いつでも「…嫌です」 里村茜スレ#6

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596>>ヽ(゚∀゚ヽ) >>(ノ゚∀゚)ノ
夏休みも終わる頃。浩平は茜と散歩しながら公園に来ていた。
昼下がりのひと時をベンチで過ごす二人。
茜の手には新発売のワッフルが。それを少しずつ口に運ぶ茜。
浩平はそれを見ているだけで嬉しかった。
でも一つ疑問がある。

「茜の限界はどこにあるのだろう?」と。

浩平「茜はワッフルならどれくらい食べれるんだ?」
茜「・・・。わかりませんけど」
浩平「最高何個食べれるか知りたくないか?」
茜「試したことは・・・あるんです」
浩平「ならなんでわからないんだ?」
茜「お金はたくさん用意して、詩子にも借りたのですけど、
  お店の材料の方が先になくなってしまったので・・・」
浩平「・・・。そ、そうか。悪いこと聞いたな」
茜「いえ。浩平」
浩平「ん?」
茜「将来、浩平が出世したらワッフルたくさん食べさせてくれますか?」
浩平「おう。たーんとくわせてやるぞ。どうせなら店ごと買ってやる」
茜「またそんなむちゃを・・・。ひとつでいいです。浩平がくれるのなら」
浩平「でもなー。俺は出世するがらじゃないぞ。
   むしろ望んで窓際に座りながら住んでるな。住居費も浮いてお徳だ」
茜「断言しないでください。それにそんなことされたら私はどうするんですか?」
浩平「・・・。・・・。・・・。ごめん。意味がわからん」
茜「はぁ。気にしないでください。言ってみただけです」

597>>ヽ(゚∀゚ヽ) >>(ノ゚∀゚)ノ :02/08/24 19:16 ID:OaTCAg1A
茜はちょっと寂しそうにベンチから立ち上がり歩き出す。
浩平はベンチに座りながら意味を考えていた。

浩平「・・・。・・・。・・・!あー。そ、そうか。そうだな。うん」

後を追いながら浩平はわざとらしく声を大きくする。
茜は立ち止まったものの振り向かずに浩平に背を向けてたたずむ。
ただ、ワッフルを食べる手は止まっていなかった。

浩平「茜。俺!やっぱり出世するからな!お前は絶対に幸せにしてやる。
   そんでもって、店ごとワッフル屋を買ってやる。だから、俺を信じて待っててくれ」

茜は振り向かない。うつむいたまま。
茜のか細い声が浩平にも届いたが、いまいちはっきりとわからない。

浩平「どうした?だから、安心しろって、お前と俺たちの子供は幸せに・・・」
茜「浩平。声が大きいです。恥ずかしいです」
浩平「はい?」

598>>ヽ(゚∀゚ヽ) >>(ノ゚∀゚)ノ :02/08/24 19:16 ID:OaTCAg1A
周りを見回してみると、それなりに人通りがあり、妙に気まずい静けさが・・・

浩平「あ、あはは。まぁ。その、なんだ。プロポーズだとでも思ってくれ」
茜「思えません。プ、プロポーズはもっとムードのある状況でしてください」
浩平「そうだな。機嫌、直ったか?」
茜「なおってません。それに店ごと買ってくれなくても良いです。
  出世もできたらしてほしいけど、無理にしなくていいです。ただ、一緒にいてください。ずっと」
浩平「ああ、約束する」

言い終わるとまた歩き出す茜。
駆け寄ってその隣を歩く浩平。

浩平「で、どこに行くんだ?」
茜「言いましたよね?機嫌。まだなおってないからワッフルおごってください」

茜は浩平の腕に手を回して寄り添う。
それはとても似合いの二人で、季節は二人を祝福するようにゆるやかに流れ、秋が訪れようとしていた。
599>>ヽ(゚∀゚ヽ) >>(ノ゚∀゚)ノ :02/08/24 19:17 ID:OaTCAg1A
えーっと。一応書き終わりました。

ただ、茜を可愛く書きたかっただけです。

ではー。書き逃げーwww