45 :
鍵っ子2号:
楓の口付け
……耕一さんが家にいる。それも、すぐ隣りの部屋に。
やはり、会いに行かなきゃ……偽善者も彼を狙っているし。
とことこ とことこ とことこ こんこん。
「耕一さん……?」
すぅすぅと、聞こえてくるのは静かな寝息。
戸を開けてみると、畳で寝ている耕一さん。
「かぜ、ひきますよ……」
近づいてみる。なぜか、とちゅう、躓いてしまった。
なんとか耕一さんにぶつからないように倒れたものの、
耕一さんの顔が目の前にある。
―――すごく、どきどきする―――
なにも考えられない。けど、身体はかってにうごく。
わたしはなにをしてるんだろう。もうすぐ、くちびるがふれあう。
そっ、とふれる。はじめての、キス。
わたしは、そのまま耕一さんにだきづいて、ねむりにおちた……
いや、キャラスレに落とせよ私の友人(爆)