瑞希「泣いて、叫んで、わめき散らすがいいわ。
そして心から私を恨めば? それがあんたの本当の姿なんだから
玲子「そんな、私……
瑞希「今更何を言っても手遅れなのよ!
あんたの魂はもう穢れきっている。どこを切っても黒いに決まってるわ
瑞希「試しに少し切ってみようかしら?
私にとってはあんたが生きていることだけが問題なんだし……
玲子「み、瑞希ちゃん……?
瑞希「大丈夫、殺しはしないわ。ただ、ちょっと血が出るだけよ。
痛みも私の心の痛みに比べたら、如何ほどでもないわ
和樹「瑞希、やめるんだ!
瑞希「焦らないでよ、和樹。
後でこれと同じかどうか、あんたにも試してあげるから
和樹「なっ……
玲子「やっ、やめてっ、瑞希ちゃん!
瑞希「空々しい悲鳴はやめたら?
そうやって和樹の気を惹きつけた? はしたない女ね
玲子「ち、ちがっ、そんなんじゃ……
瑞希「誰もあんたの言うことなんて信じてないのよっ!
玲子「ぐ……く、苦しいよ、瑞希ちゃん……
瑞希「苦しいって感じられるとこを喜びなさい、玲子っ!
玲子「うっ……
和樹「やめるんだ、瑞希!
瑞希「触るなっ! こいつをこのまま絞め殺すよっ!
和樹「!?
瑞希「玲子ぉ、よかったわねぇ、和樹が庇ってくれて。
これでもう、いつ死んでも悔いは残らないんじゃない?
玲子「み、み……ず…き……
瑞希「でも、安心して。そう簡単には殺してあげないから。
ちゃんと悔いが残るような時を選んで殺してあげるわ
玲子「あ、あた……し……っ
瑞希「このまま喉を潰して喋れなくするのもいいわね。
あんたの声、可愛いし
瑞希「いい、玲子。あんた達みたいな裏切り者は所詮こうなのよ。
自分の身が一番可愛いの。誰も、死にたくはないからね
玲子「…………
瑞希「あんたの事なんて、誰も助けてくれないの。どうしてだかわかる?
それはあんたが恩を仇で返す、根っからの裏切り者だからよ
玲子「ぐ……み、くるし……
瑞希「あら、もう喋れなくなったのぉ? つまらないわね
瑞希「どう?これでしゃべれるようになったでしょう?
誰もを傷つける言葉でも、ここでさえずってみたらどう?」
玲子「うっ…げほっげほっ…」
瑞希「あら、少しだけ絞めすぎたかしら?
でも、これで喉が潰れて汚い声しか出ないのも面白いわね」
玲子「ううっ…ひ、ひどいよ…瑞希ちゃん…」
瑞希「このくらいで酷いなんて言われたくないわね。
肉体が受ける苦しみなんて、心の苦しみに比べたら些細なものよ。
でも、あんたは無神経で心なんてものは存在しないからね。
だから、代わりに体を傷つけてあげるの。どう、嬉しい?」
和樹「いい加減にしないか、瑞希!
そんなに玲子さんを苦しめてどうするんだ!?」
瑞希「何を今さら。面白いからに決まってるじゃない。
和樹も私を止めずに楽しそうな顔でご覧になって…」
和樹「なっ、お、俺はそんなことっ!」
瑞希「所詮は口先だけなんだよね。
まったく、恥ずかしくなるくらいこれとお似合いだわ
995 :
名無しさんだよもん:02/12/01 17:23 ID:gmtWylEy
瑞希「そうそう、忘れるところだったわ。
玲子を切ってみて、本当に真っ黒かどうか試してみないと
和樹「えっ?
瑞希「きっと血だけじゃなく、中の肉まで黒いに決まってるわ。
野良犬も鼻を背けて逃げるような嫌な臭いを発してね
和樹「な、なんてことを……
瑞希「そうね。和樹だったら玲子の肉を召し上がるかもね。
だって、花嫁に欲しいって言ってたくらいですから
和樹「バカな事を言うな! だ、誰がそんな……
瑞希「あら残念。玲子、和樹はあんたの肉なんて食べられないって。
いくら私が料理しても、材料か駄目じゃどうしようもないのね
和樹「…………
瑞希「安心しなさい、玲子。あなたの肉は私が食べてあげる。
でも飲みこんであげない。口に含んでから不味そうに吐き捨てるの