深夜。部屋の鍵がちゃんと閉まってるのを確認して、私はベッドに身体を投げ出した。
仰向けになったままパジャマを脱ぎ捨てる。汚れちゃうといけないから、下着も。
自分の手で胸を覆うと、軽く痺れるような感じがした。
確かクラスでもおっきな方だったその双丘を両手でゆっくりと揉みしだく。
「……ん……」
じれったいような刺激だったけど、それは快感だった。
勃ってきた乳首をこすると、体が熱くなってくるのが分かる。
ひょっとしたら、肌が赤くなってるかも。
片手を下腹に伸ばし、柔らかな毛に覆われた部分に指をあてる。
……もうすっかり濡れてた。
中指をゆっくりと奥の方に沈めていくと、抵抗もなく中に入っていった。
「……ふぁ……」
そのまま人差し指も同じように挿れ、二本指でゆっくりと掻き回す。
絶え間なく私の奥から粘液質の液体が溢れてくる。
ぐちゅぐちゅと音を聞きながら、その快感に酔う。
いつにも増して変な気分の私は、空いてる左手の指に愛液をまとわりつかせ、それをお尻の穴に挿れた。
「……っ……あ……! ……んぅ……!」
ここ数ヶ月、自分で犯し続けたお尻は、膣とはまた違った快感を生む。
元から人より敏感な私は、簡単に性感を開発することができてしまった。
両手で 二つの穴を虐め、いやらしく乱れながらも、そんな自分を客観的に見つめている自分もいる。
……こんな姿見られたら、浩平君に嫌われちゃうかな。
……でも私がこんな女の子になったのは浩平君のせいなんだからね。
浩平君がいなくなった日から、私は毎日毎日自慰行為に溺れている。
浩平君に操を奪われた日から、体の疼きが止まらなかった。
いつも浩平君との一度きりのセックスを思いだし、その時の浩平君の声や温かさをオカズに自分を慰める。
あの時は痛いだけだった。でも今抱いてもらえたらすごく気持ちいいんだと思う。
……会いたい。抱いてほしい。好きだと言ってほしい。一緒にいたい。二人でいたい。
だって一人は……こんなにも寂しくて虚ろだから。
その時、全身に強い快感が走り思考が中断された。
「……っ! …あ……ぅっ……!!」
枕に顔を埋め、必死に声を押し殺した。
「……はっ……ぁ……」
快感の波が引き、軽く深呼吸をする。すると、何とも言い難い虚しさと脱力感に襲われる。
……隣に私を抱きしめてくれる人はいない。優しい微睡みに誘ってくれる人はいない。
……もう一回、しよう。
疲れ切って眠れるまで、何度でも。
ひどく投げやりな気分で、また指を挿入する。
誰かに見られているような錯覚を覚え、それがまた快感を高めてくれている。
「ふぇ……っ…あっ……!」
堕ちていく自分を嘲りながら、浩平君のことだけを無理矢理考え続けた。
ずっと、考え続けた。