「真琴…。2人だけで一緒に暮らそう」
部屋に入ってきたとほぼ同じに祐一は言った。
「あ…う? ほん…と…?」
真琴は応える。
存在の消えかけている真琴と、それを知る祐一。
「ああ、本当だ。ずっと一緒にいてやる」
ベッドから半身を起こし、真琴が彼に抱きついた、
「うれし…いな…」
真琴を着替えさせる。
うまくボタンをかけられないと悲しむ真琴を、祐一はやさしく手伝ってあげた。
「ずっと……?」
道半ばで彼女は言った。
「ずっと一緒だ」
背中にしょった彼女に彼は応えた。
「ここだよ」
コンクリそのままの壁。
ベッド。
必要最低限の家具
様々な『道具』
ここが監禁部屋。