葉鍵板最萌トーナメント!! 決勝 Round172!!

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282『ゆーいちとさゆり  1/2』
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昔々あるところに、男の子と女の子がいました。
女の子はいつも優しく微笑んで、男の子の頭を撫でてくれました。
男の子は女の子の事が大好きでした。
男の子は女の子に言いました。
「どうしていつも やさしいの?」
女の子は答えました。
「“やさしい”ってなんですか?」
男の子は困ってしまいました。
(“やさしい”ってなんだろう?)
うーんうーん・・・と、男の子はうなりました。
すると女の子は、男の子の頭を撫でながら、
「どこか いたいんですか?」
と、不安そうな顔で心配してくれました。
男の子は気がつきました。
「あ!わかった!」
女の子は首をかしげました。
「ほえ?」
283『ゆーいちとさゆり 2/2』:02/03/09 07:15 ID:XyFauh8P
男の子は嬉しそうに言いました。
「いまみたいなことだよ」
女の子は笑顔で答えました。
「なでなで ですか?」
男の子はちょっと違うと思いましたが、
「うん、どうしてなでなでしてくれるの?」
と、聞きました。
女の子は躊躇無く答えました。
「だいすきだからですよー」
男の子は一瞬ドキッとしました。
「なでなでされると うれしいんですー
 ゆーいちさんも うれしいですか?」
男の子はちょっと残念な気持ちになりました。
「うん なでなで すきだよ」
そう言うと、女の子は嬉しそうに“なでなで”してくれました。
「あははー だいすきな ゆーいちさんに
 だいすきな なでなで をすると
 だいすきがいーっぱいで
 さゆりは うれしいんですー」
男の子は幸せな気持ちになりました。
そして、女の子に“なでなで”してあげました。
女の子は嬉しそうに男の子の頬にキスをしました。
男の子はどうして女の子が優しいのか分かった気がしました。

おしまい