【フィルス】Filsnown+無名ゲーム総合スレッド1

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517名無しさんだよもん
# >435 の設定でSSらしきものを。骨董祭協賛作品ということで、
# ここを起点にマイナー系作品のいくつかのスレを放浪する予定。

<In a shop>

翼を持ち大空を駆ける太古の船、飛翼艇。ある青年の手によって蘇った
その船は、今は世界を救った勇者達の翼として世界中を飛び回っている。
春の午後の一刻、とある丘の上では、その飛翼艇が翼を休めていた。

「エリアさん、いいお天気ですね」
「ええ、インディさん、風が気持ちいいですね」
「……」
「……」

甲板の上に並んで立ち、しばし無言で春の野を眺める若い二人の男女。
一人は魔法使いの少女、もう一人は今はこの船の船長も務める
青年であった。無言とはいえ、そこに流れる空気は春の景色に
劣らず暖かいものである。

しかし、物陰からその二人の様子を窺う影があった。彼らの仲間である
赤毛の剣士と長身の盗賊である。
518名無しさんだよもん:03/02/16 21:36 ID:l+MlvkJr
「あの二人、また飛翼艇の甲板で日向ぼっこ?」
「何か年寄り臭いな」
「確かにねぇ。大体あの二人、ちょっとは進展してるのかしら」
「さあ?少なくとも俺はあれ以上の場面に出くわしたことはないな」
「う〜ん。それって問題よねぇ」
「ま、見ていてじれったいのは確かだな。
 ……そうだな、そろそろ事態を動かしてみるか」
「……どうするのよ」
「まあ俺に任せな。蛇の道は蛇ってな」
「う〜ん。サラに任せるのもちょっと不安だけど……
 このままだとそれはそれで……」
「面白くない、だろ?」
「失礼ねー。……ま、否定しないけどね」
「じゃ、話は決まったな。ティリア、お前も付き合えよ。
 くく、面白くなるぞ〜」

はてさて、何やら良からぬ企みの様子。どうなりますやら。
519名無しさんだよもん:03/02/16 22:11 ID:l+MlvkJr
ティリア「し、死ぬかと思ったわ」
サラ「ガディムの時よりきつかったかもな……」
テ「エリアがいないと魔界のブルードラゴンがこれほど厳しいとはね」
サ「俺達、本当にエリアに頼ってたんだなぁ」
テ「で、こんな所にまで来てどうしようっていうの?」
サ「ま、ちょっと見ときな……ここをこうやって、と」
テ「隠し扉!?こんな所にそんなものあったっけ?」
サ「実はこの前隆山に行った時に情報を得てな」
テ「隆山?なんで?」
サ「入れば分かるさ」

ギギギー

ショップ屋「魔界のアイテムショップへようこそ。
      そっちの世界からお客さんとは珍しいわね」
テ「!」
サ「よ、久し振り」

# というわけで次は雀鬼スレ http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1044110328/88n