葉鍵板最萌トーナメント!! 準々決勝 Round157!!

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915千鶴入場1
 鶴来屋の前にリムジンが止まる。その中からスーツを着た女性が降りてくる。
「おはようございます」
 乗降場に控えていたセリオが、中からその女性に挨拶をする。
「おはよう、今日の予定は?」
 言いながらその女性──千鶴は自動ドアを抜け、エレベーターへと向かう。
「はい、10時から会議室にて企画会議、13時から高橋様、水無月様との昼食会……」
 千鶴の二歩あとに続きながら、セリオは予定を述べはじめる。
「……、最後に明朝0時から葉鍵板にて最萌トーナメント決勝一回戦第四試合がございます。これにあわせて、23時半には会場入りしておく必要がございます」
「あら、もう? このあいだの試合からそんなに経ってないような気もするけど…」
 言いながらエレベーターに乗り込む千鶴、それに続くセリオ。
「前回は疲れたわ。何とか勝てたけれど、長岡さんは強かったから」
 つぶやきながらスーツの胸の辺りに手を当てる千鶴。
 チンと音が鳴り、エレベーターが停止する。
「それで、今回の相手は?」
 エレベーターを降り、会長室へと歩みを進めながら、問う。
「はい、Hブロック勝者のHMX-13セリオが対戦相手となります」
 セリオ──HM-13serioは、淡々と報告する。
「…え?」
 それを聞いた千鶴は、思わず立ち止まってしまった。
 前方の主人の動きに合わせ、セリオはぶつからぬよう、その場に停止する。