あなたを香咲乃逢スレッドです(ONE2)

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580そして調子に乗る574
>>574-575のやり取りがあった一方……

「ふぅ……」
 朝練が終わった。
 後輩を引き連れて部室に戻り、Tシャツを脱ぎ捨て、容赦なく
体から温もりを奪う汗をタオルで拭い取る。

「蔵谷先輩、すみませーん! HR遅れるとまずいんで、お先に
上がりますねーっ!」
「うん、急ぎすぎて転ばないようにね」
「はい!」

嵐のように去っていったのは、つい先日、自分と乃逢の“試合”
を見て、長距離走に興味を持ったという1年生だ。以前、乃逢が
入部する以前にいたあの後輩のような、ある種のミーハー感覚で
の入部ではないかと危惧したが、なかなかどうして骨がある。
並の人間(素人)なら音を上げるであろう練習課題にも積極的に、
精力的に取り組んでいるし、朝練を含む毎日の練習にも必ず出て
くる。
 乃逢がいなくなったことで、この部活も以前のように寂しく
なってしまうかとも思ったけど、それは杞憂だったらしい。

「っとと、急がないと私も遅刻しちゃうじゃない」
さっとブラウスに腕を通してボタンを留め、スカートをはいて
ファスナーをしめ、上着のブレザーをはおる。
 ……うん、最速記録更新……って何を考えてるんだか。
581580の続き:02/11/30 00:54 ID:jc3rtaJF
心もち早足になりながら、廊下を歩く。
すると、進行方向に、無個性ながらも見慣れた後ろ姿を発見した。
「貴島く……」
と呼びかけようとしたとき、同時にあることに気づいた。
彼の隣に見慣れぬ姿……それも女子生徒だ。やや小柄だが、制服越し
にもよく分かるスレンダーで整ったスタイル。足も細い。
髪は、肩よりやや下がるほどのセミロング。

 ……何やら、不穏な想像が頭をよぎる。

「ちょっと、貴島君ッ」
「うお?」
「あ、蔵谷先輩! おはようございますーっ」
「へ?」

 そのときの私は、相当に間抜けな顔をして間抜けな声を出して
いたに違いない。



もうひとつ。髪を下ろした乃逢ちゃんは、とても愛らしかった。
――最初からしてくれてればよかったのに……

−END−

蔵谷さん、第一印象の割に、乃逢”ちゃん”と呼んでいるので、きっと
可愛い[もの・女の子]が好きなんじゃないかなー、と想像。いや、妄想(w

あと、蔵谷さんの今の状況の詳細は、MWのファンブック参照。一応ね。