葉鍵板最萌トーナメント!! 準決勝 Round164!!
202 :
オガリナ230:
理奈入場 〜そして、越えるべきもの
もう、何度も通った道だった。
会場へ向かう通路。
射し込む光の向こうに、彼女の舞台が待っている。
が。
きゅっ、と理奈は胸元で拳を握り締めた。
肩が微妙に震えているのが自分でもわかる。
最萌えトーナメント、準決勝。
葉の最萌えを決める、といっても過言ではないそのステージを前に、
理奈は……緊張と不安を、ぬぐえぬままでいた。
相手は、葉の立役者の一人、一時代を築いたヒロイン、あの、柏木千鶴だ。
その彼女と、今自分が同じ舞台に立つ。
そんなことが出来るのだろうか、自分に。
固く目を閉じる。
足が……震える。
カツン……カツン……
と、足音が近づいてくるのに気づき、理奈は振り返った。
「あ……」
通路の向こうから歩いてきたのは、その本人……千鶴だった。
彼女は理奈に気づくと、立ち止まってにっこり微笑んだ。
「こんにちは。今日はよろしくね」
優しい、暖かな笑み。
「あ、こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!」
理奈は慌てて頭を下げた。
「そんなにかしこまらなくてもいいわよ。今日は、お互い頑張りましょう」
そう言って、千鶴は会場へと歩いていく。
その背中を、理奈は呆然と見つめていた。
理奈には、千鶴がとても大きく見えた。
203 :
名無しさんだよもん:02/03/04 23:56 ID:T5H2LQnx
風が・・・風がやんだ・・・
204 :
MarkCorgia ◆heboTZEg :02/03/04 23:57 ID:2n9kkkQg
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( (_( (
'´`-−ヽ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
! ノ从l`1)〉| 葉鍵板最萌トーナメント. |
| lゝ´ヮノゝ|. 準決勝第二試合. .|
i ⊂)`´i.つ| まもなく開始!. .|
ノノ /`,ノ) |____________|
.し'_ノ
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( (_( ( _
'´`-−ヽ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| '´,---、ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
! ノ从l`1)〉| 出走予定の車の方々は | !l iノ从从リ / あんたが一番心配なんだよ!
| lゝ´ヮノゝ| 位置についてください. .| ヽl、゚ ロ゚ノ < 投票するみんなも、口には注意だよ!?
i ⊂)`´i.つ| 狩りはほどほどに♪ .| /_,ィ ∀)つ \ あとゴメン、やっぱ胸詰めたほうがいいわ
ノノ /`,ノ) |____________| し/_ハ \__________________
.し'_ノ し'_ノ
コロシマス!! カナラズ コロシマス!! >
⌒``)
``)⌒``) ``) 待て!待てってば!試合始まるぞ! >
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⌒`)⌒`) ⌒``)`) ⌒`) アパム! ハリガネ モッテコイ! アパーム!! >
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>>183 アドをコピーすると広告のアドが入っちゃうんですよ。
ひとつずつ、そこだけカットしてられないです。
一括で登録したいんですが他に方法ないですかねぇ…
>199
んなこたぁーない。
コ−ド取得はすませたか?
支援の準備は?
部屋の隅でハァハァして
萌え尽きる 心の準備はOK?
208 :
リング穴Joe:02/03/04 23:59 ID:7Km3cEym
試合前からいきなりメインディッシュが出てきたような支援・・・
さすがは本選準決勝!!
まだ…萌え尽きるワケにはいかんのだよ…
211 :
オガリナ230:02/03/04 23:59 ID:Bvg09MPn
理奈入場 〜そして、越えるべきもの
「あれが……柏木、千鶴さん……」
と、一瞬止まっていた震えが、全身に襲ってきた。
思わず身体を押さえてうずくまる。
凄い……やっぱりあの人は凄い。
私なんかじゃ、とても……
「立ちなさい!」
その時、通路に強く、凛とした声が響きわたった。
「立ちなさい! そして、自分の足で歩くのよ」
千鶴だった。光を背に、理奈をしっかりと見据えて彼女は言った。
「あなたはこんなところでうずくまって、震えていていい子じゃないわ」
強い、それでいて優しい声。
「あなたは、ステージに立って、輝かなければいけないの。トップアイドルなんだから」
ゆっくりと立ちあがる理奈。いつの間にか身体の震えは止まっていた。
「千鶴……さん」
「聞こえるでしょ? あの声が」
千鶴が、光の向こうを指差す。そこから聞こえてくるのは、自分を呼ぶたくさんの人の声。
「もちろん、私は全力を出すわ。まだまだあなたには譲れない」
その時、理奈の胸で、何かがはじけた。
「越えます……それでも、私は、あなたを越えてみせます!」
「そう。それでいいわ。待ってるから……一足先に、ステージで」
千鶴は一つうなずくと、きびすを返した。
光の中に消えていく彼女姿は、さっきの様にもう大きくは見えなかった。
「見てて、冬弥君、由綺……。Eブロックのみんな、それにはるか達、そして兄さん……秋子さんも」
理奈は駆け出す。今まで背負ってきた全ての想いの為に。
http://ario.adam.ne.jp/img/ss3.jpg 最萌トーナメント準決勝、緒方理奈、入場!