葉鍵板最萌トーナメント!! 決勝 Round169!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
「やっぱり、結果が怖いです……ここまで来たのに………もし佐祐理が………
  そしたら、今まで応援してくれた皆さんに何て言って良いのか、わからないのです………」
目の前に置かれた華が答えるように揺れる。
「ふぇ〜?強い?そんな………強くないですよ………本当は弱いお姉さんですから………」
胸に残した一輪の華を見つめる………。
「でも、弱いけど………諦めのは嫌いです………」
視界の向こうに白見かけた景色が序々に広がる。
「小さくても良いですから………ここに来て勇気が欲しかったのかもしれませんね………」
遠くの山裾から朝日から出る光の筋が次第に延びて彼女を照らす。
そしてその先から、そっと冷たいかつ心地良い風が吹いて長い天栗色の髪が流れ華が揺れる。
それは姉を心配する弟が声援をかけているように………。
「朝が明けますね………うん………決めました………結果はどうあれ頑張ってみます………
  今の佐祐理には舞や祐一さんもいます………今は一人じゃありません……
   ………お姉ちゃんを見守ってくださいね……」

踵を返して約束の場所へ向かうその横顔には迷いは無かった。

 普通の女の娘……。
     倉田佐祐理
       最萌トーナメント会場へ出発……いや出陣!!!!!