葉鍵板最萌トーナメント!! 決勝 Round172!!
ある柏木家の一日 Part.1(3/4)
「うー、うらやましい。」
手をつないでいる両手をじっと見つめながら恨めしそうにしている女性がひとり
「しかたないだろ、ちづ姉。うちら、昨日の勝負で負けたんだから。」
梓が千鶴さんをたしなめるように、そう声をかけた。
「だって、私の高校の学園祭を見に行くのよ。私だって、私だっ」
「千鶴さん、高校ってあとどのくらいかかるんですか?」
耕一が話題を振ると、千鶴さんは一転して晴れやかな顔になって
「もう近くまで来ていますよ。ここから・・・」