〜 選択形式で進めていくスレδ 〜

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257名無しさんだよもん
ここらでBを
258名無しさんだよもん:02/08/06 00:01 ID:lGMv4rnr
D
全員で教えられた浜辺へレッツゴー!
259名無しさんだよもん:02/08/06 00:02 ID:lGMv4rnr
>>255
俺も同じようなこと考えてた。
ついでに言うと同行人はみさき・澪・いくみんをきぼん。
260名無しさんだよもん:02/08/06 00:10 ID:Pc/mcN/m
しかし、我々には千鶴さんと言う最大の障害が。二人きりで観光とか言っても
許可をくれないのは必定!これをどうにかするが最大の課題!

どうする?

A 千鶴さんには悪いが黙って連れ出す。
B 全員で観光→自由行動とか言って連れ出す。
C 教師らしく史跡巡りとか言って高校生組と一緒に連れ出す。  
261名無しさんだよもん:02/08/06 00:11 ID:lGMv4rnr
Bあたりを希望。
262名無しさんだよもん:02/08/06 00:22 ID:NNMjDjEH
俺は各部屋を回り、みんなを呼び集めた。
みさき君が昨日の警官から教えられたという海へ行くためだ。
途中、隙を見計らって初音ちゃんを連れ出すとしよう。
今はずいぶん不機嫌そうだが……

「暑い……」
「暑いです……」
「それが罰ですよ。ホラ! もっとしゃんと歩く!」
千鶴さんの激が飛ぶ。
今俺たちは浜辺へ向かっているところだ。
ピカ●ュウとメイドを先頭に。
……一般観光客の目線が痛い……
「ねえねえ先生、海に行ったら一緒にやきそば食べない?」
「私は先生とビーチバレーがしたい……」
いつのまにか、みさき君と舞に挟まれていた。
「ンなことより泳ぐ! 海といったら泳ぐに決まっているだろう!」
耕一も後ろからバカっぽい声を張り上げる。
そうだな、何をするか。

A やきそばを食べる。
B ビーチバレーをする。
C 泳ぐ。
D 砂の城でも作るか。
263名無しさんだよもん:02/08/06 00:25 ID:EjweT9F/
闘いだ。B
264名無しさんだよもん:02/08/06 00:26 ID:Kw8jpZN2
D! でかいのをキボン
265名無しさんだよもん:02/08/06 00:29 ID:akmM798W
>>262>>256のDにつながっている様な気がするのだけど。
>>260なら観光のはずだし。
266名無しさんだよもん:02/08/06 00:36 ID:vlOz4ZZH
警察から教わった観光スポットだしセーフじゃないか?
267名無しさんだよもん:02/08/06 00:38 ID:NNMjDjEH
『よし、俺も一応体育教師の端くれ。ビーチバレーだ』
「先生……」
「ぶー、つまんないのー」
みさき君の不満そうな声……ちょっと悪かったかな?
(舞の好感度+1)

そして、曲がりくねった細い道を歩く。
「柳川さん……本当にこんなところに浜辺があるのですか?」
千鶴さんはやや心配そうだ。
『ええ。みさき君の話によると……お、道が開けてきましたよ』
「おお!」
「これは……スゴイですね」
先頭を歩いていたピカ●ュウとメイドが感嘆の声を上げる。
『ほう……おお、これは……』
それに続き、俺たちも追いつく。
目の前に広がる白い砂浜。エメラルドグリーンの海。それに映える青い空。
そして、なによりここには俺たち以外の客がいなかった。
唯一、小さな海の家があるくらいだ。
「すごいですね……まるでプライベートビーチじゃないですか……」
さすがの千鶴さんもこれは感心したようだな。
「よし先生、さっそくバレーをはじめよう」
舞が、彼女にしては珍しく楽しそうにしている。

A とりあえず準備体操だ。
B 海の家に挨拶してくるか。
C そうだな。さっそくやろう。
268265:02/08/06 00:39 ID:akmM798W
>>266
そうか、ありがと。
脳内で繋がったよ。
269260:02/08/06 00:40 ID:Pc/mcN/m
疲れたのでここいらでタッチ・・・
C!
270名無しさんだよもん:02/08/06 00:52 ID:NNMjDjEH
『そうだな。さっそくやろう』
「うん……先生、がんばろう」
……チクショウ、舞め、可愛いぞ。
俺たちは手際よく支柱と網を準備し、砂に線を書く。
『よし、最初の相手は……』

「ちょっと待てェェェェェェェェェェェェ!!!!!」

突如、海の中から黒い水着の女が現れた!
『な、なんだなんだ!?』
女はこちらにズカズカと歩み寄ってくる。
「キサマら! 海で遊ぶ前にはまず準備運動だろう! 学校で習わなかったのか!?」
『は、はぁ……スミマセン。ところで、あなたは?』
「私は岩切花枝! この浜のライフセーバーをしている。わかったらさっさと体操だ! そら! ラジオ体操第一! 始め!」
ちゃーんちゃらちゃちゃちゃちゃ♪
……どこに持っていたのか、女はラジカセを取りだし、懐かしいメロディを奏ではじめた。
「そらそらぁ! 腕を大きく振り上げて胸の運動……!」
しばし、浜にはマヌケな姿の集団があった。
ラジオ体操する鬼か……
271名無しさんだよもん:02/08/06 00:53 ID:NNMjDjEH
「よし、終わったな。私はそこの海の家でバイトもしている。疲れたり腹が減ったりしたら来るがいい。
くれぐれもケガには気をつけるようにな。では、さらばだ!」
……岩切と名乗った女は、そのまま弾かれたように海の家の方向に走っていた。

さて、いろいろゴタゴタはあったがバレーを始めるか。

一回戦の相手は?

A 意外に手強そうなピカ●ュウ・メイドペア。
B 最強鬼はバレーも強いのか? 耕一・祐介の男ペア。
C 姉妹のコンビネーション殺法は脅威だ! 千鶴・初音ペア。
D パラソルの下で涼んでいるみさき・瑠璃子ペア。
272名無しさんだよもん:02/08/06 00:54 ID:Pc/mcN/m
C!柳川にチャンスを!
273名無しさんだよもん:02/08/06 01:04 ID:NNMjDjEH
「フフフフ……『アタックNo.1』を見て育った私にバレーで戦いを挑むとは……」
「柳川さん、舞さん、手加減しないよ」
一回戦の相手は千鶴さん・初音ちゃんペアだ。
特に初音ちゃんは重要だ。ここで一発俺のたくましさを知らしめて……
ギュッ!
『痛ゥッ!』 「先生……余計なことは考えない」
舞に尻をつねられた……

『よし、ではいきますよ』
「どこからでもかかってきなさい」
ファーストサーバーは俺だ。
『そお……らあっ!』
バシイッ!
「初音!」 「うんっ!」
初音ちゃんが上手くそれを受けとめ、ネット際に浮かせる。
「はぁぁぁぁぁ……舞さん! あなたを殺します!」
ドバシイッ!
千鶴さんの強烈なスパイクが俺たちのコートに突き刺さる。
「ぐうっ!」
さすがの運動神経を持つ舞も、反応するのがやっとだ。無情にも先制点はあちら側に取られた。
「すごいよ! お姉ちゃん!」 「フッ……」
『大丈夫か、舞』
舞の手を取り、立ちあがらせる。
「私は平気……それより、このペアはかなり手強い……作戦をきっちり立てないと」
『そうだな……』

A ボールは俺がなんとしても拾うから、舞はアタックに専念してくれ。
B 千鶴さんの冷静な思考力を奪おう。
C 初音ちゃんを集中的に狙おう。
D 舞、今こそあれを使うときだ。
274名無しさんだよもん:02/08/06 01:06 ID:M350sVGz
C
275名無しさんだよもん:02/08/06 01:19 ID:4Q5DrF4S
酷い……
276名無しさんだよもん:02/08/06 01:20 ID:3nlu+s0a
初音ちゃんのフラグはもう立たないヨカーン(w
277名無しさんだよもん:02/08/06 01:20 ID:NNMjDjEH
『ここは、初音ちゃんを集中的に狙おう。確かに彼女も運動神経は悪くないが、やはり体力的には千鶴さんに一歩劣る。
いくら千鶴さんといえ一人になったらどうしようもないだろう』
「うん……私もそれがいいと思う。弱点を狙うのは戦いでは常識……」
『では……いくぞっ!』
「はい! 先生!」

それから、しばらくは一進一退の攻防が続いたが、やがて俺たちが優勢になってきた。
理由は簡単だ。初音ちゃんの体力がなくなり、千鶴さんがそれのフォローに回らざるをえなくなったので受け手になっていったのだ。
『そらそらぁぁぁっ!』
「きゃあっ!」
「行くぞ! 初音!」
「ああん!」
ゴメンよ初音ちゃん。勝負とは無情なものなんだ……
そして、そのまま俺たちは勝利を手にした。

「柳川さん、意外に冷静ですね。情に流されずにあの判断を下すとは」
『……いえ、卑怯なだけですよ』
「いいえ、目標の為に手段を選ばない、人の上に立つ人間には必要な素質です。
確かに初音を集中攻撃したこと自体はあまり感心しませんが……。あなたを見なおしました」
「先生……やっぱりスゴイ……」
2人からは誉めてもらえたが……
「柳川さん、ヒドイ……」
……ごめんよ、初音ちゃん……
(千鶴の好感度+1、初音の好感度-1)

さあ、次の試合だ。

A ピカチュウ・メイドペア
B 男ペア
C お休みペア
278名無しさんだよもん:02/08/06 01:30 ID:4Q5DrF4S
色物、Aペアで
279名無しさんだよもん:02/08/06 01:36 ID:NNMjDjEH
「はぁ、はぁ、叔父さん……あたしたちを……なめ……るな……」
「が、がんばります……」
次の対戦相手はピカ●ュウ・メイドの色物ペアだ。
すでに2人ともグロッキー……無理もあるまい。この炎天下であんな格好なのだから。
しかも、あの服はかなり動きにくそうだ。
勝ったな。コリャ。
「先生、作戦はどうする……?」
『そうだなぁ……』

A 全力出すのも可哀想だ。手加減してやる。
B 獅子は兎を狩るのも全力を出すというしな、真面目にやろう。
C いじめる。
D 滅殺する。
280名無しさんだよもん:02/08/06 01:38 ID:Kw8jpZN2
そーいえば二人共炎天下の中で方やメイド服、方やきぐるみなんだよなぁ。暑そう。特に後者。
281名無しさんだよもん:02/08/06 01:39 ID:Kw8jpZN2
282名無しさんだよもん:02/08/06 01:47 ID:NNMjDjEH
『獅子は兎を狩るのにも全力を出すという。真面目にやろう』
「……それが、戦う相手への最大の敬意でもある……」

『行くぞ! 梓!』
「お、おう……来い……」
『そらっ!』
「楓! 行ったぞ!」
慌てて追う楓ちゃんだが……
「う、動きにくいです……ああっ!」
転ぶ楓ちゃん。そして、無情にもボールはライン内に落ちた。
「次は私だ……せいっ!」
「楓!」
「今度は大丈夫です!」
ポーンと高くトスを上げる。
「よっしゃ! ナイスだ楓! 必殺、梓スパイ……!」
高々と跳躍する梓。
「梓、パンツ見えてる」
「えっ? えっ? えっ? ……わああっ!」
慌ててスカートを押さえる梓。
白か……しかもかなりのフリフリだった……
ボールはもちろん、梓側のコートに落ちる。

結果は、予想通りの快勝だった。

「やった、先生。二勝目」
『よし、この調子で行くぞ!』
「クソッ……服さえ……」

A やはりこいつらが最強だろうな。耕一・祐介ペア。
B 可哀想だがこれも勝負だ。みさき・瑠璃子ペア。
283名無しさんだよもん:02/08/06 01:49 ID:Pc/mcN/m
A!ガチンコで!!
284名無しさんだよもん:02/08/06 01:56 ID:NNMjDjEH
「フッフッフ……とうとうここまで来たか、柳川」
『ああ……お前と戦うためにな』
「最強鬼の称号……」
『どちらが相応しいのか……』
「「今こそ決める!!」」

『舞、あいつらはかなりの強敵だ。ここは綿密な作戦をたてないと勝ち目はない』
「うん……わかってる」
『よし、ここは……』

A 強烈な耕一のアタックは俺が受けとめる。舞は攻め手に回ってくれ。
B 攻撃重視だ。舞、耕一の攻撃を止めれるか?
C 舞……お前の「能力」の力を借りたい。
D 俺とお前のコンビネーションなら大丈夫だ!
285名無しさんだよもん:02/08/06 01:58 ID:akmM798W
C!
最強の鬼と電波使いならこれでも不利なくらいだ!
286名無しさんだよもん:02/08/06 01:58 ID:Pc/mcN/m
つーかCってRR入ってないか?
287名無しさんだよもん:02/08/06 02:08 ID:NNMjDjEH
『舞……お前の「能力」の力を借りたい』
「え……?」
『ダメか?』
舞はうつむいたまま、考え込んでいる。
『いや、無理だったら……』
「大丈夫」
その表情は決意の色を浮かべている。
今の舞はこれまでのどんな舞より力強い。
「大丈夫、先生のためなら……私、がんばる!」
『よし! それでこそ舞だ!』

「行くぞ柳川ァ!」
『来い!』
「そお……ラアッ!」
ドバシィ!
さすがは耕一だ。サーブとはいえど、その威力はヘタな男子選手のスパイクに匹敵する。
『グウ……ッ!』
俺でも……受けとめるのがやっとだ。力なく浮いたボールは向こうのコートに行く。
「はい! 耕一さん!」
そつなく祐介が絶妙のトスを上げる。
「はぁぁぁぁぁ……くらえ! 柳川ァ!」
ドゴアァァァァ!!!!!
……反応、できなかった。
288名無しさんだよもん:02/08/06 02:10 ID:NNMjDjEH
気がついたときには、砂浜に大きな穴が開いていた。
「ハッハ! 先取点!」
「やりましたね耕一さん!」
点に沸く向こう側とは対照的に、こちらは沈んでいる。
(おい、どうした……舞?)
舞は自分の手のひらを見つめている。
(ダメ……やっぱり、今の私じゃ力を引き出せない……)
(……何か方法はないのか?)
「……………」
深い、深い沈黙だった。
そして、舞は意を決したように言った。
「この力は想いの力……まだ私の想いだけじゃ力は引き出せない……先生、先生の想いを……私に示してほしい」
『……っ!?』

A 告白する。
B 額にキスをする。
C 口にキスをする。
D ……それは……ダメだ!

>>286
舞の持つ「能力」としての「力」を借りたい……みたいに解釈してください……
289名無しさんだよもん:02/08/06 02:14 ID:1Pf3kqCK
D!
お前は初音ちゃん一筋じゃないのかー!
290名無しさんだよもん:02/08/06 02:18 ID:Q/dDP0nl
とりあえず、鉄鍋の詩子さんアップ完了〜
とりあえず、次も時間があったら近いうちにアップします〜。


うーん、今回の柳川は初音ちゃんからどんどん遠ざかっていくなぁw
まあ、ハプニングの連続だしw
291名無しさんだよもん:02/08/06 02:22 ID:NNMjDjEH
『そ、それは………』
「………」
『スマン、ダメだ……まだ、俺の気持ちは……わからないんだ……』
舞はとても残念そうだ。
「そう……なら、仕方がない。私もがんばる……精一杯戦おう」
だが、その後姿には先ほどまでの力強さはなかった。
「よっしゃぁ! まだまだ行くぜ! 柳川ヨォォォォォ!!!!」
『おのれ……!』

……結果、惨敗だった。
さすがに最強鬼の称号はダテじゃなかった、ということか。
勝利に沸く耕一たちを眺めていると、舞が俺の肩に手を置いた。
「先生……私たちは、がんばった……二勝、できたんだから……」
……フッ、生徒に慰められるとはな……
(舞の好感度+2)

さて、どうするか……

A そろそろ初音ちゃんを誘い出す。
B 耕一ペアVSみさき君ペアの試合でも見る。
C 泳ぎに行く。
D 海の家で一休みする。
292名無しさんだよもん:02/08/06 02:23 ID:NNMjDjEH
>>290
乙です。
293名無しさんだよもん:02/08/06 02:25 ID:Pc/mcN/m
D!ガンガレ岩切(w
294名無しさんだよもん:02/08/06 02:34 ID:NNMjDjEH
「よく来たな柳川」
俺が舞と一緒に海の家に入ると、先ほどの岩切と名乗った女が出てきた。
水着なのは変わらないが、今は三角巾&エプロンの簡素なウェイトレススタイルだ。
『なぜ俺の名を……?』
「ああ、そうか……マスター! 柳川が来た!」
「おお、来たか柳川君」
『あ……あなたは昨日の……』
店の奥から出てきたのは、昨日俺が取調べを受けたあの浅黒い中年警部だ。
ただ、今の彼には昨日の刺すような雰囲気はなく、穏やかな商売人の表情をしている。
「いや、実はここは私の実家でな。非番の日はこうやって店番をしているのだよ。
ま……普段から客などほとんどこないのだがな」
「マスターがいない日は私が店番をしている」
なるほどな……そういうことか。

「では、どうする?」

A 好感度チェック
B 攻略のヒント
C 岩切と世間話をする
D 食い物を注文する
295名無しさんだよもん:02/08/06 02:39 ID:Pc/mcN/m
A!
296名無しさんだよもん:02/08/06 02:46 ID:NNMjDjEH
「ふむ……今のお前に対する好感度はこんな感じだ」

初音 低
舞 高
みさき 高
瑠璃子 中
千鶴 低
梓 低
楓 低
スフィー 低

「もっとも好感度が高いのはみさき、低いのは梓と楓だ」
「他に何かあるか?」

A 攻略のヒント
B 岩切と世間話をする
C 食い物を注文する
D 個人の詳しいデータを見る(※対象も指定してください)
297名無しさんだよもん:02/08/06 02:49 ID:Pc/mcN/m
A!別の意味で無駄だと思うけど
298名無しさんだよもん:02/08/06 02:55 ID:NNMjDjEH
「ふむ、そうだな。舞とみさきに行くならこのまま進んでいって構わない。
だが、初音を望むならここはかなり無理をしないとダメだな。彼女はお前に幻滅しかかっている。
千鶴・梓・楓が対象ならなにはともあれ連中と会話する回数を増やすことだな。
スフィーか。とりあえず彼女に会いに行け」
(※ ウソです。テキトーです。後の展開はもちろん書き手さんに任せます)

「他に何かあるか?」

A 岩切と世間話をする
B 食い物を注文する
C 個人の詳しいデータを見る(※対象も指定してください)
299名無しさんだよもん:02/08/06 03:00 ID:7wWR2AkF
A。むしろ新ヒロイン登場って感じで(w
300名無しさんだよもん:02/08/06 03:09 ID:NNMjDjEH
『はぁ……参ったなぁ。まだまだ道は険しそうだ』
「まぁそう腐るな。これでも飲め」
と言いつつ、岩切は麦茶を差し出した。キンキンに冷えてるのが見るだけでわかる。
「ほら、お前も」
「ん……」
舞にも差し出す。ちなみに、舞はすでに牛丼をがっついている。
「お代はサービスだ」
『感謝する』
「マスターの知り合いだからな。多少は構わん」
麦茶を一口すする。カラン、と氷が崩れる。
うむ、よく冷えてて美味い。
『はぁ、女の子の扱いというのも大変だな……』
「私は男は強ければいいと思うのだがな。どうも最近の小娘どもはわからん。男に余計なものを求めすぎだ」
『難しい時代なんだろ』
「ところで、お前は泳がないのか? すでに外の連中は海に入ってるようだが」
『そうだな……』

A 俺も行くか、と席を立つ。
B お前も一緒に来ないか、と誘う。
C メシを頼む。
D しばらく俺はここで休んでるよ。
301名無しさんだよもん:02/08/06 03:16 ID:7wWR2AkF
B(ニヤソ
302寝ます:02/08/06 03:24 ID:NNMjDjEH
『舞、お前は先に行ってろ』
「先生……?」
舞は訝しがる。
『牛丼は俺の奢りだ。俺はもう少しここに用がある。先に外行って遊んでろ』
「………うん、わかった」
多少強引だったかもしれないが、舞を外に追い出すことは成功した。
「どうした? 彼女だけ先に行かせて。お前は行かないのか?」
『いや……それより岩切、お前も一緒に来ないか?』
「行く? お前と? 海へか?」
『ああ、そうだ』
岩切は始めは驚いた表情だったが、その意味を理解するとニヤリと笑った。
「ホウ……私を口説き落とそうと言うのか。なるほど。面白い」
『……で、答えは?』
心底楽しそうだ。
「まだだ。表に出ろ。私と手合わせだ。私に勝ったらつきあってやらんこともない」
『…………』

A 受けてたとう。
B いや、やめておくか。
C この場で襲いかかる。
303名無しさんだよもん:02/08/06 03:26 ID:Pc/mcN/m
A
304名無しさんだよもん:02/08/06 03:51 ID:LTw5/mIW
千鶴姉の好感度って中ぐらいの気がするんだけど・・・
初音たんをぷにぷにしたことで好感度リセット喰らったからか?
305名無しさんだよもん:02/08/06 08:26 ID:a4w0dy7F
よく進むなぁ 面白いし
306名無しさんだよもん:02/08/06 11:20 ID:Pc/mcN/m
我々は場所を移した。あそこでやるには皆に迷惑を掛ける事になるからな。
『貴様・・・一体何者だ?』
私は既に戦闘モードに移行している。少し腕に覚えのある程度の者なら
この鬼気に当てられて足がくすむか、逃げ出すかどちらかの筈だが・・・・
「・・・ふっ、【今の】私は海の家の店員兼ライフセイバーに過ぎんよ。」
『訳ありということか・・・』
正直彼女を誘ったのは彼女から【何か】危険なものを感じたからだ。
この女から感じる気配、我々エルクゥのものとは異種だが何かを感じる。
私の直感だがこいつは【何か】を持っている・・・・
「適度に水場があるな・・・では、始めようか。」」

岩切はいきなり海に飛び込んだ。そして────
「水戦試牒体、岩切花枝!参る!!」
水の中から岩切は襲い掛かってきた。その素早い動きは人のものではない。
その手には鈍く光る短刀が

どうする?

A まずは攻撃を回避。じっくり様子を見る
B ガチンコ!正面から戦う
C 水の中から引きずり出す
307名無しさんだよもん:02/08/06 11:46 ID:vXudWi/y
Bで岩切ルートから外れてほしいが空気を読んでC。(w
308名無しさんだよもん:02/08/06 11:57 ID:Pc/mcN/m
水の中から引きずり出す───
私は直感でこれが攻略に繋がると判断した。激流を作り上げその中から襲い掛かる
岩切の腕を掴みそのまま引きずり出そうとするが───
『な?』
「良い判断だ。だが、水中に在る私を引きずり出せるとでも思ったか!」
くっ、引きずり出そうとしたが逆に腕を掴まれてしまった。
なんと言う力だ!このままでは逆に私が水中に引きずり込まれるやもしれん。

A 舐めるなぁ!鬼の力を解放
B なんとしても振り払う
C しまった!水の中に引きずり込まれてしまった
309名無しさんだよもん:02/08/06 12:05 ID:EjweT9F/
えっと…。
Cでw
310名無しさんだよもん:02/08/06 12:17 ID:Pc/mcN/m
しまった!水の中に引きずり込まれてしまった。
(くっ、この私とした事が!)
岩切は私を水中に引きずり込むとそのまま羽交い絞めにしてきた。
激しく抵抗するが彼女の手足は蛸のように絡みついて離れない。
そして、私の首元に短刀を突きつけて
「どうした、もう終わりか?大人しく降参でも───」

A 何の!鬼の力を解放
B 隙あり!後ろ向きに頭突きをして相手を怯ませる
C 大人しく降参する
D 援軍到来 ※誰が来たかはプレイヤーが記述
311名無しさんだよもん:02/08/06 12:20 ID:7wWR2AkF
D。
ばばんと登場みさき先輩!(w
312寝ます:02/08/06 12:20 ID:HUxEkjRd
Dで帯刀した舞をきぼん
313名無しさんだよもん:02/08/06 12:33 ID:Q+24eU6g
なんかもう・・・みさき先輩&舞一直線だなw
314名無しさんだよもん:02/08/06 13:06 ID:Pc/mcN/m
「先生!!」
な?この声はみさき君!?
───!思わず岩切の拘束が緩んだ。私はこの機を逃さず
彼女を振りほどき蹴りを入れて突き放した。
「くっ!」
そしてそのまま水面の方へ全速力で逃げ出した。
(水中では勝ち目が無い、なんとしても水の中から逃げ切らねば。)
体勢を立て直した岩切が追い駆けてくる。なんと言う速さだ。
まるで足にヒレでもあるかと思うくらいだ。
まずい、このままでは追いつかれてしまう。
(逃げろ逃げろ逃げろ・・・・)
水面が徐々に近づいてくる。岩切が追いついてきた。もう少しで追いつかれる。
『ぷはぁぁ───!!!』
(逃げ切った!!)
転がり込むように陸に上がるとみさき君が心配そうな顔をして近づいてきた。
「先生、一体何が・・・」
『はぁ、はぁ・・・説明は後だ、いいから下がっていてくれ。』
315名無しさんだよもん:02/08/06 13:07 ID:Pc/mcN/m
「けど・・・・」
『いいから!!』
思わず怒鳴ってしまったが彼女は引き下がってくれた。
が、まずい事になった。先ほどの岩切の攻撃は完全に死角から来た。
即ち水中から音で陸の私を探知していると言う事だ。
恐らく、今の怒鳴り声で此方の位置がばれてしまったと思っていいだろう。
しかも今の位置は後方以外周囲が海に囲まれている。
水深もかなりあるので此方からは水中の相手は見えない。

さて・・・どう出る?

A 精神集中。相手の気配を探る
B 取り合えず海辺から下がる
C かち割漁の応用。足元を全力で叩いて衝撃で相手にダメージを与える 
316名無しさんだよもん:02/08/06 13:16 ID:7H/avEM+
Cで。
317名無しさんだよもん:02/08/06 13:28 ID:23/e/Cxt
 場所がわからないならば、全範囲を対象にした攻撃を行うまで!
 俺は鬼の力をこめた右拳を振りかぶり、足元に思いきり叩きつけた。
 砕ける地面、衝撃は振動となって海中を伝播する。
「ぐぁああ!!」
 五時の方向、俺の右斜め後方から叫びが聞こえる。
 見れば海面から顔を突き出した岩切が荒く息をついていた。
「水中に衝撃波を発生させるとはとんでもない馬鹿力だな。だが、よくやる」
 そして彼女はにやりと口元をつり上げた。
「だが、今のは油断していただけだ。次はそれも念頭に置かせてもらう」
 ちゃぽんと小さな音をたてて飛び出ていた頭がまた水の中に潜る。
 ……向こうもずいぶん戦闘慣れしている、今の一撃で決着をつけられなかったのはずいぶん痛い。

 どうする?

A.もう一度攻撃に出た瞬間を狙って一撃で決める。
B.精神集中して気配を探る。
C.みさき君に海中の音を探ってもらう。
318317:02/08/06 13:29 ID:23/e/Cxt
いかん、上げてしまった。
ちょっと吊ってくる。
319名無しさんだよもん:02/08/06 13:30 ID:9X3GxSLY
Bいってみよ
320名無しさんだよもん:02/08/06 13:42 ID:Pc/mcN/m
私は精神集中して相手の気配を探る事にした。
どんなに水中に潜んでいようが攻撃に転じる際は音を出す。
(────精神を集中しろ・・・気を周囲に張って周りと一体なるつもりで・・・・)
暫くすると私の周りからぜ雑音が消えた。いや、正確には周囲から余計な情報を取り払ったのだ。
     ちゃぷ・・・
どばぁ!!
私の左前方から岩切が飛び出してきた。
「もらったぁ!!」
しかし、気配を察知した私は岩切の後の先を取ってそのまま合気道の技を使い
陸の方に向かって投げ飛ばした。
「な?うわぁぁぁぁ───!!」
ドサッ
体を強く打った岩切はそのまま気絶をしたようだ。
『・・・・済まん。手加減をしている余裕は無かったのでな。』
321名無しさんだよもん:02/08/06 13:47 ID:Pc/mcN/m
気絶した岩切をみさき君と近くの木陰で介抱した。
暫くすると意識が戻るだろう。
「う、う〜ん・・・はっ!私は・・・負けたのか?」
『そうだ、私の勝ちのようだな。』
「私の腕も鈍ったものだな・・・」
「そうか・・・では、お前の好きにしろ。」
「先生、好きにしろって一体どう言う事?」
『・・・・誤解だ。』

さて、どうするかだ
A 何者か洗いざらい喋ってもらう。
B 好きにさせてもらう。
C 何事も無かったように終わる。
322名無しさんだよもん:02/08/06 13:48 ID:ygJWCxVI
B!
323名無しさんだよもん:02/08/06 13:54 ID:Pc/mcN/m
どう好きにする?

A そんな事・・・聞くな。大人の時間だ。
B 取り合えず皆と泳ごう。
C やっぱり、正体を聞かせて貰う。
D とどめを刺す。
324名無しさんだよもん:02/08/06 13:55 ID:23/e/Cxt
Bで。
想像を裏切られる岩切キボンヌ
325名無しさんだよもん:02/08/06 14:02 ID:NTKeH81c
A 「いやっほーぅ!国崎最高ー!!」
B 「いやっほーぅ!国崎最高ー!!」
C 「いやっほーぅ!国崎最高ー!!」
D 「いやっほーぅ!国崎最高ー!!」
326名無しさんだよもん:02/08/06 14:20 ID:Pc/mcN/m
『取り合えず皆と泳ごう。此処に居てもつまらん。』
「そうだね、皆と一緒に遊ぼうよ♪」
 岩切の表情が諦めから呆れのものに変わっていった。
「・・・呆れたものだ。先程まで死闘を繰り広げた相手に言う台詞か?」
『そちらとて此方の命を取るつもりで戦った訳ではあるまい。』
「ふっ・・・流石に気付いたか。しかし、何と言う強さだ。貴様一体・・・・」
『【今は】只の教師さ・・・』
「ふっ、そちらも訳有りと言う事か・・・そういう事にしておいてやろう。
 だが、私には仕事が────」
「別に気にせんでいいぞ、岩切。」
振り返るとあのあの浅黒い中年警部がいた。
「全く・・・好戦的なところは直っておらんのう。もう御主は戦わんでも良いのに。」
「済まん・・・久々に腕に覚えのある奴だと思ったので、つい・・・」
この二人の間には一体?
「海の家なら構わん。どーせ客何ぞ来ないしワシ一人で充分だ。
 少しは皆と遊んで世の中を楽しんで来い。」
「・・・ふっ、子供扱いしおって。これでもお前より年上なのだぞ?」
「『ええっ!?』」
・・・やっぱり正体を聞くべきだったか?

「と、言う訳だ。私もお前達と遊ばせて貰う事にする。」
    (岩切の好感度+2)

A 視点を浜に居る人間に移す
B 敢えて健太郎&スフィーに移す
C このまま柳川視点で
D なぜか長瀬主任視点に
327名無しさんだよもん:02/08/06 14:23 ID:7wWR2AkF
328名無しさんだよもん:02/08/06 15:08 ID:23/e/Cxt
 とりあえず俺達は初音ちゃん達のところへ戻る事にした。
「しかし、何でお前はわざわざ海に入るんだ?」
 私は泳いで行くと一人海に飛び込んだ岩切、ただの泳ぎ好きかとも思ったがなにやら気になったので聞いてみる。
「日が苦手でな。こんな激しく照りつける夏の日差しは特に」
 ふむ……
「そういえば水戦試牒体と言っていたな」
「もう教えんぞ。そっちの訳と引き替えなら良いが」
 くっくっくと笑う岩切。あれは明らかにからかっている感じだ。
 奴になら正体を明かしても大したことにならないだろうが、それも何となく癪なのでやめることにした。
「先生達、なんか楽しそうだね」
 となりでは、みさき君が少々不機嫌な顔をしていた。

 バレーをしていたビーチに戻る。
 泳いでいる者、砂浜で遊んでいる者。
 初音ちゃんは砂でお城を作っているようだ。楓も手伝っていて、かなり凝った造りだ。
「あ、柳川さん戻ってきたんですね」
 丁度海から上がった千鶴さんに声をかけられた。
「ええ、海の家の方でちょっとくつろいでてね」
「あら、もったいないですよ。せっかくこんなに綺麗な海へ来たんだから泳がなきゃ」
 千鶴さんは沖合を指さす。そこには(一時的にとはいえ)メイド服から開放され、輝いた表情で泳ぎに泳胃でいる梓と、ちょっかい出しては笑っている耕一がいた。
 そんな二人の様子を軽く微笑みながら見つめる千鶴さん。なんだかんだいっても、あの姉妹は仲が良い。NGワードでさえ、軽いじゃれ合いみたいな物なのだろう。
 俺も千鶴さんに見習ってしばらく二人を見守っていたが……さんざん大笑いしていた耕一が、突然海中に姿を消した。
 梓も千鶴さんも突然のことに目を丸くしている。
 岩切か……

A.このままどうなるか見ている。
B.千鶴さんに事情だけは説明しておく。
C.ただちに耕一救出へと向かう。
329名無しさんだよもん:02/08/06 15:13 ID:Pc/mcN/m
B
330名無しさんだよもん:02/08/06 15:38 ID:23/e/Cxt
 まあ千鶴さんに事情だけは話しておいた方が良いだろう。

「じゃあ、あれは岩切さんと言う方が?」
「ええ、ライフセーバーもやっているといいますし、耕一なら万一にも生命に関わるということは無いでしょう」
「ふーん。それで柳川さんは海の家までわざわざ口説きにいったんですね」
「ええっ!?」
「だって、話を総合するとそうとしか聞こえませんよ?」
 千鶴さんの表情はあくまでも爽やかだ。
 あまりにも爽やかすぎて空気の温度が3度ほど下がったように感じる。
 やっぱり、岩切と決闘した部分を伏せておいたことが不味かったか……
「い、いえ千鶴さん。俺はあくまでも挨拶しに行っただけで──」
「途中で気が変わってナンパしたと」
 千鶴さんが極上の笑みを浮かべて近づいてくる。
 一歩、二歩、三歩……こちらが下がれば下がった分速度を上げて距離を詰めてくる。
「誤解だ千鶴さあぁぁーーーーーん!!」

 彼女は、水中の岩切よりも強かった……


「死んだかと思ったぞ……」
「同感だ……」
 地面に横たわる俺の隣には耕一がへたばっている。
「なさけない、この程度でへばるとは軟弱だな」
「ええ、全くです。本当に情けない」
 反論しようかと思ったが、ダメージが残っていて後5分は動けそうにない。
 ビーチパラソルの影でいすに腰掛けた岩切と千鶴さんの言いたい放題になっている。
331名無しさんだよもん:02/08/06 15:49 ID:23/e/Cxt
「「初音ちゃん……」」
 俺と耕一の声がハモる。初音ちゃん、やっぱり君だけが天使だよ……
「俺達は少し休めば大丈夫だから、君はせっかくの海を楽しんできなさい」
「柳川さん……うん、お大事にね」
 初音ちゃんは本当に心配した表情で去っていった。
 一息つき、気合いで首だけ動かす。すると千鶴さんと岩切が談笑中している様子が見えた。
 なにやら意気投合している風である。
 やれやれ。
 俺は浜をなでるそよ風に身を任せた。
 日はかんかんに照っていても、涼しげな感触が肌をくすぐり心地よい。
 そのままで横になりゆっくり休息をとることにした。

 目を開く。しばらく眠っていたようだった。
 陽の位置はあまり変わっていないようだから、実際には30分にも満たない時間だろうが、体の調子はだいぶよい。
 上体を起こして辺りを見回す。
 耕一は先に回復していたようで、今は岩切を加えたみんなと第二回ビーチバレー大会をやっていた。
 だが、そんな俺の視界に一人砂浜に佇む瑠璃子君の姿が入った。
 じっと沖合の孤島を凝視している。

 俺は……

A.どうかしたのかと声をかける。
B.みんなと遊ばないのかと聞いてみる。
332名無しさんだよもん:02/08/06 15:53 ID:2z92qNL/
Aキボンヌ
333名無しさんだよもん:02/08/06 15:59 ID:23/e/Cxt
「どうかしたのか?」
 俺は瑠璃子君に声をかけた。
 近くにいることは気づいていたのか、島を見つめたまま瑠璃子君はポツリと呟いた。
「電波がね」
「電波?」
「うん、電波が届いたんだよ……だれかの助けを求める悲しい電波が」
 瑠璃子君が視線を向ける沖合の孤島。
 そして助けを求める誰か。
 俺は……

A.健太郎とスフィーかもしれないと思った。
B.舞から話を聞いた冬弥と由綺かもしれないと思った。
C.正直心当たりは無いが心配だ。
334名無しさんだよもん:02/08/06 16:16 ID:Pc/mcN/m
A
335名無しさんだよもん:02/08/06 16:24 ID:Pc/mcN/m
今まで何と無く書いていたが柳川の一人称って
「俺」と「私」どちらが正しいんだ?
336名無しさんだよもん:02/08/06 17:20 ID:fWoiOGa/
『そういえば……あの島には健太郎とスフィーが行っているハズだったな……』
「うん、きっとスフィーちゃんだよ。大変なことになってるみたい……柳川ちゃん、助けに行ってあげた方がいいと思うよ」
……さて、瑠璃子君の能力を疑うわけではないが……どうするか。
みんなは楽しげに遊んでいることだし、水を差すのも悪いかもしれん。

A みんなで助けに行く。
B 一人誘って助けに行く。(対象者指名)
C 大丈夫だろう。
337名無しさんだよもん:02/08/06 17:25 ID:Pc/mcN/m
A
338名無しさんだよもん:02/08/06 17:27 ID:1QzZpDJJ
B、対象指名は・・・次のヤツに任せた!
339名無しさんだよもん:02/08/06 17:31 ID:gwrmFiWO
うーむ・・・あえて楓で・・・・は冗談で。
舞でGO
340名無しさんだよもん:02/08/06 17:37 ID:VghjvgdA
でもAの方が速かったりする罠
やはり梓と楓はあの服なのか?
341名無しさんだよもん:02/08/06 17:38 ID:fWoiOGa/
『よし、あいつらとは同じ釜の飯を食った仲。放ってはおけん。みんなで助けに行こう』
「さすが柳川ちゃん、人がいいね」
(瑠璃子の好感度+1)

『……と、言うわけなんだ』
俺は状況をかいつまんでみんなに説明した。
「そんな……スフィーちゃんが……」
たとえ一緒に遊んだ時間は短かろうとも、スフィーは初音ちゃんにとっては親友なのだろう。
すでに泣きそうな顔だ。
「大丈夫よ初音、まだスフィーちゃんが危ない目に遭ってる、って証明されたわけじゃないわ。
けど心配だから、みんなで様子を見に行きましょう、ということよ」
「うん……」
さすが、ここは長女の貫禄ということか。千鶴さんの絶妙なフォローが入る。
「しかし柳川、いくら俺たちでもあの島までは泳いで行けない。しかも今はみさきちゃんたちもいるんだ。船はどうする?」
『そうだな……』
「船ならあるぞ」
岩切が口をはさむ。
『本当か!?』
「ああ、マスターが個人的に所有している漁船がある。頼めば使わせてもらえるはずだ」
342名無しさんだよもん:02/08/06 17:38 ID:fWoiOGa/
「遭難、か……」
『ええ。まだ確固たる証拠があるわけではありませんが、その可能性が高いです』
俺と岩切は警部に頼みに海の家まで来た。
「朝のあの二人だな……だからやめておけと言ったのに」
苦虫を噛み潰したような顔で頭を掻く。
『え……連中、ここに来たのですか?』
「ああ、今朝若い男と少女がこの浜に来てな。あの島のことについて聞いてきたんだ。
私は止めたんだがな……ゴムボートに乗ってそのまま行ってしまった。あの島は地元の人間も寄り付かないと言うのに……」
『で、船は……』
「ああ、もちろん貸そう。本来ならこれは私たちの領分だが……キミもわかっているだろう?」
もちろん、ここの領分とは警察の仕事、という意味だ。
『ええ、もちろんです。まだ証拠がない以上、警察が動くわけにはいかない』
「そういうことだ。確証がつかめたら連絡してくれ。すぐに捜索隊を組織しよう」
『感謝します』
「運転は岩切、お前がやれ」
「承知」

A すぐに出発する。
B あの島について聞いてみる。
C 入念に準備する。
343名無しさんだよもん:02/08/06 17:42 ID:Pc/mcN/m
Bだな、まずは。シリアスな展開になってきたな。
344名無しさんだよもん:02/08/06 17:54 ID:fWoiOGa/
『その前に……あの島について教えていただけませんか?』
「……あの島は神名子島と言ってな、古い伝説の舞台になった島だ。
内容は……まぁ、取り立てて目新しいものはない上、いくつもある。
男女の感情のもつれからの心中、古代王朝の遺産、果ては宇宙人のうわさが出たこともあるな。
そういえば、最近は人魚の話も聞いた……まったく、ふざけた話だよ」
『地形は……?』
「ああ、無人島の上、今まで歴史上人が定住した記録もない。完全に天然のジャングル化している。
あるのはせいぜい獣道といったところだろう。昔中に入った記録を見ると、いくつか深い鍾乳洞もあるそうだ。
……いいか、わかっているとは思うが、これだけは言っておく。深追いはするなよ。遭難の確証さえ掴めればいいんだ。
二次遭難などシャレにもならん」
『……わかっています』
「柳川! 船は準備できたぞ!」
外から岩切の激が聞こえる。
『……では、行ってきます』
「ああ、がんばりたまえ」

俺たちは船に揺られて神名子島に向かう。近づいていくにつれて徐々にその全景が広がっていく。
『……大きいな……』
予想以上の巨大さだ。なぜこんな島に人がよりつかないんだろう?

A 島についての考察をまとめてみる。
B 誰かの様子を見に行く。(対象者指名)
C ブリッジで岩切と話をする。
D 荷物の確認をする。
345名無しさんだよもん:02/08/06 18:01 ID:Q/dDP0nl
とりあえずAかな
346名無しさんだよもん:02/08/06 18:16 ID:fWoiOGa/
……人とはひどく貪欲な生き物だ。
そこに金があれば奪い、土地があれば移り住む。
よほどの荒地でなければ。
見たところ、この島は沖縄本島とは大して離れていない。
ならば気候もほとんど変わらないはずだ。
多少の移動の不便さはあるにしても、ここが漁業の中間港としてすら機能していないのは気になる。
人が住まない、ということはすなわちそこに人は住めない、ということだ。
住める場所なら人はどこにでも住む。
そう、ここには人を寄せ付けない「何か」、があるはずだ。
虫か、動物か、植物か、病気か……
それとも……
「おい柳川、着いたぞ」
『え? あ? ああ……』
岩切の声で我に返る。
なるほど、確かにすでに俺以外のメンバーは上陸をすましている。
「行くぞ」
『ああ……』

『これは……』
砂浜から見るこの島は、予想以上に木々が生い茂っていた。
完全なるジャングルだ。
『瑠璃子君、スフィーたちの居場所はわからないか?』
「……ダメ……だよ、細かい場所まではわからないよ……この島なのは間違いないけど……」
瑠璃子君はひどくすまなそうにしちえる。
「どうしますか柳川さん、手分けして探しますか? まとまって探しますか?」
「無線機ならいくつか持ってきた。手分けをするならこれが使えるだろう」
『………』

A 手分けして探す。
B まとまって探す。
347名無しさんだよもん:02/08/06 18:17 ID:Pc/mcN/m
人魚は岩切だろうな・・・・多分。
348名無しさんだよもん:02/08/06 18:33 ID:4Q5DrF4S
Aで行きましょう
349名無しさんだよもん:02/08/06 18:42 ID:fWoiOGa/
『そうだな……ここは手分けして探そう。そのほうが効率がいいだろう』
「確かにな。で、どこを探索する?」
『……海辺、森の中、島の中央の山、といったところか』
「では、私は海辺を担当しよう。理由は言わずもがな、だ」
『ああ』
「じゃ、森の中は俺が担当しよう」
名乗りを上げたのは、耕一だ。
『となると、俺は山か……』
「メンバーはどうしますか?」

A 海辺探索班(リーダー:岩切)
B 森林探索班(リーダー:耕一)
C 山中探索班(リーダー:柳川)

残りのメンバーをそれぞれに割り振ってください。
350名無しさんだよもん:02/08/06 19:13 ID:7wWR2AkF
A:岩切、千鶴、梓
B:耕一、瑠璃子、祐介、楓
C:柳川、みさき、舞、初音
351名無しさんだよもん:02/08/06 19:29 ID:a4w0dy7F
冒険談になってきたっ 夏だねぇ 燃えるねぇ
352名無しさんだよもん:02/08/06 20:22 ID:Pc/mcN/m
いいのか?Cチーム。波乱の予感(w
353名無しさんだよもん:02/08/06 20:28 ID:zulYum3x
風雲急を告げそうなCチーム(・∀・)イイ!

しかし何気にバランスの取れた編成やも知れぬ。
354名無しさんだよもん:02/08/06 20:29 ID:Pc/mcN/m
まずはどの視点から始めますか?
A A:岩切、千鶴、梓
B B:耕一、瑠璃子、祐介、楓
C C:柳川、みさき、舞、初音
D 健太郎&スフィー
355名無しさんだよもん:02/08/06 20:30 ID:249j/UA/
『……よし、このメンバー構成で行こう』
「柳川さん……初音をよろしくお願いします」
千鶴さんはいつになく真面目な口調だ。
『はい、任せてください』
「冗談じゃなく、気をつけろよ柳川。なんだか俺も山のほうからは嫌な感じがする」
『わかっている……俺は教師だ。この身を賭してでも生徒は守るさ』
「ううん、ちがうよ先生」
『……みさき君?』
「生徒『も』だよ。先生も無事じゃなきゃ意味がないよ」
……フッ、俺もずいぶんと気に入られたものだ。

「では、また後でな。柳川」
「じゃあな、俺もがんばるぜ」
岩切班と耕一班はそれぞれの担当場所に向かい、歩き出した。
『さて……俺たちも、がんばるか!』
「うんっ!」

とりあえず誰視点で進めますか?

A 柳川班
B 耕一班
C 岩切班
356名無しさんだよもん:02/08/06 20:31 ID:249j/UA/
うぐぅ、ダブった。
357354:02/08/06 20:34 ID:Pc/mcN/m
内容までダブっているな・・・・
どうしよう?
A 先着優先 354
B どーせ一緒ならちゃんと書いてあるので355
358名無しさんだよもん:02/08/06 20:39 ID:6achqnM/
内容もダブってるなら354-355は一つのものとして見れば
良いんでないの?
つーわけで柳川班の視点でキボンヌ
359名無しさんだよもん:02/08/06 20:47 ID:249j/UA/
『………』
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……
「………」
トコトコトコ……
『………』
ザッ、ザッ、ザ……
『ええいお前ら! ひっつくな! 歩きにくぃ!』
今、俺たち山中探索班は山に向かって森の中を歩いている。
森という字は木が三つだ。当然森の中には木がたくさんあるワケだ。
にも関わらず、みさき君と舞は俺の真横から離れようとしない。当然、歩きにくい。
しかも、初音ちゃんだけ三列になった俺たちの後ろから不機嫌そうに着いてきている。
「でもでもでも、やっぱりイザという時は柳川先生の近くが安全だと思うんだよっ!」
「私も、即座に先生のサポートに移れる位置の方がいい……」
「モテモテだね、柳川さん。よかったね。よかったよ」
『だからってな! この木の生い茂る森の中を三列に歩けるかっ! 一列になるぞ!』
「じゃあじゃあ、私が先頭で、柳川先生が……」
『みさき君は先頭はダメだ。わかっているだろう?』
「チェッ……」

※ 四人の並び順を決めてください。みさきが先頭とるのはダメです。
  私がこの続きを書いた場合、この順番は重要になるかもしれません。
360名無しさんだよもん:02/08/06 20:51 ID:7wWR2AkF
柳川>みさき>初音>舞
361691:02/08/06 20:58 ID:249j/UA/
『よし、これでOKだ。しんがりは俺が勤める。足元に気をつけろよ、舞』
「わかってる……」
一番危なっかしいのはみさき君だ。この並び順ならイザという時にもみさき君のフォローに回れるだろう。
それにしても……相変わらずと言うかなんと言うか……
「先生の隣っ♪ 隣っ♪」
呑気だな……

さてと、とりあえず歩いている間に

A 舞に話しかけるか
B 初音ちゃんに話しかけるか
C みさき君に話しかけるか
D いやいや、足元を注意して調べねば
362名無しさんだよもん:02/08/06 21:06 ID:dUdC+Eon
363名無しさんだよもん:02/08/06 21:07 ID:dUdC+Eon
スマソ、あげてしまった
364名無しさんだよもん:02/08/06 21:10 ID:249j/UA/
よし、ここらで名誉挽回&汚名返上しておこう。
俺は初音ちゃんに話しかける事にした。
『ね、ねえ初音ちゃん』
「何?」
うう……ツッケントンだ。ある意味反転初音より怖いかも……
『あ、あのさあ、なんか俺、初音ちゃんに色々誤解されちゃってるみたいだけど……』
「大丈夫。何も誤解なんてしてないよ。柳川さんはモテモテなんだから。うらやましいよね〜」
だから初音ちゃん……それが誤解なんだよ……

A なんとかして誤解を解く。
B 話題を変える。
C 舞に話しかける。
D みさき君に話しかける。
365名無しさんだよもん:02/08/06 21:11 ID:7wWR2AkF
D8w
366名無しさんだよもん:02/08/06 21:12 ID:uRku198J
Bだろうな
367名無しさんだよもん:02/08/06 21:12 ID:7wWR2AkF
なんじゃそりゃ……「D(w」と書きたかったのに……
368名無しさんだよもん:02/08/06 21:15 ID:6achqnM/
初音ちゃんの好感度が下がってく・・・
仕方がない……これ以上話しても無駄だろう。
俺はみさき君に話しかけることにした。
『ああ……そうだ、みさき君』
「え、なになに先生?」
楽しそうだ……どうして最近のみさき君は人から話しかけられるだけでこんなに嬉しそうなのだろう?
(柳川さんの……バカ)
初音ちゃんのつぶやきは俺の耳に届かなかった。
(初音の好感度-1)
『みさき君の耳で、何か異常は感じられないか? 例えば、あの2人の……悲鳴とか』
「う〜ん、何も聞こえないよ……ごめんなさい」
しゅんとしてしまった。い、いかん。
『あ、いや、別にいいんだ。ただ、何か聞こえたら……』
「うんっ! もちろんすぐに先生に教えるよ!」
それからしばらく、みさき君と他愛のないことで盛り上がった。
(みさきの好感度+1)
その会話は、舞の一言で終わりを迎えた。
「先生、着いた」

辺りを見まわす。
なるほど、ジャングルを抜けたそこには、山……いや、山というのとは少し違う。
どちらかと言うと大きな「丘」がなだらかに広がっていた。
「先生……とりあえず、どこから攻める?」

A まずは山頂に行ってみよう。
B 斜面を探索しよう。
C 麓を歩いてみよう。
370名無しさんだよもん:02/08/06 21:26 ID:dUdC+Eon
A!
371名無しさんだよもん:02/08/06 21:30 ID:249j/UA/
俺たちはまず山頂に行ってみることにした。
秘密と猫は高いところが好きなものだ。
幸い、丘には背の高い草などなく、割合短時間でたどり着くことができた。

「先生……」
「これは……」
「かなり怪しい気がするよ。なんとなくだけどね」
『確かにな……』
山頂にたどり着いた俺たちが見たもの。それは、不自然に置かれた巨大な一枚岩だった。
高さは有に5M以上あり、幅も8Mほどはあろう。
しかも、そのド真ん中には古いお札が貼ってある。
「先生……どうする?」

A 剥がしてみる。
B 触らぬ神に祟りなし、だ。
C 『舞、剥がせ』
372名無しさんだよもん:02/08/06 21:32 ID:VghjvgdA
Bで一旦連絡をとっておく
373名無しさんだよもん:02/08/06 21:32 ID:jJbbg0E1
374名無しさんだよもん:02/08/06 21:32 ID:CwByC99f
Aだな
危ないことは柳川
375名無しさんだよもん:02/08/06 21:33 ID:4Q5DrF4S
Cだな
376名無しさんだよもん:02/08/06 21:37 ID:VghjvgdA
この柳川はまじで主人公向き性格だなぁ

職人の回避テクニックと選択側の良心のたまものだな
377名無しさんだよもん:02/08/06 21:38 ID:249j/UA/
思わず剥がしたい衝動にかられたが、それを何とか押しとどめる。
今ここで迂闊な行動をとるわけにはいかな……って
『やめろ! 舞!』
ビクッ!
札に手を伸ばしていた舞が止まる。
『何してんだお前はぁ!』
「だって……怪しいから……」
『怪しけりゃ手を伸ばすのか! 子供かお前は!』
「……ぐすん」
「柳川さんっ! 言いすぎだよ!」
「そうだよ、舞ちゃんだって調査を進めようと思っての行動なんだから」
あー、うー……ちょっと言いすぎ……ちゃったかな?
「……ぐすぐす」
『あ、舞……その、スマン……』
「……うん」
『ああ、舞の気持ちはとてもありがたい。けどな、これがどんな危ないものかも知れないんだ。
手を出すのはもう少し調べてからにしよう、な?』
「うん……わかった。先生の言う通りだ」
やれやれ……助かった。

A 耕一に連絡をとる。
B 岩切に連絡をとる。
C この岩をもう少し調べる。
D 山を下る。
378名無しさんだよもん:02/08/06 21:40 ID:dUdC+Eon
Bかな
379名無しさんだよもん:02/08/06 21:41 ID:7DvQfLqT
かんなご島・・・? かんな・・・?
380名無しさんだよもん:02/08/06 21:49 ID:249j/UA/
[……というわけだ。こちらは大きな岩を発見したが、怪しいからまだ手をつけてない。どうぞ]
「了解した。迂闊に手を出さなかったのはいい判断だ。そのまま調査を続行してくれ。どうぞ」
[OKだ。お前もがんばれよ。では、通信終わる]
ブツンッ

どうやら今の通信は叔父さんからだったようだな。
「なあ岩切、叔父さんなんだって?」
「山頂で巨大な岩を発見したそうだ」
「なにっ! で、で、どうなったんだ?」
「……慌てるな。まだ調査中だ。見つけてすぐに構うのは子供とバカぐらいだ」
……なんかムカツク気がするのは気のせいか?
ていうかその前に
「千鶴姉……こんなことになったんだ」
「あら? どうしたの梓?」
すっ呆けやがって……
「服だよ! 服! こんなトコに来てまでメイドやらせるつもりかぁ! あたしゃ脱ぐぞ!」
「私もそれがかなり気になっていた。なんだそのふざけた服は?」
「あたしだって好きで着てるワケじゃない! 今脱ぐぞ! 即脱ぐぞ! 断固脱ぐぞ!」
「梓……」
千鶴姉は、頬に手をあてたまま微笑んだ。
女神の笑みだ。
「脱ぐのはいいけど……服はそれしかないのよ? それとも水着で行動する?」
グッ……!

A このままで……いいッス。
B いいや! 水着の方がまだマシだね!
C なぜか葉っぱを編んで服を作りたくなった。
381名無しさんだよもん:02/08/06 21:50 ID:Pc/mcN/m
B!
382名無しさんだよもん:02/08/06 22:41 ID:F+srh1+H
「ええい! これに比べたら水着の方がまだマシだっ!」
そうだ。ここは海。別に水着で行動してたってなんら変なことはない。
メイド服で大丈夫な場所……? ヨーロッパの貴族の屋敷とか……ビッグサイト?
「フン、どうでもいいことだ」
「そうですね。先を急ぎましょうか」
「あっ、ちょっと待……まだ着替えが……!」
なんて薄情なやつらだ。置いていきやがった。

「はぁ、はぁ、はぁ……」
砂浜に残った二人の足跡を追い、どうにかこうにか追いつく。そこには……
「ゴムボート?」
岩切と千鶴姉が砂浜に放置されてあるゴムボートを調べていた。
「やっと着たか……」
いつの間にか岩切も水着だ。
「私は少しこの辺りの海中を探索してくる。お前らは陸の方を調べてくれ」
「わかりました……お気をつけて、岩切さん」
「お前もな、千鶴」
ドプン!
……岩切は海に飛びこみ、浮いてこなかった。……ほんと、人魚みたいだよな。
「それじゃあ梓、私たちは何から調べようかしら」
お、千鶴姉があたしに選択権を任せるとは。めずらしいな。
「そうだな、ここはまず……」

A ゴムボートを詳しく調べよう。
B この辺りの砂浜を調べてみよう。
C 森の方をちょっと見に行ってみるか。
383名無しさんだよもん:02/08/06 22:42 ID:Pc/mcN/m
「海辺を探すなら水着の方が良いだろ?千鶴姉。
 第一、岩切だって水着じゃないか。」
「千鶴とか言ったな。今はそんな下らん事にこだわっている暇は無いぞ。」
「まぁ・・・それ所では無いので良いでしょう。」
「いやっほぅ!これでメイド服ともおさら・・・」
「ただし、ホテルに戻ったら着替えてもらいますよ?罰は未だ続いていますから。」
女神の笑みだ・・・・逆らえる訳無い・・・
「はい・・・」
「気は済んだか二人共。ところで、どのあたりを探す?」

A 東の岩場
B 西のマングローブ林
C 南の洞窟
D 北の砂浜
384名無しさんだよもん:02/08/06 22:42 ID:Pc/mcN/m
遅かったか・・・・忘れてくれ。
385名無しさんだよもん:02/08/06 22:44 ID:4Q5DrF4S
Aで

>>384
惜しかったな
386名無しさんだよもん:02/08/06 22:45 ID:4Q5DrF4S
悪い、下げ忘れた……
387名無しさんだよもん:02/08/06 22:54 ID:F+srh1+H
「よし、まずはこのゴムボートの中を徹底的に調べてみよう。何か行き先の手がかりがあるかもしれない」
「梓にしてはなかなか的確ね」
……「にしては」かよ。
「ま、そんな細かいことにこだわってる場合じゃないな。ちゃっちゃとやるとしますか!」

……とはいえ、所詮数人乗りのボート。調査などすぐ終わる。
なんら異常はなかった。
「チェッ、無駄骨かよ」
「いいえ梓、ちゃんと収穫はありますよ」
「え?」
「『異常はない』それ自身が十分な収穫よ」
「どういうことだ?」
「つまり、健太郎さんとスフィーちゃんは少なくとも上陸したときは何も問題なかった、ということよ。
慌ててたりなんらかのトラブルに巻き込まれたのなら、荷物が落ちてたりボートに傷があるはずだからね」
「なるほど……」
さすが千鶴姉だな。
「さて、ここからが問題です。無事に上陸を果たした二人は、どこへ向かうでしょう」
「宝の……あるところ?」
「そうね。それじゃあ、どこが怪しいと思う?」
「やっぱり……島の奥、だろうなぁ」
あたしたちは、目の前にそびえる深いジャングルに目を向けた。

A 少しジャングルに入ってみる。
B 岩切が来るまで待つ。
C 耕一に連絡する。
388名無しさんだよもん:02/08/06 22:56 ID:Pc/mcN/m
B!役割分担は重要
389名無しさんだよもん:02/08/06 23:04 ID:F+srh1+H
「ここでバラバラになってしまってもマズイわ。しばらく岩切さんを待ちましょう」
「そうだな、そろそろアイツの方も終わ……」
どばっしゃぁぁぁぁぁぁん!!!
「うわっ!」
あたしのセリフが終わらないうちに、岩切は水飛沫と共に海中から飛びあがってきた。
「な、なんだ岩切かよ。驚かす――――」
「伏せろ! 2人とも!」
そのまま岩切はあたしたちの上に覆い被さってきた。ねじ伏せられる千鶴姉とあたし。
「痛ってえな! なにす……」
「シェギァァァァァァァァ!!!!!」
ブオン!!!
……一瞬前まで、あたしと千鶴姉の体があった空間を巨大な丸太が通りすぎた。
いや、違う。これは丸太じゃない……
「タコぉ!?」
「そうだ! 蛸だ! なんだかわからんがデカイやつが来た!」
海面に姿を現している部分だけでもその大きさは十分にわかる。
頭の部分だけで……3〜4Mは有にある。足も含めるとそれを遥かに上回る。
「来るぞ! 構えろ!」
岩切が短刀を装備する。

A ここは一旦森に退く!
B やってやるぁ!
C 耕一に助けを求める。
390名無しさんだよもん:02/08/06 23:06 ID:7wWR2AkF
Bだにょ
391名無しさんだよもん:02/08/06 23:14 ID:F+srh1+H
「梓! 気をつけなさい!」
「絡みつかれたら終わりだぞ!」
うるせぇな2人とも! あたしをお荷物扱いするんじゃねえ!
「シェギャァァァァァァァァァァ!!!」
先ほど丸太と身間違えたほど太い蛸足が迫りくる。
ドゴ! ドゴ! ドゴ!
が、あたしたちもただの人間じゃない。全てかわしきり、蛸の懐に入る。
「あなたを……捌きます!」
「水戦試挑体をなめるな!」
「あたしはタコは寿司だけで十分なんだよーーー!!!」
殺った! さすがにこの集中攻撃をドタマにくらえば……
「グルオァァァァァァァ!!!!」
だが、海中から新たな足が現れた。
「なに……グフゥッ!」
弾き落される三人。幸い、絡み取られる前に間合いを取ることはできたが……
「厄介ですね……」
「ああ……」
「あいつに一撃を叩きこむにはあの八つの城壁を超えなきゃならないんだろう……?」
「よし、ここは……」

A 2人が囮になり、残りの1人が一撃必殺。
B 戦術的撤退だ。
C ゴムボートを叩きつけ、それを足場に使う。
D 岩切が水中に潜り、二方向から攻める。
392名無しさんだよもん:02/08/06 23:27 ID:7wWR2AkF
んー……事態を混乱に巻き込めそうな選択肢がないので、パス(w
393名無しさんだよもん:02/08/06 23:33 ID:yal3QkM/
じゃぁAで
394名無しさんだよもん:02/08/06 23:39 ID:cPT5RtHH
「二人が囮になって残りの一人が攻撃だ!!」
 さあ、誰が攻撃役を引きうける?

A.水中戦に無類の力を発揮する岩切
B.パワーには自信有りの梓
C.鬼の力を一番制御できる千鶴
395名無しさんだよもん:02/08/06 23:43 ID:U5K0K7+J
Bだ!
396名無しさんだよもん:02/08/06 23:55 ID:F+srh1+H
「岩切さん」
「ああ……」
千鶴姉と岩切が何やら目線で会話している。……いつの間にそんな仲良くなったんだよ。
そして、それが終わると
「梓、がんばりなさい」
「梓、がんばれよ」
ポン、ポンとあたしの肩に手を置く。
「……どういうこと?」
「タコのぶよぶよとした表皮に私たちの『切り裂く』攻撃では効果は薄いから」
「私たちが囮になって足を引きつける。お前はもう一度懐に飛びこんで頭を思いきり殴りつけてやれ」
「え!? ちょ、ちょっと待……」
「待ってるヒマはない……行くぞっ!」
「梓、失敗したらメイド服なんじゃすませませんよ(にっこり)」
「お、おい……!」
あたしの抗議の声も聞かず、二人は八本の足を相手にし始めた。
「……ドちくしょうめ! やってやるよ! やりゃぁいいんだろ!」
タコのドタマに向かって全力で走る。
「おおおおおおおおおおおおお!!!!!」
それに気付いたタコが、すかさず一本の足をあたしに向けるが……
「させませんっ!」
ビシャッ―――千鶴姉の爪が空を切り裂き、その足を一刀両断に斬り捨てる。
「さあ梓!」
「やれ!」
「うおらああああああああ!!!」
397名無しさんだよもん:02/08/06 23:56 ID:F+srh1+H
M(質量)×G(重力加速度)×H(高さ)!
「あたしの場合はそれに加えて……この腕力! くらえっ!」
とうとうタコの頭にたどり着く!
「鉄拳!!!!!!」
ボコォ!
タコの巨大な頭が凹んだゴムボールのように変形。
「グギャァァァァァァァァ!!!!!!」
そして、全ての足は力なく地面に落ちた。
「梓……」
「ヘヘン、これがあたしの実力だぜ! 見なおしたか千鶴姉!」
「さて、さっそくこの気味の悪い八つ足を調べるか」
っておい無視するなよ。

「あーあ、にしてもクセエよなー。こんな時期にタコ相手に格闘するハメになるとは……」
「はいはい、口を動かさずに手を動かす」
「ケッ」
「……2人とも、ちょっと着てくれ」
岩切? なんか見つけたんかな……
「どうした岩切……っておい! これは!」
なんとタコの腹の中には……

A 健太郎とスフィーの荷物があった。
B むしろ健太郎本人がいた。
C てかスフィーがいた。
D 白骨化した人間の死体があった。
398名無しさんだよもん:02/08/06 23:59 ID:Pc/mcN/m
A!もっと謎よ深まれ(w
399名無しさんだよもん:02/08/07 00:08 ID:Ji6oXdvK
「これは……お前らの探している連中の荷物とは違うのか?」
「ああ、間違いない……このシブイ柄や子供じみたイラストは……」
「どういうことでしょう? 彼らの荷物だけが見つかるなんて……」
岩切と千鶴は何やら考え込んでいる。あたしも一応考えてみる。
……バカの考え休むに似たり? いやいや。
「考えられる可能性としては……」
岩切が口を開く。
「当然、八つ足は海辺でしか活動できない……ならば、2人は浜辺で襲われた、と考えるのが妥当だな」
「ええ、そうなりますね」
「しかし、この辺り一帯には争ったような形跡はない……」
「はい、私たちも陸上を調べてみましたが、特に怪しい点は見つかりませんでした」
「ならば、ここから推測される連中の行動は、ここから上陸した後、どこかの浜辺に行き、ヤツに襲われた。
そして、荷物を奪われた……あるいは、荷物を犠牲にして逃げた、か」
「真っ直ぐ森に向かったわけじゃない、ってことか?」
さすがにここまで話しが進めばあたしにもわかる。
「その可能性が高いな……どうする?」

A とりあえず叔父さんに連絡をとる。
B とりあえず耕一に連絡をとる。
C 森の方を調べてみる。
D このまま浜辺の先まで行ってみる。
400名無しさんだよもん:02/08/07 00:10 ID:2nl0xvqj
D
401名無しさんだよもん:02/08/07 00:18 ID:KOJHMel2
「取り合えずこのまま浜辺の先まで行ってみるか。」
あたし達の探索範囲は主に海辺だ。辺りを調べ尽くしてから連絡をしても遅くは無いだろう。
「それにしても岩切さん・・・・貴方一体何者ですか?」
千鶴姉の言うとおりだろうな。あの戦闘能力は並の人間ではない。
「まぁ・・・余り喋りたくないが・・・色々有って此処まで流れてきたのさ。此処は海も綺麗だし
 私にとっては正に天国さ。マナーの悪い観光客さえ居なければな。」
「ふーん。岩切、そう言えばお前一体歳は幾つだ?なんか喋り方が妙に爺臭いぞ?」
「爺臭いは余計だ。そうだな・・・戸籍上年齢が七十・・・幾つだったかな?」
「「ええ!!?」」
そんな馬鹿な・・・どう見たって二十台前半だぞ?
「因みに言っておくが肉体年齢は二十台だぞ。」
「あんた・・・一体?」
「訳有りなんだよ。お前達と一緒でな。もう隠しても無駄だぞ、そこの御二人さん。」
「・・・・・・」
千鶴姉が沈黙している・・・こいつやはり只者じゃないな。
「岩切さん・・・その若さを保つ秘訣を教えてください!」
目を爛々と輝かせて千鶴姉は岩切に擦り寄った。
「・・・・・・・・」
「ち、千鶴姉・・・・」
二人共こけてしまった・・・何考えているんだよ、千鶴姉・・・

浜辺の端につくとそこには争そったような跡があった。そして、2種類の足跡は
森の方へと向かっていた。どうやら二人共森に逃げ込んだ可能性が濃厚になってきた。
「どうやら、此処で森へ向かった様だな。」
「で、この後あたい達はどうする?」

さて、どうする?
A 耕一に連絡
B 柳川に連絡
C 敢えて健太郎&スフィー視点に
402名無しさんだよもん:02/08/07 00:18 ID:Ji6oXdvK
「とりあえず、スフィーたちとコイツが浜辺のどこかで何らかのアクションを起こしたことは間違いないんだろ?
だったら、このまま進んでれば自然とそこにたどり着けるんじゃないか?」
「そうだな……」
「そうね。そうしましょう」

しばらくの間あたしたちはトロトロと歩き通した。
一応あたりに気を配らなけりゃならないが、それ以外はヒマなものだ。
何か話すか……?

A 叔父さんのことについて話す。
B 耕一のことについて話す。
C この島について話す。
D 真面目に調べるか。
403名無しさんだよもん:02/08/07 00:18 ID:Ji6oXdvK
はーいはーいはーいはーいダブりましたよ!
……負けた。
404名無しさんだよもん:02/08/07 00:34 ID:Bko3Bj8r
ここは順当にAで。

405名無しさんだよもん:02/08/07 00:44 ID:Ji6oXdvK
[というわけで、彼らは森の中に逃げ込んだ可能性が高いと思われます。どうぞ]
「わかりました、跡があったのは北の浜辺ですね? どうぞ」
[はい、その通りです。調べるのでしたらそっちからがいいと思われます]
「了解、通信終わります。どうぞ」
[了解。通信終了]
ブツッ

「何か動きがあったんですか?」
今のところ、俺たちは祐介や瑠璃子ちゃんの電波、あるいは楓ちゃんの索敵能力を使い、二人を探しているが収穫はなかった。
「ああ。柳川は頂上で怪しい岩を、千鶴さんたちの方は巨大タコの腹の中から2人の荷物を発見したらしい」
正直、少々手詰まり気味だったところだ。
「タコ……ですか?」
「ああ。この島はちょいとキケンみたいだな。辺りの気配にも気を配らないと」
「それで……これからどうするの?」

A 北の方へ行ってみる。
B いや、今北に行っても既にいないだろう。裏をかいて東へ行ってみる。
C 島の真ん中の方に行ってみるか。
406名無しさんだよもん:02/08/07 01:00 ID:5I9r91fu
Cかな。
407名無しさんだよもん:02/08/07 01:12 ID:Ji6oXdvK
「耕一さん……」
「ん?」
北のほうに向かおうとした俺を、楓ちゃんが引きとめた。
「島の……中央部分に行ってみませんか?」
「島の中央? けど、そっちは柳川が……」
「いえ、違います。柳川さんは山の上ですが……中央近くの森の中、そこに何かを感じます」
「う〜ん……」
祐介と瑠璃子ちゃんに視線を送る。
「2人はどう思う?」
「僕らは耕一さんに任せます」
「……よし、こういう事に関しては楓ちゃんの力が頼りになる。島の中央に向かってみるか」
「ありがとうございます……」

「こっちです……波動がどんどん強くなってきています」
「おいおい楓ちゃん、ちょっと待ってくれ……」
楓ちゃんは、何かに導かれるようにけもの道を突き進んでいる。
俺でも追いつくのがやっとなほどだ。
「わかります……誰かが、悲しそうな波動を……」
「……これはっ!」
その時……俺は近くの茂みから強烈な殺気を感じた。

A 『伏せろ!』と叫ぶ。
B 先手必勝で攻撃する。
C 楓ちゃんを引きずり倒す。
D まずは様子を見る。
408名無しさんだよもん:02/08/07 01:14 ID:6ZJhupFx
B。見敵必殺!
409名無しさんだよもん:02/08/07 01:22 ID:Ji6oXdvK
「おおおオオオオ!!!!」
この強暴な殺気はおそらく野生動物のものだろう。
先ほどの話の中にも巨大化したタコの話しがあった。
ならば……先手必勝! 最強鬼の力を見せてくれる!
「耕一さん!?」
「耕一さん! どうしたんですか!?」
「近寄るな!」
俺はその茂みに飛び込み、先制の一撃をしかける。
バシャァッ!
「そいつ」の細長い体から鮮血がほとばしる……だが、致命傷までは至らなかったか!
「……蛇とはな」
そう、そいつは身の丈……わからん、尻尾が見えん。どのくらいの長さなのか見当もつかない。
「シャァァァァァァァ!!!!」
蛇が血を吹き出しながらも首を持ち上げ、戦闘態勢をとる。
さあ、どう戦う?

A 格闘戦に持ちこむ。
B 今度はあの首を引き千切ってやる。
C ここは一旦下がる。
D 木に登り、強襲する。
410名無しさんだよもん:02/08/07 01:28 ID:Bko3Bj8r
Aで噛み付いてきた蛇の上顎と下顎を泣き別れにさせてやってください。
411名無しさんだよもん:02/08/07 01:28 ID:KOJHMel2
B!殺っちまえ!
412名無しさんだよもん:02/08/07 01:44 ID:Ji6oXdvK
「オオオオオオオ!!!!」
畜生が! この高貴なエルクゥに刃向かうとは……キサマなど屠ってくれる!
「シャァァァァ! シャァァァァ! シャァァァァ!」
大蛇は威嚇動作を繰り返す、が、そんなものは俺には構わん!
殺す!
これのみで十分だ! 行くぞ!
「耕一さ……ダメで……!」
「オオオオオ!!」
大蛇に一撃を食らわせる。頭を狙ってのことだったが、これは直撃をかわされ、首筋をわずかに切り裂くほどだった。
「キシャァァァァァ!!!!!」
今度は大蛇が巻き付いてきた。……確か、蛇の巻きつく力は強烈だという。
ギリギリギリギリ……
体全体の筋肉を駆使し、俺を締め付けるヘビ。なるほど。確かに常人ならばとうの昔に体中の骨を砕かれているだろう。
「だが……この程度!」
………ブチ………ブチ………ブチブチブチブチ………
静かに、静かに蛇の筋肉繊維が切れていく音が響く。
そして……
ブチィン!
「シギャハァァァァァッァア!!!!!!」
とうとう俺の体に巻き付いていた部分が引き千切られる。
だが、絶命せず、ほぼ首だけの状態になって俺に噛み付いてきた。
ガブゥッ!
「痛ッ……この……下等生物がぁぁぁぁぁ!!!」
蛇の死に際の一噛みが俺の肩に食い込む。だが、それは俺の怒りを萌えあがらせるに過ぎなかった。
「死……ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
蛇の上顎と下顎をしっかと握り締め……思いきり開く!
バシャァァァァァァ………
見事二枚に下ろされ、辺りには大量の血が雨のように舞った。
413名無しさんだよもん:02/08/07 01:45 ID:Ji6oXdvK
「こ、耕一さん! 大丈夫ですか!?」
祐介たちが寄ってくる。……おっと、鬼化を解かなければ
「ダメです耕一さん! 鬼を解いてはなりません!」
俺の方には来ず、蛇を調べていた楓ちゃんが声を荒げる。
「ど、どうしたんだ楓ちゃん? この姿で調査……を……あれ……?」
いきなり世界がグラリと傾き、歪み始めた。
体の中、特に肩口が激しい熱を持っている。
あれ? あれ? ……い……し……き……が……

どすん!
耕一さんが倒れてしまった……恐れていたことが……
「耕一さん!? 耕一さん!? どうしました? 大丈夫ですか?」
「大変……命が……命が弱ってるよ……」
そう……
「さっきの蛇はハブが巨大化したものだったんです!」
「なんだって!?」
「……毒蛇?」
「ええ。猛毒です。今耕一さんが生きているのも狩猟者の強力な免疫能力が辛うじて命を繋ぎとめているから……
けど、早く何とかしないと!」
「ど、ど、ど、どうるすんだい楓ちゃん!?」

A 近くに柳川さんがいるはずです!
B 地元民の岩切さんなら治療法を……
C ともかく応急手当を!
414名無しさんだよもん:02/08/07 01:53 ID:vRV7uDNo
>俺の怒りを[萌え]あがらせるに過ぎなかった
耕一最高
415名無しさんだよもん:02/08/07 01:58 ID:0SoH0p5e
>>412
>俺の怒りを萌えあがらせる
変換忘れだとは思うがワラタ

なましシリアスなところだに、ね。
まあ、清涼剤としてこういう不意の笑いも良し。

つーことでどうするかな・・・
岩切が何か魅せてくれるかもしれん。Bで。
416名無しさんだよもん:02/08/07 02:04 ID:0SoH0p5e
だにってウッチャンじゃあるまいし・・・
何やっとるんだ自分も。

しかし、岩切で何が出来るのかな・・・?
タコの体内から作った解毒剤?
自身の能力?
一応同じ鬼の二人もいるだけにどういう展開か期待。
417名無しさんだよもん:02/08/07 02:18 ID:Ji6oXdvK
ブ……ブッ……
「おい岩切、無線機からなんか音がするぞ」
「おっと……はい、こちら岩切。こちら岩切。どうぞ」
[岩切さんっ! 助けてください!]
「か、楓!?」
直接無線機を握っているわけではないあたしにもその声は聞こえた。楓の悲痛な叫び声だ。
「ど、どうした? 何があった?」
[耕一さんが……ヘビに……!]
「ヘビだって?」
「耕一さんがヘビなんかに……?」
「……楓、そのヘビの種類はわかるか?」
[ハブです!]
「やはりか! クソォォォッ!!! 巨大化したヤツだな!?」
[はいっ!]
聞くやいなや、岩切は脱兎の如く走り出した。
慌ててあたしたちもそれを追う。
「楓! 毒蛇に噛まれたときの応急処置はわかっているか!?」
走りながらも楓に指示を送る。
[は、はい、まずは患部に通じる動脈を止め、噛まれた部分をナイフなどで切り裂き、血を吸い出す……]
「よぉし、なかなか冷静だな。お前、ライフセーバーの素質があるぞ。……だが、一つだけ違う。血は吸い出すな。
患部を心臓より下にし、血を出せ。あ、絶対に動かすなよ」
[え……?]
「ヘタに毒の混じった血を吸ったら二次感染する可能性もある。なに、すぐに行く。こんなこともあろうかと船に血清を積んでおいた」
[岩切さん……]
「いいか、パニックにはなるなよ? 耕一の命はお前たちに懸かっている」
[はい……わかりました!]
岩切はニコリと笑った。……その笑顔の対象には見えないだろうが。
「よし、いいコだ」
418名無しさんだよもん:02/08/07 02:19 ID:Ji6oXdvK
「……待たせたな! 血清を持ってきた」
あたしたちが楓のもとにたどり着いた時……耕一にいつもの姿はなかった。
顔を青くし、泡を吐き、ガタガタと振るえている。
「こ……耕一さん! 大丈夫ですか!?」
慌てて駆け寄る千鶴姉。
「動かすなッ! 毒が体に回るぞ!」
「ヒッ!」
岩切は耕一の姿に一瞥をくれる。
「……なるほど、この姿がお前たちの強さの秘密、というわけだな。
詳しく調べてみたいが……今はそんな暇はなさそうだな」
「岩切……頼む」
「承知」

……私が血清を打ちこむと、ややあって耕一の顔色が少しよくなった。
だが、まだ安心はできない。このままではたとえ命は助かっても、腕は腐り落ちてしまうだろう。
……さて、どうするか。

A 即座に本土まで連れていく。
B ……私の血を浴びせるか。
C ここは一族の連中に話を聞いてみるか。
419名無しさんだよもん:02/08/07 02:21 ID:Va6ADxXe
Cかな。
同じ血なら同族の方が効果ありそう。
420名無しさんだよもん:02/08/07 02:30 ID:KOJHMel2
つーか岩切大活躍&大人気だな。何気に柳川と互角の戦いをしているし。
誰彼の他の連中は殆ど出番無しだな。(w
421名無しさんだよもん:02/08/07 02:36 ID:Ji6oXdvK
耕一を診察して思案していた様子の岩切は、ややあってこちらに振り向いた。
「……とりあえず持ちなおしはしたが、まだ危険な状態が続いている。何かお前たち一族のみ知る
いい治療法などないか?」
「……千鶴姉、あたしたちの血とかどうだ……?」
「そそ、そ、そうね、次郎衛門の件もあるし……ここは……」
だが、これは楓に否定された。
「ダメです」
「なぜ!? 楓!」
……やばいな。千鶴姉が声を荒げるとは……冷静さを欠いているということか。
「500年前は、あくまでも『人間』として瀕死だった次郎衛門を『半鬼』にすることで命を取り留めたのです。
今の耕一さんはエルクゥの生命力をフルに使った上での瀕死……それに、耕一さんは私達の中では最も強く次郎衛門の血を受け継いでいます。
今更私たちの血を与えても……無意味です」
「なんで? なんで!? なんで楓そんなに落ち着いていられるの!?」
楓に詰め寄る千鶴姉。
「やめろよ千鶴姉! 今はきっと楓の言ってることが正しいんだ! それより、もっと別の方法を考えないと……!」
「……恐ろしいほどに冷静な説明、いたみいる。……つまり、結論から言えばお前たちでは無理、ということだな」
岩切が重く言い放つ。
「はい……」
「ううっ……!」
「……私の知る限り、手は三つある。すぐさま本土の病院に搬送するか、この場で腕を切り落とすか……私の血を与えるか。
腕を切り落とせばほぼ安心だ。……私の血を与えてもおそらく大丈夫だろうが……お前たちには少々辛いことになるかもしれん。
どうする? ……病院に送る場合、確立は半々……いや、それ以下だな」
「そんな! ……そんなのから選べだなんて……!」
「……楓」
「千鶴姉さんがこんな状態の以上……ここは梓姉さんに任せます」
「…………」

A 腕を切ってくれ。
B 病院に連れていってくれ。
C ……お前の血を、頼む。
422名無しさんだよもん:02/08/07 02:38 ID:6ZJhupFx
A〜♪
423名無しさんだよもん:02/08/07 02:39 ID:O94nD37v
おいおいおい・・・いいのか? こんな展開・・・
424名無しさんだよもん:02/08/07 02:39 ID:FP8KFjsA
重大っぽいので選べません。
425名無しさんだよもん:02/08/07 02:43 ID:O94nD37v
リコール! これはリコールだろ!
426名無しさんだよもん:02/08/07 02:46 ID:FP8KFjsA
いいんじゃないか?
427名無しさんだよもん:02/08/07 02:49 ID:t+siS+3Y
「腕を切ってくれ。」
即答する岩切「分かりました。」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!」千鶴は錯乱している。
と、それまで黙っていた楓がおもむろに口を開いた。
「ここには、腕を切り落とす道具も無いですし、第一不衛生ではないですか。」
む…

A 道具を探す
B やはり病院に連れて行く
C やはり血を頼む
428名無しさんだよもん:02/08/07 02:51 ID:6ZJhupFx
A〜♪
429名無しさんだよもん:02/08/07 02:54 ID:Va6ADxXe
「腕を斬ってくれ」
「わかった。……だが本気か?」
 岩切が念を押してくる。
 あたしだってわかっているんだ。これが無謀だって事ぐらいは。
「耕一だったら……男のエルクゥが持つ再生力なら、無くなった腕も再生できるかもしれない。
今は体力の低下が問題なんだ。だから、あたしは助かる確率が高い方を選ぶよ」
「そうか、エルクゥ……昔聞いた事があるかもしれないな。詳しくは知らないが、生まれながらの強化兵だと」
 岩切は耕一の肩口に短刀を突き刺し、思いきり引き斬った。
 鮮血がほとばしり、白い骨とピンク色の筋肉繊維が見える。
 すぐに岩切は慣れた手つきで止血を始めた。エルクゥの再生力も相まって、止血自体はすぐに終わった。

「……耕一さんは?」
「今は寝てる……恨むか千鶴姉。あたしがあんな選択したことを」
「いいえ、私も……それが最善だったと思うから。あとは、耕一さんを信じましょう」
「すまない、千鶴姉。胸、借りて良いかな?」
「こんな薄っぺらい胸でよかったなら」
 あたしは久しぶりに千鶴姉の胸の中で思いきり泣いた。

「さて、この男の処置は終わったがどうする?」
「そうですね……」

A.岩切に頼んで病院に送ってもらう。
B.とりあえず柳川に連絡する。
C.病院に送るのは却って危険、ボートで安静にさせている。
430名無しさんだよもん:02/08/07 02:55 ID:Va6ADxXe
続き載ってた……
鬱だ……
431名無しさんだよもん:02/08/07 02:56 ID:KOJHMel2
B!
Cなんかにしたらそれこそ大問題だ。麗子先生が出てきそうな気もしたが。
432名無しさんだよもん:02/08/07 02:56 ID:5I9r91fu
道具見つけたら>>429に繋げるとか。
それとも原則を厳守?
433名無しさんだよもん:02/08/07 02:57 ID:KOJHMel2
いいって、十分繋がっている。
434名無しさんだよもん:02/08/07 02:57 ID:t+siS+3Y
書いておいてなんだが、>>427-429で繋がってるんじゃないか?
435名無しさんだよもん:02/08/07 02:58 ID:5I9r91fu
確かにつながってるように見えるし、このまま続けていっか。
436名無しさんだよもん:02/08/07 03:01 ID:Ji6oXdvK
「……そうか」
俺は梓から事の顛末を聞いた。
クソッ! 俺のせいだ……俺が最初に判断を誤らなければ……!
「柳川、さん……? 何か……あったの?」
初音ちゃんが心配そうな顔でこちらを覗きこんでいる。
……千鶴さんですら錯乱した今回の件。初音ちゃんに伝えるべきか否か……

A ここは正直に伝える。
B 嘘だって使い方次第さ。
C みさき君と舞だけには教えておこう。
437名無しさんだよもん:02/08/07 03:03 ID:5I9r91fu
Bかな。
今までの傾向だとCに行きそうだけど(w
438名無しさんだよもん:02/08/07 03:03 ID:Ji6oXdvK
しかし……少しやり過ぎたかもしれんな……
大人しく柏木の血で治療させとけばよかったかも……
439名無しさんだよもん:02/08/07 03:05 ID:6ZJhupFx
ちっ、Cに間に合わなかった(w
440名無しさんだよもん:02/08/07 03:10 ID:Ji6oXdvK
『だ、大丈夫だよ。うん、耕一がさ。毒キノコ食べて笑いが止まらなくなったらしい(笑)』
「なーんだ、そっかー。お兄ちゃんらしいなぁ。全く、私がいなきゃダメなんだから」
『アハハハハ……』
その時の笑いは、世界一乾いたものだったろう。
「…………」
みさき君と舞は心配そうにしている。感づかれたとは思えないが……
怪しんでる、といったところか。
[で……叔父さん、これからどうする?]

A 耕一は船に寝かせておいて、今の班体制のまま調査を続行してくれ。
B 岩切に耕一を本土に運ばせ、残りのメンバーは合流してくれ。
C ……一回、みんな合流するか。
441名無しさんだよもん:02/08/07 03:12 ID:h6MSHZm7
Cかな
442名無しさんだよもん:02/08/07 03:20 ID:Ji6oXdvK
『……一回、みんなで合流しよう。今後について話し合いたい』
[ああ、それはわかった……けど、耕一はどうする?]
『……こっちのメンバーには真実は伝えてない。ショックを受けるだろうからな……船に寝かせておいてくれ』
[わかった。確か山の頂上だったっけ?]
『そうだ。てっぺんの一枚岩のところで待っている』
[OK.少し待っててくれ]
ブツッ

『ああ……一回みんなで合流することにしたから』
「えっ、どうして?」
初音ちゃんだけが不思議そうにしている。……他の2人は、既に感づいてるようだな。
『さっき言ったろ? 耕一が笑いダケ食べちゃってさぁ。戦力にならないんだよ。だから、今後の方針をみんなで話し合おうかな、って』
「なるほどねー。集合場所は? ここ?」
『ああ、そうだ。しばらくこの岩の上で待っているとしよう』

時間は流れる。
無為な、ただ待つだけの時間が。
初音ちゃんは所在無さげに辺りを調べているが、やがてやることがなくなると岩に腰掛ける。しばらくするとまた動き出す。
そんなことを繰り返している。
みさき君と舞は……それぞれ、岩の反対側に腰掛け、うつむいている。
どうするか。

A 初音ちゃんと話す。
B みさき君をなぐさめる。
C 舞にフォローを入れる。
D 一人になりたい気分だ。
443名無しさんだよもん:02/08/07 03:21 ID:5I9r91fu
ここでA!
444名無しさんだよもん:02/08/07 03:32 ID:KOJHMel2
やっと柳川にもチャンスが!
済まんな、いつもお寒いオチばかりにしていて。
445名無しさんだよもん:02/08/07 10:29 ID:hnxxGjij
荒らしが一匹紛れ込んできたか・・・。
今度からこういう類のはリコールなりで排除の姿勢を見せた方がいいような気がする。
446名無しさんだよもん:02/08/07 10:41 ID:2cdBewHq
別に何を選ばれても良いんだけど「〜♪」が流水塔っぽくて腹立つ
447名無しさんだよもん:02/08/07 11:54 ID:fXlQ+Kr6
『なぁ、初音ちゃん……』
「なぁに? 柳川さん?」
……弱った。初音ちゃんと話すと言っても、この状況、何を話せばいいんだ……?
耕一の話題では嘘を塗り固めるだけになってしまうしな……
「柳川さん、私のことはいいから、みさきさんのそばにいてあげてよ」
『えっ……?』
「私にはわかるよ。みさきさんの気持ち」
何を言っているんだ?
『どういうことだ?』
「…………」
初音ちゃんは、やれやれと首を振るジェスチャアをした。
「これだから柏木の男は……」
『………』
どういう意味だろう?
「いい? 柳川さん、それは自分で……」

『初音ちゃん! 動くな!』
「え……っ!?」
……陣取っていたのが高台でよかった。先制攻撃を食らわずにすんだか。
だが、こちらは非戦闘員が2人……舞にもあまり過剰に期待はできないからな。どうするか……

A 俺と舞がみさき君と初音ちゃんそれぞれを守って戦う。
B 俺が2人を抱える。
C 2人を岩の中央に置き、俺と舞二人で守る。
D 撤退だ。
448名無しさんだよもん:02/08/07 12:04 ID:aMfb/Bit
Dかな柳川がしんがりである程度時間稼ぎ、舞が二人を守りつつ先に撤退。
449名無しさんだよもん:02/08/07 12:16 ID:fXlQ+Kr6
『……舞』
「わかってる」
舞とみさき君はすでに体勢を整えていた。なるほど、みさき君の耳か。
『……順番を崩すな。俺が後ろを守る。お前が先行して2人を守れ』
「逃げるの……?」
『みさき君と初音ちゃんを危険な目に遭わせるわけにはいかん』
「わかった……」
ヤツは、低く唸りながらゆっくりとこちらに近づいてきている。
『……行くぞ!』
ダッ!
「シギャァァァァァァァァ!!!!」
俺たちが駆け出すのと同じに、岩場に巨大な獣が踊り出た。
『……猫とはな……いや、あの大きさならすでに虎をも超えているな』
毒の心配はないだろうが、あまり格闘したくない相手だ……
「フギャァァァァァァァ!!!!」
しかも、もう一匹同じような個体がその隣に姿を現した。
450名無しさんだよもん:02/08/07 12:16 ID:fXlQ+Kr6
『二匹かよ………』
「先生!」
先行していた舞が声を上げる。
「どこに行くんだ!? このまま森に逃げ込むのか!?」
『ああ! そのまま入れ! そして可能なら千鶴さんたちに連絡をとって合流する!』
「わかった! 私たちは先に行って……うわっ!」
ゴバッ、と何か大きな物が落ちる音が響いた。
俺が振り返ると、そこには大きな地割れに落ちる舞と初音ちゃんの姿が見えた。
『……! 危ないッ!』
「うわあっ!」
……なんとか、みさき君は落ちる直前に抱きとめることができた。
「え? え? 先生? ……舞ちゃんや初音ちゃんはどこ?」
『説明しているヒマはない!』
どうする? 後ろからは二匹の巨大猫も迫ってきているぞ?

A 穴に飛びこむ。
B みさき君を抱き上げたまま森に逃げ込み、千鶴さんたちと合流する。
C 戦う。
451名無しさんだよもん:02/08/07 12:27 ID:t+siS+3Y
452名無しさんだよもん:02/08/07 13:57 ID:bzCxEYFg
『ここはひとまず千鶴さんたちと合流するッ! みさき君! しっかり捕まってろ!』
「は、はいっ!」
俺はみさき君を抱え、穴を飛び越して森に向かった。
(スマン……二人とも、必ず後で助けに行く……)
『……クソッ、今日の俺はミスばっかりだ……』
「先生……先生! 危ない!」
『なっ!?』
ピシャッ!
閃光が走るより一瞬早く、俺は身を翻した。
……森の中から飛び出してきた巨大猫だ。まだいやがったのか!
「先生? ……血が……」
見ると、みさき君の顔に血の飛沫が飛んでいる。
『大丈夫、みさき君のおかげでかわせた。これは頬をちょっと切られただけだ』
「よかった……」
いや、あまりよろしくはない。
後ろの二匹と前の二匹。完全なる挟み撃ちだ。
(どうしたものか……せめて、みさき君だけでも……)
しかし、時に道は向こうから開かれるものだった。
453名無しさんだよもん:02/08/07 13:57 ID:bzCxEYFg
鬼の疾風。怒り狂う狩猟者。
いや、すでにそれは狩りではない。一方的な虐殺だ。
音もなく現れ、一匹目の頭蓋に手刀を叩き込み、頭蓋を粉々に粉砕する。即死。
跳躍しての全身のバネをフルに使った回し蹴り。遠心力×位置エネルギー。わき腹に叩き込まれ、内臓が破裂。即死。
怯んだ三匹目は、空を切る鬼の爪が喉笛を引き裂いた。鮮血が噴水のように飛び散る。即死。
最後。ここまできてやっと反撃することに成功する。牙を向いて襲い掛かるが、面白くなさそうにそのまま爪を猫の口に叩き込み、内臓を引きずり出した。即死。
人をも鬼をも超えた存在。仮にそんなものが実在するならば、今の彼女がそうだろう。
それは、修羅。
「……大丈夫でしたか? 柳川さん」
いつもの笑顔であった。

A 『千鶴さん……どうしたんですか?』
B 『助かりました。ありがとうございます』
C 『舞たちを助けないと!』
D 『耕一の容態はどうですか?』
454名無しさんだよもん:02/08/07 14:13 ID:aMfb/Bit
まずは一応Bだな
455名無しさんだよもん:02/08/07 14:47 ID:kI3zodwL
これ書いてんのってヒマしてる葉のスタッフじゃねぇの?
456名無しさんだよもん:02/08/07 16:13 ID:G/Vb8AmL
>>455
だとしたらおもろいが、ファンだから書けるってところもあるんじゃ?
面白ければそれでいい
457名無しさんだよもん:02/08/07 17:22 ID:bzCxEYFg
『た……助かりました、ありがとうございます』
表面は平静を取り繕っているが、正直なところ、今の俺は千鶴さんに「恐怖」を感じていた。
いや、もっと正確な言葉を使うなら、「畏怖」。そのあたりか。
「危ないところでしたね」
確かに千鶴さんの表情はいつもと変わらない。口調も同じだ。殺気など微塵も感じられない。
だが、それは先ほどの一瞬もそうであった。
その一瞬が白日夢ではないことは、周りに散らばる無残な姿の獣たちが如実に示している。
「叔父さん! ここにいたのか!」
「大丈夫だったか? 柳川」
千鶴さんの現れた方向から梓と岩切、さらにその後ろに続いて祐介、瑠璃子君、楓ちゃんも現れた。
「先生……何? 何がいるの……? 怖いよ……何かそこにいるよ……」
みさき君は、俺の胸に顔をうずめて震えている。……指している方向には、千鶴さんしかいない……
『安心しろ、みさき君。危ないところを千鶴さんに助けてもらったんだ。さあ、お礼を……』
「嘘だよっ! 千鶴さんじゃないよ! こんな雰囲気……千鶴さんじゃないよっ!」
「…………」
千鶴さんは何の感情もこもらない目でみさき君を見下ろしている。
『す、すみません千鶴さん……みさき君、ちょっと恐怖で気が動転してるらしくて……』
「……いいえ」
「違うよっ! 私はおかしくなんかなってないよ! おかしいのは千鶴さんだよっ!」
「……それより、場所を移してこれからのことを話し合いませんか?」
『そうですね……』
俺は、みさき君の頭を撫でながら答えた。

A 手早くここで済ましてしまいましょう。
B 不意打ちを食らわないように、山頂に行きましょう。
C 実は、初音ちゃんと舞が地割れに落ちてしまったんです。そこに行きましょう。
D 楓ちゃんが不信な波動を感じた場所に行ってみましょう。
458名無しさんだよもん:02/08/07 17:25 ID:Va6ADxXe
Cかな。
千鶴さんの豹変……果たして何が引き金なのか……
459名無しさんだよもん:02/08/07 17:36 ID:bzCxEYFg
『あ、そ、そうだ! それより大変なんです! 舞と……初音ちゃんが!』
「なんだって!」
「地割れ……だと?」
驚愕する一同。
「そうですか、ではとりあえずその場所を調べましょう」
……やはりだ。今の千鶴さんは何かおかしい。

俺は今来た道を引き返し、二人が落ちた現場へと赴く。
今回は全員そろってのことだ。
みさき君はまだ俺の腕の中で震えている。
『……ここです』
「深いな……底が見えない」
確かに。あの時は急いでいたから観察しているヒマなかったが、こうやって見てみるとかなり深いことがわかる。
「このあたりには海底洞窟が多いからな……ひょっとしたらその中の一本に繋がっているのかもしれん」
『よし、俺が助けに……』
そうだ。こんなことになったのは俺の責任。俺が行かねば……
「待ってください柳川さん」
千鶴さんが引き止める。
『な、なんですか?』
「この下に……この下にこの島の異常な生態系の原因があるのですか?」

A さあ……それはわかりません。
B あるかもしれませんね。
C 千鶴さん、さっきからおかしいですよ?
460名無しさんだよもん:02/08/07 17:39 ID:t+siS+3Y
A
461名無しさんだよもん:02/08/07 17:50 ID:bzCxEYFg
『さあ……それはわかりません。ですが、ともかく助け出さないと』
「そうですか、ではがんばって来てください。私は調査を進めます」
……まあいい。ともかく今は二人を助け出すことが先決だ。
「先生……いかないで……私を一人にしないで……行くなら、私も連れて行って……」
みさき君はこんな様子だ……どうするか。

A 一人で行く。
B みさき君も連れて行く。
C 別のメンバーを連れて行く。(千鶴さん以外を一人選ぶ)
462名無しさんだよもん:02/08/07 17:55 ID:9pR0dzHl
Bだね、ここは
463名無しさんだよもん:02/08/07 18:01 ID:bzCxEYFg
『……わかった、みさき君、ついてこい』
「先生、ありがとう……」
「おいおいいいのか柳川? そんなお荷物を連れて行って」
岩切の疑問。まぁ、当然だな。
『フフン、こう見えてもみさき君はなかなか頼りがいがあるんだぞ』
前回の事件の時も、なんだかんだで最強はみさき君(正確には次郎衛門だが)だったんだからな。
「そうだよっ! 私だって先生のお手伝いするんだから!」
……いや、それはいいんだがな。
『みさき君、そろそろ降りてもらえないか……』
「あっ、ごめんなさい」

『では、行ってきます』
「行ってくるよ〜」
「ああ、がんばれ」
岩切の張ってくれたロープを伝い、俺たちは地割れの中を降りていった。
果たして二人は無事だろうか……

「さて、私たちは調査を進めましょうか。楓、あなたが奇怪な波動を感じたという場所に案内しなさい」
「はい……」

A 柳川組視点
B 舞組視点
C 梓組視点
D 耕一視点
464名無しさんだよもん:02/08/07 18:02 ID:Va6ADxXe
Dかな。
465名無しさんだよもん:02/08/07 18:17 ID:bzCxEYFg
熱い……熱い……体中が……熱い……
肩に熱した鉄棒をねじ込まれているようだ……
熱い……熱い……熱い……
暗い。とても暗い。何も見えない。体も動かない。指一本動かない。
息すら満足にできない。すこし油断すると喉が詰まる。
……ん? これは……足音? 誰か……着たのか……?
ダメだ! 思考がまとまらない。何も考えられない。
そもそも、なぜ俺はここにいるんだ?(ここはどこだ?)
なぜこんなに苦しいんだ?(俺に何があった?)
「はじめまして、柏木耕一くん」
誰だ? 誰かいる? 千鶴さんか? 梓か? 楓ちゃんか? 初音ちゃんか?
誰でもいい。どうせわからないのだから。
「思考すら侵されているようね……さすがのエルクゥの血も猛毒には勝てないということかしら?」
お……ま……え……は……だ……れ……だ……?
かすれるように喉を振るわせる。おどろいた。まだ言葉を扱えるとは。
「あら? すごい生命力。まだ喋れるのね。こちらにも都合がいいわ。でも、余計なことは話さないでちょうだい。
私の話を聞いて、最後に『はい』か『いいえ』が言えればいいのだから」
何のことを言っている……
「単刀直入に言いましょう。今あなたには右腕がないわ」
なんだ……と?
「その上、体中をハブの毒に蝕まれている。状況はわかるかしら?」
「まあ、理解する必要はないわ。私はね、取引しに来たの」
「あなたが望むなら、あなたに失った右腕をも復活させ、しかも不老不死になれる素敵な悪魔の『モノ』をプレゼントするわ
けど、もしそれを望むならひとつだけお願いがあるの」
「この島の地下……地下奥深くに、一人の女の子が眠っている。彼女を助け出してほしい。もちろん、あなたのお友達を助けることはかまわないわ」
なんのことを言っている……
「どうする? 命がほしい? それとも、こんな怪しい女の言うことなんて聞けないかしら?」

A はい(取引成立)
B いいえ(破談)
466名無しさんだよもん:02/08/07 18:22 ID:5xdDxOL4
ここは敢えてAを。
467名無しさんだよもん:02/08/07 18:33 ID:bzCxEYFg
は……い……
「ありがとう。ちょっとチクッとするけど我慢してね」
……女のセリフからすると、何かの薬品を俺に打ち込むのだろうか。
どうでもいい。
ともかく、この苦しみから一刻も早く開放されたい。
俺の唯一の思考はその一点に集約されていた。

「……終わったわ。一時間もすれば動けるようになるでしょう。傷口は構わないように。
半日もすればまた元通りの腕が手に入るわ。少し筋力は落ちてるかもしれないけどね。
あ、そうそう。これからあなたは夜型人間になるわ。それと、水が少し苦手になるかも。
けど、それ以外はすべて常人を遥かに超えた能力を手に入れれる。感謝するか憎悪するかはあなた次第ね。
ま、胸を張りなさい。今あなたはエルクゥ+仙命樹のまさに史上最強の生物なんだから」
白衣の女は言いたいことを言うと、荷物をまとめてドアに向かった。
……待てよ、目が見えないのになぜあいつの行動がわかるんだ? なぜあいつの服がわかるんだ?
「約束は守ってね、耕一クン。それじゃあ、もう二度と会うことはないと思うけど……バァイ」
女の気配は忽然と消えた。
……寝よう。
今の俺には休息が必要だ。

女……石原麗子は砂浜に立ち、船を仰ぎ見て、つぶやいた。
「ようこそ。……永遠という名の地獄へ」

A 柳川組視点
B 舞組視点
C 梓組視点
468名無しさんだよもん:02/08/07 18:38 ID:UcXcy82A
Aで。
469名無しさんだよもん:02/08/07 19:14 ID:h9JcR1B0
話が長くなってきたな・・・
470名無しさんだよもん:02/08/07 19:24 ID:t+siS+3Y
そろそろ終わりが見えて来た気がするんだが。一気に決着付けるの希望。
471名無しさんだよもん:02/08/07 19:32 ID:Va6ADxXe
「よし、行くか」
「うん」
 みさき君を背に負い、私はロープをつたって下に降りていく。
「しかし、これは、だいぶ、深いな」
「風の吹き抜ける音が遠くから聞こえるよ」
 30m程下ったか。それでも地面は見えず、ロープの方が途切れてしまった。
「まずいな……」
「どうしたの先生?」
「予想以上に深いんだ、ロープが足りなくなってしまって」

 どうするか

A.鬼の力なら大丈夫、飛び降りる。
B.崖をフリークライミングで降りていく。
C.一度上に戻る。
472名無しさんだよもん:02/08/07 19:37 ID:vRV7uDNo
Aでいこう
473名無しさんだよもん:02/08/07 19:38 ID:fZfd/b1M
>>469>>470
このスレッドでは続くも終わるも選択肢が全てであって読み手の意見に左右されると逆に破綻するという事をいいかげんわかれ
474名無しさんだよもん:02/08/07 19:51 ID:Va6ADxXe
「みさき君、しっかりつかまれ!!」
「え?」
 突然柳川先生が強い声を出した。どうしてなんだろ。
「このまま飛び降りる。だいぶ降りたし、鬼の筋力だったら耐えられるはずだ!」
「うん、わかったよ」
 これはチャンスだよ。私は腕に力を入れて思いきり背中に体を密着させる。
「み、みさき君」
 柳川先生うろたえてる。でも気にしちゃ負けだよ。
「音の感じが変わってる場所が近いよ、きっとそこが地面だと思う」
「あ、ああ……」
 そして私と柳川先生はダイブを敢行したんだよ。
 互いの体温、風をきる感触。これを共有しているのは私と柳川先生の二人だけなんだ。
 でも、そんな夢みたいな時間はすぐに終わってしまった。
 軽い衝撃。
 柳川先生が膝のバネを使って私に負担をかけないよう着地したんだ。
「先生、どう?」
 私は聞いてみる。

 柳川先生から返ってきた答えは……

A.誰もいなかった。
B.舞と初音がいた。
C.スフィーと健太郎がいた。
D.舞と初音とスフィーと健太郎がいた。
E.舞と初音とスフィーの姉(?)と健太郎がいた。
475名無しさんだよもん:02/08/07 19:54 ID:h9JcR1B0
しかし最近は書き手の自分勝手が過ぎるんじゃないか? 正直、普通のSS読んでるのと大して変わらん。
476名無しさんだよもん:02/08/07 20:02 ID:6ZJhupFx
D。

>>475
何を期待してるってんだ?
「文句があるなら自分で書け」がこの手の企画の基本だろうに。
477名無しさんだよもん:02/08/07 20:10 ID:p4JQlePy
もともとこれってそういうもんじゃなかったっけ?

もしそうなってきているならば視点変更は書き手側に任せて、
そのぶん通常選択を増やせば、解決できるんではないかなぁ。

まあ速さが正義ですんで、
本当に気に入らないなら、職人になってリコールくらわないよう進めるって最終手段もある
478名無しさんだよもん:02/08/07 20:30 ID:QBNfwkmW
こ……これは……
『初音ちゃんに舞! それに……健太郎とスフィー!』
「え? え? みんないるの?」
『ああ……もの見事に勢ぞろいしている。みんな気絶しているが……どうやら無事なようだな』
「それじゃあ、早く起こしてあげないと」
『………』

A 普通に起こす。
B 初音ちゃんのほっぺをぷにぷにする。
C 舞の胸をもみもみする。
D スフィーのスカートをひらひらする。 
479名無しさんだよもん:02/08/07 20:37 ID:uiPHv4C9
C。
480名無しさんだよもん:02/08/07 20:38 ID:p4JQlePy
Aここは真面目に
481名無しさんだよもん:02/08/07 20:38 ID:uiPHv4C9
…ごめん。
482名無しさんだよもん:02/08/07 20:45 ID:QBNfwkmW
「初音ちゃん、しっかりしてよ初音ちゃん」
『おい、大丈夫か、舞』
俺たちは手分けして気絶している連中を起こしにかかった。
舞を抱き上げたとき……
ふにっ
柔らかい感触が俺の手に伝わる。……冷静に考えてみれば、この形は舞の体の後ろから手を回して
胸を揉みしだいているようにも見えなくもない。
(や……やめろっ! 俺! 何を考えている!)
ふに……ふにふにふにふにふに……
「あ……く……」
舞の唇から色っぽい声が漏れる。
「暑いから」の一言でほぼ限界まで肌を露出した格好をしている舞。ボリュームのある胸の感触がダイレクトに伝わる。
ふにふにふに……
「あ……ふ……先生……ダメ……」
……ひょっとして目が覚めてますか!?
「う……く……」
そんなことをしている内に、とある一点が堅くなる。
……ひょっとして勃ってますか!?

A もうちょっと……もうちょっとだけ……
B いいや、このくらいにしておこう。さっさと起こす。
483名無しさんだよもん:02/08/07 20:47 ID:dRDjz4K/

エロネタはいいや
484名無しさんだよもん:02/08/07 20:49 ID:vlNR2JVg
さすがに初音ちゃんに悪いだろ(w
ということでA。
485名無しさんだよもん:02/08/07 20:50 ID:vlNR2JVg
>>483
正確にはと言いながら(w
自分で矛盾してるし
まあ、遅れたから関係ないけど
486名無しさんだよもん:02/08/07 20:51 ID:vlNR2JVg
>>485
連続で間違いか……
487名無しさんだよもん:02/08/07 20:52 ID:QBNfwkmW
って俺はこんなことをしている場合ではないっ!
『おい舞! しっかりしろ舞!』
バチン! バチンバチン!!
往復ビンタを食らわせる。
「……先生、痛い……」
『おお、目が覚めたか』
「起こすならもっと優しく起こしてほしい……」
『優しくしたところでお前は起きないだろう』
「…………」
「こっちはオッケーだよ」
みさき君の声で振りかえる。……俺が少々ふしだらなことをしている間に、どうやらみんなを起こすことに成功したようだ。
「柳川さん……どうしてこんなところに?」
「あれ? 私たち……タコに襲われて、森に逃げ込んで……あれ?」

A 経緯を細かく説明する。
B 説明は後だ。ともかく脱出する。
488名無しさんだよもん:02/08/07 21:07 ID:12wJ5jAA
B

関係ないがエロネタもアリだとは思うがね、
やっぱ経緯が大事でしょ
意味のないエロは萌えないんだよなぁ、俺だけかもしれんが。
489名無しさんだよもん:02/08/07 21:13 ID:QBNfwkmW
『俺たちはお前たちを助けにきた。今はそれだけわかればいい。さっさと脱出するぞ』
「は、はいっ!」
「え? ホント?」
「うん、ここまで色々大変だったんだよー。お兄ちゃんは笑いタケ食べてダウンしちゃうし……」
後ろからは知らぬ者どもの明るい声が聞こえてくる。
「それで先生、どうするの? ロープは途中で放ったらかしだし……」
「この人数では……」
確かにな。俺だけならどうとでもなるだろうが、みさき君や子供たちは少々辛いだろう。
かと言って運ぶこともできんし……
どうする?

A 壁面が登れないか試してみる。
B 無線機で梓たちに連絡を取る。
C 洞窟を先に進んでみる。
490名無しさんだよもん:02/08/07 21:13 ID:dRDjz4K/
>488
禿同。
流れに沿わない突発的なエロネタが萎えるのだ。
491名無しさんだよもん:02/08/07 21:15 ID:KUDWqReC
492名無しさんだよもん:02/08/07 21:24 ID:QBNfwkmW
『……仕方がない。少々危険かもしれんが、ここは洞窟を先に進もう。どこかに出られるかもしれん』
「そうですね。ここでジッとしてても始まりません」
「よぉーし、それじゃあレッツゴー!」
……と、出発しかけた俺の裾を舞が引っ張った。
『ど、どうした? 舞?』
舞は俺の耳にずいっと顔を近づけて
(先生……さっきみたいなことは、2人っきりの時がいい……)
とやや頬を染めながら言い残し、先方を歩く初音ちゃんたちに向かって走っていった。
『…………』
俺は赤面した。
(舞の好感度+1)

俺たちは洞窟を進む。
水没している部分も多いが、幸いにも人が通れる程度の通路が伸びている。
懐中電灯の明りを頼りに進み続ける。壁面からはじくじくと水が漏れ出しており、所々小さな海草も生えている。
(状況によっては……楽しめたかもな)
そんなことを考えながら歩いていた。

さてと……

A 健太郎たちにここまでの経緯を聞いておこう。
B みさき君に何か異常がないか聞いてみよう。
C いきなり敵襲ッ!
493名無しさんだよもん:02/08/07 21:27 ID:iCYbOqVG
Aだな。
494名無しさんだよもん:02/08/07 21:42 ID:QBNfwkmW
『健太郎、お前たちがここまで来た経緯を教えてくれないか?』
「経緯、ですか……そうですね……」
「あのね、私たちは最初、健太郎がなけなしの売り上げから捻出したボートに乗ってきたんだよ」
スフィーが会話に入ってくる。
『ああ……それなら海岸で発見したという話を聞いている』
「ホ、ホントですかっ! 無事でしたかっ!」
いきなり健太郎が叫ぶ。
『あ、ああ……特に壊れてはいないようだ』
「はぁ……よかった。いえ、実はアレ、ローンがまだ残ってるんですよ……」
「それでね、私たち、しばらく浜辺を歩いてたんだけど……」
『大ダコに襲われた……?』
「すっごーい。柳川さん、よく知ってるね」
『ああ、千鶴さんたちがそいつと接触したそうだ……んで、倒したらしい』
「さすがだねー。ま、それで私たちは荷物を犠牲にして森に逃げ込んだんだよ」
『フムフム』
「んで、とりあえずはこの島の様子を探ろうと思って、一番見晴らしのよさそうな山に向かってたら……」
『落ちた、ということか』
「たぶんね」
(岩切の推測は正しかったようだな……)
495名無しさんだよもん:02/08/07 21:42 ID:QBNfwkmW
ピシィッ!
話しが終わると同意に、突如、頭の中に声が響いた。……狩猟者に語り掛けられるときと同じような感じだ。
周りを見ると、全員同じような顔をして驚いている。
『お前たちも……』
「シイッ! 何か聞こえるよ!」
(ニン、ゲン、ども……よ……立ち………去れ………
ここから先は……わらわの聖なる領域……汝らは……わらわを封印するには飽き足らず……我が聖域まで汚すつもりか……
立ち去れ……立ち去れ……)

A 誰だお前は!
B 俺たちは迷い込んだんだ! 出る方法を教えろ!
C 知ったことか!
496名無しさんだよもん:02/08/07 21:45 ID:mugjRwAT
A
497名無しさんだよもん:02/08/07 22:22 ID:QBNfwkmW
『誰……だ……誰だお前は!』
強烈な神気に押されながらも、俺はなんとかその言葉だけを振り絞った。
(我が名は神名備命……されどそのようなことはどうでもよい……即刻この場から立ち去れ! よいな!)
……声は、止んだ。
『おい! 待て! おい! ……クソッ、立ち去れと言われたってどうやって去ればいいんだ……!』
「先生……」
「これからどうしますか?」
『進むしかない。それしか俺たちに道は残されていないんだ』

……愚か者め。我が忠告を無視するとは……
いや、人間とは愚かなものであったな。
よかろう。愚者には愚者に相応しい処遇を……与えてやろう。

「せんせ……!」
ザバッ!
『なにうわっ!』
みさき君の声も間に合わず、俺は水溜りから飛び出してきた巨大魚に腕を噛みつかれ、そのまま水の中に引きずり込まれた。
「先生! 先生!」
(グッ……)
バシッ!
魚の鼻面を引っかき、なんとか一旦水面に顔を出す。
『先に行け! 俺はこいつを倒してから追いつく!』
「そんなっ……!」
『さっさと行け! お前らがいると足手まといだ! 先に行ってろ!』
「そんなこと……そんなことできるわけ……!」
「みさきっ!」
半ばパニック状態なみさき君の肩を、舞が掴む。
「先生の言う通りにするんだ。今まで先生の言う事で間違いがあったか? ないだろう。今は、先生を信用するんだ……」
「う……うん……」
「先生! 必ず……」
498名無しさんだよもん:02/08/07 22:23 ID:Va6ADxXe
「お前は誰だ!?」
 俺は姿の見えない声の主に向かって怒鳴り返した。
「ここがお前の聖域といったな……なら、耕一や、みんなに危害を加えたのもお前の差し金だというのか!」
「おじさん……」
 幸せな思い出を作るための旅行。
 この声がそれを無惨にも引き裂いた張本人かと思うと、俺の心は消しようのない劫火に包まれた。
(黙れ!!)
 さらに言葉を続けようとしたその時、強烈な思念が脳を打ち付けた。
(余から全てを奪ったのは貴様らではないか……柳也共も……裏葉殿も……母上も……みんな、みんな余を置いて行ってしまった……
なぜに余だけが取り残されなければならぬ? それでも貴様らは飽き足りないというのか!!)
 何という悲しみ……
 まるでエルクゥの精神共有が起きているかのように、直接相手の心が伝わってくる。

 と、その時……

A.スフィーの体が急に成長し始めた。
B.千鶴さんが現れた。
C.耕一が現れた。
D.声の主が姿を見せた。
E.瑠璃子君、祐介の電波が飛んできた。
499名無しさんだよもん:02/08/07 22:24 ID:QBNfwkmW
ええと……まだ途中なんスが、こういう時はどうするべきだろう……?
500名無しさんだよもん:02/08/07 22:26 ID:Va6ADxXe
うがぁ……遅れた上に割り込みか……(鬱氏
501名無しさんだよもん:02/08/07 22:28 ID:QBNfwkmW
『ああ! 必ず追いつ……グゥッ!』
俺は足を噛みつかれ、再度水中に引きずり込まれた。
足に噛みついているのとは他に、まだまだ大量の連中が俺の周りを泳いでいる。
(フフフ……これは大量だな。狩りがいがある!)

……先生の指示に従い、私たちは洞窟の先を急いだ。
だが、無情にも私たちを出迎えたのは冷徹にそびえる巨大な壁だった。
「そんな……」
ここまで来て……手詰まりなんて……
「どうしよう……」
初音が心細そうに話しかけてくる。……こっちが聞きたい!
だが、そんな中、健太郎だけが壁を調べている。
「健太郎……何をしている?」
「いや……多分さ、俺、これは壁じゃないと思うんだよ………」
「壁じゃない……?」
「ああ。ここまでの通路、明らかに作りがおかしい。人が歩くために作られたような形だった。
となると、ここで完全に行き止まりということはありえな……あった!」
「ど、どうした!?」
健太郎が指差すそこ……そこには、海草に隠れていたが小さな金属板がはめ込まれていた。
「な♪」
健太郎は楽しそうにウィンクした。意外に……頼りになるヤツかもな。

A なにはともあれこれを調べよう。
B 先生が心配だ。私は戻る。
C この壁をもう少し調べてみよう。

>>500
気にせずに行きましょう。完全に不可抗力ですし。
(しかしこのスレ、寂れてる時は寂れてるのに被るときは被るなぁw)
502名無しさんだよもん:02/08/07 22:29 ID:cLUIPn1g
>>498は残念賞
503名無しさんだよもん:02/08/07 22:35 ID:lO67i2g0
まだ完成して無くても(選択肢まで行って無くても)先に投稿した方優先?
それとも先に完成したのを投稿した方優先?
>>497>>501で6分ほど空いてるけど…
504498:02/08/07 22:40 ID:Va6ADxXe
>>503
おそらく、それは既に完成していたけれど、自分のが割り込んでしまったから投稿するべきか悩んだ故だと思う。
先手必勝は鉄の掟、自分は先に書き込んだ方が勝ちだと思う。
なので自分のは脳内あぼーんしてくれ。
繋がりそうもないし。

いくらなんでも、全体で20行ぐらいの文を3行ぐらいで投稿して先に投稿したぜ!
とかにならなきゃいいだろうと。
505名無しさんだよもん:02/08/07 22:51 ID:Ngn1gI87
Aにしとく
506名無しさんだよもん:02/08/07 22:51 ID:lO67i2g0
それじゃあ>>501のAで
507名無しさんだよもん:02/08/07 22:58 ID:QBNfwkmW
「よし……なら、これを調べよう」
「もちろんさ。ええと……文字が書いてあるな……うわっ、こりゃまた古い文字………」
「読めるか?」
「骨董品屋の店主を舐めるな。このくらい……ええと……」

汝、あまたの山々より遥かに大きく、
汝、砂の粒より益々小さき。
汝、全ての存在を産みだし、
汝、全ての存在を滅びに導く。
汝、無限であり、零であり、
汝、雷光より尚早く、
汝、地を這う蟲より尚遅い。
汝、全てを終わらせるが、
汝、永遠(トワ)に終わらず、
汝、常に我と共にあるが、
汝、永久に我が物になりえぬ。

汝は牢獄なり。
けして破れえぬ牢獄なり。
汝は我を封ずる。
それは永久(トワ)の苦しみなり。

汝の名は?
汝の名は?
汝の名は?
508新しい試み:02/08/07 23:01 ID:QBNfwkmW
「なに、それ?」
後ろでヒマそうにしていたみさきたちも寄ってきた。
「なぞなぞ……かな?」
「クイズだね」
「……健太郎、何だと思う?」
健太郎はしばらく思案した後、
「おそらく……この扉を開くキーワードを示しているんだろうな。
さっきの神名なんとかの話と総合すると、ここが聖域の扉、ということか?」
「つまり……これを解け、と」
「そういうことになるな」
「一体なんだろうね。大きくて小さいものなんて」
「早くて……遅いもの……?」
「いつも私と共にいる……?」

A [     ] 解答をいれてください。
B みんなで考える。
C ひとまず置いといて、視点変更。
  1 梓組
  2 神名
  3 柳川
509名無しさんだよもん:02/08/07 23:02 ID:RbyH6Joh
>>498
なかなかいい感じだっただけに個人的にも残念だね。
まあ、でも鉄の掟だし。

次を期待しております。
がんば。

>>501
多分後半は舞視点だと思うんだけど、
今回の話の中の舞の口調は特徴がないから、判りづらいね。
話の中で誰かに舞の名を呼ばせたりして、視点が舞であることを判らせる必要がある気がするな。

柳川のために戻ろうとしている「私」が誰かって、重要な情報だと思うしね。
510名無しさんだよもん:02/08/07 23:05 ID:QBNfwkmW
>>509
肝に命じておきます。

……今回は、新しい試みに挑戦してみました。
一応、答は用意してあります。

受け入れられるか、叩かれるか、心配なところではありますが……
511名無しさんだよもん:02/08/07 23:06 ID:5xdDxOL4
Aで[時間]……かな?
そろそろID変るので玉砕覚悟(w
512名無しさんだよもん:02/08/07 23:07 ID:RbyH6Joh
ということで。

A[時間]

永遠とか無限、かとも思ったんだがキーワードとして出てるしなあ。

想定した答えと違ったら他のキャラが修正入れるなりして
軌道修正してやってください(汗)
513名無しさんだよもん:02/08/07 23:07 ID:0cV3BP9m
Aにしたいが、うまいボケが思いつかん
正答も思いつかんし・・・
次の人まかせた
514名無しさんだよもん:02/08/07 23:08 ID:RbyH6Joh
ぐは、考えてる間に答えられてた。

まあ、同じ答だから問題無し(W
515名無しさんだよもん:02/08/07 23:08 ID:dRDjz4K/
A
答えは時間。
516名無しさんだよもん:02/08/07 23:09 ID:dRDjz4K/
うお、リロードしない間に答えが(w
517名無しさんだよもん:02/08/07 23:10 ID:0cV3BP9m
自分が馬鹿とワカリマシタ
518名無しさんだよもん:02/08/07 23:11 ID:9pR0dzHl
しかもみんな解答同じだし(w
519名無しさんだよもん:02/08/07 23:11 ID:Va6ADxXe
これで外れると面白いんだが(w
間違った答えも一興かなと。
520名無しさんだよもん:02/08/07 23:11 ID:QBNfwkmW
そんな簡単に当てるなヨォォォォォーーーーーーー!!!!

どちくしょぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!

大人なんて嫌いだぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!

いや、おみそれしました。この問題って有名だったのかな……?
521名無しさんだよもん:02/08/07 23:12 ID:Va6ADxXe
>>520
有名というか……時間の問はよく使われるネタだからね……(苦笑)
TRPGでリドルに使ったこともあるしと板違いレス。
522名無しさんだよもん:02/08/07 23:21 ID:QBNfwkmW
「時間、だ」
そう。この言葉を聞いた瞬間、その言葉が私の脳裏にひらめいた。
「ほ、ほんと? 舞ちゃん」
「フム……大きい、小さい、産む、滅ぶ、早い、遅い……間違いなさそうだな」
「すごいよ、舞さん」
「……ではどうぞ、解答者サン」
健太郎に促され、扉の前に立つ。
大きく息を吸いこみ―――
「時間はどこまでも大きく! また逆にどこまでも小さい!
 時間の中に誰しも産まれ、時間の中に誰しも滅びる!
 時間は無限であり、また同じに零である!
 時間が流れるのは限りなく早く、また、限りなく遅い!
 終わりは時によって迎えられるが、時に終わりはやってこない!
 時は常に我らとともにある、されど我が手に時は掴めない!」

ゴゴゴゴゴゴゴ…………

壁全体が土煙を上げ、ゆっくりと上がっていく。
「やっぱ、正解みたいだな」
「何が……出るんだろ?」
「鬼やヘビだったりして」
「鬼は十分足りてるからいいよ」

そして―――扉の先に、光が満ちた―――

A このまま突き進む。
B 梓はどうしてるんだ?
C 柳川は死んでないだろうな。
523名無しさんだよもん:02/08/07 23:24 ID:cLUIPn1g
Aでどこまでも高みへ
524名無しさんだよもん:02/08/07 23:24 ID:lO67i2g0
C
525名無しさんだよもん:02/08/07 23:34 ID:QBNfwkmW
「つ……っ」
扉を開けた瞬間の強烈な光線に、思わず一瞬目をつぶる。
「ほぉ、封印の扉を開いたか。意外にやるのぉ」
徐々に浮かび上がってきた部屋のシルエット……
それは、広大な空間の中……中心に、和服姿の少女……そして、それを取り囲む何匹もの動物たち……
ただ、それは外で会った連中とは違い、至って普通の大きさをしていた。
だが、それよりも何よりも、私たちの視線を奪ったのは――――
「先生!」
そう。柳川先生が少女の目の前に倒れていた。
「確かこやつは貴様らの連れであったな。……ふん、よくもまぁこんなに殺したものだ」
「……どういうことだ?」
「あれを見ろ!」
少女の指差した方向を見る―――そこには、いくつかのうずたかく土が盛られた小山があった。
「みんな……みんな貴様らが殺したのだ! 余は動物たちと時の終わりまでここで静かに過ごすつもりだった!
貴様らが聖域を侵したのだ! 人間め! 余を封印するだけでは飽き足らんのか!」
「…………」

A 先生を返せ!
B 神名に斬りかかる。
C 出口教えろって。
526名無しさんだよもん:02/08/07 23:37 ID:Mv1ZqqXd
Aだな
527名無しさんだよもん:02/08/07 23:44 ID:6ZJhupFx
……「神名」? っつーことは、「神奈」とは別のオリキャラ?(w
528名無しさんだよもん:02/08/07 23:47 ID:QBNfwkmW
「お前の聖域も封印も何も関係ない! 知ったことか! それよりも……先生を返せ!」
「ほぉ、先生とは……こやつか?」
そう言いつつ、神奈は道端のゴミでも対象にしているかのように柳川の頭を蹴った。
「キサマ……!」
「師をそこまで敬うとは……なかなか殊勝な心がけじゃのぉ」
私は手の中で、剣を握りなおした。
「……それ以上先生を侮辱してみろ……キサマを、斬る!」
「面白い……面白い……クックック……」
神奈は心底楽しそうに含み笑いをしている。
「お前、この男を好いておるな?」
「……ッ!」
なんだと!?
「それと……そこの女!」
神奈が指したのは……みさきだ。
「は、はいっ!」
「お前もだ。お前と剣の女……お前ら、この男を好いておるな?」
「え……ええっ!?」

舞の反応は……

A 否定した。
B 肯定した。

みさきの反応は……

1 否定した。
2 肯定した。

>>527 スマン! マジでスマン! 素で間違えた!
529名無しさんだよもん:02/08/07 23:48 ID:R8knWg+x
あえてB2
530名無しさんだよもん:02/08/07 23:51 ID:5ZjnPTvD
こんな切羽詰った時はヘタにうろたえるよりマジレスで開き直るべし、ですな。
531名無しさんだよもん:02/08/08 00:02 ID:vVxBamgk
「そ、そうだ! 私は……柳川先生が好きだ!」「私……私、先生が好きだよっ! だから、先生を返して!」
なにっ!
「「!!??」」
思わず私とみさきは向き合う。
「みさき……」
「舞……ちゃん……?」
「クックックックック………」
神奈は先ほどよりも尚一層楽しそうだ。
「アーーーーッハッハッハ! 面白い! 面白いぞ!」
機嫌がよくなったのか……?
「先生を……どうするつもりだ……」
「クックック……貴様ら、この男に惚れているのだな? この男を助けてほしいのだな?」
「そ、そうだよっ! 神奈ちゃん、お願い……先生を返して!」
「なら殺そう」
「何ィッ!?」
瞬間、神奈は手のひらに光り輝く剣を具現化させ、それを先生に向けて振り下ろした。
「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」
ガギッ!
剣が貫く……先生の真横の土を。
「………フゥ……」
「……というのも悪くはないが、それではあまりにもつまらなすぎる。……おいそこの盲女!」
「え!?」
「お前にこれを貸そう」
と言って、神奈はみさきに光の剣を投げつけた。剣は吸いこまれるようにみさきの手のひらにおさまる。
「え? え? ……私、こんなの……」
そして、神奈は恐ろしい言葉を発した。……悪魔しか思いつかないような話だ。
532名無しさんだよもん:02/08/08 00:03 ID:vVxBamgk
「殺しあえ」
「なんだと!」
「お前ら2人……殺しあえ……その剣を振るい、肉を切り裂き、骨を砕き、命を刈り取れ……
欲しいものがあるなら手に入れろ……相手に譲るな……力づくでももぎ取れ……
生き残った方にはこの男を与え、ここから出してやろう。もちろん後ろの連中も、だ。
さあ……始めろ。
貴様らは人間だろう? 簡単なことだろう? さあ……」

「奪い合え!」

A そんなことができるか!
B 仕方ない、ここはひとまず……やるしかない。
533名無しさんだよもん:02/08/08 00:03 ID:WVOSd/rY
A
534名無しさんだよもん:02/08/08 00:05 ID:+NpUPH2B
甦れ柳川!
535名無しさんだよもん:02/08/08 00:05 ID:eO2FebJ5
「……柳川先生の事は嫌いじゃない」
 私は神奈の言葉を肯定した。
「……私も、柳川先生のことは好きだよ」
 予想はついていたけど、みさきも言葉を肯定した。
「柳川先生は、私の力を受けて入れてくれた。いつも大切にしてくれる」
「私は目が見えない。でも、そんなことと全く関係無しに本当の私を見てくれたのは先生が初めてだったんだよ。だから私は先生が好き。ありのままの私を見て、受け入れてくれるから」
 初音が後ろで息を飲む。気づいていたに違いないけど、目の前ではっきり言われるとやっぱり別物なんだ。
「そこの女には聞くまでも無い。そうか、そんなにこの男が大事か……」
 神奈が愉悦に満ちた声を出す。
 心底愉しそうに、邪に歪んだ顔で先生の体を踏みつける。
「やめろっ!!」
「やめぬよ……悔しかろう、悲しかろう。大切な物が踏みにじられることは。貴様らも味わうべきなのだ、余の永劫に続く悲しみのその1毛に満たない程度でもな!!」
 神奈の背後から巨大化した生き物があらわれた。
 漆黒の翼、残忍な目つき。それは翼長5mはあろうかという大ガラス。
「ついばめ、出来るだけ無惨にな」
 神奈が鴉に向かって指示を出す。
 駄目だ、それだけは絶対に。

次の瞬間起こったことは?

A.みさきが柳川を覆った。
B.舞が剣を抜いて鴉に切りかかかった。
C.スフィーの凛とした声が辺りに響いた。
536名無しさんだよもん:02/08/08 00:07 ID:rY+/5vwZ
C。
537名無しさんだよもん:02/08/08 00:07 ID:eO2FebJ5
また遅れた……というかリロードし忘れた……(鬱
538名無しさんだよもん:02/08/08 00:12 ID:254a2qgM
>>532-535も苦しいがまあ綺麗に繋がってると思うので続行したいと思うがどうだろう?
A535から続行
B532-533から続行
539名無しさんだよもん:02/08/08 00:12 ID:2ycvBFCA
>537
でもちゃんと話がつながってるスゥイートトラップ
540名無しさんだよもん:02/08/08 00:14 ID:HlruUoz0
Bで
541名無しさんだよもん:02/08/08 00:16 ID:vVxBamgk
……一応、>>533からの続きはあるんだけど……
どうすりゃいい?
542名無しさんだよもん:02/08/08 00:17 ID:68mWlE9A
とりあえず、最新の藤田浩之的親友滅殺事件顛末までアップ完了。

……そう言えば、皆さんこのページに掲示板とかいります?
必要ならつけてもいいんですけど……


とりあえず、すごい状況になってるなぁ……
スピードでどうしても勝てないけどw

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
543名無しさんだよもん:02/08/08 00:18 ID:WVOSd/rY
>>540でBってなってるし>>532-533から続けるのがいいかと。
544名無しさんだよもん:02/08/08 00:20 ID:vVxBamgk
「そんなことが……そんなことができるか!」
「そうだよ! そんなの絶対間違ってるよ!」
私は断固拒否する。奇しくもみさきも同時だ。
「みさき……?」
「うん、舞ちゃん……」
「貴様ら! 欲しくはないのか! その男を!
奪われてもいいのか! 他の女に! その男を愛してはいないのかッ!」
神奈はイラついたように叫ぶ。
「私は、先生が好きだ」
「私も、先生が好きだよ」
「それは、何を意味しているか」
「それは、どういう意味だと思う?」
……不思議な感覚だ。みさきと意識を共有しているような……
「先生は、みんなを愛している」
「私が先生を好きなのも、先生が私を好きだからだよ」
「先生は、いつでも私を守ってくれる」
「先生は、私を、私として、私のまま受け入れてくれる」
「先生は、自分のことは省みない」
「時々失敗するけど、やっぱりみんなのことを思っている」
「だから」
「だから」
「私はそんな要求は飲めない」
「先生を裏切ることなんてできない」
「だって……」
「だって……」
「みんな、先生を好きなんだから……」
「そして……」
「「私は、先生を好きなんだから――――」」
545名無しさんだよもん:02/08/08 00:21 ID:vVxBamgk
神奈はうつむいたままだ。
拳を握り締め、振るわせている。
「うるさい……うるさい……小娘が! 知ったような口をきくな! 何がわかる! 余の苦しみを!
愛だの好きだの甘ったれたことを言うな! ならば何故余はここまで苦しまねばならない!
何故千年も封じられねばならない! 消してくれる……貴様らは不快だ! 消してくれる!」
ボッ!
「死ねィ!」
瞬間、衝撃波が、部屋を包む。
「ぐぅ……ッ!」
「きゃあっ!」
私たち全員は壁に叩き付けられ、そのまま意識が遠くなる―――
意識の途切れる瞬間、この状況を打開できそうなのは―――

A 梓たちだと思った。
B 耕一だと思った。
546名無しさんだよもん:02/08/08 00:22 ID:pflU0ttu
A
>>542
ところで何故にβの初めの方の部分は収録されてないの?
547名無しさんだよもん:02/08/08 00:27 ID:CEfpoddZ
545から535の後半に繋がった面白かったなあ・・・と思ってみるテスト。
まあ、たらればはいいっこ無しのスレなのは了解してるんですけど。
548名無しさんだよもん:02/08/08 00:29 ID:CEfpoddZ
繋がった→繋がったら
549名無しさんだよもん:02/08/08 00:33 ID:vVxBamgk
時は、少しだけ遡る―――

叔父さんを送ったあたしたちは、森の中を歩いていた。
「なあ千鶴姉、大丈夫なのか?」
「何がですか梓? 私はひどく絶好調ですよ。ええ。体の調子もとてもいい。今ならなんでも出来そうな気がします」
……おかしい。明らかにおかしい。
「楓……」
楓に視線を向けると、楓もうなづく。
絶対おかしい……
ここは千鶴姉には任せておけない。
「おい祐介、瑠璃子、なんか電波で変な感じとか掴めないか?」
「う〜ん……ちょっと、無理ですね……」
「ごめんね……」
チッ、ならば。
「な、なあ、岩切、あたしたち、これからどこに向かうべきだと思う?」
「ん? 楓の言う波動の場所に向かうんじゃないのか?」
それは構わないんだ……けど、この班の先頭を切ってるってのが千鶴姉なのが不安なんだ。
「梓」
千鶴姉の声は冷たい。
「あなた、さっきからこの調査を嫌がっているように聞こえるけど?」
「い、いや、そんなことは……」
「なら黙ってついて着なさい」
……クソッ!
550名無しさんだよもん:02/08/08 00:35 ID:vVxBamgk
やがて、楓の案内で件の場所にたどり着く―――
「これは……」
「祠、か」
そう、そこには石で出来た小さな祠が置いてあった。
さて……

A 千鶴の命令に従う。
B 楓の意見を聞く。
C あたしたち(その他)で調査する。
551名無しさんだよもん:02/08/08 00:37 ID:C5yUI0j9
ここはBで
552名無しさんだよもん:02/08/08 00:37 ID:gX13BhV1
>>542
鉄鍋詩子の1P目からのリンクがおかしいような気がする
553名無しさんだよもん:02/08/08 00:47 ID:vVxBamgk
「なあ楓、ここ、何だと思う?」
「わかりません……ですが、波動は確実にここから感じます。調査する価値あるかと……」
「ならさっさとしなさい」
結局は千鶴姉の命が飛ぶ。
だが、やはり「調査」に関しては楓がややイニシアティヴをとれているようだ。
「では、始めるか」
「そうですね」

……小さな祠のこと。隅々まで調べてもたいした時間はかからない。
「結局、何にも無かったなあ―――」
「すみません、私の見たて違いのようで……」
「ま、気にするな。どうせアテは無かったんだ。これからじっくり……」
「楓……」
「はい? どうしました千鶴―――」
パァァァァンッ!
……乾いた音が響く。一瞬後、楓の体が木に叩きつけられる。
「楓? あなた真面目にやってるの? 私たちには無駄足踏んでるヒマはないのよ?
わかってるの? 耕一さんをあんな目に遭わせた原因はこの島にあるのよ? それを付きとめようとする気はないの?
それとも、あなたは耕一さんのことなんてどうでもいいの? そうよね。あなたは耕一さんの腕が切り落とされる時、止めようともしなかった。
あなたが求めているのは500年前の亡霊―――」
「ね……姉さん……?」
楓は何がなんだかわからない、と言った様子で千鶴姉の成すがままになっている。
「千鶴姉! どういうつもりだ!」

A ぶん殴る。
B 引き剥がす。
C 岩切に視線を送る。
554名無しさんだよもん:02/08/08 00:48 ID:la661JSj
>>542
柳川の一日も藤田浩之的親友滅殺事件顛末も途中までしか行けないんですが。
555スレ立て代行人こと1:02/08/08 00:52 ID:O1HcIfXt
掲示板設置希望です。
・今アップされている物の手直し・追加(コッチはこのスレの承諾が必要)
・打ち合わせ・雑談に利用                      ・・・など

無いよりはあったほうがいいでしょう。
556名無しさんだよもん:02/08/08 00:55 ID:gX13BhV1
Bでよろしく
まだ楓ってピカチュウなんだよなw
557名無しさんだよもん:02/08/08 00:58 ID:fXXXl3qF
かわいいからよし(w
558名無しさんだよもん:02/08/08 01:06 ID:vVxBamgk
「やめろよ千鶴姉! そんなことしたって始まらないだろ!」
あたしは千鶴姉を後ろから羽交い締めにし、楓から引き剥がした。
楓はその場にしゃがみこみ、咳き込んでいる。
「コホッ、コホッ、コホッ……」
「だ、大丈夫かい楓ちゃん?」
千鶴姉はキッとした視線であたしを睨みつける。
「放しなさい、梓」
「ダメだ! 今の千鶴姉おかしいよ! 絶対おかしいよ!」
「……フン!」
ドス。
「が……っ」
強烈な肘がわき腹に突き刺さる、一瞬、締める力が弱まる。
この隙を逃さず、千鶴姉はあたしの腕から抜け出した。
「……あなたたちと行動を共にしては調査は進みません。私は私独自で動きます」
「ち……づる……ね……」
「フン、好きにしろ」
岩切は憮然とした表情だ。
「はい、好きさせていただきます…………ハ! こんなもの!」
祠の前に立った千鶴姉は、石でできたそれに拳を叩きこんだ。
そしてそのまま森の奥へと消えていく……
「……行動を共にしていては調査は進まない……か。それはこちらのセリフだよ」
岩切の言葉が印象的だった。
あたしは……

A 止める
B 好きにさせる
559名無しさんだよもん:02/08/08 01:09 ID:lW6cuXef
このメンバーではどうしようもなさそうなのでBかと
560名無しさんだよもん:02/08/08 01:19 ID:fXXXl3qF
千鶴と梓のガチバトルが見てみたかった……あ、書けばよかったのか。
561名無しさんだよもん:02/08/08 01:32 ID:vVxBamgk
「千鶴姉……どうしちまったんだ……」
「わたしには……なんとなくわかります?」
「楓? 大丈夫なのか?」
いつの間にか、楓があたしの横に立っていた。
「はい、もう大丈夫です……。おそらく姉さんは耕一さんのことで気が動転しているのでしょう?」
「千鶴姉が……」
「姉さんもわかっているでしょう? 私たち四姉妹の中で、本当に繊細なのは誰か―――」
「ああ。……千鶴姉を元に戻すには……」
「耕一さんが元気な姿を見せる。それしかないでしょう」
「姉妹喧嘩はその位にしてくれ。今私たちは調査を進めるべきだろう?」
岩切のツッコミ。もっともだ。
「あ、ああ、そうだ――――」
その時、後ろから何かが崩れる音がした。
ゴゴ……ゴゴゴゴ………ズズン
「!?」
振りかえると、祠が崩れ、その後ろから洞窟の入り口が顔を覗かせていた……

A 突入!
B ちょっとだけ千鶴さん視点に移ってみるか。
C 耕一はどうしてるんだ?
562名無しさんだよもん:02/08/08 01:34 ID:Pg68LEzU
C、耕一視点で
563名無しさんだよもん:02/08/08 01:35 ID:80wZcoIG
C。といってもすぐに視点変わりそうだけど
564名無しさんだよもん:02/08/08 01:38 ID:QBkUYxzu
ああ、前スレの時には
「沖縄の夏空の下でいちゃいちゃらぶこめ、ポロリもあるよ」的な展開を予想していたのに……ていうか書いてたのに……
なんでこんなバイオレンスな展開になってるんだろう……
東鳩的ならぶこめはこのスレでは無理なんだろうか……(w
565名無しさんだよもん:02/08/08 01:44 ID:vVxBamgk
「……夕日、か……」
俺は船の甲板に立ち、沈む太陽を眺めていた。
空も海も真っ赤に染まり、これから夜が訪れることを世界に知らしめている。
そして、それを見て俺は安堵を感じていた。
……安堵? 安心?
なぜだ。今までの俺は夕日を見て「美しい」とは思っても「安心」などしなかったはずだ。
……これをやってるヤツのせいか。
俺は自分の右肩を見つめる。今は包帯が巻かれているが、さっき中を覗いてみたら
毒々しいまでに真っ赤な肉が肩から飛び出し、新たな腕を構築していた。
いくらエルクゥの力とはいえ、ここまではできない――――
となると、あれは夢ではなかった、ということか。

―――この島の地下……地下奥深くに、一人の女の子が眠っている。彼女を助け出してほしい―――

……約束は、守らないとな……

俺はリュックを引っつかむと、森の中へ歩き出した。
なぜか、今は誰にも負ける予感がしなかった。

――――夜が来る!

A 梓、がんばれよ。そっちは大変だろうがな。
B 千鶴さんに寄り道してみよう。
566名無しさんだよもん:02/08/08 01:53 ID:Zfzvnr4l
Aでしょ!
567このネタふった奴:02/08/08 02:03 ID:eO2FebJ5
>>564
済ません。朝の選択でスフィーらを回避したあげく、
宝探しに遭難絡めて彼女らに焦点あてようと瑠璃子さん使ってネタふったの自分です。(w
まさかここまでどシリアスになるとは思わなかったですけど……(といいつつも時々書いてましたが)
568このネタ暴走させた奴:02/08/08 02:07 ID:vVxBamgk
>>564
ごめんなさい。夜に現れては連カキしてる者です。
いえ、柳川がスフィーたちとの同行拒否した時点で今回はラブコメで進むかなーとか思ったんですが、
瑠璃子さんが絶妙のネタ振ってくれたおかげでここまでやっちまいました(w
しかも、殺伐の最大原因である耕一の腕切断やっちったのも俺……
次回は、ほのぼのラブコメ路線で行きたいものですな。
569名無しさんだよもん:02/08/08 02:22 ID:eO2FebJ5
 梓、そっちは大変だろうががんばれよ。
 地下奥に眠っているという少女を助ける。誰かとの約束を俺は守らなければならない。
「けど、どうやって行けば良いわけよ。地下にはさ」
 少し投げ槍げに自問してみる。
 地下には幾つか鍾乳洞があるらしいが、朝までにその入り口を見つけるのは至難の業だろう。
「どうすればいいんだ……」
 ……何言ってるんだ俺?
 とりあえず誰かが見つけているかもしれない。
 俺は携帯を取り出そうと自分のリュックを漁ってみた。
 ん、この紙きれは……
 この筆跡、千鶴さんだな。
 紙にはこれまでのいきさつが完結に記されており、最後に──
『くれぐれも耕一さんは安静にしていて下さい。絶対無理をしないように』
 と添えられていた。
 千鶴さんの暖かい言葉が心に染みる。
 さて、地割れか……

A.直行する。
B.それが当たりとは限らない、ちゃんとした入口を捜す。
570名無しさんだよもん:02/08/08 02:27 ID:vIp54S2i
突撃は怖い…B。
571寝ます:02/08/08 02:33 ID:eO2FebJ5
「柳川が救出に行ってるようだし、彼女の場所に繋がっているとは限らないしな」
 やはり、もっとそれっぽい所を探さなければ。
「とりあえず、誰も探してないところだろうから……あっちの密林行ってみるか」
 また巨大化したハブやらマングースやらが出てくる可能性もあるが、もはやそれは大した脅威に鳴らないだろうと実感していた。
 なぜなら、日が完全に沈んだ今は俺の時間だからだ。
「よし、じゃあ行ってみるか」
 俺はうっそうと茂る森に向かって一歩踏みだした。

 視点変更です。

A.岩切・梓・楓
B.柳川・舞・スフィー・みさき・初音・健太郎
572名無しさんだよもん:02/08/08 02:35 ID:X0e/YNRI
Aかね。
573名無しさんだよもん:02/08/08 02:44 ID:fXXXl3qF
おおい、雫コンビはどうした?
574名無しさんだよもん:02/08/08 02:44 ID:vVxBamgk
「戦おう」
「やってられるか。どうにかしてすり抜けようぜ」
「危険です……別の道を探した方が……」
「てか、この島に来てから僕たちって、全然活躍してないよね……」
「長瀬ちゃん、元気出して……」
こんにちわ、僕、長瀬祐介。
今、祠裏の洞窟をちょっと進んだところにいます。
この道、途中が完全に水没していて、岩切さんの偵察によるとそこを潜らなきゃ先に進めないそうです。
ハイ、重要なのはここから。テストに出るからね。
……岩切さんが偵察中、発見したらしいですよ……
ジョォォォォズを。
つまり、超巨大な鮫が、英語で言うならシャークですね。
そこで、これからどうするかを岩切さん、梓さん、楓ちゃんで話あってるわけです。
「ああ! もう! 決まらん! 祐介! お前はどう思う!?」
とうとう僕に話が振られてしまいました。
梓さん、リーダー張りたいなら自分で決めればいいのに……
さて、僕はなんて答えましょうか?

A ぶっ殺しましょう。
B 気付かれないようにそーっと脇を通りぬけたいですね。
C 他の道を当たりますか。
D 瑠璃子さんに聞く。
575名無しさんだよもん:02/08/08 02:45 ID:fXXXl3qF
B!
576名無しさんだよもん:02/08/08 02:47 ID:68mWlE9A
とりあえず、掲示板と、浩之〜のリンクの不具合を修正。
掲示板は現在スレ立て規制解除中。必要なスレが揃ったら規制
(1日1スレまでしか立てられない)を行いますので……
と言うわけなのでまあ、どうぞ雑談、感想や議論、あとは避難所とか
訂正要求をする場所にしてください。
連絡はいじょ。


柳川さん今回もシリアス入ってますね〜
……実はみんなもそう言う展開好きなんじゃないかと思ってみたり。


http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
577名無しさんだよもん:02/08/08 10:16 ID:i9GLsSJn
>>564
>>576
人は皆、平穏な日常から冒険とロマンの非日常にあこがれるものなのだよ。



そう、少年ジャソプのように(爆)
578名無しさんだよもん:02/08/08 10:36 ID:eO2FebJ5
「そうですね、僕としてはなるべく気づかれない様にそっと脇を通り抜けたいところです」
 何しろ鮫だ。幾らここに規格外の人間が集まっているとはいえ、規格外なのは相手も同じなんだ。
 短刀での一撃くらいではその体躯に致命傷を与えるのは至難の業だし、
楓ちゃんや梓さんだって水中戦では本来の戦闘力を発揮するのは無理だろう。
「まあそうだな。下手な刺激を与えずに通り抜けられればそれが一番なんだが」
 岩切さんが苦虫を噛みつぶした様な顔をする。
「その為には出来るだけ早く音をたてずに泳ぎ切らなければならない。それも結構な区間をだ。
私とそこの姉妹は大丈夫だとして、問題はお前達二人だ」

 岩切・梓・楓のうち誰かが祐介・瑠璃子のサポートに回る必要があります。
 一人で二人をサポートすることも可能ですし、一人ずつについても構いません。
 万一発見された場合、サポートに回人物は戦力になりません。
 組み合わせ次第では戦闘回避が可能である可能性もあります。

誰と誰を組ませますか?(例・梓が瑠璃子と祐介の両方をまとめて連れて行く。楓が瑠璃子、岩切が祐介のサポートに回る等)

A.岩切
B.梓
C.楓

ア.祐介
イ.瑠璃子
579名無しさんだよもん:02/08/08 10:37 ID:eO2FebJ5
うが、さりげなくRR気味……
580名無しさんだよもん:02/08/08 10:44 ID:qIMFumGw
B-ア 体重の重い祐介を梓がサポート

C-イ 軽い瑠璃子を楓がサポート

Aが二人のサポート(戦闘&おとり))

で、どうですか?
581名無しさんだよもん:02/08/08 11:35 ID:eO2FebJ5
「全く、仕方ないなぁ。ほら祐介、あたしに掴まりな」
「梓さん?」
「ぼさっとしている暇はないんだ。楓は瑠璃子の方頼む。岩切は一番泳ぎが上手そうだから万が一に備えて取っておく」
 てきぱきと指示を出し始める梓さん。さっき選択を悩んでいた時とは別人に見える。
 真っ直ぐな彼女だ。本心ではこそこそせず思い切って行きたいんだ。でも決断した彼女の行動力は魅力的に映った。
「わかった。では私は先行して危険かどうか合図を送ろう」
 ちゃぷんと小さな水音一つだけ立てて、岩切さんが姿を消す。
「おい祐介! さっさと掴まれよ、こんな所一刻も早く通り抜けちまいたいんだから」
 梓さん、少し顔赤らめてますか?
「え、えっとそれじゃ失礼して」
 女性をおんぶしたことはあるけど母親じゃない女性におんぶされるのはこれが初めてだな。
 そんなことをを考えながら梓さんまで後一歩という所まで移動したとき、
 濡れた地面に足が滑った。
「う、うわっ」
 慌てて無意識のうちに近くにあるものにしがみつく。

 ふにゅ

 なにやら暖かく柔らかい感触……ってこれは!?
「きゃああぁーーーーーーっ!!」
「す、すいません!!」
「ばっ馬鹿、どこに掴まってるんだ! 首、首に腕まわして掴めって言ってるんだよ」
 ひょっとしてじゃなくて、完全に顔を真っ赤にしている。当然か。
 でも……何というか凄かった、うん。
 首に腕を回してぎゅっと抱きすくめる。
 彼女は水着なので、すべすべとした肌の感触がはっきりと伝わってくる。
「い、いいか。泳ぎの邪魔になるから絶対にしがみついたままでいろよ」
「わかりました!」
582名無しさんだよもん:02/08/08 11:37 ID:eO2FebJ5
最後の2行ちょっと変更。
「い、いいか。泳ぎの邪魔になるから絶対にしがみついたままでいろよ、いいな?」
「わ、わかりました!」

 どうしても微妙にぎくしゃくしたやりとりになってしまう。
 うれしいハプニングだったけど、これはしばらく梓さんに頭が上がりそうもないや。
 隣では瑠璃子さん達も準備が完了したようだ。出発前に瑠璃子さんから電波が飛んでくる。
(長瀬ちゃん。今のは不可抗力だったから仕方ないけど、梓ちゃんを困らせたら駄目だよ)
(わかってる。大丈夫だよ瑠璃子さん)

 さあ行こう。先に行くのは……

A.僕と梓さんだ。
B.瑠璃子さんと楓ちゃんだ。
583名無しさんだよもん:02/08/08 11:39 ID:5kilSEat
索敵能力先行、戦闘能力しんがりという事で、B.
584名無しさんだよもん:02/08/08 11:55 ID:SCMLTVGf
どうやらピカチュウは耐水性のようだなw
585名無しさんだよもん:02/08/08 12:01 ID:eO2FebJ5
「瑠璃子さん、楓ちゃん。先に行ってくれ」
 長瀬さんの意見で私達が先に行くことになりました。
「それでは、出来るだけ大きく息を吸ってください」
「わかったよ」
 吐きだされる空気の音、酸素が取り込まれていく音が耳元でします。
「では、行きます」
 鬼の力を開放します。肉体のポテンシャルを限界まで引き上げて、でも後ろには瑠璃子さんがいますから鬼気の放出は抑えないといけません。
「これは結構難しいですね」
(どうしたの?)
「気にしないでください……独り言ですから」
 息を止めているはずである瑠璃子さんの声。なるほど、電波ですか。
 これだったら水中でも意志の疎通が出来そうです。
 私は飛び込みました。
 千鶴姉さんの命令で着ることになったこのピカ●ュウの着ぐるみ。動きを制限しないか気になりましたがいらぬ心配のようです。
どちらかというとスウェットスーツの様な部類に入る物でしたので。
 水中は暗く、増幅されたエルクゥの視覚でようやくおぼろげに見えるくらいです。
 足と手を連動させているうちに岩切さんの姿が見えてきました。
 ですがなにやら不自然な動き。何かを伝えようとしている気がしますが。
(巨大鮫が近くに来たみたいだよ)
 瑠璃子さん、ありがとうございます。

 それでは。瑠璃子さんに梓姉さんへの連絡を頼むとして……

A.じっとしてやり過ごす。
B.ともかく岩切の場所まで泳ぐ。
C.感づかれる前に一気に泳ぎ切る!!
586名無しさんだよもん:02/08/08 12:07 ID:hdoHUAJ/
A
587名無しさんだよもん:02/08/08 17:27 ID:9KYR4trM
ゴボ……
私と瑠璃子さん、それと岩切さんが隠れている岩の割れ目……その真横を、
今まで見たこともないほどの巨体が通りすぎていきました。
(……大きい……!)
私の予想を遥かに越えています。……いえ、まだそれはわかりませんね。なにせ体全体が見えてないのですから……
そう、その体は割れ目から覗いただけでは望めないほど……
(岩切さん……鮫の動きは……?)
(まずいな……このあたりを旋回している……今出て行ったら確実に見つかる)
瑠璃子さんが中継してくれているおかげで、会話と全く変わらない効率で意思の疎通が図れます。
(……ちょっと、苦しくなってきたかな?)
まずいです……瑠璃子さんは毒電波が使えるとはいえ、体はただの人……息もそんなに持たないでしょう。
どうしますか?

A 梓&祐介ペアに連絡をとり、鮫の気を逸らしてもらう。
B もう少し……もう少しだけ待つ。
C 発見覚悟で先に進む。
588名無しさんだよもん:02/08/08 19:02 ID:lqEuxgwN
Aだ
589名無しさんだよもん:02/08/08 19:04 ID:mTj291Zc
        rY''"""''''ー-ュ
       ノ rー‐--ィァ-i  〉
      /  /      `i〈
      |  .j   ー-、 r‐ ヽ|
      i' _,,.|  ' ⌒ |⌒ |L
.      | |リ!'7 ,- ,.__!_, 、 |ヒ
.      ヽY~ /.t====ァ ! ||
      ノ |   ゝー--イ  |そ
     ミ_ /ト、     ー   イ´
    rーイ /.  \ヽ     / ト-、
  r´ 厂ノ \. ゝL____j/  ヒァ`ー-、
  人 ゝ、       !    ノ    |
   \ \        /    /\
A!
590名無しさんだよもん:02/08/08 19:41 ID:L283/Ie8
(瑠璃子さん……姉さんたちに連絡をとり、鮫の気を逸らしていただけませんか……?)
(うん、わかったよ)
その間も巨大鮫は優雅な回遊を続けている。
(……オッケーだよ。あっちで水面を叩いてみるって)
(ありがとうございます……)
少しすると、私の耳に小さな水音が聞こえてきました。おそらく姉さんたちでしょう。
(よし……鮫が向こうへ行ったぞ。この隙に……)
(はい……)
岩切さんに促され、そっと割れ目を出る……その時
ガラガラ……
(しまったッ!)
岩切さんが体を支えるために握っていた岩。それが斜面から崩れ落ちました。
後ろを振り返る……私たちの淡い期待も無にするように、鮫はこちらを見つめていました。
獲物を見る目で。
(逃げるぞ!)
慌てて泳ぎだしますが、ここは水中。私たちの圧倒的不利は否めません。
やがて、追いつかれる……
591名無しさんだよもん:02/08/08 19:42 ID:L283/Ie8
(チッ……!)
シュラン、と短刀を構える岩切さん。
(先に行け! 楓! これは私のミスだ! ……私が食いとめるッ!)
(そんな……!)
無茶です! いくらあなたでもこんなのを相手に……
(いいから行けッ!)
………ッッ!
一瞬。その一瞬。私が迷っていると、急に鮫が向きをかえ、あちら側……姉さんたちがいる方向へ泳ぎ出しました。
私たちを追っていた時とは比べ物にならないほどの猛スピードで。
(なんだ……? 一体どうしたというんだ?)
(……?)

A 鮫の動きが気になる。追ってみる。
B とりあえずは先に進もう。
C 瑠璃子に向こうで何があったのか聞いてみる。
592名無しさんだよもん:02/08/08 19:45 ID:L283/Ie8
……公式サイトの掲示板に書きこもうとすると「キャップ持ちしか発言できません」
ってエラーが出るんだけど……俺だけ?
593名無しさんだよもん:02/08/08 19:55 ID:+g6L7w/y
Cにしてみる
594名無しさんだよもん:02/08/08 20:13 ID:L283/Ie8
(瑠璃子さん……? 向こうで何があったのですか?)
(わた……しが……さっき……長瀬……ちゃんに……電波を……おく……それより、空気がほし……い、かも)
瑠璃子さんの顔を覗きこむと、すでに真っ青になっていました。海の青さに打ち勝つほど。
(い、いかん!)
(急いで空気を!)

………一方こちらは、梓&祐介側………
「祐介……お前、何を……?」
ああ。祐介が瑠璃子から受けた電波で、楓たちが鮫に張りつかれて動けない、ってーからあたしたちは水面叩いて鮫の気ィ逸らしてたんだよ。
そしたらいきなり、祐介がナイフを取り出して自分の腕を切りつけやがった。
「イテテ……」
しかも、その腕を水につけている。……血の赤がゆっくりと水の中に広がっていく。
「や、やめろって!」
慌てて祐介を水辺から引き剥がすが、祐介はなぜかニコニコとしている。
「……何がおかしいんだ?」
「梓さん……鮫って動物は、数キロ先の血の臭いも嗅ぎ分けるそうですよ」
「何の事だ?」
595名無しさんだよもん:02/08/08 20:14 ID:L283/Ie8
「今、瑠璃子さんから入電があったんですよ。……鮫に気付かれてしまったらしいです」
「なんだと!?」
だとしたら……?
「……安心してください、無事向こう側に着けたそうです」
ホッ……。ん? 待てよ?
「けど、何で鮫は楓たちを襲わなかっ」
ばっしゃああああああああん!!!!!
その時、水面から巨大な鮫が姿を現した。……車すら飲みこみそうな口をガチガチと牙を鳴らしながら、こちらに向けている。
ギロリ。
……こちらを一瞥した後、また水の中へと戻っていった。
「……血には、鮫を興奮させる効果があるそうです。おかげで向こうの気は逸らせましたが……やる気まんまんにさせちゃいましたね」

A その時、いきなり祐介が上着を脱ぎ始めた。
B ともかくここは楓と通信しよう。
C 別の道を当たろう。
596名無しさんだよもん:02/08/08 20:31 ID:eO2FebJ5
Aで。
597名無しさんだよもん:02/08/08 20:37 ID:9C7xIQfW
 
598名無しさんだよもん:02/08/08 20:39 ID:9C7xIQfW
ミスした。

「梓さん、あなたは離れていてください」
 祐介は突然上着を脱ぎ始めるとそんなことをあたしに告げた。
 血の出る腕はそのままに、こんどは準備体操を始める……
「お前、一体何をする気で」
「潜るんですよ。危険だから梓さんは離れていた方が良い」
 危険? 危険なのは祐介の方がよっぽどじゃないか。
「囮だったらエルクゥあたしの方が適役じゃないか! 祐介じゃまんまと餌になるだけだ」
 あたしは目の前にいる馬鹿を止めようとした。
 だけど、祐介に一睨みされた瞬間、金縛りにあったようにあたしの肉体は動かなくなった。
「もう一度言います、危険だから後ろを向いて遠くへダッシュしてください」
 強烈なショックが脳に走ったかと思うと、いきなりあたしの体が回れ右をする。
 それはあたしの意志じゃない! まさか祐介の奴……
「悪いけど、囮じゃないんだ。僕は鮫を片づける。その時はっきり言って邪魔なんです。あなたの存在は」
 初めて聞く冷徹な祐介の声。
 来た道を全力で逆走するあたしの両脚。
 どんどん視界に入る光が大きくなる中、脳に祐介の声がはっきりと届いた。
(安心してください、僕が本気を出せばあんな奴一瞬ですから)

 この大馬鹿野郎!!

A.なんとかして体の自由を取り戻す。
B.祐介の馬鹿を信じる。
599名無しさんだよもん:02/08/08 20:42 ID:lqEuxgwN
B、へたに手を出すのはまづい
600名無しさんだよもん:02/08/08 20:50 ID:L283/Ie8
残念、先をこされた。
こっちの祐介は強そうだ(w
601名無しさんだよもん:02/08/08 21:21 ID:9C7xIQfW
「梓さん怒っているだろうな……」
 何にも説明をしないでムリヤリ毒電波をぶつけたんだ。当然だと思う。
「だけど、僕は本当のことを言ったまでだ」
 確かに僕は肉体的に一番弱い。
 陸上だったら安心して他のみんなに任せたはずだ。
 でも今は状況が違う、水中で戦うみんなには安心しきれないんだ。
 吸って、吐いて、吸って、吐いて。僕は肺の蓄えられる限界まで酸素を取り込む。
「もうすぐ来るんだろうな。自分が最悪の選択をしてしまったことにも気づかないまま」
 耕一さんが倒れたとき、僕は無力だった。
 だって使うことの出来ない力は無いのと同じだ。でも、二度と取り返しのつかない事はおこさせない。
 だから梓さんには離れてもらわなければならなかったんだ。
 僕が電波を使うためには。
「愚かにも瑠璃子さんの命を奪おうとしたケダモノ……そんな身の程知らずは壊れてしまえばいいんだ!!」
 僕は心の奥底に隠してある爆弾のスイッチを入れた。
 あらゆる生き物を殺し地球を破滅させる新型爆弾。
 それは力の開放だ。
 全てを吹き飛ばす狂気の力……『毒電波』
 この島の大気を漂う電波の粒を全てかき集めて圧縮する。
 僕の周囲の空気がバチバチと紫電を放ちながら弾ける。
 雨は電波を流しちゃうからうまく届かないと言ったね瑠璃子さん。
 けどさ、それは別に水が電波を通さないわけじゃないんだよね。
 飛び込む。
 息の限界まで泳いだ頃、ぬらりとした光沢を放つ巨体が近づいてくる。
 10m? 15m? わからない。けど、僕の力に体の大きさは関係ない。
 壊れて……砕けて……狂ってしまえ……! 自分が存在していることすら気づかないくらいに!
 勢いよくこちらに向かってくる鮫に、僕は余波だけで周囲の人間を壊してしまうほど強力な電波の塊を叩きつけた。
 びくんと一瞬身を固まらせて水の底へと鮫は沈んでいく。
 陸に戻るまで息も持つか……ギリギリだな。鮫の最期を見届けて僕はいったん引き返した。
602名無しさんだよもん:02/08/08 21:21 ID:9C7xIQfW
「そう、長瀬ちゃんまた押したんだね」
「瑠璃子さん?」
「何でもないよ……鮫は長瀬ちゃんが倒してくれたと思うよ。行こう」
「長瀬さんが?」
「うん」

A.全員到着するまで待ってる。
B.そのうち追いつくだろう、先に行ってる。
C.どうしても倒したとは思えない、戻ってみる。
603名無しさんだよもん:02/08/08 21:24 ID:AafaUCsC
視点がこれ以上ふえるとめんどうだ
Bで
604スレ立て代行人こと1:02/08/08 21:42 ID:spy72Fou
職人さん方、できれば

柳川「・・・・・」

の形にしていただけませんか?
口調がかぶるキャラが混ざると厄介ですので、協力お願いします。

反対・良い案のある方はレスお願いします。
605一書き手:02/08/08 22:01 ID:12s3pdGg
>>604
1氏、すまないが個人的にそれには賛同しかねる。
意見はあるが、議論でスレを廃れさせたくない。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028225552/l50か公式スレの掲示板を使ってはダメだろうか
606名無しさんだよもん:02/08/08 22:11 ID:QBkUYxzu
>>604
鍵かっこの前に発言者名をつけろというのか、
それとも柳川の鍵かっこも『……』ではなく「……」に統一せよというのか。
前者なら反対、後者なら賛成。
607名無しさんだよもん:02/08/08 22:27 ID:12s3pdGg
「……倒したのなら問題ないでしょう。嫌な予感がします。ここは先を急ぎましょう」
「そうだな。私も……少々血が震える。ここには何かある」
「長瀬ちゃん……」
「大丈夫ですよ瑠璃子さん。姉さんも一緒なんです。すぐ追いつきますよ」
「うん……」
だが、瑠璃子さんの顔が晴れることは無かった。
……先を急がなければ。

暗い暗い森を歩いていく。
その影は柏木千鶴。
仲間と別れ、孤独に進む。夜のジャングルは常人ならば歩くだけでも危険だが、エルクゥの目には昼間と大して変わらない。
せいぜい周りが勝手に変わるぐらいだ。
「耕一さん……仇は……必ず……とります。あなたを……あんな目に遭わせた……『そいつ』決して許しません……」
今の千鶴の心を支配するもの。
それは、激しき「怒り」、
深い「悲しみ」、
そしてその二つが織り成す「復讐」。
これのみに彩られていた。
たとえ、自分を含めた何者をも犠牲にしようとも。

「……ん?」
千鶴は気がついた。道の真ん中に何かがいることを。
すぐさま構えるが、すぐに解く。
「なんだ……子供ですか……」
それは、熊の子供だった。猫と大して変わらないほどの小さいやつだ。
「……フン」
無視して進もうとする千鶴だが……
「ハッ!?」
その場を飛びのく……熊だ。親熊だ。親熊が近くにいる。
のそり……のそり……
608名無しさんだよもん:02/08/08 22:29 ID:12s3pdGg
「やはり……大きいのですか……」
ゆっくりと歩いてくる。その姿は小山程にも見える。
「確か……聞いたことがあります。子連れの熊は……いえ、全ての動物は気が荒いと……」
「グオォォォォォォォ!!!!」
多分に漏れず、襲いかかってきた。爪を振り上げ、迫り来る。
「けど……」
シュッ
千鶴の体が風になる……通常、熊の皮は厚い。普通の猟銃では貫通させることができないほどだ。
だが、貫いた。千鶴の腕は、確実に熊の胸を貫いた。
「……あなたは死ぬのです」
ビシュッ
水音とともに、千鶴は手を引きぬく。一瞬送れ、親熊の体は地響きとともに崩れ落ちた。
「……キュゥ、キュゥ、キュゥ……」
小熊がすでに動かない親に泣きついている。
千鶴はたっぷり数分間それを見つめた後、
「………」
ジュクッ
「ギャッ!」

小熊を踏み殺した。

A 梓視点
B 楓視点
C 舞視点
D 耕一視点
609名無しさんだよもん:02/08/08 22:30 ID:2FT7DwuY
Cでそろそろクライマックスへ?
610名無しさんだよもん:02/08/08 22:42 ID:QOsAQPxi
千鶴さんはどうなっちまったんだ。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
611名無しさんだよもん:02/08/08 22:43 ID:12s3pdGg
クックックックック……
……癪に障る声だ。不快な笑い声だ。
「ツゥ……ッ……」
まだ……生きているのか……
辺りを見まわす。……みさきも、スフィーも、健太郎も……
そして、神奈の足元で先生も倒れている。
「神……奈……」
剣を杖に使い、立ち上がる。
膝に力が入らないが……歩けない程じゃない。
「クックック……余としたことが、虫ケラなどに心惑わされるとは。すさまじきことを……」
「か……ん……なァ……!」
震える膝を押さえつつ、一歩一歩、前に進む。
「フン、まだ生きておったか」
ボォ……ドン!
「ぐぅ……あ……」
さっきと同じ衝撃波が走り、またしても壁に叩きつけられる。
「ま……だ……」
「フン」
ボォ……ドン!
……同じことが繰り返される。
「さすが虫ケラ、しぶといのぉ」
何度も。何度も。
612名無しさんだよもん:02/08/08 22:45 ID:12s3pdGg
ああ……世界が赤い……
いや、世界が赤いんじゃないのか……私の血か……
私の血が目に入ってるのか……
……だが、まだ!
私は倒れない!
私は先生を助ける!
先生を助けるために神奈を斬る!
先生を助けるために神奈を斬るために前に進む!
先生を助けるために神奈を斬るために前に進むために立ち上がる!
だから、倒れない!
「私は……先生を……」
「はぁぁ……」
神奈がつまらなそうに溜息をつく。
「もうよい。キサマの茶番はもうこりごりじゃ。死ね」
……ヤツの手のひらに光が集中するのがわかる。
これまでか……

「な、なんだと!?」
いや……終わらなかった。
まだ私にも運が残っているようだ。
そう……

A 先生が立ちあがった。
B 楓たちが現れた。
C 千鶴さんが降りてきた。
D 耕一が歩いてきた。
613名無しさんだよもん:02/08/08 22:47 ID:pjgEjJtS
D。
614名無しさんだよもん:02/08/08 23:05 ID:12s3pdGg
ゴリ…
「なんじゃ?」
「……?」
ゴリゴリ……
神奈が手のひらにトドメの光を集中させているその時、壁の一角からおかしな音が聞こえた。
「あれ……? 開きそうなんだけどな……」
聞き覚えのある声だ……この声は……
「もうちっと強く押してみるか……」
ゴリゴリ……
「よい、しょっと!」
コリゴ……ズズン!
「ふぅーっ、やっと開いたぁ」
やっぱり……
「こう……いち……?」
「おっ、舞ちゃんじゃないか。どうしたんだ? クリスマスでもないってのにそんな真っ赤になって」
こんな状況なのに……この男は……相変わらず脳天……うっ。
気を抜いたせいか、膝が完全に折れてしまった。体がそのまま倒れ……
「っと、大丈夫か?」
……耕一が、いつの間にか私の体を支えている。さっきまで部屋のスミにいたのに……
「キサマ……キサマ……何者じゃ!」
神奈が声を荒げる。ヤツには耕一の動きが見えたのか……?
「フム、フム……」
「な、なんじゃ」
耕一が物色するような視線を神奈に送っている。
615名無しさんだよもん:02/08/08 23:07 ID:12s3pdGg
「どうやらキミが地下に眠っている少女みたいだな。いやぁ、元気そうでよかった。助けに来たよ」
「「……は?」」
思わず、私と神奈の声がダブる。この男は何を言っているんだ……?
「おい、女。この男は何を言っておるのじゃ?」
……同じ事を考えていたようだ。
「いや、俺、森の中で右腕落しちゃってさぁ。誰かに助けられたんだけど、その人に頼まれたんだよ。キミを助けてくれって」
「……フン、そんなヤツのことは知らんな。ちょうどよい、そいつらの仲間なら……キサマも、死ね」
カッ!
集約途中だった光が放たれる。こちらに向かって一直線に……
「おっ……と」
だが、次の瞬間私の体は部屋の反対側にあった。……耕一に抱えられたまま。
いや、私だけでなく、耕一はみさきたちも抱えている。
「やれやれ、囚われのお姫様はずいぶんとおてんばらしいな。どうしたもんかねぇ」
「キサマぁ……」
神奈の表情が、これまでないほど歪んでいる。
「殺して……殺してくれる!」
そして

A 先生に剣を付きつけた。
B 巨大なカラスを召喚した。
C 背中に羽を発現させ、上空に飛びあがった。
616名無しさんだよもん:02/08/08 23:13 ID:wBbYEfDj
Cはラストだろう。よってB
617名無しさんだよもん:02/08/09 16:42 ID:4spOhA0D
…SS書きさんはお盆休みかな保守。
618名無しさんだよもん:02/08/09 17:19 ID:vHbmi72X
・・・コミケ
619名無しさんだよもん:02/08/09 22:03 ID:vGF5L3xq
泣く子とコミケにゃ勝てん
620鬼人:02/08/10 01:15 ID:WM/owKmi
/* 前にここの柳川がハカロワに参加してたら―――ってのがあったから、勝手に書いてみた。怒らないで(w */

 狂気の始まり。
 それは突然だった。
 訳もわからぬ殺人ゲーム。
 突然に放りこまれるみんな。
 初音ちゃんも、千鶴さんも、梓も、楓ちゃんも、耕一も、舞も、祐介も、瑠璃子君も―――
 みな、巻き込まれた。
 そして、今、放送があった。
 読み上げられる知らぬ人間たちの名前……その中に、一つだけ、聞きたくないその名が、あった。

 ―――川名みさき―――

 俺はなんだ?
 警察官? 教師?
 ……自分の教え子1人守れないで、よく言ったものだ!

 誰だ……誰がみさき君を殺した!
 目の見えない彼女を! 無力な彼女を! 身を守るための行動をなに一つとれない彼女を!

 誰が殺した!

 手にしたナイフを強く強く握り締める。
 誰が殺した! 誰が殺した! 誰か彼女を殺した!

 怒りは我が心を焼き、俺の閂を外さんとする。

 あるいは、ここにいるのが俺だけならば今この瞬間にも狩猟者へと堕ちていたかもしれない。
621鬼人:02/08/10 01:17 ID:WM/owKmi
『おじさん……?』
 ……この少女は「上月澪」……俺の最初の交戦相手だ。
 いや、あれを「交戦」というべきだろうか。
 俺が彼女の存在に気付き、保護しようとしたところ、木の棒でポカポカ殴られた。
 ……俺は彼女に必死で説明し、どうにかこうにか納得してもらうことに成功した。
 まぁ、被害が俺のたんこぶだけで済んだのがなによりだっただろう。

「……澪、お前は生き残りたいか?」
『……?』
「『はい』か『いいえ』か」
 澪は数秒間だけ悩み、
『はい』
 と答えた。
「そうか……」
 ならば……
「お前は俺が守ってやる。着いてこい」

 みさき君の代わり。
 そう言うのならばそうだろう。
 だが、今の俺には彼女が必要だった。
 己が己であるために。

「探すぞ。戦う術を持たぬ、全ての者たちを」
「救うぞ。生きる意思を持つ、全ての者たちを」

 たとえこの命が尽きるとも。

/* 本編と矛盾しまくってるけど許してください…… */
622名無しさんだよもん:02/08/10 02:37 ID:BXEEq/or
「死ね! 死にさらせ! 余の前から消えうせよ!」
神奈が上空にその手を掲げると、その先に光が集まっていった。
キィィンキィィンキィィンキィィン……
「余の千年に渡る怨念! その身で味わうがいい!」
「なぁ〜んか、ヤバイ感じかもね……」
さすがに呑気な耕一も、これのヤバさはわかっているようだ。
「出でよ我が眷属! この者等を食らい尽くせ!」
カッ!!!!
一際強く光が瞬いた。
……それは塊だ。
黒い塊だ。
その塊から羽が生え、首が生え、足が生える。
部屋全体に黒い羽がぶちまけられ……
烏の、目が、開いた。
「ギャァァァァァァァァァ!!!!!」
そう。それは大烏。
翼を広げようとしたらこの部屋でも収まりきらないほどの大烏。
「これはぁ〜……俺もちょ〜っとキツイかな〜」
耕一……

A 撃滅する。
B 撤退する。
C 先生を放っておけない!
623名無しさんだよもん:02/08/10 02:57 ID:xpMIwpMj
C
624名無しさんだよもん:02/08/10 03:14 ID:QB1oksug
やっばり柳川メインじゃないとダメなのか?
625名無しさんだよもん:02/08/10 07:46 ID:9L9wjcvJ
友人宅より掲示板修正。たぶん書けると思われ
626名無しさんだよもん:02/08/10 22:15 ID:7QT3Mr+M
627名無しさんだよもん:02/08/11 01:17 ID:A/5v2CE2
 先生を放っておけない!
 私は耕一から離れ、大烏と先生の間に割り込んで剣を構える。
 ちらっと先生の方を見ると、みさきが先生にぎゅっとしがみついている。わたしが絶対守る、と言わんばかりに。
 ……ちょっとうらやましい。私もしがみついていたい。
 でも、私は魔物を狩るものだから。剣を振るうしか、私にはできないから。

   *   *   *   *

 先生を放っておけない!
 わたしはぎゅっと先生にしがみつく。わたしがどうなったって、先生は守ってみせる。
 目が見えないわたしだけど、さっきから不思議に「視えている」ことがある。
 先生の居場所。大きな烏。その後ろにいる、羽根の生えた女の子。
 そして、その女の子からさっき受け取った、わたしの手の中にある光の剣。

   *   *   *   *

 いきなり目の前で繰り広げられる一大スペクタクル。宝の祟りと言うにはちょっと激しすぎる。
 くそっ、スフィーと宝探しに来ただけなのに、なんでこんな目に逢わなきゃいけないんだ。
 剣を構える女の子。おっさんを庇おうとする女の子。スフィーも、そしてもう1人の触角がある女の子も、何かしようと考えている。
 俺はどうなんだ? こんな状況でただ後悔するだけなのか?
 本当に、俺にできることは何もないっていうのか?

   *   *   *   *

 全く、これだからけんたろは困ったもんなんだよ。いっつもトラブルを呼んじゃうし。
 いや、あたしのせいってのもちょっとはあるかもしんないけどさ……。
 それにしても目の前の古風な女の子、何か不思議な力を感じるよ。魔力とも違うみたいだし。
 それと、二人の女の子が必死に守ろうとしてる男の人。たった今乱入してきた男の人にも、変な力が見えるし。
 さぁて、どうやってこの場を切り抜けちゃおうかな……。
628名無しさんだよもん:02/08/11 01:18 ID:A/5v2CE2

   *   *   *   *

 さて困った。今の俺なら、全力を出せば烏もろともあの少女を引き裂くことは出来る。
 でも多分加減が効かない。それじゃあ少女を殺すことは出来ても、救うことは出来ない。
 今まで何でも力押しでやってきたツケが回ってきたのか、それとも新しい力に酔っているせいだろうか。
 このまま俺が暴れても、いい結果になるとは思えなかった。事態の変化を待つ必要がある。
 とりあえずは何としても、ここにいるみんなを守ってやらなきゃいけないだろうな。

   *   *   *   *

 私は何か置いてけぼりにあったような気がしてた。
 舞さんもみさきさんも、柳川さんが好きだと叫んで、傷つけられて、そして今も柳川さんを守ろうとしてる。
 じゃあ私は? 私にとっての柳川さんって何なの? 今私はどうしたらいいの? 私に出来ることはないの?
 頭の中がグルグル回る。何も考えられない。何も思い付かない。いや、そんな中で一つだけ。私は強く強く願った。
 お姉ちゃん、耕一さん、助けて! 私たちを、柳川さんを助けて!

   *   *   *   *

駆けめぐる思いの中、最初に動いたのは?

A.舞
B.みさき
C.健太郎
D.スフィー
E.耕一
F.初音
G.神奈
629名無しさんだよもん:02/08/11 01:21 ID:dI/e9fQ0
ここでF
630名無しさんだよもん:02/08/11 01:22 ID:SXwPWqRW
う〜ん…
Fもいいけど余裕そうなDかな?
631名無しさんだよもん:02/08/11 01:22 ID:SXwPWqRW
…(涙)
632名無しさんだよもん:02/08/11 01:22 ID:aGo/OSRR
Bだ!
633名無しさんだよもん:02/08/11 01:25 ID:kCPoXHm6
あはははは…さすがに速いや(血涙)
634名無しさんだよもん:02/08/11 01:31 ID:kuoq2eEv
今だ!Bゲットぉぉぉ!!
635名無しさんだよもん:02/08/11 01:31 ID:kuoq2eEv
リロードしてなかった(;´Д`)
636名無しさんだよもん:02/08/11 01:32 ID:VFuopzwg
>>629
ナイス(w
>>632
IDが恐ろしい事に………顎…RR…
637魂の叫び:02/08/11 01:38 ID:aGo/OSRR
まだだ!まだおわらんよ!
みさき先輩寄りの選択を選び続ければ先輩ENDでエチシーンにいけるかも!!

つーかまじ書き手に回ろうかと考えちまった。
638名無しさんだよもん:02/08/11 01:54 ID:A/5v2CE2
 千鶴はその「祈り」を感じた。それがどんな「祈り」かはわからなかったが。
「初音、そっちにいるのね? 今すぐ行くわ」
 そうつぶやいて、千鶴は走り出した。
 もちろん、目の前に血まみれで横たわる巨大な猪にとどめを刺すことは忘れずに。

   *   *   *   *

 梓はその「祈り」を感じた。それが誰の「祈り」かはわからなかったが。
(ん? ……なんとなく誰かに呼ばれたような気がする)
 「祈り」が届いた瞬間、梓の身体は電波の影響から外れて自由になった。
「くそっ、あんにゃろ変な小細工しやがって……でも、今はそれどころじゃない気がするな」
 自分を邪魔と言い放って一人で鮫に向かっていった奴も心配ではあるが、それ以上に何か心に不安を感じる。
 悩んだ挙げ句、梓は海に背を向け、山に向かって駆けだしていった。

   *   *   *   *

 楓はその「祈り」を感じた。「祈り」の主も、その居場所も、そしてその微妙な感情の動きさえも。
 初音の柳川への感情にはツッコみたいところもあったが、それ以上に初音達に危機が迫っているようだ。
 初音がいる方向を見ると、トンネルのように薄暗くなってずっと海が続いている。
「岩切さん、この先どうなっているかわかりますか?」
「ん、突然どうした? この先は……多分鍾乳洞みたいに洞窟になって、いずれ地上にはたどり着けると思うが」
「じゃあお願いです。どうしてもそっちに行きたいんです。妹が困っているんです」
「妹が? ふむ、よくわからんが、とりあえず手がかりもないことだし、そっちに行ってみるとするか」
 そして楓と岩切と瑠璃子は、初音のいる方に真っ直ぐ向かった。
 瑠璃子が祐介に何か電波を送っていたことに、楓も岩切も気付かない。
639名無しさんだよもん:02/08/11 01:55 ID:A/5v2CE2

   *   *   *   *

 そして耕一は一番強くその「祈り」を感じた。それを感じて、耕一の方針は一気に決まった。
(初音ちゃんの想い、俺が絶対守ってみせる!)
 一度決めれば行動は早い。耕一は風のように動くと、舞の横に並ぶ。
「舞ちゃん、今は怪我してる舞ちゃんより俺の方が強いはずだ」
「……でも……」
「少し下がってくれ。3人で柳川を守り抜くぞ」
 柳川の名を出されて、少し舞も落ち着く。うなずいて、柳川の近くまで下がる。
「おらカラス野郎! かかってきやがれ!」
 耕一の叫び声が響き渡った。

   *   *   *   *

次に事態を動かしたのは誰?

A.耕一&舞&みさき
B.健太郎&スフィー
C.千鶴
D.梓
E.楓&岩切&瑠璃子
F.神奈&大烏
640名無しさんだよもん:02/08/11 01:56 ID:SXwPWqRW
B!
641名無しさんだよもん:02/08/11 01:56 ID:A/5v2CE2
>>637
書き手に回るのはいいことだと思う。というか是非。
でも、書き手は書き手でいろいろ難しいこともあるんだよ。
かくいう自分も、一時期はみさき先輩を強く推進していたが(w
642名無しさんだよもん:02/08/11 01:57 ID:KjaE+G3+
今まで出番の薄かったBで
643名無しさんだよもん:02/08/11 02:33 ID:A/5v2CE2
 健太郎は考える。
 自分にあるのは、骨董への知識や感覚、そしてそれから派生したいろんな見聞。
 でも、それだけじゃない。たったそれだけしかない男が、こんな島まで来たりはしない。
 自分は持っている。もっと大きなもの、男としてきっと一番大切なもの。
 自分は勇気を持っている。

 懐にある槍の穂先を強く握りしめる。先日沖縄本土の骨董市で手に入れた、琉球王朝時代の逸品だ。
 王朝きっての兵が使っていたという代物。それをしっかりと握りしめて、心づもりを決める。
 戦える人材は自分以外にいる。だったらせめて、自分でもおとりくらいにはなれるだろう。
 すばしこさには一応自信がある。避けることに専念すれば、戦いの補助くらいはできるはず。
「スフィー、万が一の時は頼んだ!」
 言い放って、健太郎は飛び出した。

   *   *   *   *

 しかし、そんな健太郎の言葉も、スフィーには届いていなかった。彼女の頭は今フル回転していた。
(柳川とかいう人は、いきなり大きな魚にさらわれて、いつのまにかここで倒れてた。なんであの人を狙うの?)
(必死にあの人を守ろうとしている人が3人。後ろにいる女の子からも、強い思念を感じるよ)
(あの烏とか古風な女の子に直接攻撃するよりも、柳川とかいう人を何とかした方がいい気がする)
(大丈夫、今はマナも十分あるし、けんたろの時みたいに生き返らせるってほどの事じゃないしね)
 スフィーは決心して、柳川を回復させるための呪文を唱え始める。
644名無しさんだよもん:02/08/11 02:33 ID:A/5v2CE2

   *   *   *   *

 健太郎が烏を挑発し、動いたところに耕一が攻撃を仕掛ける。
 あるいは烏が耕一や舞に狙いを定めようとしたところに、わざと視界に入るように健太郎が大きな動きを見せる。
 そんな攻防が数合続いた頃、スフィーの呪文が完成した。
「わっ」
 みさきが驚きの声をあげる。柳川の身体が何やら熱を持っていた。
 その熱が一気に柳川の身体の芯に収束する。そして、柳川は一気に立ち上がった。
 呪文を唱えていたナイスバディの女性が、ずり落ちそうな服を必死で支えるチンクシャ娘になっていることには誰も気付いていない。
「先生」「柳川先生っ!」「柳川さん!」「柳川」
 みんなの声が響く。逆に神奈の表情には何やら苦いものが混じる。
「心配かけたな、みんな。もう大丈夫だ」
 耕一の横に立ち、神奈の方をキッとにらんだ。
「ずいぶん痛い目を見せられたが、今すぐ利子を付けて返してやる。覚悟しろ」

 その時。

A.「違う、あいつを殺すんじゃない、あいつを救わなきゃいけないんだ」と耕一が言った。
B.後ろの方から足音が響いた。誰かがこの場に駆けつけてきたようだ。
C.柳川は、誰かが自分の名前を呼んでいることに気付いた。
D.大烏がいきなり嘴を開いて、口からレーザー光線をばらまき始めた。
645名無しさんだよもん:02/08/11 02:35 ID:qEw3yCSo
Dでピンチに。
646名無しさんだよもん:02/08/11 03:19 ID:A/5v2CE2
 その時。
 大烏がいきなり嘴を開いて、口からレーザー光線をばらまき始めた。
 たちまち現場は大混乱。光線が天井も切り裂いたようで、石や岩も落ちてきている。
「余に逆らうならば! 皆ことごとく滅びよ! 余と共に地底で永劫の時を過ごそうぞ!」
 神奈の声が高らかに響く。その声に押されたようにますます烏は暴れている。

 柳川はそんな最中に、冷静に周りを見ていた。
 耕一に何が起こったのかはわからないが、一目見て明らかに強くなっているのがわかる。今の自分では敵わないかもしれない。
 だが突然の事態に混乱してしまっているようだ。
 健太郎はこういった事態には慣れているのか、それともよほど気が張っているのか、落ち着いた様子で一歩ずつ下がっている。
 その度胸は褒めたいところだが、残念ながら戦力としては数えられまい。
 烏は無差別に攻撃を繰り広げている。狙って当てれば強烈そうなレーザーも、ばらまかれた状態では効果は半減だ。
 偶然の命中に気をつけさえすれば相手にならない。 むしろ、烏を足がかりに一足飛びで神奈を狙うことすら可能だろう。

 一瞬周りを見渡しただけで、柳川はそれだけのことを把握した。
 ならば、一気に敵を滅ぼすまで。
 脚にグッと力を込める。そして烏を間合いに捕らえた。そして、

A.次の瞬間、柳川の爪は神奈を切り裂いていた。
B.「待て!」と耕一は飛びかかろうとした柳川の脚をつかみ、柳川は顔から地面に落ちた。
C.突然現れた閃光に烏が引き裂かれた。そこには烏の代わりに千鶴が立っていた。
D.後ろから小さな悲鳴が聞こえ、柳川は思わずそっちを助けに行った。
647名無しさんだよもん:02/08/11 03:26 ID:SXwPWqRW
そしてCへ…
648名無しさんだよもん:02/08/11 03:26 ID:FEnXhG/5
Cかね?
649名無しさんだよもん:02/08/11 03:50 ID:iIAOz+PQ
じゃ、C#へ…
650名無しさんだよもん:02/08/11 04:40 ID:Yq5ot68k
バシュっ、と浅い音がした。
澄んだ音だった。
同時に、千鶴が空間の中心部に降り立つ。
その体中を真紅の鮮血に染め上げて。
『ち……千鶴さん!』
一瞬遅れて大烏の巨体が崩れ落ちた。……首のない、その体が。
「な……なんじゃと!?」
千鶴はゆっくりと回りを見渡す。その順番が重要だった。
……それが誰にとっての幸福で、誰にとっての不幸かはわからないが。
最初に千鶴の目に入ったのは呆然としている神奈であった。耕一ではなく。それにより千鶴の行動は決定付けられた。
「……オマエカ」
瞬間、あたり一面の空気が凍てつく。温度が下がる、そんな生易しいものではない。空気が凍り、文字通り誰も動けなくなった。
そんな中、千鶴だけが駆け出す。地面に足型を残しながら、猛突進する。
……真っ赤な爪を輝かせ、殺意の塊になりながら。
「……死ね」
その一言は、何より冷たかった。

ドバシュウッ!
651名無しさんだよもん:02/08/11 04:42 ID:Yq5ot68k
肉の切れる音が空間に響く。千鶴の爪は、確実に神奈を捕らえた。
「ぐは……がうッ!」
数メートル弾き飛ばされる神奈。
「逃さない……」
手ごたえで致命傷には至っていないことをわかっている千鶴は、トドメの体制に移る。
「この……ニンゲンどもがっ!」
だが、これは神奈を捕らえることはなかった。千鶴の爪が届く直前、神奈は背中に羽を発現させ、上空に舞い上がる。
「余の、血……余の、血……余の……」
中空に止まった神奈は、自分の右腕と胸、真っ赤な血がこびりついたそこを呆然とした目で見つめている。
「余の……血ィィィィィィィィィーーーーーー!!!!」
ボワッ!
ひときわ強い衝撃波が空間を揺るがし、そこにいた全員を吹き飛ばした。
それは同時に空間を覆っていた岩盤をも消し飛ばし、空間に夜空をもたらした。
『……そうか! ここはあの丘の中だったんだ……!』
悟る柳川。だが、神奈はまだ錯乱している。
「余の血ィ! 余の血ィ! 紅い血……母上ぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
神奈を中心とし、無差別に、無区別に、そして無尽蔵に光の塊が全方向に発射された。
コァァァァァァァッッ!!!
あるいはこれも遠くから眺めれば美しいのかもしれない。
だが、重力加速度により雨となったその「光」は、確実にそこに存在する生を刈り取ろうとしていた。
『いくらなんでも……数が多すぎる……!』
そして……

A 耕一が神奈を助けようと動いた。
B 千鶴が神奈を殺さんと動いた。
C 柳川がみんなを守ろうとと動いた。
D ……みさきが、泣いた。
652名無しさんだよもん:02/08/11 04:48 ID:SXwPWqRW
…誰も書き込まないな。
Aで。
653名無しさんだよもん:02/08/11 04:52 ID:3JqS7QaZ
>>652
選択理由書き込んでリロードしたら先越されてたさ・・・(死)
まあ、同じ選択肢だから問題無いけどね。


難しいところだが、
やはり耕一は神奈を救わねば。

さすがに千鶴さんの目にも飛び込むだろう。
654名無しさんだよもん:02/08/12 00:22 ID:dnmuX3n6
めんて。
もうすぐ決着がつきそうだけど、どんな結末になるかねぇ。
655名無しさんだよもん:02/08/12 00:28 ID:DAYVePHD
書き手さんと選択しだいだなぁ
656名無しさんだよもん:02/08/12 00:30 ID:7o2GwdvH
ぬるいエンドは勘弁だからな
657名無しさんだよもん:02/08/12 00:39 ID:Qi/eRCc8
ぬるくてもエロくてもなんでもOK。
658名無しさんだよもん:02/08/12 13:32 ID:m+xeNyfr
「シャァァァァァァ!!!」
千鶴が壁面を蹴り上がり、神奈に迫る。
「血ィ! 血ィ! 余の血ィ!!!! うああああああっっっっっ!!!」
大量の光弾をバラまき続ける神奈。千鶴さんはその中を右へ左へと絶妙に避けつづける。
「……死になさい!」
最後にひときわ大きく跳躍し、神奈にトドメを……
「ダメだ! 千鶴さん!」
「えっ!?」
だがその時、耕一が二人の間に割って入った。
「そんな!? 耕一さ……」
バシュッ!
振り下ろした爪は止まらず、耕一の胸をエグった。
「つぅ……ッ!」
「そ、そんな! 耕一さん! どうしてこんなところに……い、いえ、だ、大丈夫ですか!?」
地面に落ちる二人。
「ハ、ハ……このくらい、今の俺なら……」
「……耕一さん……」
「それより……あの子を殺してはいけません。俺はあの子を救わなければならないんです」
「え……どういう……」
『二人とも! 来るぞ!』
659名無しさんだよもん:02/08/12 13:32 ID:m+xeNyfr
「っっ!?」
空では、神奈が数十本の光の剣を具現化させ、自分の周りに漂わせていた。
「貴様らか……余を殺そうとするは貴様らか……貴様らか……うおああああああっっっっ!!!」
ゴッ、と全ての剣が耕一と千鶴に迫る。
『危な……!』
「千鶴さん!」
「えっ!?」
ドス、ドス、ドス……
瞬間、耕一が千鶴に覆い被さる。一瞬遅れ、千鶴の身体に耕一の身体を通した鈍い衝撃が伝わった。
「ぐぅ・・・…っ……もう、俺、ボロボロだな……」
「耕一さんっ! しっかりしてください耕一さんっ!」
「いえ……多分、大丈夫ですよ……さすがにしばらくは動けそうにないですけど……ね……」
耕一は瀕死。千鶴は錯乱。
そして神奈は暴走中。
(あの子を……救う?)
柳川の行動は?

A みんなを危険な目にはあわせられない。神奈を撃滅する。
B 説得を試みる。
C 弱体化させる。
D 援軍を待つ。
660名無しさんだよもん:02/08/12 13:35 ID:6/aR0+rS
どれも微妙だな…
C。
661名無しさんだよもん:02/08/12 17:08 ID:MdmbRhHq
『……健太郎! みんなを守れ!』
俺はそれだけ叫ぶと、壁を蹴り上がって神奈へと迫っていった。
「ダメ……だ……柳川……殺すな………」
耕一がか細く声を発する。
『……ああ、よくわからんがお前はこいつを救わなきゃいけないみたいだな。……俺も一応協力するさ。
だがな、みんなに危害が加わりそうな時には……俺は容赦しないぞ』
「フ……ッ、お前らし……」
「耕一さん! 耕一さん!」
気絶したようだ。
光の雨をすり抜け、俺は山の表面に出る。
神奈とほぼ同じ高さになる。
「貴様もか……貴様も余を……傷つけるのか……殺そうとするのか……」
バサバサ……バサバサ……
神奈の背中に羽が新たにはえてゆく。
一対……二対……三対……
「余が……余が何をした……何故……余を殺そうとする……」
最後に四対目。合計八枚の輝く翼。
そして、神奈は自分の周りに新たなる大量の剣を発現させ、その中一際大きな剣をその手にとり、言った。
「汝の記憶が永遠の絶望に彩られんことを」
八枚の羽が一層強く輝く。
俺は恐怖を感じた。だが、同時に
『美しい……』
それは例え様もなく美しかった。

A 迎撃する。
B 防御する。
C 回避する。
662名無しさんだよもん:02/08/12 17:12 ID:F2Xy5b9S
C
663名無しさんだよもん:02/08/12 17:48 ID:a9+LqAnF
「滅せよ」
神奈が一瞬で距離を詰め、太刀を振るう。
『チィィ……!』
迎撃するか、防御するか迷ったが、俺はかわすことにした。
あの刀にどんな力があるかわかったもんじゃない。ともかく相手の実力を見極めることが……
ズガガガガガガッ!
……判断は正しかった。振るわれた太刀の軌跡上……そこの地面は深々とエグられている。
『なんて力だ……何ッ!?』
瞬間、飛びのく。
俺の体を追うように他の刀が迫っていた。まるで、一つ一つに意思があるようだ。
「しぶといぃぃぃぃぃぃ!!!!」
神奈は激昂し、連続で刀を振り続ける。後ろからは他の刀が襲ってくる。
(……キツイな……)
全て紙一重でかわし続けているが……特に太刀の一撃は直撃を食らえばその瞬間終わりかねない。

状況を変えるには?

A これ以上は耐えきれん。反撃する。
B ここは一旦退却しよう。
C まだだ、もう少し待てば……。粘る。
664名無しさんだよもん:02/08/12 17:56 ID:+KeXy9Db
C
待てば何が起こるんでしょう?
665名無しさんだよもん:02/08/12 18:14 ID:a9+LqAnF
「夢」だ。
「夢」を見た。
巨大魚の群れにやられ、気を失った中、俺は「夢」を見た。
それは、「祈り」だった。
誰の、など考える必要もない。初音ちゃんの「祈り」だった。
内容まではわからない。だが、彼女の姉妹達は確実に反応した。
そして実際、千鶴さんはやってきた。
ならば……

ザシュッ!
『ツゥ……ッ!』
しまった! 足を-やられた。
けして深くは無いが、その一瞬、動きが止まる。
「……終わりだ。死ね」
神奈が上段に高々と構えた太刀を、俺の脳天に向かい振り下ろす。
(終わりか? 終わりか?)
いや、まだだ。
……薄着の天使は舞い降りた。
「どっせーーーーーーーーいっ!」
天使は両の手を握り堅め、太刀の腹を全力で殴りつける。
パッキィィィィィンと乾いた音をたて、あっけなく二つ割れた。
「なんじゃと!?」
「せやっ!」
梓はそのまま、後ろ足で神奈を蹴りつけた。
もんどりうって弾き飛ばされる神奈。だが、すぐさま起き上がり、
「無礼者がァ!」
伸ばした手が光る。同時に、中空に漂う刀が舞い始めた。
「コマ切れになるがいい!」
大量の刀が、隙間なく俺たちに襲いかかる。
666名無しさんだよもん:02/08/12 18:17 ID:a9+LqAnF
「チィ……ッ!」
だが、もう一枚、カードは残っていた。
「そこだァ!」
カン、カンと何か堅いものがぶつかり合う音がする。
音の方向を見ると、岩切が数本の短刀を構えて立っていた。
落される刀。
「今だ2人とも! 脱出しろ!」
『岩切か! 感謝する!』
隙間さえあればこの程度、抜け出ることは難しくない。
そして、三人が揃う。
「岩切……楓や瑠璃子は?」
「ああ、安心しろ。下で他の連中を救出している」
『よし。ならば……』
神奈に向き直る。

A 『今までよくもやってくれたな』
B 『もうお前に勝ち目はない。剣を下ろせ』
667842+803 ◆afcE39iY :02/08/12 18:18 ID:szzaoS2g
「良く粘る、汝の骸には是非とも血の彩りを添えよう」
 その声により無数の光剣に新たな動きが与えられた。
 剣の舞。
 肉を削ごうと/骨を断とうと/体を刺し貫こうと。
 大小さまざまな刃が上から下から右から左から……全方位から俺に襲いかかってくる。
 威力はさっき見たとおり……ここは避け続けるしかない。
 片足を引いて半回転。頭のあった場所を一瞬遅れて3本の刃が通りすぎる。
 俺の動きは止まらない、止まれない。大きくのけぞって切り上げ・逆袈裟の2撃を回避。さらに身を捻って追撃する白刃から安全を確保する。
 地を蹴り、空を駆け、あるいは場所を移動して、エルクゥの持つ力を総動員してさけ続ける。
「……!?」
 突如背筋に走る悪寒、その感覚に従い左へ俺は大きく跳躍する。
 無理矢理刀の檻から抜け出そうとした俺の肌を途中で触れた刃が深く浅く裂く。
 痛みと言うより灼熱感。だが選択は間違っていなかった。
 いつのまに接近していたのか。背後から振り抜かれたた神奈の太刀が、宙を舞う無数の刃ごとかつて俺のいた空間を粉砕する。
「また……避けるか!!」
 真円を描く月が照らす中なお眩く、月の童は怒りのまま俺に裁きを下そうとする。
 攻撃に出る訳にもいかない、抑え込もうにも接近戦を挑んだら死に繋がる。
 口惜しいが、俺に出来るのは時間を稼ぐだけ。
 だが時間を稼げばあいつの出番が作れるはず。

 そう、現状を打破出来そうなのは……

A.スフィー
B.耕一
C.瑠璃子達
668667:02/08/12 18:21 ID:szzaoS2g
ぐは……リロード忘れた上にハンドル消し忘れてた……(鬱氏
いまの事ははなかったことに。
669667:02/08/12 18:21 ID:szzaoS2g
それでもって選択はBでお願いします。
670名無しさんだよもん:02/08/12 18:22 ID:F2Xy5b9S
>>668
ドンマイ。また機会があったら。

で選択肢はB
671名無しさんだよもん:02/08/12 18:38 ID:a9+LqAnF
『……神奈よ、この状況、もはやお前に勝ち目は無い。剣を下ろせ』
 正確にはわからないが、彼女はどう見てもまだ子供。それに、耕一の話では助けることもできるかもしれない。
 俺も、なるべくなら彼女を助けたい。
『素直に従ってもらえれば……俺たちもこれ以上お前を傷つけない』
 ……言うべきことは言った。あとは、彼女がどう反応するか……
「……フ、フ、フ……」
 ……笑いだ。
 いや、嘲笑?
「フッフッフ……」
 その声に、怒りは感じられない。……悲しみ、だ。
「剣を下ろせ? ……と? 貴様は、余に剣を下ろせと言うたか……?」
『ああ、そうだ』
 神奈は顔を上げる。
 涙!?
 そう。神奈の目には涙が溢れ、今にも流れ出そうとしていた。
「剣を下ろしてどうなると言うのだ! またあの永劫の苦しみへと戻れと言うのかッ!
 余は何もしていない! なぜ余があのような苦しみを味あわねばならない!
 余は、余は、ただ……ただ! 柳也殿と! 裏葉と! 一緒にいられればよかった!
 それだけでよかった!
 余を引き裂いたのは貴様ら人間ではないか! 余に戦わせたのは貴様ら人間ではないか!
 今更……いまさらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 神奈は、泣いた。その場に崩れ、泣きじゃくった。
 それは、幼い子供のように。
「りゅうやぁぁぁぁぁぁ!!!! うらはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
672名無しさんだよもん:02/08/12 18:40 ID:a9+LqAnF
 ………しばし、あたりに泣き声だけが響き渡った。
「な、なあ……お前、よくわからないけど、もし人探ししてるんだったら、あたしたちも手伝うから……」
 その空気に耐えきれなかったのか、梓が神奈に近づく。
「あたしたちもあんたを殺したい、ってわけじゃないんだから、とりあえず落ち着いて……」
 ……殺気!?
『梓! 下がれ!』
「え……っ?」
 慌てて梓の首根っこ掴み、こちらに引き寄せる。
 刹那。
 ヒュオ……ッ
 神奈の取り出した新たな刃が空を切り裂く。梓の首があった場所を。
「……永劫の苦しみの内に生きるならば、ここで修羅として朽ち果てるも一興………」
 上げた顔は、先ほどまでの千鶴さんを連想させるものだった。
「さあ戦わん。人間どもよ。我等の命が尽きるまで」

A ……ならば望み通りに……戦ってやろう!
B その時、耕一が這いあがってきた。
C 舞が現れた。
D みさき君が歩いてきた。
673名無しさんだよもん:02/08/12 19:23 ID:6fKs9y2j
D!
674名無しさんだよもん:02/08/12 19:29 ID:KwFug7yU
もう初音ちゃんは無理かぁ・・・
675名無しさんだよもん:02/08/12 19:31 ID:7o2GwdvH
今更ながら神奈、すごく場違い
676名無しさんだよもん:02/08/12 19:53 ID:Mwj63657
早くやっつけちゃえよ
677名無しさんだよもん:02/08/12 23:19 ID:bLNbsPRg
>>676
それはいかんだろ。
678名無しさんだよもん:02/08/12 23:23 ID:hXUauFzp
 刃が煌めき、鬼気が荒れ狂うその場所に、みさきが歩いてきた。
 まるで何も恐れていないかのように。
「みさき君! 危ない、下がれ!」
 柳川が叫ぶが、全く耳に届いていないかのように、神奈に向かう。
「何用じゃ、女! まず貴様から死にたいと申すか!」
 叫ぶ神奈を一瞥して、みさきは涙を一滴零す。神奈の顔にわずかに動揺が走った。
「……泣いてるよ」
 さらに零れる涙。今のみさきは、普通の人には見えない「何か」を見ていた。
 みさきは神奈の方を……いや、神奈の「羽根」と、さらにその後ろを見て、言葉を続けた。
「あなたを見て泣いてる人がいるよ。あなたの後ろであなたを守ってる人たちが泣いてるよ」
 手に持つ光の剣で、神奈の後ろにいる、みさきにだけ見えている人影を指す。
「衛士っぽい人、女官っぽい人。二人が泣いてる。もっと笑って、もっと自由に飛んでほしいって」
「何を言うか! 余から自由を奪ったのは、余をここに封じたのは、余から笑顔を奪ったのは、全てそなたらではないか!」
 怒りの形相で叫ぶ神奈。それに負けない強さで、それより大きな声で、みさきは言い放つ。
「だったらっ! わたしたちがあなたを自由にしてあげる! わたしたちがあなたを笑わせてあげるよ!
 それがきっと、あなたをずっと見守っている二人の願いだから!」
 ビクッ、と、神奈の動きが止まる。その表情は明らかな動揺。
「柳也殿……裏葉……」
「そうだよ! 気付いてよ! あなたは一人じゃないんだって!
 ずっとあなたの幸せを望んでいた人たちがいる! だから、あなたは幸せにならなくちゃいけないんだよ!」
 神奈は自分の背後を見た。そこには何も見えない。誰もいない。だが、神奈はそこに「何か」を感じていた。
「のう、柳也殿……裏葉……余は、幸せを望んでよいのか? お主らがいないこの世界で、余は幸せになれるのか?」
 神奈が浮かべていた刃が、霞んで消えてゆく。涙を流し続けるみさきと神奈を見て、戦いは終わったとみんなが思っていた。
679名無しさんだよもん:02/08/12 23:23 ID:hXUauFzp
 そのとき、洞窟全体が揺れ始めた。まるで洞窟そのものが崩壊せんばかりの勢いで。
「くっ、激しく暴れすぎたのか? とりあえずここを出るぞ!」
 パラパラと小さな石が振ってくる中、岩切が先導して、来た道を戻り始める。
 柳川が、みさきを連れて行かねば、と思った瞬間に、それは起こった。
 天井から、人の頭ほどの大きさの岩が剥がれ、みさきの頭上に落ちてきていた。
「みさき君!」
 叫んで柳川は駆けだした。間に合うかはわからない、いや、間に合わせてみせる!

 打てる手は多くない。岩を砕くのが一番良いが、失敗が許されない上、砕いた破片で怪我をさせる可能性もある。
 みさきを突き飛ばせば柳川もみさきも岩で怪我をせずに済むが、ゴツゴツした岩場を転がさせては安全とは言えない。
 みさきに覆い被さる手もあるだろう。恐らくみさきは怪我一つせずに済む。自分がどうなるかは運次第といったところか。

 そして柳川がとった行動は、

A.駆け抜けざまに爪を振るい、岩を砕こうとした。
B.まっすぐみさきに駆け寄って、力一杯みさきを突き飛ばした。
C.「狩猟者」の筋肉の鎧で身を固め、みさきに覆い被さった。
680名無しさんだよもん:02/08/12 23:30 ID:VpBrZyib
C
男なら。
681名無しさんだよもん:02/08/12 23:31 ID:mTGq8ONt
Cか。
682名無しさんだよもん:02/08/12 23:50 ID:JmF3Zj2D
『みさき君ッ! 伏せろ!』
「え? 先生?」
 みさき君に落ちる岩をかわすことはできない。
 壊すのも、突き飛ばすのも彼女に能動的な行動をもとめることになる。それはこの状況、あまりにも危険だ。
 俺は、自分の肉体を使い、彼女を守ることにした。
 自分の体がどうなるか。それはわからない。だが、俺の中での優先順位はとうの昔に決まっている。
(守ってみせる……!)
 がばとみさき君に覆い被さり、目を閉じる。体中を覆う筋肉を緊張させ、硬度をます。
 全ての感覚をみさき君に集中させる。
 守れるのか……守ってみせる……俺が……俺が守ってみせる……!
 
 ……時間は流れたのだろうか。
 一時間か。一日か。あるいはそれより短いのか。長いのか。
 自分の守った人を確認する。
(せ……いっ! せん……せいっ!)
 叫んでいる。よかった。どうやら無事のようだ。
 次に、自分の体の状態を確認する。
 ……右ふくらはぎに切り傷。これは大丈夫だ。
 体中に浅い刀傷。これも大丈夫だ。すぐにふさがる。
 ……それ以外は、なかった。おかしい。あの落ちる岩の嵐の中、ほぼ無傷とは。
『ふぅ……っ……』
 ともかく体の緊張を解く。それを待ちかねたように全ての筋肉が換気の声を上げ、自分の仕事をやめる。
 一次的に力が入らなくなり、その場に倒れる。
「先生っ! 先生! 大丈夫!?」
 泣いている。みさき君だ。よかった。やはりケガはどこにもないらしい。
『だい……じょ……ぶ……』
 息を吐くのもおっくうだがな。
「よかった……」
 安堵の溜息をもらすみさき君。だが、俺の視線はすでに別の場所に向いていた。
683名無しさんだよもん:02/08/12 23:52 ID:JmF3Zj2D
 俺たちから数メートル離れた地点に、彼女は立っている。
 朝日を背中に浴びながら、こちらを向いている。
 逆行になっているため、その表情を窺い知ることはできない。だが、なぜか俺はそこにあるのは「笑顔」だという気がした。
「不思議な感じがする……まるで、千年前に戻ったようじゃ……」
 人影が言った。声からすると、神奈のようだ。
 だが、同じ声とはいえ、そこから受ける印象はだいぶ違う。
「……神奈ちゃん……ありがとう……」
 どうやら俺たちを助けたのは彼女のようだ。
「気にするな。気まぐれじゃ。なぜかお前は殺したくない」
 言うと、神奈はくるりと向き直った。
「神奈ちゃん……?」
「……余は、旅に出ようと思う」
「旅?」
「……余は千年待った。待ち続けた。柳也殿を待ち続けた」
「神奈ちゃん……その人のことが、好きなんだね」
「あるいはそうなのかもしれん。余は、柳也殿を探す旅に出る」
「どこへ行くの?」
「わからぬ。だが、いつかは出会えるはずだ。柳也殿と裏葉の意思を継ぐ、その者と。
 そして、その時こそ余の千年の縛鎖は取り払われよう。悲しき記憶を受け継ぐ、我が子等と共に」
「…………」

俺は……

A 素直に見送る。
B 一言いいたい。
684名無しさんだよもん:02/08/12 23:54 ID:hXUauFzp
げ。最後の選択肢まで書いて、念のためリロードしたら先越されてた。
涙を拭いつつBを選択(w
685名無しさんだよもん:02/08/13 00:04 ID:Ridx474T
『待て……神奈……』
 俺は、息を振り絞ってそれだけ言った。
「どうした?」
『みさき君……肩を……貸してくれ……』
「う、うん!」
 みさき君の手伝いで、何とか立ちあがる。
「どうした?」
『お前に……一言いいたい……』
「どうした。言ってみろ」
 一歩一歩、神奈に近づいていく。
 そして、目の前までやってきた。
「さっさとし……」
 ゴ ツ ン !
 辺りににぶい音がひびく。
「おおおおお……」
 神奈が頭を押さえながらその場にうずくまる。
 みさき君もなぜか自分の頭を押さえている。
「すっごい痛そう……」
「な……なにをするんじゃ無礼者ォ!」
 神奈が不服そうに叫ぶ。だが、俺は
『そりゃこっちのセリフだぁぁぁぁぁぁ!!!』
 それ以上の声で叫び返す。
686名無しさんだよもん:02/08/13 00:06 ID:Ridx474T
『こんだけ大暴れしといて一言も謝らずに旅立っちまうやつがあるかぁ! ちゃんと自分のしたことの後始末はしてから行け!
 立つ鳥後を濁さずって言葉しらんのかぁ!』
「うわ、先生……久しぶりに怒った」
 そして、後ろからも声が聞こえた。
「柳川さーん、みさきちゃーん、大丈夫でしたかー……?」
「うわー、こりゃまたハデに壊れたねー……」
 今回の事件の本当の元凶……健太郎&スフィーだ。
 さて、三人まとめて説教タイムと行くか。

A 正座させる。
B ゲンコツ。
C 小一時間問い詰める。
687名無しさんだよもん:02/08/13 00:09 ID:ldnWFhXR
いちおうBで
688名無しさんだよもん:02/08/13 00:16 ID:TUbSFu8T
やっぱこのスレいーわ。
秀逸也。

しかもこの展開のあとに御説教タイムとは(笑)
689名無しさんだよもん:02/08/13 00:20 ID:mO1Ni4lu

神奈にもう一度ゲンコツをくれようとしたとき、背後に誰か立った。
ずぶ、と音がして、神奈の胸から手が生えた。
……え?
誰もが一瞬呆気にとられた。
千鶴が無表情に神奈を貫いている。
誰も動けなかった。
「な、なにをしているんだ、千鶴!!」
「決まっているでしょう」
長女は、叔父を見ると、一変して華やかに笑う。
「私の家族をこんな目に遭わせた小娘を殺しているの」
「ぐあっ、あああああああああああああっ!!」
その後ろで、突然耕一が朝日を浴びて苦しみ始める。尋常な苦しみ方じゃない。
くそ、何が起きているんだ!?

A 千鶴を止める。
B 神奈の生死を確かめる。
C そのとき白衣の女が現れた。
690名無しさんだよもん:02/08/13 00:23 ID:t14W7bP6
B。
てかまた一気に殺伐モードに(汗
691名無しさんだよもん:02/08/13 00:23 ID:Ridx474T
ぐぁぁ……これからはマターリ行こうと書いてたのに……
692名無しさんだよもん:02/08/13 00:26 ID:mO1Ni4lu
す、すまん。
伏線回収しようと思ってしまった……
693名無しさんだよもん:02/08/13 00:26 ID:mO1Ni4lu
もしなんだったらあぼ〜んしてくれ。
かまわないから。
694名無しさんだよもん:02/08/13 00:26 ID:hasOPVB9
っていうか朝日? 朝?
695名無しさんだよもん:02/08/13 00:29 ID:Ridx474T
いや、鉄の掟は絶対也。
がんばりませう。
公式サイトのアナザーにでも書いてみるかな……

>>694
>>683で一応神奈が朝日を浴びてる描写を書いといたんですが……
696名無しさんだよもん:02/08/13 00:31 ID:hasOPVB9
朝、か……ってことはもう2泊3日の3日目か。
697名無しさんだよもん:02/08/13 00:39 ID:yAuQTYyi
ぃやったあ!!
ザマー見ろクソ神奈! 死ねぇー死ね!!
死んで償えこの雑魚鳥類がぁぁぁぁぁ!! あひゃひゃひゃひゃ!!
698名無しさんだよもん:02/08/13 00:40 ID:YWgDjOmq
元気だね。
699名無しさんだよもん:02/08/13 00:43 ID:Qp5Qa5o1
神奈死亡祝福あげ
700名無しさんだよもん:02/08/13 00:45 ID:Ridx474T
『神奈! 神奈大丈夫か! しっかりしろ!』
 俺は千鶴さんの腕から神奈を引ったくると、必死で呼びかけた。
「神奈ちゃん! しっかりしてよ神奈ちゃん!!!!」
「柳川……みさき……」
『しっかり……しろ! 生きるんだろう? 探すんだろう? お前の好きなヤツを!』
「そうだよっ! こんなところで死んじゃだめだよっ!」
 ……神奈の目から、涙が溢れた。
「因果応報とは……よく言ったものじゃ。閻魔様は……いるようじゃのお」
 そして、神奈の目から、光が消える。
「りゅう……や……どの……もう一度……あいたか……った……」
 キュッと俺の手を握った後、ガクリと力が抜ける。
 ……神奈は『死』んだ。
 それは先ほどまで彼女自身が求めていたものだった。
 だが、『死』んだ。
 運命は、死を望むものには苦しみの生を与え、生を望んだ瞬間、絶望の死を与えた。
 あるいは、これも宿業なのか。
 ならば……こんな悲しいことがあってたまるものか!
『うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!』
 俺は……

A 激情にかられ、千鶴さんをぶん殴った。
B 悲しみのあまり、その場に泣きじゃくった。
C 何か……何かないのか! 彼女を救う方法が!
701名無しさんだよもん:02/08/13 00:46 ID:/qagrRGN
C
702名無しさんだよもん:02/08/13 00:47 ID:SuXdM33+
生きてないとこりゃ、あとあとまで響くぞ
703名無しさんだよもん:02/08/13 00:47 ID:Ig6vXFr/
正直、よくやった。
先程から神奈を救う風潮に嫌気か差してたところだったのだよ。
ハカロワ後半と同じような感じも厭だったし。
704名無しさんだよもん:02/08/13 00:56 ID:t14W7bP6
それにしてもこの吉外千鶴はどうにかならんのか…・ 
705名無しさんだよもん:02/08/13 00:56 ID:SuUoU6hw
何か……何かないのか! 彼女を救う方法が!
俺は今彼女を救える最善の策を考えた。
落ちつけ、現代の医学だったらこれくらいの怪我、大した物ではないはずだ!
しかし、一度死んだものが再び息を吹き返せるのか?
止血?
いや、もう彼女の心肺機能は完全に停止している!
そんなことしても無意味だ!
なら輸血は?
そんな医療器具がどこにあるというんだ!?
病院に搬送すれば…
…ダメだ、もう既に体温が失われつつある…
もはや彼女を救うことは不可能だった。

そして、神奈の亡骸は…

A 消滅した
B 丁重に葬った
C 少しでも彼女の苦しみが癒えるように、慰霊碑を建てた
706名無しさんだよもん:02/08/13 00:57 ID:wJ1h4Tcd
C
707名無しさんだよもん:02/08/13 01:00 ID:Ridx474T
『何か! 何かないのか! 彼女を救う方法が!』
「先生! 先生! 何とかしてあげて! 神奈ちゃんを助けて!」
 クソッ、どうすれば……
「なぜそんな小娘を助けようとするのですか?」
 ……頭の上から声がする。
 冷徹な、どこまでも冷たい……千鶴さんの声だ。
『千鶴さん……なぜ、なぜ彼女を殺したんですか?』
「……質問の意味がわかりかねます。私たちは……あなたも含めて、彼女に殺されそうになったんですよ?」
『ええ、確かに。ですが、彼女はもう戦う気がなかった。彼女は旅立とうとした。新しい自分に向かって』
「クス」
 笑った。
「ごめんなさい。まさかあなたがそんなセリフを吐くなんて。ですが、誰がそれを保証できます? 彼女は外に解き放たれたんですよ?
 誰かを襲わない、という保証は? 彼女が本当に改心した保証は? 彼女が嘘をついていない保証は?」
『…………』
 ここまでの怒りを覚えたのはどのくらいぶりだろうか。
 目の前に立っているのが千鶴さんでなければ、そして隣にみさき君がいなければ俺はとっくに拳を上げていただろう。
「ひどいよ千鶴さん! 神奈ちゃんはいい子だったんだよ! ただ自分の感情をうまく押さえれなかっただけなんだよっ!
 いい子なのに……いい子だったのに……お友達になれそうだったのに……」
「……子供の駄々には付き合いきれません。さあ柳川さん、その死体を渡してください。念のため……」
『何を……何をするつもりですか……』
「首を斬ります。ええ。異常な力を使うこの小娘。油断できません」
『断る!』
 俺はそう吐き捨てると、みさき君を連れて飛び出した。
 このあまりにも悲しい運命に彩られた子の生に、再び光を燈すため。

A 耕一のもとへ
B 舞のもとへ
C 岩切のもとへ
D 海へ
708名無しさんだよもん:02/08/13 01:02 ID:Ridx474T
ダメだったか……
709名無しさんだよもん:02/08/13 01:05 ID:Q1A8s34p
神奈のおかげで新しい旅がはじまりそうだなぁ
710名無しさんだよもん:02/08/13 01:07 ID:t14W7bP6
>707の方が……でも鉄の掟には逆らえないか……
711名無しさんだよもん:02/08/13 01:09 ID:mO1Ni4lu
#選択肢じゃないけど、千鶴さんにちょっと意味づけ。

私、なにをしているんだろう。
よく見れば線の細い女の子じゃないの。
私が胸を貫いた子は。
でも、後悔とか、ためらいとか、そんな後ろ向きの感情は少しも出てこない。
おなかの奥底で、声がする。

危機だ……危機だ……種を守れ。
外敵を排除せよ……同族を守れ……子孫を増やせ……

それは私の、もう一つの声。エルクゥの声。
こんな小娘は早いところすりつぶして、同族の男と子をなさねば。

はやく……はやく……
食われてしまうぞ……

耕一さん。耕一さん。私はおかしくなりそうです。
どうして、あなたはそれを受け入れたのですか?
同族の男は数少ないのに、私が(表には出さないけど)愛しているのは、あなただけなのに。

そう、私は。
柏木千鶴は。

耕一さんの身体に寄生している何かに、おびえているのだ。
欲求と恐怖。
突き動かされる。

#これ、採用しなくてもいいです。
712名無しさんだよもん:02/08/13 01:23 ID:yAuQTYyi
千鶴さんが悪役にならなくて良かったよ。
神奈は…まぁ、この話には似合わないキャラだったね。
自然淘汰ってやつだ…合掌。
713名無しさんだよもん:02/08/13 01:43 ID:YWgDjOmq
収束してきたっぽいからいうけど、そもそも神奈は死にさらせーとか叫びまくるキャラじゃないんだよなぁ
ああ不遇
714名無しさんだよもん:02/08/13 01:43 ID:3LXSh2Ya
神奈復活の方向で書き上げたが既に時間切れか。
鉄の掟もあるし、読み手もあんまり望んでいないようだし。
まあ、これも選択肢スレの味と言うことで。

アナザースレか……どうしようかな。正直続けるという気はさらさらないけど。
715名無しさんだよもん:02/08/13 01:46 ID:Ridx474T
 ……俺たちは、かつて山の頂上だった場所に石を積み上げ、簡素な慰霊碑を建立した。
「俺は……助けることができなかった……約束を守れなかった……
 こんな力……なんの役にも立ちゃしない……俺は……なんなんだよ……」
 耕一がごちているが、俺にかける言葉はない。
 作業の九割は俺と耕一で事足りたが、どうしてもというみさき君の願いで、最後だけ彼女に手伝ってもらった。
 ……最後の石が、みさき君の手により積み上げられる。
「神奈ちゃん……ごめんなさい……助けてあげられなくて……
 神奈ちゃん……ごめんなさい……あなたを……大切な人に……会わせ……ううっ……」
 その場に泣き崩れてしまう。俺は迷ったが、彼女を抱き上げることにした。
「せん……せい……」
『泣け、みさき君。思いきり。気が晴れるまで』
「ううっ……わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
 みんなが、沈黙している。
 さっきまでは敵だったのに。この気持ちはなんだろう。
 ……ただ一人、千鶴さんを除いては。
 パン、と乾いた音で手を鳴らす。
「さ、終わりました。みんなで帰りましょう。今日はもう最終日ですよ」
「え、ええ……や、柳川? お、お前はどうする?」
 耕一は明らかに動揺した様子だ。やはりヤツにも千鶴さんの異常はわかっているのだろう。
『俺は……残る。しばらくここにいたい。帰りは健太郎たちのボートでも使うさ』
「そうですか。それじゃあ飛行機の時間には遅れないでくださいね。さ、行きましょう、みなさん」
 千鶴に促され、俺とみさき君を残した全員はぞろぞろと船に向かう。
「柳川……妙な気は起こすなよ……。お前はやれることはやった」
「みさきちゃん……元気出して……」
「グスッ……うん、ありがとう、るり……うううっ」
『さあ、瑠璃子君』
「うん……」
 まだ未練があるようだが、彼女も船に歩いていった。
 みさき君はいまだに俺の胸で泣いている。
716名無しさんだよもん:02/08/13 01:47 ID:Ridx474T
 ややあって、彼女も泣き止む。石碑を背にして2人で座る。
「私たち……何やってたんだろうね……」
『やれることは……やった……』
「うそ、だね。先生、声がそんなこと言ってないよ」
『そう思うしか……ない、だろう……』
「……そうだよね。そうなんだよね……」
 そうだ。これ以外、俺に何を言えというんだ。
「神奈ちゃん……最後は……幸せだったのかな……」
『いや……』
「そうだよね。神奈ちゃん、何もできずに死んじゃったんだよね……」
 ……一つだけあったか。
 俺は……

A みさき君に自分の決意を伝えた。
B みさき君の肩を抱いた。
C ……もう、帰ろう。
717名無しさんだよもん:02/08/13 01:48 ID:dnxQp02v
c
718名無しさんだよもん:02/08/13 01:48 ID:KDmbS5XN
B
719名無しさんだよもん:02/08/13 02:02 ID:KDmbS5XN
BAD・・・じゃないか。ノーマルエンド、ってところか。
720名無しさんだよもん:02/08/13 02:08 ID:pYneJZ2k
>>695
鉄の掟・・・と言っても、
さすがにこれは殺伐すぎるだろ(汗)
神奈を救う、という設定で苦労したのが水の泡じゃ、やる気失せてしまうのでは・・・。

・・・安易だが、夢オチにでもするか?
721名無しさんだよもん:02/08/13 02:12 ID:dnxQp02v
※選択肢じゃないッス。読み飛ばしてもらって結構。


 浜辺の近くにある診療所。その一室で、白衣を着た女が机に向かっていた。
 サラサラと書類にペン滑らせていた彼女だったが、ふと何かに気付いたように手を止めると、窓から見える沖合いの島を見やった。
「……死んだか……彼らならあるいは、と思ったんだけど……」
 そう呟いた彼女の脳裏に浮かぶのは、遥か昔のある風景。
 ちょっとした事で知り合った若い夫婦に頼まれた事。
「結局果たせなかったわね……まぁ、仕方ないか」
 無表情にそう呟くと、彼女は書類を纏めて立ち上がった。
「さてと、もうここに留まる理由も無くなったし。早々に立ち去るとしましょうか」

 診療所を出ると、目に朝日が飛び込んできた。女は微かに目を細めると、ふと思い出したように呟いた。
「そういえば耕一クンはこれからどうなるのかしらね。それを観察するのも一興だけど……まぁ、どうでもいっか」
 そして彼女は歩き出した。
 後に残された診療所は、彼女が消えると同時に廃墟と化した。
722名無しさんだよもん:02/08/13 02:12 ID:pYneJZ2k
と書くのを留保してた間にとんでもないことになってるな。

荒らしもいる事だしリコールでよろしう。
このまま続けてもこのスレが荒れるだけだと思うぞ。
723名無しさんだよもん:02/08/13 02:20 ID:Q1A8s34p
安易だが神奈をよみがえらせるための手段を探すというのもある(まじあんキャラとかいるし)

その場合千鶴さんは敵だろうなぁ、今の状態なら、ね
724名無しさんだよもん:02/08/13 02:22 ID:KDmbS5XN
リコールするとしたら、どれ?
725名無しさんだよもん:02/08/13 02:27 ID:mlKL11VB
そんなに神奈を殺したくないのか?
そもそも、この空気で神奈は無理があり過ぎたよ。
元はカオスだし、諦めようや
726名無しさんだよもん:02/08/13 02:27 ID:Q1A8s34p
しかしげんこつからここまで殺伐とするとは
千鶴さんおそるべし

(あまりリコールはしたくないけど、やるなら神奈を助ける選択肢があるやつからかなぁ)
727名無しさんだよもん:02/08/13 02:27 ID:hasOPVB9
「……もう、帰ろう」
 柳川はみさきの肩を叩き、そう言った。
「……やだ」
 みさきは柳川の袖を握り、そう呟いた。
「え? 何だって?」
 だけど、その声はあまりに小さくて、柳川の耳には届かない。
「……んーん、何でもないよ。帰ろ、先生」
 何もなかったかのように、にっこり柳川に笑いかける。

 健太郎たちのボートを使って海の家まで戻り、岩切に軽く挨拶してそのままホテルに向かう。
 荷物を取って、タクシーで空港に向かう。多分時間ギリギリになるだろう。
 空港に着くまでの間、柳川とみさきは必要最低限のことしか喋らなかった。いや、喋りたくなかったのか。

 飛行機は沖縄を飛び立ち、隆山に向かう。
 何故かテンションが高く見える千鶴に話しかける者は、いない。


 空港でそのまま現地解散ということになった。
 柳川がみさきを送っていこうとしたのだが、タクシーで一人で帰れるから、と固く断られた。

 皆と別れて、タクシー乗り場に向かおうとする柳川。
 そこに話しかけてくる一人の人物があった。

A.それは○○だった。 (○○の人名を指定してください)
B.それはタクシーの客引きだった。
728名無しさんだよもん:02/08/13 02:29 ID:yAuQTYyi
A千鶴さん
729名無しさんだよもん:02/08/13 02:30 ID:wJ1h4Tcd
A 初音
730名無しさんだよもん:02/08/13 02:30 ID:hasOPVB9
悪いけど、>>711>>721みたいなのはいかがなものかと思います。
あくまでここは「選択形式で進めていくスレ」だと思いますんで。

あと、リコールには反対。
別に話を壊そうとする方向に持って行かれたわけでもないし、
単にストーリーが「(一部の人には)納得行かない方向」に進んだ、というだけでしょうし。
流れとしては別に壊れてるところはないと思いますんで。

以上、一意見として聞いていただければ幸い。
731名無しさんだよもん:02/08/13 02:39 ID:pYneJZ2k
>>730
急に壊されたように感じられるんですが、何か。
732名無しさんだよもん:02/08/13 02:40 ID:6TK0214M
つーかアレだ。
この騒ぎがもとで『山奥の柳川先生』てなスレが立ったりしてな。
733名無しさんだよもん:02/08/13 02:43 ID:Ridx474T
>>730
そうかな? 俺は別に構わないと思うけど。
確かにストーリーの重要なところを勝手に書かれたら問題あるけど、キャラの心情やその他の場所の補完なら構わないと思う。

リコールに対しては保留。
ハッピーエンド製造機みたいになっても興ざめだし、今回のもごく一部の「助け派」か「殺し派」が騒いでるだけ、って可能性もあるし。
ま、リコール考えるんだったら一回票集めてみるのがいいんじゃないかな、と。
ちなみに、私的には神奈は救う方向で書いてきたんで、復活させたいところではあるのですが。
最終決定権は読み手さん全体の意思に。

あと、リコールするとしたら>>689ですか? >>705ですか?
それとも他の場所ですか?
734名無しさんだよもん:02/08/13 02:45 ID:GQrmvODd
混沌・・・なんにもなくて、ぜんぶあって。
しろがくろでくろがしろで、つまりごちゃごちゃなせかい・・・・。

というわけで、これも一つの話です。
リコールというのは基本的に「荒らし専用」のシステムです。
たしかに殺伐としていますし、千鶴さんが壊れてる感はないこともないですが
これも選択肢次第です。

昔から言われているように「気に入らなかったら自分で書け」ということです。

最後に
こんとん 【混沌・渾沌】

(トータル)[文]形動タリ

(1)天地創造の神話で、天と地がまだ分かれず、まじり合っている状態。カオス。「―たる宇宙/社会百面相(魯庵)」
(2)入りまじって区別がつかず、はっきりしないさま。「勝敗の行方は―としている」「敗戦直後はすべてが―の中にあった」
735名無しさんだよもん:02/08/13 02:48 ID:hasOPVB9
 それは千鶴だった。
「柳川さん……この度は旅行に誘っていただいてありがとうございました。妹たちの分までお礼を言わせて下さい」
 そう言って、ぺこりとお辞儀をする。
「いや、気にしないでください。俺もいつもお世話になってますから」
 早口で答える。手早く会話を打ち切りたい気持ちがありありと見えてしまう。
「それじゃ、疲れてるんで失礼します」
 その場を去ろうとする柳川に、また千鶴が語りかける。
「ねえ、柳川さん」
「……何ですか?」
「理解、していただけないのですか?」
 一瞬、柳川の頭に血が滾る。だが、あくまでそれは一瞬だけだった。
「理解はしましたよ。納得はしていませんけどね」
 半オクターブくらい低い声で柳川は答えた。
「でも……」
 会話を続けようとする千鶴を、柳川は手のひらで遮った。
「……これ以上は勘弁してください。俺は二度と狩猟者の血に身を任せるようなことはしたくないんです」
「……!! それって」
「失礼。また」
 柳川はそのまま足早にタクシー乗り場に向かっていった。

A. − E N D −
B.後日談
736名無しさんだよもん:02/08/13 02:51 ID:sjhO7nLm
B
737名無しさんだよもん:02/08/13 02:51 ID:KDmbS5XN
B
738名無しさんだよもん:02/08/13 02:52 ID:UfT9eF3o
むー、確かに俺もリコールは反対。
荒らしではないと思うし。

ただ、問題のシーンでは選択肢が
殆ど意味を為して無いような所に問題があるような。
話自体の展開っつーより
そっちの繋げ方の方がちょっと不味いと思ったり。
739名無しさんだよもん:02/08/13 02:52 ID:UfT9eF3o
空気読めずにゴメン。
吊ってきます。
740名無しさんだよもん:02/08/13 02:59 ID:r/Dl+eMB
/*続けていいんだよね? ダメだったらボツって構わないから*/

 ある日、俺が街中を歩いていると、見知らぬ男に声をかけられた。
「そこのお前」
『……なんだ?』
「まあ、見ろ」
 言うと、男は両手に力をこめる動作をし、自分の足元の人形を凝視する。
「むん!」
 人形がぴょこりと立ちあがり、とことこと歩き始めた。
「さあ……楽しい人形劇のはじまりだ」
 ……人形劇だったのか。気付かなかった。
 ややあって人形が一際高くジャンプすると、トンボ返りをして、地面に降り立った。
 そして、動きが止まる。
「さあ、見ただろう? 代金を払え」

A 警察手帳を見せて『事情を聞きたい』
B この男としばらく話しこむ。
741名無しさんだよもん:02/08/13 03:00 ID:xNvN4w+X
もちろんA
742名無しさんだよもん:02/08/13 03:05 ID:SuUoU6hw
「いや、怪しいものではないぞ。どこにでもいるような旅芸人だ」
「ほう…俺には押し売りに見えるんだがな」
「………」
「………」
「だっしゅ」
「待て!」

―同時刻 五月雨堂

「…はぁ〜」
「けんたろ…どうしたの?」
「あ? ああ…あの子のことをさ」
「…かわいそう、だったよね」
「ああ…」
「でもさ、そう感慨にふける前にこのタンスの山を何とかして欲しいだけどさ」
「んん? 魔法でチャチャっと片付ければ?」
「あのねぇ…」
「俺、もう寝る、スフィーあとよろしく」
「ちょっとっ! 何考えてるのよっ!」
743名無しさんだよもん:02/08/13 03:06 ID:SuUoU6hw
―1時間後…

「…んたろ」
ん? スフィーか? …癇癪起こして俺を叩き起こしに来たのか?
まったく、しょうがない奴だ…サボってふて寝する俺に言われたくないか…
「けんたろ! 起きてっ!」
「いやだ…ねる」
「起きてったら! 古ダンスの中から本が出てきたのっ!」
「本? 広辞苑か何かか?」
「ううん、もっと古い本!」
「…? 古い?」
「なんかね、昔の字でよく読めない…」
「スフィー、その本…見せてみろ」
俺はスフィーから本をひったくり、ぱらぱらと適当なページを読む…
確かに古い…いつの時代の本だよこりゃ。
タイトルは…

A 翼人伝
B 万葉集
744名無しさんだよもん:02/08/13 03:06 ID:r/Dl+eMB
 俺は内ポケットから警察手帳を取り出した。 
『警察の者だ。事情を聞きたい。こんなところで何をして……』
「邪魔したな代金はいらんではさらばだ!」
 男は慌てて人形を懐にしまうと、逃げ出した。
『まあ待て』
 だが、鬼であるばかりでなく、普段から人間としても体を鍛えている俺にかなうはずもない。
 即座に追いつき、肩を掴む。
『事情を聞きたいだけだ。何故逃げる』
「……スッ、スマン! 俺にはちと仕事があってな!」
『まあまあ、話は署で聞くから。カツ丼くらいおごるぞ』
「待ってくれぇぇぇぇぇぇぇ!」

 ……取調室で。
『名前が……国崎往人……住所不定無職……と……』
「無職じゃない。大道芸人だ」
『同じようなものだ』
 さて……別に犯罪の臭いがするわけじゃないが、一応話してみるか。
 何から聞く?

A どこから来た?
B 家族はいるのか?
C 旅の目的は?
D 寝床はどうしてる?
745名無しさんだよもん:02/08/13 03:08 ID:r/Dl+eMB
ダブりました。

僕のこと……忘れてください、っと。
746名無しさんだよもん:02/08/13 03:09 ID:YWgDjOmq
>>743のB
747名無しさんだよもん:02/08/13 03:09 ID:wJ1h4Tcd
どっちもつながりそうな感じだ。
748名無しさんだよもん:02/08/13 03:12 ID:SWogz8GU
取調室のシーンなら繋がるんじゃないか?
749748:02/08/13 03:16 ID:Y+sMImJN
あ、いや、ダブったところが脳廼保管で、だ。
750名無しさんだよもん:02/08/13 03:17 ID:SuUoU6hw
「万葉集!!」
「………」
「………」
「ボケのつもり? つばさひとでんって書いてあるじゃない」
「あのなぁ、こりゃ翼人伝と書いて『よくじんでん』って読むんだよ」
「…私、この世界の字ってよく知らないし〜」
ツッコまれた上にボケまで持って行かれてしまった…
とてもショックだ…
「それにしても、この本、えらい年季が入ってるな…
 売りに出したらいくらくらいの価値が…保存状態もいいしなぁ…ブツブツ…」
「けんたろ、そんなことよりこの本には何が書いてあるの?」
「え? これか? ふーむ何々?」
「………」
「こりゃあすげぇ…なるほど、そうだったのか…」
「え?? なに? なんなの??」
「ひょっとすると、あの子を助けられるかも…」
俺は本のさわりの部分を読み飛ばし、急いで…

A 柳川に連絡
B 源之助の元へ行き、ちゃんと翻訳してもらう
751名無しさんだよもん:02/08/13 03:19 ID:xNvN4w+X
ここでA
752名無しさんだよもん:02/08/13 03:19 ID:r/Dl+eMB
はっはっは。こりゃ思いきったなぁ、選択肢無視とは(w

気持ちはわかるがな。
選択肢はBで。
753名無しさんだよもん:02/08/13 03:19 ID:joysxO2T
A
754名無しさんだよもん:02/08/13 03:20 ID:wJ1h4Tcd
>744採用 ならD
>750でいくならB

ダメかなー
755名無しさんだよもん:02/08/13 03:25 ID:joysxO2T
んで最高を取り調べ中の柳川に連絡がいくと
756名無しさんだよもん:02/08/13 03:28 ID:SuUoU6hw
―同時刻 取調室

「いい加減白状したらどうだ?」
「だから俺はただの旅芸人だって」
「…カツ丼食うか?」
「ラーメンセットにしてくれ」
「ふざけるな」
まったく、近頃の押し売りはタチが悪い…
こっちも最近虫の居所が悪いためか、取調べにも力が入ってしまう。
「失礼します…あの、柳川さん」
「何だ? 取調べ中だぞ?」
「いえ、宮田さんという方からお電話がありまして…
 その、『神奈が助かる』とか何とか言ってますが、間違い電話ですかね?」
ガタン!
おれはパイプ椅子から音が出るほど乱暴に立ち上がると、婦警から受話器をひったくる。
「もしもし、俺だ」
『あ、柳川さん! やりましたよ! あの子、助かりますよ!』
「神奈が? それは本当か!?」
『ええ! …でも、もう死んでしまった神奈は…蘇生できません』
「…どういうことだ?」
『死んでいない神奈に会えればいいんですよ』

A 「…あとで連絡する」
B 「意味がわからない」
C 「それは無理だろ」
757名無しさんだよもん:02/08/13 03:28 ID:Od9cASsK
寝て起きたらすごい事になってるな…
758名無しさんだよもん:02/08/13 03:30 ID:/JdY46Dx
Bで
759名無しさんだよもん:02/08/13 03:39 ID:SuUoU6hw
「それは無理だろ」

俺は間髪いれずにそう言ってしまった。
健太郎の話が奇抜過ぎたせいもある。それはそうだろう…
神奈が助かる、しかし蘇生をすることは出来ない。だが、死ぬ前の神奈には会える…
そんな支離滅裂な幻想になど付き合ってられん。

『…いえ、できますとも』

しかし、健太郎の声は自信に満ちていた…
「どうするんだ?」
これ以上彼と話をするのは…いや、彼の妄想に付き合うのは嫌だったが、
心の奥底に眠る何かが、希望に満ち溢れた健太郎の言葉を今か今かと待ち望んでいた。
『いいですか、その方法とは…』
「…(゚Д゚)ハァ?」
次の瞬間、俺はわが耳を疑った。
空耳か?
「…悪い、もう一度…ハッキリと言ってくれ」

A 『時間移動です』
B 『タイムストリップです』
C 『ひ・み・CHU♪』
760名無しさんだよもん:02/08/13 03:39 ID:mlKL11VB
スレ一個使い切りそうな勢いだ・・・
761名無しさんだよもん:02/08/13 03:42 ID:r/Dl+eMB
Aにしておく……が、SuUoU6hw氏、いくらなんでもその選択肢は……
ほとんど選択肢として意味をなしていないのでは。
762名無しさんだよもん:02/08/13 03:58 ID:SuUoU6hw
『時間移動です』
「じゃあな健太郎、達者でな」
『ああ待ってぇ! 切らないでぇ!!』
「これが切らずにいられるかっ! 俺をからかってるのか!?」
『いや、できるんですって! マジで』
「…証拠は?」
『実は俺の知り会いに三人ほど魔法使いがいまして…」
ガチャン。

―30分後、源之助邸

「ほう、時間移動ですか…」
「そうなんですよ、魔法で何とかできませんかね?」
「けんたろ、そんなの無理よ…だって時間移動にはひからびるほど魔力使うし、
 使い方によっては未来がめちゃくちゃになっちゃう恐い魔法なんだよっ!」
「姉さんの言う通り、時間移動の魔法は非常に多くの魔力を消費する
 危険な魔術です…私達ではではとうてい…」
「む、無理か…はぁ…タイムマシンでもあったらなぁ」
「マシン…ですかな? ふむ…健太郎君、なかなかいいアイディアですね」
「はい?」
763名無しさんだよもん:02/08/13 03:59 ID:SuUoU6hw
―来栖川電工 研究室

プルルル、プルルル…ガチャ
「はい長瀬です……ああこれはこれは、お久しぶりです…
 ええ! 順調ですよ〜 ええ、 ハイ……え?
 ……まぁ理論上は可能ですが …ほう、それはそれは…
 …………わかりました、早速手配しましょう…」
「長瀬主任、誰と話してたんですか?」
「ん? ああ、一族のね」
「一族??」
「それより、このパーツとこの鉱石を大至急発注してくれ」
「え? こんなの、何に使うんですか?」
「いやね、ちょっと…タイムマシンをね」
「???」

http://pandaemonium.cool.ne.jp/R3_temp.swf?inputStr=%8C%8B%90%AC%81I%0D%0A%97%83%90l%95%DB%8C%EC%88%E7%90%AC%88%CF%88%F5%89%EF

A スタート
B リコール
764名無しさんだよもん:02/08/13 03:59 ID:SuUoU6hw
>>761
すんません…
こうでもしないと、神奈殺しちゃった埋め合わせが出来ないと思いまして…
765名無しさんだよもん:02/08/13 04:03 ID:r/Dl+eMB
あははははは! ぶっちぎりですな。
いいよいいよSu氏、ここまできたらロケットの如く付き抜けよう。
俺も一書き手として協力する。

Aでレッツゴー!
766名無しさんだよもん:02/08/13 04:14 ID:SuUoU6hw
夏休み。
俺は成績優秀なためか補習も無く、食っては寝、寝ては食いの繰り返し、
怠惰な毎日を送っていた。だがそれがいい。
俺にはこんな生き方が似合っている。
手の届く範囲には、カップ麺、コーラ、テレビのリモコン、エアコンのリモコン…
「あぁ、もう死んでもいい…」
ピンポーン、ピンポーン
誰だ? あかりがまた何か差し入れでも持ってきたかな?
「はいはーい、今開けるぞ」
ガチャ
しかし、ドアの前に立っていたのはあかりではなく、綾香だった。
「はぁ〜い浩之♪ 元気ぃ?」
「何の用だよ、ったく…せっかく優雅な昼下がりを満喫してたってのに」
「まぁまぁ、ちょっと私の話を聞きなさいって、絶対損はしないからさ」
「なんだよ」
「アンタ、バイトしたくない?」
「バイト?」
アルバイト…このご時世でも若い労働力ってのは結構需要がある。
探そうと思えばいくらでも探せるが、あの綾香が薦めるバイトだ。

A きっといい仕事だ
B 何かウラがあるに決まってる
767名無しさんだよもん:02/08/13 04:16 ID:hasOPVB9
……うわぁ。何っちゅーか。
とりあえず、後日談って形だから、軽くまとめてすぐ終わると思ってたんだけど……まだ続くの?

>>764
読み手に選択させる気がないなら、最初から選択肢なんて用意せずに話を進めればいいだけ。
別に耕一の手が切れようと神奈が死のうと「ふぅん、そう来たか」程度しか思わなかったけど、
>>750読んだ時は流石に(゚Д゚)ポカーンとなってしまったよ。リコールなんて言う気はないけどね。
768名無しさんだよもん:02/08/13 04:18 ID:Ig6vXFr/
Bで。
769名無しさんだよもん:02/08/13 04:25 ID:SRa+jLhq
「スマンが、俺は忙しいんだ。お前の話に付き合ってるヒマはない」
「そんなこと言わずに、ねぇ〜、いいでしょぉ? バイト代、色つけるからサ」
「……ダメだ。断る!」
 俺はドアを閉じる。
 ヤツのことだ。どうせ何かとんでもない裏があるに決まっているのだ。
「チェッ……つまんないの。浩之が乗らないんなら……私が行ってもしかたないわね」
 綾香はポケットから携帯電話を取りだし、リダイアルボタンを押した。
「あ、主任? ごめんなさいね。私、今回のプロジェクトから降ります」

「……フゥ」
 長瀬主任は、一際大きい溜息をついた。
「どうしました? 主任」
 近くを通りかかった若い局員が訝しがる。
「気にするな。お嬢様のワガママだ」

―取調室―

 どうやら健太郎は仕事が忙しくて頭の病気になってしまったようだ。俺を気をつけねばな。
 さて、この男の尋問を続けるとしよう。
『で、国崎往人……だったかな。住所不定とのことだが、今は寝床はどうしてる?』
 国崎は

A 神尾、という家に世話になっている。と答えた。
B 近所の廃線になった駅で寝泊りしている。と答えた。
C 駅でダンボールハウスを使っている。と答えた。
D 何も答えなかった。
770名無しさんだよもん:02/08/13 04:37 ID:wJ1h4Tcd
ひねってB。

しかし大長編だな……
771名無しさんだよもん:02/08/13 04:44 ID:SRa+jLhq
「ここの近所の廃線になった駅で寝泊りしている」
『っておいお前、それは不法侵入……』
 国崎はニヤリと笑った。
「甘いな。ちゃんと(かどうかわからんが)その駅の持ち主の許可を得ている」
『なら問題はないか……後で調べておくぞ。そうなると、あそこの持ち主がお前の身元引受人ということになるからな』
 そして、しまった! という形になった。
 次は……

A どこから来た?
B 家族はいるのか?
C 放浪の目的は?
D 一晩ほどブタ箱で頭を冷やしてもらうか。
E そろそろ釈放する。
772名無しさんだよもん:02/08/13 04:47 ID:SWogz8GU
D
773名無しさんだよもん:02/08/13 04:53 ID:SRa+jLhq
 このくらいにしておくか……
『はぁ……ま、今回は見逃すがな。これ以上あんな恐喝まがいの商売やったら容赦なくブタ箱にぶちこむぞ』
「うむ、気をつけよう」
 偉そうだな……わかってるのか? コイツ。
『んじゃ、出口まで送ろう』

「じゃあな、世話になった」
『ラーメンセットはツケにしといてやる。あの芸がウケて金が入ったら返せ』
「うむ」
 ……と、そうだ。一つ忘れていた。
『そういえば、俺が見た芸の代金がまだだったな……』
 いくら払うか。

A 一円
B 百円
C 千円
D ゆきち券
774名無しさんだよもん:02/08/13 04:54 ID:SRa+jLhq
しまったぁ! 見間違えた!
上のは忘れてくれ!
775名無しさんだよもん:02/08/13 05:08 ID:SRa+jLhq
 押し売りか……こいつも根っからのワルというわけでもなさそうだしな。
 ここは一晩ブタ箱にぶちこんで頭を冷やしてもらうとするか。
『おい国崎』
「なんだ」
『お前は今夜一晩ここに泊まって頭を冷やせ。もう二度とあんな恐喝まがいの商売はするなよ』
「…………」
 国崎は何か考え込んでいる。
「牢屋は……」
『ん?』
「牢屋では、メシはタダか?」
『バカヤローーーーっ!』

 RRRRRR,RRRRRR,RRRRR……
 俺が叫ぶと同時に、携帯が鳴った。着信は……健太郎か。
『はいもしもし? 何の用だ?』
[柳川さん! 真面目な話なんですよ。今俺たちはタイムマシン作ってて……]
『健太郎、一回いい病院紹介してやろうか……?』
 一時とは言え、共に窮地を乗り切った仲。こんな姿を見るのは心苦しい。
[いいですか? 翼人伝の記述によると、彼女は彼女の母親が倒れたことで力を溢れださせ、封印されたんです。
 その瞬間の歴史に介入し、どうにかできればなんとかなるはずです!]
 どうにかできればなんとかなる……あまりにも心強いセリフだ。
『翼人伝……って、歴史書なんてのは後世の記述がかなり混じっているものなんだろ? そんなのが信用できるのか?』
[知り合いのこのテのことが凄く詳しい人に訊きました。間違いありません。この本は信用できます]
『はぁ……わかった。それじゃあ一回会うとするか。今度の日曜でいいか?』
[わかりました! それまでには全ての翻訳を終わらせといてみせます!]
『ま、がんばれよ』
 と言って、会話を終わらせた。
 やれやれ、俺も酔狂だな。あんな戯言に付き合うとは。
776名無しさんだよもん:02/08/13 05:09 ID:SRa+jLhq
 前に向き直る。
『ああすまない国崎、時間をとらせたな。何、以外に牢屋も快適……』
「今お前、なんと言った……?」
 国崎の形相が恐ろしいものになっている。先ほどまでの飄々とした雰囲気はどこにもない。
「今、お前……なんて言った……?」
『ん? 牢屋もなかなか快適……』
「その前だ! 電話でだ!」
『翼人の話だが……』
 こんなヤツに言っても仕方がな
「翼人だと!? 何故お前が羽の生えた少女の話を知っている!?」
 と叫んで、俺に詰め寄ってきた。
「答えろ! 空の少女の何を知っている!?」
 な、なんだなんだ? なんなんだコイツは!

A 取り押さえて牢屋にブチ込む。
B 落ち着かせて話をしてみる。
777名無しさんだよもん:02/08/13 05:19 ID:HP91HC0B
牢屋にぶち込んでも結局なんだかんだで聞くことになる気がするが、
あえてA.

778名無しさんだよもん:02/08/13 05:36 ID:SRa+jLhq
『クッ……暴れる……なっ!』
 ドガァ、と国崎が頭から机に突っ込む。俺が投げ飛ばしたのだ。
『まったく、どういうつもりだ! こんなことだと一週間は……』
 だが、国崎は構わず起き上がり、俺の襟首を掴む。
「俺は! いや、俺たち一族は彼女と出会うために永きに渡る旅を続けてきた!
 さあ教えろ! お前は彼女の何を知っている? 彼女はどこにいる!」
『クソッ……いい加減に……しろっ!』
 俺は思わず殴りつけてしまった。全力で。
 さすがに人間体型だから死ぬことはないと思うが……国崎は吹き飛び、壁に叩きつけられる。
『お、おい……』
「おおあっ!」
 国崎は跳ね上がり、顔から血を流しつつも俺のボディーにブローを叩きこんだ。
『ぐは……っ』
「答えてもらうぞ!」
 その時、騒ぎを聞きつけた同僚刑事たちが取調室に飛び込んできた。
「柳川、一体何事……」
 状況を見た彼は、一瞬で正しい判断を下した。
「キサマ!」
 国崎を取り押さえたのだ。いくらヤツとはいえ、複数の体格のいい警察官にかかれば、造作もなかった。
779名無しさんだよもん:02/08/13 05:37 ID:SRa+jLhq
『刑事に対する暴行! 当分牢屋に入っててもらうぞ……』
「柳川だな! 覚えたぞ! 俺は絶対キサマに会う! 俺はキサマにあわなきゃならない……」
『さっさと連れていけ!』
「ハイッ!」
 連行される間も、ヤツはうるさくがなり立てていた。

 さて……

A まだ俺には仕事が残っている。学校に向かう。
B さっさと仕事を切り上げ、家に帰る。
C みさき君に会う約束があった。
780名無しさんだよもん:02/08/13 05:38 ID:VPWWpDuZ
えーと…A
781名無しさんだよもん:02/08/13 05:53 ID:iD3suaL2
いい雰囲気になってきたな〜この話。
782名無しさんだよもん:02/08/13 05:55 ID:SRa+jLhq
 いつものように、署での仕事の後、俺は学校に向かっていた。
 俺に課せられた特別業務だ。とはいえ難しいこともなく、最近は俺自身これを楽しんでいる感もある。
 だが……今日は、ダメだ。いつも通りに授業をしているつもりでも、妙にピリピリしてしまい、生徒の細かいミスにも怒鳴ってしまう。
『お前! よそ見をするな! 授業中だぞ!』
『ふざけてやるな! 怪我をしたらとりかえしがつかないんだぞ!』
 ……生徒たちが怪訝な目を向ける。……今日はもう、やめよう……
『クッ……後は自習にする! 各自勝手にやっておけ!』
 そう言い放ち、俺は体育館を飛び出した。足が勝手に屋上に向かう。
 気持ちが妙にイライラしている。なぜだ?
 ……いいや、考えるまでもない。神奈の死をアイツのせいで思い出してしまったからだ。
 俺は無力だった。なにもすることが出来なかった。
 あの事件以後、俺の周りで何かが狂ってしまっている。
 初音ちゃんとも、舞とも、そしてみさき君とも、事件以前と何ら変わりない関係を続けている……ハズだった。
 だが、何かが違う。
 歯車の一枚抜けた時計が中途半端な動作を続けるように、そして徐々に時間がズレるように、俺の生活も少しづつ狂っていった。
 懐から乱暴にタバコの箱を取り出す。だが、中身はない。
 俺は箱を握り潰すと、屋上から投げ捨てた。
『クソッ! クソッ! クソッ!』
 ……俺は、俺はぁぁぁぁ!!!

 ……その時、屋上に別の人影があることに気がついた。
 それは

A 初音ちゃん
B 舞
C みさき君
D 瑠璃子君
783名無しさんだよもん:02/08/13 05:59 ID:hasOPVB9
>>781
そう? ……そうか、そう思う人がいるから話が続いてるってわけか。
正直、今の気分は「終わらなかったドラゴンボール」って感じ。
話を続けようにも、「どう終わらせようか」しか思い付かないから、書く気が起こらないし。

なんで>>735に選択肢を置いてしまったんだろうか、ってのが正直なところ。
まあ、続けたいっていう願いがある限り、こんなこと言っても仕方ないんだけどね。
とりあえず今日一日はもう書き込まないと思うし。選択肢も本文も感想も。
784名無しさんだよもん:02/08/13 06:26 ID:8K9ms7mJ
Aで初心を取り戻そう
785名無しさんだよもん:02/08/13 06:40 ID:qvkTnq+a
何が間違っていたんだろう・・・
786名無しさんだよもん:02/08/13 07:30 ID:piWHyG72
>>785 引き際を間違えたこと。
787名無しさんだよもん:02/08/13 07:45 ID:Y+sMImJN
こうなった以上、書き手さんの収拾能力に期待するしかない。
788名無しさんだよもん:02/08/13 13:34 ID:WNDD7PaD
『初音ちゃん……』
 後ろを振り向くと、初音ちゃんが立っていた。
 いつもと変わらぬあの微笑で。
「柳川さん、見ぃーつけた」
 俺の顔を指差す。
『……どうしたんだい?』
 俺が問いかけると、不意に表情が曇る。
「お姉ちゃんが……」
『まだ、変わらないのかい?』
「うん……」
 ここでの「変わらない」は、沖縄の事件に際した「変化した千鶴さん」が「元に戻ってない」の意だ。
「お兄ちゃんも……」
『そう……』
 耕一もあの事件以来、部屋に篭りきりで、夜しか外に出ようとしないらしい。
 ガシャーン! とフェンスに手を叩きつける。
『俺のせいだ……俺があの時……判断を間違えていなければ……俺があの時……もっとうまく立ちまわっていれば……』
 自分の弱さが憎い。自分の愚かさが憎い。
「柳川……さん……」
『いや、いいんだ初音ちゃん。慰めないでくれ。俺なんか……』
 だが、初音ちゃんはそれ以上言葉を発することなく、意外な行動にでた。
『!?』
 俺はフェンス側を向いていた。俺の後ろから……抱き付いてきたのだ。俺の腰に手を回して。
「柳川さん、ずっとがんばってきたんだよね……」
 初音ちゃんの体温が伝わる。初音ちゃんの柔らかさが伝わる。……初音ちゃんの気持ちが、伝わる。
「でもね、そんなにがんばらなくてもいいんだよ。疲れたら、休めばいいし。悲しければ、泣いてもいい」
 手が震える。歯の奥がガチガチと鳴る。懐からタバコを取り出そうとするが、すでに捨ててあったことを思い出す。
「だから、柳川さん。自分の気持ちに素直になって。そして、スッキリしたらまたがんばって……ね?」
 瞬間、俺の中の何かが弾けた。
789名無しさんだよもん:02/08/13 13:36 ID:WNDD7PaD
『うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!』
 俺は「泣」いた。
 心の底から泣いた。
 膝をつき、涙を流し、声をあげ、泣きじゃくった。
 涙が止まらない。ボロボロと流れ続ける。いつまでも、いつまでも……
 初音ちゃんは、そんな俺の頭をずっと撫で続けていた―――

 どのくらい時間が経ったのだろうか。空の色はすでに変わり始めている。
「あ、起きた?」
 空に初音ちゃんの顔が見える。
 いや、膝枕されているのか……
「柳川さん、泣き終わったと思ったらバッタリと寝こんじゃったからどうしようかと思ったよ」
 子供か、俺は。泣きつかれて眠るとは。
 だが、気持ちは晴れ渡っていた。
 そう、鮮やかな茜色に染め上げられたこの空のように、俺の心に迷いはなかった。
「スッキリした?」
『ああ、最高の気分だ』
 俺がいま成すべきことは―――

A 国崎往人と話をすることだ。
B 一刻も早く健太郎と会うことだ。
790名無しさんだよもん:02/08/13 13:37 ID:/qagrRGN
a
791名無しさんだよもん:02/08/13 13:52 ID:WNDD7PaD
 RRRRR,RRRRR,RRRRR,RRRRR………
 その時、俺の携帯電話が鳴った。……着信は長瀬警部だ。
『はいもしもし、柳川です』
「ああ、柳川君か……」
『どうしました? 事件ですか?』
「いや、事件というか……まあ、聞いてほしい」
 なんのことだ?
 ややあって、電話機からは少し離れたであろう場所からの声が聞こえてきた。
「(ガシャガシャ!)出せ! 俺をここから出せ! 俺はこんなところで足止めくってるヒマはないんだ!」
「黙れ! お前は押し売りと警官に対する暴行があるんだ! 一週間はここから出られないと思え!」
「上等だ! 一週間でも一年間でも入っててやろうじゃないか! だが、柳川を連れて来い! ヤツを連れて来い! さもないと、ここをぶち破ってでも会いに行くぞ!」
「何をバカな……!」
 ドガァ!
「ってキサマ、何を……!」
「……という具合でな」
『はぁ……』
「キミが連れてきたあの国崎とかいう男、キミに会わせろと言ってきかないんだ。
 壁を殴りつけるわ、格子に頭突きするわでケガもしているし見ていられん。ちょっと会ってやってくれないか?」
『……わかりました! 今すぐ行きます!』
「うむ、面倒をかけてすまんな」
 ピッ
「柳川さん……?」
 初音ちゃんが不思議そうな顔をこちらに向けている。
『大丈夫……今、俺にはやるべきことが見えたんだ。……きっと、何とかなる。みんな、幸せになれるさ』
「うん……がんばってね! 柳川さん!」
 初音ちゃんの明るい声に送られ、俺は学校を飛び出した。
 目指すは、国崎往人! 話を聞かせてもらうぞ!
792名無しさんだよもん:02/08/13 13:53 ID:WNDD7PaD
『……よぅ』
「……よぉ」
 俺が牢屋の前まで来たとき、国崎は血まみれで倒れていた。
『無茶しやがって……生身の体で鉄格子が破れると思ったのか?』
「思っちゃいないさ……だがな、俺はお前に会う必要があった」
『俺が来なかったらどうするつもりだったんだ?』
「問題ない……」
 国崎はニヤリと笑った。
「お前は今、ここにいるんだからな」
『ム』

『ラーメンセット、二人前で頼む』
「あ、俺の分は大盛で」
『ふざけるな』
 取調室で話をするというのも無粋なので、俺は国崎を連れて近所のラーメン屋にやってきた。
 周りの客が怪訝な顔をする。無理もない。血まみれの男が何事もないように注文をしているのだから。
「さて……話してもらおうか。お前が、空の少女の何を知っているか」
『いや、お前の話が先だ』
「ム」

A 俺の話からする。
B 国崎の話から聞く。
793名無しさんだよもん:02/08/13 14:15 ID:joysxO2T
Bだな
794名無しさんだよもん:02/08/13 14:34 ID:WNDD7PaD
「俺は……俺の家系は……法術を使える」
『法術?』
「……口で説明するより見た方が早い。待ってろ」
 と言うと、国崎はポケットから件の人形を取り出した。
「……ムン!」
 あの時と同じように、気合を込める。すると、またしても人形がピョコリと起き上がり、歩き出した。
 やはり、糸などを使っている形跡はない。
 人形はラーメンの丼を一周すると、また国崎のもとに戻っていった。
「……というわけだ。今でこそこの程度しかできないが、俺のご先祖様―――直接血が繋がっているわけではないが。彼等はもっとすさまじいことができたらしい。
 それこそ、戦いの中に使えるような」
『ちょっと待て、その力と神奈がどう関係あるんだ?』
「神奈……?」
『ああ、そうだ。お前の探している……と思われる少女の名前は神奈という』
「そうか、神奈……まあいい。ともかく、俺のご先祖様はこの力を神奈を救うためにあみ出した。
 代々、この人形に力を込め続けてな。そして、今、俺がこれを受け継いでいる」
『なるほど……』

 ―――わからぬ。だが、いつかは出会えるはずだ。柳也殿と裏葉の意思を継ぐ、その者と。
 そして、その時こそ余の千年の縛鎖は取り払われよう。悲しき記憶を受け継ぐ、我が子等と共に―――

(あの言葉は……こいつのことだったのか……?)
「さあ、俺の話は終わりだ。次はお前の知っていることを話してもらおうか」
795名無しさんだよもん:02/08/13 14:35 ID:WNDD7PaD
 俺は、目の前に置かれているお冷を口に含んだ。
 氷が一緒に入ってきたため、噛み砕く。
『……結論から言おう。お前の探している空の少女……彼女は、死んだ』
「………」
 ラーメンをすすっていた国崎の手が止まる。
 その表情は、窺い知ることができない。
『殺したのは……俺たちだ。不可抗力だと言いたいが……残念ながら、そうとも言いきれない面もある』
「……そうか」
 国崎は、重く、深く、それだけ言った。
『……恨んでいるか? 俺のことを』
「いや……」
 そして、長い沈黙だけが訪れた。
『………』
「………」
『……彼女と出会ったのは沖縄だ。沖縄の無人島で――』
 その雰囲気にいたたまれなくなった俺から口を開く。だが、
「彼女は―――」
『ん?』
「彼女は、最期の瞬間、幸せだったのか?」
『…………』

A みさき君と出会えたのだから……幸せだったのだろう。
B それは……わからない。
C とてもそうとは思えない。
796名無しさんだよもん:02/08/13 14:45 ID:iD3suaL2
797名無しさんだよもん:02/08/13 14:59 ID:mlKL11VB
「それは……わからない」
俺は枯れた声でそう答えた。
とても、神奈が死んだことは言えなかった。「まあいい、今は食事中だ。後でゆっくり話すとしよう…」

それから、往人がラーメンを食べ終わるまでは、沈黙が続いた。

A 健太郎視点へ
B 浩之視点へ
798名無しさんだよもん:02/08/13 15:02 ID:WNDD7PaD
『それは……わからない』
「……そ……う……か……」
『もう、出るか』
「ああ……」
 俺が会計を済ませると、国崎は先に立ってどこかへと向かっていた。
『おい国崎、どこへ……』
 声をかけても、返事はない。俺はただヤツの後ろをついていった。
 やがて、人気(ひとけ)のない空き地へと着く。
『こんなところで何を……』
 俺が国崎の肩に手を置こうとした、その時
 ドガ……ッ!
 顔の左半分に強烈な打撃を食らう。一瞬、世界が回り、膝が折れる。
 だが胸倉を国崎に掴まれ、そのまま立たせられる。
「うおおおおおおおおお!!!」
 国崎が咆哮し、空いた手でひたすら俺を殴り続ける。
 鬼の力を行使すればこの程度、反撃するのは簡単だ。だが、なぜか今の俺はそうする気にならなかった。
「おああああああああっっっっ!!!」
 倒れた俺を、今度は蹴り続ける。
 腹に一発、二発、三発……頭も蹴り飛ばされる。
「なんでだっ! 俺たちが……俺たちが今までやってきたことは何だったんだっ! 答えろ! 教えろ! 答えてくれぇぇぇぇぇぇ!!!」
 そして、最後に一発、強烈に顔面を踏みつけられ、宴は終わった。
「はあ、はあ、はあ………」
 泣いている。国崎は泣いている。
「……すまなかった。……じゃあな、もう二度と会うことはないだろう……」
 国崎は俺に背を向け、歩き出した。
 どこかへと。

A このまま見送る。
B 彼女を救う手だてがあることを伝える。
799名無しさんだよもん:02/08/13 15:03 ID:WNDD7PaD
ご、め、ん、な、さ、い……

リロードしてませんでし、た……
800名無しさんだよもん:02/08/13 15:04 ID:CCFdmuft
でも>>797だとちょっと変だよ。
もう神奈は死んだって言ってるのにとても言えないって。
801名無しさんだよもん:02/08/13 15:08 ID:SWogz8GU
話が混同してるようで…
リコール?
802名無しさんだよもん:02/08/13 15:15 ID:CCFdmuft
どうする?
漏れはリコールして>>798からがいいと思う。
803名無しさんだよもん:02/08/13 15:16 ID:mlKL11VB
リコールに一票・・・かな?
804名無しさんだよもん:02/08/13 15:17 ID:Qp5Qa5o1
十分間リコール投票キボン
805めへらに ◆kVV0oo9k :02/08/13 15:22 ID:s9xG/S+8
鉄の掟は絶対です、>>797からはじめるべき
806名無しさんだよもん:02/08/13 15:31 ID:CCFdmuft
リコールのが優勢っぽいからリコールでいいね。
>>797さん自身もリコールで良いようだし。
ということでB
807名無しさんだよもん:02/08/13 15:33 ID:SuUoU6hw
「おい国崎」
「…なんだ?」
「まだ…彼女を救う方法はある」
「…何だと? それは一体どんな方法だっ!? 教えろっ!!」
「―――それは」
808名無しさんだよもん:02/08/13 15:33 ID:SuUoU6hw
―同時刻 藤田邸

「まったく綾香の奴、俺に一体何の仕事をさせようとしてやがったんだ?」
本当に嫌になっちまうぜ。
こんな暑い日に、綾香紹介のバイトなんかやる奴がいるわけねーだろ…
夏はやっぱり、エアコンガンガンに効かせた部屋でゴロゴロしながらテレビを見るのが一番…
…あれ?
テレビが電源がついてないぞ?
…エアコンもだ。蛍光灯まで切れてやがる。こりゃ一体どういうことだ?
「あっ!!」
しまった! 電気代払うの忘れてたっ!!
しかも電気代払っちまったら家計が大ピンチだっ!!
ドタドタドタ…ガチャ!
俺は急いで綾香を追いかけた。
「綾香っ! 待ってくれっ!!」
幸い綾香はまだ遠くへ行ってなかった。
曲がり角から見える綾香のシルエットに声をかけ、全速力で突っ走った。
「あら浩之、息を切らせてどうかしたの?」
「ハァ…ヒィ…頼む……そのバイト…紹介……してくれ…」
「フフ…いいわよ。じゃあ早速行きましょう」
「行くってどこへ?」

A 「来栖川電工の研究所よ」
B 「警察署に決まってるじゃない」
C 「骨董屋さんだけど、何か?」
809名無しさんだよもん:02/08/13 15:43 ID:qvkTnq+a
そこまで浩之を・・・
810名無しさんだよもん:02/08/13 15:45 ID:YWgDjOmq
前の選択肢はなんだったんだと思いつつもA
811名無しさんだよもん:02/08/13 15:47 ID:qvkTnq+a
いい加減にしてくれと思ってはダメなのか?
812名無しさんだよもん:02/08/13 15:50 ID:CCFdmuft
>>811
ここでやると野次馬が寄ってくるかもしれんから、
FARE-M氏の雑談スレとかで、ね。
813名無しさんだよもん:02/08/13 15:55 ID:SuUoU6hw
「来栖川電工の研究所よ」
「研究所? そこで俺にモルモットにでもなれ…と?」
「んーちょっと違うかな?」
「“ちょっと”!? じゃあ大体合ってるってことか!?」
「まぁまぁ…とにかく、行けば分かるわよ♪ もう他のメンバーも集まってる頃だしね」
「………」
やっぱり、乗らないほうが良かったかもしれないな…
いや、この際手段を選んでる暇は無い!

―1時間後、来栖川電工 研究室

「やっほ〜主任! 私やっぱりこの企画参加するわ、スポンサーだしね」
「…そうですか、それはそれは…」
「みんなは集まってる?」
「柳川さん達がまだのようですが…」
「そう、じゃあ他のみんなと顔合わせ済ませておいた方がいいかもね、浩之行きましょ♪」
「……フゥ」
オッサンは、綾香が部屋を出た後、一際大きな溜息をついた。
「どうしたんだ? オッサン」
「いやね…君は彼女をどう思うかね?」
「ワガママなお嬢様」
「まさにその通りだ」
どうやら、俺とこのオッサンは気が合いそうだ。

A もう少しオッサンと話をする
B 綾香についていく
814名無しさんだよもん:02/08/13 16:41 ID:UXlsPE3G
B、で計画の詳しい説明を期待。
815名無しさんだよもん:02/08/13 16:51 ID:SuUoU6hw
「じゃあなオッサン」
俺は研究員らしいオッサンと別れ、綾香に付いて行くことにした。
「まぁ、向こうでまた会えると思いますが…」

―研究室 廊下

「おい綾香、俺は一体どんな仕事をするんだ?」
「うー…ん、簡潔に言うとボディーガードみたいなものね」
「ボディーガード?」
もっと悲惨な仕事かと思ったら、案外普通の仕事だな…
しかし、一体誰の?
先輩か? いや、違うな…だってセバスがいるもんな…
綾香は自分の身は自分で守れるだろうし…
「誰を守るんだ?」
「翼人・神奈備命及びその側近の裏葉と柳也よ」
「ハァ? そりゃ誰だ?」
聞いたこと無い名前だな、俺のクラスにそんな奴いたか?
てか、どんな奴なんだよ…
「それについては俺が説明しよう」
そう声をかけてきたのは…

A 国崎
B 健太郎
C 柳川
D 高槻
816名無しさんだよもん:02/08/13 16:54 ID:Ig6vXFr/
B
817柳川サイド:02/08/13 17:04 ID:bSUYrDY8
『……彼女を救う方法が、一つだけある』
「!?」
 ヤツの目の色が変わる。こちらに猛然と駆けより、俺を立ちあがらせる。
「なんだと……? 教えろ! どうするんだ! その方法は!?」
『その前に……』
 右手に力を込めて、
 ドガッ!
 俺は国崎のツラを思いきり殴りつけた。
『とりあえず、水を一杯もらいたいところだ』

 俺たちは近くの自動販売機まで行き、俺はコーヒーを買った。
 今回はおごらない。自然、金がない国崎は何も飲めない。
「時間移動……?」
 国崎が思いっっっっっきり不安そうな顔をする。
「……すまん、どうやら俺が強く殴りすぎたみたいだな。責任とって、病院まで……」
 ……それが普通の反応だよなぁ。
『俺は正気だ。実はこの方法、神奈の死に立ち合わせた別の奴が提案方法でな。
 ……俺自身、かなり不安なんだが。今はこれに賭けるしかない。一応今度の日曜日行くんだが…・・・
 お前も、来るか?』
「……可能性は、それしかないんだろう?」
『では、決まりだ。お前もついて来い』
818浩之サイド:02/08/13 17:07 ID:bSUYrDY8
「誰だ? アンタ」
「今回のプロジェクトにおける文献担当、宮田健太郎です。よろしく」
「はぁ……」
 見た感じただのとっぽい兄ちゃんだが……それは俺も同じか。
「簡単に説明しますと、『現在』においてとある少女が死んでしまいました。彼女を蘇らせることはできません。
 ならば、『死なない』ようにすればいい。それが今回のプロジェクトの概要です」
「……スマン、何が何だかわからん」
「要するに、現在では救えないけど過去なら救える。そういう風に考えれば間違ってはいません」
「はぁ……」
 よくわからんが……
「んで綾香、俺は戦うのか?」
「そうなるわね。平安時代のお侍さん相手に」
 ……と、その時、向こうから研究員のオッサンが歩いてきた。
「……今、話を伺ったのですが……」
「あら主任、どうしたの?」
「……綾香お嬢様、あなたは一体何人ぐらいの規模で過去へ行くおつもりですか?」
「……今回のプロジェクトの中心人物全員? 人数は多い方がいいでしょ?」
「あーいや、その……」
 主任はとても困った様子で、
「タイムマシンは……二人乗りです……」
 とだけ言った。

A 柳川視点で
B 浩之視点で
C 日曜日まで進める
819名無しさんだよもん:02/08/13 17:31 ID:CCFdmuft
Bかな
820名無しさんだよもん:02/08/13 17:37 ID:SuUoU6hw
「主任…何考えてるのよアンタ…」
「は、何を考えてると言われましても…」
「二人乗り!? ショボ!! 冗談じゃないわ!!
 この私が今月のお小遣い半分も出費したのにそんなのしか作れないワケ!?」
「いえ…あの…ですが……」
綾香はものすごい剣幕で研究員のオッサンに詰め寄っている。
おいおい綾香…オッサン泣きそうだぞ…
「拡張しなさい」
「は、はいぃ?」
「今月のお小遣い、全部出費して、貯金もちょっぴり下ろすからすぐに拡張工事に取り掛かって」
「いえ…あの……しかし…」
「何か文句あるのわけ?」
「い、いいいいいいえっ!! 滅相も無い!」
オッサンはビビって声が振るえている…情けない…
つか、綾香ってやっぱりワガママお嬢様だよな。
「いいわ、じゃあ搭乗人数を…」

A 4人までにしなさい
B 5人程度は余裕よね?
C 6人、最低でもこれくらい乗せなさい
D 7人くらいを目標に取り掛かって
821名無しさんだよもん:02/08/13 17:39 ID:bSUYrDY8
「……二人乗り? 主任、何を言っているの?」
「ですから、タイムマシンは二人乗り、だと申しております。過去に行けるのは二人だけです」
 珍しく綾香が狼狽している。
「ちょ、ちょっと! そんなの聞いてないわよ!」
「聞かれておりませんでしたので。一応、報告書には書いておきましたが?」
「綾香……」
「あんな字の多いもの! タイトルだけに決まってるでしょ!」
 ま、これで俺も危ない目にあわずにすむか。
「参ったわね……これじゃあ、過去に行けるのは浩之と私だけじゃない……」
 っておいコラ。ツッコもうとした俺だが
「それはダメです!」
 健太郎がピシャリと言った。
「過去への席は既に一つ埋まっています。日曜日ここに来る……柳川さん。彼は必ず神奈に会わねばなりません!」
「………」
 おお、凄いぞこの男。綾香を黙らせた。てか、柳川って誰だ?
「柳川裕也……今回のプロジェクトの最重要人物の一人……」
 よくわからんが、大事な人間らしいな。ま、いっか。俺には関係ねえや。

 その後、研究室内はヒマそうな綾香、忙しそうにマシンに取りかかるおっさん、古い本を調べている健太郎という配置になった。
 さて、俺はどうするか。

A 綾香の相手をする。
B 健太郎のところに行ってみる。
C おっさんの様子を見てみる。
D 机の上に放置してある書類の束を読む。
E 寝るか(柳川視点、あるいは日曜日へ)
822名無しさんだよもん:02/08/13 17:39 ID:bSUYrDY8
あうう…………
823名無しさんだよもん:02/08/13 17:41 ID:CCFdmuft
>>822
ドンマイ。

で、さっき選択したから次の人どうぞ。
824名無しさんだよもん:02/08/13 17:45 ID:SuXdM33+
Cだな
825名無しさんだよもん:02/08/13 17:52 ID:bSUYrDY8
「6人。最低でもこのくらいは乗せなさい」
「はい、はい……努力はしますよ。努力は、ね」
 おっさんはしぶしぶマシンの調整に戻っていった。

 その後、研究室内はヒマそうな綾香、忙しそうにマシンに取りかかるおっさん、古い本を調べている健太郎という配置になった。
 さて、俺はどうするか。

A 綾香の相手をする。
B 健太郎のところに行ってみる。
C おっさんの様子を見てみる。
D 机の上に放置してある書類の束を読む。
E 寝るか(柳川視点、あるいは日曜日へ)
826名無しさんだよもん:02/08/13 17:54 ID:SuUoU6hw
「六人、最低でもこれくらい乗せなさい」
「ろ、六人っ!?」
オッサンの声が裏返る。きっと、ものすごい大変なことなんだろうな。
「ホラホラどうしたの? サッサと取り掛からないと日曜までに間に合わないわよ?」
「お嬢様…あなたは鬼です」
オッサンは最後にグスンと鼻をすすり、研究室のほうへ走り去っていった…
「さて。これで時間移動できる人数が増えたわね」
「綾香、お前…罪悪感とか無いのか?」
「え? なんで?」
オッサン…あとでリポD差し入れに持って行ってやるからな…
「それよりさぁ、乗組員なんだけどぉ〜私と浩之は確実でしょ?
 それから帰りの時間移動の出力にスフィーちゃんが必要だし、
 時間移動の演算とかにセリオも必要よね〜、あ! 姉さんも連れて行こうかな〜」
「おいおい待ってくれよ…こっちの枠も用意してくれ」
声をかけたのは健太郎だった。
ふーん、綾香に物言いとはなかなか骨のある奴だな。
「うー…ん、アンタの関係者は、何人乗せるつもり?」
「え? そ、そうだなぁ…」

A 2人!
B 3人くらいは…
C あの…できれば4人ほど…
D ご……ご、5人とか…
827名無しさんだよもん:02/08/13 17:54 ID:SuUoU6hw
(゚д゚)ポカーン
828名無しさんだよもん:02/08/13 17:57 ID:Qp5Qa5o1
Dかな。なんだろ?
829名無しさんだよもん:02/08/13 17:58 ID:v3J+LPbn
>>827
ドンマイ。
なんつーか書く権利の為の熾烈な争いが(w

で、俺は前の前(ry
830名無しさんだよもん:02/08/13 18:03 ID:SuUoU6hw
「なんだこの書類の束は…」
俺は机の上に散らかっている書類の束に目を通した。

そこには、円盤状の土台の上にらせん状に張り出したドリルのようなモンが付いた代物の絵だった。
「なんだこりゃ?」
俺が思わず疑問の声を発したその時、オッサンが近づいてきた。
「ああ、これですか? これはこれからあなた達が乗る時間移動装置です。
 いいですか? まず、この円盤状の床から強力な磁場フィールドを形成し、
 このらせん式ブースターから魔力を注入、磁場フィールドと融合させ…
 ………光学による……反射で…………のシステムを応用し、……ちなみにNASAでは、
 ……と、いうわけでめでたく時間移動ができると。分かりましたか?」

A シラネーヨ
B 理解した
C 忙しくなってきたな、俺も手伝おうか?
831名無しさんだよもん:02/08/13 18:03 ID:bSUYrDY8
 ん? なんだこりゃ?
 俺は近くの机の上に散乱していた書類の束を手に取ると、パラパラとめくり始めた。
「絶対座標固定によるタイムシフトの可能性……
 ワームホールを利用した四次元空間を解してのワープ……
 超新星爆発エネルギーの利用……」
 SFでしかお目にかかれないような単語がビシバシと羅列されていた。見るだけで頭が痛くなる。
「絵はないのか……絵は……!」
 パラパラとめくり続ける。すると、一人の可愛い女の子の肖像ががあった。
「お、これは……純正の大和撫子。俺の周りにはいないタイプだよな〜……さてさて、お名前は……」
『S級重要人物:神奈備命』
「……フッフッフ……そうかこの子が救出相手か。浩之ちゃん、チャ〜〜〜〜ンスッ♪」
(神奈に対する浩之の情欲+1)

さぁてと、次はどうすっかな。

A 綾香の相手をする。
B 健太郎のところに行ってみる。
C おっさんの様子を見てみる。
D 寝るか(柳川視点、あるいは日曜日へ)
832名無しさんだよもん:02/08/13 18:04 ID:YWgDjOmq
あんたらマジでケコーン汁
833名無しさんだよもん:02/08/13 18:07 ID:v3J+LPbn
なんか此処までケコーンするともったいないな(w
順番決めとく?(w
まぁ速い順でいいと思うけど。
834名無しさんだよもん:02/08/13 18:10 ID:bSUYrDY8
いや、俺が降りる。
何とかして後日談はスマートに片付けようと書いてたけど、ここまで来るともう無理っぽい。
どう考えても柳川物語平安編が始まってしまいそうだ。東鳩キャラを巻きこんで。

あとは頑張ってくれ。
835名無しさんだよもん:02/08/13 18:20 ID:v3J+LPbn
まぁ後日談と言う形で新しい物語が始まったって感じかね。
たまにはこういう新話への移行もいいかと。無理にまとめる事は無いし。

で、誰も選ばないようなのでB。
836名無しさんだよもん:02/08/13 18:38 ID:SuUoU6hw
「理解した」
俺は適当にそう言った
「本当かい!? すごいなぁ…
 こんな大雑把な説明で把握できるなんて、君には科学の才能があるかもしれないね」
「いやぁ…」
しかし、オッサンは何故か嬉しそうだ。
綾香にコキ使われているオッサンとは思えないほど目を輝かせている。
「君、将来ここで私の助手として働かないかい?」
「えっ?」
「君が卒業するまでここのポストをひとつ空けておくよ…
 さて、未来の助手にいいとこ見せておこうかな…」
そういうとオッチャンは再びマシンの方へ歩いていった。
「小娘め、俺の実力を見せてやる」とか、ブツブツ言いながら…
なるほど、お仕事って大変なんだな。

それにしても…はぁ、もうやること無いなぁ…
何か新しい刺激が欲しいもんだ、もっとこう…

バン!!

タイミング良く研究室の扉が開き、何者かが入ってきた。
その人物は…

A ピンク色の髪の女の子
B セリオ
C 何かの資材を満載したカート
D 見知らぬ女の子
837名無しさんだよもん:02/08/13 19:39 ID:69ulq8Cc
A
838名無しさんだよもん:02/08/13 20:29 ID:0P/rfMGC
研究室に入ってきたのはピンク色の髪の女の子…いや、女性と言ったほうがいいかもしれない。
年齢は二十歳くらいか? それにしても…ゴクッ。イイ胸してんなぁ〜
しっかし、こんないい女が研究室に何の用なんだ?
オッサンの女か? いや、彼女はオッサンの横を素通りてこっちへ向かってくる。
…もしかして、俺とか?
しかし、俺の淡い期待は見事に打ち砕かれた。
「けんたろ☆ まだ読んでるの? それ」
「ん? ああスフィー、来てたのか。まぁ、この文献には1000年前、
 神奈に関わる事件事故の全てが書き記されてあるからさ、暗記しても損は無いと思ってさ」
「何ぃい!? その人、健太郎の女だったのかぁ!?」
「お、女じゃねーよ! コイツはタダの居候で―――」
「えへへー、初めまして☆ わたしはスフィー。魔法使いよ! ヨロシクね」
「へぇ、そうかー魔法使いかー」
「…それだけ? なんで驚かないの??」
スフィーは怪訝そうな顔で問い掛ける。
「いや…もう超能力とか黒魔術とか嫌っていうくらい見てきたからあんまり興味が沸かない」
俺は自称魔法使いを軽くあしらう。
もうこういうSFオカルト系はお腹いっぱい。
「……けんたろ、コイツ嫌い」
「嫌いも何も、これから一緒に時間移動する仲間なんだから仲良くしろ」
「ちぇー」
「…おい綾香、この人も同行するのか?」
「そうよ。帰りの時間移動の出力の確保にはスフィーちゃんの魔力が必要なの」
「か、勘弁してくれよ…」
このバイト、ロクなメンバーがいないな…

A その頃、柳川と国崎達は…
B その頃、学校では…
C その頃、柏木家では…
D そして…翌日
839名無しさんだよもん:02/08/13 20:47 ID:qvkTnq+a
A
840名無しさんだよもん:02/08/13 20:49 ID:gFu2TS8g
C
841名無しさんだよもん:02/08/13 21:55 ID:HMcNb4mv
とりあえず、一気に進んでますね〜
うちの掲示板で、いくつか必要そうなスレを立ててみました。
……一部不必要なものもあるけどw


で、もう一つですが、
後日談が始まる前のところまでで切った方が良くないですか?
あまりにも長くなってきたんで。
出来ればタイトルも誰かつけて頂けるとありがたいです。
まとめ作業に入ろうかなと思ってるんで。


http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
842名無しさんだよもん:02/08/13 22:25 ID:HFhTJ9Wk
 ……キッ
 小さい音を立て、車が止まる。
『……ここでいいのか?』
「ああ」
 助手席から銀髪の男が降り立つ。
『安いホテルくらい紹介してやるが……』
「いや、俺はこのテの場所が生に合ってるんだ」
『ま、無理は言わないがな』
 ここは町外れの廃線になった駅。国崎が寝泊りしているという場所だ。
『じゃあな、明日の朝、俺は迎えに来る。準備しておけ』
「ああ、わかっているよ」
 言うと、柳川はエンジンを吹かし、街の中心部へと車を走らせた。
 途中、駅の方向へ行く少女二人組みの姿があったが、気にしなかった。
(さて……今回の神奈救出計画、誰に話すか……それとも話さないか……)

A 生徒組には話す。
B 柏木家には話す。
C 島に行った全員に話す。
D 誰にも話さない。
843名無しさんだよもん:02/08/13 22:27 ID:YWgDjOmq
D
844名無しさんだよもん:02/08/13 22:30 ID:HFhTJ9Wk
 ……いや、今回は誰にも話さないでおこう。
 どんな危険な目に遭うかもわからない。ならば、なるべく人数は少ない方がいい。

 柳川は決意を固めると、一路自分の家へと車を走らせた。
 今の彼に、もはや迷いはない。

A 日曜日まで進める。
B ちょっと国崎の様子を見る。
845名無しさんだよもん:02/08/13 22:57 ID:PwdWw0aj
bbb
846名無しさんだよもん:02/08/13 23:13 ID:HFhTJ9Wk
 この日が……とうとうこの日が……来た……
 我が血族が千年に渡り探しつづけてきた空の少女……「神奈」。
 とうとう俺はその眼前に迫ることができた。
 ……お袋、俺は……俺は俺たちの思いを遂げることが出来るのか?
 観鈴……俺は……俺はお前を救うことができるのか? お前を捨てた俺だが、お前を救うことができるのか?

 暗い駅校舎の中、朽ちかけたベンチに座り、国崎はこれまでのことを思い返していた。

 思えば、全てはこの時のためにあったのか。
 千年。長かった。だが、とうとう俺の旅も……終わる。

「こんにちはー」
「おーう、遊びに来たぞー!」
 埃を被ったドアを開け、2人の少女が校舎内に入ってくる。
「今日もご飯もってきま……」
 国崎がゆっくりと顔を上げ、美凪と目が合う。
「ヒッ!」
 瞬間、美凪の背筋は凍りつき、手に持っていたナベを落しかける……が、ちょうどいい場所にみちるがいたため、
 彼女の頭にぶつかるにとどまった。
 ゴ ツ ン !
「うにゅ〜〜〜〜……みなぎ、いたい………」
「ご、ごめんなさいみちる……」
「……2人とも、どうした……」
「あの……お邪魔だったで、しょうか」
「いや……」
 そして、国崎はいつもの顔に戻った。
「おっ、メシかうまそうだな。ん? 今日はお米券はないのか?」
「おーう、シャボン玉やるぞー!」
「はっ、ちったあうまくなったか?」
「ばかにするなー!」
847名無しさんだよもん:02/08/13 23:15 ID:HFhTJ9Wk
 千年の旅人は知っていた。
 日常は、日常であるゆえ、大切であると。
 それがいかにかけがえのないものであるかを。
 彼は明日、非日常の中へと飛びこむ。

 千年の総決算を。

 よって、謳歌する。
 最後の日常を。

A 美凪とみちると、日常を過ごす。
B 絆を深める。
C 観鈴を思い出す。
848名無しさんだよもん:02/08/13 23:15 ID:gFu2TS8g
Bで。
849名無しさんだよもん:02/08/13 23:33 ID:HFhTJ9Wk
「では失礼します……」
「おーう、また来てやるぞー」
「ああ、いつでも来い……」
 既に空は暗くなっている。
 そんな中、美凪とみちるは駅舎を出た。
 人気(ひとけ)の無い道を二人で歩く。だが、美凪がはたと足を止めた。
「うにゅ? どうした? みなぎ」
「みちる……今日は先に帰って……」
 みちるは美凪の目を見つめた。普段なら不平の一つや二つ言うところではあるが、
 そこに浮かぶ本気の色を見て、何も言えなくなった。
「わかった……みなぎ、気をつけて」
「みちるこそ」
 その笑みに、みちるは昔絵本で読んだ女神さまか菩薩の面影を連想した。

 キイ……
 わずかに軋む音をたて、扉が開く。
 中を覗きこむと、国崎が目をつむり、さながら瞑想しているような状態で座っていた。
(やっぱり……)
 美凪の「なんとなく」な予感。
 それは今、彼女の中で「確信」に変わった。
 スルリ……
 上着を一枚脱ぎ捨て、国崎に歩み寄る。
 まだ、彼は気がつかない。
 パチッ……
 スカートのホックを外す。……彼が、目を開いた。
(あなたは、行ってしまわれるのですね)
 言葉に出したのかどうかはわからない。だが、確実に国崎には伝わった。
(ああ。明日、千年の総決算がある)
 美凪には細かいことは何もわからない。
 しかし、「国崎が行ってしまう」その事実だけで十分だった。
850名無しさんだよもん:02/08/13 23:36 ID:HFhTJ9Wk
 プチッ
 ブラジャーを外す。白い乳房があらわになる。
「美凪、どういう……」
「止めることは……できない……でしょう……?」
「……ああ。俺は行く」
「なら……」
 美凪は、国崎に抱きついた。
「あなたを、私にください。私に、あなたを刻んでください」
「美凪……」

 ………国崎はそれに答えた。
 そして朝が来る。

『おい国崎! さっさと行くぞ!』
 廃駅の前で柳川が車のクラクションを鳴らす。
「うるさいな! 今行く!」
 少し寝坊してしまった国崎だが、準備にそう時間はかからない。
 自分の体と、それを包む衣服、祖先の力がこもった人形。
 そして……
「……お気をつけて」
「ああ」
 出会った人々の思い。それだけがあれば十分だった。

『おい、あの駅の前にいる女……お前の知り合いか?』
 オープンカーゆえ、風を顔に受けながら、柳川は国崎に問うた。
「ああ……俺の……」
 国崎は一度、駅舎の前に佇むその姿に視線を送る。
「……俺の、彼女だ」
A このまま柳川&国崎視点で
B 研究所視点へ
851名無しさんだよもん:02/08/13 23:36 ID:YEOzrldh
Aで
852名無しさんだよもん:02/08/13 23:49 ID:Y6HXeEWG
「で? これからどこへ行くんだ?」
「…来栖川電工の研究所だ。健太郎とその友人達が時空移動を可能にする
 装置を完備させて待っているはずだ」
「ほう、タイムスリップするのは俺達2人だけか?」
「いや…コブ付きだ。演算処理用のメイドロボと、
 自称魔法使い…あとは道楽目的の観光客数人を乗せるそうだ」
柳川は苦虫を噛み潰したような顔で言った。
彼にとって、自分と国崎以外の連中は足手まといに見えるのだろう。
「まぁ、チャンスがあるだけまだマシなほうだろ」
国崎はシートを倒し、眠りについた。

―数時間後 来栖川電工 研究室

「ここが来栖川電工の研究所か」
「ああ、随分と散らかってるがな」
「いやいや、こっちも急遽増設工事に取り掛かったものですから…」
散乱する鉄くずをホウキではきながら研究員らしき男が答えた。
奥には女が三人、男が三人…うち、見知った顔は健太郎とスフィーだけだ。
どうする?

A とりあえず、他のメンバーに自己紹介
B 興味無い、概要を聞いてから早速仕事にかかる
C 誰かに尾行されている気がする…
853名無しさんだよもん:02/08/13 23:56 ID:qvkTnq+a
A
854名無しさんだよもん:02/08/14 00:02 ID:gXvpP0CE
 部屋の中には、見覚えのない顔の若い男女、そして数々の研究員。
『あなたが柳川さんね。初めまして。私は来栖川綾香。今回のプロジェクトのスポンサーをしています。
 こっちは藤田浩之。参加者の一人です』
「ウイっす」
 女の自己紹介、そして男の紹介。
 そうか。この女の子は来栖川の……
『俺は柳川裕也。こっちは……国崎往人』
「そうそう柳川さん、さっきからずっと気になってたんだけど、その人は誰なの?」
 スフィーが口をはさむ。
『こいつは……』
 柳川が紹介する前に国崎が自ら一歩、前に進み出た。
「俺は法術師、国崎往人。俺の先祖の名は……柳也、そして、裏葉」
「「えええええええっっっっ!!!???」」
 室内が一気に騒がしくなる。
「俺たち一族は千年に渡り、神奈を探してきた。今回の計画、俺も参加したい。いや、意地でも参加する」
「そ、それは構わないけど……」
855名無しさんだよもん:02/08/14 00:03 ID:gXvpP0CE

 そして、俺はある程度の状況を聞いた。
 ……だが、俺はやはり納得できない。
『綾香、浩之。お前たちは来るな。今回の旅は危険なんだ』
「な……なんですって!?」
「いや、俺は別に構わないんだけども」
「冗談じゃないわよ! 私はスポンサーなのよ? お金を出したのは私なのよ!?」
『金を出したのが誰であろうと関係ない。お前たちだけが安全だとでも思っているのか?』
「わ、私だってエクストリームのチャ……」
 ブオッ!
 瞬間、綾香の目の前1mmに柳川の拳があった。
『実戦では誰も待ってはくれない。いつ始まるかもわからない。お嬢様のたしなみ武道程度で付いてこられては……
 こっちが迷惑だ』
 ギリ……
 奥歯をかみ締める綾香。だが、反論できない。
『上限は6人か。そうだな。俺、国崎、スフィー、メイドロボは最低限必要として……あと二つ。
 誰にするか。いや、人数が増えるとそれだけ行動に制約がつく。俺たちだけでいくか……』

A 俺たちだけ
B あと一人か二人、連れていく。
856名無しさんだよもん:02/08/14 00:04 ID:Wa29uuaD
A
857名無しさんだよもん:02/08/14 00:11 ID:IS5fQ5pK
「俺達だけで行く、他はいらん。足手まといだ」
きびすを返して去ろうとしたその時、
「……ふざけないで」
綾香が俺達に歩み寄った。
「アンタ達にも都合があるのかもしれないけど、
 そう勝手に決められるのって嫌なのよね」
「………」
「いい? このプロジェクトはアンタ達の為にあるわけじゃないのよ、
 1000年前の、神奈の為のプロジェクト…そして、それを作ったのはここにいるみんななのよ」
他のメンバーも怪訝そうに俺達を見ている…健太郎まで。

「……それで?」
「これからは、勝手な行動…言動は慎んでもらえないかしら?」
俺の答えは…

A うるさい
B 分かった
858名無しさんだよもん:02/08/14 00:13 ID:gvnj09qU
A
859名無しさんだよもん:02/08/14 00:14 ID:zi8AmRgc
Aで!
860名無しさんだよもん:02/08/14 00:17 ID:gXvpP0CE
「うるさい黙れ。ワガママは来栖川の連中だけに言うんだな。今回は遊びとはわけが違うんだ」
 俺はそれだけ吐き捨てると、各員へと指示をおくる。
「……!」
 綾香はショックを受けた顔をしている。所詮お嬢様育ち。怒られたことなどほとんどないのだろう。
『スフィー、そこのメイドロボ、乗れ』
 だが、ロボは動かない。
『どうした? メイドロボ』
「……セリオ、です」
 ん?
「私の名前は、HMX-13 SERIO です。私を呼ぶときは『セリオ』と及びください」
『……わかったわかった。乗れ、セリオ』
「了解しました柳川さま」
「待ちなさい!」
 綾香が叫ぶ。
「このマシンの所有権は私にあるわ! 私も同行させなさい! さもないと……使用許可を剥奪します!」
 ……ワガママお嬢様め!
「もういい加減にしろよ、綾香……」
 浩之も辟易顔だ。
『黙れ。このマシンが誰のものであろうと関係ない。俺たちはいかなければならない。
 そんなに過去に行きたいなら、これが終わった後、どこへでも、いくらでもいくがいい。
 今は俺たちが……使わせてもらう! 行け! スフィー、セリオ!』
「オッケ〜ィ!」
「イエス・マイマスター」
861名無しさんだよもん:02/08/14 00:18 ID:gXvpP0CE
 スフィーが体に力を込めると、辺りがボウッと光り始める。
 そして、その光は彼女の体に収束し、さらに動力源と思われる機会へと流れ込む。
 その間にも、セリオはコントロールパネルに向かい、目にもとまらぬスピードで演算を続ける。
「……柳川君、これだけは行っておくよ。過去の出来事には可能な限り関わるべきではない。
 それ自体は大した事がなくても、それが未来へと与える影響は計り知れない」
 主任の言葉……
『わかりましたっ!』
「いくよ! 柳川さん!」
「タイムシフト、五秒前。5,4,3,2,1……」
「待ちなさ……!」
 綾香の叫び。だが遅い。

「ゼロ」

セリオの言葉の瞬間、脳味噌をシェイクされるような感覚が俺を襲い、抵抗する間もなく気を失った。

そして、目を覚ました時。

A 無事、神奈が襲われてる真っ最中のところにたどり着けた。
B 少し時間が早かった。
B メンバーが足りなかった。
862名無しさんだよもん:02/08/14 00:19 ID:4H0I7bDI
メンバ足りないよ
863名無しさんだよもん:02/08/14 00:21 ID:Wa29uuaD
A
864名無しさんだよもん:02/08/14 00:22 ID:IS5fQ5pK
ドシン!!
シュウウウウウウウ…
「あのさぁ、このマシン6人乗りなの。六人以上でも未満でもダメなの」
「クソッ!!」
「システムエラー、システムエラー」
「あーあ、セリオのシステムイカれちゃったじゃない…」

A 諦めて従う
B 泣き喚いてもう一回動かしてもらえるようお願いする
C とりあえず、飯でも食べて雑談する
865名無しさんだよもん:02/08/14 00:22 ID:gXvpP0CE
>>862


動力源のスフィー
演算処理のセリオ
指揮官の柳川
鍵となる国崎

この四人でよいのでは?
866名無しさんだよもん:02/08/14 00:23 ID:mQH0taZN
>>862のは、>>861にBが二つあるから下のメンバー足りないを選択したでいいのかな?
867名無しさんだよもん:02/08/14 00:24 ID:gXvpP0CE
あ、しまった。打ち間違えた。

スマソ……
868名無しさんだよもん:02/08/14 00:24 ID:knnlhTNl
てか、落ち着け
869名無しさんだよもん:02/08/14 00:27 ID:zi8AmRgc
えっと確認

>>861のB メンバーが足りなかった。 でOK?
870名無しさんだよもん:02/08/14 00:27 ID:gXvpP0CE
『ツゥーーーーッ……』
 目を覚ますと、そこは森の中だった。
 辺りの草は焼け焦げ、土が露出している。
 そして見まわしたとき、俺は気がついた。

A みんながいない……! どこへ行った……というより、俺がはぐれたのか?
B セリオがいない! マシンの操作ができない!
C スフィーがいない! エネルギーが!
D 国崎がいない! 重要人物なのに!
871名無しさんだよもん:02/08/14 00:28 ID:eJdfwiEM
メンバー足りなくて失敗したんだろ?
872名無しさんだよもん:02/08/14 00:28 ID:tp03WjGM
A
873名無しさんだよもん:02/08/14 00:28 ID:gXvpP0CE
ごめん。

おちけつ、自分。
874名無しさんだよもん:02/08/14 00:29 ID:gvnj09qU
約一名暴走し過ぎ
875名無しさんだよもん:02/08/14 00:29 ID:tp03WjGM
>>865以外に絶対必須なキャラが居るのか?
876名無しさんだよもん:02/08/14 00:30 ID:BlBaY6ja
>>871
ああ、そう言う意味だったのか。
864は誤爆ッつーか意味不明だと思ってた。
てか、捻った受け取り方だな。
877名無しさんだよもん:02/08/14 00:32 ID:IS5fQ5pK
「わかった、従おう」
「オッケー。じゃあセリオの修理とマシンのメンテでマル一日かかるわ、
 それまで、仮眠室で寝てるといいわ」
「ああ」
「それと、あんたの可愛い生徒と柏木家のみんなには全部バラしたわ。もうじきみんな来るわよ」

A なんだと!?
B …そうか、やはり悪い子とはできんな
C ウソだろ?
878名無しさんだよもん:02/08/14 00:34 ID:zi8AmRgc
Aで。

×悪い子と
○悪い事

ですね。
879名無しさんだよもん:02/08/14 00:34 ID:gXvpP0CE
なあ……IS5fQ5pK氏よ……もうあきらめたらどうだ?
俺も、あんたも、綾香たちを連れていく機会は何度も作った。
けど、選択者方は拒否した。
それでいいんじゃないか?
880名無しさんだよもん:02/08/14 00:35 ID:wxAky6i7
Aで
881名無しさんだよもん:02/08/14 00:36 ID:IS5fQ5pK
「なんだと!?」
俺は一気に頭に血がのぼった。
「アンタ…ハジけ過ぎよ。最近、人と触れ合ってないでしょ?
 このプロジェクトはメンタル面の管理も大事よ。ゆっくり休んで、
 大事な人と触れ合いなさい」
「くっ…」
俺は何も言えず仮眠室へ向かった。
そこにいたのは…

A 生徒たちだった
B 浩之と健太郎だった
C 知らないじいさんだった
882名無しさんだよもん:02/08/14 00:37 ID:vLAEOwjT
Cだろう
883名無しさんだよもん:02/08/14 00:43 ID:IS5fQ5pK
「じいさん、何の用だ?」
誰だ? さっき研究室で見たような気もするが。
「初めまして、私は長瀬源之助という者です」
「で?」
「私もこの計画に参加いたしましてな、魔術出力を任されました」
「それで?」
「あなたは…何をそんなに恐れているのです?」
「俺が恐れているだと?」
妙なことを言うじいさんだ。
「ええ、恐れていますとも…恐れで、心がナイフのように鋭くなっています。
 あなたの心は、もっと包容力のある、柔らかい心なのではないですか?」

妙なじいさんの言い草…俺の答えは…

A そうかも知れないな
B そんなことない
C …さあな
884名無しさんだよもん:02/08/14 00:43 ID:zi8AmRgc
まあ正直、この4人以外連れて行く必要性は無さそうだし……
そろそろ私も書こうかな
885名無しさんだよもん:02/08/14 00:43 ID:mQH0taZN
886名無しさんだよもん:02/08/14 00:45 ID:pgqDvTlp
ID:gXvpPOCE、こわいよー
887名無しさんだよもん:02/08/14 00:46 ID:4TUKNDsT
そこにいたのは背中に甲羅をしょった
サングラスをかけた禿げたじいさんだった。

おお、待っておったぞ。
ワシの名は亀仙人。
ワシが1000年の間探していた物を持ってきてくれたか?

A 持ってきた
B 何じゃそりゃ
888名無しさんだよもん:02/08/14 00:47 ID:gXvpP0CE
>>886
スマン、自分でもなかなか落ち着けない。
何が怖いのか教えてもらえないか?
889名無しさんだよもん:02/08/14 00:49 ID:BlBaY6ja
書き手のエゴのぶつかり合いっすね。
まさにカオス、と言ってみる。
890名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:IS5fQ5pK
「そうかも知れないな」
「そうでしょう…あなたの心は本来、柔らかなのです。
 他の人達にも気を配り、そうやって柔和な態度で接した方がいいでしょう」
「…かもな」
何故かこのじいさんと話していると顔が綻んできた。
俺は、久しぶりに笑ったような気がした。

途端に、外が騒がしくなってきた。
「おやおや、どうやらお客さんのようですよ」
じいさんはそそくさと仮眠室から出ていった。それと入れ替わりに入ってた人物…
がばっ!!
その直後、その人は俺に抱きついてきた…

その人は…

A みさき君だった
B 初音ちゃんだった
C 舞だった
891名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:cHbIUzXw
リアライズ(仮)?
892名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:cHbIUzXw
っとB
893名無しさんだよもん:02/08/14 00:52 ID:gpjdAS1t
面目躍如Bで
894名無しさんだよもん:02/08/14 00:52 ID:gXvpP0CE
少なくとも俺は選択者さんの意図を可能な限り汲み取った上、自分の話を書こうとしたんだが……
他のメンバーに関しては、>>842で一人で(正確には国崎とだけで)行くことを選んでるし、
>>855>>857で綾香の同行に関しては選択者側が拒否している。

だから、多少無理にでも強行発進しようとしたのだが?
ヘタに時間かけるとまた選択権のない選択肢を出されそうだから。

まあいい、しばらく隠れよう。
895名無しさんだよもん:02/08/14 00:55 ID:U40hEDlw
>>894
皆の性格が大いに豹変して別の人みたい…
このスレのルールは守ってるかも知れないが、
SSとしては失格だぞ
896名無しさんだよもん:02/08/14 00:58 ID:gXvpP0CE
そういうことか……わかった。
反省する。
強引すぎたか。
897名無しさんだよもん:02/08/14 01:02 ID:gpjdAS1t
なんか、後日談が始まってから腑に落ちない。色々。
898名無しさんだよもん:02/08/14 01:04 ID:BlBaY6ja
でも、確かに綾香を連れてくくだりはやけにくどいような。
ドラクエの拒否不可選択でもやらされてる気分。
899名無しさんだよもん:02/08/14 01:08 ID:qAdXMtr+
まさに書き手同士のエゴのぶつかり合い…
900名無しさんだよもん:02/08/14 01:12 ID:knnlhTNl
てか、考えてみれば国崎、シリーズ初の濡れ場じゃんw
901名無しさんだよもん:02/08/14 01:14 ID:gvnj09qU
祝・国崎童貞卒業(w
902名無しさんだよもん:02/08/14 01:22 ID:2W2e1vbd
やはり国崎は最高だな。

ところで、>>890のBが最後なのか?
903名無しさんだよもん:02/08/14 01:40 ID:WyFqBFsu
>902
そこからだな。

あと、そろそろ新スレの季節。
「950が立てる」でいいのかな?
904名無しさんだよもん:02/08/14 01:59 ID:pgqDvTlp
>>903
そうだね、いつも通りいこうか。次スレはどのキャラが出るんだろう

まあ、書き手さんもあんまり争わないでマターリいこうや。
最近のココは怖いよ。
905名無しさんだよもん:02/08/14 02:41 ID:NrTYYkwc
 がしっ!
 その時、俺は誰かに抱きつかれた。振りかえった俺が見たものは
『は、初音ちゃん!?』
「柳川さん、やっと見つけた……一人でいっちゃうんだもん」
 初音ちゃんは非難のこもった視線を俺にぶつける。
『ご、ごめんよ初音ちゃん、でも今回の旅はとても危険なんだ……』
「危険なんて……」
 にっこりと微笑みながら、
「いつものことじゃない♪」
 ……はい。確かにそうですね。
「というわけで、今回の話、私ものら……ってきゃっ!」
 突如、初音ちゃんが俺から引き剥がされた。代わりに抱きついてきたのは舞だ。
「先生……やっと会えた……」
『ま、舞……』
906名無しさんだよもん:02/08/14 02:42 ID:NrTYYkwc
「先生と私はいくつもの修羅場を潜りぬけてきた、言わば一心同体……私を誘わないなんてふぐっ!?」
 突如、舞が倒れた。代わりに抱きついてきたのは、舞にチョークかまして落したみさき君だ。
「先生先生先生っ! ひどいよっ! 神奈ちゃんを助けに行くのに私を誘わないなんてっ!
 神奈ちゃんと私はお友達なんだよっ! 私は絶対ついてい……」
 ガイィィィィィィィ………ン
 鈍い音が響き、みさき君が倒れた。
 彼女の後ろでは、フライパンが乾いた音をたてて地面に落ちており、さらにその先には初音ちゃんが立っていた。
「もう、みんなお茶目さんなんだから!」
『ハハハ……ハハ……』
 笑うっきゃない。
(初音の好感度+1)

 さて、と。どうやらなんだかんだでみんな勢ぞろいしてしまったようだな。
 どうするか?

A 柏木家の面々に会いに行く。
B 瑠璃子&祐介のどくでんペアに会いに行く。
C 研究室の方に行ってみる。
D ここに残る。

/* 他の書き手と争わない方法その1、誰も書きこまない時間に書く。
 ゆっくり書けるし一石二鳥。 */
907名無しさんだよもん:02/08/14 02:47 ID:C6Gn+twG
今後書き手の人が千鶴さんをどうするのか見たい、てことでA
908名無しさんだよもん:02/08/14 02:51 ID:NrTYYkwc
『それじゃあ初音ちゃん、俺は柏木家の面々に挨拶してくるから、みんなのことは頼むよ』
「うん……わかった。なるべく早く帰ってきてね」
 
 柏木家の面々(without初音)は、施設のサロンでくつろいでいた。
 梓と楓ちゃんはHM-12を相手に何やら話しこんでおり、耕一と千鶴さんはそこから少し離れた場所にいる。
 何やらものものしい雰囲気だ。

 さて、どちらに行くか。

A 梓&楓VSHM-12
B 千鶴VS耕一
909名無しさんだよもん:02/08/14 03:02 ID:NrTYYkwc
その1の難点。

選択者もいない……
910名無しさんだよもん:02/08/14 03:05 ID:jfr/2s/S
それでは、軌道修正&マターリ化を促進した偉大なるID:NrTYYkwc氏を称えて、
Bでおながいします
911名無しさんだよもん:02/08/14 03:10 ID:NrTYYkwc
「あっ、ヤナたん♪ お久しぶりでちねっ♪」(あら、柳川さん、お久しぶりですね)
 ……ハッ!? 今俺に話しかけたのは千鶴さんなのかっ!?!?!?
「どうちたんでちか? ヤナたん、顔色悪いでちよ」(どうしましたか? 柳川さん、顔色が悪いですよ)
 なんだなんだなんだ!? なんなんだこの千鶴さんは?
『い、いえ、ちょっと一気に色々あったものでして……』
「無理は体に悪いでちよ」(無理は体に悪いですよ)
 ……俺はそっと耕一に近寄った。
(おい耕一、これは一体どういうことだ?)
(いや……実はな、あの事件以来、千鶴さんは全く変わらず、修羅モードが続いてたんだ。
 んで、今回の事件だろ? 神奈ちゃんを殺る気マンマンでさ……仕方ないから)
 と言って、耕一が懐から取り出したものは……
(これを、ちょこちょこっと)
 キノコだった……
(よくやった、と言いたいところだが……)
「どうちたんでちか2人とも? 秘密のお話でちか? ちーちゃんにも話すです!」
(どうしたんですか2人とも? 秘密のお話ですか? 私も聞きたいところですね)

 ……やりすぎだろう。

A 梓ペアの元へ
B どくでんペアへ
C 研究室へ
D 仮眠室へ
912名無しさんだよもん:02/08/14 03:12 ID:NrTYYkwc
どうだ!
この千鶴さんで殺伐モードに入れるもんなら入ってみろテメェら!(w
913名無しさんだよもん:02/08/14 03:18 ID:ry7XHwvk
あのキノコ、千鶴さんには効かないものばかり思っていたが……ワラタよ。とりあえずAで
914名無しさんだよもん:02/08/14 03:20 ID:jfr/2s/S
>>912
これで千鶴さん問題は解決したね。てか萌えた。
後は他のキャラとの関係修復もキボンヌ(柳川が悪になるの嫌だし)
915名無しさんだよもん:02/08/14 03:25 ID:NrTYYkwc
『そ、それじゃあ、俺は梓たちの方に行ってみますんで……』
「2人と仲良くするでちーーー!」
「ち、千鶴さん、あんま大声出すのは……」
 ……大変だな。柏木家も。

「なあ……お前、ホントにロボット……なんだよなあ」
「はい。私は試作機であるHMX-12、マルチお姉様の実質稼動データをもとに、先週より活動を行っております」
「でも……耳飾りがなければ本当に人間と間違えてしまいそう……」
「私たちの開発コンセプトは、限りなく人間に近づける、ですから」
「それにしても……ホント、人間っぽいな。どれどれ……」
 と言いつつ、梓はHMの服に手をかけた。
 ゴチン!
「ッッ〜〜〜! 楓! 何すんだ!」
「姉さん……いくらかおりさんの影響を受けたからって、物に手を出すのはやめてください」
「バ、バカッ! あたしはただヘソがあるかどうかを確かめようとしただけで……楓、何想像したんだ?」
「……黙秘します」

「あ、柳川さん……」
「ゲッ、叔父さん!?」
『仲良くやっているようだな………』

 さて、次はどうちますか?
 ……ハッ!?

A どくでんペアへ
B 研究室へ
C 仮眠室へ(寝る)
916名無しさんだよもん:02/08/14 03:29 ID:jfr/2s/S
>>915
いいかんじでちゅね♪
もろちんBでおねがいするでち
917名無しさんだよもん:02/08/14 03:33 ID:NrTYYkwc
 よし、次は研究室へ行ってみよう。
 あいつらに一言ワビを入れないと……
 とその時、誰かが俺の服の裾をくいくいと引っ張った。
「ヤナたん、ちーちゃん、お腹空いたでち」
 ……ちーちゃんモードの千鶴さんだった。
 気のせいだろうか……身長が縮まり、頭身も減っている気がする。
 さ、さすがに気のせいだよな。ウン、ウン。
「ちーちゃん、すぱげっとーたべたいでち」
 くい、くい

A 保護者である耕一を呼びつけ、研究室への先を急ぐ。
B ……食堂に連れていく。
C 撫でてみる。
918名無しさんだよもん:02/08/14 03:41 ID:8kipIv92
>>917
Cで
919名無しさんだよもん:02/08/14 03:48 ID:NrTYYkwc
『………』(なでなで)
「ヤナたん?」
『………』(なでなで)
「なんでちか?」
『………』(なでなで)
「気持ちいいでち♪」(ぽーーーーっ)
『………』
 なでな……
『耕一ィ!』
「な、ど、どうした柳川!?」
『お前保護者だろう!? 子供の面倒はしっかり見とけェ!』
 と叫んで、俺は千鶴さんを耕一にパスした。
『さらばだ! 俺は研究室に行く!』
「あっ、ヤナたん、待つでちー!」
 冗談じゃない! あれ以上やったら萌えてしまう!
(ちーちゃんの好感度+2)
 ドタン、バタム!
『はぁ、はぁ、はぁ……』
 研究室に飛び込み、息を整える。
 中にいた連中がこちらに怪訝な視線を送るが、やがてそれぞれの仕事に戻っていった。
 状況は……
 健太郎と国崎が翼人伝を調べていて、長瀬主任と浩之がセリオのところ……
 スフィーがマシン、か。

 どうする?

A 健太郎&国崎と話をする。
B 主任&浩之のところへ行ってみる。
C スフィーに声をかける。
D 綾香を探す。
920名無しさんだよもん:02/08/14 04:20 ID:NP0/lSwK
Bにしてみる
921名無しさんだよもん:02/08/14 04:23 ID:WyFqBFsu
D。
922919:02/08/14 04:23 ID:eJdfwiEM
そろそろ寝ます。もう大丈夫ですよね。
923名無しさんだよもん:02/08/14 04:25 ID:WyFqBFsu
こんな時間に選択負けするとは思わなかったよ(w
…書き込み直前にはリロードしましょう。
924名無しさんだよもん:02/08/14 06:55 ID:RytNy7zC
セリオは、梓&楓のところではなかったか?
925名無しさんだよもん:02/08/14 08:21 ID:9fEXPRAN
>>924
HM-12だからマルチだね、梓&楓の所にいるのは。

一晩寝てたら随分進んだね〜。新着100くらいあったから何かあったのかと思ったよ。
やっぱ柳川(ry
うまく軌道修正もされてるようだし。
926名無しさんだよもん:02/08/14 10:21 ID:VYoEZeH6
 俺は、セリオの整備をしてると思しき主任&浩之のもとへ行ってみることにした。
「フム、システムのダメージもそれほどでもない……少し時間があれば直りそうだな」
「なあおっさん、こっちのHTPの設定はどうする?」
「ああ、それはデフォルトで構わな―――」
『あの……』
「おお、柳川君か。どうしたのかね?」
『今は、何を……』
「何、浩之君に手伝ってもらって、な。セリオの整備をしているのだよ。
 お、そうだ。実は今セリオのイクウィップスペースに余裕ができてな、一つ装備を余分に持てることになりそうだ。
 この国は法律が厳しいから重火器の類を装備する機能はついてないが……どうするかね?」

A 暴徒鎮圧/対テロ工作用のライオット(スタングレネード)
B 連射はできないがダイアモンドすらカットするウォーターカッター
C 索敵能力をアップさせる熱源探知機
D 操作能力をアップさせる受信機(対象に発信機を持たせる必要性アリ)
927名無しさんだよもん:02/08/14 11:08 ID:t20B7KYH
Cだな、今回の目的からすると
Bは柳川がいるからだいじょうぶでしょ、多分
928名無しさんだよもん:02/08/14 11:21 ID:VYoEZeH6
『そうだな……今回の目的からすると……熱源探知機がいいだろう。それを頼む』
「了解。……浩之君、そっちのBユニットを取ってくれ」
「あいよ!」
 ……意外だな。怠惰な最近の高校生に見えたが、こういうことが得意とは。
 ま、考えても仕方がない。俺は俺のやるべきことを進めなければ。
「ああ柳川さん」
『ん?』
 浩之に声をかけられた。
「綾香なら食堂にいますよ。謝るんなら早めに済ませることをオススメしますね」
『……ありがとう』

A 健太郎&国崎
B スフィー
C 綾香
D どくでんペア
E もう寝るか
929名無しさんだよもん:02/08/14 11:23 ID:9fEXPRAN
選択肢の意味がよくわ
930名無しさんだよもん:02/08/14 11:28 ID:VYoEZeH6
「書いてある人間のところに行く」です。

説明不足スマソ
931名無しさんだよもん:02/08/14 11:32 ID:wKfpg4lW
無難にC。
932名無しさんだよもん:02/08/14 11:38 ID:VYoEZeH6
 ……そうだな、早めに彼女には謝っておいた方がいいだろう。
 いろいろとあったが、もし行動を共にすることになった場合、今のままだと支障がでそうだ。
『食堂……か……』
 館内地図を確かめ、一路食堂へ向かう。
 入り口に食券の自動販売機があり、中を覗くと奥の方に一人、食事をとる綾香の姿があった。
 俺は適当な定食の券を買うとカウンターへ赴き、食事の乗ったトレイを貰う。
『…………』
 何も言わずにどっかと綾香の目の前に腰掛けるが、彼女は俺に一瞥くれただけで無視し、自分の食事を続けた。
 不機嫌そうに。
 俺も自分のものに手をつけるが……あまり味がしない。
 料理が不味いわけではないだろう。この雰囲気がまずいのだ。

 どうする?

A 素直に謝る。
B 何気ない会話からスタートする。
C 中庭に呼び出し、拳と拳で会話する。
933名無しさんだよもん:02/08/14 11:46 ID:cHbIUzXw
B
934名無しさんだよもん:02/08/14 13:51 ID:15QfRzrd
『今日はいい天気だな』
俺は何気ない会話からさりげなく謝ることにした。
こう見えても俺は女の子と話すのには幾分か慣れている。これくらいは朝飯前―――
「外はどしゃ降りよ」
うっ…するどい突っ込み! さすがお嬢様だ、手強い…
『……ええと、その…ここの飯は美味いな』
「そうね、私の口には合わないけど」
『………綾香、その…さっきは―――』
「ごちそうさま」
ガタン
綾香はそそくさと席を立ちトレイをカウンターへ戻し、俺を避けるように出て行った。
…まぁ、あの時、あそこまで自分勝手に暴れておいて今さら頭を下げるなんて虫が良すぎたのかもな。
参ったな…完全に嫌われてるだろうな。

俺は生気のない目つきで研究室へ戻った。
部屋に入った途端に浩之が声をかけてきた。
「ハハ、その様子じゃ綾香に嫌われたか?」
『ああ…』
「まぁそんなに落ち込むなって。綾香には俺が言っておくよ」
『いや…それではお前に迷惑が』
「ンなこと気にするなって」

どうする?

A いや、自分で謝る
B ありがとう
C …いいキノコがあるんだが
935名無しさんだよもん:02/08/14 14:11 ID:wxAky6i7
こういうのは自分でやらんと意味がないA
936名無しさんだよもん:02/08/14 14:46 ID:knnlhTNl
今はいいが一回転したら初音、みさき、舞に綾香が加わりそうなヨカーンw
937名無しさんだよもん:02/08/14 14:48 ID:15QfRzrd
『いや、自分で謝る』
「…そうか、頑張れよ。綾香は「寝る」とか言ってたから女子の仮眠室にいると思うぜ」
『…分かった』
「それにしてもアンタ律儀だなぁ〜、健太郎の言った通りだ。まぁ暴れてたときは引いたが」
『…あの時はすまなかった。何というか…自分でも何をしているのか分からなくて…』

俺は自分の…あの時の粗相をひたすら詫びた。
浩之達がこうやってセリオの修理やマシンの調整に追われているのも、
元はといえば俺の責任…
『本当にすまなかった…』
「おいおい、そんなに頭下げるこたー無いって、もう俺達は仲間なんだからよ」
浩之は照れ笑いを浮かべ、俺の方をバシバシと叩いた。
俺にはその感覚が、とても心地の良いものに思えた。
『…ありがとう』
俺は研究室を後にし、女子の仮眠室へ向かった。 
(浩之の信頼度+1)

さて、女子の仮眠室前まで来たが、どうしよう…

A ノックする
B いきなり入る
C 綾香が出てくるまで待つ
D …覗く
938名無しさんだよもん:02/08/14 14:56 ID:4H0I7bDI
Cでストーカーのごとくw
939名無しさんだよもん:02/08/14 15:29 ID:15QfRzrd
ここは綾香が出てくるまで待つか…
まぁ、みだりに女の子の寝室に入るのも悪いしな。
俺は女子の仮眠室の入り口の側の壁に寄りかかり、綾香が出てくるまで待つことにした。
…10分後
まぁ、すぐに出てくるわけ無いよな。
……30分後
フッ…このくらい待てなくては男が廃るというものだ…
………1時間後
綾香…寝たのか? それならここで待っていても意味が無いような…
いや、待とう。そう決めたんだ、今更引き下がるわけには―――
ガチャ
『!?』
ふいに、女子仮眠室のドアが開いた。
ドアから顔を出したのは、不機嫌そうな綾香だった。
「アンタ…いつまでそこにつっ立てるつもり!?」
『綾香が出てくるまでいるつもりだったんだが…』
「キモっ!! アンタってストーカー!? 
 女の子の寝床の前で張ってるなんて変態じゃないのぉ!?」
『いや…違う…俺はお前に謝りたくて…』
「謝る?? 私に??」
『あ、ああ…』
「ふぅん…」
綾香は何か妙なことを目論むような目つきで俺のことを見る。
うぅ、なんか嫌な予感…
「私に謝る気があるんなら…」

A 土下座しなさい!
B 酒買ってきなさい!
C 私と寝なさい!
D 坊主にしなさい!
940名無しさんだよもん:02/08/14 15:33 ID:knnlhTNl
ここはBだな
941名無しさんだよもん:02/08/14 15:36 ID:eJdfwiEM
てか女子仮眠室ってことは他のメンバーもいるのか?
942名無しさんだよもん:02/08/14 15:48 ID:15QfRzrd
「酒よ酒っ!」
『は??』
「酒買ってきなさい酒っ!!」
『酒って…君はまだ未成年だろ?』
「ゴチャゴチャうるさいわねー…いいから酒買ってきてっ! ハイ、これ私の財布っ!
 研究所の近くにコンビニがあるからこれで買えるだけ買ってきなさいっ!!」
『お、おい…』
「ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、梅酒…何でもいいわ、ありったけ買ってきなさい!」
バタン!
俺は財布を持ったまま呆然とした。
あの子は何を考えているのか分からんな…
とりあえず予算は…ゲッ!? 一万円札が束になって入ってる!
まさか…コンビニごと買えと言うことか?
とりあえず俺は研究所を出て、酒を買いにいくことにした。
ガチャ…
研究所の出入り口のドアを開ける…
『おぉ…』
外は宝石箱をひっくり返したような、満天の星空だった。
俺は眩い夜空に見惚れながら、車に乗りこもうとした…その時、
「一人でお出かけ?」
誰かが声をかけてきた。その人のは…

A 初音ちゃんだった。
B 舞だった。
C みさき君だった。
D ちーちゃんだった。
943名無しさんだよもん:02/08/14 15:56 ID:U40hEDlw
最近出番無かったBで。
944名無しさんだよもん:02/08/14 18:21 ID:Dbs1AmPk
>>943
なんか、台詞が舞に合わない気が。
誰かが居たって描写だけにして、台詞は無くした方が良かったかも……蛇足スマソ


半日も経てばマターリした雰囲気に戻るのがこのスレの良い所(w
945名無しさんだよもん:02/08/14 19:25 ID:U40hEDlw
ちーちゃんだったらもっとあわんぞ。
946名無しさんだよもん:02/08/14 20:35 ID:0npmgEGO
『ムッ?』
 俺が振り返ると、そこには月明かりを受け、幻想的に輝く舞が佇んでいた。
「先生……どこへ?」
『あ、ああ、ちょっとコンビニへ、な』
「そう………」
 舞はしばらく考え込んだ様子でうつむいていた。
 やがて、
「先生……私と、山の上へいかないか? きっと星が綺麗だ……」
『う〜ん……』

A 丁重に断る。
B 舞とコンビニへ行く。
C 誘いを受ける。
947名無しさんだよもん:02/08/14 20:37 ID:Wa29uuaD
A
948名無しさんだよもん:02/08/14 20:46 ID:0npmgEGO
『あ、舞、スマンが、今ちょっと俺は忙しいんだ。星を見るのはまた今度……な……』
「そう……」
 舞は切なそうに、俺から視線を外した。
「残念賞……」
 チャキッ、と剣を構える。
「そんなあなたに……これを、進呈ッ!!」
 ヒュオッ!
『!!!』
 瞬間、舞の斬撃が俺の顔面をかすめた。
 何本かの前髪が中を舞う。
 カチン、と剣を鞘に収め、
「次は……逃さない」
 それだけ言い残し、山の方へ歩いていった。
『ハハハ……最近、俺、女難気味?』
 誰も答えてはくれなかった。

 やがて、コンビニへたどり着く。
『酒と言ってもな……いろいろあるよな……』

 何を買いますか?

A とりあえずビール
B 庶民の味方、焼酎
C 命の水、ウィスキー
D 地酒、「来栖川の怒り」
949名無しさんだよもん:02/08/14 20:50 ID:ROoo1Gdg
D
950名無しさんだよもん:02/08/14 21:17 ID:tCwLuYIG
「それじゃあこれにするか」
 選んだのは地酒。銘柄は『来栖川の怒り』。なんとも今の状況にぴったりじゃないか。
 この酒を数本かごに放り込み、あとはつまみと一応他の種類の酒もいくつか買っておく。
「全部で42980円になります」
 当然だが受け取った金を全部使うだなんて事はしない。それでも買いすぎな気もするが。
 そういえば、なんでこの酒『来栖川の怒り』だなんていうんだ?
「来栖川の御先代が祝宴で出された酒のまずさに激昂して、わざわざそれ専門の部署を立ち上げてまで自分が納得できる味の
酒を造ったことからだそうです。金持ちの道楽が興じて生まれた名酒ですよ」
「なっ!!」
 いきなり背後から声、いつのまにか背後からレジの店員が覗き込んでいた。
 それらしい気配は全く感じなかった。こやつ何者だ? というかなんで只の店員がそんな豆知識を?
「お買いあげありがとうございました」
 正体不明の店員に見送られて俺はコンビニを出た。

 さて。

A.真っ直ぐ帰る。
B.少し散歩して夜風を浴びてから。
C.ちょっとだけ舞の所に顔を見せてくるか。
951名無しさんだよもん:02/08/14 21:17 ID:Wa29uuaD
A
952名無しさんだよもん:02/08/14 21:47 ID:tCwLuYIG
 お怒りのお嬢様を待たせるのも失礼だろう。
 俺はさっさと帰ることにした。キーを差し込み、もと来た道を逆になぞる様に車を走らせる。
 研究所に着き駐車場に車を停める。建物の入り口に近づくと、浩之が俺を待っていた。
「綾香はなんていってたか?」
「謝るつもりがあるんなら酒買ってきなさいだと。どういうつもりなんだろうな、あのお嬢さんは」
「あいつもあいつで少し負い目を感じてる。謝られてほいほい許すのも照れくさいんだろうな。
その点、酒が入っていれば酔っぱらいのたわごととして普通では言いにくいことも簡単に話せる。
だから買ってこいって言ったんだろ」
「なるほど。プライドが高いんだな」
 月夜の中で俺達は二人して笑った。ひとしきり笑った後、今度は浩之が俺の手にした酒に目を付ける。
「ずいぶん買ったんですね、二人で飲むには少々多すぎでしょう。俺が手伝ってあげましょうか?」
「おい、いきなり敬語にしたところで魂胆がばればれだぞ。それにお前も未成年だろうが」
「いえいえ、年長物の役に立つことこそ若輩者の役目。そんな遠慮しなくても」
「安心しろ、その気になれば一斗は飲める」
「そこをどうにか」

 しばらく押し問答した末、結局俺は浩之も酒宴に交えることにした。
 それでも酒の量に対してメンバーが足りないような気もするな。

A.長瀬源乃介を誘う
B.長瀬源五郎を誘う
C.長瀬源四郎を誘う
D.セリオを誘う
E.まあ人を増やさなくてもいいだろ
953名無しさんだよもん:02/08/14 21:49 ID:Wa29uuaD
E
954名無しさんだよもん:02/08/14 21:55 ID:n3LIl8nW
浩之ちゃんが二人いる??
955954:02/08/14 21:58 ID:n3LIl8nW
…ように見えた。気のせいだった。スマヌ
956952:02/08/14 22:03 ID:tCwLuYIG
>>954
浩之の行動が不自然だったかな? 3行目の台詞をこう変換してくれ。

「お前、マシンの手伝いはもう良いのか?」
「やっぱり気になってな。作業も終わりかけていたし、先に抜けさせてもらったよ。そんなことより綾香はなんて言ってたか?」
957952:02/08/14 22:04 ID:tCwLuYIG
4行目だった……そのうえ、ひょっとして漏れのやってること的はずれ?(鬱
958954:02/08/14 22:07 ID:n3LIl8nW
>>957
いいんじゃない?
つか単に俺の読解力が無いだけだと思われ
あと個人的にはドンチャン騒ぎを期待してたんだけどね(w
この後の展開に期待。がんがれ
959名無しさんだよもん:02/08/14 22:28 ID:cHbIUzXw
そういえば次スレはどうする?
960名無しさんだよもん:02/08/14 22:29 ID:Wa29uuaD
次スレを
A 970が立てる
B 立てない
961名無しさんだよもん:02/08/14 22:31 ID:XWYhYzy/
a
962名無しさんだよもん:02/08/14 22:58 ID:0npmgEGO
『うわっ! 臭っ!』
「な、なんじゃこりゃぁ!?」
 俺と浩之が女子仮眠室の扉を開けると、中から濃密な酒の臭いが漏れ出てきた。
「ハァ〜イ、ヒロ、ヤナ、酒は買ってきたぁ〜?」
「センセ〜〜〜、遅いよぉ〜〜〜〜」
『み、みさき君!?』
「そ、その格好は!?」
 中にはビール缶が山のように転がっていて、その中、綾香とみさき君が赤い顔をしている。
 二人は、さらに大量の空き缶を製造している最中だった。
 綾香に至っては、既に上半身下着だ。
「あ、綾香! なんつー格好を……」
「いいじゃな〜い、暑いんだからぁ」
「センセぇ、先生も一緒に飲もうよぉ」
 ……ううっ、ここにいるだけで息が詰まってくる……

 んっ!? この音は……足音? 誰か来る……

 そこに現れたのは……

A 耕一&ちーちゃん
B 梓&楓
C 裕介&瑠璃子君
D 初音ちゃん&舞
E 国崎&健太郎
963名無しさんだよもん:02/08/14 22:59 ID:iJzIb5lk
Aで
964名無しさんだよもん:02/08/14 22:59 ID:n3LIl8nW
Aしか見えない!!
965名無しさんだよもん:02/08/14 23:14 ID:0npmgEGO
「あー、ヤナたん発見でちー♪」
「おう柳川、どうしたんだ? こんな時間に」
 ……拝啓、お袋さま。状況は益々悪化の一途をたどっています。
 明日は神奈の運命を懸けた大事な計画があるのに……
「カッカッカ! 人数がそろってきたわねぇ。それじゃみんなで飲みましょうか。ぱーーーっと!」
「ぱーっと飲むよぉ! 飲むよぉ! 飲むよぉぉぉぉ! 今度は逮捕しないでね、センセ♪」
「お、おい、綾香……」
「わーい酒宴でち酒宴でち酒宴でちーーー! ガンガン飲むでちー!」
「酒か……」
 い、いかん! ちーちゃんはともかく、耕一は酒飲みだった記憶が!?
「ところでヤナ、酒は何を買ってきたの?」
『ああ、この「来栖川の怒り」ってのを……』
 瞬間、綾香の目が光る。
「ナイスナイスナイスよぉぉぉ! やるじゃないヤナ! よし、昼間のことは許してつかわす!
 飲むわよぉぉぉぉぉ!」
 俺の腕から袋をひったくると、綾香はそのままラッパ飲みで怒りを飲み始めた。
 ついでに、みさき君も。
「んく、んく、んく、んく。ぷはーーーっ、でち! 人生この時のために生きてるでちねーーーっ!」
 さらに言うと、ちーちゃんも。
『はぁ……』
「はぁ……」
 俺と浩之のため息がダブる。
『大人しく』
「飲みますか」

誰と飲みますか?
この場にいるメンバーから選んでください。(一人でもいいし、複数でも可)
966名無しさんだよもん:02/08/14 23:15 ID:iJzIb5lk
ちーちゃん!ちーちゃん!ちーちゃん!
967名無しさんだよもん:02/08/14 23:22 ID:n3LIl8nW
ちーちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
968名無しさんだよもん:02/08/14 23:25 ID:0npmgEGO
「クキャキャキャキャ! ヤナたん、飲んでまちかーーー!」
 田舎のアニキ、元気にしてるか?
「(んくっ、んくっ、んくっ、んくっ)ぷはーーーーっ! でち!」
 俺は今、ゆったりと酒を飲んでいるよ。
「オラオラァ! ヤナたん杯が遅いでちよ! もっとビシバシ飲むでち!」
 だぼだぼだぼ……
 ……杯の中身よりこぼれた方が多いよ、アニキ。
「ほぉーら、イッキ! イッキ! イッキでいくでちーーー!」
 ……ええぃ! んぐっ、んぐっ、んぐっ!
「ヤナたんいい飲みっプリでちねー! その調子でシスプリもテニプリも攻略するでちよーーー!
 ウキャキャキャキャキャ!!!!」
 目の前には、貧乳寸胴年増偽善者(3頭身)の酔っ払いがいます。
 ガシャァァァァァン!!
「ヤナたん! いまろくでもないこと考えたでちねー!」
 ……一升瓶で思い切り殴られました。
 中身入りので。スーツがびしょびしょです。
「でもまぁいいでち。今のちーちゃんはとーっても機嫌がよいので特別に許してつかわすでちー」
 そりゃどうも。
「だからさっさと飲むでちーー!」
『のわっ!』
 口……というより喉に直接一升瓶をツッコまれた!
 味わう暇もなく、直接液体が胃に注ぎ込まれる。
 さすが「来栖川の怒り」……キツいぜ。
「クキャキャキャキャ! 今夜はとっても気分がいいでちよーー!」
(ちーちゃんの好感度+1)
969名無しさんだよもん:02/08/14 23:26 ID:0npmgEGO
 ……他の連中は……
 薄れ行く意識の中、他のグループの様子をうかがう。
 耕一は……浩之と……綾香は……みさき君と……っていうかみさき君も上半身下着じゃないか。
 ……ってか綾香、それは既に半裸という状態では……

 どうちますか?

A このままちーちゃんと愛を深める。
B 他のグループへ逃げる。
  B(1 男グループ
  B(2 お色気グループ
970名無しさんだよもん:02/08/14 23:28 ID:n3LIl8nW
B1。ちーちゃんに手を出させるわけにはいかないよ(w
971名無しさんだよもん:02/08/14 23:30 ID:8rIKsaMv
そして>>970氏は新スレをw
>>960参照)
972970:02/08/14 23:34 ID:n3LIl8nW
ぐあ…しまった。
でも、スレ立てられるか分からんよ…駄スレ立てまくってるから(w
973名無しさんだよもん:02/08/14 23:35 ID:0npmgEGO
『お、おい浩之、柳川……俺もお前たちのグループへ……』
 俺が声をかけると、二人はおぞましいものでも見るような視線をこちらに向けた。
「い、いや、俺は……」
「これから、アッチの女性陣の方へ行くから……」
 同時に、後ろから声が聞こえる。
「ウキャキャキャキャキャーーー! ヤナたん、逃がさないでちよー! どうせならこーちゃん(耕一)とヒロ(浩之)も
 一緒に飲むでちーーー!」
 ……悪魔が、一升瓶を握り締めた悪魔が追ってきた。
 二人はガサガサとゴキブリのように這って逃げていく。
 そうか、そういうことか。
 ……逃すか! ちーちゃんから逃れられないならば、せめてどちらかでも道連れにしてくれる!

 どちらを地獄へ引きずり込みますか?

A 耕一
B 浩之
974名無しさんだよもん:02/08/14 23:36 ID:tCwLuYIG
Aで!
王道だがまたそれも良し!
975名無しさんだよもん:02/08/14 23:42 ID:0npmgEGO
>>1
浩之→雅史→北川→国崎、か……
次は……誰にする?

A 柳川
B ちーちゃん
C 初音ちゃん
D 裕介
E 瑠璃子さん
F みさき
G 梓

(いや、別にこれに従う必要はないのだけれど)
976名無しさんだよもん:02/08/14 23:42 ID:tp03WjGM
スレ立てはどうしようか?
977名無しさんだよもん:02/08/14 23:43 ID:tCwLuYIG
Hの選択肢に高槻などを追加といってみる(w
選択権はつぎにパス。
978名無しさんだよもん:02/08/14 23:44 ID:3nSaKK8d
ぜひBで
979こんな感じかなぁ?:02/08/14 23:50 ID:0npmgEGO
 いろいろと大変なことも起きているでちが、やっぱりこのスレは最高でち♪
 こうちき(公式)サイトも日々進化ちているようですち、期待してまつ!
 さぁて、今回のスレでもどんどんいい作品を作っていってくだちゃいね♪

 では、ちょくにん(職人)さん、プレイヤーさん、一緒にがんまっていきまちょう!
980名無しさんだよもん:02/08/14 23:51 ID:0npmgEGO
あ、いや、冗談だから。
ホンキにしないで(w
981名無しさんだよもん:02/08/14 23:54 ID:0REbPpYa
いいんじゃないの?それで。
982970:02/08/14 23:57 ID:n3LIl8nW
>>979
その煽り文、もらったぁ!!

柳川で書いていたが、そっちにするべ。
ちなみに、柳川バージョンはこんなカンジ

〜 選択形式で進めていくスレッドε 〜
柳川裕也

俺や他のキャラを好き放題いじりまくりながら突き進むこのスレッド…
沖縄では王様ゲームで耕一と……させられたり、
研究所ではちーちゃんと強引に酒を飲むハメにあったり…

一体、このスレの住人達に弄ばれ続ける俺に安息の日はあるのか?
とりあえず選べ…

A 前スレ(http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028044958/
B 公式サイト(http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
C 過去スレ、関連スレ及び諸注意(>>2-5
D お酒飲むでち!
983名無しさんだよもん:02/08/15 00:00 ID:jN7X7k9x
>>982
そのABCD選択肢は捨てがたいなぁ。
ちーちゃんの煽り文にも上手くからめてくれないかな?
984名無しさんだよもん:02/08/15 00:01 ID:lkhXZOMg
うん。俺もその四択はかなりイイと思う。

あと、つまんないことだけどε(イプシロン)がのび太口にしか見えない……(w
985970:02/08/15 00:03 ID:yOf9EV0X
>>983
了解。

では、立てられなくて1000行った場合は公式サイトの掲示板に避難ってことで
986名無しさんだよもん:02/08/15 00:04 ID:l6SKYKZ1
…さて、970さんがお立てになるってことで、
これからどうやって埋め立てようか…
987名無しさんだよもん:02/08/15 00:06 ID:lkhXZOMg
俺はもう寝ますんで、あとは他の職人さんにお任せします。

……無茶苦茶なキャラ作っちゃってスミマセン(w
988970:02/08/15 00:12 ID:yOf9EV0X
このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
またの機会にどうぞです。。。

ホスト
〜 選択形式で進めていくスレッドε 〜
名前: ちーちゃん
E-mail:
内容:
 いろいろと大変なことも起きているでちが、やっぱりこのスレは最高でち♪
 こうちき(公式)サイトも日々進化ちているようですち、期待してまつ!
 さぁて、今回のスレでもどんどんいい作品を作っていってくだちゃいね♪

 では、ちょくにん(職人)さん、プレイヤーさん、一緒にがんまっていきまちょう!
 じゃあ、早速せんたくち(選択肢)を選んでくだちゃい☆

A 前スレ(http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1028044958/
B 公式サイト(http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/sentaku/index.htm
C 過去スレ、関連スレ及び諸注意(>>2-5
D なでなでする

誰か…心半ばに散っていった俺の意思を継いでくれ…
989名無しさんだよもん:02/08/15 00:13 ID:cpXwl0W5
じゃあ代わりに行きます
990970:02/08/15 00:15 ID:yOf9EV0X
>>989
すまない…恩に着る…
2-5は任せろ…
991名無しさんだよもん:02/08/15 00:16 ID:cpXwl0W5
992名無しさんだよもん:02/08/15 00:22 ID:bHBLxjqL
さて、これからどうしようか?

A 雑談する
B 次スレのネタを考える
C 適当に埋め立てる
993名無しさんだよもん:02/08/15 00:22 ID:A58q1Zuf
C
994名無しさんだよもん:02/08/15 00:22 ID:cpXwl0W5
じゃ、適当に
995名無しさんだよもん:02/08/15 00:23 ID:jN7X7k9x
こいつを必要があったら改変して載っけたいと思うんだけど、どうだろう?

〜〜〜〜〜〜〜公式ページ掲示板より転載〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一つ、醜い喧嘩するな!!
一つ、技と早さを競い合え!!
一つ、好きなものを選べ!!
一つ、文句があるなら自分で書け!!
一つ、他人を思いやれ!!
一つ、空気読め!!
一つ、大いに楽しめ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一つ、気軽に参加しる!!
996名無しさんだよもん:02/08/15 00:23 ID:A58q1Zuf
ちょくにん(諸君)さんもプレイヤーさんも、がんばってくだちゃいね!

微妙に誤字

A 突っ込むべき
B 黙っておく
997宣伝:02/08/15 00:23 ID:bHBLxjqL
「華音温泉奇跡の湯」もよろしくね〜!
(ひっそりと職人募集中)
998名無しさんだよもん:02/08/15 00:26 ID:yOf9EV0X
>>996
しまったぁ…
鬱打氏脳
999名無しさんだよもん:02/08/15 00:26 ID:A58q1Zuf
>>995
是非、載っけてください。
 ちーちゃんに言われたら、誰も逆らえない(w
1000名無しさんだよもん:02/08/15 00:26 ID:cpXwl0W5
1000と
10011001
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