くちゅ、くちゅ、くちゅ
絡まる、水音。
「はぁ……はぁっ……お…かあ…さん……んっ…」
観鈴の悩ましい声が、部屋に響く。
「観鈴…ここが…ええのんか…?」
晴子は、観鈴の股間でその右手を蠢かせる。
指がくりゅくりゅと秘所を弄る。その度に、顔を快感に歪めて。
「やぁっ…おかあさん……わ…わたし…」
「んっ…あ…観鈴…イきそうか…?」
晴子は、左手で自らを慰めながら、観鈴に聞く。
紅潮させた顔。観鈴は、こくりと頷く。
「よっしゃ…そしたら…うちと…いっしょに……」
晴子は左手を放し、濡れそぼる自らの秘所を、観鈴のそこへと密着させる。
「あ…あっ…お…か……」
「ええよ…観鈴……観鈴のん…あったかい……」
次第に、昂ぶる性感。
腰の動きも、徐々に、徐々に激しくなる。
くちゅくちゅと、愛液の絡まる音。
「おかあさんっ…おかあさん、わたし、わたしっ! ああああっ!!」
「ええよ、イっても、な、観鈴、いっしょに、イこ、な…あ、ああっ!!」
突き上げる絶頂感に、二人は身を震わせて――
みーん、みん、みん
みーん、みん
――蝉時雨がうるさくて、そこで目が覚める。
じっとりとした夏の暑さ。
体がべとべとと汗ばむ。
「……夢か」
まったく、なんて夢を見るもんだ。
体の一部が、思いっきり元気になっちまったじゃねーか。
……溜まってるんかな。
あたりを見回す。
夕暮れの陽射しが、部屋の中に差し込む。
時計を見ると6時。
食事にはまだ早いし、ひとっ風呂浴びるか。
「観鈴ー。風呂はいるぞー」
「あ、往人さん。どうぞー」
かぽーん
「ふぅ……」
風呂に入り、体の汗を流し、ゆっくり湯舟につかる。
目を閉じると、今日の出来事が思い出される。
暑い日ざし、いつも通りひょこひょこ動く人形。誰もいない道路……
……こんなこと思い出しても仕方ないっての。
あとは…艶かしい晴子の身体と、瑞々しい観鈴の身体と…
って、夢思い出してどうする。
……あ、思い出したら勃ってきた。
やっぱ溜まってるのか。
そういや、抜く暇もなかったしな…
……仕方ねえ、一本抜いとくか……
しゅっ、しゅっ、しゅっ。
意識を下半身に集中させて、一心不乱にモノをしごき立てる。
溜まってたせいか、ほどなくして俺のモノは限界に達する。
う……もう出そう…
「往人さん。背中流すよー」
極限の間際、ガラガラと風呂場の扉を開けて観鈴が入ってくる。
「うわっ!」
咄嗟に叫ぶ俺。
情けなくモノをこする姿を見られたかと思うと、恥ずかしくて心臓が飛び出しそう。
だが、男の悲しい性か手は咄嗟には止まらない。
「う、あっ、出るっ!」
そのまま、込み上げる射精感。
どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ
モノの先からほとばしる、白濁。
「が、がお……」
その白濁は、正面にいた観鈴の顔を、べったりと汚して。