葉鍵板最萌トーナメント!! 準決勝 Round164!!
♪LaLa星が今運命を描くよ・・・
テレビから流れる、『最萌トーナメント準決勝第二試合』の実況中継。
職人達の力強い援護を受けて闘い続ける彼女を、数名の名無し達が複雑な思いで見つめていた。
「折れももしアリョーシャさんみたいに絵が描ければ、理奈たんに貢献できるのにな」
一人がぼやく。
「いや、SSだっていいんだよ書ければ」
「そうなんだよな・・・フラッシュのネタなら腐るほどあるのに・・・って、そうだ、おまえ確か自作絵描いてたよな?
ほら、綾香とセリオが観客席で応援してるってやつ!」
その部屋に居た、名無したちの視線が、黙々と絵を描いていた一人に集中する。が・・・
「駄目だ、使えねえ」
「何でだよ?」
「ほら、さっき裏で公開して、突っ込まれて気付いたんだけど・・・綾香の手の向き間違った・・・ペン入れ後だから
直そうにも直せない・・・」
http://homepage3.nifty.com/oideyo/saimoe/img-box/img20020304164713.jpg 「なんでそんなことに気付かなかったんだよヴォケーーー!!!」
「仕方ないだろ!私だって絵はまだ初心者なんだよ!それよりお前こそ、理奈のCG
たくさん集めてたよな?さっさと落として来いや!!」
「バーカ、智子戦と南戦で全部とっくにがいしゅつなんだよ!」
「それじゃ、オマエの捏造支援は?」
「間に合いそうにないわ、なんかどうやっても動かせない。鬱氏・・・」
彼等の理奈への思いの深さでは、彼等は『神々』として尊敬される職人達にだって、決して劣っていない。
だが、ともすれば投票より援護の方が多いほどの激戦になる決勝トーナメントにおいて、職人のネタ振りや敵の
増援に応えるための手段を全く持っていない自分達がのこのこ出ていったところで、どうなるものでもない。
「アリョーシャさんと英二さんと、後は琉一さん辺りに任せてマターリしとこーぜ、あの試合、
折れたちが入れるような次元じゃねえよ」
・・・彼等はそう思っていた。だが。
「うん。今度のステージ衣装の案でな。ほら、由綺ちゃんと理奈が競演する」
「ハァ?」
「いいと思わないか? 成熟した女性が、子供の服を着る。これこそ21世紀のアイドルの姿だよ、な、由綺ちゃん」
「え、え、え……」
答えられない由綺。いや、そこできっぱりはっきり意思表明しておかないとろくなことにならないぞ。
「そうかそうか。由綺ちゃんも同意してくれたか。そうだな」
……ほら。
「よし! インスピレーションがわいてきたぞ! こうしちゃいられない、今からデザインだ!」
………行っちゃった。
「……どうしよう、今日のスケジュール聞いてないんだけど」
由綺、あきらめろ。
しかし、英二さん……何考えてるんだ。
なお、後日衣装合わせで理奈ちゃんに「兄さんの馬鹿っ!」とドツキまわされていたことを、付記しておく。
そして俺と由綺は……
「……これはこれで、いいかも」
「とうやおにいちゃん……ゆきも、きらいじゃない……」
(了)
『さあ、次の票は!?おおーっと!千鶴だッ!!!理奈のお株を奪うフラッシュ支援が利いたか!?』
277 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 02/03/05 00:11 ID:JNK1/Sod
[[LK5-JdblyPW1]]
<<千鶴>>さんに一票!!
狩られてもイイ。
むしろ狩ってくれ。
278 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 02/03/05 00:12 ID:ckexK0sJ
[[LK5-Q3FlGG80]]
<<千鶴さん>>に一票でよろ〜。
も〜ね、ここまできたらやるしかないでしょ?
己の萌えを最後まで貫いてみせるよ。
微…美乳マンセー!!
279 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 02/03/05 00:12 ID:UMumi10X
[[LK5-YDoX8Fn1]]
<<千鶴さん>>に1票
だってほら微乳だし。料理はともかく性格は抜群だし。
某QOHでは鬼千鶴さんを1stキャラで使ってました。
「あなたを殺します」カッコよかったなぁ。
当方ADSL。念のため。
流石です!!!流石痕のヒロイン!!!怒涛の如く千鶴票が舞い込んでいます!!!
理奈圧倒的不利!!!やはりアリョーシャ氏率いる精鋭部隊到着が遅れているせいか!?』
[[LK5-IrWWJaD1]]
数々の名支援に心を動かされ、<緒方理奈>>に一票…
と、投票する決意を固めたはずなのに、何故か書き込みボタンを押せない俺。
理奈陣の支援は素晴らしかったが、それ以上に、過去数年に渡って読んだSSや同人の思いでが俺の心を
<<千鶴さん>>から離れさせてはくれないようだ。今になって気づいた。
>>678 <<>>つけろ
確信犯に逝っても無駄か(プ
「くそッ、理奈支援勢力は何やってんだよ!?このままだと本気で負けちまう!!!」
理奈劣勢の様子が写されると、一人がいたたまれなくなって叫んだ。
「まずいよ、理奈の支援楽しみにしてる浮動票がみんな千鶴に逝っちまう!!!」
「チクショー!!理奈と佐祐理さんの夢の決勝が見たかったのに!!!」
そうこうしているうちにも、千鶴票は確実に、理奈票を押し始めている。
このままのペースで票が増えていけば、このトーナメントで一番重要な序盤ダッシュで、理奈が致命的な遅れを
取ることになる。そうなったら・・・今までの結果を見ても、勝つのは非常に難しくなる。
「もう見てられない!漏れたちも逝こうZE!?」
ついに一人が叫ぶ。
「おう、こうなったらヤケクソだゴルァ!!!」
「神が降りてくるまでの時間を、漏れたちで稼ぐんだ!」
「確かにこのまま千鶴スレ化するよりはマシだ」
残りの名無し達もそれに続く。
確かに彼等は何の援護も出来ない。
だが、彼等も『萌え』なのだ。
魂に熱い想いを燈した、創作神達にも劣らない『萌え』なのだ。
「急ぐぜ!早くしないと祭りが終わっちまう!!!」
「名無し理奈たん支援作戦逝くぞ、全員来ませい!!!」
「応!!!!」
2002年3月5日。
緒方理奈陣営に、数名の名無しが参戦した。
>509のプライベートレッスンをはじめとする良質の支援に埋もれた彼等の名前は、試合解説に出てくることも、
誰かに記憶されることも無い。
だが、闘いの全てを物語る過去ログの片隅には・・・
画像やフラッシュのリンクが消え失せた後も、カキコは、いつまでもそこにある。