葉鍵板最萌えトーナメント!!準決勝 Round165!!
緒方理奈支援SS:[エガオ]1/6
彼女は笑う。
万の瞳に映ったあの笑顔ではなく、俺だけの為の笑顔で。
「ただいまー。」
小さな部屋に、声が響く。
もう少し大きめの部屋を借りようとも思ったが、彼女曰く、
『小さな部屋の方が、より二人が近くに居られるから。』
だそうだ。
その想いは、嬉しい反面、なんとも面はゆい。
「おかえりっ。」
靴を脱ぎかけていたところで、屈んだ頭上から声をかけられる。
上を見上げる。いつもの笑顔。
それはブラウン管を通したものではなく、今、ここで、俺だけの為にしてくれている笑顔。
それだけで、すべてが優しい気持ちになる。
∧_∧
< `ш´> 忘れていないだろうな
_φ___⊂)__ 痕は私の名を世に知らしめた名作だ
/旦/三/ /| そして私を称える多くの賞賛に応え
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| 葉鍵板は設立されたのだぞ
| 誰彼百円 |/
緒方理奈支援SS:[エガオ]2/6
彼女との同棲を始めて、もう3ヶ月が経つ。
最初は生活することに精一杯だった二人も、やっと少し落ち着けるようになってきた。
俺は大学を中退、今は小さな会社で働いている。
彼女は昼間にパートを行い、夜はこうして俺を出迎えてくれる。
決して楽ではないけれど、充実した毎日。
それはもしかしたら「幸せ」というやつなのかもしれない。
「……?どうしたの?冬弥君。ぼーっとして。」
彼女の声で、意識を現実に戻される。
「ん?いや、幸せだなって…。」
唐突なセリフに彼女も思わずきょとんとするが、それでもまたとびきりの笑顔で、
「そうね、私もよ。」
と、嬉しそうに言ってくれる。
それは、確かな幸せのカタチ。
852 :
名無しさんだよもん:02/03/05 17:00 ID:SQZytVII
[[LK5-M1jBBTO0]]
投票止めとこうかなって思ってたけど、支援の素晴らしさを称えて<<緒方理奈>>さんに1票。
俺両方やった事無いんだけど、WAならやってもいいかなって思う様になった。
英二さんって面白そうなキャラですね。
緒方理奈支援SS:[エガオ]3/6
部屋着に着替えて、居間でくつろぐ。
台所からは陽気な彼女の鼻歌と、リズミカルな包丁の音が聞こえてくる。
その音に耳を傾けながら、また少し幸せに浸る。
と、傾けていた耳に聞きなれた曲が入ってくる。
その曲を辿る。それはつけっぱなしだったテレビ。
そして、そこに映ってるのは……。
「―――…由綺。」
森川由綺。今や日本を代表するアイドル。
そして、俺の元彼女。
その顔に、歌に、胸がチクリと痛む。
癒えることのない傷。治まることのない痛み。
今の幸せは、この痛みの上に成り立っている。
テレビの中の彼女の、涙の上に。
緒方理奈支援SS:[エガオ]4/6
その痛みから逃げるようにチャンネルを変えようとした瞬間、
「また、歌が上手くなったわね、由綺。」
料理を運んできた彼女が、微笑みながら言った。
「ま、兄さんがついてるんだから当然か。」
そのまま、隣に座る。
彼女は、きっと、俺と同じように痛みを感じているに違いない。
なのに、何故、笑っていられるのか。
「―――…ねぇ、冬弥君。」
テレビから目を逸らさずに、彼女は言ってくる。
「私もね、あの時、辛かった。」
あの時。二人で罪を犯したあの時。
結ばれ、裏切り、涙を流したあの時。
「後悔した。なんでこんな事になってしまったんだろうって。」
テレビを見続ける彼女の横顔からは、その表情の変化を読み取ることは出来ない。
「でもね、泣いて、泣いて、泣きじゃくった後に、気づいたの。」
緒方理奈支援SS:[エガオ]5/6
「それでも、私は冬弥君が好きなんだって。」
そこで、彼女は振り向く。あの笑顔で。
「だから、どんなに辛くても、どんなに罪を犯してでも、貴方と一緒になりたいって思ったの。」
その言葉は、きっと彼女の正直な気持ち。
すべてを背負って、それでも笑顔でいられる、彼女の気持ち。
「それが、私の気持ち。偽りの無い本当の気持ち。」
その言葉に、その笑顔に、思わず彼女を抱きしめる。
「えっ?ちょ、ちょっと、冬弥君!?」
驚く彼女を無視して、強く、強く抱きしめる。
いとおしい。彼女が好きだという気持ちを強く確信する。
「俺も、俺も理奈ちゃんのことが大好きだから、だから…。」
その後は言葉が続かなかった。ただ、ただこの胸の中のぬくもりを抱きしめる。
強く強張った俺の腕に、そっともう一つの腕が重ねられる。
857 :
えびふりゃ ◆EBiHuD/w :02/03/05 17:02 ID:z7dsUbH/
[[LK5-y4wc4j61]]
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じゃあチョきさん名前に萌えたっけ
そろそろ<<ナイムネ姉御>>に投票するっちゃーよ
858 :
sage:02/03/05 17:04 ID:4UmfR8oF
痕、すごくすきやった。千鶴姉さんも好きやった。
今はもう年上になってもうたけど。
でも、それでも、ぶたれたらぶたれかえす
気の強い<<緒方理奈>>に一票や。
ぶって、ぶたれて、
それでも好きな人を奪う。
エロゲーのきゃらに初めて人間臭さを感じた。
苦戦しとるようやけど、勝ちたいね。
なんとしても最萌の座を。
緒方理奈支援SS:[エガオ]6/6
「冬弥君。私は大丈夫だから。」
それは、何に対してなのか分からない。
ただ、そっと呟いた上目遣いのその顔が、いつものあの笑顔だったから。
そのまま顔を傾けた俺は、彼女にそっとキスをする。
暖かなそのぬくもりを、ずっと離さないように。
長く、長く―――。