葉鍵板最萌トーナメント!! 準々決勝 Round157!!

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−銀英伝パクリ入場SSわからない人スマソ−
「セリオさん、忙しいところごめんなさい」
考えてみればそれも奇妙な挨拶ではあった。
「いえ、私と同じ葉陣営の仲です。遠慮なさらないでください」
 セリオの口調はいつもと変わらず冷静にそして淡々としていた。
同じ葉陣営同志、向かい合って親しく笑いあうこともあった。
その機会を自ら奪わなければならないのは残念だったが、
短時間であれそんな時間ができたことが喜ばしかった。
「セリオさん。どうでしょう? 私と共に同点引き分けで準決勝に
行きませんか?私はあなたと戦いたくない。まだ、間に合うと思います。」
「千鶴さん。私もあなたとは戦いたくありません」
「セリオさん、それなら・・・・」
「だが、あえて私はあなたと戦います。なぜだと思いますか?戦って
あなたに勝たなければ、準決勝では私を一人前の対戦相手と見てくれ
ないだろうからです」
さりげない一言は、千鶴を絶句させた。セリオの目とそして両耳の
サテライトに静かな激情のオーラが感じられ、身体全体からもその
オーラが感じられた。
「私は、何のために最萌トーナメントに参加したのか、長い間わかり
ませんでした。想像力が貧しい身の悲しさかもしれませんね。ですが
今にしてようやく得心がいく。私は優勝まで戦い続けそれによって
充足感を得るためにここまで来たのではなかったのか、と。」