萌えるキャラのスペック

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315名無しさんだよもん
「…さわたし…、そろそろ起きよう。ね、ほら。」
そう言うと私はさわたしのほっぺを指で軽くつつく。
「う…ン…まだ…もう・・すこし…だけ…」
こんな事をしながらあれこれもう30分程の時間がすぎている。
隣で幸せそうな寝息を立てて寝ているさわたしを見ていると、こんな休日の
過ごし方もいいかと思えてくる。
「あう…ぅ…てれほ…だ・・よ…。…くー…」
どんな夢を見ているのだろう、天真爛漫な君のことだ、きっと楽しい夢を見ているんだろう。
そんなさわたしを見ていると時間がどんどん過ぎて行ってしまう。
私はさわたしを一人ベッドに残して先に起きることにした。
……
「ふう、これで終わりっ」
私は先に起きて、シーツを干し終わったところだ。もう時刻は午前10時を少し過ぎたころ
ふとさわたしの事が気になっていると、家の中でさわたしの大きな声が聞こえる。
よくは聞こえないが何かガチャガチャした音も混じって聞こえてくる。
―トントントントントン…―
これは階段を駆け下りてくるさわたしの足音だ、と思う。その直後さわたしを見つけた私は
「さわたし、おはよ…」
「こら━━━━━!!」挨拶を終える前にさわたしの声が飛ぶ。あっけに取られた私は
「…お、おはようさわたし。」
「何で私より先に起きちゃうのようっ!」
「・・?えと、気持ちよさそうに寝ていたから、もう少しそのままにした方がいいかなって」
「私はそんな事頼んでないっ。」
「起こしたんだけど…、もう少しって言ってたよ」
「あぅ…だって、寝言なんて覚えてないもん…」
私は裸足のまま庭に飛び出してきたさわたしをなだめて家に入ることにした
316名無しさんだよもん:02/03/17 16:36 ID:k50VHUkk
家の中に戻ると、中は乱雑として結構な有様だった。
「どうしたのこれ?」
「…しらない…もん」
私はさわたしを少しいじめてみる事にした。
「ふ〜ん、何か探し物でもしていたのかな?」
「………」
うつむいて一向に返事をする様子の無いさわたし。ちょっと可哀想になってきた私は
「怒らないから…ちゃんと話してごらん、ね。」
「……起きたら…あなたが居なくて…。どこを探しても…見つから…なくて…だから、だからっ」
さわたしが言葉を発しようとすると、ひっくひっくというばかりで言葉にならないようだった
「私はここに居るよ、不安になることは無いんだよ、だから…、ね。」
そう言うとさわたしは堰を切ったように、
「もうどこにも行っちゃ嫌っ、黙って行っちゃ嫌っ、ひとりは嫌っ…そばに…いて・・ほしい…の…」
その言葉を聞いて私も感極まってしまった。さわたしを抱き寄せると私の服にも、幾つものさわたしの
涙の染みが広がっていった。

そんな休日の朝。