【フィルス】Filsnown+無名ゲーム総合スレッド1
# >435 の設定でSSらしきものを。骨董祭協賛作品ということで、
# ここを起点にマイナー系作品のいくつかのスレを放浪する予定。
<In a shop>
翼を持ち大空を駆ける太古の船、飛翼艇。ある青年の手によって蘇った
その船は、今は世界を救った勇者達の翼として世界中を飛び回っている。
春の午後の一刻、とある丘の上では、その飛翼艇が翼を休めていた。
「エリアさん、いいお天気ですね」
「ええ、インディさん、風が気持ちいいですね」
「……」
「……」
甲板の上に並んで立ち、しばし無言で春の野を眺める若い二人の男女。
一人は魔法使いの少女、もう一人は今はこの船の船長も務める
青年であった。無言とはいえ、そこに流れる空気は春の景色に
劣らず暖かいものである。
しかし、物陰からその二人の様子を窺う影があった。彼らの仲間である
赤毛の剣士と長身の盗賊である。
「あの二人、また飛翼艇の甲板で日向ぼっこ?」
「何か年寄り臭いな」
「確かにねぇ。大体あの二人、ちょっとは進展してるのかしら」
「さあ?少なくとも俺はあれ以上の場面に出くわしたことはないな」
「う〜ん。それって問題よねぇ」
「ま、見ていてじれったいのは確かだな。
……そうだな、そろそろ事態を動かしてみるか」
「……どうするのよ」
「まあ俺に任せな。蛇の道は蛇ってな」
「う〜ん。サラに任せるのもちょっと不安だけど……
このままだとそれはそれで……」
「面白くない、だろ?」
「失礼ねー。……ま、否定しないけどね」
「じゃ、話は決まったな。ティリア、お前も付き合えよ。
くく、面白くなるぞ〜」
はてさて、何やら良からぬ企みの様子。どうなりますやら。
ティリア「し、死ぬかと思ったわ」
サラ「ガディムの時よりきつかったかもな……」
テ「エリアがいないと魔界のブルードラゴンがこれほど厳しいとはね」
サ「俺達、本当にエリアに頼ってたんだなぁ」
テ「で、こんな所にまで来てどうしようっていうの?」
サ「ま、ちょっと見ときな……ここをこうやって、と」
テ「隠し扉!?こんな所にそんなものあったっけ?」
サ「実はこの前隆山に行った時に情報を得てな」
テ「隆山?なんで?」
サ「入れば分かるさ」
ギギギー
ショップ屋「魔界のアイテムショップへようこそ。
そっちの世界からお客さんとは珍しいわね」
テ「!」
サ「よ、久し振り」
# というわけで次は雀鬼スレ
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1044110328/88n