完全自己満足駄文、一応…落しときます―――
責めないで下さい―――痛いです。。。
葉鍵板最萌トーナメント―――総勢128名もの萌キャラ達の祭典。
その約5ヶ月にも渡って繰り広げられた、狂乱の祭りにも終わりの日が訪れる―――
俺はシャワーを浴び終え、ガウンを纏い私室に戻る。
「―――フレア、祭りの仕度を頼む」
「はい、獄長…準備は万全に整えてありますわ」
鏡台の傍に控えていたフレアが櫛を片手に微笑みながら言葉を返す。
「ああ…最後だからな」
俺はそう答えながら、鏡台の前に置かれた椅子に腰掛ける。
「相変わらずサラサラの髪ですわね?…櫛を通す必要がないくらい」
俺のピンクに染めた長髪を、フレアは拗ねた口調で妬みながらも丁寧に梳かしつけてくれた。
「ふふ…フレアの髪もふわふわしていていいじゃないか?」
「もう、獄長ったら…それでしたら私の髪のようにふわふわにして上げましょうか?」
俺の髪をハンドドライヤー(フレアの掌からでる熱気)で乾かしながら、怖いことをさらりと言ってくれる。
「それは勘弁してくれ…俺のサラサラでピンクのストレートヘアは数少ない『萌』ポイントだからな」
「くすくす…獄長、いつまで『俺』口調なんですか?」
フレアは苦笑しながら衣装を取り出し、そう俺に尋ねた。
「ああ…そやな、仮面を取ったからには『うち』に戻らなあかんかったな?」
「そうですわ…勿論、ギコ猫のきぐるみに包まれている獄長も素敵ですけどね…くすくす」
私もつられて苦笑しながら、ガウンを脱ぐ―――鏡に映る肢体は我ながらどう見ても実年齢を感じさせない。
「ふっ…我ながら惚れ惚れするような、ぴっちぴっちのナイス☆バディやな? どや?」
「ええ…髪もピンク色ですし、どこをどう見ても立派なDQNですわね♪」
「うぐっ?! DQNゆーなー! 言われんでもわーっとるわい!」
「まぁまぁ…それでは袖をお通し下さいな?」
私はふてくされながらも、フレアに言われるまま桃色に染め上げられた装束に袖を通す。
―――その背には『紅人魚』と真紅の三文字。
「…獄長、紅い怪物も最終チェックを終えて用意してますわ」
「そか…あのごっつい駄々っ子もうちを待っとるんやったな?」
綾香と琴音の試合で終了シャッターを抜けきれずあぼーんした私の愛車は、来栖川モータースの技術力によってフルチューンされ戻ってきた。
ベースはドゥカティ900モンスターだが来栖川の技術が随所に組み込まれ、まったくの別モノとなっている。
ボアアップしたリッターエンジンから生み出されるパワーは180ps、トルク48kgmとゆうデタラメな数値を叩き出し―――他にもとち狂った装備が盛り込まれ、最高時速は330km、ゼロヨンタイムは6秒台の文字通り紅いバケモノとなって私の元へ戻ってきた。
「くれぐれもお気をつけて…今度こそ失敗したら獄長もろともあぼーんですわよ?」
「…はは、そやな…駆け込みはよぉ考えてから決めるわ」
そう言いつつ私は、時速300kmでシャッターに突っ込みあぼーんする嫌なイメージを頭から振り払う。
「ほな、そろそろ逝こか…」
「はい、楽しんで来て下さい―――私も後で参りますから」
私はガレージでおとなしく待っていた紅い怪物に跨る。
「よろしく頼むで? …相棒♪」
その紅いタンクを軽く叩き、私は勢いよく相棒の心臓に炎を灯す―――
『ヴゥヴォン! ヴォヴォヴォン! ヴォォォォーーーーッン! ドルゥッ!ドッドッ!ドッ!ドッ!』
ガレージに反響する怪物の凄まじいまでの咆哮―――鼓膜どころか身体全身に震えが走る。
「あーっ! やっぱ…ごっつうるさいわコイツ!」
そう怒声を上げながらも私は笑っていた―――やはりバイクは良い。
「ほな、最後の萌合いに馳せ参じましょうか♪」
私はクラッチを切りギアを一速に落してアクセルを開く―――そして一気にクラッチを繋げた。
『ヴォォォーーーーッ! ギャッ!ギャ!ギャーーーッ! ヴォヴォヴォォォーーーーーッッッ!!!』
紅い怪物の後輪は盛大にホイルスピンの白煙を巻き上げ、その一瞬の間の後―――駆動力を力強く路面に伝えて前輪を持ち上げる。
「うっひょー♪ あんたの名前は今決めたで! 国崎やっ♪ やっほ〜ぅ♪ 国崎最高ぉ〜っ♪」
長いウイリィーが終わり、国崎の前輪が路面を噛み―――更に加速して逝く。
「紅の晴子!―――いざ、参るっ!」
『ヴォン! ヴォヴォヴォーーーーーーンッッッ! ヴォヴォヴォヴォーーーーーーーーーッッッ!!!』