2chトーナメント後夜祭2〜遥かなる高みを目指して〜

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 葉鍵板、トーナメント対策本部。
 ニュー速+とモー娘狼の激戦にようやく幕が下りたその頃、
 本部は次から次へと押し寄せる大勢の名無しさんだよもんの異様な熱気に溢れていた。
「リョジョーク!」
「リョジョーク!」
「一心不乱の大リョジョークを!」
 名無しさんだよもんたちは一人の少女を囲むようにし、一様に呪文のようなその言葉を吐き出し続ける。
「ええっと……こんな人数だなんて聞いていないのですが……」
 輪の中心で、次々に増えてゆく人だかりを不安げに見回しながら、
 それでもいつものどことなく困ったような笑顔は崩さずに、少女――紅蓮タンが呟く。
「みんな紅蓮タンにハァハァしてるってことだよ」
「早く! 早くリョジョークを! リョジョーク!」
 あまり広くない空間に詰めかけた名無しさんだよもんたちで室内は都内ラッシュアワーの様相を呈していた。
 紅蓮タンを中心にほんのわずかな円形のスペースが形成されているが、人の圧力で今にも決壊してしまいそうだ。
 ふぅ、と紅蓮タンは小さく息をついて目を閉じた。
 自分で蒔いた種だもの、それに――ゆっくりと目を開け、回りの人々に視線を巡らせる。
 この人たちは私のためにニュー速+に票を入れてくれたのだから。……私のために。
 リョジョークのためにね――紅蓮タンはそんなことを考えてクスクス笑うと、そっと手を上げて言った。
「あのー」
 ざわっという波が名無しさんだよもんの間を駆け抜けていった。
「おいお前ら! 紅蓮タンが何か言いますよ!」
「謹聴しる!」
 どよどよと揺れる空気の中、紅蓮タンはにっこり微笑むと、その場にちょこんと座り込んで三つ指をついた。
「えーと……お手柔らかにお願いします」
 ピタリと声が止んだ。
 予想しなかった反応に紅蓮タンはおずおずと頭を上げる。
「えっと、何か変なこと言いまし――」
「キタ―――――――――――――――――――――!」
「俺たちが感じている感情は精神的疾患の一種だ! 鎮める方法は紅蓮タンが知っている、紅蓮タンに任せろ!」
「わ、きゃあああああ!?」
 一気に人垣が崩壊し、小さな紅蓮タンの身体はあっという間にその中に飲み込まれた。
「紅蓮タンの髪の毛はどうしてこういい匂いですか? スンスンスーン」
「紅蓮タンの華奢な太もも……ハァハァ」
「先生! 夢にまで見た紅蓮タンのオパーイです! ぼにうは出ないらしいです! 残念です!」
 よほど萌えキャラに飢えているのか、葉鍵板住人がもの凄い勢いで紅蓮タンの肢体にむしゃぶりつく。
 リョジョークと息巻いていただけあって、下着の類は瞬時に剥ぎ取られ柔らかく膨らんだ胸や秘部は露出させられていたが、
 それでも誰も服を全部脱がそうとしなかったのは半脱ぎに憧れる二次元妄想板住人のチームワークと言うべきだろうか。
「あ、あのー、そんなに焦らなくても私は逃げませんから……ひょっとして聞いてませんか?」
 全身を撫で回す手や舌の感触がくすぐったくて、紅蓮タンは少し身体を強張らせた。
 これまでに性経験のない紅蓮タンにとってそれらの感覚はそのまま性の刺激に直結するものではなかった。
「先生! 紅蓮タンがなかなか濡れないのはやっぱり漏れが素人童貞だからですか?」
「だがそれがいい! 痛がる娘に無理矢理突っ込んでこそリョジョーク!」
「いやしかし痛がって泣き叫ぶ紅蓮タンを見たくないヤシも結構いると思うんだがどうか」
 名無しさんだよもんたちが顔を見合わせたその時、朗々と響きわたる声があった。
「はははははははぁ! 俺に任せろぉっ!!」
「誰だ!?」
「まさかあの声は!」
 名無しさんだよもんたちの間に動揺が走る。
「その通りぃぃぃぃぃっ! >>602で紅蓮御自ら指名された高槻だぁぁぁぁぁぁっ!!」
 現れたのは白衣の美形。葉鍵板で超先生の次に愛される男、高槻その人であった。
「無理矢理挿れるのが駄目なら薬を使えぇっ! それが陵辱のイロハだろぉぉぉぉっ!!」
 言うが早いが、高槻は白衣のポケットから小さな瓶を取り出し蓋を開けると、中身を口にあけた。
 そして足早に紅蓮タンに歩み寄ると、その顎を掴んでぐいと引き寄せた。
「あなたが高槻さんですか? な、なんでしょうか……んむーっ!?」
 間髪を入れずに高槻は自分の唇を紅蓮タンのそれに押し当てる。
 舌で入り口を割り開くと、器用に口の中の液体を流し込んだ。
 そのまま紅蓮タンの唇を貪り続け、やがて紅蓮タンの喉がこくんと小さな音を立てるのを確認すると、高槻は顔を離した。
「けほっ、い、今なに飲ませたんですか……?」
「ははははは! 自分の身体に聞いてみるんだなぁぁぁっ!!」
 言うなり、高槻は紅蓮タンの胸を鷲づかみにし、ぐりぐりと乱暴に捏ね回した。
「ひゃっ!? え、あ、何……?」
 今までに経験したことのない、痺れるような疼きが揉まれた胸から脳髄に伝わる感覚に紅蓮タンは驚きを隠せなかった。
「随分と薬の効きがいいみたいだなぁぁぁ! お前さては淫乱の気があるんじゃないのかぁぁぁぁぁっ!?」
 空いたほうの手で力なく半開きになった膝を大きく開かせ、露わになった秘裂をじろじろと眺める。
「だ、駄目ですっ! そんなところ見ちゃ駄目ですってば!」
「ほほう! お前のここがぱくぱくと物欲しそうに開いてだらしなく愛液を垂らしているのを見られるのは嫌なのかっ!?」
「やだっ、そんなこと……!」
 さきほど飲ませた薬が即効性の媚薬というのは本当のようで、紅蓮タンの秘洞からは既に太ももまで透明な液体が零れていた。
 真っ赤になって顔を覆った紅蓮タンを見てにやりと笑うと、高槻は勢いよく二本の指をスリットに突っ込んだ。
「どうだぁぁぁぁっ!? こうも濡らして、お前は本当に淫乱だなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ひっ、あぅ、だめぇ……そんなにかき回しちゃ駄目です……」
 高槻が指を出し入れするごとに粘着質な重い水音が辺りに響く。
 紅蓮タンの瞳がトロンと濡れ、開きっぱなしの口からは可愛らしい喘ぎ声が徐々に音量を増して紡がれていた。
「そろそろ出来上がってきたんじゃないかぁぁぁぁぁっ!? どうやらこいつの出番のようだなぁぁぁぁぁ!!」
 高槻はチャックを下ろし、そそり立つペニスをつかみ出した。初めて見るそれに紅蓮タンの表情が強張る。
「行くぞぉぉぉぉぉぉっ! 紅蓮タンの処女は俺様がゲットだぁぁぁぁぁ――」
「そうはいカーンな!」
「ぐぼっ!?」
 今まさに紅蓮タンを股間の凶器で貫こうとした高槻をいきなり横から突き飛ばした名無しさんだよもんがいた。
 まるでゴリラのような顔に長髪を結ったその名無しさんだよもんはバナナを貪りながら毅然として言った。
「退くのじゃグズめが、そなたは>>618で紅蓮殿に拒絶されておる! さ、余と共に帰るのじゃ」
「参ったぁ! 俺は参ったぁぁぁぁ!! だから離してくれぇぇぇぇぇぇっ!!」
 高槻はイチモツを露出した情けない格好で名無しさんだよもん――もとい、カーン奈様に連行されて行った。
 残された名無しさんだよもんたちは一様に複雑な表情を浮かべた。
「なんだったんだろうな……今のは……」
「あぁ……だがおかげで紅蓮タンはすっかり準備完了だ! 紅蓮タンは高槻よりも俺たち葉鍵住人を選んだ! ワショーイ!」
 早速名無しさんだよもんの一人が紅蓮タンに覆い被さる。
 濡れそぼった秘裂に先端に先走りを浮かべた自身のペニスをあてがったその時、紅蓮タンがそっと口を開いた。
「あの……」
「なんだい紅蓮タン? ひょっとしてもう我慢できないのかい? 了解しますた! 今すぐ挿れてあげるYO!」
「ん、えーと……そうじゃなくて……」
「なんだい?」
「その……ニュー速+に票入れて下さってありがとうございました。なんだかこんな冗談みたいなことになっちゃいましたが……」
 紅蓮タンは頬を染めてはにかむと、続けた。
「ホントに、感謝してるんですよ……ありがとうございました」
「…………」
「……? 名無しさんだよもんさん?」
「スイマセン。めっちゃ萌えました今の台詞」
「や、ふぁぁぁっ!?」
 萌えの感情に打ち震えた名無しさんだよもんは一気に突き入れると、そのまま激しく動き始めた。
「やんっ、あふ、そんな、急に動いたら……んふっ!」
 高槻に飲まされた薬が効いているのか、貫かれたその一瞬走った痛み以外には破瓜の衝撃というものはなかった。
 無理矢理に目覚めさせられた性感が秘所から全身にダイレクトに快楽を運んでゆく。
「ハァハァ、気持ちいいよ紅蓮タン……うっ!?」
「あ……ふぁ……」
 名無しさんだよもんの動きがせわしくなったかと思うと、慌ててペニスを引き抜き、胸の辺りに思い切り白濁を放出する。
 大量の精液が自分の肌を汚す初めての感覚に、紅蓮タンは大きく息を吐き出した。
「一分も保たずに出しちゃったよ……ショボーン」
「そうか! よし! 次は俺だ! 紅蓮た〜んハァハァ」
 しょげ返っている名無しさんだよもんを押しのけるようにして次の名無しさんだよもんが進み出る。
「す、すぐ次の人ですか……わかりました……ひゃっ!? な、何するんですか?」
「夢はバックですること。そんな僕を、みんなは童貞って呼ぶね。いや、むしろ呼びなよ」
「んっく……!」
 ころんとひっくり返した紅蓮タンの腰を持ち上げ、一息にずんと突き入れる。
 一度男性器をくわえ込んだそこは先ほどよりもスムーズに肉棒を受け入れ、ぬかるんだ感触に腰の動きが早くなる。
「うおっ……紅蓮タンの中凄いよ……!」
「はぁ、んっ、くぅん、やだぁ……そんなに激しく動いたら……だめですっ……!」
 高い声をあげて喘ぐ紅蓮タンを見ているうちに我慢ができなくなったのか、別の名無しさんだよもんが紅蓮タンの顔に近づく。
「葉鍵オタ的妄想としてはバックでリョジョークしながら口を空けとくのは片手落ちだと思うんだがどうよ?」
「あんっ、あ、やっ、何を……んぶっ!?」
 名無しさんだよもんは引っ張り出したペニスを紅蓮タンの口にねじ込んだ。
「はふぅ……やっぱりこうでないとバックとは呼べないと主張してみるテスト」
「んんーっ! んぷ、はむぅ……」
 濃密な男の匂いが口から鼻腔へと充満する。
 乱暴に口内を犯す肉棒に、紅蓮タンは躊躇いがちに舌を使い始めた。
「あふ……ひほひひーえふふぁ?」
「ぐ、紅蓮タン、咥えたまま喋らないで……すげー気持ちいい……」
 前から後ろから紅蓮タンの身体を揺さぶる名無しさんだよもんの動きが徐々に激しさを増す。
「うぐ、この拙い舌使いが逆にこう……」
「正直、もう出る……ヴアー!」
 二人の名無しさんだよもんが同時にうめいた。
 膣から引き抜かれると同時に噴出した精液が紅蓮タンの引き締まった真っ白な臀部から赤いスカートにかけて飛び散り、
 唾液に濡れ光る先端から放たれた大量の白濁が紅蓮タンの端正な顔を汚していく。
「けほ、けふっ……えっと、良かったですか……?」
「いやっほーぅ! 紅蓮タン最高ー!」
「あら、わたし惚れちゃいそう。うふ」
「それは……誉めてもらってるんでしょうか……?」
 住民以外には理解しがたい葉鍵言語に紅蓮タンは少し戸惑って苦笑した。
 と、すぐにまた別の名無しさんだよもんが紅蓮タンの身体を抱え上げる。
「おい紅蓮タン! 次は漏れですが準備はよろしいですか?」
「はい、よろしくお願いします……んっ」
 位置を調整し、いきり立ったペニスの上に紅蓮タンの割れ目をあてがい、ゆっくりと身体を下ろす。
 紅蓮タンのそこがずぶずぶと先端を、そして肉茎を飲み込んでいき、全部入ったところで名無しさんだよもんはごろりと上体を寝かせた。
「あの……?」
「騎乗位キボンヌ」
「きじょ……?」
「ほら、こうやって自分で動くんだよ」
 耳慣れない単語に眉をひそめる紅蓮タンの腰を掴んでぐいぐいと前後に揺するように動かす。
「やぁ、うぁっ、くぅんん……じ、自分で……?」
「キボンヌ」
「うぅぅ……こうですか……?」
「おぉ……イイ!」
 紅蓮タンがおずおずと腰を動かし始める。不慣れな様子で、頬を染め時折可愛く喘ぎながら一生懸命に動く。
 するとその時、高槻の出現以降また紅蓮タンを囲むようにできていた名無しさんだよもんたちの輪が再び崩れた。
「もう辛抱たまりません! 漏れたちも混ぜて下さい!」
「後ろはともかくとして、手や口を空けとくなんて不経済です! 極めて非合理的です!」
 もうその場に理性の残っている者はいないようだった。
 要領のいい者が最初に口に突き入れたかと思えば、次の瞬間にはそれぞれの手に自身を握らせている者がいて、
 あぶれた者も胸、脇、腹、身体中どこと言わず限界まで張り詰めたペニスを擦り付けていた。
「紅蓮タン、イイよ……もっと激しくさすってくだちい」
「紅蓮タンのすべすべの肌……ハァハァ」
58名無しさんだよもん:02/07/04 19:42 ID:0+aCNoNt
…リョジョークSSって昨日中止要請があったんじゃ……?
「あっ、んんっ、そんなこすりつけちゃ……きゃふっ! やぁん、おっぱいはだめですっ……!」
 そこが弱いのか、ピンと立った桜色の乳首を硬くなった亀頭でつつき回されると、紅蓮タンは大きく身をよじった。
 その反応を見て、名無しさんだよもんは面白がって同じ個所を責め立て続ける。
「紅蓮タンの弱点ハケーン! うりうりー」
「うあ、きゅうきゅう締め付けてくるよ紅蓮タン……僕も頑張らなくっちゃね。おりゃ!」
「くぅんっ!?」
 紅蓮タンのされるがままになっていた下の名無しさんだよもんが思い切り突き上げ始める。
「ひゃん、あっ、あんっ、はぁっ……きゅ、急に激しくされたら……やん、やめてくださいぃ……!」
「その提案については却下させてもらうよ」
 紅蓮タンの嬌声と名無しさんだよもんたちの呻き声が交錯する中、その場の誰もが自らの限界をすぐそこに感じていた。
「おいお前ら! 漏れはそろそろ逝きそうなんだがお前らはどうですか?」
「も、もうだめぽ……」
「こうなったらみんなで同時にぶっかけるってのはどうだ?」
「それイイ! リョジョークの王道です!」
 意思は一瞬にしてその場の全員に伝わった。目標を同じくし、各々がそれぞれのペースで最後の追い込みをかけ始める。
 膣壁から全身至るところまで熱い肉棒に擦られ、薬で敏感になった紅蓮タンの身体も既に限界を迎えていた。
「あはぁ、んんっん、だめっ、なにか、なにか変ですっ……おかしくなっちゃいます……!」
「野郎ども! 用意はいいですか!? 俺は逝きます!」
「うあぁっ……! 逝くぞっ……!」
「あっ、ああっ、あん、んっく、ふぁっ……あああああああああああっ!」
 身体中に白濁した灼熱の粘液を浴びて、紅蓮タンはひときわ高い声をあげると大きく身体を震わせ果てた。
 紅蓮タンの名前の通りに鮮やかな赤色だった服は今やその大部分を精液に汚され、白い肌も同様に白濁に塗れてゆく。
「はぁ……ん……」
 ぐったりとその場に崩れかけた紅蓮タンの手を名無しさんだよもんが取る。
「まだだよ、まだ紅蓮タンをリョジョークし足りないってヤシがこんなに……」
 紅蓮タンに挿れるまでは意地でもおさまらないとばかりに反り返って自己主張する多数の葉鍵住民のそれを目の当たりにして、
 荒い呼吸が落ち着くまで待つと、やがて紅蓮タンはにこりと微笑んで言った。
「……はい。できればその……あんまり乱暴にしないで下さいね……」
 

 
 深夜。人気のなくなった本部のシャワールームで紅蓮タンは熱い湯で全身の汗とその他様々な液体を洗い落としていた。
(ホントにもう、腰が立たなくなるまでなんて……葉鍵板の皆さんったら元気なんだから……)
 最終的にその場に詰めていた六、七十人全員の相手をし、しかも一人としている間ほかの人は多人数同時に
 紅蓮タンの身体で気持ちよくなっていたわけだから、今までに紅蓮タンに降り注いだ精液は二百発を下らない。
(二百発……かぁ……)
 紅蓮タンはシャワーの栓をひねって止め、濡れた身体をバスタオルに包んだ。
 そのままシャワールームを出ると、本部に備え付けてある冷蔵庫の前まで歩いて中から牛乳の瓶を取り出す。
「んっ、んっ、んっ……んっ、んっ……ふー、美味し……それにしても」
 中身を二回に分けて飲み干すと、紅蓮タンは火照った頬を冷やすように手をあて、小声で口にした。
「二百発、ですか……オタマジャクシにして数百億匹がお亡くなりになったわけですね……」
 ――ザーメン、と呟いて紅蓮タンは着替えるために再び脱衣所に戻って行った。
「ちょっと面白いかな、と思ったんですが全然オチませんでした……すいません……」
 しばらくして、脱衣所の中から衣擦れの音とともにそんな独り言が聞こえてきた。