このSSは
>>77-80の続きなのです。番号順に読んでくれると嬉しいのです。
……ちゅ、ちゅ。とついばむようにキスをされる。
とおもうと、つつ、と舌で舐められ、先端をくすぐられる。
やはり慣れていない為か拙いところはあるものの、聖が一生懸命やってくれている。
その事実が一種の倒錯的な感覚をつくり、俺を昂ぶらせる。
「ん、ちゅ…ちゅぱっ……ど、どうだ? 気持ち良いか?」
「あ、ああ……良すぎるくらいだ……」
「そうか…よかった…………ん、ふ……ん………ぷあ、ん…」
ぢゅっ、っと強く吸い、口に含み、離してついた唾液を舐める。
その挙動のひとつひとつが、大きな快感を作りだす。
だが。
「なあ、聖……本当は、嫌なんじゃないか?」
……本当は、もなにも聖にとっては嫌ではない筈がないだろう。
しかし、聖は予想外にも――捨てられた子犬のような瞳で見上げてきた。
「……きみは……やめて、ほしいのか……?」
「い、いや、そうじゃないが……聖はこんなこと嫌じゃないのか……?」
そう、男のアレを舐めるなんて普通にするより抵抗があるだろう。
「私は……嫌じゃない……そ、それに…」
「……それに?」
聖は恥かしいのか、消え入りそうな声だ。
「それに……………き、きみのだと思うと……なんだか、うれしくなるんだ……」
「そ、そうなのか?」
「い、淫乱だなんて思うんじゃないぞ……わたしだって、こんなきもちになるとは思わなかったんだからな……」