〜 選択形式で進めていくスレδ 〜

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531名無しさんだよもん
「そ、そうだ! 私は……柳川先生が好きだ!」「私……私、先生が好きだよっ! だから、先生を返して!」
なにっ!
「「!!??」」
思わず私とみさきは向き合う。
「みさき……」
「舞……ちゃん……?」
「クックックックック………」
神奈は先ほどよりも尚一層楽しそうだ。
「アーーーーッハッハッハ! 面白い! 面白いぞ!」
機嫌がよくなったのか……?
「先生を……どうするつもりだ……」
「クックック……貴様ら、この男に惚れているのだな? この男を助けてほしいのだな?」
「そ、そうだよっ! 神奈ちゃん、お願い……先生を返して!」
「なら殺そう」
「何ィッ!?」
瞬間、神奈は手のひらに光り輝く剣を具現化させ、それを先生に向けて振り下ろした。
「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」
ガギッ!
剣が貫く……先生の真横の土を。
「………フゥ……」
「……というのも悪くはないが、それではあまりにもつまらなすぎる。……おいそこの盲女!」
「え!?」
「お前にこれを貸そう」
と言って、神奈はみさきに光の剣を投げつけた。剣は吸いこまれるようにみさきの手のひらにおさまる。
「え? え? ……私、こんなの……」
そして、神奈は恐ろしい言葉を発した。……悪魔しか思いつかないような話だ。
532名無しさんだよもん:02/08/08 00:03 ID:vVxBamgk
「殺しあえ」
「なんだと!」
「お前ら2人……殺しあえ……その剣を振るい、肉を切り裂き、骨を砕き、命を刈り取れ……
欲しいものがあるなら手に入れろ……相手に譲るな……力づくでももぎ取れ……
生き残った方にはこの男を与え、ここから出してやろう。もちろん後ろの連中も、だ。
さあ……始めろ。
貴様らは人間だろう? 簡単なことだろう? さあ……」

「奪い合え!」

A そんなことができるか!
B 仕方ない、ここはひとまず……やるしかない。
533名無しさんだよもん:02/08/08 00:03 ID:WVOSd/rY
A
534名無しさんだよもん:02/08/08 00:05 ID:+NpUPH2B
甦れ柳川!
535名無しさんだよもん:02/08/08 00:05 ID:eO2FebJ5
「……柳川先生の事は嫌いじゃない」
 私は神奈の言葉を肯定した。
「……私も、柳川先生のことは好きだよ」
 予想はついていたけど、みさきも言葉を肯定した。
「柳川先生は、私の力を受けて入れてくれた。いつも大切にしてくれる」
「私は目が見えない。でも、そんなことと全く関係無しに本当の私を見てくれたのは先生が初めてだったんだよ。だから私は先生が好き。ありのままの私を見て、受け入れてくれるから」
 初音が後ろで息を飲む。気づいていたに違いないけど、目の前ではっきり言われるとやっぱり別物なんだ。
「そこの女には聞くまでも無い。そうか、そんなにこの男が大事か……」
 神奈が愉悦に満ちた声を出す。
 心底愉しそうに、邪に歪んだ顔で先生の体を踏みつける。
「やめろっ!!」
「やめぬよ……悔しかろう、悲しかろう。大切な物が踏みにじられることは。貴様らも味わうべきなのだ、余の永劫に続く悲しみのその1毛に満たない程度でもな!!」
 神奈の背後から巨大化した生き物があらわれた。
 漆黒の翼、残忍な目つき。それは翼長5mはあろうかという大ガラス。
「ついばめ、出来るだけ無惨にな」
 神奈が鴉に向かって指示を出す。
 駄目だ、それだけは絶対に。

次の瞬間起こったことは?

A.みさきが柳川を覆った。
B.舞が剣を抜いて鴉に切りかかかった。
C.スフィーの凛とした声が辺りに響いた。
536名無しさんだよもん:02/08/08 00:07 ID:rY+/5vwZ
C。
537名無しさんだよもん:02/08/08 00:07 ID:eO2FebJ5
また遅れた……というかリロードし忘れた……(鬱
538名無しさんだよもん:02/08/08 00:12 ID:254a2qgM
>>532-535も苦しいがまあ綺麗に繋がってると思うので続行したいと思うがどうだろう?
A535から続行
B532-533から続行
539名無しさんだよもん:02/08/08 00:12 ID:2ycvBFCA
>537
でもちゃんと話がつながってるスゥイートトラップ
540名無しさんだよもん:02/08/08 00:14 ID:HlruUoz0
Bで
541名無しさんだよもん:02/08/08 00:16 ID:vVxBamgk
……一応、>>533からの続きはあるんだけど……
どうすりゃいい?
542名無しさんだよもん:02/08/08 00:17 ID:68mWlE9A
とりあえず、最新の藤田浩之的親友滅殺事件顛末までアップ完了。

……そう言えば、皆さんこのページに掲示板とかいります?
必要ならつけてもいいんですけど……


とりあえず、すごい状況になってるなぁ……
スピードでどうしても勝てないけどw

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
543名無しさんだよもん:02/08/08 00:18 ID:WVOSd/rY
>>540でBってなってるし>>532-533から続けるのがいいかと。
544名無しさんだよもん:02/08/08 00:20 ID:vVxBamgk
「そんなことが……そんなことができるか!」
「そうだよ! そんなの絶対間違ってるよ!」
私は断固拒否する。奇しくもみさきも同時だ。
「みさき……?」
「うん、舞ちゃん……」
「貴様ら! 欲しくはないのか! その男を!
奪われてもいいのか! 他の女に! その男を愛してはいないのかッ!」
神奈はイラついたように叫ぶ。
「私は、先生が好きだ」
「私も、先生が好きだよ」
「それは、何を意味しているか」
「それは、どういう意味だと思う?」
……不思議な感覚だ。みさきと意識を共有しているような……
「先生は、みんなを愛している」
「私が先生を好きなのも、先生が私を好きだからだよ」
「先生は、いつでも私を守ってくれる」
「先生は、私を、私として、私のまま受け入れてくれる」
「先生は、自分のことは省みない」
「時々失敗するけど、やっぱりみんなのことを思っている」
「だから」
「だから」
「私はそんな要求は飲めない」
「先生を裏切ることなんてできない」
「だって……」
「だって……」
「みんな、先生を好きなんだから……」
「そして……」
「「私は、先生を好きなんだから――――」」
545名無しさんだよもん:02/08/08 00:21 ID:vVxBamgk
神奈はうつむいたままだ。
拳を握り締め、振るわせている。
「うるさい……うるさい……小娘が! 知ったような口をきくな! 何がわかる! 余の苦しみを!
愛だの好きだの甘ったれたことを言うな! ならば何故余はここまで苦しまねばならない!
何故千年も封じられねばならない! 消してくれる……貴様らは不快だ! 消してくれる!」
ボッ!
「死ねィ!」
瞬間、衝撃波が、部屋を包む。
「ぐぅ……ッ!」
「きゃあっ!」
私たち全員は壁に叩き付けられ、そのまま意識が遠くなる―――
意識の途切れる瞬間、この状況を打開できそうなのは―――

A 梓たちだと思った。
B 耕一だと思った。
546名無しさんだよもん:02/08/08 00:22 ID:pflU0ttu
A
>>542
ところで何故にβの初めの方の部分は収録されてないの?
547名無しさんだよもん:02/08/08 00:27 ID:CEfpoddZ
545から535の後半に繋がった面白かったなあ・・・と思ってみるテスト。
まあ、たらればはいいっこ無しのスレなのは了解してるんですけど。
548名無しさんだよもん:02/08/08 00:29 ID:CEfpoddZ
繋がった→繋がったら
549名無しさんだよもん:02/08/08 00:33 ID:vVxBamgk
時は、少しだけ遡る―――

叔父さんを送ったあたしたちは、森の中を歩いていた。
「なあ千鶴姉、大丈夫なのか?」
「何がですか梓? 私はひどく絶好調ですよ。ええ。体の調子もとてもいい。今ならなんでも出来そうな気がします」
……おかしい。明らかにおかしい。
「楓……」
楓に視線を向けると、楓もうなづく。
絶対おかしい……
ここは千鶴姉には任せておけない。
「おい祐介、瑠璃子、なんか電波で変な感じとか掴めないか?」
「う〜ん……ちょっと、無理ですね……」
「ごめんね……」
チッ、ならば。
「な、なあ、岩切、あたしたち、これからどこに向かうべきだと思う?」
「ん? 楓の言う波動の場所に向かうんじゃないのか?」
それは構わないんだ……けど、この班の先頭を切ってるってのが千鶴姉なのが不安なんだ。
「梓」
千鶴姉の声は冷たい。
「あなた、さっきからこの調査を嫌がっているように聞こえるけど?」
「い、いや、そんなことは……」
「なら黙ってついて着なさい」
……クソッ!
550名無しさんだよもん:02/08/08 00:35 ID:vVxBamgk
やがて、楓の案内で件の場所にたどり着く―――
「これは……」
「祠、か」
そう、そこには石で出来た小さな祠が置いてあった。
さて……

A 千鶴の命令に従う。
B 楓の意見を聞く。
C あたしたち(その他)で調査する。
551名無しさんだよもん:02/08/08 00:37 ID:C5yUI0j9
ここはBで
552名無しさんだよもん:02/08/08 00:37 ID:gX13BhV1
>>542
鉄鍋詩子の1P目からのリンクがおかしいような気がする
553名無しさんだよもん:02/08/08 00:47 ID:vVxBamgk
「なあ楓、ここ、何だと思う?」
「わかりません……ですが、波動は確実にここから感じます。調査する価値あるかと……」
「ならさっさとしなさい」
結局は千鶴姉の命が飛ぶ。
だが、やはり「調査」に関しては楓がややイニシアティヴをとれているようだ。
「では、始めるか」
「そうですね」

……小さな祠のこと。隅々まで調べてもたいした時間はかからない。
「結局、何にも無かったなあ―――」
「すみません、私の見たて違いのようで……」
「ま、気にするな。どうせアテは無かったんだ。これからじっくり……」
「楓……」
「はい? どうしました千鶴―――」
パァァァァンッ!
……乾いた音が響く。一瞬後、楓の体が木に叩きつけられる。
「楓? あなた真面目にやってるの? 私たちには無駄足踏んでるヒマはないのよ?
わかってるの? 耕一さんをあんな目に遭わせた原因はこの島にあるのよ? それを付きとめようとする気はないの?
それとも、あなたは耕一さんのことなんてどうでもいいの? そうよね。あなたは耕一さんの腕が切り落とされる時、止めようともしなかった。
あなたが求めているのは500年前の亡霊―――」
「ね……姉さん……?」
楓は何がなんだかわからない、と言った様子で千鶴姉の成すがままになっている。
「千鶴姉! どういうつもりだ!」

A ぶん殴る。
B 引き剥がす。
C 岩切に視線を送る。
554名無しさんだよもん:02/08/08 00:48 ID:la661JSj
>>542
柳川の一日も藤田浩之的親友滅殺事件顛末も途中までしか行けないんですが。
555スレ立て代行人こと1:02/08/08 00:52 ID:O1HcIfXt
掲示板設置希望です。
・今アップされている物の手直し・追加(コッチはこのスレの承諾が必要)
・打ち合わせ・雑談に利用                      ・・・など

無いよりはあったほうがいいでしょう。
556名無しさんだよもん:02/08/08 00:55 ID:gX13BhV1
Bでよろしく
まだ楓ってピカチュウなんだよなw
557名無しさんだよもん:02/08/08 00:58 ID:fXXXl3qF
かわいいからよし(w
558名無しさんだよもん:02/08/08 01:06 ID:vVxBamgk
「やめろよ千鶴姉! そんなことしたって始まらないだろ!」
あたしは千鶴姉を後ろから羽交い締めにし、楓から引き剥がした。
楓はその場にしゃがみこみ、咳き込んでいる。
「コホッ、コホッ、コホッ……」
「だ、大丈夫かい楓ちゃん?」
千鶴姉はキッとした視線であたしを睨みつける。
「放しなさい、梓」
「ダメだ! 今の千鶴姉おかしいよ! 絶対おかしいよ!」
「……フン!」
ドス。
「が……っ」
強烈な肘がわき腹に突き刺さる、一瞬、締める力が弱まる。
この隙を逃さず、千鶴姉はあたしの腕から抜け出した。
「……あなたたちと行動を共にしては調査は進みません。私は私独自で動きます」
「ち……づる……ね……」
「フン、好きにしろ」
岩切は憮然とした表情だ。
「はい、好きさせていただきます…………ハ! こんなもの!」
祠の前に立った千鶴姉は、石でできたそれに拳を叩きこんだ。
そしてそのまま森の奥へと消えていく……
「……行動を共にしていては調査は進まない……か。それはこちらのセリフだよ」
岩切の言葉が印象的だった。
あたしは……

A 止める
B 好きにさせる
559名無しさんだよもん:02/08/08 01:09 ID:lW6cuXef
このメンバーではどうしようもなさそうなのでBかと
560名無しさんだよもん:02/08/08 01:19 ID:fXXXl3qF
千鶴と梓のガチバトルが見てみたかった……あ、書けばよかったのか。
561名無しさんだよもん:02/08/08 01:32 ID:vVxBamgk
「千鶴姉……どうしちまったんだ……」
「わたしには……なんとなくわかります?」
「楓? 大丈夫なのか?」
いつの間にか、楓があたしの横に立っていた。
「はい、もう大丈夫です……。おそらく姉さんは耕一さんのことで気が動転しているのでしょう?」
「千鶴姉が……」
「姉さんもわかっているでしょう? 私たち四姉妹の中で、本当に繊細なのは誰か―――」
「ああ。……千鶴姉を元に戻すには……」
「耕一さんが元気な姿を見せる。それしかないでしょう」
「姉妹喧嘩はその位にしてくれ。今私たちは調査を進めるべきだろう?」
岩切のツッコミ。もっともだ。
「あ、ああ、そうだ――――」
その時、後ろから何かが崩れる音がした。
ゴゴ……ゴゴゴゴ………ズズン
「!?」
振りかえると、祠が崩れ、その後ろから洞窟の入り口が顔を覗かせていた……

A 突入!
B ちょっとだけ千鶴さん視点に移ってみるか。
C 耕一はどうしてるんだ?
562名無しさんだよもん:02/08/08 01:34 ID:Pg68LEzU
C、耕一視点で
563名無しさんだよもん:02/08/08 01:35 ID:80wZcoIG
C。といってもすぐに視点変わりそうだけど
564名無しさんだよもん:02/08/08 01:38 ID:QBkUYxzu
ああ、前スレの時には
「沖縄の夏空の下でいちゃいちゃらぶこめ、ポロリもあるよ」的な展開を予想していたのに……ていうか書いてたのに……
なんでこんなバイオレンスな展開になってるんだろう……
東鳩的ならぶこめはこのスレでは無理なんだろうか……(w
565名無しさんだよもん:02/08/08 01:44 ID:vVxBamgk
「……夕日、か……」
俺は船の甲板に立ち、沈む太陽を眺めていた。
空も海も真っ赤に染まり、これから夜が訪れることを世界に知らしめている。
そして、それを見て俺は安堵を感じていた。
……安堵? 安心?
なぜだ。今までの俺は夕日を見て「美しい」とは思っても「安心」などしなかったはずだ。
……これをやってるヤツのせいか。
俺は自分の右肩を見つめる。今は包帯が巻かれているが、さっき中を覗いてみたら
毒々しいまでに真っ赤な肉が肩から飛び出し、新たな腕を構築していた。
いくらエルクゥの力とはいえ、ここまではできない――――
となると、あれは夢ではなかった、ということか。

―――この島の地下……地下奥深くに、一人の女の子が眠っている。彼女を助け出してほしい―――

……約束は、守らないとな……

俺はリュックを引っつかむと、森の中へ歩き出した。
なぜか、今は誰にも負ける予感がしなかった。

――――夜が来る!

A 梓、がんばれよ。そっちは大変だろうがな。
B 千鶴さんに寄り道してみよう。
566名無しさんだよもん:02/08/08 01:53 ID:Zfzvnr4l
Aでしょ!
567このネタふった奴:02/08/08 02:03 ID:eO2FebJ5
>>564
済ません。朝の選択でスフィーらを回避したあげく、
宝探しに遭難絡めて彼女らに焦点あてようと瑠璃子さん使ってネタふったの自分です。(w
まさかここまでどシリアスになるとは思わなかったですけど……(といいつつも時々書いてましたが)
568このネタ暴走させた奴:02/08/08 02:07 ID:vVxBamgk
>>564
ごめんなさい。夜に現れては連カキしてる者です。
いえ、柳川がスフィーたちとの同行拒否した時点で今回はラブコメで進むかなーとか思ったんですが、
瑠璃子さんが絶妙のネタ振ってくれたおかげでここまでやっちまいました(w
しかも、殺伐の最大原因である耕一の腕切断やっちったのも俺……
次回は、ほのぼのラブコメ路線で行きたいものですな。
569名無しさんだよもん:02/08/08 02:22 ID:eO2FebJ5
 梓、そっちは大変だろうががんばれよ。
 地下奥に眠っているという少女を助ける。誰かとの約束を俺は守らなければならない。
「けど、どうやって行けば良いわけよ。地下にはさ」
 少し投げ槍げに自問してみる。
 地下には幾つか鍾乳洞があるらしいが、朝までにその入り口を見つけるのは至難の業だろう。
「どうすればいいんだ……」
 ……何言ってるんだ俺?
 とりあえず誰かが見つけているかもしれない。
 俺は携帯を取り出そうと自分のリュックを漁ってみた。
 ん、この紙きれは……
 この筆跡、千鶴さんだな。
 紙にはこれまでのいきさつが完結に記されており、最後に──
『くれぐれも耕一さんは安静にしていて下さい。絶対無理をしないように』
 と添えられていた。
 千鶴さんの暖かい言葉が心に染みる。
 さて、地割れか……

A.直行する。
B.それが当たりとは限らない、ちゃんとした入口を捜す。
570名無しさんだよもん:02/08/08 02:27 ID:vIp54S2i
突撃は怖い…B。
571寝ます:02/08/08 02:33 ID:eO2FebJ5
「柳川が救出に行ってるようだし、彼女の場所に繋がっているとは限らないしな」
 やはり、もっとそれっぽい所を探さなければ。
「とりあえず、誰も探してないところだろうから……あっちの密林行ってみるか」
 また巨大化したハブやらマングースやらが出てくる可能性もあるが、もはやそれは大した脅威に鳴らないだろうと実感していた。
 なぜなら、日が完全に沈んだ今は俺の時間だからだ。
「よし、じゃあ行ってみるか」
 俺はうっそうと茂る森に向かって一歩踏みだした。

 視点変更です。

A.岩切・梓・楓
B.柳川・舞・スフィー・みさき・初音・健太郎
572名無しさんだよもん:02/08/08 02:35 ID:X0e/YNRI
Aかね。
573名無しさんだよもん:02/08/08 02:44 ID:fXXXl3qF
おおい、雫コンビはどうした?
574名無しさんだよもん:02/08/08 02:44 ID:vVxBamgk
「戦おう」
「やってられるか。どうにかしてすり抜けようぜ」
「危険です……別の道を探した方が……」
「てか、この島に来てから僕たちって、全然活躍してないよね……」
「長瀬ちゃん、元気出して……」
こんにちわ、僕、長瀬祐介。
今、祠裏の洞窟をちょっと進んだところにいます。
この道、途中が完全に水没していて、岩切さんの偵察によるとそこを潜らなきゃ先に進めないそうです。
ハイ、重要なのはここから。テストに出るからね。
……岩切さんが偵察中、発見したらしいですよ……
ジョォォォォズを。
つまり、超巨大な鮫が、英語で言うならシャークですね。
そこで、これからどうするかを岩切さん、梓さん、楓ちゃんで話あってるわけです。
「ああ! もう! 決まらん! 祐介! お前はどう思う!?」
とうとう僕に話が振られてしまいました。
梓さん、リーダー張りたいなら自分で決めればいいのに……
さて、僕はなんて答えましょうか?

A ぶっ殺しましょう。
B 気付かれないようにそーっと脇を通りぬけたいですね。
C 他の道を当たりますか。
D 瑠璃子さんに聞く。
575名無しさんだよもん:02/08/08 02:45 ID:fXXXl3qF
B!
576名無しさんだよもん:02/08/08 02:47 ID:68mWlE9A
とりあえず、掲示板と、浩之〜のリンクの不具合を修正。
掲示板は現在スレ立て規制解除中。必要なスレが揃ったら規制
(1日1スレまでしか立てられない)を行いますので……
と言うわけなのでまあ、どうぞ雑談、感想や議論、あとは避難所とか
訂正要求をする場所にしてください。
連絡はいじょ。


柳川さん今回もシリアス入ってますね〜
……実はみんなもそう言う展開好きなんじゃないかと思ってみたり。


http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
577名無しさんだよもん:02/08/08 10:16 ID:i9GLsSJn
>>564
>>576
人は皆、平穏な日常から冒険とロマンの非日常にあこがれるものなのだよ。



そう、少年ジャソプのように(爆)
578名無しさんだよもん:02/08/08 10:36 ID:eO2FebJ5
「そうですね、僕としてはなるべく気づかれない様にそっと脇を通り抜けたいところです」
 何しろ鮫だ。幾らここに規格外の人間が集まっているとはいえ、規格外なのは相手も同じなんだ。
 短刀での一撃くらいではその体躯に致命傷を与えるのは至難の業だし、
楓ちゃんや梓さんだって水中戦では本来の戦闘力を発揮するのは無理だろう。
「まあそうだな。下手な刺激を与えずに通り抜けられればそれが一番なんだが」
 岩切さんが苦虫を噛みつぶした様な顔をする。
「その為には出来るだけ早く音をたてずに泳ぎ切らなければならない。それも結構な区間をだ。
私とそこの姉妹は大丈夫だとして、問題はお前達二人だ」

 岩切・梓・楓のうち誰かが祐介・瑠璃子のサポートに回る必要があります。
 一人で二人をサポートすることも可能ですし、一人ずつについても構いません。
 万一発見された場合、サポートに回人物は戦力になりません。
 組み合わせ次第では戦闘回避が可能である可能性もあります。

誰と誰を組ませますか?(例・梓が瑠璃子と祐介の両方をまとめて連れて行く。楓が瑠璃子、岩切が祐介のサポートに回る等)

A.岩切
B.梓
C.楓

ア.祐介
イ.瑠璃子
579名無しさんだよもん:02/08/08 10:37 ID:eO2FebJ5
うが、さりげなくRR気味……
580名無しさんだよもん:02/08/08 10:44 ID:qIMFumGw
B-ア 体重の重い祐介を梓がサポート

C-イ 軽い瑠璃子を楓がサポート

Aが二人のサポート(戦闘&おとり))

で、どうですか?
581名無しさんだよもん:02/08/08 11:35 ID:eO2FebJ5
「全く、仕方ないなぁ。ほら祐介、あたしに掴まりな」
「梓さん?」
「ぼさっとしている暇はないんだ。楓は瑠璃子の方頼む。岩切は一番泳ぎが上手そうだから万が一に備えて取っておく」
 てきぱきと指示を出し始める梓さん。さっき選択を悩んでいた時とは別人に見える。
 真っ直ぐな彼女だ。本心ではこそこそせず思い切って行きたいんだ。でも決断した彼女の行動力は魅力的に映った。
「わかった。では私は先行して危険かどうか合図を送ろう」
 ちゃぷんと小さな水音一つだけ立てて、岩切さんが姿を消す。
「おい祐介! さっさと掴まれよ、こんな所一刻も早く通り抜けちまいたいんだから」
 梓さん、少し顔赤らめてますか?
「え、えっとそれじゃ失礼して」
 女性をおんぶしたことはあるけど母親じゃない女性におんぶされるのはこれが初めてだな。
 そんなことをを考えながら梓さんまで後一歩という所まで移動したとき、
 濡れた地面に足が滑った。
「う、うわっ」
 慌てて無意識のうちに近くにあるものにしがみつく。

 ふにゅ

 なにやら暖かく柔らかい感触……ってこれは!?
「きゃああぁーーーーーーっ!!」
「す、すいません!!」
「ばっ馬鹿、どこに掴まってるんだ! 首、首に腕まわして掴めって言ってるんだよ」
 ひょっとしてじゃなくて、完全に顔を真っ赤にしている。当然か。
 でも……何というか凄かった、うん。
 首に腕を回してぎゅっと抱きすくめる。
 彼女は水着なので、すべすべとした肌の感触がはっきりと伝わってくる。
「い、いいか。泳ぎの邪魔になるから絶対にしがみついたままでいろよ」
「わかりました!」
582名無しさんだよもん:02/08/08 11:37 ID:eO2FebJ5
最後の2行ちょっと変更。
「い、いいか。泳ぎの邪魔になるから絶対にしがみついたままでいろよ、いいな?」
「わ、わかりました!」

 どうしても微妙にぎくしゃくしたやりとりになってしまう。
 うれしいハプニングだったけど、これはしばらく梓さんに頭が上がりそうもないや。
 隣では瑠璃子さん達も準備が完了したようだ。出発前に瑠璃子さんから電波が飛んでくる。
(長瀬ちゃん。今のは不可抗力だったから仕方ないけど、梓ちゃんを困らせたら駄目だよ)
(わかってる。大丈夫だよ瑠璃子さん)

 さあ行こう。先に行くのは……

A.僕と梓さんだ。
B.瑠璃子さんと楓ちゃんだ。
583名無しさんだよもん:02/08/08 11:39 ID:5kilSEat
索敵能力先行、戦闘能力しんがりという事で、B.
584名無しさんだよもん:02/08/08 11:55 ID:SCMLTVGf
どうやらピカチュウは耐水性のようだなw
585名無しさんだよもん:02/08/08 12:01 ID:eO2FebJ5
「瑠璃子さん、楓ちゃん。先に行ってくれ」
 長瀬さんの意見で私達が先に行くことになりました。
「それでは、出来るだけ大きく息を吸ってください」
「わかったよ」
 吐きだされる空気の音、酸素が取り込まれていく音が耳元でします。
「では、行きます」
 鬼の力を開放します。肉体のポテンシャルを限界まで引き上げて、でも後ろには瑠璃子さんがいますから鬼気の放出は抑えないといけません。
「これは結構難しいですね」
(どうしたの?)
「気にしないでください……独り言ですから」
 息を止めているはずである瑠璃子さんの声。なるほど、電波ですか。
 これだったら水中でも意志の疎通が出来そうです。
 私は飛び込みました。
 千鶴姉さんの命令で着ることになったこのピカ●ュウの着ぐるみ。動きを制限しないか気になりましたがいらぬ心配のようです。
どちらかというとスウェットスーツの様な部類に入る物でしたので。
 水中は暗く、増幅されたエルクゥの視覚でようやくおぼろげに見えるくらいです。
 足と手を連動させているうちに岩切さんの姿が見えてきました。
 ですがなにやら不自然な動き。何かを伝えようとしている気がしますが。
(巨大鮫が近くに来たみたいだよ)
 瑠璃子さん、ありがとうございます。

 それでは。瑠璃子さんに梓姉さんへの連絡を頼むとして……

A.じっとしてやり過ごす。
B.ともかく岩切の場所まで泳ぐ。
C.感づかれる前に一気に泳ぎ切る!!
586名無しさんだよもん:02/08/08 12:07 ID:hdoHUAJ/
A
587名無しさんだよもん:02/08/08 17:27 ID:9KYR4trM
ゴボ……
私と瑠璃子さん、それと岩切さんが隠れている岩の割れ目……その真横を、
今まで見たこともないほどの巨体が通りすぎていきました。
(……大きい……!)
私の予想を遥かに越えています。……いえ、まだそれはわかりませんね。なにせ体全体が見えてないのですから……
そう、その体は割れ目から覗いただけでは望めないほど……
(岩切さん……鮫の動きは……?)
(まずいな……このあたりを旋回している……今出て行ったら確実に見つかる)
瑠璃子さんが中継してくれているおかげで、会話と全く変わらない効率で意思の疎通が図れます。
(……ちょっと、苦しくなってきたかな?)
まずいです……瑠璃子さんは毒電波が使えるとはいえ、体はただの人……息もそんなに持たないでしょう。
どうしますか?

A 梓&祐介ペアに連絡をとり、鮫の気を逸らしてもらう。
B もう少し……もう少しだけ待つ。
C 発見覚悟で先に進む。
588名無しさんだよもん:02/08/08 19:02 ID:lqEuxgwN
Aだ
589名無しさんだよもん:02/08/08 19:04 ID:mTj291Zc
        rY''"""''''ー-ュ
       ノ rー‐--ィァ-i  〉
      /  /      `i〈
      |  .j   ー-、 r‐ ヽ|
      i' _,,.|  ' ⌒ |⌒ |L
.      | |リ!'7 ,- ,.__!_, 、 |ヒ
.      ヽY~ /.t====ァ ! ||
      ノ |   ゝー--イ  |そ
     ミ_ /ト、     ー   イ´
    rーイ /.  \ヽ     / ト-、
  r´ 厂ノ \. ゝL____j/  ヒァ`ー-、
  人 ゝ、       !    ノ    |
   \ \        /    /\
A!
590名無しさんだよもん:02/08/08 19:41 ID:L283/Ie8
(瑠璃子さん……姉さんたちに連絡をとり、鮫の気を逸らしていただけませんか……?)
(うん、わかったよ)
その間も巨大鮫は優雅な回遊を続けている。
(……オッケーだよ。あっちで水面を叩いてみるって)
(ありがとうございます……)
少しすると、私の耳に小さな水音が聞こえてきました。おそらく姉さんたちでしょう。
(よし……鮫が向こうへ行ったぞ。この隙に……)
(はい……)
岩切さんに促され、そっと割れ目を出る……その時
ガラガラ……
(しまったッ!)
岩切さんが体を支えるために握っていた岩。それが斜面から崩れ落ちました。
後ろを振り返る……私たちの淡い期待も無にするように、鮫はこちらを見つめていました。
獲物を見る目で。
(逃げるぞ!)
慌てて泳ぎだしますが、ここは水中。私たちの圧倒的不利は否めません。
やがて、追いつかれる……
591名無しさんだよもん:02/08/08 19:42 ID:L283/Ie8
(チッ……!)
シュラン、と短刀を構える岩切さん。
(先に行け! 楓! これは私のミスだ! ……私が食いとめるッ!)
(そんな……!)
無茶です! いくらあなたでもこんなのを相手に……
(いいから行けッ!)
………ッッ!
一瞬。その一瞬。私が迷っていると、急に鮫が向きをかえ、あちら側……姉さんたちがいる方向へ泳ぎ出しました。
私たちを追っていた時とは比べ物にならないほどの猛スピードで。
(なんだ……? 一体どうしたというんだ?)
(……?)

A 鮫の動きが気になる。追ってみる。
B とりあえずは先に進もう。
C 瑠璃子に向こうで何があったのか聞いてみる。
592名無しさんだよもん:02/08/08 19:45 ID:L283/Ie8
……公式サイトの掲示板に書きこもうとすると「キャップ持ちしか発言できません」
ってエラーが出るんだけど……俺だけ?
593名無しさんだよもん:02/08/08 19:55 ID:+g6L7w/y
Cにしてみる
594名無しさんだよもん:02/08/08 20:13 ID:L283/Ie8
(瑠璃子さん……? 向こうで何があったのですか?)
(わた……しが……さっき……長瀬……ちゃんに……電波を……おく……それより、空気がほし……い、かも)
瑠璃子さんの顔を覗きこむと、すでに真っ青になっていました。海の青さに打ち勝つほど。
(い、いかん!)
(急いで空気を!)

………一方こちらは、梓&祐介側………
「祐介……お前、何を……?」
ああ。祐介が瑠璃子から受けた電波で、楓たちが鮫に張りつかれて動けない、ってーからあたしたちは水面叩いて鮫の気ィ逸らしてたんだよ。
そしたらいきなり、祐介がナイフを取り出して自分の腕を切りつけやがった。
「イテテ……」
しかも、その腕を水につけている。……血の赤がゆっくりと水の中に広がっていく。
「や、やめろって!」
慌てて祐介を水辺から引き剥がすが、祐介はなぜかニコニコとしている。
「……何がおかしいんだ?」
「梓さん……鮫って動物は、数キロ先の血の臭いも嗅ぎ分けるそうですよ」
「何の事だ?」
595名無しさんだよもん:02/08/08 20:14 ID:L283/Ie8
「今、瑠璃子さんから入電があったんですよ。……鮫に気付かれてしまったらしいです」
「なんだと!?」
だとしたら……?
「……安心してください、無事向こう側に着けたそうです」
ホッ……。ん? 待てよ?
「けど、何で鮫は楓たちを襲わなかっ」
ばっしゃああああああああん!!!!!
その時、水面から巨大な鮫が姿を現した。……車すら飲みこみそうな口をガチガチと牙を鳴らしながら、こちらに向けている。
ギロリ。
……こちらを一瞥した後、また水の中へと戻っていった。
「……血には、鮫を興奮させる効果があるそうです。おかげで向こうの気は逸らせましたが……やる気まんまんにさせちゃいましたね」

A その時、いきなり祐介が上着を脱ぎ始めた。
B ともかくここは楓と通信しよう。
C 別の道を当たろう。
596名無しさんだよもん:02/08/08 20:31 ID:eO2FebJ5
Aで。
597名無しさんだよもん:02/08/08 20:37 ID:9C7xIQfW
 
598名無しさんだよもん:02/08/08 20:39 ID:9C7xIQfW
ミスした。

「梓さん、あなたは離れていてください」
 祐介は突然上着を脱ぎ始めるとそんなことをあたしに告げた。
 血の出る腕はそのままに、こんどは準備体操を始める……
「お前、一体何をする気で」
「潜るんですよ。危険だから梓さんは離れていた方が良い」
 危険? 危険なのは祐介の方がよっぽどじゃないか。
「囮だったらエルクゥあたしの方が適役じゃないか! 祐介じゃまんまと餌になるだけだ」
 あたしは目の前にいる馬鹿を止めようとした。
 だけど、祐介に一睨みされた瞬間、金縛りにあったようにあたしの肉体は動かなくなった。
「もう一度言います、危険だから後ろを向いて遠くへダッシュしてください」
 強烈なショックが脳に走ったかと思うと、いきなりあたしの体が回れ右をする。
 それはあたしの意志じゃない! まさか祐介の奴……
「悪いけど、囮じゃないんだ。僕は鮫を片づける。その時はっきり言って邪魔なんです。あなたの存在は」
 初めて聞く冷徹な祐介の声。
 来た道を全力で逆走するあたしの両脚。
 どんどん視界に入る光が大きくなる中、脳に祐介の声がはっきりと届いた。
(安心してください、僕が本気を出せばあんな奴一瞬ですから)

 この大馬鹿野郎!!

A.なんとかして体の自由を取り戻す。
B.祐介の馬鹿を信じる。
599名無しさんだよもん:02/08/08 20:42 ID:lqEuxgwN
B、へたに手を出すのはまづい
600名無しさんだよもん:02/08/08 20:50 ID:L283/Ie8
残念、先をこされた。
こっちの祐介は強そうだ(w
601名無しさんだよもん:02/08/08 21:21 ID:9C7xIQfW
「梓さん怒っているだろうな……」
 何にも説明をしないでムリヤリ毒電波をぶつけたんだ。当然だと思う。
「だけど、僕は本当のことを言ったまでだ」
 確かに僕は肉体的に一番弱い。
 陸上だったら安心して他のみんなに任せたはずだ。
 でも今は状況が違う、水中で戦うみんなには安心しきれないんだ。
 吸って、吐いて、吸って、吐いて。僕は肺の蓄えられる限界まで酸素を取り込む。
「もうすぐ来るんだろうな。自分が最悪の選択をしてしまったことにも気づかないまま」
 耕一さんが倒れたとき、僕は無力だった。
 だって使うことの出来ない力は無いのと同じだ。でも、二度と取り返しのつかない事はおこさせない。
 だから梓さんには離れてもらわなければならなかったんだ。
 僕が電波を使うためには。
「愚かにも瑠璃子さんの命を奪おうとしたケダモノ……そんな身の程知らずは壊れてしまえばいいんだ!!」
 僕は心の奥底に隠してある爆弾のスイッチを入れた。
 あらゆる生き物を殺し地球を破滅させる新型爆弾。
 それは力の開放だ。
 全てを吹き飛ばす狂気の力……『毒電波』
 この島の大気を漂う電波の粒を全てかき集めて圧縮する。
 僕の周囲の空気がバチバチと紫電を放ちながら弾ける。
 雨は電波を流しちゃうからうまく届かないと言ったね瑠璃子さん。
 けどさ、それは別に水が電波を通さないわけじゃないんだよね。
 飛び込む。
 息の限界まで泳いだ頃、ぬらりとした光沢を放つ巨体が近づいてくる。
 10m? 15m? わからない。けど、僕の力に体の大きさは関係ない。
 壊れて……砕けて……狂ってしまえ……! 自分が存在していることすら気づかないくらいに!
 勢いよくこちらに向かってくる鮫に、僕は余波だけで周囲の人間を壊してしまうほど強力な電波の塊を叩きつけた。
 びくんと一瞬身を固まらせて水の底へと鮫は沈んでいく。
 陸に戻るまで息も持つか……ギリギリだな。鮫の最期を見届けて僕はいったん引き返した。
602名無しさんだよもん:02/08/08 21:21 ID:9C7xIQfW
「そう、長瀬ちゃんまた押したんだね」
「瑠璃子さん?」
「何でもないよ……鮫は長瀬ちゃんが倒してくれたと思うよ。行こう」
「長瀬さんが?」
「うん」

A.全員到着するまで待ってる。
B.そのうち追いつくだろう、先に行ってる。
C.どうしても倒したとは思えない、戻ってみる。
603名無しさんだよもん:02/08/08 21:24 ID:AafaUCsC
視点がこれ以上ふえるとめんどうだ
Bで
604スレ立て代行人こと1:02/08/08 21:42 ID:spy72Fou
職人さん方、できれば

柳川「・・・・・」

の形にしていただけませんか?
口調がかぶるキャラが混ざると厄介ですので、協力お願いします。

反対・良い案のある方はレスお願いします。
605一書き手:02/08/08 22:01 ID:12s3pdGg
>>604
1氏、すまないが個人的にそれには賛同しかねる。
意見はあるが、議論でスレを廃れさせたくない。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028225552/l50か公式スレの掲示板を使ってはダメだろうか
606名無しさんだよもん:02/08/08 22:11 ID:QBkUYxzu
>>604
鍵かっこの前に発言者名をつけろというのか、
それとも柳川の鍵かっこも『……』ではなく「……」に統一せよというのか。
前者なら反対、後者なら賛成。
607名無しさんだよもん:02/08/08 22:27 ID:12s3pdGg
「……倒したのなら問題ないでしょう。嫌な予感がします。ここは先を急ぎましょう」
「そうだな。私も……少々血が震える。ここには何かある」
「長瀬ちゃん……」
「大丈夫ですよ瑠璃子さん。姉さんも一緒なんです。すぐ追いつきますよ」
「うん……」
だが、瑠璃子さんの顔が晴れることは無かった。
……先を急がなければ。

暗い暗い森を歩いていく。
その影は柏木千鶴。
仲間と別れ、孤独に進む。夜のジャングルは常人ならば歩くだけでも危険だが、エルクゥの目には昼間と大して変わらない。
せいぜい周りが勝手に変わるぐらいだ。
「耕一さん……仇は……必ず……とります。あなたを……あんな目に遭わせた……『そいつ』決して許しません……」
今の千鶴の心を支配するもの。
それは、激しき「怒り」、
深い「悲しみ」、
そしてその二つが織り成す「復讐」。
これのみに彩られていた。
たとえ、自分を含めた何者をも犠牲にしようとも。

「……ん?」
千鶴は気がついた。道の真ん中に何かがいることを。
すぐさま構えるが、すぐに解く。
「なんだ……子供ですか……」
それは、熊の子供だった。猫と大して変わらないほどの小さいやつだ。
「……フン」
無視して進もうとする千鶴だが……
「ハッ!?」
その場を飛びのく……熊だ。親熊だ。親熊が近くにいる。
のそり……のそり……
608名無しさんだよもん:02/08/08 22:29 ID:12s3pdGg
「やはり……大きいのですか……」
ゆっくりと歩いてくる。その姿は小山程にも見える。
「確か……聞いたことがあります。子連れの熊は……いえ、全ての動物は気が荒いと……」
「グオォォォォォォォ!!!!」
多分に漏れず、襲いかかってきた。爪を振り上げ、迫り来る。
「けど……」
シュッ
千鶴の体が風になる……通常、熊の皮は厚い。普通の猟銃では貫通させることができないほどだ。
だが、貫いた。千鶴の腕は、確実に熊の胸を貫いた。
「……あなたは死ぬのです」
ビシュッ
水音とともに、千鶴は手を引きぬく。一瞬送れ、親熊の体は地響きとともに崩れ落ちた。
「……キュゥ、キュゥ、キュゥ……」
小熊がすでに動かない親に泣きついている。
千鶴はたっぷり数分間それを見つめた後、
「………」
ジュクッ
「ギャッ!」

小熊を踏み殺した。

A 梓視点
B 楓視点
C 舞視点
D 耕一視点
609名無しさんだよもん:02/08/08 22:30 ID:2FT7DwuY
Cでそろそろクライマックスへ?
610名無しさんだよもん:02/08/08 22:42 ID:QOsAQPxi
千鶴さんはどうなっちまったんだ。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
611名無しさんだよもん:02/08/08 22:43 ID:12s3pdGg
クックックックック……
……癪に障る声だ。不快な笑い声だ。
「ツゥ……ッ……」
まだ……生きているのか……
辺りを見まわす。……みさきも、スフィーも、健太郎も……
そして、神奈の足元で先生も倒れている。
「神……奈……」
剣を杖に使い、立ち上がる。
膝に力が入らないが……歩けない程じゃない。
「クックック……余としたことが、虫ケラなどに心惑わされるとは。すさまじきことを……」
「か……ん……なァ……!」
震える膝を押さえつつ、一歩一歩、前に進む。
「フン、まだ生きておったか」
ボォ……ドン!
「ぐぅ……あ……」
さっきと同じ衝撃波が走り、またしても壁に叩きつけられる。
「ま……だ……」
「フン」
ボォ……ドン!
……同じことが繰り返される。
「さすが虫ケラ、しぶといのぉ」
何度も。何度も。
612名無しさんだよもん:02/08/08 22:45 ID:12s3pdGg
ああ……世界が赤い……
いや、世界が赤いんじゃないのか……私の血か……
私の血が目に入ってるのか……
……だが、まだ!
私は倒れない!
私は先生を助ける!
先生を助けるために神奈を斬る!
先生を助けるために神奈を斬るために前に進む!
先生を助けるために神奈を斬るために前に進むために立ち上がる!
だから、倒れない!
「私は……先生を……」
「はぁぁ……」
神奈がつまらなそうに溜息をつく。
「もうよい。キサマの茶番はもうこりごりじゃ。死ね」
……ヤツの手のひらに光が集中するのがわかる。
これまでか……

「な、なんだと!?」
いや……終わらなかった。
まだ私にも運が残っているようだ。
そう……

A 先生が立ちあがった。
B 楓たちが現れた。
C 千鶴さんが降りてきた。
D 耕一が歩いてきた。
613名無しさんだよもん:02/08/08 22:47 ID:pjgEjJtS
D。
614名無しさんだよもん:02/08/08 23:05 ID:12s3pdGg
ゴリ…
「なんじゃ?」
「……?」
ゴリゴリ……
神奈が手のひらにトドメの光を集中させているその時、壁の一角からおかしな音が聞こえた。
「あれ……? 開きそうなんだけどな……」
聞き覚えのある声だ……この声は……
「もうちっと強く押してみるか……」
ゴリゴリ……
「よい、しょっと!」
コリゴ……ズズン!
「ふぅーっ、やっと開いたぁ」
やっぱり……
「こう……いち……?」
「おっ、舞ちゃんじゃないか。どうしたんだ? クリスマスでもないってのにそんな真っ赤になって」
こんな状況なのに……この男は……相変わらず脳天……うっ。
気を抜いたせいか、膝が完全に折れてしまった。体がそのまま倒れ……
「っと、大丈夫か?」
……耕一が、いつの間にか私の体を支えている。さっきまで部屋のスミにいたのに……
「キサマ……キサマ……何者じゃ!」
神奈が声を荒げる。ヤツには耕一の動きが見えたのか……?
「フム、フム……」
「な、なんじゃ」
耕一が物色するような視線を神奈に送っている。
615名無しさんだよもん:02/08/08 23:07 ID:12s3pdGg
「どうやらキミが地下に眠っている少女みたいだな。いやぁ、元気そうでよかった。助けに来たよ」
「「……は?」」
思わず、私と神奈の声がダブる。この男は何を言っているんだ……?
「おい、女。この男は何を言っておるのじゃ?」
……同じ事を考えていたようだ。
「いや、俺、森の中で右腕落しちゃってさぁ。誰かに助けられたんだけど、その人に頼まれたんだよ。キミを助けてくれって」
「……フン、そんなヤツのことは知らんな。ちょうどよい、そいつらの仲間なら……キサマも、死ね」
カッ!
集約途中だった光が放たれる。こちらに向かって一直線に……
「おっ……と」
だが、次の瞬間私の体は部屋の反対側にあった。……耕一に抱えられたまま。
いや、私だけでなく、耕一はみさきたちも抱えている。
「やれやれ、囚われのお姫様はずいぶんとおてんばらしいな。どうしたもんかねぇ」
「キサマぁ……」
神奈の表情が、これまでないほど歪んでいる。
「殺して……殺してくれる!」
そして

A 先生に剣を付きつけた。
B 巨大なカラスを召喚した。
C 背中に羽を発現させ、上空に飛びあがった。
616名無しさんだよもん:02/08/08 23:13 ID:wBbYEfDj
Cはラストだろう。よってB
617名無しさんだよもん:02/08/09 16:42 ID:4spOhA0D
…SS書きさんはお盆休みかな保守。
618名無しさんだよもん:02/08/09 17:19 ID:vHbmi72X
・・・コミケ
619名無しさんだよもん:02/08/09 22:03 ID:vGF5L3xq
泣く子とコミケにゃ勝てん
620鬼人:02/08/10 01:15 ID:WM/owKmi
/* 前にここの柳川がハカロワに参加してたら―――ってのがあったから、勝手に書いてみた。怒らないで(w */

 狂気の始まり。
 それは突然だった。
 訳もわからぬ殺人ゲーム。
 突然に放りこまれるみんな。
 初音ちゃんも、千鶴さんも、梓も、楓ちゃんも、耕一も、舞も、祐介も、瑠璃子君も―――
 みな、巻き込まれた。
 そして、今、放送があった。
 読み上げられる知らぬ人間たちの名前……その中に、一つだけ、聞きたくないその名が、あった。

 ―――川名みさき―――

 俺はなんだ?
 警察官? 教師?
 ……自分の教え子1人守れないで、よく言ったものだ!

 誰だ……誰がみさき君を殺した!
 目の見えない彼女を! 無力な彼女を! 身を守るための行動をなに一つとれない彼女を!

 誰が殺した!

 手にしたナイフを強く強く握り締める。
 誰が殺した! 誰が殺した! 誰か彼女を殺した!

 怒りは我が心を焼き、俺の閂を外さんとする。

 あるいは、ここにいるのが俺だけならば今この瞬間にも狩猟者へと堕ちていたかもしれない。
621鬼人:02/08/10 01:17 ID:WM/owKmi
『おじさん……?』
 ……この少女は「上月澪」……俺の最初の交戦相手だ。
 いや、あれを「交戦」というべきだろうか。
 俺が彼女の存在に気付き、保護しようとしたところ、木の棒でポカポカ殴られた。
 ……俺は彼女に必死で説明し、どうにかこうにか納得してもらうことに成功した。
 まぁ、被害が俺のたんこぶだけで済んだのがなによりだっただろう。

「……澪、お前は生き残りたいか?」
『……?』
「『はい』か『いいえ』か」
 澪は数秒間だけ悩み、
『はい』
 と答えた。
「そうか……」
 ならば……
「お前は俺が守ってやる。着いてこい」

 みさき君の代わり。
 そう言うのならばそうだろう。
 だが、今の俺には彼女が必要だった。
 己が己であるために。

「探すぞ。戦う術を持たぬ、全ての者たちを」
「救うぞ。生きる意思を持つ、全ての者たちを」

 たとえこの命が尽きるとも。

/* 本編と矛盾しまくってるけど許してください…… */
622名無しさんだよもん:02/08/10 02:37 ID:BXEEq/or
「死ね! 死にさらせ! 余の前から消えうせよ!」
神奈が上空にその手を掲げると、その先に光が集まっていった。
キィィンキィィンキィィンキィィン……
「余の千年に渡る怨念! その身で味わうがいい!」
「なぁ〜んか、ヤバイ感じかもね……」
さすがに呑気な耕一も、これのヤバさはわかっているようだ。
「出でよ我が眷属! この者等を食らい尽くせ!」
カッ!!!!
一際強く光が瞬いた。
……それは塊だ。
黒い塊だ。
その塊から羽が生え、首が生え、足が生える。
部屋全体に黒い羽がぶちまけられ……
烏の、目が、開いた。
「ギャァァァァァァァァァ!!!!!」
そう。それは大烏。
翼を広げようとしたらこの部屋でも収まりきらないほどの大烏。
「これはぁ〜……俺もちょ〜っとキツイかな〜」
耕一……

A 撃滅する。
B 撤退する。
C 先生を放っておけない!
623名無しさんだよもん:02/08/10 02:57 ID:xpMIwpMj
C
624名無しさんだよもん:02/08/10 03:14 ID:QB1oksug
やっばり柳川メインじゃないとダメなのか?
625名無しさんだよもん:02/08/10 07:46 ID:9L9wjcvJ
友人宅より掲示板修正。たぶん書けると思われ
626名無しさんだよもん:02/08/10 22:15 ID:7QT3Mr+M
627名無しさんだよもん:02/08/11 01:17 ID:A/5v2CE2
 先生を放っておけない!
 私は耕一から離れ、大烏と先生の間に割り込んで剣を構える。
 ちらっと先生の方を見ると、みさきが先生にぎゅっとしがみついている。わたしが絶対守る、と言わんばかりに。
 ……ちょっとうらやましい。私もしがみついていたい。
 でも、私は魔物を狩るものだから。剣を振るうしか、私にはできないから。

   *   *   *   *

 先生を放っておけない!
 わたしはぎゅっと先生にしがみつく。わたしがどうなったって、先生は守ってみせる。
 目が見えないわたしだけど、さっきから不思議に「視えている」ことがある。
 先生の居場所。大きな烏。その後ろにいる、羽根の生えた女の子。
 そして、その女の子からさっき受け取った、わたしの手の中にある光の剣。

   *   *   *   *

 いきなり目の前で繰り広げられる一大スペクタクル。宝の祟りと言うにはちょっと激しすぎる。
 くそっ、スフィーと宝探しに来ただけなのに、なんでこんな目に逢わなきゃいけないんだ。
 剣を構える女の子。おっさんを庇おうとする女の子。スフィーも、そしてもう1人の触角がある女の子も、何かしようと考えている。
 俺はどうなんだ? こんな状況でただ後悔するだけなのか?
 本当に、俺にできることは何もないっていうのか?

   *   *   *   *

 全く、これだからけんたろは困ったもんなんだよ。いっつもトラブルを呼んじゃうし。
 いや、あたしのせいってのもちょっとはあるかもしんないけどさ……。
 それにしても目の前の古風な女の子、何か不思議な力を感じるよ。魔力とも違うみたいだし。
 それと、二人の女の子が必死に守ろうとしてる男の人。たった今乱入してきた男の人にも、変な力が見えるし。
 さぁて、どうやってこの場を切り抜けちゃおうかな……。
628名無しさんだよもん:02/08/11 01:18 ID:A/5v2CE2

   *   *   *   *

 さて困った。今の俺なら、全力を出せば烏もろともあの少女を引き裂くことは出来る。
 でも多分加減が効かない。それじゃあ少女を殺すことは出来ても、救うことは出来ない。
 今まで何でも力押しでやってきたツケが回ってきたのか、それとも新しい力に酔っているせいだろうか。
 このまま俺が暴れても、いい結果になるとは思えなかった。事態の変化を待つ必要がある。
 とりあえずは何としても、ここにいるみんなを守ってやらなきゃいけないだろうな。

   *   *   *   *

 私は何か置いてけぼりにあったような気がしてた。
 舞さんもみさきさんも、柳川さんが好きだと叫んで、傷つけられて、そして今も柳川さんを守ろうとしてる。
 じゃあ私は? 私にとっての柳川さんって何なの? 今私はどうしたらいいの? 私に出来ることはないの?
 頭の中がグルグル回る。何も考えられない。何も思い付かない。いや、そんな中で一つだけ。私は強く強く願った。
 お姉ちゃん、耕一さん、助けて! 私たちを、柳川さんを助けて!

   *   *   *   *

駆けめぐる思いの中、最初に動いたのは?

A.舞
B.みさき
C.健太郎
D.スフィー
E.耕一
F.初音
G.神奈
629名無しさんだよもん:02/08/11 01:21 ID:dI/e9fQ0
ここでF
630名無しさんだよもん:02/08/11 01:22 ID:SXwPWqRW
う〜ん…
Fもいいけど余裕そうなDかな?
631名無しさんだよもん:02/08/11 01:22 ID:SXwPWqRW
…(涙)
632名無しさんだよもん:02/08/11 01:22 ID:aGo/OSRR
Bだ!
633名無しさんだよもん:02/08/11 01:25 ID:kCPoXHm6
あはははは…さすがに速いや(血涙)
634名無しさんだよもん:02/08/11 01:31 ID:kuoq2eEv
今だ!Bゲットぉぉぉ!!
635名無しさんだよもん:02/08/11 01:31 ID:kuoq2eEv
リロードしてなかった(;´Д`)
636名無しさんだよもん:02/08/11 01:32 ID:VFuopzwg
>>629
ナイス(w
>>632
IDが恐ろしい事に………顎…RR…
637魂の叫び:02/08/11 01:38 ID:aGo/OSRR
まだだ!まだおわらんよ!
みさき先輩寄りの選択を選び続ければ先輩ENDでエチシーンにいけるかも!!

つーかまじ書き手に回ろうかと考えちまった。
638名無しさんだよもん:02/08/11 01:54 ID:A/5v2CE2
 千鶴はその「祈り」を感じた。それがどんな「祈り」かはわからなかったが。
「初音、そっちにいるのね? 今すぐ行くわ」
 そうつぶやいて、千鶴は走り出した。
 もちろん、目の前に血まみれで横たわる巨大な猪にとどめを刺すことは忘れずに。

   *   *   *   *

 梓はその「祈り」を感じた。それが誰の「祈り」かはわからなかったが。
(ん? ……なんとなく誰かに呼ばれたような気がする)
 「祈り」が届いた瞬間、梓の身体は電波の影響から外れて自由になった。
「くそっ、あんにゃろ変な小細工しやがって……でも、今はそれどころじゃない気がするな」
 自分を邪魔と言い放って一人で鮫に向かっていった奴も心配ではあるが、それ以上に何か心に不安を感じる。
 悩んだ挙げ句、梓は海に背を向け、山に向かって駆けだしていった。

   *   *   *   *

 楓はその「祈り」を感じた。「祈り」の主も、その居場所も、そしてその微妙な感情の動きさえも。
 初音の柳川への感情にはツッコみたいところもあったが、それ以上に初音達に危機が迫っているようだ。
 初音がいる方向を見ると、トンネルのように薄暗くなってずっと海が続いている。
「岩切さん、この先どうなっているかわかりますか?」
「ん、突然どうした? この先は……多分鍾乳洞みたいに洞窟になって、いずれ地上にはたどり着けると思うが」
「じゃあお願いです。どうしてもそっちに行きたいんです。妹が困っているんです」
「妹が? ふむ、よくわからんが、とりあえず手がかりもないことだし、そっちに行ってみるとするか」
 そして楓と岩切と瑠璃子は、初音のいる方に真っ直ぐ向かった。
 瑠璃子が祐介に何か電波を送っていたことに、楓も岩切も気付かない。
639名無しさんだよもん:02/08/11 01:55 ID:A/5v2CE2

   *   *   *   *

 そして耕一は一番強くその「祈り」を感じた。それを感じて、耕一の方針は一気に決まった。
(初音ちゃんの想い、俺が絶対守ってみせる!)
 一度決めれば行動は早い。耕一は風のように動くと、舞の横に並ぶ。
「舞ちゃん、今は怪我してる舞ちゃんより俺の方が強いはずだ」
「……でも……」
「少し下がってくれ。3人で柳川を守り抜くぞ」
 柳川の名を出されて、少し舞も落ち着く。うなずいて、柳川の近くまで下がる。
「おらカラス野郎! かかってきやがれ!」
 耕一の叫び声が響き渡った。

   *   *   *   *

次に事態を動かしたのは誰?

A.耕一&舞&みさき
B.健太郎&スフィー
C.千鶴
D.梓
E.楓&岩切&瑠璃子
F.神奈&大烏
640名無しさんだよもん:02/08/11 01:56 ID:SXwPWqRW
B!
641名無しさんだよもん:02/08/11 01:56 ID:A/5v2CE2
>>637
書き手に回るのはいいことだと思う。というか是非。
でも、書き手は書き手でいろいろ難しいこともあるんだよ。
かくいう自分も、一時期はみさき先輩を強く推進していたが(w
642名無しさんだよもん:02/08/11 01:57 ID:KjaE+G3+
今まで出番の薄かったBで
643名無しさんだよもん:02/08/11 02:33 ID:A/5v2CE2
 健太郎は考える。
 自分にあるのは、骨董への知識や感覚、そしてそれから派生したいろんな見聞。
 でも、それだけじゃない。たったそれだけしかない男が、こんな島まで来たりはしない。
 自分は持っている。もっと大きなもの、男としてきっと一番大切なもの。
 自分は勇気を持っている。

 懐にある槍の穂先を強く握りしめる。先日沖縄本土の骨董市で手に入れた、琉球王朝時代の逸品だ。
 王朝きっての兵が使っていたという代物。それをしっかりと握りしめて、心づもりを決める。
 戦える人材は自分以外にいる。だったらせめて、自分でもおとりくらいにはなれるだろう。
 すばしこさには一応自信がある。避けることに専念すれば、戦いの補助くらいはできるはず。
「スフィー、万が一の時は頼んだ!」
 言い放って、健太郎は飛び出した。

   *   *   *   *

 しかし、そんな健太郎の言葉も、スフィーには届いていなかった。彼女の頭は今フル回転していた。
(柳川とかいう人は、いきなり大きな魚にさらわれて、いつのまにかここで倒れてた。なんであの人を狙うの?)
(必死にあの人を守ろうとしている人が3人。後ろにいる女の子からも、強い思念を感じるよ)
(あの烏とか古風な女の子に直接攻撃するよりも、柳川とかいう人を何とかした方がいい気がする)
(大丈夫、今はマナも十分あるし、けんたろの時みたいに生き返らせるってほどの事じゃないしね)
 スフィーは決心して、柳川を回復させるための呪文を唱え始める。
644名無しさんだよもん:02/08/11 02:33 ID:A/5v2CE2

   *   *   *   *

 健太郎が烏を挑発し、動いたところに耕一が攻撃を仕掛ける。
 あるいは烏が耕一や舞に狙いを定めようとしたところに、わざと視界に入るように健太郎が大きな動きを見せる。
 そんな攻防が数合続いた頃、スフィーの呪文が完成した。
「わっ」
 みさきが驚きの声をあげる。柳川の身体が何やら熱を持っていた。
 その熱が一気に柳川の身体の芯に収束する。そして、柳川は一気に立ち上がった。
 呪文を唱えていたナイスバディの女性が、ずり落ちそうな服を必死で支えるチンクシャ娘になっていることには誰も気付いていない。
「先生」「柳川先生っ!」「柳川さん!」「柳川」
 みんなの声が響く。逆に神奈の表情には何やら苦いものが混じる。
「心配かけたな、みんな。もう大丈夫だ」
 耕一の横に立ち、神奈の方をキッとにらんだ。
「ずいぶん痛い目を見せられたが、今すぐ利子を付けて返してやる。覚悟しろ」

 その時。

A.「違う、あいつを殺すんじゃない、あいつを救わなきゃいけないんだ」と耕一が言った。
B.後ろの方から足音が響いた。誰かがこの場に駆けつけてきたようだ。
C.柳川は、誰かが自分の名前を呼んでいることに気付いた。
D.大烏がいきなり嘴を開いて、口からレーザー光線をばらまき始めた。
645名無しさんだよもん:02/08/11 02:35 ID:qEw3yCSo
Dでピンチに。
646名無しさんだよもん:02/08/11 03:19 ID:A/5v2CE2
 その時。
 大烏がいきなり嘴を開いて、口からレーザー光線をばらまき始めた。
 たちまち現場は大混乱。光線が天井も切り裂いたようで、石や岩も落ちてきている。
「余に逆らうならば! 皆ことごとく滅びよ! 余と共に地底で永劫の時を過ごそうぞ!」
 神奈の声が高らかに響く。その声に押されたようにますます烏は暴れている。

 柳川はそんな最中に、冷静に周りを見ていた。
 耕一に何が起こったのかはわからないが、一目見て明らかに強くなっているのがわかる。今の自分では敵わないかもしれない。
 だが突然の事態に混乱してしまっているようだ。
 健太郎はこういった事態には慣れているのか、それともよほど気が張っているのか、落ち着いた様子で一歩ずつ下がっている。
 その度胸は褒めたいところだが、残念ながら戦力としては数えられまい。
 烏は無差別に攻撃を繰り広げている。狙って当てれば強烈そうなレーザーも、ばらまかれた状態では効果は半減だ。
 偶然の命中に気をつけさえすれば相手にならない。 むしろ、烏を足がかりに一足飛びで神奈を狙うことすら可能だろう。

 一瞬周りを見渡しただけで、柳川はそれだけのことを把握した。
 ならば、一気に敵を滅ぼすまで。
 脚にグッと力を込める。そして烏を間合いに捕らえた。そして、

A.次の瞬間、柳川の爪は神奈を切り裂いていた。
B.「待て!」と耕一は飛びかかろうとした柳川の脚をつかみ、柳川は顔から地面に落ちた。
C.突然現れた閃光に烏が引き裂かれた。そこには烏の代わりに千鶴が立っていた。
D.後ろから小さな悲鳴が聞こえ、柳川は思わずそっちを助けに行った。
647名無しさんだよもん:02/08/11 03:26 ID:SXwPWqRW
そしてCへ…
648名無しさんだよもん:02/08/11 03:26 ID:FEnXhG/5
Cかね?
649名無しさんだよもん:02/08/11 03:50 ID:iIAOz+PQ
じゃ、C#へ…
650名無しさんだよもん:02/08/11 04:40 ID:Yq5ot68k
バシュっ、と浅い音がした。
澄んだ音だった。
同時に、千鶴が空間の中心部に降り立つ。
その体中を真紅の鮮血に染め上げて。
『ち……千鶴さん!』
一瞬遅れて大烏の巨体が崩れ落ちた。……首のない、その体が。
「な……なんじゃと!?」
千鶴はゆっくりと回りを見渡す。その順番が重要だった。
……それが誰にとっての幸福で、誰にとっての不幸かはわからないが。
最初に千鶴の目に入ったのは呆然としている神奈であった。耕一ではなく。それにより千鶴の行動は決定付けられた。
「……オマエカ」
瞬間、あたり一面の空気が凍てつく。温度が下がる、そんな生易しいものではない。空気が凍り、文字通り誰も動けなくなった。
そんな中、千鶴だけが駆け出す。地面に足型を残しながら、猛突進する。
……真っ赤な爪を輝かせ、殺意の塊になりながら。
「……死ね」
その一言は、何より冷たかった。

ドバシュウッ!
651名無しさんだよもん:02/08/11 04:42 ID:Yq5ot68k
肉の切れる音が空間に響く。千鶴の爪は、確実に神奈を捕らえた。
「ぐは……がうッ!」
数メートル弾き飛ばされる神奈。
「逃さない……」
手ごたえで致命傷には至っていないことをわかっている千鶴は、トドメの体制に移る。
「この……ニンゲンどもがっ!」
だが、これは神奈を捕らえることはなかった。千鶴の爪が届く直前、神奈は背中に羽を発現させ、上空に舞い上がる。
「余の、血……余の、血……余の……」
中空に止まった神奈は、自分の右腕と胸、真っ赤な血がこびりついたそこを呆然とした目で見つめている。
「余の……血ィィィィィィィィィーーーーーー!!!!」
ボワッ!
ひときわ強い衝撃波が空間を揺るがし、そこにいた全員を吹き飛ばした。
それは同時に空間を覆っていた岩盤をも消し飛ばし、空間に夜空をもたらした。
『……そうか! ここはあの丘の中だったんだ……!』
悟る柳川。だが、神奈はまだ錯乱している。
「余の血ィ! 余の血ィ! 紅い血……母上ぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
神奈を中心とし、無差別に、無区別に、そして無尽蔵に光の塊が全方向に発射された。
コァァァァァァァッッ!!!
あるいはこれも遠くから眺めれば美しいのかもしれない。
だが、重力加速度により雨となったその「光」は、確実にそこに存在する生を刈り取ろうとしていた。
『いくらなんでも……数が多すぎる……!』
そして……

A 耕一が神奈を助けようと動いた。
B 千鶴が神奈を殺さんと動いた。
C 柳川がみんなを守ろうとと動いた。
D ……みさきが、泣いた。
652名無しさんだよもん:02/08/11 04:48 ID:SXwPWqRW
…誰も書き込まないな。
Aで。
653名無しさんだよもん:02/08/11 04:52 ID:3JqS7QaZ
>>652
選択理由書き込んでリロードしたら先越されてたさ・・・(死)
まあ、同じ選択肢だから問題無いけどね。


難しいところだが、
やはり耕一は神奈を救わねば。

さすがに千鶴さんの目にも飛び込むだろう。
654名無しさんだよもん:02/08/12 00:22 ID:dnmuX3n6
めんて。
もうすぐ決着がつきそうだけど、どんな結末になるかねぇ。
655名無しさんだよもん:02/08/12 00:28 ID:DAYVePHD
書き手さんと選択しだいだなぁ
656名無しさんだよもん:02/08/12 00:30 ID:7o2GwdvH
ぬるいエンドは勘弁だからな
657名無しさんだよもん:02/08/12 00:39 ID:Qi/eRCc8
ぬるくてもエロくてもなんでもOK。
658名無しさんだよもん:02/08/12 13:32 ID:m+xeNyfr
「シャァァァァァァ!!!」
千鶴が壁面を蹴り上がり、神奈に迫る。
「血ィ! 血ィ! 余の血ィ!!!! うああああああっっっっっ!!!」
大量の光弾をバラまき続ける神奈。千鶴さんはその中を右へ左へと絶妙に避けつづける。
「……死になさい!」
最後にひときわ大きく跳躍し、神奈にトドメを……
「ダメだ! 千鶴さん!」
「えっ!?」
だがその時、耕一が二人の間に割って入った。
「そんな!? 耕一さ……」
バシュッ!
振り下ろした爪は止まらず、耕一の胸をエグった。
「つぅ……ッ!」
「そ、そんな! 耕一さん! どうしてこんなところに……い、いえ、だ、大丈夫ですか!?」
地面に落ちる二人。
「ハ、ハ……このくらい、今の俺なら……」
「……耕一さん……」
「それより……あの子を殺してはいけません。俺はあの子を救わなければならないんです」
「え……どういう……」
『二人とも! 来るぞ!』
659名無しさんだよもん:02/08/12 13:32 ID:m+xeNyfr
「っっ!?」
空では、神奈が数十本の光の剣を具現化させ、自分の周りに漂わせていた。
「貴様らか……余を殺そうとするは貴様らか……貴様らか……うおああああああっっっっ!!!」
ゴッ、と全ての剣が耕一と千鶴に迫る。
『危な……!』
「千鶴さん!」
「えっ!?」
ドス、ドス、ドス……
瞬間、耕一が千鶴に覆い被さる。一瞬遅れ、千鶴の身体に耕一の身体を通した鈍い衝撃が伝わった。
「ぐぅ・・・…っ……もう、俺、ボロボロだな……」
「耕一さんっ! しっかりしてください耕一さんっ!」
「いえ……多分、大丈夫ですよ……さすがにしばらくは動けそうにないですけど……ね……」
耕一は瀕死。千鶴は錯乱。
そして神奈は暴走中。
(あの子を……救う?)
柳川の行動は?

A みんなを危険な目にはあわせられない。神奈を撃滅する。
B 説得を試みる。
C 弱体化させる。
D 援軍を待つ。
660名無しさんだよもん:02/08/12 13:35 ID:6/aR0+rS
どれも微妙だな…
C。
661名無しさんだよもん:02/08/12 17:08 ID:MdmbRhHq
『……健太郎! みんなを守れ!』
俺はそれだけ叫ぶと、壁を蹴り上がって神奈へと迫っていった。
「ダメ……だ……柳川……殺すな………」
耕一がか細く声を発する。
『……ああ、よくわからんがお前はこいつを救わなきゃいけないみたいだな。……俺も一応協力するさ。
だがな、みんなに危害が加わりそうな時には……俺は容赦しないぞ』
「フ……ッ、お前らし……」
「耕一さん! 耕一さん!」
気絶したようだ。
光の雨をすり抜け、俺は山の表面に出る。
神奈とほぼ同じ高さになる。
「貴様もか……貴様も余を……傷つけるのか……殺そうとするのか……」
バサバサ……バサバサ……
神奈の背中に羽が新たにはえてゆく。
一対……二対……三対……
「余が……余が何をした……何故……余を殺そうとする……」
最後に四対目。合計八枚の輝く翼。
そして、神奈は自分の周りに新たなる大量の剣を発現させ、その中一際大きな剣をその手にとり、言った。
「汝の記憶が永遠の絶望に彩られんことを」
八枚の羽が一層強く輝く。
俺は恐怖を感じた。だが、同時に
『美しい……』
それは例え様もなく美しかった。

A 迎撃する。
B 防御する。
C 回避する。
662名無しさんだよもん:02/08/12 17:12 ID:F2Xy5b9S
C
663名無しさんだよもん:02/08/12 17:48 ID:a9+LqAnF
「滅せよ」
神奈が一瞬で距離を詰め、太刀を振るう。
『チィィ……!』
迎撃するか、防御するか迷ったが、俺はかわすことにした。
あの刀にどんな力があるかわかったもんじゃない。ともかく相手の実力を見極めることが……
ズガガガガガガッ!
……判断は正しかった。振るわれた太刀の軌跡上……そこの地面は深々とエグられている。
『なんて力だ……何ッ!?』
瞬間、飛びのく。
俺の体を追うように他の刀が迫っていた。まるで、一つ一つに意思があるようだ。
「しぶといぃぃぃぃぃぃ!!!!」
神奈は激昂し、連続で刀を振り続ける。後ろからは他の刀が襲ってくる。
(……キツイな……)
全て紙一重でかわし続けているが……特に太刀の一撃は直撃を食らえばその瞬間終わりかねない。

状況を変えるには?

A これ以上は耐えきれん。反撃する。
B ここは一旦退却しよう。
C まだだ、もう少し待てば……。粘る。
664名無しさんだよもん:02/08/12 17:56 ID:+KeXy9Db
C
待てば何が起こるんでしょう?
665名無しさんだよもん:02/08/12 18:14 ID:a9+LqAnF
「夢」だ。
「夢」を見た。
巨大魚の群れにやられ、気を失った中、俺は「夢」を見た。
それは、「祈り」だった。
誰の、など考える必要もない。初音ちゃんの「祈り」だった。
内容まではわからない。だが、彼女の姉妹達は確実に反応した。
そして実際、千鶴さんはやってきた。
ならば……

ザシュッ!
『ツゥ……ッ!』
しまった! 足を-やられた。
けして深くは無いが、その一瞬、動きが止まる。
「……終わりだ。死ね」
神奈が上段に高々と構えた太刀を、俺の脳天に向かい振り下ろす。
(終わりか? 終わりか?)
いや、まだだ。
……薄着の天使は舞い降りた。
「どっせーーーーーーーーいっ!」
天使は両の手を握り堅め、太刀の腹を全力で殴りつける。
パッキィィィィィンと乾いた音をたて、あっけなく二つ割れた。
「なんじゃと!?」
「せやっ!」
梓はそのまま、後ろ足で神奈を蹴りつけた。
もんどりうって弾き飛ばされる神奈。だが、すぐさま起き上がり、
「無礼者がァ!」
伸ばした手が光る。同時に、中空に漂う刀が舞い始めた。
「コマ切れになるがいい!」
大量の刀が、隙間なく俺たちに襲いかかる。
666名無しさんだよもん:02/08/12 18:17 ID:a9+LqAnF
「チィ……ッ!」
だが、もう一枚、カードは残っていた。
「そこだァ!」
カン、カンと何か堅いものがぶつかり合う音がする。
音の方向を見ると、岩切が数本の短刀を構えて立っていた。
落される刀。
「今だ2人とも! 脱出しろ!」
『岩切か! 感謝する!』
隙間さえあればこの程度、抜け出ることは難しくない。
そして、三人が揃う。
「岩切……楓や瑠璃子は?」
「ああ、安心しろ。下で他の連中を救出している」
『よし。ならば……』
神奈に向き直る。

A 『今までよくもやってくれたな』
B 『もうお前に勝ち目はない。剣を下ろせ』
667842+803 ◆afcE39iY :02/08/12 18:18 ID:szzaoS2g
「良く粘る、汝の骸には是非とも血の彩りを添えよう」
 その声により無数の光剣に新たな動きが与えられた。
 剣の舞。
 肉を削ごうと/骨を断とうと/体を刺し貫こうと。
 大小さまざまな刃が上から下から右から左から……全方位から俺に襲いかかってくる。
 威力はさっき見たとおり……ここは避け続けるしかない。
 片足を引いて半回転。頭のあった場所を一瞬遅れて3本の刃が通りすぎる。
 俺の動きは止まらない、止まれない。大きくのけぞって切り上げ・逆袈裟の2撃を回避。さらに身を捻って追撃する白刃から安全を確保する。
 地を蹴り、空を駆け、あるいは場所を移動して、エルクゥの持つ力を総動員してさけ続ける。
「……!?」
 突如背筋に走る悪寒、その感覚に従い左へ俺は大きく跳躍する。
 無理矢理刀の檻から抜け出そうとした俺の肌を途中で触れた刃が深く浅く裂く。
 痛みと言うより灼熱感。だが選択は間違っていなかった。
 いつのまに接近していたのか。背後から振り抜かれたた神奈の太刀が、宙を舞う無数の刃ごとかつて俺のいた空間を粉砕する。
「また……避けるか!!」
 真円を描く月が照らす中なお眩く、月の童は怒りのまま俺に裁きを下そうとする。
 攻撃に出る訳にもいかない、抑え込もうにも接近戦を挑んだら死に繋がる。
 口惜しいが、俺に出来るのは時間を稼ぐだけ。
 だが時間を稼げばあいつの出番が作れるはず。

 そう、現状を打破出来そうなのは……

A.スフィー
B.耕一
C.瑠璃子達
668667:02/08/12 18:21 ID:szzaoS2g
ぐは……リロード忘れた上にハンドル消し忘れてた……(鬱氏
いまの事ははなかったことに。
669667:02/08/12 18:21 ID:szzaoS2g
それでもって選択はBでお願いします。
670名無しさんだよもん:02/08/12 18:22 ID:F2Xy5b9S
>>668
ドンマイ。また機会があったら。

で選択肢はB
671名無しさんだよもん:02/08/12 18:38 ID:a9+LqAnF
『……神奈よ、この状況、もはやお前に勝ち目は無い。剣を下ろせ』
 正確にはわからないが、彼女はどう見てもまだ子供。それに、耕一の話では助けることもできるかもしれない。
 俺も、なるべくなら彼女を助けたい。
『素直に従ってもらえれば……俺たちもこれ以上お前を傷つけない』
 ……言うべきことは言った。あとは、彼女がどう反応するか……
「……フ、フ、フ……」
 ……笑いだ。
 いや、嘲笑?
「フッフッフ……」
 その声に、怒りは感じられない。……悲しみ、だ。
「剣を下ろせ? ……と? 貴様は、余に剣を下ろせと言うたか……?」
『ああ、そうだ』
 神奈は顔を上げる。
 涙!?
 そう。神奈の目には涙が溢れ、今にも流れ出そうとしていた。
「剣を下ろしてどうなると言うのだ! またあの永劫の苦しみへと戻れと言うのかッ!
 余は何もしていない! なぜ余があのような苦しみを味あわねばならない!
 余は、余は、ただ……ただ! 柳也殿と! 裏葉と! 一緒にいられればよかった!
 それだけでよかった!
 余を引き裂いたのは貴様ら人間ではないか! 余に戦わせたのは貴様ら人間ではないか!
 今更……いまさらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 神奈は、泣いた。その場に崩れ、泣きじゃくった。
 それは、幼い子供のように。
「りゅうやぁぁぁぁぁぁ!!!! うらはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
672名無しさんだよもん:02/08/12 18:40 ID:a9+LqAnF
 ………しばし、あたりに泣き声だけが響き渡った。
「な、なあ……お前、よくわからないけど、もし人探ししてるんだったら、あたしたちも手伝うから……」
 その空気に耐えきれなかったのか、梓が神奈に近づく。
「あたしたちもあんたを殺したい、ってわけじゃないんだから、とりあえず落ち着いて……」
 ……殺気!?
『梓! 下がれ!』
「え……っ?」
 慌てて梓の首根っこ掴み、こちらに引き寄せる。
 刹那。
 ヒュオ……ッ
 神奈の取り出した新たな刃が空を切り裂く。梓の首があった場所を。
「……永劫の苦しみの内に生きるならば、ここで修羅として朽ち果てるも一興………」
 上げた顔は、先ほどまでの千鶴さんを連想させるものだった。
「さあ戦わん。人間どもよ。我等の命が尽きるまで」

A ……ならば望み通りに……戦ってやろう!
B その時、耕一が這いあがってきた。
C 舞が現れた。
D みさき君が歩いてきた。
673名無しさんだよもん:02/08/12 19:23 ID:6fKs9y2j
D!
674名無しさんだよもん:02/08/12 19:29 ID:KwFug7yU
もう初音ちゃんは無理かぁ・・・
675名無しさんだよもん:02/08/12 19:31 ID:7o2GwdvH
今更ながら神奈、すごく場違い
676名無しさんだよもん:02/08/12 19:53 ID:Mwj63657
早くやっつけちゃえよ
677名無しさんだよもん:02/08/12 23:19 ID:bLNbsPRg
>>676
それはいかんだろ。
678名無しさんだよもん:02/08/12 23:23 ID:hXUauFzp
 刃が煌めき、鬼気が荒れ狂うその場所に、みさきが歩いてきた。
 まるで何も恐れていないかのように。
「みさき君! 危ない、下がれ!」
 柳川が叫ぶが、全く耳に届いていないかのように、神奈に向かう。
「何用じゃ、女! まず貴様から死にたいと申すか!」
 叫ぶ神奈を一瞥して、みさきは涙を一滴零す。神奈の顔にわずかに動揺が走った。
「……泣いてるよ」
 さらに零れる涙。今のみさきは、普通の人には見えない「何か」を見ていた。
 みさきは神奈の方を……いや、神奈の「羽根」と、さらにその後ろを見て、言葉を続けた。
「あなたを見て泣いてる人がいるよ。あなたの後ろであなたを守ってる人たちが泣いてるよ」
 手に持つ光の剣で、神奈の後ろにいる、みさきにだけ見えている人影を指す。
「衛士っぽい人、女官っぽい人。二人が泣いてる。もっと笑って、もっと自由に飛んでほしいって」
「何を言うか! 余から自由を奪ったのは、余をここに封じたのは、余から笑顔を奪ったのは、全てそなたらではないか!」
 怒りの形相で叫ぶ神奈。それに負けない強さで、それより大きな声で、みさきは言い放つ。
「だったらっ! わたしたちがあなたを自由にしてあげる! わたしたちがあなたを笑わせてあげるよ!
 それがきっと、あなたをずっと見守っている二人の願いだから!」
 ビクッ、と、神奈の動きが止まる。その表情は明らかな動揺。
「柳也殿……裏葉……」
「そうだよ! 気付いてよ! あなたは一人じゃないんだって!
 ずっとあなたの幸せを望んでいた人たちがいる! だから、あなたは幸せにならなくちゃいけないんだよ!」
 神奈は自分の背後を見た。そこには何も見えない。誰もいない。だが、神奈はそこに「何か」を感じていた。
「のう、柳也殿……裏葉……余は、幸せを望んでよいのか? お主らがいないこの世界で、余は幸せになれるのか?」
 神奈が浮かべていた刃が、霞んで消えてゆく。涙を流し続けるみさきと神奈を見て、戦いは終わったとみんなが思っていた。
679名無しさんだよもん:02/08/12 23:23 ID:hXUauFzp
 そのとき、洞窟全体が揺れ始めた。まるで洞窟そのものが崩壊せんばかりの勢いで。
「くっ、激しく暴れすぎたのか? とりあえずここを出るぞ!」
 パラパラと小さな石が振ってくる中、岩切が先導して、来た道を戻り始める。
 柳川が、みさきを連れて行かねば、と思った瞬間に、それは起こった。
 天井から、人の頭ほどの大きさの岩が剥がれ、みさきの頭上に落ちてきていた。
「みさき君!」
 叫んで柳川は駆けだした。間に合うかはわからない、いや、間に合わせてみせる!

 打てる手は多くない。岩を砕くのが一番良いが、失敗が許されない上、砕いた破片で怪我をさせる可能性もある。
 みさきを突き飛ばせば柳川もみさきも岩で怪我をせずに済むが、ゴツゴツした岩場を転がさせては安全とは言えない。
 みさきに覆い被さる手もあるだろう。恐らくみさきは怪我一つせずに済む。自分がどうなるかは運次第といったところか。

 そして柳川がとった行動は、

A.駆け抜けざまに爪を振るい、岩を砕こうとした。
B.まっすぐみさきに駆け寄って、力一杯みさきを突き飛ばした。
C.「狩猟者」の筋肉の鎧で身を固め、みさきに覆い被さった。
680名無しさんだよもん:02/08/12 23:30 ID:VpBrZyib
C
男なら。
681名無しさんだよもん:02/08/12 23:31 ID:mTGq8ONt
Cか。
682名無しさんだよもん:02/08/12 23:50 ID:JmF3Zj2D
『みさき君ッ! 伏せろ!』
「え? 先生?」
 みさき君に落ちる岩をかわすことはできない。
 壊すのも、突き飛ばすのも彼女に能動的な行動をもとめることになる。それはこの状況、あまりにも危険だ。
 俺は、自分の肉体を使い、彼女を守ることにした。
 自分の体がどうなるか。それはわからない。だが、俺の中での優先順位はとうの昔に決まっている。
(守ってみせる……!)
 がばとみさき君に覆い被さり、目を閉じる。体中を覆う筋肉を緊張させ、硬度をます。
 全ての感覚をみさき君に集中させる。
 守れるのか……守ってみせる……俺が……俺が守ってみせる……!
 
 ……時間は流れたのだろうか。
 一時間か。一日か。あるいはそれより短いのか。長いのか。
 自分の守った人を確認する。
(せ……いっ! せん……せいっ!)
 叫んでいる。よかった。どうやら無事のようだ。
 次に、自分の体の状態を確認する。
 ……右ふくらはぎに切り傷。これは大丈夫だ。
 体中に浅い刀傷。これも大丈夫だ。すぐにふさがる。
 ……それ以外は、なかった。おかしい。あの落ちる岩の嵐の中、ほぼ無傷とは。
『ふぅ……っ……』
 ともかく体の緊張を解く。それを待ちかねたように全ての筋肉が換気の声を上げ、自分の仕事をやめる。
 一次的に力が入らなくなり、その場に倒れる。
「先生っ! 先生! 大丈夫!?」
 泣いている。みさき君だ。よかった。やはりケガはどこにもないらしい。
『だい……じょ……ぶ……』
 息を吐くのもおっくうだがな。
「よかった……」
 安堵の溜息をもらすみさき君。だが、俺の視線はすでに別の場所に向いていた。
683名無しさんだよもん:02/08/12 23:52 ID:JmF3Zj2D
 俺たちから数メートル離れた地点に、彼女は立っている。
 朝日を背中に浴びながら、こちらを向いている。
 逆行になっているため、その表情を窺い知ることはできない。だが、なぜか俺はそこにあるのは「笑顔」だという気がした。
「不思議な感じがする……まるで、千年前に戻ったようじゃ……」
 人影が言った。声からすると、神奈のようだ。
 だが、同じ声とはいえ、そこから受ける印象はだいぶ違う。
「……神奈ちゃん……ありがとう……」
 どうやら俺たちを助けたのは彼女のようだ。
「気にするな。気まぐれじゃ。なぜかお前は殺したくない」
 言うと、神奈はくるりと向き直った。
「神奈ちゃん……?」
「……余は、旅に出ようと思う」
「旅?」
「……余は千年待った。待ち続けた。柳也殿を待ち続けた」
「神奈ちゃん……その人のことが、好きなんだね」
「あるいはそうなのかもしれん。余は、柳也殿を探す旅に出る」
「どこへ行くの?」
「わからぬ。だが、いつかは出会えるはずだ。柳也殿と裏葉の意思を継ぐ、その者と。
 そして、その時こそ余の千年の縛鎖は取り払われよう。悲しき記憶を受け継ぐ、我が子等と共に」
「…………」

俺は……

A 素直に見送る。
B 一言いいたい。
684名無しさんだよもん:02/08/12 23:54 ID:hXUauFzp
げ。最後の選択肢まで書いて、念のためリロードしたら先越されてた。
涙を拭いつつBを選択(w
685名無しさんだよもん:02/08/13 00:04 ID:Ridx474T
『待て……神奈……』
 俺は、息を振り絞ってそれだけ言った。
「どうした?」
『みさき君……肩を……貸してくれ……』
「う、うん!」
 みさき君の手伝いで、何とか立ちあがる。
「どうした?」
『お前に……一言いいたい……』
「どうした。言ってみろ」
 一歩一歩、神奈に近づいていく。
 そして、目の前までやってきた。
「さっさとし……」
 ゴ ツ ン !
 辺りににぶい音がひびく。
「おおおおお……」
 神奈が頭を押さえながらその場にうずくまる。
 みさき君もなぜか自分の頭を押さえている。
「すっごい痛そう……」
「な……なにをするんじゃ無礼者ォ!」
 神奈が不服そうに叫ぶ。だが、俺は
『そりゃこっちのセリフだぁぁぁぁぁぁ!!!』
 それ以上の声で叫び返す。
686名無しさんだよもん:02/08/13 00:06 ID:Ridx474T
『こんだけ大暴れしといて一言も謝らずに旅立っちまうやつがあるかぁ! ちゃんと自分のしたことの後始末はしてから行け!
 立つ鳥後を濁さずって言葉しらんのかぁ!』
「うわ、先生……久しぶりに怒った」
 そして、後ろからも声が聞こえた。
「柳川さーん、みさきちゃーん、大丈夫でしたかー……?」
「うわー、こりゃまたハデに壊れたねー……」
 今回の事件の本当の元凶……健太郎&スフィーだ。
 さて、三人まとめて説教タイムと行くか。

A 正座させる。
B ゲンコツ。
C 小一時間問い詰める。
687名無しさんだよもん:02/08/13 00:09 ID:ldnWFhXR
いちおうBで
688名無しさんだよもん:02/08/13 00:16 ID:TUbSFu8T
やっぱこのスレいーわ。
秀逸也。

しかもこの展開のあとに御説教タイムとは(笑)
689名無しさんだよもん:02/08/13 00:20 ID:mO1Ni4lu

神奈にもう一度ゲンコツをくれようとしたとき、背後に誰か立った。
ずぶ、と音がして、神奈の胸から手が生えた。
……え?
誰もが一瞬呆気にとられた。
千鶴が無表情に神奈を貫いている。
誰も動けなかった。
「な、なにをしているんだ、千鶴!!」
「決まっているでしょう」
長女は、叔父を見ると、一変して華やかに笑う。
「私の家族をこんな目に遭わせた小娘を殺しているの」
「ぐあっ、あああああああああああああっ!!」
その後ろで、突然耕一が朝日を浴びて苦しみ始める。尋常な苦しみ方じゃない。
くそ、何が起きているんだ!?

A 千鶴を止める。
B 神奈の生死を確かめる。
C そのとき白衣の女が現れた。
690名無しさんだよもん:02/08/13 00:23 ID:t14W7bP6
B。
てかまた一気に殺伐モードに(汗
691名無しさんだよもん:02/08/13 00:23 ID:Ridx474T
ぐぁぁ……これからはマターリ行こうと書いてたのに……
692名無しさんだよもん:02/08/13 00:26 ID:mO1Ni4lu
す、すまん。
伏線回収しようと思ってしまった……
693名無しさんだよもん:02/08/13 00:26 ID:mO1Ni4lu
もしなんだったらあぼ〜んしてくれ。
かまわないから。
694名無しさんだよもん:02/08/13 00:26 ID:hasOPVB9
っていうか朝日? 朝?
695名無しさんだよもん:02/08/13 00:29 ID:Ridx474T
いや、鉄の掟は絶対也。
がんばりませう。
公式サイトのアナザーにでも書いてみるかな……

>>694
>>683で一応神奈が朝日を浴びてる描写を書いといたんですが……
696名無しさんだよもん:02/08/13 00:31 ID:hasOPVB9
朝、か……ってことはもう2泊3日の3日目か。
697名無しさんだよもん:02/08/13 00:39 ID:yAuQTYyi
ぃやったあ!!
ザマー見ろクソ神奈! 死ねぇー死ね!!
死んで償えこの雑魚鳥類がぁぁぁぁぁ!! あひゃひゃひゃひゃ!!
698名無しさんだよもん:02/08/13 00:40 ID:YWgDjOmq
元気だね。
699名無しさんだよもん:02/08/13 00:43 ID:Qp5Qa5o1
神奈死亡祝福あげ
700名無しさんだよもん:02/08/13 00:45 ID:Ridx474T
『神奈! 神奈大丈夫か! しっかりしろ!』
 俺は千鶴さんの腕から神奈を引ったくると、必死で呼びかけた。
「神奈ちゃん! しっかりしてよ神奈ちゃん!!!!」
「柳川……みさき……」
『しっかり……しろ! 生きるんだろう? 探すんだろう? お前の好きなヤツを!』
「そうだよっ! こんなところで死んじゃだめだよっ!」
 ……神奈の目から、涙が溢れた。
「因果応報とは……よく言ったものじゃ。閻魔様は……いるようじゃのお」
 そして、神奈の目から、光が消える。
「りゅう……や……どの……もう一度……あいたか……った……」
 キュッと俺の手を握った後、ガクリと力が抜ける。
 ……神奈は『死』んだ。
 それは先ほどまで彼女自身が求めていたものだった。
 だが、『死』んだ。
 運命は、死を望むものには苦しみの生を与え、生を望んだ瞬間、絶望の死を与えた。
 あるいは、これも宿業なのか。
 ならば……こんな悲しいことがあってたまるものか!
『うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!』
 俺は……

A 激情にかられ、千鶴さんをぶん殴った。
B 悲しみのあまり、その場に泣きじゃくった。
C 何か……何かないのか! 彼女を救う方法が!
701名無しさんだよもん:02/08/13 00:46 ID:/qagrRGN
C
702名無しさんだよもん:02/08/13 00:47 ID:SuXdM33+
生きてないとこりゃ、あとあとまで響くぞ
703名無しさんだよもん:02/08/13 00:47 ID:Ig6vXFr/
正直、よくやった。
先程から神奈を救う風潮に嫌気か差してたところだったのだよ。
ハカロワ後半と同じような感じも厭だったし。
704名無しさんだよもん:02/08/13 00:56 ID:t14W7bP6
それにしてもこの吉外千鶴はどうにかならんのか…・ 
705名無しさんだよもん:02/08/13 00:56 ID:SuUoU6hw
何か……何かないのか! 彼女を救う方法が!
俺は今彼女を救える最善の策を考えた。
落ちつけ、現代の医学だったらこれくらいの怪我、大した物ではないはずだ!
しかし、一度死んだものが再び息を吹き返せるのか?
止血?
いや、もう彼女の心肺機能は完全に停止している!
そんなことしても無意味だ!
なら輸血は?
そんな医療器具がどこにあるというんだ!?
病院に搬送すれば…
…ダメだ、もう既に体温が失われつつある…
もはや彼女を救うことは不可能だった。

そして、神奈の亡骸は…

A 消滅した
B 丁重に葬った
C 少しでも彼女の苦しみが癒えるように、慰霊碑を建てた
706名無しさんだよもん:02/08/13 00:57 ID:wJ1h4Tcd
C
707名無しさんだよもん:02/08/13 01:00 ID:Ridx474T
『何か! 何かないのか! 彼女を救う方法が!』
「先生! 先生! 何とかしてあげて! 神奈ちゃんを助けて!」
 クソッ、どうすれば……
「なぜそんな小娘を助けようとするのですか?」
 ……頭の上から声がする。
 冷徹な、どこまでも冷たい……千鶴さんの声だ。
『千鶴さん……なぜ、なぜ彼女を殺したんですか?』
「……質問の意味がわかりかねます。私たちは……あなたも含めて、彼女に殺されそうになったんですよ?」
『ええ、確かに。ですが、彼女はもう戦う気がなかった。彼女は旅立とうとした。新しい自分に向かって』
「クス」
 笑った。
「ごめんなさい。まさかあなたがそんなセリフを吐くなんて。ですが、誰がそれを保証できます? 彼女は外に解き放たれたんですよ?
 誰かを襲わない、という保証は? 彼女が本当に改心した保証は? 彼女が嘘をついていない保証は?」
『…………』
 ここまでの怒りを覚えたのはどのくらいぶりだろうか。
 目の前に立っているのが千鶴さんでなければ、そして隣にみさき君がいなければ俺はとっくに拳を上げていただろう。
「ひどいよ千鶴さん! 神奈ちゃんはいい子だったんだよ! ただ自分の感情をうまく押さえれなかっただけなんだよっ!
 いい子なのに……いい子だったのに……お友達になれそうだったのに……」
「……子供の駄々には付き合いきれません。さあ柳川さん、その死体を渡してください。念のため……」
『何を……何をするつもりですか……』
「首を斬ります。ええ。異常な力を使うこの小娘。油断できません」
『断る!』
 俺はそう吐き捨てると、みさき君を連れて飛び出した。
 このあまりにも悲しい運命に彩られた子の生に、再び光を燈すため。

A 耕一のもとへ
B 舞のもとへ
C 岩切のもとへ
D 海へ
708名無しさんだよもん:02/08/13 01:02 ID:Ridx474T
ダメだったか……
709名無しさんだよもん:02/08/13 01:05 ID:Q1A8s34p
神奈のおかげで新しい旅がはじまりそうだなぁ
710名無しさんだよもん:02/08/13 01:07 ID:t14W7bP6
>707の方が……でも鉄の掟には逆らえないか……
711名無しさんだよもん:02/08/13 01:09 ID:mO1Ni4lu
#選択肢じゃないけど、千鶴さんにちょっと意味づけ。

私、なにをしているんだろう。
よく見れば線の細い女の子じゃないの。
私が胸を貫いた子は。
でも、後悔とか、ためらいとか、そんな後ろ向きの感情は少しも出てこない。
おなかの奥底で、声がする。

危機だ……危機だ……種を守れ。
外敵を排除せよ……同族を守れ……子孫を増やせ……

それは私の、もう一つの声。エルクゥの声。
こんな小娘は早いところすりつぶして、同族の男と子をなさねば。

はやく……はやく……
食われてしまうぞ……

耕一さん。耕一さん。私はおかしくなりそうです。
どうして、あなたはそれを受け入れたのですか?
同族の男は数少ないのに、私が(表には出さないけど)愛しているのは、あなただけなのに。

そう、私は。
柏木千鶴は。

耕一さんの身体に寄生している何かに、おびえているのだ。
欲求と恐怖。
突き動かされる。

#これ、採用しなくてもいいです。
712名無しさんだよもん:02/08/13 01:23 ID:yAuQTYyi
千鶴さんが悪役にならなくて良かったよ。
神奈は…まぁ、この話には似合わないキャラだったね。
自然淘汰ってやつだ…合掌。
713名無しさんだよもん:02/08/13 01:43 ID:YWgDjOmq
収束してきたっぽいからいうけど、そもそも神奈は死にさらせーとか叫びまくるキャラじゃないんだよなぁ
ああ不遇
714名無しさんだよもん:02/08/13 01:43 ID:3LXSh2Ya
神奈復活の方向で書き上げたが既に時間切れか。
鉄の掟もあるし、読み手もあんまり望んでいないようだし。
まあ、これも選択肢スレの味と言うことで。

アナザースレか……どうしようかな。正直続けるという気はさらさらないけど。
715名無しさんだよもん:02/08/13 01:46 ID:Ridx474T
 ……俺たちは、かつて山の頂上だった場所に石を積み上げ、簡素な慰霊碑を建立した。
「俺は……助けることができなかった……約束を守れなかった……
 こんな力……なんの役にも立ちゃしない……俺は……なんなんだよ……」
 耕一がごちているが、俺にかける言葉はない。
 作業の九割は俺と耕一で事足りたが、どうしてもというみさき君の願いで、最後だけ彼女に手伝ってもらった。
 ……最後の石が、みさき君の手により積み上げられる。
「神奈ちゃん……ごめんなさい……助けてあげられなくて……
 神奈ちゃん……ごめんなさい……あなたを……大切な人に……会わせ……ううっ……」
 その場に泣き崩れてしまう。俺は迷ったが、彼女を抱き上げることにした。
「せん……せい……」
『泣け、みさき君。思いきり。気が晴れるまで』
「ううっ……わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
 みんなが、沈黙している。
 さっきまでは敵だったのに。この気持ちはなんだろう。
 ……ただ一人、千鶴さんを除いては。
 パン、と乾いた音で手を鳴らす。
「さ、終わりました。みんなで帰りましょう。今日はもう最終日ですよ」
「え、ええ……や、柳川? お、お前はどうする?」
 耕一は明らかに動揺した様子だ。やはりヤツにも千鶴さんの異常はわかっているのだろう。
『俺は……残る。しばらくここにいたい。帰りは健太郎たちのボートでも使うさ』
「そうですか。それじゃあ飛行機の時間には遅れないでくださいね。さ、行きましょう、みなさん」
 千鶴に促され、俺とみさき君を残した全員はぞろぞろと船に向かう。
「柳川……妙な気は起こすなよ……。お前はやれることはやった」
「みさきちゃん……元気出して……」
「グスッ……うん、ありがとう、るり……うううっ」
『さあ、瑠璃子君』
「うん……」
 まだ未練があるようだが、彼女も船に歩いていった。
 みさき君はいまだに俺の胸で泣いている。
716名無しさんだよもん:02/08/13 01:47 ID:Ridx474T
 ややあって、彼女も泣き止む。石碑を背にして2人で座る。
「私たち……何やってたんだろうね……」
『やれることは……やった……』
「うそ、だね。先生、声がそんなこと言ってないよ」
『そう思うしか……ない、だろう……』
「……そうだよね。そうなんだよね……」
 そうだ。これ以外、俺に何を言えというんだ。
「神奈ちゃん……最後は……幸せだったのかな……」
『いや……』
「そうだよね。神奈ちゃん、何もできずに死んじゃったんだよね……」
 ……一つだけあったか。
 俺は……

A みさき君に自分の決意を伝えた。
B みさき君の肩を抱いた。
C ……もう、帰ろう。
717名無しさんだよもん:02/08/13 01:48 ID:dnxQp02v
c
718名無しさんだよもん:02/08/13 01:48 ID:KDmbS5XN
B
719名無しさんだよもん:02/08/13 02:02 ID:KDmbS5XN
BAD・・・じゃないか。ノーマルエンド、ってところか。
720名無しさんだよもん:02/08/13 02:08 ID:pYneJZ2k
>>695
鉄の掟・・・と言っても、
さすがにこれは殺伐すぎるだろ(汗)
神奈を救う、という設定で苦労したのが水の泡じゃ、やる気失せてしまうのでは・・・。

・・・安易だが、夢オチにでもするか?
721名無しさんだよもん:02/08/13 02:12 ID:dnxQp02v
※選択肢じゃないッス。読み飛ばしてもらって結構。


 浜辺の近くにある診療所。その一室で、白衣を着た女が机に向かっていた。
 サラサラと書類にペン滑らせていた彼女だったが、ふと何かに気付いたように手を止めると、窓から見える沖合いの島を見やった。
「……死んだか……彼らならあるいは、と思ったんだけど……」
 そう呟いた彼女の脳裏に浮かぶのは、遥か昔のある風景。
 ちょっとした事で知り合った若い夫婦に頼まれた事。
「結局果たせなかったわね……まぁ、仕方ないか」
 無表情にそう呟くと、彼女は書類を纏めて立ち上がった。
「さてと、もうここに留まる理由も無くなったし。早々に立ち去るとしましょうか」

 診療所を出ると、目に朝日が飛び込んできた。女は微かに目を細めると、ふと思い出したように呟いた。
「そういえば耕一クンはこれからどうなるのかしらね。それを観察するのも一興だけど……まぁ、どうでもいっか」
 そして彼女は歩き出した。
 後に残された診療所は、彼女が消えると同時に廃墟と化した。
722名無しさんだよもん:02/08/13 02:12 ID:pYneJZ2k
と書くのを留保してた間にとんでもないことになってるな。

荒らしもいる事だしリコールでよろしう。
このまま続けてもこのスレが荒れるだけだと思うぞ。
723名無しさんだよもん:02/08/13 02:20 ID:Q1A8s34p
安易だが神奈をよみがえらせるための手段を探すというのもある(まじあんキャラとかいるし)

その場合千鶴さんは敵だろうなぁ、今の状態なら、ね
724名無しさんだよもん:02/08/13 02:22 ID:KDmbS5XN
リコールするとしたら、どれ?
725名無しさんだよもん:02/08/13 02:27 ID:mlKL11VB
そんなに神奈を殺したくないのか?
そもそも、この空気で神奈は無理があり過ぎたよ。
元はカオスだし、諦めようや
726名無しさんだよもん:02/08/13 02:27 ID:Q1A8s34p
しかしげんこつからここまで殺伐とするとは
千鶴さんおそるべし

(あまりリコールはしたくないけど、やるなら神奈を助ける選択肢があるやつからかなぁ)
727名無しさんだよもん:02/08/13 02:27 ID:hasOPVB9
「……もう、帰ろう」
 柳川はみさきの肩を叩き、そう言った。
「……やだ」
 みさきは柳川の袖を握り、そう呟いた。
「え? 何だって?」
 だけど、その声はあまりに小さくて、柳川の耳には届かない。
「……んーん、何でもないよ。帰ろ、先生」
 何もなかったかのように、にっこり柳川に笑いかける。

 健太郎たちのボートを使って海の家まで戻り、岩切に軽く挨拶してそのままホテルに向かう。
 荷物を取って、タクシーで空港に向かう。多分時間ギリギリになるだろう。
 空港に着くまでの間、柳川とみさきは必要最低限のことしか喋らなかった。いや、喋りたくなかったのか。

 飛行機は沖縄を飛び立ち、隆山に向かう。
 何故かテンションが高く見える千鶴に話しかける者は、いない。


 空港でそのまま現地解散ということになった。
 柳川がみさきを送っていこうとしたのだが、タクシーで一人で帰れるから、と固く断られた。

 皆と別れて、タクシー乗り場に向かおうとする柳川。
 そこに話しかけてくる一人の人物があった。

A.それは○○だった。 (○○の人名を指定してください)
B.それはタクシーの客引きだった。
728名無しさんだよもん:02/08/13 02:29 ID:yAuQTYyi
A千鶴さん
729名無しさんだよもん:02/08/13 02:30 ID:wJ1h4Tcd
A 初音
730名無しさんだよもん:02/08/13 02:30 ID:hasOPVB9
悪いけど、>>711>>721みたいなのはいかがなものかと思います。
あくまでここは「選択形式で進めていくスレ」だと思いますんで。

あと、リコールには反対。
別に話を壊そうとする方向に持って行かれたわけでもないし、
単にストーリーが「(一部の人には)納得行かない方向」に進んだ、というだけでしょうし。
流れとしては別に壊れてるところはないと思いますんで。

以上、一意見として聞いていただければ幸い。
731名無しさんだよもん:02/08/13 02:39 ID:pYneJZ2k
>>730
急に壊されたように感じられるんですが、何か。
732名無しさんだよもん:02/08/13 02:40 ID:6TK0214M
つーかアレだ。
この騒ぎがもとで『山奥の柳川先生』てなスレが立ったりしてな。
733名無しさんだよもん:02/08/13 02:43 ID:Ridx474T
>>730
そうかな? 俺は別に構わないと思うけど。
確かにストーリーの重要なところを勝手に書かれたら問題あるけど、キャラの心情やその他の場所の補完なら構わないと思う。

リコールに対しては保留。
ハッピーエンド製造機みたいになっても興ざめだし、今回のもごく一部の「助け派」か「殺し派」が騒いでるだけ、って可能性もあるし。
ま、リコール考えるんだったら一回票集めてみるのがいいんじゃないかな、と。
ちなみに、私的には神奈は救う方向で書いてきたんで、復活させたいところではあるのですが。
最終決定権は読み手さん全体の意思に。

あと、リコールするとしたら>>689ですか? >>705ですか?
それとも他の場所ですか?
734名無しさんだよもん:02/08/13 02:45 ID:GQrmvODd
混沌・・・なんにもなくて、ぜんぶあって。
しろがくろでくろがしろで、つまりごちゃごちゃなせかい・・・・。

というわけで、これも一つの話です。
リコールというのは基本的に「荒らし専用」のシステムです。
たしかに殺伐としていますし、千鶴さんが壊れてる感はないこともないですが
これも選択肢次第です。

昔から言われているように「気に入らなかったら自分で書け」ということです。

最後に
こんとん 【混沌・渾沌】

(トータル)[文]形動タリ

(1)天地創造の神話で、天と地がまだ分かれず、まじり合っている状態。カオス。「―たる宇宙/社会百面相(魯庵)」
(2)入りまじって区別がつかず、はっきりしないさま。「勝敗の行方は―としている」「敗戦直後はすべてが―の中にあった」
735名無しさんだよもん:02/08/13 02:48 ID:hasOPVB9
 それは千鶴だった。
「柳川さん……この度は旅行に誘っていただいてありがとうございました。妹たちの分までお礼を言わせて下さい」
 そう言って、ぺこりとお辞儀をする。
「いや、気にしないでください。俺もいつもお世話になってますから」
 早口で答える。手早く会話を打ち切りたい気持ちがありありと見えてしまう。
「それじゃ、疲れてるんで失礼します」
 その場を去ろうとする柳川に、また千鶴が語りかける。
「ねえ、柳川さん」
「……何ですか?」
「理解、していただけないのですか?」
 一瞬、柳川の頭に血が滾る。だが、あくまでそれは一瞬だけだった。
「理解はしましたよ。納得はしていませんけどね」
 半オクターブくらい低い声で柳川は答えた。
「でも……」
 会話を続けようとする千鶴を、柳川は手のひらで遮った。
「……これ以上は勘弁してください。俺は二度と狩猟者の血に身を任せるようなことはしたくないんです」
「……!! それって」
「失礼。また」
 柳川はそのまま足早にタクシー乗り場に向かっていった。

A. − E N D −
B.後日談
736名無しさんだよもん:02/08/13 02:51 ID:sjhO7nLm
B
737名無しさんだよもん:02/08/13 02:51 ID:KDmbS5XN
B
738名無しさんだよもん:02/08/13 02:52 ID:UfT9eF3o
むー、確かに俺もリコールは反対。
荒らしではないと思うし。

ただ、問題のシーンでは選択肢が
殆ど意味を為して無いような所に問題があるような。
話自体の展開っつーより
そっちの繋げ方の方がちょっと不味いと思ったり。
739名無しさんだよもん:02/08/13 02:52 ID:UfT9eF3o
空気読めずにゴメン。
吊ってきます。
740名無しさんだよもん:02/08/13 02:59 ID:r/Dl+eMB
/*続けていいんだよね? ダメだったらボツって構わないから*/

 ある日、俺が街中を歩いていると、見知らぬ男に声をかけられた。
「そこのお前」
『……なんだ?』
「まあ、見ろ」
 言うと、男は両手に力をこめる動作をし、自分の足元の人形を凝視する。
「むん!」
 人形がぴょこりと立ちあがり、とことこと歩き始めた。
「さあ……楽しい人形劇のはじまりだ」
 ……人形劇だったのか。気付かなかった。
 ややあって人形が一際高くジャンプすると、トンボ返りをして、地面に降り立った。
 そして、動きが止まる。
「さあ、見ただろう? 代金を払え」

A 警察手帳を見せて『事情を聞きたい』
B この男としばらく話しこむ。
741名無しさんだよもん:02/08/13 03:00 ID:xNvN4w+X
もちろんA
742名無しさんだよもん:02/08/13 03:05 ID:SuUoU6hw
「いや、怪しいものではないぞ。どこにでもいるような旅芸人だ」
「ほう…俺には押し売りに見えるんだがな」
「………」
「………」
「だっしゅ」
「待て!」

―同時刻 五月雨堂

「…はぁ〜」
「けんたろ…どうしたの?」
「あ? ああ…あの子のことをさ」
「…かわいそう、だったよね」
「ああ…」
「でもさ、そう感慨にふける前にこのタンスの山を何とかして欲しいだけどさ」
「んん? 魔法でチャチャっと片付ければ?」
「あのねぇ…」
「俺、もう寝る、スフィーあとよろしく」
「ちょっとっ! 何考えてるのよっ!」
743名無しさんだよもん:02/08/13 03:06 ID:SuUoU6hw
―1時間後…

「…んたろ」
ん? スフィーか? …癇癪起こして俺を叩き起こしに来たのか?
まったく、しょうがない奴だ…サボってふて寝する俺に言われたくないか…
「けんたろ! 起きてっ!」
「いやだ…ねる」
「起きてったら! 古ダンスの中から本が出てきたのっ!」
「本? 広辞苑か何かか?」
「ううん、もっと古い本!」
「…? 古い?」
「なんかね、昔の字でよく読めない…」
「スフィー、その本…見せてみろ」
俺はスフィーから本をひったくり、ぱらぱらと適当なページを読む…
確かに古い…いつの時代の本だよこりゃ。
タイトルは…

A 翼人伝
B 万葉集
744名無しさんだよもん:02/08/13 03:06 ID:r/Dl+eMB
 俺は内ポケットから警察手帳を取り出した。 
『警察の者だ。事情を聞きたい。こんなところで何をして……』
「邪魔したな代金はいらんではさらばだ!」
 男は慌てて人形を懐にしまうと、逃げ出した。
『まあ待て』
 だが、鬼であるばかりでなく、普段から人間としても体を鍛えている俺にかなうはずもない。
 即座に追いつき、肩を掴む。
『事情を聞きたいだけだ。何故逃げる』
「……スッ、スマン! 俺にはちと仕事があってな!」
『まあまあ、話は署で聞くから。カツ丼くらいおごるぞ』
「待ってくれぇぇぇぇぇぇぇ!」

 ……取調室で。
『名前が……国崎往人……住所不定無職……と……』
「無職じゃない。大道芸人だ」
『同じようなものだ』
 さて……別に犯罪の臭いがするわけじゃないが、一応話してみるか。
 何から聞く?

A どこから来た?
B 家族はいるのか?
C 旅の目的は?
D 寝床はどうしてる?
745名無しさんだよもん:02/08/13 03:08 ID:r/Dl+eMB
ダブりました。

僕のこと……忘れてください、っと。
746名無しさんだよもん:02/08/13 03:09 ID:YWgDjOmq
>>743のB
747名無しさんだよもん:02/08/13 03:09 ID:wJ1h4Tcd
どっちもつながりそうな感じだ。
748名無しさんだよもん:02/08/13 03:12 ID:SWogz8GU
取調室のシーンなら繋がるんじゃないか?
749748:02/08/13 03:16 ID:Y+sMImJN
あ、いや、ダブったところが脳廼保管で、だ。
750名無しさんだよもん:02/08/13 03:17 ID:SuUoU6hw
「万葉集!!」
「………」
「………」
「ボケのつもり? つばさひとでんって書いてあるじゃない」
「あのなぁ、こりゃ翼人伝と書いて『よくじんでん』って読むんだよ」
「…私、この世界の字ってよく知らないし〜」
ツッコまれた上にボケまで持って行かれてしまった…
とてもショックだ…
「それにしても、この本、えらい年季が入ってるな…
 売りに出したらいくらくらいの価値が…保存状態もいいしなぁ…ブツブツ…」
「けんたろ、そんなことよりこの本には何が書いてあるの?」
「え? これか? ふーむ何々?」
「………」
「こりゃあすげぇ…なるほど、そうだったのか…」
「え?? なに? なんなの??」
「ひょっとすると、あの子を助けられるかも…」
俺は本のさわりの部分を読み飛ばし、急いで…

A 柳川に連絡
B 源之助の元へ行き、ちゃんと翻訳してもらう
751名無しさんだよもん:02/08/13 03:19 ID:xNvN4w+X
ここでA
752名無しさんだよもん:02/08/13 03:19 ID:r/Dl+eMB
はっはっは。こりゃ思いきったなぁ、選択肢無視とは(w

気持ちはわかるがな。
選択肢はBで。
753名無しさんだよもん:02/08/13 03:19 ID:joysxO2T
A
754名無しさんだよもん:02/08/13 03:20 ID:wJ1h4Tcd
>744採用 ならD
>750でいくならB

ダメかなー
755名無しさんだよもん:02/08/13 03:25 ID:joysxO2T
んで最高を取り調べ中の柳川に連絡がいくと
756名無しさんだよもん:02/08/13 03:28 ID:SuUoU6hw
―同時刻 取調室

「いい加減白状したらどうだ?」
「だから俺はただの旅芸人だって」
「…カツ丼食うか?」
「ラーメンセットにしてくれ」
「ふざけるな」
まったく、近頃の押し売りはタチが悪い…
こっちも最近虫の居所が悪いためか、取調べにも力が入ってしまう。
「失礼します…あの、柳川さん」
「何だ? 取調べ中だぞ?」
「いえ、宮田さんという方からお電話がありまして…
 その、『神奈が助かる』とか何とか言ってますが、間違い電話ですかね?」
ガタン!
おれはパイプ椅子から音が出るほど乱暴に立ち上がると、婦警から受話器をひったくる。
「もしもし、俺だ」
『あ、柳川さん! やりましたよ! あの子、助かりますよ!』
「神奈が? それは本当か!?」
『ええ! …でも、もう死んでしまった神奈は…蘇生できません』
「…どういうことだ?」
『死んでいない神奈に会えればいいんですよ』

A 「…あとで連絡する」
B 「意味がわからない」
C 「それは無理だろ」
757名無しさんだよもん:02/08/13 03:28 ID:Od9cASsK
寝て起きたらすごい事になってるな…
758名無しさんだよもん:02/08/13 03:30 ID:/JdY46Dx
Bで
759名無しさんだよもん:02/08/13 03:39 ID:SuUoU6hw
「それは無理だろ」

俺は間髪いれずにそう言ってしまった。
健太郎の話が奇抜過ぎたせいもある。それはそうだろう…
神奈が助かる、しかし蘇生をすることは出来ない。だが、死ぬ前の神奈には会える…
そんな支離滅裂な幻想になど付き合ってられん。

『…いえ、できますとも』

しかし、健太郎の声は自信に満ちていた…
「どうするんだ?」
これ以上彼と話をするのは…いや、彼の妄想に付き合うのは嫌だったが、
心の奥底に眠る何かが、希望に満ち溢れた健太郎の言葉を今か今かと待ち望んでいた。
『いいですか、その方法とは…』
「…(゚Д゚)ハァ?」
次の瞬間、俺はわが耳を疑った。
空耳か?
「…悪い、もう一度…ハッキリと言ってくれ」

A 『時間移動です』
B 『タイムストリップです』
C 『ひ・み・CHU♪』
760名無しさんだよもん:02/08/13 03:39 ID:mlKL11VB
スレ一個使い切りそうな勢いだ・・・
761名無しさんだよもん:02/08/13 03:42 ID:r/Dl+eMB
Aにしておく……が、SuUoU6hw氏、いくらなんでもその選択肢は……
ほとんど選択肢として意味をなしていないのでは。
762名無しさんだよもん:02/08/13 03:58 ID:SuUoU6hw
『時間移動です』
「じゃあな健太郎、達者でな」
『ああ待ってぇ! 切らないでぇ!!』
「これが切らずにいられるかっ! 俺をからかってるのか!?」
『いや、できるんですって! マジで』
「…証拠は?」
『実は俺の知り会いに三人ほど魔法使いがいまして…」
ガチャン。

―30分後、源之助邸

「ほう、時間移動ですか…」
「そうなんですよ、魔法で何とかできませんかね?」
「けんたろ、そんなの無理よ…だって時間移動にはひからびるほど魔力使うし、
 使い方によっては未来がめちゃくちゃになっちゃう恐い魔法なんだよっ!」
「姉さんの言う通り、時間移動の魔法は非常に多くの魔力を消費する
 危険な魔術です…私達ではではとうてい…」
「む、無理か…はぁ…タイムマシンでもあったらなぁ」
「マシン…ですかな? ふむ…健太郎君、なかなかいいアイディアですね」
「はい?」
763名無しさんだよもん:02/08/13 03:59 ID:SuUoU6hw
―来栖川電工 研究室

プルルル、プルルル…ガチャ
「はい長瀬です……ああこれはこれは、お久しぶりです…
 ええ! 順調ですよ〜 ええ、 ハイ……え?
 ……まぁ理論上は可能ですが …ほう、それはそれは…
 …………わかりました、早速手配しましょう…」
「長瀬主任、誰と話してたんですか?」
「ん? ああ、一族のね」
「一族??」
「それより、このパーツとこの鉱石を大至急発注してくれ」
「え? こんなの、何に使うんですか?」
「いやね、ちょっと…タイムマシンをね」
「???」

http://pandaemonium.cool.ne.jp/R3_temp.swf?inputStr=%8C%8B%90%AC%81I%0D%0A%97%83%90l%95%DB%8C%EC%88%E7%90%AC%88%CF%88%F5%89%EF

A スタート
B リコール
764名無しさんだよもん:02/08/13 03:59 ID:SuUoU6hw
>>761
すんません…
こうでもしないと、神奈殺しちゃった埋め合わせが出来ないと思いまして…
765名無しさんだよもん:02/08/13 04:03 ID:r/Dl+eMB
あははははは! ぶっちぎりですな。
いいよいいよSu氏、ここまできたらロケットの如く付き抜けよう。
俺も一書き手として協力する。

Aでレッツゴー!
766名無しさんだよもん:02/08/13 04:14 ID:SuUoU6hw
夏休み。
俺は成績優秀なためか補習も無く、食っては寝、寝ては食いの繰り返し、
怠惰な毎日を送っていた。だがそれがいい。
俺にはこんな生き方が似合っている。
手の届く範囲には、カップ麺、コーラ、テレビのリモコン、エアコンのリモコン…
「あぁ、もう死んでもいい…」
ピンポーン、ピンポーン
誰だ? あかりがまた何か差し入れでも持ってきたかな?
「はいはーい、今開けるぞ」
ガチャ
しかし、ドアの前に立っていたのはあかりではなく、綾香だった。
「はぁ〜い浩之♪ 元気ぃ?」
「何の用だよ、ったく…せっかく優雅な昼下がりを満喫してたってのに」
「まぁまぁ、ちょっと私の話を聞きなさいって、絶対損はしないからさ」
「なんだよ」
「アンタ、バイトしたくない?」
「バイト?」
アルバイト…このご時世でも若い労働力ってのは結構需要がある。
探そうと思えばいくらでも探せるが、あの綾香が薦めるバイトだ。

A きっといい仕事だ
B 何かウラがあるに決まってる
767名無しさんだよもん:02/08/13 04:16 ID:hasOPVB9
……うわぁ。何っちゅーか。
とりあえず、後日談って形だから、軽くまとめてすぐ終わると思ってたんだけど……まだ続くの?

>>764
読み手に選択させる気がないなら、最初から選択肢なんて用意せずに話を進めればいいだけ。
別に耕一の手が切れようと神奈が死のうと「ふぅん、そう来たか」程度しか思わなかったけど、
>>750読んだ時は流石に(゚Д゚)ポカーンとなってしまったよ。リコールなんて言う気はないけどね。
768名無しさんだよもん:02/08/13 04:18 ID:Ig6vXFr/
Bで。
769名無しさんだよもん:02/08/13 04:25 ID:SRa+jLhq
「スマンが、俺は忙しいんだ。お前の話に付き合ってるヒマはない」
「そんなこと言わずに、ねぇ〜、いいでしょぉ? バイト代、色つけるからサ」
「……ダメだ。断る!」
 俺はドアを閉じる。
 ヤツのことだ。どうせ何かとんでもない裏があるに決まっているのだ。
「チェッ……つまんないの。浩之が乗らないんなら……私が行ってもしかたないわね」
 綾香はポケットから携帯電話を取りだし、リダイアルボタンを押した。
「あ、主任? ごめんなさいね。私、今回のプロジェクトから降ります」

「……フゥ」
 長瀬主任は、一際大きい溜息をついた。
「どうしました? 主任」
 近くを通りかかった若い局員が訝しがる。
「気にするな。お嬢様のワガママだ」

―取調室―

 どうやら健太郎は仕事が忙しくて頭の病気になってしまったようだ。俺を気をつけねばな。
 さて、この男の尋問を続けるとしよう。
『で、国崎往人……だったかな。住所不定とのことだが、今は寝床はどうしてる?』
 国崎は

A 神尾、という家に世話になっている。と答えた。
B 近所の廃線になった駅で寝泊りしている。と答えた。
C 駅でダンボールハウスを使っている。と答えた。
D 何も答えなかった。
770名無しさんだよもん:02/08/13 04:37 ID:wJ1h4Tcd
ひねってB。

しかし大長編だな……
771名無しさんだよもん:02/08/13 04:44 ID:SRa+jLhq
「ここの近所の廃線になった駅で寝泊りしている」
『っておいお前、それは不法侵入……』
 国崎はニヤリと笑った。
「甘いな。ちゃんと(かどうかわからんが)その駅の持ち主の許可を得ている」
『なら問題はないか……後で調べておくぞ。そうなると、あそこの持ち主がお前の身元引受人ということになるからな』
 そして、しまった! という形になった。
 次は……

A どこから来た?
B 家族はいるのか?
C 放浪の目的は?
D 一晩ほどブタ箱で頭を冷やしてもらうか。
E そろそろ釈放する。
772名無しさんだよもん:02/08/13 04:47 ID:SWogz8GU
D
773名無しさんだよもん:02/08/13 04:53 ID:SRa+jLhq
 このくらいにしておくか……
『はぁ……ま、今回は見逃すがな。これ以上あんな恐喝まがいの商売やったら容赦なくブタ箱にぶちこむぞ』
「うむ、気をつけよう」
 偉そうだな……わかってるのか? コイツ。
『んじゃ、出口まで送ろう』

「じゃあな、世話になった」
『ラーメンセットはツケにしといてやる。あの芸がウケて金が入ったら返せ』
「うむ」
 ……と、そうだ。一つ忘れていた。
『そういえば、俺が見た芸の代金がまだだったな……』
 いくら払うか。

A 一円
B 百円
C 千円
D ゆきち券
774名無しさんだよもん:02/08/13 04:54 ID:SRa+jLhq
しまったぁ! 見間違えた!
上のは忘れてくれ!
775名無しさんだよもん:02/08/13 05:08 ID:SRa+jLhq
 押し売りか……こいつも根っからのワルというわけでもなさそうだしな。
 ここは一晩ブタ箱にぶちこんで頭を冷やしてもらうとするか。
『おい国崎』
「なんだ」
『お前は今夜一晩ここに泊まって頭を冷やせ。もう二度とあんな恐喝まがいの商売はするなよ』
「…………」
 国崎は何か考え込んでいる。
「牢屋は……」
『ん?』
「牢屋では、メシはタダか?」
『バカヤローーーーっ!』

 RRRRRR,RRRRRR,RRRRR……
 俺が叫ぶと同時に、携帯が鳴った。着信は……健太郎か。
『はいもしもし? 何の用だ?』
[柳川さん! 真面目な話なんですよ。今俺たちはタイムマシン作ってて……]
『健太郎、一回いい病院紹介してやろうか……?』
 一時とは言え、共に窮地を乗り切った仲。こんな姿を見るのは心苦しい。
[いいですか? 翼人伝の記述によると、彼女は彼女の母親が倒れたことで力を溢れださせ、封印されたんです。
 その瞬間の歴史に介入し、どうにかできればなんとかなるはずです!]
 どうにかできればなんとかなる……あまりにも心強いセリフだ。
『翼人伝……って、歴史書なんてのは後世の記述がかなり混じっているものなんだろ? そんなのが信用できるのか?』
[知り合いのこのテのことが凄く詳しい人に訊きました。間違いありません。この本は信用できます]
『はぁ……わかった。それじゃあ一回会うとするか。今度の日曜でいいか?』
[わかりました! それまでには全ての翻訳を終わらせといてみせます!]
『ま、がんばれよ』
 と言って、会話を終わらせた。
 やれやれ、俺も酔狂だな。あんな戯言に付き合うとは。
776名無しさんだよもん:02/08/13 05:09 ID:SRa+jLhq
 前に向き直る。
『ああすまない国崎、時間をとらせたな。何、以外に牢屋も快適……』
「今お前、なんと言った……?」
 国崎の形相が恐ろしいものになっている。先ほどまでの飄々とした雰囲気はどこにもない。
「今、お前……なんて言った……?」
『ん? 牢屋もなかなか快適……』
「その前だ! 電話でだ!」
『翼人の話だが……』
 こんなヤツに言っても仕方がな
「翼人だと!? 何故お前が羽の生えた少女の話を知っている!?」
 と叫んで、俺に詰め寄ってきた。
「答えろ! 空の少女の何を知っている!?」
 な、なんだなんだ? なんなんだコイツは!

A 取り押さえて牢屋にブチ込む。
B 落ち着かせて話をしてみる。
777名無しさんだよもん:02/08/13 05:19 ID:HP91HC0B
牢屋にぶち込んでも結局なんだかんだで聞くことになる気がするが、
あえてA.

778名無しさんだよもん:02/08/13 05:36 ID:SRa+jLhq
『クッ……暴れる……なっ!』
 ドガァ、と国崎が頭から机に突っ込む。俺が投げ飛ばしたのだ。
『まったく、どういうつもりだ! こんなことだと一週間は……』
 だが、国崎は構わず起き上がり、俺の襟首を掴む。
「俺は! いや、俺たち一族は彼女と出会うために永きに渡る旅を続けてきた!
 さあ教えろ! お前は彼女の何を知っている? 彼女はどこにいる!」
『クソッ……いい加減に……しろっ!』
 俺は思わず殴りつけてしまった。全力で。
 さすがに人間体型だから死ぬことはないと思うが……国崎は吹き飛び、壁に叩きつけられる。
『お、おい……』
「おおあっ!」
 国崎は跳ね上がり、顔から血を流しつつも俺のボディーにブローを叩きこんだ。
『ぐは……っ』
「答えてもらうぞ!」
 その時、騒ぎを聞きつけた同僚刑事たちが取調室に飛び込んできた。
「柳川、一体何事……」
 状況を見た彼は、一瞬で正しい判断を下した。
「キサマ!」
 国崎を取り押さえたのだ。いくらヤツとはいえ、複数の体格のいい警察官にかかれば、造作もなかった。
779名無しさんだよもん:02/08/13 05:37 ID:SRa+jLhq
『刑事に対する暴行! 当分牢屋に入っててもらうぞ……』
「柳川だな! 覚えたぞ! 俺は絶対キサマに会う! 俺はキサマにあわなきゃならない……」
『さっさと連れていけ!』
「ハイッ!」
 連行される間も、ヤツはうるさくがなり立てていた。

 さて……

A まだ俺には仕事が残っている。学校に向かう。
B さっさと仕事を切り上げ、家に帰る。
C みさき君に会う約束があった。
780名無しさんだよもん:02/08/13 05:38 ID:VPWWpDuZ
えーと…A
781名無しさんだよもん:02/08/13 05:53 ID:iD3suaL2
いい雰囲気になってきたな〜この話。
782名無しさんだよもん:02/08/13 05:55 ID:SRa+jLhq
 いつものように、署での仕事の後、俺は学校に向かっていた。
 俺に課せられた特別業務だ。とはいえ難しいこともなく、最近は俺自身これを楽しんでいる感もある。
 だが……今日は、ダメだ。いつも通りに授業をしているつもりでも、妙にピリピリしてしまい、生徒の細かいミスにも怒鳴ってしまう。
『お前! よそ見をするな! 授業中だぞ!』
『ふざけてやるな! 怪我をしたらとりかえしがつかないんだぞ!』
 ……生徒たちが怪訝な目を向ける。……今日はもう、やめよう……
『クッ……後は自習にする! 各自勝手にやっておけ!』
 そう言い放ち、俺は体育館を飛び出した。足が勝手に屋上に向かう。
 気持ちが妙にイライラしている。なぜだ?
 ……いいや、考えるまでもない。神奈の死をアイツのせいで思い出してしまったからだ。
 俺は無力だった。なにもすることが出来なかった。
 あの事件以後、俺の周りで何かが狂ってしまっている。
 初音ちゃんとも、舞とも、そしてみさき君とも、事件以前と何ら変わりない関係を続けている……ハズだった。
 だが、何かが違う。
 歯車の一枚抜けた時計が中途半端な動作を続けるように、そして徐々に時間がズレるように、俺の生活も少しづつ狂っていった。
 懐から乱暴にタバコの箱を取り出す。だが、中身はない。
 俺は箱を握り潰すと、屋上から投げ捨てた。
『クソッ! クソッ! クソッ!』
 ……俺は、俺はぁぁぁぁ!!!

 ……その時、屋上に別の人影があることに気がついた。
 それは

A 初音ちゃん
B 舞
C みさき君
D 瑠璃子君
783名無しさんだよもん:02/08/13 05:59 ID:hasOPVB9
>>781
そう? ……そうか、そう思う人がいるから話が続いてるってわけか。
正直、今の気分は「終わらなかったドラゴンボール」って感じ。
話を続けようにも、「どう終わらせようか」しか思い付かないから、書く気が起こらないし。

なんで>>735に選択肢を置いてしまったんだろうか、ってのが正直なところ。
まあ、続けたいっていう願いがある限り、こんなこと言っても仕方ないんだけどね。
とりあえず今日一日はもう書き込まないと思うし。選択肢も本文も感想も。
784名無しさんだよもん:02/08/13 06:26 ID:8K9ms7mJ
Aで初心を取り戻そう
785名無しさんだよもん:02/08/13 06:40 ID:qvkTnq+a
何が間違っていたんだろう・・・
786名無しさんだよもん:02/08/13 07:30 ID:piWHyG72
>>785 引き際を間違えたこと。
787名無しさんだよもん:02/08/13 07:45 ID:Y+sMImJN
こうなった以上、書き手さんの収拾能力に期待するしかない。
788名無しさんだよもん:02/08/13 13:34 ID:WNDD7PaD
『初音ちゃん……』
 後ろを振り向くと、初音ちゃんが立っていた。
 いつもと変わらぬあの微笑で。
「柳川さん、見ぃーつけた」
 俺の顔を指差す。
『……どうしたんだい?』
 俺が問いかけると、不意に表情が曇る。
「お姉ちゃんが……」
『まだ、変わらないのかい?』
「うん……」
 ここでの「変わらない」は、沖縄の事件に際した「変化した千鶴さん」が「元に戻ってない」の意だ。
「お兄ちゃんも……」
『そう……』
 耕一もあの事件以来、部屋に篭りきりで、夜しか外に出ようとしないらしい。
 ガシャーン! とフェンスに手を叩きつける。
『俺のせいだ……俺があの時……判断を間違えていなければ……俺があの時……もっとうまく立ちまわっていれば……』
 自分の弱さが憎い。自分の愚かさが憎い。
「柳川……さん……」
『いや、いいんだ初音ちゃん。慰めないでくれ。俺なんか……』
 だが、初音ちゃんはそれ以上言葉を発することなく、意外な行動にでた。
『!?』
 俺はフェンス側を向いていた。俺の後ろから……抱き付いてきたのだ。俺の腰に手を回して。
「柳川さん、ずっとがんばってきたんだよね……」
 初音ちゃんの体温が伝わる。初音ちゃんの柔らかさが伝わる。……初音ちゃんの気持ちが、伝わる。
「でもね、そんなにがんばらなくてもいいんだよ。疲れたら、休めばいいし。悲しければ、泣いてもいい」
 手が震える。歯の奥がガチガチと鳴る。懐からタバコを取り出そうとするが、すでに捨ててあったことを思い出す。
「だから、柳川さん。自分の気持ちに素直になって。そして、スッキリしたらまたがんばって……ね?」
 瞬間、俺の中の何かが弾けた。
789名無しさんだよもん:02/08/13 13:36 ID:WNDD7PaD
『うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!』
 俺は「泣」いた。
 心の底から泣いた。
 膝をつき、涙を流し、声をあげ、泣きじゃくった。
 涙が止まらない。ボロボロと流れ続ける。いつまでも、いつまでも……
 初音ちゃんは、そんな俺の頭をずっと撫で続けていた―――

 どのくらい時間が経ったのだろうか。空の色はすでに変わり始めている。
「あ、起きた?」
 空に初音ちゃんの顔が見える。
 いや、膝枕されているのか……
「柳川さん、泣き終わったと思ったらバッタリと寝こんじゃったからどうしようかと思ったよ」
 子供か、俺は。泣きつかれて眠るとは。
 だが、気持ちは晴れ渡っていた。
 そう、鮮やかな茜色に染め上げられたこの空のように、俺の心に迷いはなかった。
「スッキリした?」
『ああ、最高の気分だ』
 俺がいま成すべきことは―――

A 国崎往人と話をすることだ。
B 一刻も早く健太郎と会うことだ。
790名無しさんだよもん:02/08/13 13:37 ID:/qagrRGN
a
791名無しさんだよもん:02/08/13 13:52 ID:WNDD7PaD
 RRRRR,RRRRR,RRRRR,RRRRR………
 その時、俺の携帯電話が鳴った。……着信は長瀬警部だ。
『はいもしもし、柳川です』
「ああ、柳川君か……」
『どうしました? 事件ですか?』
「いや、事件というか……まあ、聞いてほしい」
 なんのことだ?
 ややあって、電話機からは少し離れたであろう場所からの声が聞こえてきた。
「(ガシャガシャ!)出せ! 俺をここから出せ! 俺はこんなところで足止めくってるヒマはないんだ!」
「黙れ! お前は押し売りと警官に対する暴行があるんだ! 一週間はここから出られないと思え!」
「上等だ! 一週間でも一年間でも入っててやろうじゃないか! だが、柳川を連れて来い! ヤツを連れて来い! さもないと、ここをぶち破ってでも会いに行くぞ!」
「何をバカな……!」
 ドガァ!
「ってキサマ、何を……!」
「……という具合でな」
『はぁ……』
「キミが連れてきたあの国崎とかいう男、キミに会わせろと言ってきかないんだ。
 壁を殴りつけるわ、格子に頭突きするわでケガもしているし見ていられん。ちょっと会ってやってくれないか?」
『……わかりました! 今すぐ行きます!』
「うむ、面倒をかけてすまんな」
 ピッ
「柳川さん……?」
 初音ちゃんが不思議そうな顔をこちらに向けている。
『大丈夫……今、俺にはやるべきことが見えたんだ。……きっと、何とかなる。みんな、幸せになれるさ』
「うん……がんばってね! 柳川さん!」
 初音ちゃんの明るい声に送られ、俺は学校を飛び出した。
 目指すは、国崎往人! 話を聞かせてもらうぞ!
792名無しさんだよもん:02/08/13 13:53 ID:WNDD7PaD
『……よぅ』
「……よぉ」
 俺が牢屋の前まで来たとき、国崎は血まみれで倒れていた。
『無茶しやがって……生身の体で鉄格子が破れると思ったのか?』
「思っちゃいないさ……だがな、俺はお前に会う必要があった」
『俺が来なかったらどうするつもりだったんだ?』
「問題ない……」
 国崎はニヤリと笑った。
「お前は今、ここにいるんだからな」
『ム』

『ラーメンセット、二人前で頼む』
「あ、俺の分は大盛で」
『ふざけるな』
 取調室で話をするというのも無粋なので、俺は国崎を連れて近所のラーメン屋にやってきた。
 周りの客が怪訝な顔をする。無理もない。血まみれの男が何事もないように注文をしているのだから。
「さて……話してもらおうか。お前が、空の少女の何を知っているか」
『いや、お前の話が先だ』
「ム」

A 俺の話からする。
B 国崎の話から聞く。
793名無しさんだよもん:02/08/13 14:15 ID:joysxO2T
Bだな
794名無しさんだよもん:02/08/13 14:34 ID:WNDD7PaD
「俺は……俺の家系は……法術を使える」
『法術?』
「……口で説明するより見た方が早い。待ってろ」
 と言うと、国崎はポケットから件の人形を取り出した。
「……ムン!」
 あの時と同じように、気合を込める。すると、またしても人形がピョコリと起き上がり、歩き出した。
 やはり、糸などを使っている形跡はない。
 人形はラーメンの丼を一周すると、また国崎のもとに戻っていった。
「……というわけだ。今でこそこの程度しかできないが、俺のご先祖様―――直接血が繋がっているわけではないが。彼等はもっとすさまじいことができたらしい。
 それこそ、戦いの中に使えるような」
『ちょっと待て、その力と神奈がどう関係あるんだ?』
「神奈……?」
『ああ、そうだ。お前の探している……と思われる少女の名前は神奈という』
「そうか、神奈……まあいい。ともかく、俺のご先祖様はこの力を神奈を救うためにあみ出した。
 代々、この人形に力を込め続けてな。そして、今、俺がこれを受け継いでいる」
『なるほど……』

 ―――わからぬ。だが、いつかは出会えるはずだ。柳也殿と裏葉の意思を継ぐ、その者と。
 そして、その時こそ余の千年の縛鎖は取り払われよう。悲しき記憶を受け継ぐ、我が子等と共に―――

(あの言葉は……こいつのことだったのか……?)
「さあ、俺の話は終わりだ。次はお前の知っていることを話してもらおうか」
795名無しさんだよもん:02/08/13 14:35 ID:WNDD7PaD
 俺は、目の前に置かれているお冷を口に含んだ。
 氷が一緒に入ってきたため、噛み砕く。
『……結論から言おう。お前の探している空の少女……彼女は、死んだ』
「………」
 ラーメンをすすっていた国崎の手が止まる。
 その表情は、窺い知ることができない。
『殺したのは……俺たちだ。不可抗力だと言いたいが……残念ながら、そうとも言いきれない面もある』
「……そうか」
 国崎は、重く、深く、それだけ言った。
『……恨んでいるか? 俺のことを』
「いや……」
 そして、長い沈黙だけが訪れた。
『………』
「………」
『……彼女と出会ったのは沖縄だ。沖縄の無人島で――』
 その雰囲気にいたたまれなくなった俺から口を開く。だが、
「彼女は―――」
『ん?』
「彼女は、最期の瞬間、幸せだったのか?」
『…………』

A みさき君と出会えたのだから……幸せだったのだろう。
B それは……わからない。
C とてもそうとは思えない。
796名無しさんだよもん:02/08/13 14:45 ID:iD3suaL2
797名無しさんだよもん:02/08/13 14:59 ID:mlKL11VB
「それは……わからない」
俺は枯れた声でそう答えた。
とても、神奈が死んだことは言えなかった。「まあいい、今は食事中だ。後でゆっくり話すとしよう…」

それから、往人がラーメンを食べ終わるまでは、沈黙が続いた。

A 健太郎視点へ
B 浩之視点へ
798名無しさんだよもん:02/08/13 15:02 ID:WNDD7PaD
『それは……わからない』
「……そ……う……か……」
『もう、出るか』
「ああ……」
 俺が会計を済ませると、国崎は先に立ってどこかへと向かっていた。
『おい国崎、どこへ……』
 声をかけても、返事はない。俺はただヤツの後ろをついていった。
 やがて、人気(ひとけ)のない空き地へと着く。
『こんなところで何を……』
 俺が国崎の肩に手を置こうとした、その時
 ドガ……ッ!
 顔の左半分に強烈な打撃を食らう。一瞬、世界が回り、膝が折れる。
 だが胸倉を国崎に掴まれ、そのまま立たせられる。
「うおおおおおおおおお!!!」
 国崎が咆哮し、空いた手でひたすら俺を殴り続ける。
 鬼の力を行使すればこの程度、反撃するのは簡単だ。だが、なぜか今の俺はそうする気にならなかった。
「おああああああああっっっっ!!!」
 倒れた俺を、今度は蹴り続ける。
 腹に一発、二発、三発……頭も蹴り飛ばされる。
「なんでだっ! 俺たちが……俺たちが今までやってきたことは何だったんだっ! 答えろ! 教えろ! 答えてくれぇぇぇぇぇぇ!!!」
 そして、最後に一発、強烈に顔面を踏みつけられ、宴は終わった。
「はあ、はあ、はあ………」
 泣いている。国崎は泣いている。
「……すまなかった。……じゃあな、もう二度と会うことはないだろう……」
 国崎は俺に背を向け、歩き出した。
 どこかへと。

A このまま見送る。
B 彼女を救う手だてがあることを伝える。
799名無しさんだよもん:02/08/13 15:03 ID:WNDD7PaD
ご、め、ん、な、さ、い……

リロードしてませんでし、た……
800名無しさんだよもん:02/08/13 15:04 ID:CCFdmuft
でも>>797だとちょっと変だよ。
もう神奈は死んだって言ってるのにとても言えないって。
801名無しさんだよもん:02/08/13 15:08 ID:SWogz8GU
話が混同してるようで…
リコール?
802名無しさんだよもん:02/08/13 15:15 ID:CCFdmuft
どうする?
漏れはリコールして>>798からがいいと思う。
803名無しさんだよもん:02/08/13 15:16 ID:mlKL11VB
リコールに一票・・・かな?
804名無しさんだよもん:02/08/13 15:17 ID:Qp5Qa5o1
十分間リコール投票キボン
805めへらに ◆kVV0oo9k :02/08/13 15:22 ID:s9xG/S+8
鉄の掟は絶対です、>>797からはじめるべき
806名無しさんだよもん:02/08/13 15:31 ID:CCFdmuft
リコールのが優勢っぽいからリコールでいいね。
>>797さん自身もリコールで良いようだし。
ということでB
807名無しさんだよもん:02/08/13 15:33 ID:SuUoU6hw
「おい国崎」
「…なんだ?」
「まだ…彼女を救う方法はある」
「…何だと? それは一体どんな方法だっ!? 教えろっ!!」
「―――それは」
808名無しさんだよもん:02/08/13 15:33 ID:SuUoU6hw
―同時刻 藤田邸

「まったく綾香の奴、俺に一体何の仕事をさせようとしてやがったんだ?」
本当に嫌になっちまうぜ。
こんな暑い日に、綾香紹介のバイトなんかやる奴がいるわけねーだろ…
夏はやっぱり、エアコンガンガンに効かせた部屋でゴロゴロしながらテレビを見るのが一番…
…あれ?
テレビが電源がついてないぞ?
…エアコンもだ。蛍光灯まで切れてやがる。こりゃ一体どういうことだ?
「あっ!!」
しまった! 電気代払うの忘れてたっ!!
しかも電気代払っちまったら家計が大ピンチだっ!!
ドタドタドタ…ガチャ!
俺は急いで綾香を追いかけた。
「綾香っ! 待ってくれっ!!」
幸い綾香はまだ遠くへ行ってなかった。
曲がり角から見える綾香のシルエットに声をかけ、全速力で突っ走った。
「あら浩之、息を切らせてどうかしたの?」
「ハァ…ヒィ…頼む……そのバイト…紹介……してくれ…」
「フフ…いいわよ。じゃあ早速行きましょう」
「行くってどこへ?」

A 「来栖川電工の研究所よ」
B 「警察署に決まってるじゃない」
C 「骨董屋さんだけど、何か?」
809名無しさんだよもん:02/08/13 15:43 ID:qvkTnq+a
そこまで浩之を・・・
810名無しさんだよもん:02/08/13 15:45 ID:YWgDjOmq
前の選択肢はなんだったんだと思いつつもA
811名無しさんだよもん:02/08/13 15:47 ID:qvkTnq+a
いい加減にしてくれと思ってはダメなのか?
812名無しさんだよもん:02/08/13 15:50 ID:CCFdmuft
>>811
ここでやると野次馬が寄ってくるかもしれんから、
FARE-M氏の雑談スレとかで、ね。
813名無しさんだよもん:02/08/13 15:55 ID:SuUoU6hw
「来栖川電工の研究所よ」
「研究所? そこで俺にモルモットにでもなれ…と?」
「んーちょっと違うかな?」
「“ちょっと”!? じゃあ大体合ってるってことか!?」
「まぁまぁ…とにかく、行けば分かるわよ♪ もう他のメンバーも集まってる頃だしね」
「………」
やっぱり、乗らないほうが良かったかもしれないな…
いや、この際手段を選んでる暇は無い!

―1時間後、来栖川電工 研究室

「やっほ〜主任! 私やっぱりこの企画参加するわ、スポンサーだしね」
「…そうですか、それはそれは…」
「みんなは集まってる?」
「柳川さん達がまだのようですが…」
「そう、じゃあ他のみんなと顔合わせ済ませておいた方がいいかもね、浩之行きましょ♪」
「……フゥ」
オッサンは、綾香が部屋を出た後、一際大きな溜息をついた。
「どうしたんだ? オッサン」
「いやね…君は彼女をどう思うかね?」
「ワガママなお嬢様」
「まさにその通りだ」
どうやら、俺とこのオッサンは気が合いそうだ。

A もう少しオッサンと話をする
B 綾香についていく
814名無しさんだよもん:02/08/13 16:41 ID:UXlsPE3G
B、で計画の詳しい説明を期待。
815名無しさんだよもん:02/08/13 16:51 ID:SuUoU6hw
「じゃあなオッサン」
俺は研究員らしいオッサンと別れ、綾香に付いて行くことにした。
「まぁ、向こうでまた会えると思いますが…」

―研究室 廊下

「おい綾香、俺は一体どんな仕事をするんだ?」
「うー…ん、簡潔に言うとボディーガードみたいなものね」
「ボディーガード?」
もっと悲惨な仕事かと思ったら、案外普通の仕事だな…
しかし、一体誰の?
先輩か? いや、違うな…だってセバスがいるもんな…
綾香は自分の身は自分で守れるだろうし…
「誰を守るんだ?」
「翼人・神奈備命及びその側近の裏葉と柳也よ」
「ハァ? そりゃ誰だ?」
聞いたこと無い名前だな、俺のクラスにそんな奴いたか?
てか、どんな奴なんだよ…
「それについては俺が説明しよう」
そう声をかけてきたのは…

A 国崎
B 健太郎
C 柳川
D 高槻
816名無しさんだよもん:02/08/13 16:54 ID:Ig6vXFr/
B
817柳川サイド:02/08/13 17:04 ID:bSUYrDY8
『……彼女を救う方法が、一つだけある』
「!?」
 ヤツの目の色が変わる。こちらに猛然と駆けより、俺を立ちあがらせる。
「なんだと……? 教えろ! どうするんだ! その方法は!?」
『その前に……』
 右手に力を込めて、
 ドガッ!
 俺は国崎のツラを思いきり殴りつけた。
『とりあえず、水を一杯もらいたいところだ』

 俺たちは近くの自動販売機まで行き、俺はコーヒーを買った。
 今回はおごらない。自然、金がない国崎は何も飲めない。
「時間移動……?」
 国崎が思いっっっっっきり不安そうな顔をする。
「……すまん、どうやら俺が強く殴りすぎたみたいだな。責任とって、病院まで……」
 ……それが普通の反応だよなぁ。
『俺は正気だ。実はこの方法、神奈の死に立ち合わせた別の奴が提案方法でな。
 ……俺自身、かなり不安なんだが。今はこれに賭けるしかない。一応今度の日曜日行くんだが…・・・
 お前も、来るか?』
「……可能性は、それしかないんだろう?」
『では、決まりだ。お前もついて来い』
818浩之サイド:02/08/13 17:07 ID:bSUYrDY8
「誰だ? アンタ」
「今回のプロジェクトにおける文献担当、宮田健太郎です。よろしく」
「はぁ……」
 見た感じただのとっぽい兄ちゃんだが……それは俺も同じか。
「簡単に説明しますと、『現在』においてとある少女が死んでしまいました。彼女を蘇らせることはできません。
 ならば、『死なない』ようにすればいい。それが今回のプロジェクトの概要です」
「……スマン、何が何だかわからん」
「要するに、現在では救えないけど過去なら救える。そういう風に考えれば間違ってはいません」
「はぁ……」
 よくわからんが……
「んで綾香、俺は戦うのか?」
「そうなるわね。平安時代のお侍さん相手に」
 ……と、その時、向こうから研究員のオッサンが歩いてきた。
「……今、話を伺ったのですが……」
「あら主任、どうしたの?」
「……綾香お嬢様、あなたは一体何人ぐらいの規模で過去へ行くおつもりですか?」
「……今回のプロジェクトの中心人物全員? 人数は多い方がいいでしょ?」
「あーいや、その……」
 主任はとても困った様子で、
「タイムマシンは……二人乗りです……」
 とだけ言った。

A 柳川視点で
B 浩之視点で
C 日曜日まで進める
819名無しさんだよもん:02/08/13 17:31 ID:CCFdmuft
Bかな
820名無しさんだよもん:02/08/13 17:37 ID:SuUoU6hw
「主任…何考えてるのよアンタ…」
「は、何を考えてると言われましても…」
「二人乗り!? ショボ!! 冗談じゃないわ!!
 この私が今月のお小遣い半分も出費したのにそんなのしか作れないワケ!?」
「いえ…あの…ですが……」
綾香はものすごい剣幕で研究員のオッサンに詰め寄っている。
おいおい綾香…オッサン泣きそうだぞ…
「拡張しなさい」
「は、はいぃ?」
「今月のお小遣い、全部出費して、貯金もちょっぴり下ろすからすぐに拡張工事に取り掛かって」
「いえ…あの……しかし…」
「何か文句あるのわけ?」
「い、いいいいいいえっ!! 滅相も無い!」
オッサンはビビって声が振るえている…情けない…
つか、綾香ってやっぱりワガママお嬢様だよな。
「いいわ、じゃあ搭乗人数を…」

A 4人までにしなさい
B 5人程度は余裕よね?
C 6人、最低でもこれくらい乗せなさい
D 7人くらいを目標に取り掛かって
821名無しさんだよもん:02/08/13 17:39 ID:bSUYrDY8
「……二人乗り? 主任、何を言っているの?」
「ですから、タイムマシンは二人乗り、だと申しております。過去に行けるのは二人だけです」
 珍しく綾香が狼狽している。
「ちょ、ちょっと! そんなの聞いてないわよ!」
「聞かれておりませんでしたので。一応、報告書には書いておきましたが?」
「綾香……」
「あんな字の多いもの! タイトルだけに決まってるでしょ!」
 ま、これで俺も危ない目にあわずにすむか。
「参ったわね……これじゃあ、過去に行けるのは浩之と私だけじゃない……」
 っておいコラ。ツッコもうとした俺だが
「それはダメです!」
 健太郎がピシャリと言った。
「過去への席は既に一つ埋まっています。日曜日ここに来る……柳川さん。彼は必ず神奈に会わねばなりません!」
「………」
 おお、凄いぞこの男。綾香を黙らせた。てか、柳川って誰だ?
「柳川裕也……今回のプロジェクトの最重要人物の一人……」
 よくわからんが、大事な人間らしいな。ま、いっか。俺には関係ねえや。

 その後、研究室内はヒマそうな綾香、忙しそうにマシンに取りかかるおっさん、古い本を調べている健太郎という配置になった。
 さて、俺はどうするか。

A 綾香の相手をする。
B 健太郎のところに行ってみる。
C おっさんの様子を見てみる。
D 机の上に放置してある書類の束を読む。
E 寝るか(柳川視点、あるいは日曜日へ)
822名無しさんだよもん:02/08/13 17:39 ID:bSUYrDY8
あうう…………
823名無しさんだよもん:02/08/13 17:41 ID:CCFdmuft
>>822
ドンマイ。

で、さっき選択したから次の人どうぞ。
824名無しさんだよもん:02/08/13 17:45 ID:SuXdM33+
Cだな
825名無しさんだよもん:02/08/13 17:52 ID:bSUYrDY8
「6人。最低でもこのくらいは乗せなさい」
「はい、はい……努力はしますよ。努力は、ね」
 おっさんはしぶしぶマシンの調整に戻っていった。

 その後、研究室内はヒマそうな綾香、忙しそうにマシンに取りかかるおっさん、古い本を調べている健太郎という配置になった。
 さて、俺はどうするか。

A 綾香の相手をする。
B 健太郎のところに行ってみる。
C おっさんの様子を見てみる。
D 机の上に放置してある書類の束を読む。
E 寝るか(柳川視点、あるいは日曜日へ)
826名無しさんだよもん:02/08/13 17:54 ID:SuUoU6hw
「六人、最低でもこれくらい乗せなさい」
「ろ、六人っ!?」
オッサンの声が裏返る。きっと、ものすごい大変なことなんだろうな。
「ホラホラどうしたの? サッサと取り掛からないと日曜までに間に合わないわよ?」
「お嬢様…あなたは鬼です」
オッサンは最後にグスンと鼻をすすり、研究室のほうへ走り去っていった…
「さて。これで時間移動できる人数が増えたわね」
「綾香、お前…罪悪感とか無いのか?」
「え? なんで?」
オッサン…あとでリポD差し入れに持って行ってやるからな…
「それよりさぁ、乗組員なんだけどぉ〜私と浩之は確実でしょ?
 それから帰りの時間移動の出力にスフィーちゃんが必要だし、
 時間移動の演算とかにセリオも必要よね〜、あ! 姉さんも連れて行こうかな〜」
「おいおい待ってくれよ…こっちの枠も用意してくれ」
声をかけたのは健太郎だった。
ふーん、綾香に物言いとはなかなか骨のある奴だな。
「うー…ん、アンタの関係者は、何人乗せるつもり?」
「え? そ、そうだなぁ…」

A 2人!
B 3人くらいは…
C あの…できれば4人ほど…
D ご……ご、5人とか…
827名無しさんだよもん:02/08/13 17:54 ID:SuUoU6hw
(゚д゚)ポカーン
828名無しさんだよもん:02/08/13 17:57 ID:Qp5Qa5o1
Dかな。なんだろ?
829名無しさんだよもん:02/08/13 17:58 ID:v3J+LPbn
>>827
ドンマイ。
なんつーか書く権利の為の熾烈な争いが(w

で、俺は前の前(ry
830名無しさんだよもん:02/08/13 18:03 ID:SuUoU6hw
「なんだこの書類の束は…」
俺は机の上に散らかっている書類の束に目を通した。

そこには、円盤状の土台の上にらせん状に張り出したドリルのようなモンが付いた代物の絵だった。
「なんだこりゃ?」
俺が思わず疑問の声を発したその時、オッサンが近づいてきた。
「ああ、これですか? これはこれからあなた達が乗る時間移動装置です。
 いいですか? まず、この円盤状の床から強力な磁場フィールドを形成し、
 このらせん式ブースターから魔力を注入、磁場フィールドと融合させ…
 ………光学による……反射で…………のシステムを応用し、……ちなみにNASAでは、
 ……と、いうわけでめでたく時間移動ができると。分かりましたか?」

A シラネーヨ
B 理解した
C 忙しくなってきたな、俺も手伝おうか?
831名無しさんだよもん:02/08/13 18:03 ID:bSUYrDY8
 ん? なんだこりゃ?
 俺は近くの机の上に散乱していた書類の束を手に取ると、パラパラとめくり始めた。
「絶対座標固定によるタイムシフトの可能性……
 ワームホールを利用した四次元空間を解してのワープ……
 超新星爆発エネルギーの利用……」
 SFでしかお目にかかれないような単語がビシバシと羅列されていた。見るだけで頭が痛くなる。
「絵はないのか……絵は……!」
 パラパラとめくり続ける。すると、一人の可愛い女の子の肖像ががあった。
「お、これは……純正の大和撫子。俺の周りにはいないタイプだよな〜……さてさて、お名前は……」
『S級重要人物:神奈備命』
「……フッフッフ……そうかこの子が救出相手か。浩之ちゃん、チャ〜〜〜〜ンスッ♪」
(神奈に対する浩之の情欲+1)

さぁてと、次はどうすっかな。

A 綾香の相手をする。
B 健太郎のところに行ってみる。
C おっさんの様子を見てみる。
D 寝るか(柳川視点、あるいは日曜日へ)
832名無しさんだよもん:02/08/13 18:04 ID:YWgDjOmq
あんたらマジでケコーン汁
833名無しさんだよもん:02/08/13 18:07 ID:v3J+LPbn
なんか此処までケコーンするともったいないな(w
順番決めとく?(w
まぁ速い順でいいと思うけど。
834名無しさんだよもん:02/08/13 18:10 ID:bSUYrDY8
いや、俺が降りる。
何とかして後日談はスマートに片付けようと書いてたけど、ここまで来るともう無理っぽい。
どう考えても柳川物語平安編が始まってしまいそうだ。東鳩キャラを巻きこんで。

あとは頑張ってくれ。
835名無しさんだよもん:02/08/13 18:20 ID:v3J+LPbn
まぁ後日談と言う形で新しい物語が始まったって感じかね。
たまにはこういう新話への移行もいいかと。無理にまとめる事は無いし。

で、誰も選ばないようなのでB。
836名無しさんだよもん:02/08/13 18:38 ID:SuUoU6hw
「理解した」
俺は適当にそう言った
「本当かい!? すごいなぁ…
 こんな大雑把な説明で把握できるなんて、君には科学の才能があるかもしれないね」
「いやぁ…」
しかし、オッサンは何故か嬉しそうだ。
綾香にコキ使われているオッサンとは思えないほど目を輝かせている。
「君、将来ここで私の助手として働かないかい?」
「えっ?」
「君が卒業するまでここのポストをひとつ空けておくよ…
 さて、未来の助手にいいとこ見せておこうかな…」
そういうとオッチャンは再びマシンの方へ歩いていった。
「小娘め、俺の実力を見せてやる」とか、ブツブツ言いながら…
なるほど、お仕事って大変なんだな。

それにしても…はぁ、もうやること無いなぁ…
何か新しい刺激が欲しいもんだ、もっとこう…

バン!!

タイミング良く研究室の扉が開き、何者かが入ってきた。
その人物は…

A ピンク色の髪の女の子
B セリオ
C 何かの資材を満載したカート
D 見知らぬ女の子
837名無しさんだよもん:02/08/13 19:39 ID:69ulq8Cc
A
838名無しさんだよもん:02/08/13 20:29 ID:0P/rfMGC
研究室に入ってきたのはピンク色の髪の女の子…いや、女性と言ったほうがいいかもしれない。
年齢は二十歳くらいか? それにしても…ゴクッ。イイ胸してんなぁ〜
しっかし、こんないい女が研究室に何の用なんだ?
オッサンの女か? いや、彼女はオッサンの横を素通りてこっちへ向かってくる。
…もしかして、俺とか?
しかし、俺の淡い期待は見事に打ち砕かれた。
「けんたろ☆ まだ読んでるの? それ」
「ん? ああスフィー、来てたのか。まぁ、この文献には1000年前、
 神奈に関わる事件事故の全てが書き記されてあるからさ、暗記しても損は無いと思ってさ」
「何ぃい!? その人、健太郎の女だったのかぁ!?」
「お、女じゃねーよ! コイツはタダの居候で―――」
「えへへー、初めまして☆ わたしはスフィー。魔法使いよ! ヨロシクね」
「へぇ、そうかー魔法使いかー」
「…それだけ? なんで驚かないの??」
スフィーは怪訝そうな顔で問い掛ける。
「いや…もう超能力とか黒魔術とか嫌っていうくらい見てきたからあんまり興味が沸かない」
俺は自称魔法使いを軽くあしらう。
もうこういうSFオカルト系はお腹いっぱい。
「……けんたろ、コイツ嫌い」
「嫌いも何も、これから一緒に時間移動する仲間なんだから仲良くしろ」
「ちぇー」
「…おい綾香、この人も同行するのか?」
「そうよ。帰りの時間移動の出力の確保にはスフィーちゃんの魔力が必要なの」
「か、勘弁してくれよ…」
このバイト、ロクなメンバーがいないな…

A その頃、柳川と国崎達は…
B その頃、学校では…
C その頃、柏木家では…
D そして…翌日
839名無しさんだよもん:02/08/13 20:47 ID:qvkTnq+a
A
840名無しさんだよもん:02/08/13 20:49 ID:gFu2TS8g
C
841名無しさんだよもん:02/08/13 21:55 ID:HMcNb4mv
とりあえず、一気に進んでますね〜
うちの掲示板で、いくつか必要そうなスレを立ててみました。
……一部不必要なものもあるけどw


で、もう一つですが、
後日談が始まる前のところまでで切った方が良くないですか?
あまりにも長くなってきたんで。
出来ればタイトルも誰かつけて頂けるとありがたいです。
まとめ作業に入ろうかなと思ってるんで。


http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
842名無しさんだよもん:02/08/13 22:25 ID:HFhTJ9Wk
 ……キッ
 小さい音を立て、車が止まる。
『……ここでいいのか?』
「ああ」
 助手席から銀髪の男が降り立つ。
『安いホテルくらい紹介してやるが……』
「いや、俺はこのテの場所が生に合ってるんだ」
『ま、無理は言わないがな』
 ここは町外れの廃線になった駅。国崎が寝泊りしているという場所だ。
『じゃあな、明日の朝、俺は迎えに来る。準備しておけ』
「ああ、わかっているよ」
 言うと、柳川はエンジンを吹かし、街の中心部へと車を走らせた。
 途中、駅の方向へ行く少女二人組みの姿があったが、気にしなかった。
(さて……今回の神奈救出計画、誰に話すか……それとも話さないか……)

A 生徒組には話す。
B 柏木家には話す。
C 島に行った全員に話す。
D 誰にも話さない。
843名無しさんだよもん:02/08/13 22:27 ID:YWgDjOmq
D
844名無しさんだよもん:02/08/13 22:30 ID:HFhTJ9Wk
 ……いや、今回は誰にも話さないでおこう。
 どんな危険な目に遭うかもわからない。ならば、なるべく人数は少ない方がいい。

 柳川は決意を固めると、一路自分の家へと車を走らせた。
 今の彼に、もはや迷いはない。

A 日曜日まで進める。
B ちょっと国崎の様子を見る。
845名無しさんだよもん:02/08/13 22:57 ID:PwdWw0aj
bbb
846名無しさんだよもん:02/08/13 23:13 ID:HFhTJ9Wk
 この日が……とうとうこの日が……来た……
 我が血族が千年に渡り探しつづけてきた空の少女……「神奈」。
 とうとう俺はその眼前に迫ることができた。
 ……お袋、俺は……俺は俺たちの思いを遂げることが出来るのか?
 観鈴……俺は……俺はお前を救うことができるのか? お前を捨てた俺だが、お前を救うことができるのか?

 暗い駅校舎の中、朽ちかけたベンチに座り、国崎はこれまでのことを思い返していた。

 思えば、全てはこの時のためにあったのか。
 千年。長かった。だが、とうとう俺の旅も……終わる。

「こんにちはー」
「おーう、遊びに来たぞー!」
 埃を被ったドアを開け、2人の少女が校舎内に入ってくる。
「今日もご飯もってきま……」
 国崎がゆっくりと顔を上げ、美凪と目が合う。
「ヒッ!」
 瞬間、美凪の背筋は凍りつき、手に持っていたナベを落しかける……が、ちょうどいい場所にみちるがいたため、
 彼女の頭にぶつかるにとどまった。
 ゴ ツ ン !
「うにゅ〜〜〜〜……みなぎ、いたい………」
「ご、ごめんなさいみちる……」
「……2人とも、どうした……」
「あの……お邪魔だったで、しょうか」
「いや……」
 そして、国崎はいつもの顔に戻った。
「おっ、メシかうまそうだな。ん? 今日はお米券はないのか?」
「おーう、シャボン玉やるぞー!」
「はっ、ちったあうまくなったか?」
「ばかにするなー!」
847名無しさんだよもん:02/08/13 23:15 ID:HFhTJ9Wk
 千年の旅人は知っていた。
 日常は、日常であるゆえ、大切であると。
 それがいかにかけがえのないものであるかを。
 彼は明日、非日常の中へと飛びこむ。

 千年の総決算を。

 よって、謳歌する。
 最後の日常を。

A 美凪とみちると、日常を過ごす。
B 絆を深める。
C 観鈴を思い出す。
848名無しさんだよもん:02/08/13 23:15 ID:gFu2TS8g
Bで。
849名無しさんだよもん:02/08/13 23:33 ID:HFhTJ9Wk
「では失礼します……」
「おーう、また来てやるぞー」
「ああ、いつでも来い……」
 既に空は暗くなっている。
 そんな中、美凪とみちるは駅舎を出た。
 人気(ひとけ)の無い道を二人で歩く。だが、美凪がはたと足を止めた。
「うにゅ? どうした? みなぎ」
「みちる……今日は先に帰って……」
 みちるは美凪の目を見つめた。普段なら不平の一つや二つ言うところではあるが、
 そこに浮かぶ本気の色を見て、何も言えなくなった。
「わかった……みなぎ、気をつけて」
「みちるこそ」
 その笑みに、みちるは昔絵本で読んだ女神さまか菩薩の面影を連想した。

 キイ……
 わずかに軋む音をたて、扉が開く。
 中を覗きこむと、国崎が目をつむり、さながら瞑想しているような状態で座っていた。
(やっぱり……)
 美凪の「なんとなく」な予感。
 それは今、彼女の中で「確信」に変わった。
 スルリ……
 上着を一枚脱ぎ捨て、国崎に歩み寄る。
 まだ、彼は気がつかない。
 パチッ……
 スカートのホックを外す。……彼が、目を開いた。
(あなたは、行ってしまわれるのですね)
 言葉に出したのかどうかはわからない。だが、確実に国崎には伝わった。
(ああ。明日、千年の総決算がある)
 美凪には細かいことは何もわからない。
 しかし、「国崎が行ってしまう」その事実だけで十分だった。
850名無しさんだよもん:02/08/13 23:36 ID:HFhTJ9Wk
 プチッ
 ブラジャーを外す。白い乳房があらわになる。
「美凪、どういう……」
「止めることは……できない……でしょう……?」
「……ああ。俺は行く」
「なら……」
 美凪は、国崎に抱きついた。
「あなたを、私にください。私に、あなたを刻んでください」
「美凪……」

 ………国崎はそれに答えた。
 そして朝が来る。

『おい国崎! さっさと行くぞ!』
 廃駅の前で柳川が車のクラクションを鳴らす。
「うるさいな! 今行く!」
 少し寝坊してしまった国崎だが、準備にそう時間はかからない。
 自分の体と、それを包む衣服、祖先の力がこもった人形。
 そして……
「……お気をつけて」
「ああ」
 出会った人々の思い。それだけがあれば十分だった。

『おい、あの駅の前にいる女……お前の知り合いか?』
 オープンカーゆえ、風を顔に受けながら、柳川は国崎に問うた。
「ああ……俺の……」
 国崎は一度、駅舎の前に佇むその姿に視線を送る。
「……俺の、彼女だ」
A このまま柳川&国崎視点で
B 研究所視点へ
851名無しさんだよもん:02/08/13 23:36 ID:YEOzrldh
Aで
852名無しさんだよもん:02/08/13 23:49 ID:Y6HXeEWG
「で? これからどこへ行くんだ?」
「…来栖川電工の研究所だ。健太郎とその友人達が時空移動を可能にする
 装置を完備させて待っているはずだ」
「ほう、タイムスリップするのは俺達2人だけか?」
「いや…コブ付きだ。演算処理用のメイドロボと、
 自称魔法使い…あとは道楽目的の観光客数人を乗せるそうだ」
柳川は苦虫を噛み潰したような顔で言った。
彼にとって、自分と国崎以外の連中は足手まといに見えるのだろう。
「まぁ、チャンスがあるだけまだマシなほうだろ」
国崎はシートを倒し、眠りについた。

―数時間後 来栖川電工 研究室

「ここが来栖川電工の研究所か」
「ああ、随分と散らかってるがな」
「いやいや、こっちも急遽増設工事に取り掛かったものですから…」
散乱する鉄くずをホウキではきながら研究員らしき男が答えた。
奥には女が三人、男が三人…うち、見知った顔は健太郎とスフィーだけだ。
どうする?

A とりあえず、他のメンバーに自己紹介
B 興味無い、概要を聞いてから早速仕事にかかる
C 誰かに尾行されている気がする…
853名無しさんだよもん:02/08/13 23:56 ID:qvkTnq+a
A
854名無しさんだよもん:02/08/14 00:02 ID:gXvpP0CE
 部屋の中には、見覚えのない顔の若い男女、そして数々の研究員。
『あなたが柳川さんね。初めまして。私は来栖川綾香。今回のプロジェクトのスポンサーをしています。
 こっちは藤田浩之。参加者の一人です』
「ウイっす」
 女の自己紹介、そして男の紹介。
 そうか。この女の子は来栖川の……
『俺は柳川裕也。こっちは……国崎往人』
「そうそう柳川さん、さっきからずっと気になってたんだけど、その人は誰なの?」
 スフィーが口をはさむ。
『こいつは……』
 柳川が紹介する前に国崎が自ら一歩、前に進み出た。
「俺は法術師、国崎往人。俺の先祖の名は……柳也、そして、裏葉」
「「えええええええっっっっ!!!???」」
 室内が一気に騒がしくなる。
「俺たち一族は千年に渡り、神奈を探してきた。今回の計画、俺も参加したい。いや、意地でも参加する」
「そ、それは構わないけど……」
855名無しさんだよもん:02/08/14 00:03 ID:gXvpP0CE

 そして、俺はある程度の状況を聞いた。
 ……だが、俺はやはり納得できない。
『綾香、浩之。お前たちは来るな。今回の旅は危険なんだ』
「な……なんですって!?」
「いや、俺は別に構わないんだけども」
「冗談じゃないわよ! 私はスポンサーなのよ? お金を出したのは私なのよ!?」
『金を出したのが誰であろうと関係ない。お前たちだけが安全だとでも思っているのか?』
「わ、私だってエクストリームのチャ……」
 ブオッ!
 瞬間、綾香の目の前1mmに柳川の拳があった。
『実戦では誰も待ってはくれない。いつ始まるかもわからない。お嬢様のたしなみ武道程度で付いてこられては……
 こっちが迷惑だ』
 ギリ……
 奥歯をかみ締める綾香。だが、反論できない。
『上限は6人か。そうだな。俺、国崎、スフィー、メイドロボは最低限必要として……あと二つ。
 誰にするか。いや、人数が増えるとそれだけ行動に制約がつく。俺たちだけでいくか……』

A 俺たちだけ
B あと一人か二人、連れていく。
856名無しさんだよもん:02/08/14 00:04 ID:Wa29uuaD
A
857名無しさんだよもん:02/08/14 00:11 ID:IS5fQ5pK
「俺達だけで行く、他はいらん。足手まといだ」
きびすを返して去ろうとしたその時、
「……ふざけないで」
綾香が俺達に歩み寄った。
「アンタ達にも都合があるのかもしれないけど、
 そう勝手に決められるのって嫌なのよね」
「………」
「いい? このプロジェクトはアンタ達の為にあるわけじゃないのよ、
 1000年前の、神奈の為のプロジェクト…そして、それを作ったのはここにいるみんななのよ」
他のメンバーも怪訝そうに俺達を見ている…健太郎まで。

「……それで?」
「これからは、勝手な行動…言動は慎んでもらえないかしら?」
俺の答えは…

A うるさい
B 分かった
858名無しさんだよもん:02/08/14 00:13 ID:gvnj09qU
A
859名無しさんだよもん:02/08/14 00:14 ID:zi8AmRgc
Aで!
860名無しさんだよもん:02/08/14 00:17 ID:gXvpP0CE
「うるさい黙れ。ワガママは来栖川の連中だけに言うんだな。今回は遊びとはわけが違うんだ」
 俺はそれだけ吐き捨てると、各員へと指示をおくる。
「……!」
 綾香はショックを受けた顔をしている。所詮お嬢様育ち。怒られたことなどほとんどないのだろう。
『スフィー、そこのメイドロボ、乗れ』
 だが、ロボは動かない。
『どうした? メイドロボ』
「……セリオ、です」
 ん?
「私の名前は、HMX-13 SERIO です。私を呼ぶときは『セリオ』と及びください」
『……わかったわかった。乗れ、セリオ』
「了解しました柳川さま」
「待ちなさい!」
 綾香が叫ぶ。
「このマシンの所有権は私にあるわ! 私も同行させなさい! さもないと……使用許可を剥奪します!」
 ……ワガママお嬢様め!
「もういい加減にしろよ、綾香……」
 浩之も辟易顔だ。
『黙れ。このマシンが誰のものであろうと関係ない。俺たちはいかなければならない。
 そんなに過去に行きたいなら、これが終わった後、どこへでも、いくらでもいくがいい。
 今は俺たちが……使わせてもらう! 行け! スフィー、セリオ!』
「オッケ〜ィ!」
「イエス・マイマスター」
861名無しさんだよもん:02/08/14 00:18 ID:gXvpP0CE
 スフィーが体に力を込めると、辺りがボウッと光り始める。
 そして、その光は彼女の体に収束し、さらに動力源と思われる機会へと流れ込む。
 その間にも、セリオはコントロールパネルに向かい、目にもとまらぬスピードで演算を続ける。
「……柳川君、これだけは行っておくよ。過去の出来事には可能な限り関わるべきではない。
 それ自体は大した事がなくても、それが未来へと与える影響は計り知れない」
 主任の言葉……
『わかりましたっ!』
「いくよ! 柳川さん!」
「タイムシフト、五秒前。5,4,3,2,1……」
「待ちなさ……!」
 綾香の叫び。だが遅い。

「ゼロ」

セリオの言葉の瞬間、脳味噌をシェイクされるような感覚が俺を襲い、抵抗する間もなく気を失った。

そして、目を覚ました時。

A 無事、神奈が襲われてる真っ最中のところにたどり着けた。
B 少し時間が早かった。
B メンバーが足りなかった。
862名無しさんだよもん:02/08/14 00:19 ID:4H0I7bDI
メンバ足りないよ
863名無しさんだよもん:02/08/14 00:21 ID:Wa29uuaD
A
864名無しさんだよもん:02/08/14 00:22 ID:IS5fQ5pK
ドシン!!
シュウウウウウウウ…
「あのさぁ、このマシン6人乗りなの。六人以上でも未満でもダメなの」
「クソッ!!」
「システムエラー、システムエラー」
「あーあ、セリオのシステムイカれちゃったじゃない…」

A 諦めて従う
B 泣き喚いてもう一回動かしてもらえるようお願いする
C とりあえず、飯でも食べて雑談する
865名無しさんだよもん:02/08/14 00:22 ID:gXvpP0CE
>>862


動力源のスフィー
演算処理のセリオ
指揮官の柳川
鍵となる国崎

この四人でよいのでは?
866名無しさんだよもん:02/08/14 00:23 ID:mQH0taZN
>>862のは、>>861にBが二つあるから下のメンバー足りないを選択したでいいのかな?
867名無しさんだよもん:02/08/14 00:24 ID:gXvpP0CE
あ、しまった。打ち間違えた。

スマソ……
868名無しさんだよもん:02/08/14 00:24 ID:knnlhTNl
てか、落ち着け
869名無しさんだよもん:02/08/14 00:27 ID:zi8AmRgc
えっと確認

>>861のB メンバーが足りなかった。 でOK?
870名無しさんだよもん:02/08/14 00:27 ID:gXvpP0CE
『ツゥーーーーッ……』
 目を覚ますと、そこは森の中だった。
 辺りの草は焼け焦げ、土が露出している。
 そして見まわしたとき、俺は気がついた。

A みんながいない……! どこへ行った……というより、俺がはぐれたのか?
B セリオがいない! マシンの操作ができない!
C スフィーがいない! エネルギーが!
D 国崎がいない! 重要人物なのに!
871名無しさんだよもん:02/08/14 00:28 ID:eJdfwiEM
メンバー足りなくて失敗したんだろ?
872名無しさんだよもん:02/08/14 00:28 ID:tp03WjGM
A
873名無しさんだよもん:02/08/14 00:28 ID:gXvpP0CE
ごめん。

おちけつ、自分。
874名無しさんだよもん:02/08/14 00:29 ID:gvnj09qU
約一名暴走し過ぎ
875名無しさんだよもん:02/08/14 00:29 ID:tp03WjGM
>>865以外に絶対必須なキャラが居るのか?
876名無しさんだよもん:02/08/14 00:30 ID:BlBaY6ja
>>871
ああ、そう言う意味だったのか。
864は誤爆ッつーか意味不明だと思ってた。
てか、捻った受け取り方だな。
877名無しさんだよもん:02/08/14 00:32 ID:IS5fQ5pK
「わかった、従おう」
「オッケー。じゃあセリオの修理とマシンのメンテでマル一日かかるわ、
 それまで、仮眠室で寝てるといいわ」
「ああ」
「それと、あんたの可愛い生徒と柏木家のみんなには全部バラしたわ。もうじきみんな来るわよ」

A なんだと!?
B …そうか、やはり悪い子とはできんな
C ウソだろ?
878名無しさんだよもん:02/08/14 00:34 ID:zi8AmRgc
Aで。

×悪い子と
○悪い事

ですね。
879名無しさんだよもん:02/08/14 00:34 ID:gXvpP0CE
なあ……IS5fQ5pK氏よ……もうあきらめたらどうだ?
俺も、あんたも、綾香たちを連れていく機会は何度も作った。
けど、選択者方は拒否した。
それでいいんじゃないか?
880名無しさんだよもん:02/08/14 00:35 ID:wxAky6i7
Aで
881名無しさんだよもん:02/08/14 00:36 ID:IS5fQ5pK
「なんだと!?」
俺は一気に頭に血がのぼった。
「アンタ…ハジけ過ぎよ。最近、人と触れ合ってないでしょ?
 このプロジェクトはメンタル面の管理も大事よ。ゆっくり休んで、
 大事な人と触れ合いなさい」
「くっ…」
俺は何も言えず仮眠室へ向かった。
そこにいたのは…

A 生徒たちだった
B 浩之と健太郎だった
C 知らないじいさんだった
882名無しさんだよもん:02/08/14 00:37 ID:vLAEOwjT
Cだろう
883名無しさんだよもん:02/08/14 00:43 ID:IS5fQ5pK
「じいさん、何の用だ?」
誰だ? さっき研究室で見たような気もするが。
「初めまして、私は長瀬源之助という者です」
「で?」
「私もこの計画に参加いたしましてな、魔術出力を任されました」
「それで?」
「あなたは…何をそんなに恐れているのです?」
「俺が恐れているだと?」
妙なことを言うじいさんだ。
「ええ、恐れていますとも…恐れで、心がナイフのように鋭くなっています。
 あなたの心は、もっと包容力のある、柔らかい心なのではないですか?」

妙なじいさんの言い草…俺の答えは…

A そうかも知れないな
B そんなことない
C …さあな
884名無しさんだよもん:02/08/14 00:43 ID:zi8AmRgc
まあ正直、この4人以外連れて行く必要性は無さそうだし……
そろそろ私も書こうかな
885名無しさんだよもん:02/08/14 00:43 ID:mQH0taZN
886名無しさんだよもん:02/08/14 00:45 ID:pgqDvTlp
ID:gXvpPOCE、こわいよー
887名無しさんだよもん:02/08/14 00:46 ID:4TUKNDsT
そこにいたのは背中に甲羅をしょった
サングラスをかけた禿げたじいさんだった。

おお、待っておったぞ。
ワシの名は亀仙人。
ワシが1000年の間探していた物を持ってきてくれたか?

A 持ってきた
B 何じゃそりゃ
888名無しさんだよもん:02/08/14 00:47 ID:gXvpP0CE
>>886
スマン、自分でもなかなか落ち着けない。
何が怖いのか教えてもらえないか?
889名無しさんだよもん:02/08/14 00:49 ID:BlBaY6ja
書き手のエゴのぶつかり合いっすね。
まさにカオス、と言ってみる。
890名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:IS5fQ5pK
「そうかも知れないな」
「そうでしょう…あなたの心は本来、柔らかなのです。
 他の人達にも気を配り、そうやって柔和な態度で接した方がいいでしょう」
「…かもな」
何故かこのじいさんと話していると顔が綻んできた。
俺は、久しぶりに笑ったような気がした。

途端に、外が騒がしくなってきた。
「おやおや、どうやらお客さんのようですよ」
じいさんはそそくさと仮眠室から出ていった。それと入れ替わりに入ってた人物…
がばっ!!
その直後、その人は俺に抱きついてきた…

その人は…

A みさき君だった
B 初音ちゃんだった
C 舞だった
891名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:cHbIUzXw
リアライズ(仮)?
892名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:cHbIUzXw
っとB
893名無しさんだよもん:02/08/14 00:52 ID:gpjdAS1t
面目躍如Bで
894名無しさんだよもん:02/08/14 00:52 ID:gXvpP0CE
少なくとも俺は選択者さんの意図を可能な限り汲み取った上、自分の話を書こうとしたんだが……
他のメンバーに関しては、>>842で一人で(正確には国崎とだけで)行くことを選んでるし、
>>855>>857で綾香の同行に関しては選択者側が拒否している。

だから、多少無理にでも強行発進しようとしたのだが?
ヘタに時間かけるとまた選択権のない選択肢を出されそうだから。

まあいい、しばらく隠れよう。
895名無しさんだよもん:02/08/14 00:55 ID:U40hEDlw
>>894
皆の性格が大いに豹変して別の人みたい…
このスレのルールは守ってるかも知れないが、
SSとしては失格だぞ
896名無しさんだよもん:02/08/14 00:58 ID:gXvpP0CE
そういうことか……わかった。
反省する。
強引すぎたか。
897名無しさんだよもん:02/08/14 01:02 ID:gpjdAS1t
なんか、後日談が始まってから腑に落ちない。色々。
898名無しさんだよもん:02/08/14 01:04 ID:BlBaY6ja
でも、確かに綾香を連れてくくだりはやけにくどいような。
ドラクエの拒否不可選択でもやらされてる気分。
899名無しさんだよもん:02/08/14 01:08 ID:qAdXMtr+
まさに書き手同士のエゴのぶつかり合い…
900名無しさんだよもん:02/08/14 01:12 ID:knnlhTNl
てか、考えてみれば国崎、シリーズ初の濡れ場じゃんw
901名無しさんだよもん:02/08/14 01:14 ID:gvnj09qU
祝・国崎童貞卒業(w
902名無しさんだよもん:02/08/14 01:22 ID:2W2e1vbd
やはり国崎は最高だな。

ところで、>>890のBが最後なのか?
903名無しさんだよもん:02/08/14 01:40 ID:WyFqBFsu
>902
そこからだな。

あと、そろそろ新スレの季節。
「950が立てる」でいいのかな?
904名無しさんだよもん:02/08/14 01:59 ID:pgqDvTlp
>>903
そうだね、いつも通りいこうか。次スレはどのキャラが出るんだろう

まあ、書き手さんもあんまり争わないでマターリいこうや。
最近のココは怖いよ。
905名無しさんだよもん:02/08/14 02:41 ID:NrTYYkwc
 がしっ!
 その時、俺は誰かに抱きつかれた。振りかえった俺が見たものは
『は、初音ちゃん!?』
「柳川さん、やっと見つけた……一人でいっちゃうんだもん」
 初音ちゃんは非難のこもった視線を俺にぶつける。
『ご、ごめんよ初音ちゃん、でも今回の旅はとても危険なんだ……』
「危険なんて……」
 にっこりと微笑みながら、
「いつものことじゃない♪」
 ……はい。確かにそうですね。
「というわけで、今回の話、私ものら……ってきゃっ!」
 突如、初音ちゃんが俺から引き剥がされた。代わりに抱きついてきたのは舞だ。
「先生……やっと会えた……」
『ま、舞……』
906名無しさんだよもん:02/08/14 02:42 ID:NrTYYkwc
「先生と私はいくつもの修羅場を潜りぬけてきた、言わば一心同体……私を誘わないなんてふぐっ!?」
 突如、舞が倒れた。代わりに抱きついてきたのは、舞にチョークかまして落したみさき君だ。
「先生先生先生っ! ひどいよっ! 神奈ちゃんを助けに行くのに私を誘わないなんてっ!
 神奈ちゃんと私はお友達なんだよっ! 私は絶対ついてい……」
 ガイィィィィィィィ………ン
 鈍い音が響き、みさき君が倒れた。
 彼女の後ろでは、フライパンが乾いた音をたてて地面に落ちており、さらにその先には初音ちゃんが立っていた。
「もう、みんなお茶目さんなんだから!」
『ハハハ……ハハ……』
 笑うっきゃない。
(初音の好感度+1)

 さて、と。どうやらなんだかんだでみんな勢ぞろいしてしまったようだな。
 どうするか?

A 柏木家の面々に会いに行く。
B 瑠璃子&祐介のどくでんペアに会いに行く。
C 研究室の方に行ってみる。
D ここに残る。

/* 他の書き手と争わない方法その1、誰も書きこまない時間に書く。
 ゆっくり書けるし一石二鳥。 */
907名無しさんだよもん:02/08/14 02:47 ID:C6Gn+twG
今後書き手の人が千鶴さんをどうするのか見たい、てことでA
908名無しさんだよもん:02/08/14 02:51 ID:NrTYYkwc
『それじゃあ初音ちゃん、俺は柏木家の面々に挨拶してくるから、みんなのことは頼むよ』
「うん……わかった。なるべく早く帰ってきてね」
 
 柏木家の面々(without初音)は、施設のサロンでくつろいでいた。
 梓と楓ちゃんはHM-12を相手に何やら話しこんでおり、耕一と千鶴さんはそこから少し離れた場所にいる。
 何やらものものしい雰囲気だ。

 さて、どちらに行くか。

A 梓&楓VSHM-12
B 千鶴VS耕一
909名無しさんだよもん:02/08/14 03:02 ID:NrTYYkwc
その1の難点。

選択者もいない……
910名無しさんだよもん:02/08/14 03:05 ID:jfr/2s/S
それでは、軌道修正&マターリ化を促進した偉大なるID:NrTYYkwc氏を称えて、
Bでおながいします
911名無しさんだよもん:02/08/14 03:10 ID:NrTYYkwc
「あっ、ヤナたん♪ お久しぶりでちねっ♪」(あら、柳川さん、お久しぶりですね)
 ……ハッ!? 今俺に話しかけたのは千鶴さんなのかっ!?!?!?
「どうちたんでちか? ヤナたん、顔色悪いでちよ」(どうしましたか? 柳川さん、顔色が悪いですよ)
 なんだなんだなんだ!? なんなんだこの千鶴さんは?
『い、いえ、ちょっと一気に色々あったものでして……』
「無理は体に悪いでちよ」(無理は体に悪いですよ)
 ……俺はそっと耕一に近寄った。
(おい耕一、これは一体どういうことだ?)
(いや……実はな、あの事件以来、千鶴さんは全く変わらず、修羅モードが続いてたんだ。
 んで、今回の事件だろ? 神奈ちゃんを殺る気マンマンでさ……仕方ないから)
 と言って、耕一が懐から取り出したものは……
(これを、ちょこちょこっと)
 キノコだった……
(よくやった、と言いたいところだが……)
「どうちたんでちか2人とも? 秘密のお話でちか? ちーちゃんにも話すです!」
(どうしたんですか2人とも? 秘密のお話ですか? 私も聞きたいところですね)

 ……やりすぎだろう。

A 梓ペアの元へ
B どくでんペアへ
C 研究室へ
D 仮眠室へ
912名無しさんだよもん:02/08/14 03:12 ID:NrTYYkwc
どうだ!
この千鶴さんで殺伐モードに入れるもんなら入ってみろテメェら!(w
913名無しさんだよもん:02/08/14 03:18 ID:ry7XHwvk
あのキノコ、千鶴さんには効かないものばかり思っていたが……ワラタよ。とりあえずAで
914名無しさんだよもん:02/08/14 03:20 ID:jfr/2s/S
>>912
これで千鶴さん問題は解決したね。てか萌えた。
後は他のキャラとの関係修復もキボンヌ(柳川が悪になるの嫌だし)
915名無しさんだよもん:02/08/14 03:25 ID:NrTYYkwc
『そ、それじゃあ、俺は梓たちの方に行ってみますんで……』
「2人と仲良くするでちーーー!」
「ち、千鶴さん、あんま大声出すのは……」
 ……大変だな。柏木家も。

「なあ……お前、ホントにロボット……なんだよなあ」
「はい。私は試作機であるHMX-12、マルチお姉様の実質稼動データをもとに、先週より活動を行っております」
「でも……耳飾りがなければ本当に人間と間違えてしまいそう……」
「私たちの開発コンセプトは、限りなく人間に近づける、ですから」
「それにしても……ホント、人間っぽいな。どれどれ……」
 と言いつつ、梓はHMの服に手をかけた。
 ゴチン!
「ッッ〜〜〜! 楓! 何すんだ!」
「姉さん……いくらかおりさんの影響を受けたからって、物に手を出すのはやめてください」
「バ、バカッ! あたしはただヘソがあるかどうかを確かめようとしただけで……楓、何想像したんだ?」
「……黙秘します」

「あ、柳川さん……」
「ゲッ、叔父さん!?」
『仲良くやっているようだな………』

 さて、次はどうちますか?
 ……ハッ!?

A どくでんペアへ
B 研究室へ
C 仮眠室へ(寝る)
916名無しさんだよもん:02/08/14 03:29 ID:jfr/2s/S
>>915
いいかんじでちゅね♪
もろちんBでおねがいするでち
917名無しさんだよもん:02/08/14 03:33 ID:NrTYYkwc
 よし、次は研究室へ行ってみよう。
 あいつらに一言ワビを入れないと……
 とその時、誰かが俺の服の裾をくいくいと引っ張った。
「ヤナたん、ちーちゃん、お腹空いたでち」
 ……ちーちゃんモードの千鶴さんだった。
 気のせいだろうか……身長が縮まり、頭身も減っている気がする。
 さ、さすがに気のせいだよな。ウン、ウン。
「ちーちゃん、すぱげっとーたべたいでち」
 くい、くい

A 保護者である耕一を呼びつけ、研究室への先を急ぐ。
B ……食堂に連れていく。
C 撫でてみる。
918名無しさんだよもん:02/08/14 03:41 ID:8kipIv92
>>917
Cで
919名無しさんだよもん:02/08/14 03:48 ID:NrTYYkwc
『………』(なでなで)
「ヤナたん?」
『………』(なでなで)
「なんでちか?」
『………』(なでなで)
「気持ちいいでち♪」(ぽーーーーっ)
『………』
 なでな……
『耕一ィ!』
「な、ど、どうした柳川!?」
『お前保護者だろう!? 子供の面倒はしっかり見とけェ!』
 と叫んで、俺は千鶴さんを耕一にパスした。
『さらばだ! 俺は研究室に行く!』
「あっ、ヤナたん、待つでちー!」
 冗談じゃない! あれ以上やったら萌えてしまう!
(ちーちゃんの好感度+2)
 ドタン、バタム!
『はぁ、はぁ、はぁ……』
 研究室に飛び込み、息を整える。
 中にいた連中がこちらに怪訝な視線を送るが、やがてそれぞれの仕事に戻っていった。
 状況は……
 健太郎と国崎が翼人伝を調べていて、長瀬主任と浩之がセリオのところ……
 スフィーがマシン、か。

 どうする?

A 健太郎&国崎と話をする。
B 主任&浩之のところへ行ってみる。
C スフィーに声をかける。
D 綾香を探す。
920名無しさんだよもん:02/08/14 04:20 ID:NP0/lSwK
Bにしてみる
921名無しさんだよもん:02/08/14 04:23 ID:WyFqBFsu
D。
922919:02/08/14 04:23 ID:eJdfwiEM
そろそろ寝ます。もう大丈夫ですよね。
923名無しさんだよもん:02/08/14 04:25 ID:WyFqBFsu
こんな時間に選択負けするとは思わなかったよ(w
…書き込み直前にはリロードしましょう。
924名無しさんだよもん:02/08/14 06:55 ID:RytNy7zC
セリオは、梓&楓のところではなかったか?
925名無しさんだよもん:02/08/14 08:21 ID:9fEXPRAN
>>924
HM-12だからマルチだね、梓&楓の所にいるのは。

一晩寝てたら随分進んだね〜。新着100くらいあったから何かあったのかと思ったよ。
やっぱ柳川(ry
うまく軌道修正もされてるようだし。
926名無しさんだよもん:02/08/14 10:21 ID:VYoEZeH6
 俺は、セリオの整備をしてると思しき主任&浩之のもとへ行ってみることにした。
「フム、システムのダメージもそれほどでもない……少し時間があれば直りそうだな」
「なあおっさん、こっちのHTPの設定はどうする?」
「ああ、それはデフォルトで構わな―――」
『あの……』
「おお、柳川君か。どうしたのかね?」
『今は、何を……』
「何、浩之君に手伝ってもらって、な。セリオの整備をしているのだよ。
 お、そうだ。実は今セリオのイクウィップスペースに余裕ができてな、一つ装備を余分に持てることになりそうだ。
 この国は法律が厳しいから重火器の類を装備する機能はついてないが……どうするかね?」

A 暴徒鎮圧/対テロ工作用のライオット(スタングレネード)
B 連射はできないがダイアモンドすらカットするウォーターカッター
C 索敵能力をアップさせる熱源探知機
D 操作能力をアップさせる受信機(対象に発信機を持たせる必要性アリ)
927名無しさんだよもん:02/08/14 11:08 ID:t20B7KYH
Cだな、今回の目的からすると
Bは柳川がいるからだいじょうぶでしょ、多分
928名無しさんだよもん:02/08/14 11:21 ID:VYoEZeH6
『そうだな……今回の目的からすると……熱源探知機がいいだろう。それを頼む』
「了解。……浩之君、そっちのBユニットを取ってくれ」
「あいよ!」
 ……意外だな。怠惰な最近の高校生に見えたが、こういうことが得意とは。
 ま、考えても仕方がない。俺は俺のやるべきことを進めなければ。
「ああ柳川さん」
『ん?』
 浩之に声をかけられた。
「綾香なら食堂にいますよ。謝るんなら早めに済ませることをオススメしますね」
『……ありがとう』

A 健太郎&国崎
B スフィー
C 綾香
D どくでんペア
E もう寝るか
929名無しさんだよもん:02/08/14 11:23 ID:9fEXPRAN
選択肢の意味がよくわ
930名無しさんだよもん:02/08/14 11:28 ID:VYoEZeH6
「書いてある人間のところに行く」です。

説明不足スマソ
931名無しさんだよもん:02/08/14 11:32 ID:wKfpg4lW
無難にC。
932名無しさんだよもん:02/08/14 11:38 ID:VYoEZeH6
 ……そうだな、早めに彼女には謝っておいた方がいいだろう。
 いろいろとあったが、もし行動を共にすることになった場合、今のままだと支障がでそうだ。
『食堂……か……』
 館内地図を確かめ、一路食堂へ向かう。
 入り口に食券の自動販売機があり、中を覗くと奥の方に一人、食事をとる綾香の姿があった。
 俺は適当な定食の券を買うとカウンターへ赴き、食事の乗ったトレイを貰う。
『…………』
 何も言わずにどっかと綾香の目の前に腰掛けるが、彼女は俺に一瞥くれただけで無視し、自分の食事を続けた。
 不機嫌そうに。
 俺も自分のものに手をつけるが……あまり味がしない。
 料理が不味いわけではないだろう。この雰囲気がまずいのだ。

 どうする?

A 素直に謝る。
B 何気ない会話からスタートする。
C 中庭に呼び出し、拳と拳で会話する。
933名無しさんだよもん:02/08/14 11:46 ID:cHbIUzXw
B
934名無しさんだよもん:02/08/14 13:51 ID:15QfRzrd
『今日はいい天気だな』
俺は何気ない会話からさりげなく謝ることにした。
こう見えても俺は女の子と話すのには幾分か慣れている。これくらいは朝飯前―――
「外はどしゃ降りよ」
うっ…するどい突っ込み! さすがお嬢様だ、手強い…
『……ええと、その…ここの飯は美味いな』
「そうね、私の口には合わないけど」
『………綾香、その…さっきは―――』
「ごちそうさま」
ガタン
綾香はそそくさと席を立ちトレイをカウンターへ戻し、俺を避けるように出て行った。
…まぁ、あの時、あそこまで自分勝手に暴れておいて今さら頭を下げるなんて虫が良すぎたのかもな。
参ったな…完全に嫌われてるだろうな。

俺は生気のない目つきで研究室へ戻った。
部屋に入った途端に浩之が声をかけてきた。
「ハハ、その様子じゃ綾香に嫌われたか?」
『ああ…』
「まぁそんなに落ち込むなって。綾香には俺が言っておくよ」
『いや…それではお前に迷惑が』
「ンなこと気にするなって」

どうする?

A いや、自分で謝る
B ありがとう
C …いいキノコがあるんだが
935名無しさんだよもん:02/08/14 14:11 ID:wxAky6i7
こういうのは自分でやらんと意味がないA
936名無しさんだよもん:02/08/14 14:46 ID:knnlhTNl
今はいいが一回転したら初音、みさき、舞に綾香が加わりそうなヨカーンw
937名無しさんだよもん:02/08/14 14:48 ID:15QfRzrd
『いや、自分で謝る』
「…そうか、頑張れよ。綾香は「寝る」とか言ってたから女子の仮眠室にいると思うぜ」
『…分かった』
「それにしてもアンタ律儀だなぁ〜、健太郎の言った通りだ。まぁ暴れてたときは引いたが」
『…あの時はすまなかった。何というか…自分でも何をしているのか分からなくて…』

俺は自分の…あの時の粗相をひたすら詫びた。
浩之達がこうやってセリオの修理やマシンの調整に追われているのも、
元はといえば俺の責任…
『本当にすまなかった…』
「おいおい、そんなに頭下げるこたー無いって、もう俺達は仲間なんだからよ」
浩之は照れ笑いを浮かべ、俺の方をバシバシと叩いた。
俺にはその感覚が、とても心地の良いものに思えた。
『…ありがとう』
俺は研究室を後にし、女子の仮眠室へ向かった。 
(浩之の信頼度+1)

さて、女子の仮眠室前まで来たが、どうしよう…

A ノックする
B いきなり入る
C 綾香が出てくるまで待つ
D …覗く
938名無しさんだよもん:02/08/14 14:56 ID:4H0I7bDI
Cでストーカーのごとくw
939名無しさんだよもん:02/08/14 15:29 ID:15QfRzrd
ここは綾香が出てくるまで待つか…
まぁ、みだりに女の子の寝室に入るのも悪いしな。
俺は女子の仮眠室の入り口の側の壁に寄りかかり、綾香が出てくるまで待つことにした。
…10分後
まぁ、すぐに出てくるわけ無いよな。
……30分後
フッ…このくらい待てなくては男が廃るというものだ…
………1時間後
綾香…寝たのか? それならここで待っていても意味が無いような…
いや、待とう。そう決めたんだ、今更引き下がるわけには―――
ガチャ
『!?』
ふいに、女子仮眠室のドアが開いた。
ドアから顔を出したのは、不機嫌そうな綾香だった。
「アンタ…いつまでそこにつっ立てるつもり!?」
『綾香が出てくるまでいるつもりだったんだが…』
「キモっ!! アンタってストーカー!? 
 女の子の寝床の前で張ってるなんて変態じゃないのぉ!?」
『いや…違う…俺はお前に謝りたくて…』
「謝る?? 私に??」
『あ、ああ…』
「ふぅん…」
綾香は何か妙なことを目論むような目つきで俺のことを見る。
うぅ、なんか嫌な予感…
「私に謝る気があるんなら…」

A 土下座しなさい!
B 酒買ってきなさい!
C 私と寝なさい!
D 坊主にしなさい!
940名無しさんだよもん:02/08/14 15:33 ID:knnlhTNl
ここはBだな
941名無しさんだよもん:02/08/14 15:36 ID:eJdfwiEM
てか女子仮眠室ってことは他のメンバーもいるのか?
942名無しさんだよもん:02/08/14 15:48 ID:15QfRzrd
「酒よ酒っ!」
『は??』
「酒買ってきなさい酒っ!!」
『酒って…君はまだ未成年だろ?』
「ゴチャゴチャうるさいわねー…いいから酒買ってきてっ! ハイ、これ私の財布っ!
 研究所の近くにコンビニがあるからこれで買えるだけ買ってきなさいっ!!」
『お、おい…』
「ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、梅酒…何でもいいわ、ありったけ買ってきなさい!」
バタン!
俺は財布を持ったまま呆然とした。
あの子は何を考えているのか分からんな…
とりあえず予算は…ゲッ!? 一万円札が束になって入ってる!
まさか…コンビニごと買えと言うことか?
とりあえず俺は研究所を出て、酒を買いにいくことにした。
ガチャ…
研究所の出入り口のドアを開ける…
『おぉ…』
外は宝石箱をひっくり返したような、満天の星空だった。
俺は眩い夜空に見惚れながら、車に乗りこもうとした…その時、
「一人でお出かけ?」
誰かが声をかけてきた。その人のは…

A 初音ちゃんだった。
B 舞だった。
C みさき君だった。
D ちーちゃんだった。
943名無しさんだよもん:02/08/14 15:56 ID:U40hEDlw
最近出番無かったBで。
944名無しさんだよもん:02/08/14 18:21 ID:Dbs1AmPk
>>943
なんか、台詞が舞に合わない気が。
誰かが居たって描写だけにして、台詞は無くした方が良かったかも……蛇足スマソ


半日も経てばマターリした雰囲気に戻るのがこのスレの良い所(w
945名無しさんだよもん:02/08/14 19:25 ID:U40hEDlw
ちーちゃんだったらもっとあわんぞ。
946名無しさんだよもん:02/08/14 20:35 ID:0npmgEGO
『ムッ?』
 俺が振り返ると、そこには月明かりを受け、幻想的に輝く舞が佇んでいた。
「先生……どこへ?」
『あ、ああ、ちょっとコンビニへ、な』
「そう………」
 舞はしばらく考え込んだ様子でうつむいていた。
 やがて、
「先生……私と、山の上へいかないか? きっと星が綺麗だ……」
『う〜ん……』

A 丁重に断る。
B 舞とコンビニへ行く。
C 誘いを受ける。
947名無しさんだよもん:02/08/14 20:37 ID:Wa29uuaD
A
948名無しさんだよもん:02/08/14 20:46 ID:0npmgEGO
『あ、舞、スマンが、今ちょっと俺は忙しいんだ。星を見るのはまた今度……な……』
「そう……」
 舞は切なそうに、俺から視線を外した。
「残念賞……」
 チャキッ、と剣を構える。
「そんなあなたに……これを、進呈ッ!!」
 ヒュオッ!
『!!!』
 瞬間、舞の斬撃が俺の顔面をかすめた。
 何本かの前髪が中を舞う。
 カチン、と剣を鞘に収め、
「次は……逃さない」
 それだけ言い残し、山の方へ歩いていった。
『ハハハ……最近、俺、女難気味?』
 誰も答えてはくれなかった。

 やがて、コンビニへたどり着く。
『酒と言ってもな……いろいろあるよな……』

 何を買いますか?

A とりあえずビール
B 庶民の味方、焼酎
C 命の水、ウィスキー
D 地酒、「来栖川の怒り」
949名無しさんだよもん:02/08/14 20:50 ID:ROoo1Gdg
D
950名無しさんだよもん:02/08/14 21:17 ID:tCwLuYIG
「それじゃあこれにするか」
 選んだのは地酒。銘柄は『来栖川の怒り』。なんとも今の状況にぴったりじゃないか。
 この酒を数本かごに放り込み、あとはつまみと一応他の種類の酒もいくつか買っておく。
「全部で42980円になります」
 当然だが受け取った金を全部使うだなんて事はしない。それでも買いすぎな気もするが。
 そういえば、なんでこの酒『来栖川の怒り』だなんていうんだ?
「来栖川の御先代が祝宴で出された酒のまずさに激昂して、わざわざそれ専門の部署を立ち上げてまで自分が納得できる味の
酒を造ったことからだそうです。金持ちの道楽が興じて生まれた名酒ですよ」
「なっ!!」
 いきなり背後から声、いつのまにか背後からレジの店員が覗き込んでいた。
 それらしい気配は全く感じなかった。こやつ何者だ? というかなんで只の店員がそんな豆知識を?
「お買いあげありがとうございました」
 正体不明の店員に見送られて俺はコンビニを出た。

 さて。

A.真っ直ぐ帰る。
B.少し散歩して夜風を浴びてから。
C.ちょっとだけ舞の所に顔を見せてくるか。
951名無しさんだよもん:02/08/14 21:17 ID:Wa29uuaD
A
952名無しさんだよもん:02/08/14 21:47 ID:tCwLuYIG
 お怒りのお嬢様を待たせるのも失礼だろう。
 俺はさっさと帰ることにした。キーを差し込み、もと来た道を逆になぞる様に車を走らせる。
 研究所に着き駐車場に車を停める。建物の入り口に近づくと、浩之が俺を待っていた。
「綾香はなんていってたか?」
「謝るつもりがあるんなら酒買ってきなさいだと。どういうつもりなんだろうな、あのお嬢さんは」
「あいつもあいつで少し負い目を感じてる。謝られてほいほい許すのも照れくさいんだろうな。
その点、酒が入っていれば酔っぱらいのたわごととして普通では言いにくいことも簡単に話せる。
だから買ってこいって言ったんだろ」
「なるほど。プライドが高いんだな」
 月夜の中で俺達は二人して笑った。ひとしきり笑った後、今度は浩之が俺の手にした酒に目を付ける。
「ずいぶん買ったんですね、二人で飲むには少々多すぎでしょう。俺が手伝ってあげましょうか?」
「おい、いきなり敬語にしたところで魂胆がばればれだぞ。それにお前も未成年だろうが」
「いえいえ、年長物の役に立つことこそ若輩者の役目。そんな遠慮しなくても」
「安心しろ、その気になれば一斗は飲める」
「そこをどうにか」

 しばらく押し問答した末、結局俺は浩之も酒宴に交えることにした。
 それでも酒の量に対してメンバーが足りないような気もするな。

A.長瀬源乃介を誘う
B.長瀬源五郎を誘う
C.長瀬源四郎を誘う
D.セリオを誘う
E.まあ人を増やさなくてもいいだろ
953名無しさんだよもん:02/08/14 21:49 ID:Wa29uuaD
E
954名無しさんだよもん:02/08/14 21:55 ID:n3LIl8nW
浩之ちゃんが二人いる??
955954:02/08/14 21:58 ID:n3LIl8nW
…ように見えた。気のせいだった。スマヌ
956952:02/08/14 22:03 ID:tCwLuYIG
>>954
浩之の行動が不自然だったかな? 3行目の台詞をこう変換してくれ。

「お前、マシンの手伝いはもう良いのか?」
「やっぱり気になってな。作業も終わりかけていたし、先に抜けさせてもらったよ。そんなことより綾香はなんて言ってたか?」
957952:02/08/14 22:04 ID:tCwLuYIG
4行目だった……そのうえ、ひょっとして漏れのやってること的はずれ?(鬱
958954:02/08/14 22:07 ID:n3LIl8nW
>>957
いいんじゃない?
つか単に俺の読解力が無いだけだと思われ
あと個人的にはドンチャン騒ぎを期待してたんだけどね(w
この後の展開に期待。がんがれ
959名無しさんだよもん:02/08/14 22:28 ID:cHbIUzXw
そういえば次スレはどうする?
960名無しさんだよもん:02/08/14 22:29 ID:Wa29uuaD
次スレを
A 970が立てる
B 立てない
961名無しさんだよもん:02/08/14 22:31 ID:XWYhYzy/
a
962名無しさんだよもん:02/08/14 22:58 ID:0npmgEGO
『うわっ! 臭っ!』
「な、なんじゃこりゃぁ!?」
 俺と浩之が女子仮眠室の扉を開けると、中から濃密な酒の臭いが漏れ出てきた。
「ハァ〜イ、ヒロ、ヤナ、酒は買ってきたぁ〜?」
「センセ〜〜〜、遅いよぉ〜〜〜〜」
『み、みさき君!?』
「そ、その格好は!?」
 中にはビール缶が山のように転がっていて、その中、綾香とみさき君が赤い顔をしている。
 二人は、さらに大量の空き缶を製造している最中だった。
 綾香に至っては、既に上半身下着だ。
「あ、綾香! なんつー格好を……」
「いいじゃな〜い、暑いんだからぁ」
「センセぇ、先生も一緒に飲もうよぉ」
 ……ううっ、ここにいるだけで息が詰まってくる……

 んっ!? この音は……足音? 誰か来る……

 そこに現れたのは……

A 耕一&ちーちゃん
B 梓&楓
C 裕介&瑠璃子君
D 初音ちゃん&舞
E 国崎&健太郎
963名無しさんだよもん:02/08/14 22:59 ID:iJzIb5lk
Aで
964名無しさんだよもん:02/08/14 22:59 ID:n3LIl8nW
Aしか見えない!!
965名無しさんだよもん:02/08/14 23:14 ID:0npmgEGO
「あー、ヤナたん発見でちー♪」
「おう柳川、どうしたんだ? こんな時間に」
 ……拝啓、お袋さま。状況は益々悪化の一途をたどっています。
 明日は神奈の運命を懸けた大事な計画があるのに……
「カッカッカ! 人数がそろってきたわねぇ。それじゃみんなで飲みましょうか。ぱーーーっと!」
「ぱーっと飲むよぉ! 飲むよぉ! 飲むよぉぉぉぉ! 今度は逮捕しないでね、センセ♪」
「お、おい、綾香……」
「わーい酒宴でち酒宴でち酒宴でちーーー! ガンガン飲むでちー!」
「酒か……」
 い、いかん! ちーちゃんはともかく、耕一は酒飲みだった記憶が!?
「ところでヤナ、酒は何を買ってきたの?」
『ああ、この「来栖川の怒り」ってのを……』
 瞬間、綾香の目が光る。
「ナイスナイスナイスよぉぉぉ! やるじゃないヤナ! よし、昼間のことは許してつかわす!
 飲むわよぉぉぉぉぉ!」
 俺の腕から袋をひったくると、綾香はそのままラッパ飲みで怒りを飲み始めた。
 ついでに、みさき君も。
「んく、んく、んく、んく。ぷはーーーっ、でち! 人生この時のために生きてるでちねーーーっ!」
 さらに言うと、ちーちゃんも。
『はぁ……』
「はぁ……」
 俺と浩之のため息がダブる。
『大人しく』
「飲みますか」

誰と飲みますか?
この場にいるメンバーから選んでください。(一人でもいいし、複数でも可)
966名無しさんだよもん:02/08/14 23:15 ID:iJzIb5lk
ちーちゃん!ちーちゃん!ちーちゃん!
967名無しさんだよもん:02/08/14 23:22 ID:n3LIl8nW
ちーちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
968名無しさんだよもん:02/08/14 23:25 ID:0npmgEGO
「クキャキャキャキャ! ヤナたん、飲んでまちかーーー!」
 田舎のアニキ、元気にしてるか?
「(んくっ、んくっ、んくっ、んくっ)ぷはーーーーっ! でち!」
 俺は今、ゆったりと酒を飲んでいるよ。
「オラオラァ! ヤナたん杯が遅いでちよ! もっとビシバシ飲むでち!」
 だぼだぼだぼ……
 ……杯の中身よりこぼれた方が多いよ、アニキ。
「ほぉーら、イッキ! イッキ! イッキでいくでちーーー!」
 ……ええぃ! んぐっ、んぐっ、んぐっ!
「ヤナたんいい飲みっプリでちねー! その調子でシスプリもテニプリも攻略するでちよーーー!
 ウキャキャキャキャキャ!!!!」
 目の前には、貧乳寸胴年増偽善者(3頭身)の酔っ払いがいます。
 ガシャァァァァァン!!
「ヤナたん! いまろくでもないこと考えたでちねー!」
 ……一升瓶で思い切り殴られました。
 中身入りので。スーツがびしょびしょです。
「でもまぁいいでち。今のちーちゃんはとーっても機嫌がよいので特別に許してつかわすでちー」
 そりゃどうも。
「だからさっさと飲むでちーー!」
『のわっ!』
 口……というより喉に直接一升瓶をツッコまれた!
 味わう暇もなく、直接液体が胃に注ぎ込まれる。
 さすが「来栖川の怒り」……キツいぜ。
「クキャキャキャキャ! 今夜はとっても気分がいいでちよーー!」
(ちーちゃんの好感度+1)
969名無しさんだよもん:02/08/14 23:26 ID:0npmgEGO
 ……他の連中は……
 薄れ行く意識の中、他のグループの様子をうかがう。
 耕一は……浩之と……綾香は……みさき君と……っていうかみさき君も上半身下着じゃないか。
 ……ってか綾香、それは既に半裸という状態では……

 どうちますか?

A このままちーちゃんと愛を深める。
B 他のグループへ逃げる。
  B(1 男グループ
  B(2 お色気グループ
970名無しさんだよもん:02/08/14 23:28 ID:n3LIl8nW
B1。ちーちゃんに手を出させるわけにはいかないよ(w
971名無しさんだよもん:02/08/14 23:30 ID:8rIKsaMv
そして>>970氏は新スレをw
>>960参照)
972970:02/08/14 23:34 ID:n3LIl8nW
ぐあ…しまった。
でも、スレ立てられるか分からんよ…駄スレ立てまくってるから(w
973名無しさんだよもん:02/08/14 23:35 ID:0npmgEGO
『お、おい浩之、柳川……俺もお前たちのグループへ……』
 俺が声をかけると、二人はおぞましいものでも見るような視線をこちらに向けた。
「い、いや、俺は……」
「これから、アッチの女性陣の方へ行くから……」
 同時に、後ろから声が聞こえる。
「ウキャキャキャキャキャーーー! ヤナたん、逃がさないでちよー! どうせならこーちゃん(耕一)とヒロ(浩之)も
 一緒に飲むでちーーー!」
 ……悪魔が、一升瓶を握り締めた悪魔が追ってきた。
 二人はガサガサとゴキブリのように這って逃げていく。
 そうか、そういうことか。
 ……逃すか! ちーちゃんから逃れられないならば、せめてどちらかでも道連れにしてくれる!

 どちらを地獄へ引きずり込みますか?

A 耕一
B 浩之
974名無しさんだよもん:02/08/14 23:36 ID:tCwLuYIG
Aで!
王道だがまたそれも良し!
975名無しさんだよもん:02/08/14 23:42 ID:0npmgEGO
>>1
浩之→雅史→北川→国崎、か……
次は……誰にする?

A 柳川
B ちーちゃん
C 初音ちゃん
D 裕介
E 瑠璃子さん
F みさき
G 梓

(いや、別にこれに従う必要はないのだけれど)
976名無しさんだよもん:02/08/14 23:42 ID:tp03WjGM
スレ立てはどうしようか?
977名無しさんだよもん:02/08/14 23:43 ID:tCwLuYIG
Hの選択肢に高槻などを追加といってみる(w
選択権はつぎにパス。
978名無しさんだよもん:02/08/14 23:44 ID:3nSaKK8d
ぜひBで
979こんな感じかなぁ?:02/08/14 23:50 ID:0npmgEGO
 いろいろと大変なことも起きているでちが、やっぱりこのスレは最高でち♪
 こうちき(公式)サイトも日々進化ちているようですち、期待してまつ!
 さぁて、今回のスレでもどんどんいい作品を作っていってくだちゃいね♪

 では、ちょくにん(職人)さん、プレイヤーさん、一緒にがんまっていきまちょう!
980名無しさんだよもん:02/08/14 23:51 ID:0npmgEGO
あ、いや、冗談だから。
ホンキにしないで(w
981名無しさんだよもん:02/08/14 23:54 ID:0REbPpYa
いいんじゃないの?それで。
982970:02/08/14 23:57 ID:n3LIl8nW
>>979
その煽り文、もらったぁ!!

柳川で書いていたが、そっちにするべ。
ちなみに、柳川バージョンはこんなカンジ

〜 選択形式で進めていくスレッドε 〜
柳川裕也

俺や他のキャラを好き放題いじりまくりながら突き進むこのスレッド…
沖縄では王様ゲームで耕一と……させられたり、
研究所ではちーちゃんと強引に酒を飲むハメにあったり…

一体、このスレの住人達に弄ばれ続ける俺に安息の日はあるのか?
とりあえず選べ…

A 前スレ(http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028044958/
B 公式サイト(http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
C 過去スレ、関連スレ及び諸注意(>>2-5
D お酒飲むでち!
983名無しさんだよもん:02/08/15 00:00 ID:jN7X7k9x
>>982
そのABCD選択肢は捨てがたいなぁ。
ちーちゃんの煽り文にも上手くからめてくれないかな?
984名無しさんだよもん:02/08/15 00:01 ID:lkhXZOMg
うん。俺もその四択はかなりイイと思う。

あと、つまんないことだけどε(イプシロン)がのび太口にしか見えない……(w
985970:02/08/15 00:03 ID:yOf9EV0X
>>983
了解。

では、立てられなくて1000行った場合は公式サイトの掲示板に避難ってことで
986名無しさんだよもん:02/08/15 00:04 ID:l6SKYKZ1
…さて、970さんがお立てになるってことで、
これからどうやって埋め立てようか…
987名無しさんだよもん:02/08/15 00:06 ID:lkhXZOMg
俺はもう寝ますんで、あとは他の職人さんにお任せします。

……無茶苦茶なキャラ作っちゃってスミマセン(w
988970:02/08/15 00:12 ID:yOf9EV0X
このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
またの機会にどうぞです。。。

ホスト
〜 選択形式で進めていくスレッドε 〜
名前: ちーちゃん
E-mail:
内容:
 いろいろと大変なことも起きているでちが、やっぱりこのスレは最高でち♪
 こうちき(公式)サイトも日々進化ちているようですち、期待してまつ!
 さぁて、今回のスレでもどんどんいい作品を作っていってくだちゃいね♪

 では、ちょくにん(職人)さん、プレイヤーさん、一緒にがんまっていきまちょう!
 じゃあ、早速せんたくち(選択肢)を選んでくだちゃい☆

A 前スレ(http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028044958/
B 公式サイト(http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
C 過去スレ、関連スレ及び諸注意(>>2-5
D なでなでする

誰か…心半ばに散っていった俺の意思を継いでくれ…
989名無しさんだよもん:02/08/15 00:13 ID:cpXwl0W5
じゃあ代わりに行きます
990970:02/08/15 00:15 ID:yOf9EV0X
>>989
すまない…恩に着る…
2-5は任せろ…
991名無しさんだよもん:02/08/15 00:16 ID:cpXwl0W5
992名無しさんだよもん:02/08/15 00:22 ID:bHBLxjqL
さて、これからどうしようか?

A 雑談する
B 次スレのネタを考える
C 適当に埋め立てる
993名無しさんだよもん:02/08/15 00:22 ID:A58q1Zuf
C
994名無しさんだよもん:02/08/15 00:22 ID:cpXwl0W5
じゃ、適当に
995名無しさんだよもん:02/08/15 00:23 ID:jN7X7k9x
こいつを必要があったら改変して載っけたいと思うんだけど、どうだろう?

〜〜〜〜〜〜〜公式ページ掲示板より転載〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一つ、醜い喧嘩するな!!
一つ、技と早さを競い合え!!
一つ、好きなものを選べ!!
一つ、文句があるなら自分で書け!!
一つ、他人を思いやれ!!
一つ、空気読め!!
一つ、大いに楽しめ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一つ、気軽に参加しる!!
996名無しさんだよもん:02/08/15 00:23 ID:A58q1Zuf
ちょくにん(諸君)さんもプレイヤーさんも、がんばってくだちゃいね!

微妙に誤字

A 突っ込むべき
B 黙っておく
997宣伝:02/08/15 00:23 ID:bHBLxjqL
「華音温泉奇跡の湯」もよろしくね〜!
(ひっそりと職人募集中)
998名無しさんだよもん:02/08/15 00:26 ID:yOf9EV0X
>>996
しまったぁ…
鬱打氏脳
999名無しさんだよもん:02/08/15 00:26 ID:A58q1Zuf
>>995
是非、載っけてください。
 ちーちゃんに言われたら、誰も逆らえない(w
1000名無しさんだよもん:02/08/15 00:26 ID:cpXwl0W5
1000と
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。