葉鍵板最萌トーナメント!! 準決勝 Round164!!

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182緒方理奈、入場前の風景
 −−15分。
 あと、15分で、私はまた闘いのステージに上がる。
 死闘の前、わずかに許された静寂な時間。

 思えば、私はこれまで強敵との闘いを繰り返してきた。
 保科智子さん。牧村南さん。スフィーさん。吉井ユカリさん。そして、水瀬秋子さん。
 そんな激戦を勝ち抜いて来れたのは、運が良かっただけといえるかも知れない。
 私が闘ったどの人も、今この場所にいておかしくない人ばかりだ。
 そんな彼女たちと、彼女たちの支援者たちの夢が、私の肩に重くのしかかる。

 一方で、私を支援してくれる人たちがいる。
 私にとって、そのどれもがはかりしれない助力になる。
 彼らがいるからこそ、私はここにいる。
 そんな彼らの期待も、私の上にのしかかる。

 重い重い、期待。
 相手の柏木千鶴さんも、歴戦の強兵。楽に勝てる相手では、決して無い。
 私は、プレッシャーに押しつぶされそうになる。

 だが。
 だが、私は。
 このプレッシャーが、たまらなく気持ちいい。
 戦いの前の高揚感。私のココロが、武者震いする。

 ぱあんと、頬を一つ叩く。
 気合を入れて、立ち上がる。
「さあ、いくわよ!」
 闘いのステージに、私は、また赴く。
 願わくは、勝利の女神の、加護あらんことを。