葉鍵板最萌トーナメント!! 準決勝 Round164!!
ばたん
英二さんのスタジオ。俺がドアを開けて英二さんの部屋に入ると、英二さんは由綺となにやら見ている様子。
「英二さん」
「お、青年か。いいとこに来た、ちょっとこれ見てくれよ」
手招きをする英二さん。
何となく微妙にいやな予感がするが、断れるはずもなく俺は英二さんのところへ行く。
「いや、今これ見ててさ」
手にしていたのは、一冊のアルバム。
「My Little Angel」ってタイトルが微妙に妖しいんですけど……
「見てくれよ、青年」
英二さんが、ページをめくる。
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Tone/6683/img/rina13.jpg ぐあっ!
こ、これは……破壊力の高い。
「わあ、可愛い。理奈ちゃんってこの頃から可愛かったんですね」
「ああ。理奈だからな、当然だ。……ん、どうした、青年?」
「いえ……あまりの刺激に」
「ははは。若いな青年。まあ健全な男子なら、この体操服にぶるまあの良さが分からんはずはないがな」
いや、それは不健全だと思う。
「これなんかも俺はおすすめだな」
さらにページをめくる、英二さん。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/2374/5th/rina05_050.jpg 「うわあ、かわいー」
由綺の声は、あくまで純真。
うん、やっぱり可愛いなあ。理奈ちゃんは。
「幼稚園時代のだな。ウチの理奈は他の園児からすれば月とスッポンだったな、うん」
むちゃくちゃ言うな、アンタは。
だけどまあ、多分並みの子供じゃ理奈ちゃんにはかなわないだろうけど。
「なんだ青年。鼻の下伸びてるぞ」
やべ。
「うん。理奈ちゃん可愛いもんね」
由綺……そういう天使の笑みでこっち見られると、立場ないよ……
「そんな青年に、理奈のオールヌードなんてのもあるのだが」
オールヌード!
……いや、この人のことだ、どうせ…
「赤ん坊の頃の写真ですか?」
英二さんはアルバムをめくる手を止める。
「じゃあ、こんなのはどうかな」
……図星かい、おい。
すごい死骸が・・・(w
ばかばかしい・・・このトーナメントのことをそう思っていた私の目を、
あなたは覚ましてくれた。燻っていた、心の奥の萌えの灯と共に。
ちーちゃんとのこのバトル・・・古の名作・痕最強のヒロインとの対決は、
やはり前試合同様相当に厳しいものになっている。が・・・
るなてぃっくに全てが狂える葉鍵最大の祭典の夜、
あらん限り、できる限りの全力投球援護を続ける職人様達に混じって、
いいんちょ志保ちゃん吉井萌のワタクシ(マテコラ)も、微力ながら援護致します。
どこまでも走り続けるそのプロジェクトX並の姿。
るいるいと倒れ伏す狩られた者達の屍を超えて突き進む援護部隊。
理性が吹っ飛んでも萌え有る限り闘い続ける彼等。
奈落の底まで理奈に従い尽くす素晴らしき愚か者達(注:ホメ言葉)。
8頭身モナー級の根性をいつも見せてくれる、そんな素晴らしき仲間達の支援を受けて、
才能と努力が生み出す奇跡を、もうすぐ去り逝く私に・・・最後に見せてくれ理奈!!!
てことで、以下3レス使って、駄文掲載!!!!
なお、完成度は問わないで下さい!!!ワタクシにはこれが手一杯!!!!
678 :
ryun:02/03/05 01:49 ID:3ba8phWZ
[[LK5-wl.MYS5/]]
理奈がんばれ〜
♪LaLa星が今運命を描くよ・・・
テレビから流れる、『最萌トーナメント準決勝第二試合』の実況中継。
職人達の力強い援護を受けて闘い続ける彼女を、数名の名無し達が複雑な思いで見つめていた。
「折れももしアリョーシャさんみたいに絵が描ければ、理奈たんに貢献できるのにな」
一人がぼやく。
「いや、SSだっていいんだよ書ければ」
「そうなんだよな・・・フラッシュのネタなら腐るほどあるのに・・・って、そうだ、おまえ確か自作絵描いてたよな?
ほら、綾香とセリオが観客席で応援してるってやつ!」
その部屋に居た、名無したちの視線が、黙々と絵を描いていた一人に集中する。が・・・
「駄目だ、使えねえ」
「何でだよ?」
「ほら、さっき裏で公開して、突っ込まれて気付いたんだけど・・・綾香の手の向き間違った・・・ペン入れ後だから
直そうにも直せない・・・」
http://homepage3.nifty.com/oideyo/saimoe/img-box/img20020304164713.jpg 「なんでそんなことに気付かなかったんだよヴォケーーー!!!」
「仕方ないだろ!私だって絵はまだ初心者なんだよ!それよりお前こそ、理奈のCG
たくさん集めてたよな?さっさと落として来いや!!」
「バーカ、智子戦と南戦で全部とっくにがいしゅつなんだよ!」
「それじゃ、オマエの捏造支援は?」
「間に合いそうにないわ、なんかどうやっても動かせない。鬱氏・・・」
彼等の理奈への思いの深さでは、彼等は『神々』として尊敬される職人達にだって、決して劣っていない。
だが、ともすれば投票より援護の方が多いほどの激戦になる決勝トーナメントにおいて、職人のネタ振りや敵の
増援に応えるための手段を全く持っていない自分達がのこのこ出ていったところで、どうなるものでもない。
「アリョーシャさんと英二さんと、後は琉一さん辺りに任せてマターリしとこーぜ、あの試合、
折れたちが入れるような次元じゃねえよ」
・・・彼等はそう思っていた。だが。
「うん。今度のステージ衣装の案でな。ほら、由綺ちゃんと理奈が競演する」
「ハァ?」
「いいと思わないか? 成熟した女性が、子供の服を着る。これこそ21世紀のアイドルの姿だよ、な、由綺ちゃん」
「え、え、え……」
答えられない由綺。いや、そこできっぱりはっきり意思表明しておかないとろくなことにならないぞ。
「そうかそうか。由綺ちゃんも同意してくれたか。そうだな」
……ほら。
「よし! インスピレーションがわいてきたぞ! こうしちゃいられない、今からデザインだ!」
………行っちゃった。
「……どうしよう、今日のスケジュール聞いてないんだけど」
由綺、あきらめろ。
しかし、英二さん……何考えてるんだ。
なお、後日衣装合わせで理奈ちゃんに「兄さんの馬鹿っ!」とドツキまわされていたことを、付記しておく。
そして俺と由綺は……
「……これはこれで、いいかも」
「とうやおにいちゃん……ゆきも、きらいじゃない……」
(了)