<音楽室前>
遥「文化祭なのに、音楽室が使われてないなんて……」
和弘「なんか体育館のほうででっかいイベントやってるみたいっすよ」
体育館「ポロリキタ━━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!」
和弘「ほら、って何ぃ? 男として行かねばー」
久遠「チョ〜ップ!」
ビシッ!
舞「……ん?」
佐祐理「あれ、舞、どうしましたー?」
和弘「いてて、いきなりチョップしないでよ、久遠さん」
久遠「そんなことより、音楽室の設備! 音響とかしっかりしてるといいなぁ〜」
遥「誰も使ってないみたいだから、鍵が開いているはずがないでしょう。ほら、開かな…」
ガラガラガラッ
和弘「……開いてますよ」
遥「……」
久遠「うわ〜、きれい〜。それにピアノもうちのより良さそう」
遥「そ、そういえば及川君達はどうしたのかしら。さっきから見えないけど」
和弘「及川は菜穂と一緒にぶらついてますよ。
陸上部コンビはグラウンドその他設備を見るとか。
あと、綾芽と心音ちゃんは……あれ、どこ行くって言ってたっけなぁ?」
遥「しっかり把握してないようじゃスパイ失格よ。ちゃんと合流するようにね、スーパーエージェント君」
和弘「……それ、堪忍してほしいんすが」
国崎「待て!このカラス!って、ここは学園…。」
カラス「カァー」(ポトリと人形を落とす)
国崎「まさか、案内してくれたのか。サンキュな。今度人形劇を見せてやろう。ではいざ!」
ビリッ
国崎「……。パンツが破れた。仕方ないブラで隠すか…って隠せねーよ。
どうする。このまま更衣室までダッシュで行くか?」
ちらっ、バッ、ダダダダ。
国崎「ふう人に見つからない様に動くなんて、まるでメタルギアだな。
こちらスネーク。大佐、応答してくれ。なんてな。」
みさき『はーい、こちら大佐じゃなくて屋上部だよ。』
祐介『でも今の先生はスネークというより、雷電ですね。』
瑠璃子『それじゃあ、大佐じゃなくてプリスキンって呼んで下さい、国崎先生。』
国崎「なんで電波トリオの声が聞こえるんだろ俺。」
ユズハ『今では私も使えます、先生…。』
国崎「なんでやねん!!そうだ長瀬、更衣室から俺の服を取ってきてくれ。頼む。」
祐介『解りまし・・・』
みさき『駄目だよ祐ちゃん。せっかくだから、メタルギアごっこやろうよ。』
瑠璃子『そうだね。』
国崎「ちょっと待てお前等!ふざけるのはいい加減にしろ!洒落にならねーぞ!」
みさき『嫌なら、みんなに先生の居場所教えちゃうよー。』
国崎『……ぜひやらせていただきます。(くそっ。こうなったら俺のスニーキングテクニックを見せてやる)」
みさき『それじゃあ、私が案内するね。』
みさき「智子ちゃん。わたしちょっと用事が出来たから。」
ユズハ「みさき先輩、がんばって下さい。」
智子「また電波で会話しとったんか。何でうちだけまともなんやろ。」
往人ギアソリッド スタート
♪ポロン ポロロロン
久遠「ん、ちゃんと調音されてるみたい。それに新品だし。先生、ワタシここ気に入っちゃった〜」
遥「こら、勝手に弾かないの。……でも、そうね。それにうちの学校に比べるとずいぶんと広いし。
やっぱり巨大資本が複数関わってると違うわねぇ」
久遠「いっそ、先生も転任してきちゃえば。こっちには児玉のクソもいないし、楽しいと思うよ〜」
遥「ん〜、魅力的なお誘いねぇ。考えちゃおうかしら」
和弘「で、久遠さんだけ転入試験に落っこちる、と」
久遠「むー、そーゆーこと言うんじゃないー! チョ〜ップ!」
ビシッ!
舞「……できる」
佐祐理「着替えないでなにやってるんです? 音楽室に何かあるんですかー?」
トテトテ
和弘「いててっ。でも児玉に面と向かって説教されたことはないぞ、今のとこ」
久遠「うぬぅ」
遥「はいはい、低レベルな争いはその辺でやめときましょうね。
ちなみにうちの学力なら、こちらの中堅ぐらいにはなるから、安心しなさい。
それに、ここには人には言えないような職の人もいっぱいいるみたいだから、
和弘君みたいなスパイでも大丈夫よ」
久遠「あら、よかったわね、すぅぱぁえ〜じぇんとく〜ん♪」
和弘「だ、だから、それは若気の至りで…」
久遠「そんなことより先生、一緒に弾こうよー。ほら、貴島クンも聞きたいでしょー」
遥「え、でも無断で使うのは……」
和弘「たしかに、先生と久遠さんのピアノ、久しぶりに聞きたいなぁ」
久遠「ほらほら、貴島クンもこう言ってるし。それに生徒さんたちは体育館みたいだし、ね」
遥「もう、しかたないわね。でも、なに弾こうかしら」
和弘「そうですね、『未完』、おねがいできます?」
遥「わかったわ。では、麻生さん」
久遠「はいっ」
♪〜〜
♪〜〜
舞「……」
佐祐理「きれいな曲ですー。舞はこれが聞きたかったんですねー」
舞「…ぽんぽこ、………はちみつくまさん」
詩子「あれ、ふたりともどうしたの、音楽室なんか覗いて?」
澪『気になるの』(魔女の格好のまま)
佐祐理「あ、詩子さんに澪さん。綺麗な曲ですよー」
詩子「……ほんと。へえ、男女ミスの裏でこんなのやってたんだ」
澪『気持ちが安らぐの』
♪〜〜
♪〜〜
あかり「あれ、音楽室の前にいっぱい人がいるよ?」
琴音「珍しいですね。うちの学校には音楽の先生がいないから、軽音部ぐらいにしか利用されてないのに」
あかり「浩之ちゃんはいそがしいみたいだし、行ってみようかな」
琴音「ええ、そうですね。どうせ暇ですし」
♪〜〜
♪〜〜
彩「……綺麗な曲です」
南「あら、今の時間音楽室は使用されてないはずなんですけど……」
〜〜〜〜〜〜〜♪
…………………………
久遠、遥「ふぅ」
和弘「はぁ、ひさしぶりに堪能…」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
久遠、遥、和弘「ええっ?」
佐祐理「綺麗な曲でしたー」
舞「……いい」
詩子「見ない顔だけど、新任の先生と転校生? でもいい曲だったからいいや」
澪『もっと聞きたいの』
あかり「うん、わたしも聞きたいです」
彩「……」(コクン)
琴音「なんて曲なんですか?」
南「次からは届けを出してくださいね。あ、今からは私がいるので大丈夫にしますから」
和弘「(イヤッホーーーッウ!! 女の子が、それもレベル高い子ばっかりだ
でも、なんか雰囲気が……)
久遠さん、遥センセ、俺みんなを探してきます!」
タッタッタッ
遥「こ、こら待ちなさい」
久遠「貴島クン、あとで覚えてなさいよー」
【久遠、遥 女生徒たちを交えてのもみくちゃ&突発コンサート? 和弘 校舎へ逃走】