葉鍵板最萌トーナメント!! 準々決勝 Round158!!
「ヒ〜ロ〜?何やってるのよ、こんなところで?」
「長岡さん、こんにちは」
「「「「こんにちは〜」」」」
律儀に挨拶をする隊員たち。だが、対する志保の台詞は邪悪に満ちていた。
「ま、また大勢引き連れてるわねぇ。こりゃ志保ちゃんニュースの絶好のネタだわ」
怪人、トウスポシホーだ。正体をあらわす前にけりをつけよう。
「出たな、怪人トウスポシホー!」
「は?」
訊き返す志保、いやさ、怪人トウスポシホー。いち早く、俺の台詞の意味を悟ったセリオが反応する。
「怪人、ですか?」
「そうだ。情報操作で衆を惑わし、対象を貶めるガセネタ怪人、トウスポシホー。正体をあらわす前にけりをつ
けないと危険だ!」
「わかりました長官。みんなフォーメーションです」
「「「「了解」」」」
のりのりで返事するメイドロボたち。耳のセンサーを外し、それを組み合わせ始めた。
「え、えと、私のはどこでしょうか」
「マルチさんのは、両方とも右側の前よりです」
「あ、ここですね」
……相変わらずだな、マルチ。
「ちょ、ちょっと、なんなのよう」
「「「「「完成、メイドバズーカ!!」」」」」
何がどうなったのかわからないが、慌てるトウスポシホーを眺めているうちに、耳のセンサーを組み合わせた
ものは、大口径のバズーカちっくなものに変形していた。
「シュート!」
リーダーのセリオ、メイドブルーの合図で、5人がかりで支えられたバズーカから電撃が走る。
……やばい。シャレになってないかも……。
「ちょっとなによ、これっ!んっきゃぁぁぁぁぁぁ」
ぼ〜ん。
まるで弾着のような爆発とともに、トウスポシホーは吹っ飛んだ。