SS投稿スレ12

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10水瀬家の人々〜目覚まし編〜
『さ…。よ〜。…べて……行くよ〜』
「う…ん…」
 枕もとから聞こえてくる音。
 眠りから醒めるにつれ、意味不明の音の繋がりでしかなかったものが、だんだん俺の頭の中で
意味をなすものへと変わってゆく。
『あさ〜。朝だよ〜。朝ご飯食べて学校に行くよ〜』
 例のごとく、更なる眠気を誘う名雪の声が目覚し時計から流れていた。
『あさ〜。朝だよ〜。朝ご飯食べて学校ぱちん』
「言われなくてもわかってるよ…」
 目覚まし時計のスイッチをオフにした後、俺は独りごちる。
 まだ頭の中に靄がかかっているような感覚に襲われつつ、自分の体温で程よく温まった
布団に心惹かれつつ、俺はベッドから起き出した。
「ふあ〜…っ。…さむっ」
 まだ慣れない寒さのせいで、あくびすら中断させられる。
 寒さに身を震わせながらも、俺は布団を畳み、まだ身に馴染まない制服に袖を通す。
 そして、今や恒例となった朝の仕事をこなすべく、俺は名雪の部屋へと向かった。

「お〜い。名雪。朝だぞ朝」
 とんとんと名雪の部屋のドアを遠慮がちに叩きつつ、俺は名雪に呼びかける。
「…」
 ひとしきりドアを叩いたところで耳を澄ませ、部屋の中の様子をうかがうが、何の気配も
感じられない。
 布団をあげたり、着替えたりする衣擦れの音も。
『ジリジリジリ…ピピピピッピピピピッ…ジリジリジリジリジリ……』
 聞こえてくるのは、ドアに遮られてくぐもったような目覚し時計のベルや電子音だけ。
「名雪。起きろ。遅刻するぞ」
 ドンドン
 今度は幾分、ドアを叩く手に力をこめる。
 呼びかける声も大きくする。
11水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:09 ID:d0SAuLt+
『ジリリリリリリ……ピピピッ…ジリジリジリジリ…ピピピピッ、ピピピピッ…』
「まだ寝てるのか…? やれやれ…」
 期せずして、俺の口からは呆れを通り越した、感心のため息が漏れる。
 水瀬家にやってきた当初、初めて名雪を起こそうとした時も度肝を抜かれたっけ。
 部屋中に置かれた大量の目覚し時計と、その目覚し時計の奏でる音…もはや騒音レベル…
にも動じず、布団の中で丸まったままの名雪の姿に。
 俺は、名雪を起こす最後の手段、即ち実力行使に踏み切るべく、部屋に入ろうとドアを開けた。

 部屋に入った瞬間、ひときわ大きいデジタルの電子音やベルの金属音が俺を出迎える。
 ここまで睡眠に情熱を燃やす人間というのもある意味凄い。
 ひょっとしたら、自宅が火事になったり、地震に見舞われたりしても眠ったままでいるんじゃないか?
 騒々しい目覚し時計のアラームにも動じず、気持ちよさそうに眠ったままでいる名雪を見ていると
そんな錯覚に囚われてしまう。
 ジリジリジリ…。
「うわっ!」
 突如、騒々しいアラームのオーケストラに加わる、新しいベルの音。
 名雪は名雪なりに『もし無意識の内に目覚し時計のベルのスイッチを切ってしまった時』に
備えての対応策を練っているらしい。
「なるほど…。時間差攻撃か…」
 だが、今の名雪を見ている限り、起床するための涙ぐましい努力は完全に無駄であるとしか
思えない。
 いくら多数の目覚し時計による一斉砲火を浴びせられようが、時間差攻撃を受けようが
名雪は『目覚し時計のアラーム音そのもの』を受け付けないから。
 目覚し時計のスイッチを切る切らない以前の問題なのだ。
「どうしたもんかな…」
「く〜」
 騒々しいアラーム音に包まれつつも、幸せそうな寝顔のまま寝息を立てている名雪を
目の当たりにして、俺はいかにして名雪を起こすかを考え始める。
12水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:10 ID:d0SAuLt+
 目覚ましのアラーム音に混じり、どたどたと階段を昇ってくる音が廊下から響いてくる。
 足音は名雪の部屋の前で止まり、その主がひょこりと顔を出した。
「あれぇ? 祐一、朝ご飯も食べずにナニやってんの?」
 ぴろを頭の上に乗せた真琴が、開かれたままのドアから覗いている。
「見てのとおりだよ。はぁ…」
 名雪を起こすいい考えがそう簡単に浮かぶ筈もなく、途方にくれた俺はため息交じりで答える。
「勝手に他人の部屋に入るのはいけないよ〜」
「仕方ないだろ。名雪を起こすためなんだから」
「あははっ。祐一、よっきゅうふまんだもんね〜」
 ニタニタと、こころなしかいやらしい笑顔を浮かべつつ言う真琴。
「お前なあ…子供の癖に、意味わかって言ってるのか?」
「うぅ〜っ。真琴子供じゃないもんっ」
 俺の言葉に、真琴は口をへの字に曲げつつ、頬をぷく〜っと七輪の上で焼かれて
食べごろになったモチのように膨らませる。
「そんな態度が、ただでさえ幼く見える真琴の表情を更に幼いものにしている」
「口に出して言うなあっ!!」
「にゃ〜」
「真琴の頭に巣食うぴろも、俺に同意したかのような鳴き声をあげる」
「なんで祐一にぴろの言葉が解るのよぅっ!?」
「冗談だって」
「あぅ〜っ」
 真琴にそんな軽口を叩きつつも、俺はどうやって名雪を起こそうかを考えていた。
 まだ余裕はあるとはいえ、このまま時間を無為に費やしていたのでは、食事を抜いても
遅刻する可能性が出てくる。
 かといって、直接名雪の身体を揺すったり、耳元で大声を出したりしても、効果の程は
タカが知れている。
『目覚し時計以外の何かが必要だな…』
 だが、今の俺の身の回りに、目覚し時計意外で名雪を起こすのに役立つような物があるのだろうか?
「にゃ〜」
 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、真琴の頭の上でぴろが呑気な鳴き声をあげる。
13水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:10 ID:d0SAuLt+
 その瞬間、俺の頭に浮かんだ素晴らしいアイデア。
 あるじゃないか。 
 名雪を起こすのにもってこいの物ならぬ生き物が。
「真琴」
「わっ」
 俺にいきなり手を握られて、真琴は驚きの声を上げる。
「ちょっとぴろを貸してくれ」
「祐一…ぴろを食べるの?」
「誰が食べるかっ!! 名雪を起こすためにちょっと借りるだけだ!!」
「でも…秋子さんとの約束…」
「ああ、俺も覚えている。『ぴろのことは名雪には内緒ですよ』だろ?」
「うん…」
「構わないって。責任は俺が取るから」
「あぅ〜っ」
 ちょっと困ったような表情を浮かべる真琴。
 基本的にぴろの世話は真琴がしているのだから、何かあったときに責任をなすり付けられや
しないかが心配なのだろう。
「わかった。じゃあ、肉まん3つでどうだ?」
「いいよ」
「よし。ついでに真琴は自分の部屋に戻ってくれ」
「うんっ」
 俺の単純極まりない撒き餌に、真琴はあっさりと喰い付いてきた。
 しかし…たかが肉まんでこうも態度をころりと変えるとは、本当に単純極まりないヤツだ。

「さてと…」
「にゃ〜」
 真琴からぴろを受け取った俺は、期待に胸を膨らませつつ、いそいそと名雪の枕元に向かう。
「く〜」
 名雪はといえば、相も変わらずけろぴ〜に抱きついたまま横になり、寝息を立てている。
14水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:11 ID:d0SAuLt+
「名雪。寝たままでいいからちょっと仰向けになってくれ」
 そう言いつつ、俺は名雪の背中に手を廻して、ベッドに横たわっている名雪を仰向けにする。
 そして、その寝ぼけた表情を余さず俺に晒している名雪の顔面に『最終兵器』を乗せてやった。
「むぐむぐ…」
「にゃ〜」
 名雪の鼻の頭で程よくお腹を刺激されて気持ちよいのだろうか。
 ぴろは、さぞ気持ちよさそうに名雪の顔面にそのお腹を乗せ、四肢をゆったりと伸ばしている。
 唯一の懸念であった、ぴろの脱走という事態はどうやら避けられそうだ。
「ねこ〜ねこ〜。…ふさふさ〜。温かい〜」
 名雪は名雪で、俺のささやかな朝のプレゼントにご満悦のようだ。

「ねこ〜ねこ〜。むぐむぐ…、くちゅん…。くちゅん」
 そうこうしている内に、名雪の寝言に、クシャミが交じりだす。
 さすがは猫アレルギーの名雪だけあって、本物の猫に対してはかなり敏感だ。
 荒療治と言えなくもないが、これも早く起こすためだ。
「くちゅん…。くちゅんっ!! じゅるじゅる…。ねこ〜」
 もうそろそろ頃合か。
 そう判断した俺は、名雪の顔からぴろをどけ、床に下ろす。
「にゃ〜」
 鳴き声を一つ残し、ぴろはたたっと軽やかな足取りで部屋から出て行った。
「名雪〜。起きろ〜。朝だぞ〜」
「う、うう〜ん。ふぁ…。祐一…おはよ」
「目覚めの気分はどうだ?」
「じゅる…。くちゅん!! ずずっ…最悪だよぉ…」
「早いとこ着替えて降りて来い。食事して学校へ行くぞ」
「うん…くちゅん!!」
 名雪がくしゃみをしつつもベッドから起き出したのを確認した俺は、朝食を取るべく
居間へと向かった。
15水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:12 ID:d0SAuLt+
「おはようございます、祐一さん。…あら、名雪はまだ寝てるんですか?」
 テーブルに朝食の乗った皿を並べていた秋子さんが声を掛けてくる。
「いえ、もう起きてますよ。そろそろ降りてくるんじゃないですか」
「そうですか。祐一さんがいて本当に助かるわ」
「お安い御用ですよ。それではいただきます」
 俺がトーストにかじりつき、サラダをつつき始めた時。
「うにゅ〜、ぐしゅぐしゅ…。祐一…もっとすがすがしい気分になれるように起こして欲しいよ…」
 涙目で、鼻水をすすりながら居間に入って来た名雪が言う。
「そうか。それは悪かったな」
「祐一さん…。ひょっとして、ぴろを?」
 いつもとは違う名雪の様子を見て取ったのか、秋子さんが俺にその理由を訊いてくる。
 さすがに母親だけあって、何故名雪の様子がおかしいのかは既にお見通しのようだ。
「ええ。名雪を起こすのに、ちょっと」
 半分眠ったままの名雪には『ぴろ』が何なのか理解することはおろか、耳に入れることすら
難しいだろう。
 そう考えた俺は、名雪の前で隠すことなく秋子さんに答える。
「いけませんよ、祐一さん。名雪は猫アレルギーなんですから」
「名雪を起こすいいアイデアだと思ったんですが」
「もっと気持ちよく起きられる他の方法を考えて下さいな」
 別に激昂するでもなく、秋子さんはやんわりと俺を諭すように言う。
 秋子さんにそこまで言われたのでは、明日から名雪を起こす新しい方法を考えざるをえまい。
「うにゅ〜」
 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、名雪は悠々と朝食をとり始めた。
『清々しい気分で、気持ちよく起きられる方法か…』
 半分眠ったままの名雪の横顔を横目で見つつ、俺はその方法を考える。
『!!』
 あるじゃないか。
 とっておきの方法が。
16水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:12 ID:d0SAuLt+
 翌朝。
 俺は、目覚ましのアラームがなる前に名雪の枕元に立っていた。
「さてと…。おい、名雪。これから気持ちよく起こしてやるからな」
 そう。これはあくまで名雪を起こすための手段であり、決して変な意図があるワケではない。
 俺は、おもむろに名雪のパジャマのボタンを外して胸をはだけさせた。
 ぷるんっ、とお椀型の胸が露になる。
 張りのあるその双丘は垂れるわけでもなく、天井に向かって盛り上がっている。
「う〜む。いつ見ても形のいい胸だ…」
 名雪の胸を生でまじまじと観察するのは、水瀬家の居候になって間もない日に、秋子さんと
名雪の親子丼をご馳走になって以来だっけ。
 あの時の思い出に浸りつつ、俺は名雪の双丘を両手でむにゅむにゅと揉み始めた。
 俺の力が加わるたびに、いびつに歪む名雪のおっぱい。
 大き過ぎるわけでも、小さ過ぎるわけでもない、手に程よく収まる程よい大きさだ。
「く〜」
 依然、寝息を立てている名雪。
 自分の胸が蹂躙されているなどとは夢にも思うまい。
 そう思った俺は、名雪の双丘を寄せ合わせ、そのてっぺんに色づく桜色の乳首を口に含む。
 れろれろと舌先で転がしつつ、時折ちゅうちゅうと吸い付いては、名雪の乳首の味を存分に味わう。
「ん…っ。うう〜ん…、んふぅ…」
 眠ったままとはいえ、胸と乳首への愛撫に反応しているのだろうか。
 名雪の寝息は鼻にかかった声へと変わり始める。
 息も少し荒くなり、顔にも赤みがさしている。
 名雪の乳首に吸い付きつつ、弾力ある胸の感触を味わい尽くそうとして、俺は名雪の胸を
揉む手に更なる力をこめた。
 既に朝勃ちの兆しがあった俺のナニだが、よがり声にも取れるような喘ぎ声を上げ
時折、俺の手から逃れようとするように身体ををくねらせる名雪を目の当たりにするにつれて
徐々に徐々にパジャマ越しにもその存在を示し始める。
17水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:15 ID:d0SAuLt+
「もうそろそろ頃合か…?」
 俺は、名雪の胸を愛撫する手を止めて、今度は名雪が穿いているパジャマを脱がせ始める。
 名雪はまだ眠ったままでいるので、抵抗されることもなく意外にあっさりと脱がせることができた。
 そして、名雪の白いフトモモを掴んでぐいと押し広げると、しとどに濡れた名雪の下着が
俺の目に入ってくる。
「ごくっ…」
 思わず生唾を飲み込む。
 びちゃびちゃに濡れているせいで、下着越しにもうっすらと名雪の秘部が窺い知れる。
 俺は、下着の上からも透けて見える名雪の縦筋に沿って親指を這わせ始めた。
「ひゃ…あ…、んん…っ」
 俺の指の動きに合わせるかのように、もぞもぞと蠢く名雪の腰。
 下着ごと名雪の膣口に指を押し込むと、びくびくと全身を震わせる。
 俺は、名雪の性器を愛撫するのを中断し、思い切って下着をずらした。
 時折ひくつく名雪のアソコからは、無色透明の愛液が湧き出て、桜色の花びらを妖しげな
光沢で彩っている。
 今度は、名雪のアソコへと舌を伸ばし、直接それを味わい始める。
「きゃ…。はぁぁっ…んふっ…」
 指で名雪のアソコを押し開くと、赤く滲んだ膣奥に俺の目は奪われてしまう。
 舌で名雪の花びらを舐めつつ、膣口へも押し入れ、溢れ出てくる愛液をただひたすらねぶり取る。
 そして…包皮から恥ずかしげに露出している名雪の肉芽を唇で咥えた。
「はあっ!!」
 あたかも下半身に電流を流されたかのように、名雪はびくんと跳ね上がる。
『ここまでされて…まだ起きないのか…?』
 俺は、穿いているパジャマとトランクスを脱いで、股間でいきり立って既に臨戦態勢を
整えている自分のナニを名雪のアソコへとあてがった。
18水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:16 ID:d0SAuLt+
 ちゅくっ…。
 俺の亀頭が名雪の膣口に触れた瞬間、アソコから溢れた蜜が卑猥な水音を立てる。
 少しずつ腰を送り込み、カチカチに勃起したナニを名雪の膣奥へと挿れてゆく。
「あっ…あはあっ…くぅぅぅっ…」
 俺のナニが身体の奥深くへと入ってゆくにつれて、喘ぎ声を上げる名雪。
 初めてのときとは違い、名雪のアソコは俺のペニスを、ずぶずぶ…ずぶずぶ…と
すんなり最奥へと飲み込んでゆく。
 以前、一度は俺を受け入れたとはいえ、まだまだ硬いままの名雪の子宮口へと俺の
ナニが辿り着いた。
 腰をあまり動かさずに、ツンツンと亀頭で名雪の子宮口をつつく。
 少しずつ腰の動きを早め、名雪の膣壁と俺のサオとが擦れ合うことで得られる快感を
貪り始める。
「う…うう〜ん。あっ、あっ、あっ…」
 喘ぎ声を上げつつも、名雪の瞳は未だに閉じられたままでいる。
 いや、ひょっとしたらもう目を醒ましているのかもしれないが。
 俺の腰の動きに合わせ、俺と名雪の接合部がじゅぷじゅぷと音を立てる。
 俺のナニが、激しく名雪の膣口を出入りしているのも余さず目に入ってくる。
「くはあっ…ふっ…うんッ…んあ…」
 ベッドの上で髪を振り乱し、イヤイヤをするように顔を捩じらせる名雪。
 そんな名雪を見ていると、ついつい余計なイタズラをしたくなる。
 俺は、ナニの先端で何度も名雪の子宮口を突付きつつ、包皮からその顔を覗かせている
名雪のクリトリスを指で摘んだ。
「ひゃっ…」
 一際高い声を上げ、顔を仰け反らせる名雪。
 俺は腰の動きを休めないまま、指の腹で名雪の肉芽をくりくりと弄る。
「あっ…あっあ…ああっ…」
 名雪の喘ぎ声の調子が切羽詰ったものになり始める。
 俺も、ひくひくと蠢く名雪の膣壁の感触を味わい尽くすべく、腰の動きをますます早める。
19水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:20 ID:d0SAuLt+
 下半身に漂う、じんじんとした射精感。
 サオに絡みつく名雪の膣壁も、俺の射精を促そうとしている。
「あっ、あっ…、ふはあああっ!!」
 ひときわ高い声を上げると同時に、全身をわななかせる名雪。
 時折襲い来る射精感を何度かはやり過ごしたものの、突如きゅんきゅん収縮し始めた
名雪の膣壁の前に、俺のナニは遂に白旗を上げてしまった。
「ううっ!!」
 俺の短い呻き声と共に、温かい白濁液がびゅくびゅくと名雪の子宮口めがけて射出される。
 びゅくっ…びゅくっ…びゅくっ…。
 溜まっていた精液を名雪の膣内に注ぎ込んだ俺は、サオに絡みつく名雪のヒダの感触に
後ろ髪を引かれつつも、ずるりとナニを名雪の膣内から引き抜いた。

「うにゅ〜。おはようございまふ…」
 一足先に居間で朝食を取っている俺と秋子さんに、名雪が朝の挨拶をする。
「おう。おはよう」
「おはよう、名雪。…朝ご飯は…?」
「ん…いただきまふ…」
 食卓の席についた名雪に、秋子さんはトーストや目玉焼きの乗った皿を差し出す。
「名雪。今日は随分気持ちよく目覚めたようね」
「うん…気持ちよかった…」
 名雪は寝ぼけまなこのままトーストにジャムを塗り、かぷりと食いつく。
「ふあ〜」
 そんな名雪の横顔を眺めつつも、俺は『朝の一仕事』を終えたせいか、軽い疲労感を
覚えつつ、おもわずあくびを漏らしてしまう。
 やはり…この起こし方は体力的にかなりきついと思えなくもない…。
 そんな俺に、秋子さんが
「やっぱり祐一さんは名雪を起こすのが上手ですね。また明日からもお願いします」
にこにこと穏やかな笑顔を浮かべつつ言ったが、『毎朝これでは、俺の方が体力不足に
陥ってしまいます』と答えられる筈もなかった。