葉鍵板最萌トーナメント!! 準決勝 Round164!!
−−15分。
あと、15分で、私はまた闘いのステージに上がる。
死闘の前、わずかに許された静寂な時間。
思えば、私はこれまで強敵との闘いを繰り返してきた。
保科智子さん。牧村南さん。スフィーさん。吉井ユカリさん。そして、水瀬秋子さん。
そんな激戦を勝ち抜いて来れたのは、運が良かっただけといえるかも知れない。
私が闘ったどの人も、今この場所にいておかしくない人ばかりだ。
そんな彼女たちと、彼女たちの支援者たちの夢が、私の肩に重くのしかかる。
一方で、私を支援してくれる人たちがいる。
私にとって、そのどれもがはかりしれない助力になる。
彼らがいるからこそ、私はここにいる。
そんな彼らの期待も、私の上にのしかかる。
重い重い、期待。
相手の柏木千鶴さんも、歴戦の強兵。楽に勝てる相手では、決して無い。
私は、プレッシャーに押しつぶされそうになる。
だが。
だが、私は。
このプレッシャーが、たまらなく気持ちいい。
戦いの前の高揚感。私のココロが、武者震いする。
ぱあんと、頬を一つ叩く。
気合を入れて、立ち上がる。
「さあ、いくわよ!」
闘いのステージに、私は、また赴く。
願わくは、勝利の女神の、加護あらんことを。