浩平君が帰ってきた次の日。
私は浩平君の部屋にいた。
「えっと……じゃ、脱ぐけど……あんまりじっと見ないでね」
「善処する」
……きっと浩平君のことだから見てるんだろうけどね。
そう思いながら上着とスカートを脱ぎ、少し躊躇ってブラジャーとショーツも脱いだ。
……やっぱり体がすーすーするし不安だし……恥ずかしいよ……
前とは違って柔らかなベッドの上だけど、余計にこれかすることを意識してしまう。
「……綺麗だとおもうぞ、ほんと」
「……うん」
髪を梳くように撫でられ、くすぐったい。
「……じゃ、始めていいか?」
「あ、うん……えっと、よろしくお願いします」
浩平君がくすっと笑う声が聞こえた。
「笑わなくていいのに……」
「悪い悪い。あんまり初々しかったもんで」
……ちょっとだけ緊張がほぐれた。今傍にいるのが浩平君なんだなって確認できたから。
「……じゃ、ここからいくな」
私の胸を浩平君の手が覆って、じわじわと揉み始めた。
手の中で乳房が形を変えていくのが分かる。
「う……ん……っ」
「……柔らかいな。先輩の胸」
何だか変な感じがする。
しばらく弄ばれた後、急に濡れたものが触れてきた。
「きゃっ! ……な、舐めてる、の……?」
「舐めてる」
浩平君の舌は胸の形を確かめるように全体を舐め、乳首に達した。
「……っ! そ、そこは……あっ!」
私の反応を見て、浩平君はそこにしつこく舌を絡めてきた。
「だ…だめだよ……! そんなにされたら……私……ひぅっ!」
今度は乳首に吸い付き始めた。さっきとは違った刺激に、切なさが煽られる。
時々歯を立てられるたびに声を洩らしてしまう。
「そ…そんなに吸っても……おっぱいは出ないよぉ……!」
浩平君は乳首を攻めながらも、唾液でべとべとの乳房を揉みしだいている。
充分に濡らされた乳房は、揉まれるたびににちゃにちゃと音をたてて形を変える。
「や……ぅ……だめ…らってばぁ……む、胸が……変になっひゃ…う……ふぁぁ!」
涎が溢れ、呂律が回らなくなってきた。
なんだか体の疼きが止まらない。すごくえっちな気分になってる。
しばらく胸をいじられ、なんだかアソコが熱くなってきたとき、やっと解放された。
「……浩平……君……」
ぽーっとしたまま浩平君の名を呼んだ。さっきから変な感じが止まらない。
「……先輩のここ、もうこんなになってるぞ」
……ここってどこだろう。
浩平君の指が突然私の股の辺りに触れた。そこはびしょびしょに濡れていた。
「や、やだ……私、なんでこんな……」
「先輩も気持ちよくなってるってことだろ」
「え? でも……そんな……私……」
……そっか。さっきからしてる変な感じは快感だったんだ……
「えっ……あっ……その…私、こんなにえっちな子じゃ……えっと、えっと……」
おろおろする私を、浩平君はぎゅっと抱きしめてくれた。
そしたらなんだかすごく安心した。24
「いいだろ。オレだけ気持ちいいのも不公平だし」
「……うん」
浩平君は私の体を起こすと、後ろに回って背中を抱いた。
抱きしめられてると、暖かくてすごく幸せな気分になる。このままずっと抱かれていたいぐらいだった。
浩平君は私の腕を取ると、私のアソコに当てさせた。
「……浩平君?」
「まずは先輩を思いっきり気持ちよくしてやるからな」
すっごく恥ずかしいことを言って、浩平君は私の指を中に挿れさせた。
「ひぁ……! あっ……!」
指に膣の壁がねっとりと絡みつく。自分の体とは思えない。
そのまま浩平君は指を何度も往復させた。……な、なんだか……
「浩平君……すごく、気持ちいい……」
最初にしたときは痛いばっかりだったけど。今回は自分の指だってこともあるんだろう。
「じゃあそこは自分でいじっててくれ。次はこっち」
余った右手をんれた胸に導いた。
「あ、あの……えっと……」
「こっちは自分で揉んでくれ」
「……恥ずかしいよ」
「オレしか見てないから」
……だから恥ずかしいんだけどね。
でも気持ちよくなりたいから、言われたとおり手の平に力を込めた。
唾液に濡れた乳房はぬるぬると手の中を滑る。
「ん……ふぁ……っ!」
左手に触れる愛液の量が増えてきた。
……これがオナニーっていうやつなのかな。
そう思っていると、もう片方の乳房を浩平君が掴み、膣にも指を一本挿れてきた。
「あっ……こうへ……君……!」
「ほら、手がお留守になってるぞ」
「で、でも……ふぁぁ……!」
浩平君の愛撫はすごく上手だった。
緩急をつけ、敏感な部分をときどきいじりながら全体を攻めている。
私も我慢できなくなってきて、夢中になって自分を辱めた。
両胸が絶えず歪み、秘部の中で二本の指が動き回っている。
今まで味わったことのない、怖いくらいの快感が全身を駆けめぐる。
「はぁ…ん! あっ……! こうへい……くん……! ――あっ!!」
「先輩のエッチな声、可愛いな」
耳元で囁かれ、羞恥で逃げ出したくなる。
そのとき、一際強い快感を感じた。
「や…やだぁ……! なんか……すごく……あっ! と、止めてっ! 浩平君、止めてぇ!」
浩平君の指は少しも止まることなく、一層激しい動きで愛撫をする。
「―――っ! あっ……はぁぁぁぁぁっ!!」
全身がビクビクと震え、おかしくなりそうな快楽の渦に放り込まれる。
たまらずベッドの上に倒れ、止まらない快感に身をよじる。
しばらくして収まった後も、余韻が消えなくてすごく切ない。
「わ……私……今……」
呆然として呟く。
「ああ。イッたのは初めてだったんだな」
イッた……絶頂とかいうんだっけ……
「うん……私、こんなの……こんなに気持ちいいの、初めてで……その……」
……でもあんなにエッチに喘いで……やっぱり恥ずかしかったよぉ……
「うわ、もうびしょびしょだな」
いつの間にか下腹の方から浩平君の声が聞こえた。
「こ、浩平君……! どこ見てるの!?」
「ああ、オレがキレイにしてやるから先輩は寝ててくれ。気持ちよかったら好きなだけ声出していいから」
「きれいって……?」
……アソコに、何か触れた。
「……ひゃっ! な、なに……!?」
恥ずかしい部分に吐息らしきものがかかり、ピチャピチャと音がし始めた。
「浩平君……!! そ…そんなとこ…舐めたら汚いよ……!!」
「そんなことない。みさき先輩のいい匂いがすごくする」
「…………匂いって……」
……うぅぅ、もう死にたいぐらい恥ずかしいよ……
音をたてて、私の汁が吸われた。
「あぁぁぁっ!!」
浩平君の舌が中で蠢いて……やだ……やっぱり気持ちい……
「はぁ……あっ!! も…もっと……浩平君、もっとして……!」
口から、信じられないくらい淫らな言葉が自然に洩れる。
浩平君は私の脚を大きく開かせて、太股を撫でながらさらに奥まで舌を伸ばした。
「ゃ……! すごい…浩平君……すごく気持ちいい……!!」
熱に浮かされたように惚けながら、私は意志に反して喘ぎ声を出し続け、浩平君を興奮させている。
じきに太股まで唾液や愛液でべとべとになってきたころ、また快感に襲われた。
今度はさっきなんか比較にならないぐらいの規模だった。本当におかしくなっちゃいそうな。
「こう……へ……!! わたし、またイッちゃ……ふぁ…ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
部屋の中に淫らな声を響かせながら、私の意識は途切れた。
「……輩。先輩。大丈夫か?」
「……浩平……君?」
気がつくと、私は体を痙攣させながら気を失っていた。
「……私、どうして……? あっ。確か浩平君に恥ずかしいところを舐められて、すごく気持ちよくて……」
「……まさか気絶するとは思わなかった。ごめん」24
……すごかったな、ほんと。あんなに恥ずかしいのにあんなに気持ちいいんだもん。
「……もう疲れてて本番は無理だろ? 今日はこれぐらいにして寝ようか」
こっくり頷こうとして、大切なことに気づいた。
「……浩平君がまだ気持ちよくなってないよね」
浩平君が驚く気配が伝わった。
「ま、まぁそうだけど……先輩に無理させるわけにもいかないだろ。かといって一人でやるのは虚しいし」
私は手探りで浩平君の男性器を探り当てて握った。
「先輩?」
心臓が緊張と羞恥でドキドキしてるけど、そのことを口にした。
「……私が……気持ちよくしてあげるよ。……その……口で……」
ぼそぼそ言ったので、聞こえたかどうかは分からない。
とりあえず、それの形を触って確かめる。
なんかごつごつしてるけど……先っぽはぬるぬるしてる。
小学生の頃お風呂場でお父さんのを見たけど……それよりずっと大きい。
「……こんな風になってるんだね」
「あ、ああ……でも先輩、ほんとに無理してそんなことしなくていいぞ」
浩平君は珍しくうろたえてる。こういうところは年下っぽいんだけどね。
「大丈夫だよ。私、浩平君のなら全部好きだから。……それじゃ、私、がんばるからね」
おそるおそる、それに口を近づける。濃密な臭気が鼻をつく。
「ん……すごい匂い……」
「だから無理するなって」
「大丈夫だってば。……ん……」
それの先端を口に含む。口中に独特の味が広がった。でも浩平君のだって分かってるから平気だった。19
舌でちろちろ舐めると、浩平君が私の頭をそっと撫でた。
「ん……んふ……」
性器を唾液が伝い、それを拭うように握った手を上下に動かす。
「先輩……気持ちいい……」
それを聞いて嬉しくなった私は、さらに奥までくわえ込み、顔を前後に動かした。
先端から溢れてくる苦い液体も丁寧に舐め取っていると、浩平君の息が荒くなってきた。
「先輩……オレ……もう……!」
「ん……んん……!! ぅぅ……!!」
頬を突き上げる肉棒がどくどく震え始め、私の口の中を濃厚な粘液が満たした。
「ん……んく……っはぁ。……浩平君、気持ちよかった?」
すごく変な味がするそれを飲み下して、口から浩平君のモノを抜いた。
「ああ。……みさき先輩、ずいぶん上手だったな」
「こうしたら気持ちいいのかなって考えながらやったんだよ」
……自分で言ってて赤面した。
「……でもああいうみさき先輩の姿も可愛かったな。エッチで」
「そ、そんなこと言わないでよっ! すごく恥ずかしかったんだから!」
「いや、でも可愛かった。カメラ用意してりゃ良かったな」
「……意地悪」
ぷいっとそっぽを向いて、枕に寝転がった。
……あんなことしたから、またアソコが熱くなってきちゃった……
……浩平君といると、私だんだんえっちになっていく気がするよ……
「……ありがとな、先輩。……おやすみ」
頬に唇の感触。
そして隣で浩平君が横になった。
「…………おやすみなさい、浩平君」
幸せな気分のまま浩平君の体を抱きしめ、私たちはゆっくり眠りに落ちていった。