栞と美汐が同じクラスになったら・・・

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228名無しさんだよもん:02/06/30 00:18 ID:8Xjwdb7j
皆さん今頃ネタを考えているんですよ、きっと。
229名無しさんだよもん:02/06/30 00:42 ID:6Un6Iu+h
よし、原点に戻ろうぜ
>みっしーとしおりんは友達になることができるかっ!?
で、結局出来ると思うかよ?

漏れ的には
詩子と茜的ナ感じになりそう
230くだらねえー:02/06/30 00:43 ID:mUZbmvZM
美汐の家に泊まりにいった栞との会話
栞「ねむいよ〜」
美汐「寝ましょうか?」
栞「ねるねるじぇらじぇら・・・」
美汐「・・・・・ねぼけてますね?・・・・・」
231名無しさんだよもん:02/06/30 14:37 ID:RmW+qA7m
ファイナルレター発動
○┃○┃○
━╋━╋━
×┃○┃×
━╋━╋━
○┃○┃○
232名無しさんだよもん:02/06/30 14:43 ID:8Xjwdb7j
_┃栞┃○
━╋━╋━
栞┃○┃栞
━╋━╋━
○┃_┃_  
233名無しさんだよもん:02/07/01 11:17 ID:27jQTJBW
美汐:「栞ちゃん、起きなさい」
栞:「うにゅ・・・」
美汐:「居眠りしちゃ駄目ですよ」
栞:「ママー、おっぱいちょうだい・・・(かなり寝ぼけてる)」
美汐:「だめぇ〜、そんなとこさわっちゃ・・・あんっ!」
234名無しさんだよもん:02/07/02 18:16 ID:h6Lldbi6
>>233
かわいい・・・

基本的に栞攻め、美汐受けってイメージで
進行してるんですね。
235名無しさんだよもん:02/07/02 21:30 ID:Sb4Y/go4
みしお「しおりちゃん、あそぼー」
しおり「だめぇ〜!あいすたべてるの〜」
みしお「ふぇ〜ん!しおりちゃんおいじわるぅ〜!」
しおり「んじゃ、みしおちゃんも、あいすたべる?」
みしお「うんっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みしお「おなかいたいよぅ〜!」
しおり「3個もたべたらおなかこわすよぅ〜!」
みしお「あ!でちゃう!うんちでちゃう〜」
しおり「だめ!がまんしなちゃい!」
みしお「がまんできないよ〜!でるぅ〜!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みしお「え〜ん!」
しおり「みしおちゃんきたなーい!もうあそんであげないからぁ〜!」

236236:02/07/03 21:45 ID:ypnDCrTw
あ、あはは〜…
またそっち系になっちゃうんですね〜。
今度はみしおがおもらしですか?
237名無しさんだよもん:02/07/03 23:19 ID:F5Cv+Sro
>>236
大はいやだなぁ。
238名無しさんだよもん:02/07/04 13:17 ID:nPyR8wxX
みしお「しおりちゃん、パン屋さんはどっち?」
しおり「あっちむいてほい!」
みしお「ありがとう」
栞が指さした方向には、猛犬がいる家が・・・
服がずたずたになり泣きわめく美汐を見て、栞は・・・
しおり「私に宿題見せてくれなかった罰です!」
結構根に持つ栞であった・・・・
239名無しさんだよもん:02/07/04 15:47 ID:THm6MENl
>>238
でも、実際にパン屋さんは指差した方向にあり
文句を言えない美汐たん。
240学生:02/07/04 16:57 ID:onurjO/N
美汐と同じクラスになれたら毎日学校行きます。
241名無しさんだよもん:02/07/05 02:41 ID:lRvWSuhh
しおり「みしおちゃん、おこめ屋さんはどっち?」
みしお「あっちのほうですよ…くすっ」
しおり「ありがとう」
美汐が指さした方向には、遺作がいる家が・・・
服がずたずたになり泣きわめく栞を見て、美汐は・・・
みしお「私に犬を嗾けた罰です。
    犬にでも噛まれたと思ってあきらめてください!」
結構根に持つ美汐たんであった・・・・
242名無しさんだよもん:02/07/05 10:35 ID:Buw2AuIn
林間学校のお風呂にて
みしお「しおりちゃん、こっちきて」
しおり「なあに?」
みしお「さわってあげる・・・」
しおり「ふにゃっ!なにするの〜!」
みしお「うふふ、あそこもピンク色・・・・」
しおり「だめぇ〜、へんになっちゃうよ〜!」
みしお「うふ、ひくひくしてる・・・」
しおり「いや〜ん!だったらあたしも・・・・」
みしお「いたい!」
しおり「ふえ?」
みしお「ふえ〜ん!いたいよぅ〜!」
しおり(やばっ・・・・)「だいじょうぶ?」
みしお「えーん!しおりちゃんが処女膜やぶったー」
しおり(みしおちゃん処女だったんだ、私なんか相沢さんと・・・)

かわいい顔して結構進んでいる栞であった


243名無しさんだよもん:02/07/05 11:09 ID:BGu9Lr1p
244名無しさんだよもん:02/07/07 23:09 ID:6+TxIbHt

245名無しさんだよもん:02/07/08 08:59 ID:Os1w6QFR
北川が留年して同じクラスになるとか。
栞がダブらないのになんで・・・ってのは無しで。
美汐、栞、北川。
なんか起こりそうな。
246名無しさんだよもん:02/07/08 11:10 ID:kgt+kL9f
美汐:「お昼食べに行きましょう」
栞:「わーい!」
美汐:「栞ちゃんは何にするの?」
栞:「Aランチ!たまには贅沢しちゃいます!」
美汐;「おいしいそうね」
栞:「美汐さんは何にするの?」
美汐:「真琴の丸焼き・・・」
真琴:「あぅ〜!食べちゃ嫌だ〜!」
美汐:「こっちへおいで、何もしないから・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美汐:「おいしかった・・・・」
真琴:「えーん、手がなくなっちゃった〜!」
栞:「・・・・・・」
美汐:「明日は両足を食べるからね、真琴」
真琴:「いっそのこと殺してー!激痛に耐えられないよー!」
作者:「書いてて鬱になった・・・・」
247ショートコント:02/07/08 13:19 ID:kgt+kL9f
栞:「こんにちは」
美汐:「・・・あんただれ?」
栞:「え、えぅ〜・・・」
248ショートコント2:02/07/08 13:21 ID:kgt+kL9f
栞:「こんにちは」
美汐:「はいしゃさん、あ・・・・」
栞:「美汐さんの負け!罰として私の家まで鞄と体操着持っていってください」
美汐:「が、がぅ〜・・・」
249名無しさんだよもん:02/07/08 20:42 ID:m7uSzpFE
>>246よりコピペ

美汐:「お昼食べに行きましょう」
栞:「わーい!」
美汐:「栞ちゃんは何にするの?」
栞:「Aランチ!たまには贅沢しちゃいます!」
美汐;「おいしいそうね」
栞:「美汐さんは何にするの?」
美汐:「真琴の丸焼き・・・」
真琴:「あぅ〜!食べちゃ嫌だ〜!」
美汐:「こっちへおいで、何もしないから・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美汐:「おいしかった・・・・」
真琴:「あぅ〜、女の子にイかされた……」
栞:「・・・・・・」
美汐:「明日は処女を奪うからね、真琴」
真琴:「いっそのこと殺してー!快感に耐えられないよー!」
作者:「246スマソ・・・・」
250名無しさんだよもん:02/07/08 22:54 ID:H+48Y8Se
栞と美汐の性格を全然把握してないだろ。
251名無しさんだよもん:02/07/09 23:27 ID:8mkVh92y
栞の制服はあまり似合ってないな。
似合ってないのがいいのかも知れんが。
252名無しさんだよもん:02/07/10 00:04 ID:FeGNcO8d
体格は美汐と殆ど変わらないんだけどね(w
253名無しさんだよもん:02/07/10 04:33 ID:smWhBoVo
美汐:「お昼を食べに行きましょうか」
栞:「あ、私も行きます〜」
美汐:「美坂さんは何にするんですか?」
栞:「ハーゲンダッツのチョコミント!たまには贅沢しちゃいます!」
美汐「……いえ、個人の嗜好にはあまり口は挟みませんけど……」
栞:「美汐さんは何にするんですか?」
美汐:「……そうですね………真琴…」
真琴:「あっ、あうーっ!?」
美汐:「…の好きなものにしましょう。
真琴:「び、びっくりしたよぅ……」
美汐:「こっちへいらっしゃい、真琴。
    美坂さんは席の確保をお願いできますか?」
………………………………………………………………………………
美汐:「……ごちそうさまでした」
真琴:「あぅ〜………」
栞:(普段は美汐さんが真琴ちゃんを『喰べて』るんでしょうか?)
美汐:「何を考えているんですか?
    お姉さんと『とても仲のよい』美坂さん?」
栞:「え、えうー……」
254名無しさんだよもん:02/07/10 15:41 ID:V175O6DA
255名無しさんだよもん:02/07/10 15:42 ID:V175O6DA
そして最下層
256名無しさんだよもん:02/07/10 15:43 ID:3nC9I756
  
257名無しさんだよもん:02/07/12 00:00 ID:P2/MJx1j
栞「お弁当作ってきたんですよ」
美汐「私、お弁当持ってきているんですが。」
栞「じゃあ、一緒に食べましょうね。」
美汐「(人の話聞いちゃいねえよ)・・・わかりました。」

   ぱかっ(でっかな弁当箱のなかは一面まっしろ)

美汐「(絶句)」
栞「バニラアイスですよ。」
美汐「いりません。おなか壊しますから。」
栞「えう〜(泣)」
258原点回帰:02/07/13 11:39 ID:OpYJ1EdN
新学期。
新しいクラスになって、栞に突然話し掛けてきた人がいた。
落ち着いた感じの美人、天野美汐だ。

美汐「あなたは、相沢さんとどういうお知り合いなんですか?」
栞「え!?祐一さんのことを知ってらっしゃるんですか!?」

栞の心臓が早鐘を打つ。
いきなり綺麗な女の子に、自分の恋人の名前を出されたのだ。無理も無い。

栞(さっき会ってたところを見てたのかな・・・・)
美汐「はい。いろいろとお世話になりました。・・・そう、いろいろと」

含みのある言葉。
にこりともせずに大人びた眼差しで遠くを見るこの女の子は、
同性の目から見てもはっとさせられる美しさがあった。
259原点回帰:02/07/13 11:40 ID:OpYJ1EdN
栞「ええと・・・どういうって言われても・・・」

困り果ててもごもごと言葉を濁す栞。
それを見て、いままで仮面のような表情だった美汐の表情に陽光のような微笑が浮かぶ。

美汐「・・・そんなに構えなくても大丈夫です。
あの方は私の恩人なので、お知りあいならご挨拶をと思っただけですから」

ほっと薄い胸をなでおろす栞。
しかし問題は他にもあった。この人にどう説明すれば・・・

栞「あ、は、はい、私はあの、祐一さんの、その・・・」
美汐「恋人ですか?」
栞「・・・・!」

いきなりな言葉に、頭の中がパニックになる。
あんなことがあった後でも、やはり見知らぬ人に恋人同士だと思われるのは恥ずかしいらしい。



つづく・・・んだろうか?
260名無しさんだよもん:02/07/13 11:59 ID:dGRvuq6E
いいねえ。
さあ、続けて続けて。
261原点回帰:02/07/13 15:45 ID:OpYJ1EdN
美汐「・・・私の勘違いでしょうか?」

申し訳なさそうに表情を翳らせる美汐。

栞「いえ、あの、ええと・・・」

ひとしきり一人でうろたえた後、

栞「・・・そう、なんだと思います・・・」

もじもじと照れながら耳たぶまで真っ赤になる栞。
いままで姉の香里にしか打ち明けたことが無かったし、
同級生にこういった話題を振られた場合、どういうリアクションをしたらいいのかがわからなかった。
そもそも同級生と話をする、ということ自体久しぶりなのだから無理も無い。

美汐「そうですか。先ほどお二人が親密そうにお話なさっているのを見て、もしや、と思ったのですが・・・」

寂しそうな、うれしそうな、なんとも言えない複雑な色を浮かべたまま、穏やかに微笑む美汐。

美汐「立ち直られたのですね、相沢さん・・・」
栞「はい?」

視線を外してつぶやいた美汐の言葉は、栞には聞き取ることが出来なかった。
262原点回帰:02/07/13 15:54 ID:OpYJ1EdN
美汐「いえ、何でもありません。それよりもしよかったら、お昼をご一緒してよろしいでしょうか?」
栞「え・・・?
あ、はい、喜んで!」

屈託の無い、周りが華やぐような笑顔。

美汐(私はもう何年、こんな笑みを浮かべていないのだろう。
・・・いえ、そもそも私には、そんなこと出来ないのかもしれないですね)

うらやましいと思い、妬ましいと思う。

美汐(あなたはこうして元気に相沢さんとお付き合いしていて、幸せで、
・・・・・・でもあの子は・・・・・・)

本来ならあの子がいるはずの場所にちゃっかり居座る彼女に、
理不尽な怒りをぶつけたいと思う気持ちも、美汐の中に確かに存在していた。

美汐(でも・・・)

さっき祐一と話していた時の彼女と祐一の雰囲気に、
真っ赤になって照れている彼女に、
美汐は黒い感情と同じぐらい・・・むしろそれ以上に、栞に対して好感を持っている自分に戸惑っていた。



つづく・・・ほんとかよ。
263名無しさんだよもん:02/07/13 15:58 ID:dGRvuq6E
>>原点回帰氏

続けまくってください。
かなり良いです。
264名無しさんだよもん:02/07/13 17:26 ID:e3nNwriP
ほぅ18禁方面にちょっとは踏み込みそうな雰囲気ですな。
265名無しさんだよもん:02/07/13 20:20 ID:E2bM9PO0
>原点回帰氏
すごくいい。
違和感無く楽しめるよ、続きが楽しみだ。
この展開なら真琴の存在を知ってショックを受ける栞、なんてシーンも期待していいかな?
266原点回帰:02/07/14 00:53 ID:lw8n5RJj
そして昼休み。
昼食は、栞の提案で校舎の外で食べることになった。
なんでもお気に入りの場所があるらしい。
美汐はもともと饒舌な方ではないし、栞はまだ戸惑っていたので、
なんとなく黙って廊下を歩くことになった。

美汐(あの子はこの子を見てどう思うでしょう・・・
わけもわからず拒絶してしまうか、それとも・・・)

美汐は栞を見て思う。
しかし今、この場所、この世界に真琴はいない。
どんなに願っても、真琴には、あるいは祐一には、奇跡を二度起こすことはできなかった。

美汐(相沢さんはもうあきらめてしまったのでしょうか?
あれほどまでにあの子を想っていたのに・・・・)

栞「ええと、天野さん?」

沈黙に耐えかねたのか、栞が美汐に話し掛けた。

美汐「はい。なんでしょう」

落ち着いた、大人びたというより達観した感のある声。
なんとなく、栞は姉のイメージを美汐に重ねていた。

栞「確か祐一さんが恩人だって言ってましたよね?
なにがあったのか、なんて聞いちゃっていいでしょうか」
美汐「それは・・・・」
267原点回帰:02/07/14 01:29 ID:lw8n5RJj
実のところ、美汐はまだ迷っていた。
この子に真琴のことを教えて、何もかもを壊したいと思う気持ちもある。
真琴のことを忘れて違う女に幸せを求める祐一に、何らかの形で復讐したいとも思う。
実際祐一とこの子が親しげに話しているのを見たときは、そうしたいとも思った。

その反面、縛から逃れて生きようとしている祐一を応援してあげたいという気持ち、
それにこの邪気の無い少女を悲しませたくないという気持ちも、急速に美汐の中に膨らんできてもいた。

栞「あ、無理に教えてくれなくてもいいです。ごめんなさい」

ちょっと戸惑う素振りを見せた美汐に、慌ててパタパタと手を振る栞。
それは腫れ物に触るような、おっかなびっくりとした態度でもある。

美汐(この子は多分、私と相沢さんの関係を知りたがっているのですね)

栞の勘違いに心の中で苦笑する。
話をはぐらかすためにも、ちょっとからかってみたくなった。

美汐「恋人だったんです。美坂さんの前の」
栞「え!?」

あからさまに動転する栞。
感情が素直に表に出る子らしい。

美汐(・・・いえ、相沢さんの事に関してだからかもしれないですね。)
栞「祐一さんの、前の―――恋人って、あの、ええと・・・」

予想だにしていなかった(内容ではなく、ストレートにそう言ってくることが、だが)
言葉を聞いて、いっそう戸惑う栞。
やたらもじもじと胸の前で指をからませている。
268原点回帰:02/07/14 02:20 ID:lw8n5RJj
美汐「―――くすくす。冗談ですよ」
栞「え?・・ええ!?」

予想通り、とても素直に驚いてくれる少女に、美汐は親しみを覚える。

美汐「あなたが打ち解けてくれないから、すこし意地悪をしてしまいました」
栞「・・・うう、ひどいです・・・」

ちょっと呆然とした後に、安堵したためか半泣きになってしまう栞。

美汐「私と相沢さんはそういう関係ではありません。美坂さん、少し疑っていたでしょう?」
栞「・・・はい。ごめんなさいです・・・」
美汐「ふふふっ」

いたずらを見つけられた子供のようにしょんぼりする栞を見て、
美汐は楽しげに笑った。


つづく・・・今度こそあやしい、か?


今気づいたけど、>>258の冒頭には

美汐「美坂さん」
栞「はい?」

という文が入るはずだった。コピペミス。鬱だ逝こう・・・
269名無しさんだよもん:02/07/14 18:02 ID:SJFSxKn+
メンテ
270原点回帰:02/07/15 00:34 ID:e6kI53ic
栞「でも天野さんもひどいです」

栞がちょっとふくれっつらになる。
先ほどまでのおどおどした感じがだいぶ和らいできたようだ。

美汐「そうですか?・・・そうですね。ひどいかもしれません」

そういいながらも、美汐の端整な顔には穏やかな微笑みが浮かんだままだった。

美汐「それから美坂さん」
栞「はい?」
美汐「栞さん・・・と、お呼びしてよろしいでしょうか」
栞「あ、はい。じゃあ天野さんは・・・」
美汐「私のことは、お姉ちゃんと呼んでください」
栞「お、お姉ちゃん、ですか・・・?」

お姉ちゃん、と言ったときに、栞になんとも言えない感覚が湧き上がってきた。

栞(この人・・・なんとなく知らない人と思えなかったのは、お姉ちゃんに似てるんだ。
あの頃のお姉ちゃんに・・・)

端整な顔立ち、賢そうな物言い、そして、何か、大切な何かをあきらめたような・・・・

美汐「冗談です。私のことは好きに呼んでください」
栞「うー、天野さん、さっきからひどいです」

穏やかな表情のまま、とても冗談を言ってなどいないように見えて、美汐は栞をからかっていた。
271名無しさんだよもん:02/07/15 01:02 ID:68gxfrfm
イイ! モットヨマセテクレ!
272国崎 ◆ODvvJh5. :02/07/15 02:12 ID:pWeWDuVO
原点回帰タソマンセー
続きを激しくキボンヌ
273名無しさんだよもん:02/07/15 02:13 ID:2DvvOevB
ラジオの電波美汐とも違う、なかなかの味付けの天野ですネ。
274原点回帰:02/07/15 05:43 ID:e6kI53ic
栞が言うお気に入りの場所とは、どうやら校舎裏にあるらしい。
普段はあまり使われない重い鉄の扉を押し開けて、彼女達は中庭に向かう。
桜の花びらが舞い散り、この地方では長い間残る雪も、もうすっかりなくなっていた。

美汐「栞さんは」
栞「はい?」
美汐「相沢さんとどうやってお知り合いになったのですか?」
栞「あ、はい、ええと・・・」

それからお昼を食べながら、栞は祐一との思い出を語った。
雪が積もる並木道での突然の出会い、病欠中に支えになってもらったこと、
姉との和解、そして・・・
最後の方は、何かを思い出したのか言葉を濁らして真っ赤になってしまう。

栞「私、もう駄目だと思ってたんです。お医者さんももうあきらめていて。
でも祐一さんは、最後まで私に付き合ってくれて・・・」
美汐「そう・・・ですか。栞さんには、奇跡が起こったんですね」

美汐の胸が詰まる。
彼女は乗り越えたのだ。
あの子には超えられなかった、絶望的に高い壁を。

美汐(相沢さんには、ひょっとしたら栞さんとあの子がかぶって見えたのでしょうか)
275原点回帰:02/07/15 05:47 ID:e6kI53ic
栞「奇跡・・・そうですね。
私、奇跡なんて起きないと思っていました。起きないから奇跡と言うんだと」
美汐「・・・」
栞「でも今はこうして元気になれて、大好きな祐一さんと一緒にいられて、
・・・お友達とお昼を一緒に食べられて」

カタ
軽い音を立てて小さな弁当箱を閉める。

栞「本当に、神様と、祐一さんに感謝です」

そう言って満面の笑顔を浮かべる栞。
その笑顔が、まぶしいぐらいの笑顔が、美汐の心に穏やかな暖かさと・・・
微かなささくれを産み出した。

栞「でも意外でした」

栞が話題を継ぐ。
もうそこには、友人と接するときの気安さが感じられた。

美汐「何が、でしょうか」
栞「天野さんって、もっと冷たい感じの人かと思ってたんです」

その言葉に、美汐はハッとする。
276名無しさんだよもん:02/07/15 15:03 ID:wUIXpN0y
真っ赤な栞は良いですね
277名無しさんだよもん
>原点回帰氏
とてもいいよ。
栞の無邪気さの前で美汐の複雑な心境がどう動くか楽しみだ。