葉鍵板最萌トーナメント!! 準々決勝 Round156!!
理奈支援SS『ある夜の寝室でのこと、その後』
(一応、場面的には>267-268の続きです)
「え、冬弥くん。これ、なに?」
「プレゼントだよ。やっぱり理奈ちゃんにはセーターが似合うと思って」
「ありがとう……ふふ、でもこれちょっと大きいよ?」
「違うよ、それでいいんだよ」
「え? ……きゃっ!」
手早く理奈の服を脱がし、かわりにセーターのみを着せる。
「やぁ、もう……ほらやっぱりだぶだぶ。
う、なんだかチクチクする」
「じゃあ、こうしたらどう?」
冬弥は肩の部分をつかんでずり下げる。
「きゃっ!」
襟の部分が広がり、二の腕にわずかに食い込む。
胸の上半分が視界にさらされた。
「冬弥くん、恥ずかしい……
それにちょっとキツイよ……」
「苦しい?」
「ううん、そこまでじゃないけど……ぅんっ!
むねとか背中と、かぁちくちくして、ヘンな感じぃ」
「たまには少し変わったのも良いかなって」
冬弥は理奈をぎゅっと抱きしめ、唇に軽くキスをする。
「ん……」
「上手く動けないでしょ?」
「うん。動かないわけじゃないけど、自然じゃない感じかな」
「それに、こういうこともできるよ?」
理奈の胸の先端。
ゆっくりと立ち上がり始めたそこを、服越しに軽く引っ掻く。
「ん、んんっ! ふぁぁん」
「ほら、いつもより感じない?」
「と、冬弥……くん……やめ」
「やめてほしい?」
冬弥は指の動きをぴたりと止めて問う。
「う……」
理奈はうつむき、小声で答えた。
「……やめ、ないで」
「うん?」
「やめないで! 気持ち、いいから」
「わかった」
乳房、乳首、背中、冬弥は考えられる場所すべてに指を這わせ、刺激する。
多くは服越しに、時には不意打ちのように直接。
「うっ、くぅん……あ、あぁ……
冬弥くん、気持ちいい、気持ちいいよ……」
「理奈ちゃん、そろそろいい?」
「……うん」
「じゃあ、上に」
両腕が上手く使えず、少しよろけながら冬弥の上に腰を落としていく理奈。
「はぁ、はぁ……んっ!」
くちゅ。
室内にはかすかな水音。
溶けそうなほど熱く、心地よい抵抗が冬弥を包み込んだ。
「あ、あ、ああ、あっ」
理奈は前後左右に腰を必死でスライドさせる。
不安定な状態なので、上下の動きを加えられないのがもどかしい。
ちょうどそれを見計らったかのように、冬弥が下から突き上げる。
「ああああっ! い、ぃいっ、いいよ、冬弥くん……冬弥くんっ!」
冬弥に届かない腕が、所在なげに中をさまよう。
いつもと違うシチュエーションのせいか、自分が昇り詰めていく速さを、理奈は感じた。
「も、もうダメ! いく、いっちゃう、ダメ、ダメ、ダメ〜〜〜!!」
絶叫とともに、びくびくと理奈の身体が痙攣し、膣内が激しく痙攣する。
「ぅあっ!!」
冬弥はその快感にあらがえず、理奈の体内に欲望を吐き出した。
「あ、あああ、熱いぃ……冬弥くんのが、あ……」
うわごとのようにつぶやくと、すっかり弛緩した理奈の身体が倒れ込む。
「おっと」
冬弥はそれを優しく受け止めると隣に寝かせ、安らかな寝息を立てている理奈の唇にそっとキスした。
後始末を済ませた冬弥が寝てしまうと、入れ替わりに理奈が目を覚ました。
気分良く眠っているであろう冬弥の頬を、優しく撫でる。
「おやすみなさい。明日も、幸せになりたいね」