>>697の続きです・・・
・・・パジャマと下着、替えなくちゃ・・・
瑞佳はベッドから出ようとした。そのとき、
「パジャマ、冷たいか?」
浩平の声がした。
「! 浩平・・・起きてるの?」
「ああ」
「いつ・・・起きたの?」
「お前がおねしょしてる最中。何か生暖かい感じがして目が覚めて、布団めくったら、お前、おしっこ漏らしてて・・・」
・・・やだ・・・やだよ・・・浩平に見られてたんだ・・・
「起こそうかなと思ったけど、おねしょは起こしちゃいけないって言ってたの思い出して・・・で、お前が起きたからあわてて寝たふりしたんだけど・・・そんな必要なかったな・・・ん?瑞佳?」
ふと見ると、瑞佳が座り込んだまま、子供のように泣いていた。
「わああん・・・うええん・・・」
「瑞佳・・・」
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
泣きながら、瑞佳はひたすら謝り続ける。
「お願い・・・誰にも言わないで・・・浩平の言うことなんでも聞くから・・・」
浩平の目は、哀願する瑞佳の一点に釘付けになっていた。そこは、おねしょで濡らした、パジャマの股間の部分だった。
「浩平のしてほしいこと、なんだってするよぉ・・・だからお願い・・・・・・・・!?」
次の瞬間、瑞佳の唇に浩平はキスをしていた。
「かわいいぞ・・・すげーかわいいぞ・・・瑞佳・・・こんなかわいい瑞佳・・・見られてうれしいぞ・・・」
めったに聞けない、浩平の優しい言葉だった。
「こんなの、誰にももったいなくて言えるかよ。二人だけの秘密さ」
「浩平・・・うっ・・・ううう・・・うれしいよぉ・・・」
堰を切ったように、瑞佳は浩平の胸の中で泣きじゃくり始めた。