかったが、しかし、従妹達のことを思うと心が和んだ。
保守ー
おまけいいね…旧痕やりたくなってきた(;´Д`)
激しい描写の後にこんなのが来ると和むよ
隆山に佳人有り
絶世にして独り立つ
掃除すれば物を傾け
料理すれば家を傾く
寧んぞ傾物と傾家とを知らざらんや
佳人は再びは得難し
<訳>
隆山にたぐいまれな美女がいる。
ひとたび掃除をすれば部屋の中がなぜか散らかり
ふたたび料理をすれば家中から人が姿を消す
その恐ろしさを知らぬわけではないが
このような美人は二度と得難いのだ
>>444 440〜442でつ
書いた甲斐がありますたm(_ _)m
>>445 ワラタ
素人にはおすすめできない美女だが(w
>445
「傾」が大量に使われてるなぁ…なんか不吉だ
まぁこの美人は偽z
hosyu
プロデビューから暫く経ち、何だか気持が変わって来た。世の中が、
何かしら微妙に変って来たせいか、または、彼のからだが、日頃
の不規則な生活のために最近めっきりやせ細って来たせいか、
いや、いや、単に「とし」のせいか、色即是空、ゲームもつまらぬ、
マンションなどを購入し、高校以来の彼女を呼び寄せて、……と
いう里心に似たものが、ふいと胸をかすめて通る事が多くなった。
もうこの辺で、同人商売からも足を洗い、商業誌に専念しよう。
それについて……。
それについて、さし当たっての難関。まず、女たちと上手に別れな
ければならぬ。思いがそこに到ると、さすが、抜け目のない彼も、
途方にくれて、溜息が出るのだ。
「全部、やめるつもり、……」
相棒の大志は口をゆがめて苦笑し、「それは結構だが、いったい、
貴様には女が幾人あるんだい?」
千堂は、泣きべその顔になる。思えば、思うほど、自分ひとりの力では、到底、処理のしようがない。金ですむ事なら、わけないけれども、女たちが、それだけで引下がるようにも思えない。
「いま考えると、まるで俺は狂っていたみたいなんですよ。とんでもなく、手をひろげすぎて、……」
この腐れ縁の同人ゴロにすべて打ち明け、相談してみようかしらと、ふと思う。
「案外、殊勝な事を言いやがる。もっとも、多情な奴に限って奇妙に
いやらしいくらい道徳におびえて、そこがまた、女に好かれる所以で
もあるのだがね。男振りがよくて、金があって、若くて、おまけに道徳
的で優しいと来たら、そりゃ、もてるよ。当たり前の話だ。貴様のほう
でやめるつもりでも、先方が承知しないぜ、これは。」
「そこなんです。」
ハンケチで顔を拭く。
「泣いてるんじゃねえだろうな。」
「いいえ、目に塵が入って、……」
「いや、その声は泣いている声だ。とんだ色男さ。」
成人向けにも手を出していて、道徳的もないものだが、大志の指摘
したように、千堂という男は、多情のくせに、また女にへんに律儀な
一面も持っていて、女たちは、それ故、少しも心配せずに千堂に深く
たよっているらしい様子。
「何か、いい工夫がないものでしょうか。」
「ないね。貴様が5,6年、外国にでも行って来たらいいだろうが、しかし、
連載を抱えて長期旅行なんて出来ない。いっそ、その女たちを全部、一室
に呼び集め、蛍の光でも歌わせて、いや、仰げば尊し、のほうがいいかな、
貴様が一人々々に卒業証書を授与してね、それから貴様は、発狂の真似
をして、カードマスターピーチのコスプレ姿で表に飛び出し、逃げる。これ
なら、たしかだ。女たちも、さすがに呆れて、あきらめるだろうさ。」
まるで相談にも何もならぬ。
元は知らないけど激藁タw
454 :
名無しさんだよもん:02/10/19 22:49 ID:AQryJdaz
まだ、あったのか・・・
細く長く保守
テッテイ的に保守
小生、学がないものでしてこの文面のどれだけが名前を置き換えたもので
どれだけが文体を模した作品であるのか分かりませぬが。
念入りな文章と言ふものは、なんと心に刻めるものなのか。
>>457 文体模写・名前置き換えの別は作品冒頭かどっかに明記してホスィかも。
混合気味なら、またそれはそれでそう書いてホスィというか。
いやワラタよ
>>459 せっかくいらしたんですから何か書いていってホスィです
462 :
富野保守:02/10/22 10:45 ID:eSRv+jxV
祐一は、立ち止まった美汐を見た。
笑おうと思ったが、できなかった。
「気持ちの整理はついたかね・・・?」
意地の悪い言い方だった。
「なぜものみの丘に戻ってきたのです?」
前髪の下の目が、笑ったようだ。
「・・・君を笑いに来た」
「・・・・・・!」
祐一は、立った。
「そういえば、君の気が済むのだろう?」
「・・・好きで、こうなったのではない。それは、あなたにだってわかるはずだ」
美汐は、祐一の横顔が苦痛に歪んでいるのを見た。
「・・・しかし、同情が欲しいわけでもないのだろう?ならば、名雪君の期待にも答える
相沢祐一であって欲しい。それが、私にいえる最大限の言葉だ」
「なぜ、丘に戻ってきたのだ」
「真琴の魂は、ものみの丘にただよっている。商店街にはいないと思った」
「真琴・・・」
祐一は、忘れかけていた名前を思い出していた。
勿論、美汐と会った瞬間に真琴のイメージが絶え間なく襲う厳格に似たものを見てはいた。
が、それを拒否していたのだ。
それが、遂に美汐の言葉に乗って現れたのだ。
祐一と美汐の間の空間を埋めたと言っていい。
台詞間の描写がハゲっぽい…
富野小説は登場人物全員の台詞回しが
ほとんど同じだから,誰が喋ってるのか分からない罠
梓の躯からはゆっくりと温もりが消えていきつつあった。
(血が。―)
あかい血といっしょに、梓の命が流れ落ちてゆくように、
耕一には、思えた。
「なあ」
耕一は、面を上げた。
若い「警部補」の手には、先ほど梓を撃った銃があった。
このほっそりした、穏やかな顔つきの男が、梓を撃った。
(ゆめか。―)
だが、ゆめではない証拠に、耕一の腕にはずっしりと梓
の重みがある。
血は止めどなく流れているのに、重みは増すばかりな
のが不思議だった
「なあ、こいつ」
耕一は、泣いていた
「助かるかな」
「さあ」
「警部補」の応えは静かだった。
「駄目なんじゃあ、ないかな」
やさしい、とも思える声に、乾いた銃声が続いた。
「えもの」、ではない「血族」を手にかけた「警部補」が
何を思ったか、多少の想像が許されていい。
文体の模写ってむずかしいですね
逝ってきます
こ、このスレ、レベル高い……
メフィストフェレス(立ち止まる)
酷い目にあったぞ。騙され野郎の仲間入りだ。
ファイナルロリータ以来、馬鹿太郎は誘惑されどおしだ。
誰でも年はとるが利口にはなりゃせん。
これまでずいぶん馬鹿にされてきたくせに。
あいつら根っから役に立たんことは解っている。
あの、雑誌の記事で誤魔化し、HPでごまかしている奴らは。
どの製品をとっても、まともなゲームなどありゃせん
シナリオからぼろぼろに腐ってるんだ。
そりゃしれてる、HPから見えてる、現物を触っても解る。
それなのに腐れメーカーが笛を吹くとつい踊らされるんだ。
やってみよう阿呆たらしく、
クソゲーの網になど引っかかっておれん。
この世にエロゲがなかったら、
エロゲオタ、誰がエロゲオタに立っている物か。
467 :
名無しさんだよもん:02/10/24 09:20 ID:XCFWiTyL
age
私はこれが鍵っ子にも言えそうだと思った。
そして私はファウストの登場人物は全員DQNだと今思い返して鬱になった。