第9回こみっくパーティー総合スレッド

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164詠美ちゃん様10番勝負 最終戦
「はいぼく を しりたい」
そんな一言から始まった詠美の旅http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028556391/325 その最後に待ち構える2人…

こみパ総合スレの某所にて
「技術的なものは認めよう。…だが、それだけだ。心の無いマンガなどに意味は無いっ!」
「あなたから『大庭詠美』の名を取ったら何が残るかしら? はっきり言って、あなたよりも期待できる人材は島中にたくさんいるわ」
大志と澤田真紀子編集長からの辛辣な評価、それは詠美のプライドを粉微塵にしてなおあり余るものがあった。
「う…く…」
「『敗北』を知りたいか…だが、その向こうに敗北を知ることで廃人と化した者の山があることまでは分からなかったか」
「残念だけど…もう後には戻れないわ。ここで壊れるのなら貴女はそれだけの程度でしかなかったことよ」

…これが…はいぼ…く…な…の…?
「では、止めだ。お前にマンガを描く資格はな…」
「ちょっと待ちぃや!!」
165詠美ちゃん様10番勝負 最終戦:02/09/23 21:11 ID:bzBT5bBy
「やはり来たか。同志 猪名川由宇」
「な、なんでパンダがこんなところにいるのよっ!」
「そちらさんが2人なら、こっちも助太刀したってかまへんやろ?」
「よかろう。当然、勝負内容は…」
「「「マンガよ」」」
3人の声がぴったりと合う。

「えぇか、アンタには技術力という武器がある。ウチがアンタの頭になったる。その代わりウチの腕となってくれ」
「…うん」
かりかりかり…しゃっしゃっしゃっ…ぺたぺた…
「なぁ、昔を思い出すなぁ…2人で組んでた時みたいや」
「…また、マンガ描いてもいいんだよね? あの頃みたいに…描けるかな?」
「描けるやろ」

「時間だ」
「ちょうど仕上がったとこや」
制限時間を告げる大志に由宇が原稿を手渡す。
「さて、澤田女史いかがなされる?」
「…見るまでもないわね。見なくても…私の負けってのは分かるわ」
「ふん…2人で組んでようやく吾輩を唸らせることができるか…まぁ、この原稿は頂いていこう、さらばだ!!」
「あ、待てやコラ! 勝手に印刷して売り捌く気やろ!?」
「ふはははは」
脱兎のごとく逃げる大志を追いかける由宇、残された詠美のもとにしたぼくーずが集う。

「さぁ、帰りましょう」
166グランドフィナーレ:02/09/23 21:16 ID:bzBT5bBy
「さぁ、帰りましょう」

「ちょっとだけ待って」
群がるしたぼくーずを制する詠美。

「いろんな人に会って、挑戦して、跳ね返されて…きっといろいろ笑われたと思う。
それに本当に辛かった…それでも…うぅん、だから…」



「もっと…強く…大きくなる…そうなりたいから…」