514 :
辻元ED:
【辻 元】「………………」
【ムネヲ】「………………」
静かに、時が流れる。
まるで、俺達の周りだけ時の歩みが遅くなったようにも思える程に。
【辻 元】「……あたし、むねおに抱いて欲しいな……」
しばらく身体を寄せ合った後、清美が呟くように言葉を漏らす。
【辻 元】「これからもむねおと一緒にいるための、
確かな絆が欲しいんだ……」
【ムネヲ】「清美……、いいのか?」
すがるような瞳に見つめられながら、
俺は清美の意思を確かめる。
【辻 元】「むねお以外だったら絶対いやだけど、
むねおになら抱いて欲しい」
そう言った清美の瞳は真剣だった。
だから俺は清美を抱きしめる事になんの躊躇もなかった。
俺はずっと、清美の事が好きだったから。