葉鍵板最萌トーナメント!! 準々決勝 Round158!!

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15セリオ、入場ッ!!
 セ・リ・オ!!
 セ・リ・オ!!
 LOVE!! LOVE!! セ・リ・オ!!!

「はー……セリオの声援、どんどん凄くなるわねー」
 地響きがするような声援。
 満席の観客席を見回して、綾香が呟く。
「−−本当に……ありがたいです。私にこんなに……」
「そりゃ、どんどん魅力的になってるもん」
「−−魅力…的?」
「そ。私から見て、セリオはどんどん綺麗になってく。可愛くなってく。私よりも『萌え』よね」
「−−そんな、綾香様よりなんて……」
「自信持ってよ、セリオ。私は負けちゃったけど、あなたはまだ勝ちあがれるんだから」
 とん、と肩に手を置き、セリオを励ます綾香。

「そうね。セリオ、あなたはずっと、ずっと『萌え』になったわ」
 そこへ、もう一人。
 いま試合が終わったばかりの、緒方理奈。
「−−理奈さん……」
「私、あなたの試合楽しみに見てきた。どんどん萌えを強くしていく、あなたを。……勝ち上がってらっしゃい、セリオ。あなたとなら、最高の試合が出来そう」
「−−……善処します」
「つれないのね、セリオ。そこがいいとこだけど」