注)このSSは
>>39の世界上の出来事です……細かいことはあまり気にしないように(爆
いま俺はソファに座っていて、机には教科書類などが並べられている。
聖と結婚した俺は、聖を支えられるようになるために看護士の資格を取ろうと勉強していたのだが……
「難しい……}
そう、非常に難解なのである。まあ、世間様の一般教育を受けた覚えがないため、
中学生の数学の教科書(佳乃のお下がり)等を使って勉強しているのだが、なかなかわからない。
「というわけで聖、ここ教えてくれないか?」
「ああ。いいだろう……」
聖は俺の隣に座り、身体が密着するくらいに寄ってきた……顔を真っ赤にしながら。
ちなみに、佳乃は『新婚さんの邪魔はできないよぉ〜』などといい、友人宅に泊まりにいってしまった。
「いいかね? ここは左辺をこう代入して――――」
「……なるほど」
「これで解けるようになる。わかったかね国崎くん?」
流石、聖は頭がいいだけあって教え方もうまく、わかりやすい。
「ああ、わかった。……で、聖。いまのお前の名字はなんだった?」
……彼女の指には結婚指輪であるシルバーリングがはまっている。
「え? あ、私は……国崎、だったな……」
「じゃあ、俺のことを名字で呼ぶのはおかしいよな」
「あ、あの……その…ゆ、ゆきと……くん、で、いいか?」
「ああ、そうだな」
……まあ、くんは要らないような気もするが、あってもいいだろう。