126 :
名無しさんだよもん:
村上春樹っぽいSSキボンヌ
127 :
1:02/07/04 01:54 ID:pZbBO7/a
>126
春樹が出てくる既存のSSなら知っているが
祐一「わからない」
祐一「そうかもしれない」
これをふんだんにちりばめれば明日から貴方もハルキストの仲間入りだ!
129 :
1:02/07/04 01:55 ID:pZbBO7/a
>128
「やれやれ」も入れないと
僕は言った。
マジレス
上の人も書いてるけど三点リーダー多すぎかも。
内容はともかく、それだけで読む気無くす人もいるから気をつけよう。
特に独白系はそれだけで内容より文章がイタク見えちゃうから。
>130
「」(ココ改行ナシ)と僕は言った。
だな
それに夢野久作も読めない。
主観視点以外で狂気を表現してる作家がいたら教えて欲しいもの。
「由綺と一緒にいられないから?」
「たぶんね」と俺は言った。
「そういう時、男の子がどう感じるのか私は理解できないけれど」と理奈ちゃんは
チノ・パンツの上をさすりながら言った。バラードでも歌っているような不安定で
優しい表情だ。「協力してあげてもいいな」
「協力?」
「とぼけるのが上手いわ」
「とぼけてなんかいない」と俺は理奈ちゃんの手の平をおしとどめながら言った。
理奈ちゃんは俺の手を横にどけてジッパーを無言で引きずり下ろした。
「静かにしていてね」
「そういうのをしたことがあるの?」
「ないわ」と理奈ちゃんは俺の方を向かずに言った。俺の目に見える理奈ちゃんの
表情はバラード歌手のまま動いていなかった。
こういう表情が出来る女の子は何かを充溢させていて何かを枯渇させている。
そんなのはどんな人間だって、男だって女だって、子供だって大人だって同じだろうが、
充溢と枯渇の落差が極端に出てくる女の子でなければこういう表情はどこか下品に
なるのだ。それが幸福なことなのか不幸な事なのか、俺は知らない。ただ、この表情は
由綺が見せてもたぶん下品な物にはならないのではないかと思う。
理奈ちゃんは一分の隙もないまっしろな指で俺のペニスをまさぐりだし、彼女の眼前に
導いた。
「怖くない?」と俺は言った。
「なんで?」
「やった事がないって言うから」と俺は言いながら、自分の中に禁忌の感情が浮かんで
来ない事を気怠く嫌悪していた。
「こうすればいいんでしょう」と理奈ちゃんはペニスを指で包んだ。それは歌唱の前に
マイクを握る時のような、瞬間的にすぅっとエネルギーを注入する決意の抱擁だ。
それから、理奈ちゃんは俺のペニスに想像したよりずっと滑らかで安定した刺激を
与えてくれた。
「こういう事、本当にした事ないの」
「ないわよ」と理奈ちゃんは手の動きを休めず言った。何となく英二さんがシンセサイザーの
鍵盤を叩いている所が思い浮かぶ。つまりは、彼女にとってそういう物なのかもしれない。
「冬弥君は気持ちいい?」
「うん」
「どういう風に気持ちいい?」
「英二さんの曲を中学生の時に聴いたみたいに気持ちいい」
「意味深ね」と理奈ちゃんはほんの少しだけ顔を上に向けた。
「特に意味はないよ」と俺は言った。「ところで、そろそろ出てしまいそうなんだけれど」
理奈ちゃんは片方の手でペニスをピアニッシモに触りながら、淡い桃色のハンカチを
ハンドバッグから取り出した。
「…出るよ」
「うん」と言って理奈ちゃんはふわりと薄手のそれをペニスの先にかぶせた。
「…あ」
「きゃっ」
言おうとした時にはもう遅く、生地を突き通して俺の出した液体がいくばくか
飛び出していた。理奈ちゃんは手に掛かったそれに少なからず動揺している
ようだった。
「…ごめん」と俺は言った。そして自分の中に鈍重な不誠実さが感じられて、
理奈ちゃんに感取られないように小さくため息をついた。