葉鍵板最萌トーナメント!! 準決勝 Round161!!
放課後、浩平とみさきは屋上で語り合っていた。
「先輩……俺、謝らなきゃいけないことあるんだ」
「え、なにかな? 浩平くん」
「この前の夜、ゴム装着したって言ったけど。実際はしてなかったんだ」
二人の間にさわやかなそよ風が流れ込んだ。
「知ってたよ〜。だって浩平くんが生じゃなくて満足するわけないもん」
そう言うとみさきは笑みを浮かべた。天使のような、と形容してもおかしくないほどの。
「ああ。今でも生以外は邪道だと思っている」
浩平は前を向いた。その姿は男そのものだった。
「俺は生以外では先輩と寝ることできない。それでも一緒にいてくれるか?」
その時初めて気づいた。彼女が涙を流していることを。
「そんな……浩平くんだから……好きなんだよ……」
言葉は要らなかった。
ただ二人は抱き合った。
もう二度と離れないようにと。
「ごめんなっ、先輩っ! もう野外プレイとかしないからな!」
「……冗談……だよね?」