「ふぅ、やっと終わった。さわたしーそっちはー?」
「うん、こっちも片付いたよー」
さわたしが私のことを家中探したので部屋は散らかっていた
その、後片付けがやっと終わったのだ。
「結構楽しかったねっお片づけっ」
「私はちっとも楽しくな〜い。だってさわたしは手伝ってくれなかったじゃないかー」
「わたしも手伝ったわよぅ…。」
本棚を倒してみたり、配線を間違えてみたりありがとう。…さわたし。
そんな私の心が伝わったのかさわたしは急に話題を変えてきた。
「あ…、洗濯物はもうかわいてるかな?」
確かにそれも残ってた。
「そうだね、洗濯物でも取り込もうとしようか?」
「うんっ」
…
乾いたばかりのストライプ柄のシーツにさわたしは包まっていた。
「こら、そんなとこに包まってたらシーツたためないでしょうが。」
「だめ?」
「だーめ」
「でもちょっとだけ、…おひさまのかおりがするの…、…いいきもち…」
そう言うとさわたしはすぐに眠りについてしまった。
おやおやと思いながらも眠ってしまったさわたしをそのままにしておく。
近くにあった毛布を軽くさわたしの体に掛けてあげることにする。
「起きているときはコロコロと表情が変わるくせに、寝ているときの君は
おとなしい顔をするね。おやすみ、さわたし。」
そう言いながら私はさわたしの顔をじっと見つめていた。
見つめていると、いつもより愛らしく思えてくる。頬に触れると、とても柔らかく
さらさらとしている。
そんな私はいつのまにかさわたしの頬に顔を近づけていた。
眠っているさわたしには申し訳ないと思ったが、とても自然に唇を頬につけた
「…うそだよ、寝たふりしてただけ…。」
「っ!…え?」
「だから…、ね・た・ふ・り…。」
「そ、そうなんだ、寝たふり上手いね、は、はは…」私は一体、何を言っているのだろう。
「…したでしょ?…。」
「してないっ、キスなんてしてないっ」━━━━━━あ、しまっ…た…。
「…したんだ…」
「え、えと晩御飯は何がいい?さわたし?」
「話しそらさないの、ずるいよ寝ているときなんて。」
「…ごめん、晩御飯さわたしの好きなものにするから許して、ね?」
「晩ごはんなんていらな〜い
…だから、もう一回…いま…して…」
………。さわたしも私も顔が赤くなっていた。さわたしは割と平静を保っているように見えたが
私はさわたしに胸の鼓動が伝わってしまうのではないかと思った。
3月なのになんでこんなに暑いのだろうか?そんな訳の分からない考えが頭の中を巡る。
暫く私の事を見つめていたさわたしは、いま、目をつむった。私は
「あ、後にしよう。そんなあらたまっていられると…その…しずらいし…」
「ふ〜ん。じゃあ後にする。絶対だからねっ今日中にはしてもらうんだからっ」
「は、ははは…今日中ですか…」
「うんっ。…約束だから…」
そんな休日の午後。