葉鍵板最萌トーナメント!! 準々決勝 Round158!!
………なんでこうなったんだろうか。これは、元々こうなるべく張り巡らされた策略だったのだろうか。
とにかく、俺は今、『パトロール』と称して5人のメイドロボと2人のお嬢様に囲まれて街をぶらぶらしていた。
セリオは、『リーダーとして長官をお守りする義務があります』といって、俺の腕をがっちりとって離さない
し、その反対側では綾香が頑張っている。
マルチたちは珍しいものを見つけるとそっちに駆け寄っていってきゃいきゃい騒いでいるし、芹香先輩も寂し
そうにしながらとほとほついて来る。
これは、パトロールじゃない。ただ、俺が引率してメイドロボたちを社会見学させているだけじゃないか?
第一、司令長官や博士やオーナーやらが自らパトロールには行かんだろう。このまま推移すると、もし存在し
たとして、悪の組織の首領を倒すのも俺、ということになりかねない。岸○森演ずる、某太陽戦隊指令みたいに。
まぁ、どうでもいいか。本当に悪の組織があるわけで無し、たまにはこんな日があっても……。
と、思いかけた俺の視界にその『悪』は現れた。